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Photo : この雨粒は、ぼくの涙なのさ by Red Mask


本日の東京は、春の足音がほんの少しだけ聞こえてきそうなんですが、
みなさんのところはいかがでしょう?


☆続きを読む!!!
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by yomodalite | 2013-02-28 09:04 | MJ系ひとりごと | Trackback | Comments(2)
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Patti Smith『Banga』[4] “Constantine's Dream″ のつづき

現代アメリカを原点から立ち返るような壮大な意欲作『Banga』の中でも、
もっとも長い叙事詩のような “Constantine's Dream” の訳詞をしてみました。

この歌に登場するのは、皇帝コンスタンティヌス1世、聖フランシスコ、画家ピエロ・デラ・フランチェスカ、探検家コロンブスの4人。

◎コンスタンティヌス1世(272年 - 337年)
◎聖フランシスコ(1182年 - 1226年)
◎画家ピエロ・デラ・フランチェスカ(1412年 - 1492年)
◎探検家コロンブス(1451年頃 - 1506年)

コンスタンティヌスは、皇帝マクセンティウスを破り(ミルウィウス橋の戦い)ローマ帝国全土の統一に前進した。その戦いの前夜、彼の夢の中では、空に十字架が現れ「この印によって汝は勝利するであろう」という声を聞いた。彼がローマ皇帝になったことにより、ローマ帝国はキリスト教勢力が拡大していった。そのためコンスタンティヌス1世は初めてのキリスト教徒皇帝として知られている。

その後の中世イタリアで最も著名な聖人が聖フランシスコ。福音書でイエスが命じている全てをそのまま実行したと言われ、歌や音楽も利用して、人々の心を捉え「神の道化師」と呼ばれた。

その聖人と同じ名前をもつ、画家ピエロ・デラ・フランチェスカの『聖十字架伝説』と言われる作品群は、アダムの墓に生えた木が、ソロモンとシバの時代を経て、キリストの十字架となり、ローマ帝国のエピソードをはさんで、東ローマ帝国のヘラクリウス帝がペルシアのホスロー王から十字架を取り戻し、エルサレムに返還されるまでを10の場面に描いたもので、その中の1枚が皇帝が十字架の夢をみている場面を描いた「コンスタンティヌスの夢」。

それぞれの胸に抱いた「十字架」を表現した3人と、その勢力拡大を担って新大陸アメリカを目指したコロンブス…

私は最初、ピエロ・デラ・フランチェスカの『聖十字架伝説』の描き方と、聖フランシスコの神やイエスへの感情は大きく違っているような気がして、パティがフランチェスカの絵に惹かれていったのが、どういうことだったのか知りたいと思いました。訳してみる前よりは、パティのきもちに近づけた気がして、ますます彼女にシビれてはいるのですが、、理解できたかどうかはよくわかりません。

CD訳を借用した部分もありますが、大胆に変えた部分もあり、すべての部分で迷っていて、集中が途切れてしまった箇所も... くれぐれも日本語部分にはご注意のうえ、お気づきの点はガンガンと遠慮なくご指摘くださいませ。




☆[追記]和訳について、コメント欄で協議しました。

Constantine's Dream
Patti Smith


In Arezzo I dreamed a dream
of Saint Francis who kneeled and prayed
for the birds and the beasts and all human kind
all through the night I felt drawn in by him
and I heard him call like a distant hymn

アレッツォで鳥や獣やすべての人類のために
跪いて祈る聖フランシスコの夢を見た
一晩中、彼に引き込まれて行く感覚に襲われ
彼が私を呼ぶ声は
まるで遠くから聴こえる賛美歌のようだった


I retreated from the silence of my room
stepping down the ancient stones
washed with dawn
and entered the basilica that bore his name
seeing his effigy I bowed my head
and my racing heart, I gave to him
I kneeled and prayed
and sleep that I could not find in the night

私は部屋の静寂から脱け出して
いにしえの石段を降りて行く
夜明けの光に心を洗われ
彼の名前が付けられた聖堂に入り
彼の像の前に頭を垂れ
高鳴る心を彼にゆだねながら脆いて祈った
そして私は夜にはない眠りに落ちて行った


I found through him
I saw before me the world of his world
the bright fields
the birds in abundance
all of nature
of which he sang
singing of him
all the beauty that surrounded him as he walked
his nature that was nature itself
and I heard him
I heard him speak
and the birds sang sweetly
and the wolves licked his feet

私の目の前に彼の世界が広がった
輝くような野原、多くの鳥たち
自然界のすべては
彼が歌っていた歌そのものだった
彼が歩けばその周囲のすべてが美しさに包まれ、
彼自身が自然そのもののようで
私は、彼が鳥たちと話す声を聴き
狼たちは彼の足を舐めていた


but I could not give myself to him
I felt another call from the basilica itself
the call of art, the call of man,
and the beauty of the material drew me away
and I awoke
and beheld upon the wall, the dream of Constantine
the handiwork of Piero della Francesca
who had stood where I stood
and with his brush stroke the legend of the true cross
and he envisioned Constantine advancing to greet the enemy
and as he was passing the river
an unaccustomed fear gripped his bowels
an anticipation so overwhelming that it manifested in waves

それなのに、私は彼に自分を捧げることができなかった
聖堂から、私を呼ぶ別の声が聴こえて
それは芸術の声というか、人間によって描かれた美が
私をそこから引き離したのだ
私の関心は後ろの壁にあった“コンスタンティヌスの夢”に移った
それはピエロ・デラ・フランチェスカの作品で
彼は、私がいま立っている場所で『聖十字架伝説』を描いた
コンスタンティヌス帝は敵を迎え撃とうとして
河を越えようとしたとき
経験したことのない恐怖で内蔵をつかむような感覚に見舞われ
不安は波のように襲ってきた


all through the night
the dream drew toward him as an advancing crusade
he slept in his tent on the battlefield
while his men stood guard
and an angel awoke him
Constantine within his dream awoke
and his men saw a light pass over the face of the king
the troubled king
and the angel came and showed to him the sign of the true cross
in heaven and upon it was written

その夢の絵はその晩のコンスタンティヌス帝を描いた
進軍する十字軍として、彼は戦場のテントで眠り
その間彼には護衛が立っていた
そこにひとりの天使が彼を起こしにきた
コンスタンティヌス帝は夢の中で目覚め
護衛の兵士たちは、王の顔に差す光と、苦悩する王を見た
それから天使は舞い降りて「聖十字架」のしるしを彼に見せた
それは「天」からの文字だった。

"in this sign shall thou conquer"

この “サイン(御印)” によって汝は勝利するであろう

in the distance
the tents of his army were lit by moonlight
but another kind of radiance lit the face of Constantine
and in the morning light the artist seeing his work was done
saw it was good

"in this sign shall thou conquer"

遠方にある彼の軍隊のテントは月明かりに照らされていたが
コンスタンティヌスの顔はそれとは別の光で輝いていた
ピエロ・デラ・フランチェスカは、朝の光とともに描き終わり
それは良い出来だと感じた

この “サイン(署名)” によって汝は勝利するであろう


he let his brush drop and passed into a sleep of his own
and he dreamed of Constantine carrying him into battle in his right hand
an immaculate undefiled and simple white cross
Piero della Francesca, as his brush stroked the wall
filled with the torpor and fell into a dream of his own

彼は、絵筆を置いて自らも眠りに落ち
コンスタンティヌスが右手に白十字の旗をもって進軍する夢を見ながら
ピエロ・デラ・フランチェスカも深い夢の中で
彼自身も、絵筆でそれをなぞっていた


from the geometry of his heart, he mapped it out
he saw the king rise, fitted with armor set upon a white horse
an immaculate cross in his right hand
he advanced toward the enemy
and the symmetry
the perfection of his mathematics
caused the scattering of the enemy—agitated, broken they fled

画家は心の中の思いを幾何学を通じ、地図のように表現した
王が立ち上がり、甲冑をまとって、白馬に跨がり
右手に汚れなき白十字を掲げ、敵に向かって前進する場面を
そして数学的理論により対象を測り
敵を散りばめて配置し、彼らが破れ、逃げ惑う姿を


and Piero dela Francesca, waking, cried out
"all is art all is future
oh lord let me die on the back of adventure
with a brush and an eye full of light"
as he advanced in age, the light was shorn from him
his eyes, blinded, he layed upon his bed
on an October morning, 1492 whispering
"oh lord let me die on the back of adventure, oh lord
let me die on the back of adventure, oh"

そしてピエロ・デラ・フランチェスカは目覚め、叫んだ

「すべての表現は未来に通じる  
主よ、我が命を絵筆と光に満ちた目による冒険の内に奪いたまえ」

彼が年齢を重ねるごとに、彼の眼からは光が失われ
視力を失い、彼が床に伏した1492年の10月の朝、彼は呟いた

「主よ、我が命を冒険の内に奪いたまえ
主よ、我が命を冒険の内に奪いたまえ」

And a world away, the world away
on three great ships, adventure itself,
as if to answer
pulling into the New World
and as far as his eyes could see
no longer blind all of nature
unspoiled beautiful beautiful
such a manner it would have lifted the heart of Saint Francis
into the realm of universal love

そして世界の遥か彼方では
3隻の偉大な船が、冒険そのものの
答えであるかのように
新世界に引寄せられていた
船はどこまでも遠くを見ることができ
見渡せない自然はなく
何ものにも侵されていない美しい世界は
聖フランシスコの胸を熱くするような
宇宙的な愛の概念をもたらした

Columbus set foot on the new world
he witnessed beauty unspoiled
all of the delights given by god
as if in Eden itself
as if Eden had opened up her heart to him
and opened her dress
and all of her fruit, gave to him
and Columbus so overwhelmed
fell into a sleep of his own

コロンブスは新世界に足を踏み入れ
まだどこにも侵されていない美しさを発見した
そのすべてが神によって与えられ
まるでエデンの園であるかのように彼に心を開き
衣を脱ぎすべての果実が与えられたようだった
コロンブスは圧倒され自らの眠りに落ちた


all the world in his sleep(*1)
all of the beauty
all of the beauty entwined with the future
the twenty first century
advancing like the angel advancing like the angel
that had come to Constantine

世界はすべて夢の中
すべての美しさは未来に絡んでいた
21世紀は天使のように進むこと
コンスタンティヌスの前に現れた天使のように


Constantine and history(*2)
oh this is your cross to bear
oh lord oh lord let me deliver
hallowed adventure to all mankind
in the future

コンスタンティヌスやその歴史も
それは、人々が負うべき十字架なのだ
主よ、我に運ばせよ
すべての人類の神聖なる冒険を未来のために


oh art, cried the painter
oh art, oh art, cried the angel(*3)
art the great material gift of man
art that hath denied the hungered pleas of Saint Francis
oh thou artist

芸術よ!と画家は叫んだ
人工的!わざとらしい!天使は叫んだ
人類に与えられたあらゆる素材が芸術となり
聖フランシスコにとっては飢えることが表現となった
おお汝アーティストよ

all shall crumble in the dust
oh thou navigator
the terrible end of man
this is your gift to mankind
this is your cross to bear
then Columbus saw all of nature aflame
the apocalyptic night
and the dream of the troubled king
dissolved into light

すべてはやがて塵となり砕け散る
おお汝探検家よ
恐ろしい終末は人類に与えられたものであり
背負うべき十字架である
それからコロンブスはすべての自然が燃え上がるのを見た
終末の夜
苦悩する王の夢は光の中に消えた



歌詞引用:http://www.songmeanings.net/songs/view/3530822107859437733/


(*1)このパラグラフ全体がよくわからない

(*2)Constantine and history oh this is your cross to bear
コンスタンティヌス自身が背負うべきでいいのかなぁ。。「let me deliver」が気になるんだけど。。

(*3)芸術家が考える「Art」に対して、Art を「人工物」とする視点を天使に与えているのかと思ったのだけど、王と探検家に対しての十字架の重みを考えると、両者とも「芸術バンザイ」の方なのかなぁ。



《上記についてはコメント欄参照》

◎パティ本人による『バンガ』全曲解説&解説中に泣いちゃったこと…



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by yomodalite | 2013-02-26 10:26 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(9)
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パティに送られたポストカードの絵“The dream of Constantine”



Patti Smith『Banga』[3] “Tarkovsky" の続き


下記の英文&和訳は、CDに納められているパティが語った “Constantine's Dream″ という曲についての文章です。この曲の詩は『Banga』の中で一番長い詩で、パティが興味をもった絵について、また、それを描いた画家と、聖人との関係についてなど、曲を理解するうえで調べたくなるような点が、たくさんあって、、、

和訳原文の「聖フランチェスコ」という表記は、画家ピエロ・デラ・フランチェスカとの区別がつきやすいように「聖フランシスコ」に変更し、( )内の註記、参考記事、写真を加えました。


(引用開始)

And so we end with the Personal exploration that Produced “Constantine’s Dream.” It began with an image on a postcard sent to me by Dimitri Levas in 1988 - a detail of an unidentified painting of a conquistador and a young Page, dressed in a white tunic and red boots, guarding a sleeping King. l misplaced the Postcard, and confused by the soldiers’ armor, I was unable to locate it in the realm of Spanish art, yet the image haunted me.

私達の私的な探索は “Constantine's Dream" の制作で完結する。それは1988年にディミトリ・リーヴァス(*)から私に送られた一枚のボストカードの画像から始まった。

それは白い外套と赤い長靴を纏って眠れる王を護衛するコンキスタドールと若い小姓を描いた作者不明の絵の一部だった。理解の出来ない絵葉書で、私は兵士の鎧に当惑した。スペイン美術に属するものかと思ったが特定は出来なかった。しかしその画像は鮮明に目に焼き付いた。

(*)Dimitri Levas アートディレクターで、メイプルソープ財団の副代表

Years later, on a plane to Rome, about to embark on an Italian tour, I mentioned the coveted image to Lenny, pledging l would one day find it. Our tour ended in Arezzo. That night, l had a troubled sleep and dreamed of an environmental apocalypse and a weeping Saint Francis. l awoke and went down to a courtyard and entered a church to say prayer. l noticed a painting on the back wall. Piero della Francesca had created the frescoes of The Legend of the True Cross. There, in all its glory, was the full image that the postcard had detailed 一 The Dream of Constantine !

それから何年かのち、イタリア・ツアーでローマに向かう飛行機の中で、私はその絵のことをレニーに話し、いつかきっと見つけてみせると言った。ツアーがアレッツオで終わったその夜、私は夢にうなされ、環境的な啓示や涙を流す聖フランシスコ(*)の夢を見た。

私は起き上がり、中庭に出て礼拝堂に入り、祈りを捧げた。そして後ろの壁の絵に気付いた。ピエロ・デラ・フランチェスカ(*)は『聖十字架伝説』(*)のフレスコ画を描いた人物だが、そこにはなんと絵葉書にあった絵の全体である『コンスタンティヌスの夢』が掛けられていたのだ!

(*)聖フランシスコ(Wikipedia)
神の道化師、万物兄弟の思想とエコロジーの聖者、マザーテレサが目指した聖人


(*)ピエロ・デラ・フランチェスカ(Wikipedia)
数学や幾何学に打ち込んだ最初期の画家の一人と言われている


◎[参考記事]謎が多いとされる『キリストの鞭打ち』の絵の説明と拡大絵へのリンク


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(*)『聖十字架伝説』右下にポストカードの絵



◎[参考記事]アレッツォ後編 ~聖十字架伝を訪ねて[1]
◎[参考記事]アレッツォ後編 ~聖十字架伝を訪ねて[2]

◎[参考記事]アレッツォの聖十字架伝説1
◎[参考記事]アレッツォの聖十字架伝説2
◎[参考記事]アレッツォの聖十字架伝説3
◎[参考記事]アレッツォの聖十字架伝説4
◎[参考記事]アレッツォの聖十字架伝説5(コンスタンティヌスの夢)
◎[参考記事]アレッツォの聖十字架伝説6(十字架の発見と検証)

◎[参考記事]「聖十字架伝説:十字架の発見と検証」

As fate would have it, it was in the Basilica of St. Francis. l decided to learn more of his life and contribution and also of the painter of Constantine’s Dream. This opened a period of intense study and pilgrimage. Our friend, Stefano Righi, guided Lenny and l through the stations of Saint Francis' life : the mountain where birds covered him, singing, the forest in Gubbia(*) where he tamed a wolf, the frescoes of Giotto and finally his magnetic tomb, beneath the lower Basilica of the Papal Basilica Saint Francis of Assisi. We left the memorial card for our beloved friend, the poet Jim Carroll, who revered Saint Francis.

運命に導かれてやって来たそこはサン・フランシスコ聖堂(* Saint Francis, Arezzo)だった。私は聖フランシスコの生涯や業績について、そしてもちろん『コンスタンティヌスの夢』を描いた画家についても、もっと詳しく知りたいと思った。これによって猛烈な勉強と聖地詣でが始まった。

私達の友人であるステファノ・リギーがレニーと私を聖フランシスコの生涯の地へ案内してくれた。小鳥たちが彼を匿い、歌を聞かせた山、彼が狼を服従させたグッビアの森(*)、ジョット(*)のフレスコ画、そして最後に人を惹き付けて止まない聖フランシスコの墓標へ…。それはアッシジのフランシスコ聖堂(* Saint Francis of Assisi)の下部聖堂にあった。私達は思い出の絵葉書を親愛なる友であり聖フランシスコを崇拝している詩人のジム・キャロルに贈った。

(*)イタリアのサン・フランシスコ聖堂と言えば、アッシジのサン・フランシスコ聖堂が一般的で、ジョットの絵はそこにある。ピエロ・デラ・フランチェスカの絵があるのは、その近くにあるアレッツォのサン・フランシスコ聖堂。

◎アッシジのサン・フランシスコ聖堂(Saint Francis of Assisi)
◎アレッツオのサン・フランシスコ聖堂(Saint Francis, Arezzo)

(*)ジョット Giotto di Bondone(Wikipedia)

(*)the forest in Gubbia(Gubbioが正しい?)
(*)グッビアの森、グッビオの地名の方が一般的かも


◎[参考記事]聖フランシスコがグッビオの町を狼から救ったこと

There are many stories l could tell in the creation of “Constantine’s Dream,” but let it suffice that Lenny and I prayed before the painting for the strength to achieve our mission. Lenny conceived of the musical themes and guitar figures, and our band recorded a strong basic track. We then took the track back to Arezzo and recruited the band Casa del vento, whom l met during a benefit concert for EMERGENCY. The band from Arezzo improvised on the track of “Constantine’s Dream,”

“Constantine's Dream″の制作に関しては色々な逸話があるが、私達の役目を果たすために力を得ようと、レニーと私がその絵の前で祈りを捧げたという事実だけで充分だろう。レニーは音楽のテーマとギターのスタイルを考え、バンド全体で力強いベーシック・トラックを完成させた。

そして私達はそのトラックをアレッツォに持ち帰り、EMERGENCYの慈善コンサートの間に知り合ったカーサ・デル・ヴェントというバンドを呼んだ。アレッツオ出身のそのバンドはこの作品が生まれたサン・フランチェスコ聖堂からほんの散歩離れただけの場所で “Constantine's Dream" の即興演奏をしてくれた。

only steps away from the Basilica of Saint Francis, where the piece was born. Afterwards, we recorded “Seneca” the lullaby we had written aboard ship, guided by Lenny's acoustic guitar.

そのあと私達はレニーのアコースティック・ギターに導かれて船の上で書いた子守唄 “Seneca" をレコーディングした。

Back in New York at Electric Lady Studios, l summoned all I had experienced in the last year. l considered the night of my apocalyptic dream and finding the postcard image. l thought of the painter who went blind and died October 12, 1492, the same day Columbus set foot in the New World. l thought of Saint Francis and his bond with nature and the threat of environmental devastation in our own century. Surrounded by my supportive camp, I stepped before the microphone. All the research l had done fell away, as I improvised the words, driven by the deep personal struggle of the artist, who by the nature of his calling is obliged to manifest the spiritual as physical matter in the material world.

ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオに戻ると、私は過去1年間に経験した出来事を振り返った。啓示的な夢を見たこと、絵葉書の絵を見つけたこと。晩年は視力を失い1492年の10月12日、コロンブスが新世界に足を踏み入れた同じ日に世を去ったその画家に思いを馳せた。

聖フランシスコと自然界との絆や我々の世紀における環境破壊の脅威のことを思った。私は協力的な仲間に支えられてマイクロフォンの前に立った。即興的に言葉を紡ぎ始めると、その芸術家の深い個人的な苦闘に突き動かされて私が行ってきたすべての研究結果は頭から抜け落ちて行った。披は自らが生まれ持った天性のために、物質世界の中での実体としての精神を証明せずにはいられなかったのだろう。

My daughter Jesse and son Jackson open the Neil Young song. l chose it to follow the dark apocalyptic vision of “Constantine's Dream,” as it offer a new beginning. Tony Shanahan recorded his young nephew Tadhg and friends singing the last refrain. Thus Banga closes with my son and daughter, and the sons and daughter of others ー all our children, the hope of the world, embarking on adventures of their own.

私の娘のジェシーと息子のジャクソンがニール・ヤングの曲のオープニングを弾いている“Constantinc's Dream" の暗い黙示的な世界をがらりと変える目的で私はこの曲を選んだ。トニー・シャナハンは彼の若い甥タイグとその友達の歌を最後のリフレインに入れた。

こうしてアルバムBangaは私の息子と娘を始めとしてすべて子供たちの歌声で終わる。彼らは自らの力で冒険の旅へと出て行くであろうまさに世界の希望なのだ。

(引用終了。訳:武内邦愛 英文・和訳ともに国内版CDより)


とりあえず、パティの文章に注釈つけてみた。という感じなんですが、パティだけでなく、画家ピエロ・デラ・フランチェスカの謎に惹かれるひとは多いみたいで、パティが注目した「コンスタンティヌスの夢」が含まれている『聖十字架伝説』と『キリストの鞭打ち』は、謎ギョーカイで注目の2作品。

これは、私個人の印象ですが、その手の「謎」には、解明したいというよりは、本当のことを言うと色々と差し障りがあったり、謎を温存することで、色々と自説を言うことができるという理由のために、何百年も続いている「謎」が多いように思うんです。

でも、パティが『聖十字架伝説』の中で、特に「コンスタンティヌスの夢」に興味をもって調べ、歌にしたのは、そーゆー人たちとは違うので・・・

Patti Smith『Banga』[5] “Constantine's Dream″ につづく



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by yomodalite | 2013-02-23 13:49 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)
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この写真は、謎の惑星から地球に帰還したときの隊長… ではなくて、、


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by yomodalite | 2013-02-21 08:07 | MJ系ひとりごと | Trackback | Comments(20)
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Patti Smith『Banga』[2] “AMERIGO”の続き


『Banga』には、『ラスト・タンゴ・イン・パリ』でマーロン・ブランドと共演したマリア・シュナイダーのことを歌った“Maria"や、『ラム・ダイアリー』を撮影中のジョニー・デップに贈られた “Nine” 、エイミー・ワインハウスのことを歌った “This ls The Gir”、東北地震を経験したすべての日本の人々への “Fuji-san” など、もっと親しみやすく取っつきやすい曲も多いのですが、ちょっと取っつきにくい “Tarkovsky” という曲を訳してみたかった一番の理由は、
The Second Stop Is Jupiter というサブタイトルが個人的に気になったからです。

ミケランジェロ関連で、ルネサンスのことを考えていたので、ゼウスのローマ語である「Jupiter 」とか「ユピテル」とか言われると、つい反応しちゃって、しかも、パティも、このアルバムの中で、アメリカの歴史をルネサンスの精神や理想主義と重ね合わせようとしているところが、随所に見られるので。

CDに納められたパティの文章には、

私達のバンドがロシア公演に行った際のモスクワ滞在中に私はブルガーコフとゴーゴリの墓地を訪れ、ロシアの映画監督アンドレイ・タルコフスキーのサウンド・スタジオや撮影地も訪れた。 “Tarkovsky" はサン・ラ(Sun Ra)によるテーマに様々な即興演奏を重ねた映画『僕の村は戦場だった』(英題:Ivan's Childhood)へのレスポンス。

と、あります。

調べてみると「The Second Stop Is Jupiter」は、土星からやってきたと公言するサン・ラっぽい言い方なのか、彼のアルバムタイトルでもあり、同名の曲もありましたが、パティには、ギリシャの神への思いもあるでしょう。この曲のクレジットには、Sun Ra & Patti Smithとあるのですが、サン・ラは、1993年亡くなっているので、彼の曲がサンプリングされているのかなぁと思ってみたり、

サン・ラのことも私は知りませんでしたし、彼の音楽とタルコフスキーとの結びつきも、『僕の村は戦場だった』も、昔々に1回見たきりなのですが、今の段階で自分なりに意味が通じるように訳してみました。日本語部分には充分ご注意のうえ、気になる点は遠慮なくご指摘くださいませ。

[追記]コメント欄にて、修正箇所を協議中。





Tarkovsky(The Second Stop Is Jupiter)
Wards by Patti Smith

The eternal son runs to the mother(*1)
She smoothes his brow and bids him
Drink from her well of hammered mist
Too long sweet lad, fog rises from the ground(*2)
The falling soot is just the dust of a shimmering gem
The black moon shines on a lake
White as a hand in the dark
She lifts the lamp to see his face
The silver ladle of his throat(*3)
The boy, the beast, and the butterfly.

永遠の命を得た息子は、母に助けを求め駆け寄る
体を打つかのように降る霧の粒は、母からの恵みのように
母は、息子の額を撫でながら言う
とても永かったわね 愛しい息子
霧は上がり、日は昇る
落下する煤は、まるで宝石のように微かに光る
黒い月は、湖の上で輝く
暗闇の中に差し出された、手のように白く
母は、息子の顔を見るためにランプを持ち上げる
彼の首には銀色のスプーンのネックレス
お前は、野蛮でもあり、不安に震えてもいたのね

The sea is a morgue, the sea is a morgue, the needle and the gun
These things float in blood that has no name
The telegraph poles are crosses on the line
Rusted pins, not enough saviors to hang
She blesses the road, the robe and the road and the noose of vine
And waits beneath the triangle
Formed by Mercury, an evening star(*4)
The fifth planet with its blistering sore
And the soaring eagle above and to the west(*5)
The boy, the beast and the butterfly.

海は死体置き場、海は死体置き場、注射針や銃が
名もなき血の中で漂っている
電信柱は一列に並んだ十字架のようだけど
錆びた杭は、救世主たちを吊るすには不十分
彼女は絞首刑への道のりとロープの輪の部分に祈りを捧げ
水星と金星が交わり形づくられたトライアングルにある
五番目の灼熱の惑星(Jupiter)の訪れを待っていた
そして、遥か上空から鷲は西へと向かった
その男は、獣のようでもあり、蝶のようでもあった

She walks across a bridge of magpies(*6)
Her hollow tongue fills the brightness with water
And in the wink of an eye
One planet with a glittering womb
One white crow one diamond head
Big as a world, big as a world
The boy, the beast, the butterfly

彼女は「カササギの橋」を歩いて渡る
彼女の空ろだった言葉は、その輝くような天の川によって満たされ
瞬きをしただけで、彼女の子宮からひとつの惑星が誕生する
1羽の白いカラスが、ダイアモンドヘッドの火山や
世界全体と同じぐらい大きいように
その男は、獣のようでもあり、蝶のようでもあった

Hovering(*7)
Above the sore, the blistering sore
of the fifth planet
Wait, stop, don't forget, don't forget,
How I played with you
How I kissed away your tears
Don't forget
The white mouth of the son smiles(*8)
On his beautiful tongue the seed of flight.(*9)

羽ばたいて
五番目の惑星は、焼けつくような心の傷も痛みも超越する
でも、待って、私と遊んだことは憶えていて
私があなたの涙を唇でぬぐったことを
忘れないでいて
息子の病める口は、微笑み
彼の美しい舌からは、希望の種が飛び立つ



(*1)The eternal son runs to the mother
CDの歌詞では、The eternal sun になっていますが、複数のLYRICSサイトを参照して、「son」で訳しました。ヒアリングにはまったく自信がないので、どちらかわかる方は教えてください。

(*2)Too long sweet lad, fog rises from the ground
CDの歌詞では Come along sweet lad になっていますが、複数のLYRICSサイトを参照して「Too long」 で訳しました。どちらかわかる方は教えてください。

(*3)幸運のお守りとされているネックレスのことだと思う

(*4)Mercury(水星)は、神々の使者であり、科学、論理、知性、言葉を意味していて、evening star(宵の明星=金星)は、美と愛を意味していて、その両方が交わる(triangle)地点にある The fifth planet (木星=Jupiter 巨星であることから神々の王ゼウスと考えられていた《ローマではジュビターまたはユピテル》=ゴッド)を、星としても、スターに象徴されるような人格としても表現していると思う。

(*5)eagleは、キリスト教の象徴だけではないですが、この詩の状況と、 the west から考えて、イエスか、彼のような救世主のことかなぁ。。

(*6)今回調べて初めて知ったのですが、bridge of magpies(カササギの橋)の伝説とは、日本では「七夕」として知られているもので、英語圏では「Chinese Valentine's Day」として知られているらしく、日本でいう織り姫と彦星は “カササギの橋” を渡って出逢うみたいです。


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◎[Wikipedia]Qixi Festival
◎[参考サイト]The Legend of Magpie Bridge

(*7)この行から、CDの歌詞とかなり異なっているのですが、曲を聴いて確認したものに近いLYRICSサイトの歌詞を採用しました。

(*8)The white mouth of the sun smiles が、CD歌詞で、最初、私は「White Month of the sun smiles」の間違いじゃないかと、複数のサイトを見たのですが、LYRICSサイトでは、ほとんど、The white mouth of the son smiles で、迷った末に「White Month」“断酒期間”ではなく「The white mouth」“病める口”と「son smiles」“息子の微笑み”の方が、救世主の新たな言葉(Words from the New World)に繋がるので、そちらを採用しました。 どちらかわかる方は教えてください。


(*9)CDの歌詞では、On his beautiful tongue the seed of flight. ただし、複数のLYRICSサイトで「this beautiful tunnel, a seed, a flight.」という表記があり、迷ったのですが「On his~」で訳しています。どちらかわかる方は教えてください。

◎[関連記事]『Banga』[4] “Constantine's Dream″ パティによる文章



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by yomodalite | 2013-02-19 11:26 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(10)
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Patti Smith『Banga』[1]パティによる紹介 の続き

[追記]コメント欄での経緯から、和訳を修正しました。他にもご意見お待ちしてます。

ニューアルバム『バンガ』の中で、歌詞の意味がもっともわからないのは、タイトルソングでもある “Banga” だと思います。でも、その曲に関しては、最低でも、長編小説の『巨匠とマルガリータ』と『犬の心臓』という2冊の本を読まないとわからなそうなので、それ以外の曲から、何曲か訳してみようと思います。

まず、最初に選んだのは、 “AMERIGO” 。

下記は、パティ自身の文章から。

“Amerigo” is our overture, contemplating the exploits of the navigator Amerigo vespucci, from whom America got its name. l imagined vespuci coming to the New World with great expectations that they would convert the natives,only to find himself utterly transformed by the purity of the land and people.

“Amerigo”は、私達の前奏曲であり、探検家アメリゴ・ヴェスプッチ(註)の偉業に思いを馳せた作品だ。アメリカという国名は、彼の名から来ている。先住民たちの意識を変えたいという大いなる期待を持って新大陸に乗り込んできたヴェスプッチは、結局のところ、その土地と住民たちの純粋さによって、自身が変化させられてしまったのだろうと、私は推測している。(国内版CD和訳より引用)

(註)イタリアの商人、探検家。フィレンツェ共和国の生まれで、ロレンツォ・デ・メディチとその息子のジョヴァンニに仕えていた。コロンブスはアメリカ大陸をインドだと主張したが、ヴェスプッチは新大陸だと確認したという理由から、米大陸の発見者として名を馳せ、彼の名前から「アメリカ」は名付けられた。(Wikipedia)

◎[参考記事]アメリゴ・ヴェスプッチ

わたしは、この曲を聴いて、パティは、現在、宗教やさまざまな主義主張により、国民の分断が激しくなっているアメリカの現在を、宗教の堕落から逃れ、理想の社会を求めて、アメリカ大陸に渡ってきたピューリタン達や、身分社会や、差別からの脱却を目指した人々、そんな、様々な理想を求めて「新大陸」に来た人々の原点を振り返って、もう一度、「新世界」を考え直せ。と言っているのかなぁと思いました。




私は「直訳」とか「意訳」という言葉がキライです。英語圏と日本では文化がすごく違うので「直訳」なんてありえないと思っていますし「意訳」になっていなかったら「訳」ではないと思うからですが、残念なことに、そんなことを言えないレベルで、ものすごく英語が苦手なので、日本語部分には充分ご注意のうえ、気になる点は、遠慮なくご指摘いただけることを期待しています。また特に意見が欲しい部分には(*)をつけました。



AMERIGO
Wards by Patti Smith


We were going to see the world In this land
We placed Baptismal fonts
And an infinite number were baptized
And they called us Caribe
Which means "Men of Great Wisdom"

わたしたちはこの大陸に新たな世界を発見しようとした
わたしたちはカトリックの洗礼の道具を持ち込み
そこには多くの洗礼を受けようとする先住民たちがやってきて
彼らは、わたしたちを「カリブ」と呼んだ。
それは偉大な知恵を持つ人という意味だった(*1)

Where are you going,
And are you going anywhere?
Where are you going
Send me a letter, if you go at all

あなたはどこに行くの?
どこか別の場所に行くつもりなの?
もし、あなたが行ってしまうのなら
わたしに手紙を送ってね

Ahh, the salvation of souls,
But wisdom we had not
For these people had neither King nor Lord
And bowed to no one
And they had lived in their own liberty

ああ、魂の救済だなんて
わたしたちには知恵などなかった
ここにいた人々は、どんな王様にも、主人にも仕えておらず
誰に頭を下げることもなく
彼らは、自分自身で自由に生きていた

Where are you going,
And are you going anywhere?
Going in circles
Going in circles, anywhere

あなたはどこに行くの?
どこか別の場所に行くつもりなの?
周り回って、どこか...

I saw the new
The inconstant shifting of fortune
And now I write to you
Words that have not been written
Words from the New World

わたしは新たなるものを見ました
運命は変わりゆくもので
それで、今あなたに手紙を書いているのです
今までに書かれたことのない
新しい世界からの言葉で

Tracing the circles
Moving across my eyes
Lying on a ship
And gazing at the western skies
Tracing lazy circles in the sky

わたしの視線は、大航海の軌跡をたどりながら
船に寝そべって空を眺め、
西の空から、ゆるやかに円を辿るように空を追って行く(*2)

Hey! Wake Up! Wake Up!

さあ!起きて!目覚めるのよ!

Where are you going,
And are you going anywhere?
Where are you going
Send me a letter, if you go at all

あなたはどこに行くの?
どこか別の場所に行くのかしら?
もし、あなたが行ってしまうのなら
わたしに手紙を送ってね

It's such a delight
To watch them dance
Be it sacrifice or romance
Free of all the things that we hold dear
Is that clear, Your Excellency?

彼らが踊るのを見ていると楽しくなります
神への生贄とか、作り話とか
わたしたちが囚われているすべてのことから
解き放たれていて
貴方さまも、もうお分かりでしょう?

And I guess it's time to go but
I gotta send you just a few more lines
From the New World

もう行かなくてはなりませんが
あと少しだけ新しい世界から手紙を送ります

Tracing the circles
Moving across my eyes
Lying on a ship
And gazing at the western skies
Tracing lazy circles in the sky
Tracing lazy circles in the sky
Tracing lazy circles

わたしの視線は、大航海の軌跡をたどりながら
船に寝そべって空を眺め、
西の空から、ゆるやかに円を辿るように空を追って行く
ゆるやかに円を辿るように空を追って行く
円を辿るように

And the sky opened
And we laid down our armor
And we danced
Naked as they
Baptized in the rain
Of the New World

それから空は開かれて
私たちは甲冑を脱ぎ
彼らのように裸で踊りました
雨が洗礼を施すのです
この新しい世界では



(*1)And they called us Caribe which means "Men of Great Wisdom"
この部分なんですが、現在、原住民の方を「カリブ族」と呼んでいますよね。「カリブ」は「カニバリズム」語源になっていたり、人食い人種だとか、コロンブスらの報告で、野蛮なイメージで印象づけられてきていて、このアルバムにも参加している、ジョニー・デップの『パイレーツ・オブ・カリビアン』とか「カリブの海賊」などのカリブですよね。

でも、この歌詞からは、先住民のことを「カリブ族」と言うようになったのは、先住民が、我々(侵略者)に対して「カリブ(知恵を持つ人々)」という言葉を頻繁に口にしていたために、そこから、彼らの呼称が「カリブ」になった。。。のかなぁと想像したのですが、まだよくわかっていません。

(*2)このパラグラフは、一番何度も書き直したところ。特に「Lying on a ship」の部分とか、、パティは、大航海の時代を、海と大陸侵略の歴史としてではなく、海と陸を、全世界で繋がっている、空から眺めてみている。のだと思ったのですが。。

◎[関連記事]Patti Smith『Banga』[3] “Tarkovsky"



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by yomodalite | 2013-02-17 09:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(17)
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下記は、『Banga』CDに納められた、パティ自身の文章を要約して引用。

2009年3月17日、わたしたちは、ジャン・リュック・ゴダールの新しいグループに誘われ、クルーズ客船に乗って、10日間の旅に出た。ゴダールは船上で社会主義映画映画を撮影していたが、わたしたちが地中海を旅してキプロスやロードス島、イズミル、アレキサンドリアなどの港を訪ねた時に乗った船にゴールデン・アロー号(*)という名前を付けたのもゴダールである。

『Banga』の企画を始めたのは1年前の2008年3月だった。私はルネ・ドーマルの生誕100周年のための、パリのカルティエ現代美術財団での私の個展で、彼に捧げるインスタレーションの仕上げに入っていた。私は困窮生活を送ったその詩人の馬のたてがみのマットレスに合う特製のカバーを送ってくれと友人のミロスに頼み、

3月16日、ドーマルの100回目の誕生日に地味なエチオピア製のプランケットが届いた。粗末な梱包の中にはミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』が同封されていて、「この本を読め」というメモが付いていた(*)。

私は、彼の全作品を読破し、レニーと『犬の心臓』について語り合い、彼が崇拝していたニコライ・ゴーゴリの『死せる魂』も読んだ。

(引用終了)

(*)ゴールデン・アロー/どうして、ゴダールはこの船に「ゴールデン・アロー」と名付けたのか?という註を書こうと思ったんだけど、やっぱりよくわかんなかった(笑)。この意味がわかる方は、是非教えてくださいませ。

(*)“Banga” は、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』に登場する、ピラト提督が飼っている犬の名前らしい。どうして、その犬の名前がタイトルで、♪Say - Banga!Say - Banga!ってことになるのかは、現在調査中。でも、『巨匠とマルガリータ』って600ページもあるような本なので、いつになったら、わかるやら。。



大鷹俊一氏による、国内版CDのライナーには、

偶然にも本作とほぼ同時期に出たニール・ヤングの新作「アメリカーナ」や、ブルース・スプリングスティーンの最近の作品など、大物ベテラン、そして真摯にアメリカの現状や自分たちの世代との関係を歌ってきた人たちが、こぞって改めて積極的に、アメリカの歴史や、現在と向かい合うアルバムを出してきているのは興味深く、

ウォール街占拠に象徴される格差問題やいまだ復興の遅れが言われるハリケーン・カトリーナの被災を含め国内の諸問題、そして中東など国際社会との関係などアメリカが抱える問題は多いが、それらと向かい合い、この国の原点、そして理想や夢は、と問い直そうという姿勢は共通している。


と書かれていて、わたしは、ニール・ヤングも、ブルース・スプリングスティーンの作品も全然しらないのですが、パティがアメリカの原点や、人々の理想や夢と考えている部分には、マイケルの神について考えていたことに近い感覚が感じられると同時に、まだ、しっくりと理解できないことが、たくさんあって、

パティの音楽を聴き、詩を感じながら探ってみたくなったので、『Banga』から、 “AMERIGO” と、“Tarkovsky" と、“Constantine's Dream” を訳してみようと思いました。(“Banga” はいつになるか見当もつかない)

これらの曲については国内版の訳詞も読んだのですが、それだけではわからなかったので調べてみなくちゃ。と思ったのだけど、2、3日考えてみて、“Tarkovsky" と、“Constantine's Dream” も、時間かかりそう。。ということだけはわかって、、現在お悩み中。

洋楽の中にはヒット曲でも、日本人には理解しにくい曲って、結構いっぱいあるよね。

ふぅーーー、あーあ、もう鎖国したいっ...www

◎[関連記事]Patti Smith『Banga』[2] “AMERIGO”


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by yomodalite | 2013-02-15 10:13 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)
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Photo:あまりにも不意だったため、鼻にバンソウコを貼ったり、髪をボサボサにしておくなどの “準備” が間に合わず、うっかり「美男」をさらしてしまった瞬間。

(この顔の時期はこちら)

で、、そんな隊長の、カッコいい “マッシュアップ” に
ワタシの「ひとりごと(いいわけ)」も混ぜ込んでお届けすることにしますっ!

☆続きを読む!!!
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by yomodalite | 2013-02-13 09:11 | MJ系ひとりごと | Trackback | Comments(11)
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最近、10年ぶりに来日公演も行なったパティ・スミス。私も久しぶりに彼女の音楽を聴いたり、本を読んだりしてます。

☆続きを読む!!!
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by yomodalite | 2013-02-12 07:39 | 文学 | Trackback | Comments(0)
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「田村秋彦 マンタム初個展」より



私が初めて、マンタム氏のことを知ったのは、「パラボリカ・ビス」での、
ある展覧会でした。

その展覧会の作品も、もちろん素敵だったのですが、それらの作品が置かれた「空間」はもっと印象的で、その場所の演出をされた方が、上野の骨董市に古道具屋さんとして参加されている。と聞いて、少女時代にジョセフ・コーネルの箱をうっとりと眺めていたり、寺山修司の映画の小道具にワクワクしたり、ブラザーズ・クエイや、ヤン・シュヴァンクマイエルも好きだった私は、そんな、アッサンブラージュの「夢の素材屋さん」のような方がいるなんて!と感動し、マンタムさんのお店に行ってみたいと、心の片隅でずっと思っていたんですが、

お店よりも、先に「本」に出会ってしまいました。

2012年の12月に出版された本書は、ちょっぴり怖いような作品の印象とは異なり、歌よりも、トークがイケてるフォークシンガーみたいな、なんだか色々相談してみたくなる「お兄さん」のようでもあるマンタムさんと、そのお店の様子が表紙になっていて、

本の内容も、実際に古道具屋を開業したいと思っているとか、ネットオークションも含め、骨董とか、古いものを買いたいと思っている人にも、様々なアドヴァイスや、ヒントが盛りだくさん。

お客の売りたいものと、業者が買いたいものの「大きな差」や、陶磁器の真贋や、キズについての説明など、骨董市に行ったみたいと思う方なら、興味津々の話題が豊富で、マンタム氏セレクトの「素敵なガラクタ」は、あんまり、、という人が読んでも役に立ちそうな内容です。

また、お客さま目線で、親切に説明してくださる姿勢には、物を見る選択眼だけでなく、包容力を感じる「お人柄」への興味も湧きました。

◎マンタムさんのサイト
◎「本がでます。」マンタムさんのブログ


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◎マンタム個展「錬金術師の遠望」@Sipka



☆ヤン・シュヴァンクマイエル氏も、マンタムさんの顧客!




[内容紹介]不況と就職難が続く現在、転職や自営を考える人たちや、副業を検討する人たちが増え、特にヤフーオークションやアマゾン・マーケットプレイスなどの盛況により、古物商に興味を持つ人たちが増加している。 本書は、著者が25年以上、古道具屋稼業を続けるなかで出会った面白い同業者やヘンな客のおかしなエピソードを交えながら、古物商という仕事に興味を持つ人たちに、実際の取り組み方やその現実を紹介する。骨董市の役員であり、これまで幾人もの古道具屋を育ててきた著者だからこそ語れる、同業者が明かしたがらない実情にも可能な限り踏み込んでいる。

骨董市、フリーマーケット、ネットオークション、交換市場、買い出し……。 ただ古道具に触れてみたいという人にも、古道具が好きな人にも、実際に古道具屋を開業したいと思っている人にも、なかなか聞けない貴重な情報と価値のある経験談が満載されている。 さらに古道具屋の枠を超え、アーティストとしての新たな道を歩みはじめた著者の、やりたいことをいかに展開させるかという話は、やりたい仕事を模索している人たちに大いに寄与するところがあるだろう。 あやしい古道具屋主人が誘うモノたちの宝島《ワンダーランド》へようこそ――。

[出版社からのコメント]Twitter、Facebook、mixi、ブログなど、既にネット上で、あやしいモノを扱う特異な古道具屋として、また、妖しく特異なオブジェを作り出すアーティストとして注目を浴びている著者マンタム氏が、長年の古道具屋人生から、奇妙な体験から真面目な仕事の話まで、語り尽くします。 L'Arc~en~CielのHYDEが率いるユニット、Halloween Junky Orchestra(土屋アンナ、Tommy february他)の 2012年10月17日発売のPVやアルバムジャケット(初回限定版)に、オブジェ作品がギター3台のほか多数登場し、アーティストとしても注目されています。晶文社 (2012/12/15)

◎[Amazon]がらくた から たから・古道具屋―新たなネウチを生む仕事






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by yomodalite | 2013-02-11 09:19 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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