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ロスチャイルド200年の栄光と挫折/副島隆彦

ロスチャイルド 200年の栄光と挫折

副島 隆彦/日本文芸社




「はじめに」より(以下、省略して引用しています)

欧州ロスチャイルド家200年の全体像を大づかみで理解できることを真剣に目指した。日本では、それなりに読書人を自負する人であっても、この華麗なるユダヤ系の巨大金融財閥の全体像を把握できていない。

たとえばロンドン家2代目当主のライオネルと4代目ウォルター、パリフランス家2代目アルフォンスと、4代目ギーが行ったことを区別することができない。そのために愚かなる陰謀論なるものが、今も日本国内にはびこっている。この本は、この困難な課題にも正面から挑戦した本である。

世界権力者たちによる権力者共同謀議は有る。歴然と存在する。19世紀の世界はロスチャイルド財閥が操る大英帝国の時代だった。だが、20世紀になってから100年余は、アメリカ・ロックフェラー財閥が世界を支配した。ロックフェラー石油財閥が、欧州ロスチャイルド財閥に取って替わり、コンスピラシー(権力者共同謀議)の巨悪を実行してきた。

いつの時代も、世界で一番大きな資金を持つ集団がその時々の世界をいいように動かす。この観点をおろそかにしてはいけない。(中略)

この本が編まれた動機は「ロスチャイルド家による世界支配の陰謀」をバラまき続ける低能たちを粉砕することである。(後文略)


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掴みどころがない『赤い楯』(p22)

日本におけるロスチャイルド研究の金字塔として、読書人階級の人々に崇められている、広瀬隆氏の大書『赤い楯 ロスチャイルドの謎』という本がある。1991年に上下2巻本で刊行されて大きな反響を呼んだ。(中略)ところが、この本であまりに詳細に書かれた内容が、いったい何を意味するのか、誰もピンとこない。

広瀬隆のロスチャイルド研究の欠陥(p25)

広瀬隆のロスチャイルド研究が抱えている大きな欠陥は、情報のソース(源泉)の偏りであろう。どのような人々によって、広瀬隆にあれらの情報がもたらされたのか。それはセリッグ・ハリソンというCIAの高官からだろう。このハリソンは、ジャーナリストとか「アジア核問題の専門家」という民間人のふりをして、この30年間、日本や韓国、北朝鮮や台湾、そしてパキスタンやインドまでも含めた、各国の核兵器・原子力開発の、押さえつけの係をしてきた特殊人間である。

北朝鮮が激高すると日本に核ミサイルを撃ち込むだろう、という物騒なことを米議会の公聴会で発言して、日本国民を脅す米政府の公式のアジア核問題担当の高官である。おそらく、このセリッグ・ハリソンが、あの大書『赤い楯』を広瀬隆に書かせたのだろう。

ハリソンたち、CIA高官は、1970年代に、市民運動家だった広瀬隆に近づいた。「この日本の反核運動の若者は、アメリカの戦略にあっているから育てよう。日本の原子力開発と核保有を阻止するために、資金と情報を与えよう」と育てたのである。


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◎[Amazon]ロスチャイルド 200年の栄光と挫折
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[内容紹介]彼らは鬼でも悪魔でもない! ロスチャイルド財閥は、いかにして世界を支配し、そして敗れていったのか……。18世紀末から現在まで、世界、そして日本の金融、経済の最深部を握り続けた名門ユダヤ財閥・ロスチャイルド家。主要人物26人を幹に、これまで理解が難しかったロスチャイルド財閥200年の全体像に迫る。世界覇権を手にした一族の栄枯盛衰からわかる、近・現代史の裏側! ロスチャイルドを知らずして世界は語れない。ロスチャイルド一族の人物と歴史が、豊富な写真でまるごとわかる! カラー家系図の折込付き。 日本文芸社 (2012/6/26)



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by yomodalite | 2012-07-31 07:41 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(3)

GOSICK - ゴシック/桜庭一樹

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ライトノベルって、これまで読んだことなかったんですが、ラノベ出身の作家さんて、岩井志麻子、小野不由美、中村うさぎ氏などなど、博学で、筆力があり、個性的な方も多いので、きっと豊潤な世界に違いないと思っていた矢先、

ジョセフ・ヴォーゲル氏の『Man in the Music(コンプリート・ワークス)』の368ページに、「Ghosts」は、かつてエドガー・アラン・ポーが「魂の恐怖」と呼んだ探求の曲だ。マイケルが恐怖やパラノイア、変容、超自然現象、グロテスクさといったテーマに興味を示していることはよく知られており、そのため批評家は、彼を「世界初のゴシック・スーパースター」と呼ぶようになった。

マイケルが天才である所以の一部は、ゴシックの歴史を理解しただけでなく(彼はゴシックについてかなり熱心に勉強していた)、それを新たな興味深い方法で自分流に取り入れたことにある。「Thriller」や「Ghost」などの曲とミュージックビデオによって、彼は本質的にゴシック・ポップとも言うべきポップミュージックの新たなジャンルを開拓したのである。

この破壊の美学を通して、マイケルは自分をモンスターだとか、変人呼ばわりする世間に挑んでいた。彼が人生や作品をどのように「ゴシックとして具体化した」かについては、多くの学術的調査がなされている。

ネバーランドという謎めいた「城」に始まり、変容し続けるアイデンティティ、楽曲に常につきまとうパラノイア、恐怖というモチーフまで、マイケルはこの世代の最も顕著なゴシック・ヒーローであり、また悪役なのだ。
(引用終了。この後も面白いのだけど…)

という記述を読み、そういえば、桜庭一樹氏と言えば、『THIS IS IT』を観た編集者から「マイケル・ジャクソンが、桜庭さんにそっくりだった」と言われたお方。そうか、そんなところでも繋がりが、、とまぁ何かと、MJに絡めて勢いづいてしまう私なんですが、

ついに、この本を読むときが来た。と思ってしまいました。


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武田日向氏のイラストによる、アニメ版DVD



冒頭のことば

野原をよこぎって追いかけてゆくと、ウサギがいけがきの下の大きなウサギあなにとびこむのが見えました。すかさずアリスもそのあとからあなにとびこみましたが、そのときはあなからでてこられるかどうかなど、まったく考えてもみませんでした ー 『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル 楠悦郎訳 新樹社刊

プロローグ ー 野兎を走らせろ!

大きくて黒いものが ーー
横切った。
犬だ、と子供は思った。宵闇にまぎれる。闇のように黒い犬。猟犬だ。その四肢はつややかに黒く、二つの目が、闇の中で燃える青い炎のように揺らめいていた。

子供は、黒い森を抜けて、ようやく村道を歩き出したところだった。お使いにしては遅過ぎる時間だった。はやく暖炉の燃える暖かな我が家に帰りたかった。近道しようと、村外れののその屋敷の庭に一歩入った途端、その猟犬に遭遇したのだった。子供は思わず、数歩、後ずさった。ーー ぐしゃり。

足の裏に、いやな感触がした。柔らかく、生暖かい液体をふくんだなにかを踏んだ。足下を見下ろすと、ぐじゃぐじゃになった小さな肉塊が落ちていた。赤い肉。血の滴を跳ね返す、茶色い毛皮がところどころ見えていた。長いふわふわした耳が肉塊の中から覗いていた。そして、それに埋もれたガラス玉のように丸い瞳。夜空の暗黒を写して、暗く虚しくこちらを見上げていた。

…… 野兎だ、と気づいた。

顔を上げた。猟犬の閉じた口蓋から、一筋の生々しい血がぼとりと、落ちた。
こいつが食殺したんだ…… !

(後略)
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迷宮、黒い犬、黒い森、ゴシック・ワールドへの完璧な導入部のあと、ライトノベルに必要不可欠な魅力的なキャラクターが登場する、第一章「金色の妖精」から

それから十年後ーー。
ヨーロッパの小国、ソヴェール王国。
山脈の麓に構えられた、名門聖マルグリット学園の、豪奢な石造りの校舎の一角で……。(中略)

ーー聖マルグリット大図書館。
学園の敷地の隅にひっそりと建つその建築物は、200年以上の時を刻んだ、欧州でも指折りの書物庫の1つである。(中略)角塔型の大図書館は、壁一面が巨大な書棚になっていた。中央は吹き抜けのホールで、遥か上の天井には荘厳な宗教画が輝いている。そして書棚と書棚のあいだを、まるで巨大迷路のように、細い木の階段がいかにも危なっかしくつないでいた。(中略)

一説によると、この大図書館は十六世紀初頭、聖マルグリット学園の創始者である国王によって建設された、らしい。恐妻家でもあった国王は、愛人との逢い引きにひたるため、大図書館のいちばん上に秘密部屋をつくった。そして階段を迷路上に配置したのだ、と……。(中略)

迷路階段を、上る、上る。……まだまだ上る。(中略)そこには……。

植物園があった。

大図書館のいちばん上の秘密の部屋は、国王と愛人のためのベッドルームではなく、緑生い茂る温室に建設され直していた。(中略)その温室から階段の踊り場に、半身を投げ出したように、大きな陶人形が置かれていた。(中略)その陶人形は口にパイプをくわえ、ぷかり、ぷかり、と吸っていた。白い細い煙が天窓に向かって上っていく。

一弥はスタスタとその陶人形……いや、人形そのものに思える美貌の少女に近づくと、

「返事ぐらいしろよな、ヴィクトリカ」

少女の緑色の瞳は、床に並べられた書物の上を忙しく行き来していた。彼女の頭部を中心点として放射線状に並べられた書物は、古代史から、最新の科学、機械学、呪詛に錬金術……。英語からフランス語、ラテン語に中国語と、書かれた言語もさまざまだ。

それらを無造作に流し読みしていた少女ーーヴィクトリカが、ふっと我に返り、顔を上げた。一弥の不満そうな顔を見上げると、一言、「なんだ、君か」(中略)「天気がいいからって、花壇で逢い引きか?」

「いや、逢い引きじゃなくて、ただ喋ってただけだよ。あのね、無人の豪華客船〈QueenBerry号〉って怪談を聞かされ、て……って、(中略)よく当てるよね……。感心しちゃうよ……」

ヴィクトリカはしばらく返事もせず、書物を読み進めていたが、ようやく一弥の言葉が脳に到達したらしく、「ああ」とうなづいた。

「それはだね、君。五感を研ぎ澄まし、この世の混沌(カオス)から受け取った欠片たちを、わたしの中にある“知恵の泉”が、退屈しのぎに玩ぶのだよ。つまり再構成するのだ。

気が向けば、君のような凡人にも理解できるよう、さらに言語化してやることもある。まぁ、たいがいは面倒なので黙っているがね」

(引用終了)

ヴィクトリカの様々な書物から得た知識の話は尽きることがないのだけど、九城一弥という、日本から来た優秀な留学生という「凡人」に説明しているうちに、彼女は、耐えがたい退屈を感じて頭を抱えてしまう。慌てた一弥君は、聞いたばかりの「奇妙な事件」の話をしだし、

そこに、三つ揃いのスーツに、派手なアスコットタイ、扉の桟に体重をかけて、斜めに立つというナイスポーズを決めた、犯罪好きの貴族出身の警部、ド・ブロア警部が現れ、

なんだかんだあって、ド・ブロア警部と、帝国軍人一家の三男で、成績優秀な留学生、九城一弥と、久しぶりの“外出許可”を得たヴィクトリカは、週末、ヨットで一泊旅行の旅に出発する。〈QueenBerry号〉と書かれた、豪華な船で。。。

という、まるで、シャーロック・ホームズが、身長140センチぐらいのツンデレ少女になったような、大人も子供も楽しめそうな作品で、力のある作家が、少年少女のために、気合いを入れて書いたことがよくわかる完成度の高いエンタメ小説。

(私の頭の中では、一巻を読んでるときは「Ghosts」よりも「Smooth Criminal」だったかな。。)

これまで、掃除とか、洗濯を終えると、すっかり『天守物語』の天守夫人になっていた私ですけど、今夏のバカンスは、ソヴュール王国に行って、聖マルグリット学園の大図書館のいちばん上で、書物に囲まれて過ごす予定です。。

◎[Amazon]GOSICK - ゴシック(角川文庫)

☆『GOSICK』は、まだ第一巻を読んだところですが、この続きを「アニメ」で観るのもいいなぁと思いつき、こちらも借りてきてしまいました!(文庫版の[1]の完結は、DVDの[2]の半分で終了)
◎DVD『GOSICK - ゴシック』

本で読むか、アニメで観るか、迷うところですけど、、

☆アニメ版は予想以上にチャーミングな出来で、また、小説の描写から想像していた以上に、ド・ブロア警部が変な髪型だったりして、、アニメ版は全部観てしまいそう。(Amazon評価は、1巻に2話収録という短さなど、1巻で物語が完結しないという点さえなかったら、もっと高かったはず…)
◎[Amazon]DVD『GOSICK』

☆私が実際に読んだのはこちら。著者による長い「あとがき」も面白かった!
◎[Amazon]ゴシック(富士見ミステリー文庫)

◎[関連記事]Michael's Horror Story



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by yomodalite | 2012-07-29 20:10 | 文学 | Trackback | Comments(0)

戦後史の正体/孫崎享

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

孫崎 享/創元社



このところ、出版直後の本を読むことも、ブログに書くことも少なかったのですが、発売前から大評判の本書は、久しぶりに急いで読みました。

本書の「はじめに」には、

「孫崎 享です。たくさんの本の中から、この本を選んでもらってありがとうござます。いま、あなたが手にとってくださったこの本は、かなり変わった本かもしれません。というのは本書は、これまでほとんど語られることのなかった〈米国からの圧力〉を軸に、日本の戦後史を読み解いたものだからです。こういう視点から書かれた本は、いままでありませんでしたし、おそらくこれからもないでしょう。「米国の意向」について論じることは、日本の言論界ではタブーだからです」

とあります。確かにTVや新聞では「タブー」かもしれませんが、読書家にとってはそうではないはずです。日本の政治が、日本人ではなく、米国の意向で動くということは、副島隆彦氏を始め、すでに多くの著作があるでしょう。

でも、原発をきっかけに、より多くの人が政治に不信感をもつようになり、これまでの対米従属に大きな不満をもつことなく過ごしてきた人々にも、現在の野田首相の対米追随は異常なレベルだと感じる人が多いせいなのか、本書は現在Amazonベストセラーで6位(2012年7月27日)という、この手の本としては異例の売れ行きのようです。

著者が本書について語った動画は下記をご覧下さい。

◎[動画]著者が語る「戦後史の正体」について
◎[動画]著者が鳩山グループ勉強会で語る「戦後史の正体」
◎上記の動画「鳩山グループ勉強会」書き起こし

下記は「序章 なぜ “高校生でも読める” 戦後史の本を書くのか」から、
省略して引用します。


この本はもともと、出版社のかたから、「孫崎さん。日米関係を高校生でも読めるように書いてみませんか。とくに冷戦後の日米関係を書いてほしいのです」と相談されて、スタートしたものです。(中略)

私が日米関係を真剣に学ぶきっかけとなったのは、イラク戦争です。2003年3月20日、米軍はイラク攻撃を開始し、まもなくサダム・フセイン政権を崩壊させました。(中略)

私は15年ほど前の1986年から89年にかけて、イラン・イラク戦争の最中にイラクに勤務しています。ですからサダム・フセインについてはかなりの知識をもっていました。2003年の段階で、イラクが大量破壊兵器を大量にもっていることなどない。アルカイダとの協力関係もない。それはイラクについて研究していた人間にはすぐにわかることです。(中略)

私は外務省時代、国際情報局長でしたし、駐イラン大使も経験しています。官僚や経済界のなかにも多くの知り合いもいます。ですから、そうした人たちに対して何度も、

「米国のイラク攻撃の根拠は薄弱です。自衛隊のイラク派遣は絶対にやめたほうがいい」と進言しました。数ヶ月して、経済官庁出身の先輩から次のようにいわれました。「孫崎、君の言い分を経済界の人たちに話してみたよ。みな、よくわかってくれた。でも彼らは『事情はそうだろうけど、日米関係は重要だ。少々無理な話でも、協力するのが日本のためだ』という。まあ、そういうことだ。説得はあきらめたほうがいい」

「少々無理な話でも。軍事面で協力するのが日本のためだ」

これは本当にそうなのだろうか。そうした疑問から、日米関係をしっかり勉強し直そうと決めたのです。勉強の成果は『日米同盟の正体』として形になりました。本書の編集者も、この本を読んで、同じ内容を「高校生でもわかるように、やさしくていねいに書けないか」と依頼されてきたのです。

(引用終了)

私は、高校生でもなく、『日米同盟の正体』も読んでいますが、それでも、本書には新鮮な印象を覚えました。それは、本書の内容が、

自主独立か、対米追随か、この2種類に完璧に分類して、戦後の歴史を読み直しているからだと思います。

戦後一貫して、対米追随派が主流だったものの、現在ほど、あらゆる判断から、それが感じられる時代もなかったように思います。「日本が属国である」ことを、十分わかっている人の間でも、そんなことですら拒否できないのか。。という気分が蔓延している中、

著者が「自主独立」を目指す立場で、終戦後から現在まで、現在の状況がいかにして起きたかを、わかりやすく解説した本書は、読むやすいうえに、読み応えがあり、日本人必読の書だと思いました。

しかしながら、政、官、業が、ここまで雪崩のように「対米追随」に傾いているのは、現在の世界不況から、日本が「戦争に巻き込まれていく」ことが不可避だと「歴史的に判断」しているからであって、、、という私個人の絶望感は、本書の力をもってしても、なかなか拭い去ることが出来ず、そうでない人が大勢いるといいなぁと願うばかりです。臆病者の私は、最近、不幸の中で、自分が冷静でいるためには。。とか、そんなことばかり考えているような気がします。

☆☆☆☆☆(満点。現代日本人の必読書!)

◎[中田安彦氏による論評]孫崎享『戦後史の正体』を読む

◎[Amazon]戦後史の正体

目次
はじめに
序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか
第一章 「終戦」から占領へ
第二章 冷戦の始まり
第三章 講和条約と日米安保条約
第四章 保守合同と安保改定
第五章 自民党と経済成長の時代
第六章 冷戦終結と米国の変容
第七章 9・11とイラク戦争後の世界
あとがき
______________

[内容紹介]日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。創元社 初版(2012/7/24)



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by yomodalite | 2012-07-27 14:06 | 政治・外交 | Trackback | Comments(2)

ひとりごと(2012.7.26)P.T.バーナム

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Ringling Bros and Barnum & Bailey


ジョセフ・ヴォーゲル氏の『Man in the Music』に「Streetwalker」が何度も登場してちょっと驚いた。 「Dangerous」の盗作裁判のときのこととか、MJが「Another Part of Me」よりも、この曲を気に入ってたというのは、『BAD』のスペシャルエディション版でクインシー・ジョーンズが語っていた話なんだけど、ファンの間では未収録曲の中で一番人気って・・ホント?(p186、207、221)

私は、好きな曲10曲選べって言われても、絶対無理だけど、MJの曲の中で「聞くだけで笑える曲」なら、ぶっちぎりで「Streetwalker」だと思う。(他にはそんな曲ないし、、)

◎Michael Jackson - Streetwalker

なんだか「合いの手」(2:40~、4:00~)みたいなのが、餅つき大会みたいで、歌詞もエロいというより、ナンパな感じで、何度聴いても可笑しくて笑ってしまう。

こちらの「とてもとても素敵なブログ」に「Q」のインタヴューと歌詞の和訳があります。

もしかして「Another Part of Me」のPVで、ディレオと握手してたのは(0:40~)、ディレオの「フリフリダンス」等、この曲の収録への健闘に対してだったのかな。

◎Michael Jackson - Another Part Of Me


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P.T.バーナム & 親指トム将軍("General Tom Thumb")
MJとエマニュエル君を思い出してしまう


笑えると言えば、

坂口恭平 ‏@zhtsss
この前、ばったり会った人に「総理!本当に鼻くそ食べてるんですね♡ さすが有言実行!男の中の漢!」と言われ、恥ずかしかった。やっぱり山手線の中で鼻糞食べるのはやめよう。と、思ったけど、いま、山手線で品川に向かっていて、やっぱり鼻糞食べている総理です。総理の主食は鼻糞と接吻です。0円

坂口恭平 ‏@zhtsss
新政府は0円ベンツまで獲得しちゃいました。所有権はいらないので、使用権だけを。しかも、GELANDE WAGENの初号機!しかも2万キロ!やばいね。市長に立候補際はさらに軍用車であるベンツのUNIMOGも使っていいと師匠に言っていただき、なんだかやばいね。狂ってきたね。最高だね。

坂口恭平 ‏@zhtsss
な、なんと0円病院をやりたいというお医者さんが名乗り出てくれている。。これはなんとも大きな希望だ。準備を進めたい。日本全国に0円病院を。もちろんその人たちには、多額の新政府新通貨、態度に払われる「平」が贈られます!

坂口恭平 ‏@zhtsss
しかし、TBSで秋から始まることになった「新政府TV」って、どんなジャンルにしようかな。。。「国家転覆シミュレーションバラエティー番組」かな笑。僕の思考にお金を出そうとしてくれたスポンサーがいるのだから、面白い。元々、元手0円の0円野郎なので、怖いものなし。早く無一文になりたいな

坂口恭平 ‏@zhtsss
嫁さんとセックスしているとき、うわー楽しいことってのは、本当に0円なんだねーーって興奮してる。16世紀のフランスの貴族の姫と、路上の乞食の密会とか、シミュレーションするのってお金がかからんもんね。しかも、それを普通のパジャマで演じているときに、おーーレイヤーが!とか俺興奮してるし


ベンツはもらったことないし、無一文になる覚悟もまだないし、家のダーリンは、嫁というのは、俺の金でネイルサロンに行ったりするものだと思っていると思うけど、、

そんな私でも「0円」てスゴくいいものだと思っていて、

このブログでも、ほんの少しでも小銭が入ってこないようにするとか、小額募金の手伝いをするとか、細心の注意を払って、避けているの。

1円でも誰かの役に立ったとか、1円でも得したっていう感覚が「罠」なんだよね。

なんの「罠」かは、省略するけどさw


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バーナムが、外国から買ってきて大好評だった「大きな象」は亡くなった後、骨(剥製)にして展示し、それも好評だったとか。MJの「エレファントマンの骨を買った」の元ネタかな。


ヴォーゲル氏の『Man in the Music』にも、マイケルが夢中になった伝説的興行師として何度も登場している、P・T・バーナム(p247、p311)。スティルウォーター氏の『M Poetica』にも登場しているし、以前からずっと気になっているんですけど、和訳をしてくださった方の素敵な文章(リンクはこちら)によれば、

(3つの記事から要約して引用しています)

マイケルは、P.T.Barnumの戦略と基本原理を学んでいた。マイケルは彼について書かれた本をフランク・ディレオや、ジョン・ブランカに渡し、「これは僕のバイブルになるから、持っていて欲しい。僕は自分のキャリア全部を地球上もっとも偉大なショーにしたい」と言っていた(1984年)。

スティルウォーター氏は、バーナム本を熱心に読んでいるうちに、バーナム本人と、ジャクソンに反映されているバーナムの性質を、深く理解するようになり、

人間の善良な部分を尊ぶのはたやすいけれど、MJやバーナムは、仲間の人間たちのささいな欠点を前にして、ちょっと困って、でも面白がって見つめる姿勢をどういうわけか保つことができて、彼らはともに、人の弱点に対するリアリスティックな楽観的な見方と、少し変わったユーモアのセンスと、悪ふざけ好きな部分と、熱心な理想主義者を、すべて並立させていた。という。

(引用終了)


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「Dangerous」カバーに描かれているP.T.バーナム(ベートーベンだという説もありますが)。MJ流「史上最大のショー」であるデンジャラスツアーを米国では一度も行わず、白班も後期まで公表しなかった。

それで、そんなバーナム氏のことをもっと詳しく知りたいと、ずっと思っているのだけど、残念ながら、日本語で読めるバーナム本は全然なくて、つまんない。

◎バーナムー観客を発明した男(1986)

上記の映画は、バート・ランカスター主演、ハンナ・シグラ共演という、しっかりした造りの映画で、当時の街並や、建物などもよく再現されていて雰囲気もあり、安っぽくはないのだけど、

バーナムのWikipediaに掲載されている以上の内容はないかも。。タイトルの「観客を発明した男」というのは、たぶん、自伝で、本人が言った言葉なんだと思う。彼は新しいショービジネスを創ったのではなく、ショーを観たいと思う人を発見し、アメリカのショービジネスそのものを創った人のようです。(詐欺師とか、大嘘つきという面でも有名ですが...)

それにしても、

何度言っても、言い足らないような気がするんだけど、やっぱり、MJぐらい、面白いひとはいないなぁ。。


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「HIStory」までの派手な宣伝計画は、この頃から青写真があったのかも。そして、HISツアーを米国ではやらないということも...


◎P・T・バーナム(Wikipedia)
◎P.T. Barnum (1999)

☆バーナム自身による著作。彼は本を売ったり、講演することにも才能があったみたい。

◎The Adventures of an Adventurer (1841年 偽自伝小説らしい)
◎Life of P. T. Barnum, Written By Himself(1855年)
◎Ancient and Modern Humbugs of the World(1864 - 1865年)
◎Struggles and Triumphs (1869年)
◎The Art Of Money Getting (1880年 この本が一番有名なのかな)
◎The Wild Beasts, Birds and Reptiles of the World(1888年)
◎Why I Am A Universalist(1890年)
◎Barnum's Own Story(1962年)
◎The Colossal P.T. Barnum Reader (2005年。バーナムがこれまでに書いた本の内容を編集し直した本らしい)

☆MJがブランカやディレオに渡した本が、本人が書いたものなら、この本で、他の人が書いたものなら、これ!という特定がしたかったんだけど、めちゃくちゃいっぱいあって、全然見当がつきませんでした。


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by yomodalite | 2012-07-26 09:20 | MJ系ひとりごと | Trackback | Comments(6)

もういちど 村上春樹にご用心/内田樹

もういちど村上春樹にご用心 (文春文庫)

内田 樹/文藝春秋



本書は「自分が村上春樹をどう読んでいるか」を全人類を代表して語っている(柴田元幸談)と言われる内田樹氏が、2007年に刊行した『村上春樹にご用心』の続編ではなく「改訂新版」。

私は、村上春樹について書かれた本は、これまで、ブログに書いていないだけでなく、まったく読んだことがなく、村上春樹について書かれた本だけでなく、5年前に読書ブログを始めたときから、村上春樹の本については書かないって決めてました。日本で一番有名な作家について、私が語ることなんて・・という理由で。

本書についても、そんな感じで、村上氏について語りたくないんですけど、私が、マイケル・ジャクソンについて考えているときに、よく思うことについて、すごく共感したり、為になるなぁ。と思った部分だけ、メモしておくことにします。

(引用開始)

僕も文学研究者ですから、ベタな主観性で書いたものはろくなものにならないのはわかってます。でもね、なまじな客観性を取ろうとするのもよくないんですよ。レヴィナス論を書いたときに思ったんですけど、自分より明らかにスケールの大きい人を相手にする場合に、自分自身を中立的、客観的に保とうと思うと、結局何もできないんです。

そういうときはもう「すみませんでした」と言って土下座をして両手をついて「秘密を教えてください」ってにじり寄っていくしかない。批評家とか研究者じゃなくて、弟子とかファンのスタンスです。

学問的には弟子とかファンのスタンスはタブーですけど、巨大な人を相手にするときは、タブーを破らないと、その人の、人間の通常レベルを超えたところにはどうしてもたどり着けないんじゃないかと。

こういうふうに育って、こういう文体訓練して、こういう人の影響を受けて、こういう人生を経て、こういうテーマで書きましたって。それを読んだ人が納得して、なるほど、だから、こういうものを書いたのかってわかったような気になる。

読者に一種の全能感、爽快感を与えるわけだから、そういう仕事も必要だと思うんですけど、

実際にはそれってその作家なり、思想家なりのスケールを縮減してしまって、昔僕らがよく使っていた言葉ですが、「最低の鞍部で巨大な人を乗り越えてしまう」ことになりがちなんですよね。

どうせならなるべく高いところににじり寄っていかないと。で、別に超えなくてもいいんじゃないかと思うんですよ。「高いですねー、こんな高いところがあるんですね」ってことを示すだけでも、学者の仕事としては成立すると思うんです。([特別対談]柴田元幸×内田樹『村上春樹はからだで読む』より)


村上春樹は「翻訳」をした。それは彼自身の言葉を使えば「他人の家の中にそっと忍び込むような」(『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』)経験である。同じく翻訳を業とする者として、この感じはよく分かる。

それはいわば、「自分の頭」をはずして、自分の身体の上に「他人の頭」を接ぎ木するような感じのする経験である。ふつうの人は逆のことを考えるかも知れない。他人の身体に自分の頭を接続するさまを想像するかも知れない。

そうではないのだ。他人の頭に自分の身体を接続するのである。

だって、自分の頭をもってしては他人の頭の中で起きていることを言語化することができないからだ。けれども、自分の身体は他人の頭から送られる微弱な信号でも感知することができる。

頭は「意味」しか受信出来ないけれど、身体は「意味以前」のものでも受信できる。

頭は「シグナル」しか理解出来ないけれど、身体は「シグナルになる以前のノイズ」を聴き取ることができる。他人の頭から送られてくるのは、輪郭のくっきりした語や文ではない。

ノイズである。ある種の波動であると言ってもいい。その波動を私の身体が受け止める。すると、その波動と共振する部位が発生する。「何か」がその波動と干渉し合って、震え始め、響きを発し始める。とりあえずその響きは私の身体の内側で起きている私の出来事である。私自身の骨や神経や細胞が現に動いて、その共振音を出しているのである。自分自身の身体が発しているノイズであれば、それをシグナルに変換することはできる。

おそらくそれが翻訳という仕事の本質的な構造なのだと私は思う。

自分の身体を他者の頭脳に接続して、身体に発生する「ざわめき」を忍耐づよく聴き取って、それを自分の脳にもわかる言葉に置き換えてゆく。(「すぐれた物語は身体に効く」より)


「知性の節度」こそ偉大な学者のすべてに通じるおのである。私が「節度」と呼んでいるのは、ここで「最小限度の暫定的な例示」と呼ばれるデータ(ベンジャミン・フランクリンのテクスト)をマックス・ウェーバー自身は言えないということである。

ここに資本主義の精神を理解する手がかりがある、とマックス・ウェーバーは思った。にもかかわらず、「ふぅん、そうなんだ。で、どうして、フランクリンの書いた本の中に鍵があるとあなたは思ったの?」という問いにウェーバー自身は答えることができない。

「知性の節度」というのは、「どうして私はこんなに賢いのか、自分では説明できない」という不能感のことである。

「どうして私はこんなに賢いのか」について得々と理由を列挙できるような人間はたくさんいるが、それは彼らが「理由が説明できる程度の賢さ(というよりは愚かさ)の水準にとどまっているからである。(中略)

「私にはそれが説明できるが、なぜ『私にはそれが説明できる』のかは説明できない」

世界史的レベルで頭がいい人が抑制の効いた文章を書くようになるのは、この不能感につきまとわれているからである(と思う。なったことがないからわかんないけど)(中略)

「説明できる」ということと「確信をもつ」ということは違う次元の出来事である。

「確信」をもっているのは、僕ではない誰かだからである。(中略)

サルトルは小説に「神の視点」を持ち込むべきではない、ということを述べた。(中略)人々はサルトルにこぞて同意した。文学から「神の視点」を排除せよ。(中略)小説家は神の視点に立つことを自制し、登場人物が彼ら彼女らの棲息する虚構世界内部で実際に見聞きできていること以上のことを書いてはならない、ということが以後、不文律となった(はずである)。

それから半世紀経った。ところが作家たちは相変わらず全知全能の書き手が登場人物の内面や、まだ起きてないことや登場人物が知るはずもないことをことこまかに描写することを許している。(中略)

サルトルは、実はもののはずみで全知全能の神の視点からしか見えないはずのものが見えるということがときどき起こり、そのことを僕たちは知っているということを見落としたのである。(「100%の女の子とウェーバー的直感について」より)

(引用終了)



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◎[参考サイト]一条真也のハートフル・ブログ

◎[Amazon]もういちど 村上春樹にご用心
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[内容紹介]『1Q84』やエルサレム・スピーチをウチダ先生はどう読んだのか? ハルキ文学の読み方がもういちど変わる! 新たなテクストとともに『村上春樹にご用心』を再構成=アップデートした改訂新版、待望の刊行! アルテスパブリッシング (2010/11/19)




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by yomodalite | 2012-07-25 10:56 | 文学 | Trackback | Comments(0)

大山倍達の遺言/小島一志、塚本佳子

大山倍達の遺言

小島 一志,塚本 佳子/新潮社




遺言書をめぐって問題が起きるのは、それがお金の問題のようで、それだけとも言えないというか、遺族や関係者に与える影響の大きさは、故人の大きさに比例しているというのは、世界共通なのかもしれません。

大山倍達氏は肺がんの末期に、聖路加国際病院に入院し、当時側近だった梅田嘉明氏の提案によって遺言書が作成されました。これは「危急時遺言書」という特殊なもので、梅田氏(医師)、大西靖人(極真全日本大会出場者)、米津稜威雄(弁護士)、黒澤明(友人・映画監督とは別人)の5人が証人となり、その遺言書には、後継者は松井章圭と明記されていました。

これにより、松井新館長が誕生したのですが、この遺言状が、家族を病室から排除して作成されたものだったり、松井氏が当時31歳という若さだったことから、ほとんどが松井氏よりも年上である極真幹部からの反発を呼び、泥沼の分裂劇が始まるきっかけとなる。

小島一志氏と、塚本佳子氏による前著『大山倍達正伝』は、私がこのブログに始めて書いた本で、見た目の厚みに負けないぐらい重厚で、印象深い内容だったこともあり、それ以来、私は空手の経験もないのに、なぜか「極真魂」に目覚めてしまってw、うっかり本書も気になって読んでみました。

『正伝』では、小島一志氏と塚本佳子氏は、それぞれ独自取材による二部構成でしたが、本書は、すべての章の元原稿を塚本氏が担当し、そこに資料データを含め、小島氏が加筆するというスタイルになっています。

著者としての主張は出来るかぎり入れずに、事実のみを記すということ。すべての出来事は当事者、またはその関係者の言葉によって構成している。取材を依頼するなかで「当時のことは、もう思い出したくない」という声も多かったが、一部匿名希望があるものの、ほとんどの関係者は、当時そして現在の胸中を吐露してくれた。それぞれの立場によって正義が異なる以上、同じ出来事に対してまったく正反対の言葉が発せられることも少なくなかったが、極力平等に各人の意見を記している。

と、塚本氏による「はじめに」では書かれているのですが、読了後の印象としては「極力平等」という印象はあまり感じませんでした。というのも、晩年の大山氏と親しい関係にあったという小島氏は、大山氏の死後、いち早く「松井支持」を表明、本書執筆前から、反松井派とは絶縁状態にあったため、極真の分裂は、反松井派の陰謀による。という「結論」は、冒頭からすでに感じられます。

小島氏は、大山氏が「家族は極真の運営に関わらせない」と何度も語っていたこと。また後継者について「30代で、世界チャンピオンで、百人組手の達成者であること」という条件を出していたことも、関係者なら全員が知っているはずで、それら、すべてを満たしているのは、松井氏以外には存在しておらず、生前、大山氏が松井氏を寵愛していたことも誰もが知っている。ということを「松井支持」の正統な理由として述べています。

確かに、それは、異論の余地のない「正論」のように思えるのですが、本書で、極力平等というには、少し弱いのではないかと思ったのは、裁判で「遺言状」が無効になった理由に関してでしょうか。私は極真の内部事情など、知らないので、これは想像でしかありませんが、

大山氏の死後直後から、反松井派の勢いが増していったのは「遺言書の作成メンバー」への疑惑が大きかったのではないでしょうか。そして、裁判での「遺言書の無効」というジャッジにも、それと「同じ理由」が、大きく影響したのではないかと思います。

極真幹部たちは、松井氏の後継者指名には納得できるものの、遺言書の作成メンバーを考えたとき、彼らが糸を引くような体勢には賛成できない。要するに、遺言書作成メンバーがヤバ過ぎたんじゃないかと。。

私は、昨今のヤクザ壊滅への動きにも幾分同情し、戦後の在日社会の成り立ちや、その複雑さにも興味があるので「ヤクザ=悪」という単純図式で、格闘技や興行の世界を語りたくはありませんが、本書での、遺族や、三瓶氏、緑氏が、自らの利益のためだけで、矛盾行動を繰り返し、陰謀のかぎりを尽くしたという「描かれ方」には、若干の同情をかんじつつ読みました。

「おわりに」で、小島氏はこう述べています。(大幅に省略して引用しています)

まず何よりも最初に書いておきたい。今回の作品ほど執筆に苦痛が伴ったものは、過去になかった。自筆を「生業」のひとつにして、すでに30年近くになる。だが、今回の執筆は今まで味わったことのない多大な苦しみ、言い換えるならば、それは耐えられないほどの不快感、または怒りであり、さらには諦念との闘いそのものであった。しかも、それらは皆、自己嫌悪を私自身に強いていた。(中略)

私は30年以上、さまざまな立場で極真会館に関わってきた。当然、生前の大山倍達氏とも懇意にさせていただいてきた。恐れ多くも私の買いたてのマンションに宿泊していただいたこともある。午前八時に、時間ぴったりに大山氏から私の自宅への電話は、少なくとも週に3回以上で約4年間続いた。こういった大山氏を通した関係から、極真会館の支部長たちをはじめ、多くの関係者とのつきあいもかなり広い範囲におよんだ。(中略)

彼らが突然、敵味方に別れていく姿や「同じ釜の飯を食べた」者同士が聞くに耐えない嘘まみれの罵倒や中傷しあう姿を目の当たりにして、(中略)この年になって初めて私は醜悪な「人間の宿痾」を痛感した。改めて人間の本性は「性悪」のなかにあると確信したのである。(引用終了)


この後、小島氏は、本文中で極真の分裂劇に、もっとも多大な影響を与え、数々の陰謀を指揮したという記述がなされている、三瓶啓二氏のことを、若い頃から偉大な先輩として遇してきたこと、前書『大山倍達正伝』の執筆後に「反松井派」との関係改善に努めてきたものの、最終的に「新極真」側から、協力を得られなかったことが記されています。

小島氏は、大山氏が、後継者に選んだのは松井氏という確信があるため、必然的に「新極真」は、遺言を踏みにじった勢力であり、極真の分裂を招いた行動は「極真空手は永遠なり」という大山氏の思いも、「極真」のこれまでの栄光にも泥を塗った行為で、人間の本性は「性悪」のなかにあると確信した。という気持ちも理解できなくはないですが、、

ただ、私は、この分裂騒動で繰り広げられた「男の戦い」は、至極、健全なものだと思いました。

そもそも、この騒動は、格闘技に人生を賭けた人たちによるもので、それは一般社会の基準と比較して「純粋な人々」によるものだと思います。しかし、どんなに「純粋な人々」であっても、人間というのは「大きな矛盾」を抱えているものです。本書の登場人物に対し、小島氏は、彼らの言葉の矛盾をつくのですが、

普通の人は、自分の言葉を忘れられるから、明日を生きられるのであって、自分の言葉どおりに生きることなんて、誰にもできません。常に自分が書いた言葉を、過去においても、現在においても、なんとか整合させることによって「意見」を熟成するという作業を、文筆業である、小島氏は多少はしているかもしれませんが、言葉を自己表現としなくてもいい人は、言葉と行動に矛盾があることなど、極普通でしょう。

多くの人は、その場その場の感情や、あるいは、しがらみで動いていて、それを「お金のため」だと思うことすら、自分への言い訳であったり「表向きの理屈」であったりするものです。

もし、大山氏の遺言どおりに、支部長ら幹部全員が一致団結して、松井館長を極真の新たな顔として、盛り立て、運営したとして、それで果たして「極真空手は永遠なり」を実現できたでしょうか? 31歳で新館長に就任した松井氏はいつまで館長を続け、その次は?

極真が、史上最強を目指した強者たちが集まった団体だったのなら、我こそが、と思う人がたくさんいるのが当然であって、カリスマの遺言を言葉通りに受け取って粛々と運営することが「極真魂」や「史上最強の空手」に繋がるとは限らない。

分裂などなく、表面上まとまっていたとしても、意にそぐわないことを自らに強いては、結局、魂や精神の腐敗に繋がり、組織防衛するだけの組織になってしまう。

と、私は、我が家の極真ではないけど、空手有段者のダーリンを慰めました(笑)

現在、原発や被災地の問題から、多くの人が「傍観者ではない生き方」を模索し、デモなどの社会行動に魅せられた人も増えているようなので、今後、純粋な行動から、泥沼の争いに傷つく人々も増えるでしょう。

人は、自分が何を支持するかについて、数十年経った後でも、歴史的に正しかったという判断ができることは稀で、多くの人は、自分が信じたいことを「真実」だと信じ、一旦、その考えで行動してしまうと、自分の間違いに気づくことは「自己否定」に繋がるので、それに耐えられるような、強靭な精神や、知性をもっている人も、ほとんどいません。

また、頭では解っていても「人間的なしがらみ」で、動かざるを得ないことも多い。人は「性悪」というよりは「愚か」なのだと私は思います。

そして「愚かさ」の中には、勇気も、涙も、真心も詰まっているものです。


☆格闘技に人生を賭けた者たちによる、壮絶な跡目争いは、読み出したら止まらない。
登場人物の「キャラの立ちっぷり」が最高!特に三瓶氏のワルぶりは清々しいほど!


◎[Amazon]『大山倍達の遺言』


☆読書感想・参考サイト
◎MADE IN JAPAN! in Japan

☆インタビュー
◎『大山倍達の遺言』刊行にあたって
「極真会館、大分裂騒動の真相」小島一志、塚本佳子


◎新極真会「お知らせ」
◎極真会館浜井派代表 「夢現舎小島一志へのメッセージ」
◎家高康彦「小島氏のブログに関して」
◎芦原会館・小島一志著「芦原英幸伝」について
____________

[内容説明]極真会館の大分裂騒動の真実とは? 528ページに及ぶ渾身ドキュメント! 総裁・大山倍達の死後、散り散りに割れた世界最大の実戦空手団体「極真会館」。関係者たちの膨大な証言をもとに、その分裂騒動のすべてを明らかに! 衝撃の真実が次々と浮かび上がる……。全空手関係者&格闘技ファンの度肝を抜く、超大作ノンフィクション完成。稀代の空手家の遺志はいかにして踏みにじられたのか? 新潮社 (2012/4/27)



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by yomodalite | 2012-07-24 08:07 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

つぶやき(2012.7.22)

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photo : Chara、桜庭一樹原作アニメーション映画に主題歌提供

☆2012年7月1日~7月22日ぐらいのTwiitterなどから。

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by yomodalite | 2012-07-22 13:53 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ : 原子力を受け入れた日本 /田口ランディ

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書)

田口 ランディ/筑摩書房




本書は「最初に出会う新書」をコンセプトにした、ちくまプリマー文庫から、2011年9月10日に出版された本。

311以降、本当に多くの人が、原発について考えてきたと思います。でも、原発再稼働の停止を求めるデモが盛り上がりを見せる一方で、その数に酔った人たちは、運動への小さな疑問を呈しただけで「原発推進」のレッテル張りをするなど、議論の熟成からは遠くなっているような印象も…

田口ランディ氏が、これまで原子力について学ばれてきた歴史は、多くの国民が「ここから始めよう」と思えるような、バランスのとれたものだと感じました。

下記は「はじめにー私はなぜ原子のエネルギーに興味を持ったか?」から。
(中略と書いていない部分も大幅に省略して引用しています)


私は茨城で育ちましたから、茨城県にある東海村原子力発電所については小さい頃から聞き知っていました。関東圏の北にあってやや存在感の薄い茨城の「勲章」のような存在でした。そこは日本で最初に建設された原子力発電所だったからです。当時、原子力は最先端の科学、21世紀のエネルギーでした。(中略)

原子力が危険なのだ、ということを意識したのは、1986年のチェルノブイリ原発のときです。私は26歳になっていました。自分も地球のためになにか行動しなければという気持ちになりました。それで、反原発の集会や、原発の危険を訴える本など読みましたが、今から思えば、ただ流行に乗っただけの行動でした。

チェルノブイリ原発事故の話題はしばらくテレビや新聞で報道されていましたが、いつしか消えていきました。日本はその頃もさらに経済成長を遂げていて。時代はバブル期にさしかかっていました。原子力発電を止めて節電を、という世論はどうでもよくなり、好景気のなかで誰もが潤い、湯水のようにお金を使い、電気を使い、都市は不夜城のようになって、エネルギーの問題などどこかに吹き飛んでしまったのです。(中略)

私が原子力…ひいては核エネルギーというものと向き合うようになたきっかけは、14歳の私が「もう人生が終わっているだろう」と思っていた40歳のとき、1999年に起こった茨城県東海村の臨界事故がきっかけでした。(中略)

茨城県東海村で起こった臨界事故は、報道で知れば知るほど奇妙でした。事故を起こしたJCOという会社は原子力発電の燃料となる低濃縮ウランの製造過程で起こりました。事故後の捜査で、この会社の社員たちが正規の製造工程を勝手に簡易化した「裏マニュアル」に従って仕事をしていたことが判明しました。(中略)

マスコミはJCO のずさんな管理体制、社員のいいかげんな作業態度に対して一斉に批判を浴びせました。私もそういう報道を見て、まったくひどい、いくらなんでもよくそんな危険なことができたものだと思いました。

そして、当時、定期的に発行していたインターネットのメールマガジンを通じて、テレビ報道を聞きかじっただけの、熟慮もしていない幼稚な意見を発表したのです。すると、「私はJCOの元社員です」という男性から一通のメールが届きました。何度もメールのやりとりをしていくうちに、それまで知らなかった原子力業界の事情がわかってきました。

原子力の問題に関して発言するとかなり辛辣な批判を投げつけてくる方たちがいらっしゃいます。専門外の人間が、このような科学技術の分野に首を突っ込む必要があるのか?必要はありませんでした。専門家の方がたくさんいらっしゃいます。私は見知らぬ人から誹謗中傷されるのが、とても怖かったし、この問題にあまり関わりたくなかったので、原子力に関する発言を止めてしまいました。

2000年8月6日に、広島テレビのご依頼で広島にまいりました。4日間ほど滞在して原爆に関する取材をし、今度は「核兵器」と向き合うことになりました。ここにも「放射能物質」「被ばく」という問題がからんできます。最初のうちは、原子力の問題と、原爆の問題は、私のなかではとても遠い位置にありました。(中略)どんなに原爆を体験された方のお話を伺っても、どうしても現実感をもつことができません。そういうジレンマを小説に描いた作品が『被爆のマリア』でした。

それからも、原爆の取材は続けてきましたが、だんだんと興味が「そもそも原爆とはなにか? 核とはなにか?」ということに移ってきました。人類最初の被爆国である日本人は、これほど核兵器で痛手を負っているにもかかわらず、なぜ、原子力という核エネルギーに対しては寛容なのだろうか。

北村正晴先生は、東海村の臨界事故をきっかけに独自の活動を開始されました。ですが、原発に関する反対派と推進派の間の亀裂はとても深く、しかも修復不可能なほどよじれてしまっていました。専門家は市民の理解力不足を嘆き、市民は専門家を御用学者となじる。そのような関係ではとても、対話は成立しません。

2010年10月、私と北村先生は明治大学をお借りして「ダイアローグ研究会」という自主ゼミのようなものを立ち上げます。第1回は「原子力の問題でなぜ対話が困難なのか?」というテーマで、2回、3回と継続的に「原子力と対話」の問題を取り上げて議論をすすめてきた矢先、2011年3月11日に福島第一原発の事故が起こったのでした。

福島の事故現場付近は放射能汚染の被害を受け、多くの方たちが、住み慣れた家を離れなければならない事態になりました。原発を止めるにしても、原発停止、解体、廃炉までには長い時間を要します。

私はこの機会に、自分が取材をしつつ12年間考えてきたことをまとめてみようと思いました。それは原子力は《核エネルギー》であるということ。そして、日本が核エネルギーを使用するようになたことは、ヒロシマ、ナガサキに原爆が投下されたことと無関係ではない。ヒロシマ、ナガサキ、フクシマは、分断された点としての出来事ではなく、ひと続きの人類史なのであることを、多くの方に知ってもらいたいと考えたのです。(引用終了)


また、田口氏は、偶然にも震災の5日前にツィッターを止めていたのですが、事故後それが正解だったと思ったそうです。発言はまずメーリングリストで発表し、信頼できる複数の人間に間違いを指摘してもらい、偏見や自分の身勝手な思いが全面に出ていないか意見を聞き、それからブログで公開するようにしました。個人の感情などつぶやいている場合ではないと思われたそうです。

2年間続けた twitter を、私はこの時、自分が情報を発信する道具として全く信頼していませんでした。かなり没頭してこのメディアを使い切った結果として私が行き着いた結論は、私にとって、このメディアは不要だ、ということでした。即効性はありますが、熟慮には向かなかったのです。(P135~136)


☆写真はクリックすると拡大します!

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◎[Amazon]ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ : 原子力を受け入れた日本
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BOOKデータベース/世界で唯一、原爆を落とされた国が、なぜ原発大国になったのだろう?ヒロシマ・ナガサキとフクシマは、見えない糸でつながっている。そのつながりを、歴史を振り返り、圧倒的な想像力で描き出していく。これからの「核」の話をはじめるための、最初の一冊。 筑摩書房 (2011/9/5)



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by yomodalite | 2012-07-21 09:57 | 311関連 | Trackback | Comments(0)

映画『へルタースケルター』主演:沢尻エリカ

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沢尻エリカを主役に、岡崎京子の『へルタースケルター』を蜷川実花が映画化と知って、これは「傑作」になるに違いないと思っていました。。。


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by yomodalite | 2012-07-20 08:09 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(2)

和訳 Lana Del Rey “National Anthem”

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ラナ・デル・レイのことは「Video Games」のPVを見たときから、ずっと好きだったけど、最近、彼女の手に「Trust no one」と「Paradise」の文字を発見して、益々好きになってしまいました。(初めてタトゥーでカッコいいと思った)

指輪とかアクセサリーのセンスもすごく素敵で、ヴィデオの中でしているダブルフィンガーのリングと同じ物が欲しくなって、必死で探したけど、なかなか見つからないので、うっかり、この曲をテキトーに訳してしまいました。

気になる点や間違いは、いつでも遠慮なくご指摘くださいませ。





National Anthem
lyrics by Lana Del Rey

Money is the anthem
Of success
So before we go out
What's your address?

お金は、成功の賛歌よね
ねえ、つき合う前に聞いておきたいんだけど…
あなたは、どこに住んでいるの?

I'm your National Anthem
God, you're so handsome
Take me to the Hamptons
Bugatti Veyron

私は、あなたの国歌よね
神さま、あなたって、すごくハンサムね
私を、ブガッティのスーパーカーで、
ハンプトン(高級リゾート地)に連れてって

He loves to romance them
Reckless abandon
Holdin' me for ransom
Upper echelon

彼は奔放なロマンスが好きで、向こう見ずなの
私を生贄に見返りを要求して、上流階級への階段を登るつもり

He says to "be cool" but
I don't know how yet
Wind in my hair
Hand on the back of my neck
I said, "Can we party later on?"
He said, "Yes, yes"

彼は「クールにしてろ」って言うけど
私はよくわかんなくて、風に髪をなびかせているだけ
彼が私の首の後ろに手をまわしてきたから
「このあと、パーティーに行く?」って言ったら
「行く、行く」だって

Tell me I'm your National Anthem
Ooh, yeah, baby, bow down
Making me so wow, wow
Tell me I'm your National Anthem
Sugar, sugar, how now
Take your body down town
Red, white, blue's in the skies
Summer's in the air and
Baby, heaven's in your eyes
I'm your National Anthem

私があなたの国歌だって言ってよ
そうよ、ベイビィ、ねぇもう降参なの
もっと、私をどうにかしてよ
それから、私があなたの国歌だって言って
もっと、もっと甘く...
赤と白と青の旗がはためいている夏の空
あなたとダウンタウンに行って...
ベイビィ、天国はあなたの瞳の中にあるのよ
わたしは、あなたの国歌だもの
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Money is the reason
We exist
Everybody knows it, it's a fact
Kiss, kiss

私たちが存在する理由は、お金よね
みんな知ってる。それが事実よ
(お金) 大好き!

I sing the National Anthem
While I'm standing over your body
Hold you like a python
And you can't keep your hands off me
Or your pants on
See what you've done to me
King of Chevron

あなたの体の上にいる間、
わたしは国歌を歌う
わたしは蛇のように、あなたを抱いて
あなたも、わたしに触れずにはいられなくて
シェブロン(国際石油資本)のトップも
パンツをはいたままじゃいられないみたい

He said to "be cool" but
I'm already coolest
I said to, “Get real,"
“Don't you know who you're dealing with?
Um, do you think you'll buy me lots of diamonds?”

彼は「落ち着けよ」って言うけど
わたしはこれ以上ないってぐらい冷静に「真実が欲しいの」って言ったわ
「あなた、誰を相手にしているのかわかってる? 
わたしにもっとたくさんダイアモンドを買ってあげようって思ってないの?」

Tell me I'm your National Anthem
Ooh, yeah, baby, bow down
Making me so wow, wow
Tell me I'm your National Anthem
Sugar, sugar, how now
Take your body down town
Red, white, blue's in the sky
Summer's in the air and
Baby, heaven's in your eyes
I'm your National Anthem

私があなたの国歌だと言って
そうよ、ベイビィ、ねぇもう降参なの
もっと、私をどうにかしてよ
それから、私があなたの国歌だって言って
もっと、もっと甘く...
赤と白と青の旗がはためいている夏の空
あなたとダウンタウンに行って...
ベイビィ、天国はあなたの瞳の中にあるのよ
わたしは、あなたの国歌だもの

It's a love story for the new age
For the six page
Want a quick sick rampage?
Wining and dining
Drinking and driving
Excessive buying
Overdose and dyin'
On our drugs and our love
And our dreams and our rage
Blurring the lines between real and the fake
Dark and lonely
I need somebody to hold me
He will do very well
I can tell, I can tell
Keep me safe in his bell tower, hotel

これが、新世代のラブストーリー。
その6ページには
急に騒いで、大暴れしたり
食事をして、お酒を飲んで、ドライブして
買い物をしまくって
ドラッグのやり過ぎで、死にかけたり…

私たちのドラッグへの愛は、
夢と怒り、真実と偽物の曖昧な境目、
暗さや、孤独…

わたしを抱いてくれる誰かが必要なの
彼はすごくうまくやってくれる
わかってるわよ
非常ベルがならないように、安全に彼のホテルに入ること

Money is the anthem of success
So put on mascara, and your party dress

お金は、成功の賛歌だもの。
だから、マスカラをつけて、パーティードレスを着て

I'm your National Anthem
Boy, put your hands up
Give me a standing ovation
Boy, you have landed
Babe, in the land of
Sweetness and Danger
Queen of Saigon

私はあなたの国歌だもの
さあ、両手をあげて、立ち上がって拍手喝采して
この場所に、あなたは降りたのよ 
ベィビィ、甘くて、危険な「サイゴンの女王」に

Tell me I'm your National Anthem
Ooh, yeah, baby, bow down
Making me so wow, wow
Tell me I'm your National Anthem
Sugar, sugar, how now
Take your body down town
Red, white, blue's in the sky
Summer's in the air and
Baby, heaven's in your eyes
I'm your National Anthem

私が、あなたの国歌だって言ってよ
そうよ、ベイビィ、ねぇもう降参なの
もっと、私をどうにかしてよ
それから、私があなたの国歌だって言って
もっと、もっと甘く...
赤と白と青の旗がはためいている夏の空
あなたとダウンタウンに行って...
ベイビィ、天国はあなたの瞳の中にあって
わたしは、あなたの国歌だった

Money is the anthem
God, you're so handsome
Money is the anthem
Of success

お金は聖歌よね
神さま、あなたって、すごくハンサムね
お金は、成功の賛歌でしょ

Money is the anthem
God, you're so handsome
Money is the anthem
Of success

お金は聖歌よね
神さま、あなたって、すごくハンサムね
お金は、成功の賛歌でしょ

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☆歌詞参照 http://www.azlyrics.com/lyrics/lanadelrey/nationalanthem.html

◎[Amazon]LANA DEL REY - Born to Die



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by yomodalite | 2012-07-19 08:24 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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