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◎マドンナ真実の言葉/エッセンシャル・ワークス(編集)、橋本弘美 (翻訳)

西寺剛太さんが、ラジオで小島慶子さんに薦めていた本。

◎西寺郷太が語る「小島慶子とマドンナの共通点」
◎西寺さんのキラキラ「Podcast」MJ系リンク

CDサイズの写真集に、言葉が添えられているようなビジュアルブック。


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わたしが記憶に残った言葉は…

「憧れてたのは……尼さん。」

マジ?

「なりたかったのは、マイケル・ジャクソン!」

本にも、そう書いてたなんて、、知りませんでした。


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◎あの日からのマンガ(コミック)/しりあがり寿

新聞には、とにかく近づきたくないので、全然知らなかったのですが、朝日新聞の夕刊の4コマまんがは、しりあがり氏が担当されていたんですね。

大勢の人を悪者に仕立て上げ、その仕立て上げた悪者を叩いては、世の中を良くしているかのような「傲慢」かつ「偽善的」で「不道徳」とも言えるような行為を、1日1回行うだけでは飽き足らず、朝夕2回も励んでいるとは、ホントに「吐き気」がする思いですが、

そのおかげで、1日1回、しりあがり氏の素敵なマンガが世に出ている。

これは、戦争で破壊した町に住む子供に、
ガムをあたえるぐらい「親切」な行為なんでしょうか。

確かに、そのガムの甘さと同じく、しりあがり氏のマンガは、被災地のひとが読んでも、心和むことが多かったと思うので、一番情報に飢えていた被災地に無料で配布するなんてことがあったなら、多少は見直すんですけど、新聞社の人は、政府が決めた危険範囲よりも、ずっと遠方から、いつものように「吠えていた」だけでした。

本書には、表紙にあるような新聞の4コマだけでなく、月刊コミックビームに掲載された「海辺の村」、「希望」(希望という字にバッテンがついている)、「震える街」、「そらとみず」、週刊宝石に掲載された「川下り 双子のオヤジ」というマンガも納められています。

いずれも、2001年3月11日以降に書かれたもので、しりあがり氏が「たとえ間違えているとしても、今、描こうと思いました」というような渾身の作なのですが、

わたしが、ここにメモしておきたいのは…

「希望」(希望という字にバッテンがついている)という作品の中にあった、
こんなセリフ。。。


外の世界には、太陽があるんだって…  

タイヨウ……  

太陽ホエールズ!

今は横浜ベイスターズね。 ナニゲによく知ってるわね。

マイケル・ジャクソンは?

あーあっちこっちよく動く人…?  今はもういないみたいよ

太陽とマイケル・ジャクソン以外は?  知らない

あーあ…… ぐす… 外の世界が見たいよーーっ!!

わがまま言っちゃいかんな  あーーーあんちゃん!!

ここはいいじゃないか……  静かだし 仲間もいるし

やだーーーっ   

ジャーメイン・ジャクソンでもいいし  なんだよ それ



太陽とマイケル・ジャクソン以外、ほとんど知らないという「このひと」はいったい?

どんなマンガなのか、読まないと、さっぱりわからないと思いますが、突然登場したマイケルだけでなく、まさかの「ジャーメイン」に噴いてしまったので。

それと、http://nikkidoku.exblog.jp/17443036 ←ここのコメント欄でパセリさんが教えてくれた『知られざるマイケル』今日から読み出して、まだ最初の方の「グラミー賞」を最多受賞した頃などの話なんだけど、ホントに読んでて気持ちがいいっ!パセリさん、アリガトーーー!!!

☆業務連絡:明日から「二泊」で福島に行ってきます!(地震がないといいなぁ。せめて「震度4」までで、、ヨロシク!)



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by yomodalite | 2012-04-28 01:11 | 読書メモ | Trackback | Comments(2)

ソニー―ドリーム・キッズの伝説 (文春文庫)

ジョン ネイスン/文藝春秋



今頃「SONY伝説」という気持ちもありつつ、2012年に読んでもすごく面白い本でした。

本書は、多くの日本企業がグローバル戦略を考えざるを得なくなった現在より遥か前に、その先頭に立ち、輝かしいジャパン・ドリームをアメリカで成し遂げた「SONY」を、アメリカ人が描いたもので、その描き方は「プロジェクトX」的な創りとは、大きく異なり、日米のSONY関係者100人以上にインタビューを行い、それらの人々の感情のこもった言葉を引出した内的なドキュメンタリー。

SONYは、著者が希望する人物には誰でも会えることを保証したうえ、出来上がった原稿を検閲したり、承認する権利を放棄することにも同意しています。

また、著者のジョン・ネイスンは、ハーバード大学の学生時代にライシャワーに日本史を学び、三島由紀夫の評伝(『三島由紀夫―ある評伝』)や、大江健三郎の小説を英訳をし、ドキュメンタリー映画の作家として、エミー賞も受賞しています。日本から世界に羽ばたいた企業がたどった苦闘の歴史を、こういったレベルの人が描くという奇跡が、もうこの後、何年もないだろうということが、ひしひしとわかる人には、今からでも必読の書。

訳者のあとがきには、本書の紹介に「ニューヨーク・タイムス」は、大きなスペースを割き、評者は「何度も涙を禁じ得なかった」と告白、「素晴らしいシーンの連続で、終わるまで椅子にくぎづけにされた」との記述がありましたが、私は何度も涙ではなかったものの、釘付けは同感でした。(原著のタイトルは『SONY:The Private Life』

歴代のカリスマたちが、アメリカで成功するために歩んだ道は、文化の違いとの戦いで、それを、現在の日本企業が克服したかと言えば、むしろ、後退しているのではないでしょうか。そのことを、これほど教えてくれる本も他にはないような気がしました。

と、ここまでが、本書の検索で訪問された方用の紹介で、

ここからは、無理矢理(笑)、MJに関連づけて書きます!

本書は、“ソニーウォーズの別の意味”で引用させていただいたサイトで参考にされていた本で、それがきっかけで読んでみたのですが、こちらのとてもとても素敵なサイトでも、言われているように、MJはほとんど出てきません。また「ソニーウォーズ」に関して、マイケルとソニーは、5者の力関係の問題で、


・ソニー創業家(盛田家)


・日本のソニーの意思決定者


・ソニーアメリカ代表


・ソニーの音楽部門代表


・マイケル・ジャクソン



これらの関係は、3つの観点で説明でき、


①ソニー内の政治抗争の道具としてのマイケル・ジャクソン


②投資対象としてのマイケル・ジャクソン


③ソニー創業者とマイケル・ジャクソンの関係

単にトミー・モトーラとマイケルの個人的な諍いや、マイケルが勝ったと考えるのは間違い。というのは、とても素敵な解釈なんですが、私には、また別の感想が浮かびました。

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タイトルであるドリームキッズというのは、歴代のソニーのカリスマ達のことで、井深大を「トランジスタ・キッズ」、盛田昭夫を「ウォークマン・キッズ」、大賀典雄を「CDキッズ」、出井氏は「デジタル・ドリーム・キッズ」になろうとしたと、本書の最終章「出井社長はかく誕生した」には書かれているのですが、

1999年の原著の出版から、10年以上経っている今、出井氏は「デジタル・ドリーム・キッズ」になれず、SONYは、その輝きを取り戻せないまでに「落ちた」と、多くの人が感じているでしょう。本書には、なぜ、出井氏が「デジタル・ドリーム・キッズ」になれなかったのかについては、年代的に触れられていませんが、その判断を検証するうえでも、重要な示唆に富んでいるように感じました。

かつての、SONYが現在のアップルのような存在で、どれほどスティーブ・ジョブズが、盛田昭夫の死を悼み、AppleをSONYにしたかったか、

◎なぜAppleはSONYになれたのか?

小飼弾氏は、その理由を「個人が利用する製品を個人に売り、買った本人から代価を得ているから」で、

◎書評 - 僕がアップルで学んだこと

Jobsの一番えらかったのは、それを「自分の責任」にしたことにある、と言う。

出井氏は「デジタル・ドリーム・キッズ」を目指しつつも、ウィンドウズを搭載したPCを創り、ハードではなく、ネットでコンテンツを売るというモデルを構築するには至らなかった。

しかし、そのことを、たぶん、誰よりも深くわかっているからこそ、出井氏は、「スティーブ・ジョブズの死はマイケル・ジャクソンと似たところがある」と、言っているような気がします。

SONYの変換期に社長になった、出井元会長にとって、アップルにとってのジョブズが、SONYにとっての盛田昭夫と同様に感じられるのは、よく理解できますが、そのジョブズを、自社の子会社のアーティストと似ていると思うのは、MJが単に所属しているアーティストだったからではなく、

ソニーウォーズが起こった頃、SONY本体にとって、ソニー・ミュージックは赤字が増大した子会社でしたが、MJはSONYの「ドリームキッズ」で、出井氏にとって、井深や、盛田、そしてジョブズと同様に、超えられなかった「カリスマ」だったと感じるからではないでしょうか。

でも、出井氏も凡庸な経営者だったわけではなく、家電企業からIT企業への転進という大きな夢を追い、世界企業としてのSONYに相応しい「カリスマ」を備えていなかったわけではなかった。

1989年、SONYは60億ドル近くを要して、コロンビア映画を買収しましたが、それはハリウッドに撮影所を持ちたいという創業者、盛田昭夫の永年の夢でした。しかし、その夢に支払った金額は大きく、授業料は高くついた。この損失処理が長引いたことが、技術者出身でない出井氏に繋がった可能性は無視できないでしょう。

映画への夢は、ベリー・ゴーディーも、盛田昭夫も果たせなかった夢で、2000年以降のMJもそれを強く語っていました。

私は、グランジ全盛時代に、3億円の費用をかけた「You Rock My World」を創って、広告が足らないというのも「おかしな話」だと思いますし、また、ソニー・ミュージックが気づくよりも、ずっと前に版権の価値を知っていたMJが、トミー・モトーラを自分を意図的に貶めようとしているソニーの有力者だと認識していたというのは、SONY本体の社長だった、出井氏の発言から考えても「変」で、

辞めさせる力があったMJが、その力を行使したと考える方が、私にとっては矛盾が少ないですね。

また、2001年の「ロックの殿堂」スピーチでの「ベリー・ゴーディー!×4」「Tommy Mottola is a devil!」は、繋がっていると思っているので、その件はまたいずれ。

☆本書には、マイケル・ジャクソンがほとんど登場しないだけでなく、スティーブ・ジョブズも登場しないのでご注意ください。
◎ソニードリーム・キッズの伝説(アマゾン)

☆本書の参考サイト
◎藤沢烈 BLOG
◎中島孝志のキーマンネットワーク

☆関連記事
◎迷いと決断ーソニーと格闘した10年の記録/出井伸之
__________

[日経ビジネスによる紹介]伝説の男たちを米国人が描く/米国の日本研究者が今日のソニーを築き上げた故・井深大氏、故・盛田昭夫氏、大賀典雄氏、現社長兼最高経営責任者(CEO)出井伸之氏らの素顔を描き出そうと試みたドキュメンタリー。約2年間に及ぶ取材、大賀、出井両氏はもちろん国内外のキーマンに延べ105回のインタビューを敢行したという著者の執念が、ほかの「ソニー本」とは全く異質で、しかも感動的な「成功秘話」を浮き彫りにする。

「コロンビア映画買収の真相」の章にこんなくだりがある。「(撮影所をもつことが盛田氏の"夢"であったために、ほぼ言い値の買収を決定したことは)ソニー・コーポレーションが昔から仕事をしてきた環境が公的でなく私的であり、合理的でなく感傷的であったことの、さらなる劇的な証拠である」。

こうした視点は全編に貫かれ、盛田氏の章では家族との関係や盛田邸内の様子までを子細に追う。「伝説の経営者」の内面に迫る試みだ。

また、米国ソニーの成功に深くかかわった2人の外国人の足跡と日本サイドとの間に生じた信頼、確執を初めて紹介している点も興味深い。ビジネス書として、また一級の人間ドラマとして楽しめる1冊だ。単行本(2000年6月)、文庫版(2002年3月)


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by yomodalite | 2012-04-26 09:20 | MJ考察系 | Trackback | Comments(0)

つぶやき(2012.4.24)

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photo : http://cuteoverload.com/2012/04/21/time-to-build-an-ark-ark-ark/

疲労感を感じることの多い日々のニュースをなんとかフォローしてみたもの。

☆続きを読む!!!
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by yomodalite | 2012-04-24 17:28 | 日常 | Trackback | Comments(0)
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「Wings without Me」と同じように「wings」が登場していて、“Will You Be There” のステージに舞い降りた「美しい翼」をもつ美女とMJの写真が添えられている「Two Birds」の詩。詩の冒頭の「Let’s give them a clue」に、惹かれて、こちらも訳してみました。

日本語部分には充分ご注意のうえ、お気づきの点は遠慮なくご指摘くださいませ。


two birds
Written By Michael Jackson

二羽の鳥

It’s hard to tell them what I feel for you. They haven’t ever met you, and no one has your picture. So how can they ever understand your mystery? Let’s give them a clue :

あなたへの想いを伝えるのはむずかしい。誰も、あなたに会ったこともなければ、写真を見た人もひとりもいない。どうすれば、あなたの謎を理解してもらえるのか?その手掛かりをあたえるよ。

Two birds sit in a tree. One eats cherries, while the other looks on. Two birds fly through the air. One’s song drops like crystal from the sky while the other keeps silent. Two birds wheel in the sun. One catches the light on its silver feathers, while the other spreads wings of invisibility.

二羽の鳥が木に止まっている。一羽はサクランボを食べ、もう片方はそれを見ていた。二羽の鳥は空を飛ぶ。一羽は空から落ちてきた水晶のような声で鳴き、もう片方は沈黙していた。二羽の鳥は太陽に向かって旋回する。一羽は銀色の羽根で光を捉え、もう片方は見えない翼を広げていた。

It’s easy to guess which bird I am, but they’ll never find you. Unless…

ぼくが、どちらの鳥かは簡単に想像出来るだろう。でも、あなたを見つけることは絶対にできない。。ただ、

Unless they already know a love that never interferes, that watches from beyond, that breathes free in the invisible air. Sweet bird, my soul, your silence is so precious.

もし、目には見えない空気を、自由に呼吸できることの素晴らしさと、決して妨げることなく、遠くから見守るような愛を知ったなら、可愛い鳥、ぼくの魂... あなたの沈黙はとても尊いものとなる。

How long will it be before the world hears your song in mine?

世界中の人が、ぼくの中に、あなたの歌声を聞くようになるまで、あとどれくらいかかるだろう?

Oh, that is a day I hunger for!

ああ、ぼくは、その日がすごく待ち遠しい!

(訳:yomodalite)

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◎[Amazon]『Dancing the Dream』Michael Jackson


私は、インタヴューとかニュース記事の英文でも、この「He」は、どの「彼」なんだろう?と悩むぐらいなので、“詩” の「You」や「They」は、特に難しく感じるのですが、、、

この詩の「You」は「君」ではなく、「神」のことだと思います。
なぜなら、誰も会ったこともなく、写真を見た人もひとりもいないのですから。

MJには、私の方が、自分の中に、あなたの歌声を本当に聞けるまで「How long?」
「That is a day I hunger for!」と言いたい気分です。。

◎[動画]Will You Be There - Michael Jackson



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by yomodalite | 2012-04-22 18:32 | Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)
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マイケル・ジャクソンに翼があるように見える人は少なくないでしょう。私も時々そう感じることがあるのですが、

でも、意外に飛ぶことに苦労しているという部分も感じられ、本当に飛べるのか? また、実際に飛ぶためには、何をすればいいのか?ということなども深く追求し、自分だけでなく、人に教えられるレベルで理解したいという「客観性」もあって、実は、あらゆる検証を通じて、少しづつ「翼」を育てて来たようにも思えます。

それで、そんな風に、MJの「翼」について考えながら、『Dancing The Dream』の “WINGS without ME” を訳しました。


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WINGS without ME
Written By Michael Jackson 

僕にはない翼(☆)
 
It was August, and I was looking up at the sky. With one hand shielding my eyes, I made out a falcon soaring on the currents of hot swirling air. Higher and higher it spiraled, until with one unearthly shriek, it disappeared.

8月、僕は空を見上げていた。目の前にかざした片手越しに、1羽の隼が、暑く渦巻くような気流にのって舞い上がるのが見えた。隼は、高く高く渦を描くように上昇し、この世のものとは思えないような鳴き声をあげながら、そこから消えてしまった。

All at once I felt left behind. “Why did you grow wings without me?” I mourned. Then my spirit said, “The falcon’s way is not the only way. Your thoughts are as free as any bird.”

僕は、ひとり取り残されたような気がして「なぜ、隼に生えているような翼が、僕にはないんだろう?」と嘆いた。すると「隼のようなやり方だけじゃない。君の思考は、どんな鳥よりも自由なんだよ」と僕の精神が言う。(☆)

So I shut my eyes and my spirit took off, spiraling as high as the falcon and then beyond, so that I was looking down over the whole earth. But something was wrong. Why did I feel so cold and alone?

そこで、僕は目をつぶり、精神を飛び立たせた。隼と同じぐらい高く渦を巻くように舞い上がり、そこから、さらに、もっと高いところから、地球全体を見下ろしてみた。でも、何か違っていたんだ。どうして、こんなに寒くて、寂しいんだろう?

“You grew wings without me,” my heart said. “What good is freedom without love?” So I went quietly to the bed of a sick child and sang him a lullaby. He fell asleep smiling, and my heart took off, joining my spirit as it circled over the earth. I was free and loving, but still something was wrong.

“僕には翼がない”... 僕の心が「愛のない自由に意味があるだろうか?」と言う。それで、僕はそっと病気のこどものベッドに行って、子守唄を歌ってあげた。こどもが微笑んで眠りについたので、僕の心は舞い上がり、僕の精神と一緒になって、地球の上空をグルグルと旋回した。僕は自由で、愛も感じることが出来た。でも、まだ何かが違っていた。

“You grew wings without me,” my body said. “Your flights are only imagination.” So I looked into books that I had ignored before and read about saints in every age who actually flew.

“僕には翼がない”... 僕の体が「君の飛行はただの空想じゃないか」と言う。それで、僕はそれまで見向きもしなかった本にも目を向け、実際に空を飛んだという、あらゆる時代の聖人についての本を読んでみた。

In India, Persia, China, and Spain (even in Los Angeles!), the power of spirit has reached, not just into the heart, but into every cell of the body. “As if carried aloft by a great eagle,” Saint Teresa said, “my ecstasy lifted me into the air.”

インドでも、イラン、中国、スペインでも(ロサンジェルスでさえ)、精神の力は、心だけじゃなく、肉体のあらゆる細胞にも影響する。「まるで、大きな鷲に導かれるように」聖テレジアは言った。「私は恍惚感で、天にも昇るようだった」

I began to believe in this amazing feat, and for the first time, I didn’t feel left behind.

僕は、この信じられないような偉業を信じるようになって、初めて、自分が取り残されたとは感じなくなった。

I was the falcon and the child and the saint. In my eyes their lives became sacred, and the truth came home : When all life is seen as divine, everyone grows wings.

僕は、隼であり、子供であり、聖人でもある。僕の眼には、彼らの生命が神聖に見えてきて、それで、真実も宿ったんだ。すべての生命に神を見出したとき、みんなに翼は生えるのさ。

(訳:yomodalite)

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☆註)Wings without Me というタイトルをどう訳したらいいのか、すごく迷ったのですけど、“You grew wings without me” は、あなた(隼)に生えている(生物学的な)ような翼は、僕にはないという意味だと思いました。


ハヤブサ without me? (なぜ僕をおいていくのか?)
精神 without me (心をおいていった)
心 without me (肉体をおいていった)

上記3つで「without me」(ぼくを置き去りにした)と訳されている方も多いのですが、

自分には「隼のような翼がない」けれど、どうすれば、高く上ることができるのか?
精神も心も肉体にも、すべて同じく問うという解釈もできるので、
そんな感じで訳してみました。

精神:思考によって、高く上れるのではないか?

結果:(ひとりで上っても)孤独だった

心:愛と自由によって、高く上れるのでは?

結果:何かが足らない(愛は幻想かもしれない)

肉体:精神や心が高く上っても、それは空想ではないのか?

結果:世界中のあらゆる時代で、空を飛んだ人がいる。精神は肉体にも力を及ぼす

結論:隼に生えているような翼だけでなく、子供も、聖人にも翼がある(すべての命に翼は与えられている)だから、自分に与えられた「翼」に気づいて成長させること。

(聖テレジアなど、いわゆるキリスト教の「三位一体」ではなく、精神と心と肉体の3つすべてを駆使して、神を感じることができたら、小鳥以上の翼が与えられるというか、)

という構造になっているのではないかと。






聖テレジア(聖女テレサ)の言葉は「自叙伝」(小鳥の精神)からの抜粋?

Saint Teresa は、アビラのテレサ、大テレサ、イエズスのテレジア(Teresa de Jesus, Teresa d'Avila)と、リジューのテレーズ、小テレサ、幼きイエスのテレーズ(Child Jesus and the Holy Face、The Little Flower of Jesus)の2人いて、ベルニーニが描いているのは“アビラのテレサ”で「小鳥の精神」は“リジューのテレーズ”、どちらの聖女のことなのか、確認中。


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ベルニーニ「聖テレジアの法悦」http://kogakki.exblog.jp/11052177/


☆下記は、[参考サイト]より引用。

「私は、ただ産毛に包まれたか弱い小鳥です。鷲ではありません。ただ鷲の目と心を持っているだけです。というのは、このうえなく小さなものながら、大胆にも愛の神々しい太陽を見つめ、荒鷲そっくりのあこがれを一つ残らず胸に感じているからです・・・

小さな鳥は、自分の目を奪うあの輝く太陽の方に飛んでいきたい・・・。三位一体の神聖なかまどにまいあがっていくあの兄弟たち、鷲のまねがしたくてたまりません・・・。

ああ! けれど小鳥にできることは、その小さな羽根を少し上げるのがやっとで、飛んでいくなど小さな力の及ぶことではありません! では、小鳥はどうなのでしょうか! これほど無力な自分を見て、もだえ死にするのでしょうか・・・・、いいえ! 小鳥はそれを悲しもうとさえしません。大胆にも任せきって、神聖な太陽を見つめ続けていたい。

雨も風も、何ものも、小鳥を恐れさせることはできません。たとえ黒い雲が愛の太陽を隠すことがあっても、小鳥はそこから動きません。雲のかなたには太陽が変わらず輝いており、その輝きは片時も失われることがないと知っているからです。もちろん、ときには嵐に打ちのめされ、自分を取り囲む黒雲以外に何も存在しないかのようにおもえることもあります。

そのときこそ、このか弱く貧しい小さなものにとって、完全な喜びのときとなります。そこにただ、じっと留まって、信仰の目から隠れてしまった見えない光を見つめ続けることは大きな幸福なのです・・・! イエズス・・・・このような小鳥に対するあなたの愛をわかっています。小鳥はあなたからはなれないのですから。


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ベルニーニ「聖テレジアの法悦」http://kogakki.exblog.jp/11052177/



・・・けれども、私は知っています。そして、あなたもご存じです。この不完全な小さな生き物は、自分の場所に(つまり太陽の光の下に)とどまりながらも、たびたび自分の務めを怠って気を散らし、右や左に餌をついばんだり、小さな虫を追い回したりしてしまいます・・・。小さな水たまりに出会えば生えたての羽を濡らし、お気に入りの花を見つければ心はそれでいっぱいになります・・・。
  
とにかく鷲のように高く飛ぶことができないので、貧しい小鳥はまだまだ地上のつまらない事柄に気を取られるのです。けれどもいろいろないたずらをした後、小鳥は方隅に隠れて自分の惨めさを泣き悲しみ、死ぬほどの後悔にさいなまれるどころか、最愛の太陽のほうに向いて、濡れた小さな羽を太陽の恵み深い光にさらします。
 
そしてつばめのように悲しげに鳴き、優しい歌で自分の数々の不忠実をすっかり打ち明け、物語ります。そうすれば、義人を呼ぶためではなく罪人を呼ぶために来られた方(マタイ9:13)の心をとらえ、もっと完全にその愛を引き付けることができると、厚かましくも信じているからです・・・。

もしも最愛の太陽がこの小さな小鳥の悲しげなさえずりに耳を貸さず、隠れたままならば・・・それならば小鳥は濡れたままでいましょう。寒さに凍えることを甘んじて受け、自業自得のこの苦しみをまた喜びとしましょう・・・・・。


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Ecstasy of St. Teresa(face detail)by Gianlorenzo Bernini



小さな鳥は、自分の目を奪うあの輝く太陽の方に飛んでいきたい・・三位一体の神聖なかまどにまいあがっていくあの兄弟たち、鷲のまねがしたくてたまりません・・・。ああ!けれど小鳥にできることは、その小さな羽根を少し上げるのがやっとで、飛んでいくなど小さな力の及ぶことではありません!
 
では、小鳥はどうなのでしょうか!これほど無力な自分を見て、もだえ死にするのでしょうか・・・いいえ! 小鳥はそれを悲しもうとさえしません。大胆にも任せきって、神聖な太陽を見つめ続けていたい。雨も風も、何ものも、小鳥を恐れさせることはできません。たとえ黒い雲が愛の太陽を隠すことがあっても、小鳥はそこから動きません。

雲のかなたには太陽が変わらず輝いており、その輝きは片時も失われることがないと知っているからです。もちろん、ときには嵐に打ちのめされ、自分を取り囲む黒雲以外に何も存在しないかのようにおもえることもあります。そのときこそ、このか弱く貧しい小さなものにとって、完全な喜びのときとなります。

(引用終了)



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by yomodalite | 2012-04-19 08:37 | Dancing the Dream | Trackback | Comments(29)

鐵道心中/岩井志麻子

鐵道心中

岩井 志麻子/双葉社



ええ。それはそれはもう、大騒ぎなどというものではなく。町中の、いえ、国中の話題にもなったのでした。

なんせその年の半ばにはもう、事件は歌になって流行したくらいです。冷え冷えとした歌を火照った唇に乗せ、人は己からは遠い甘美な死の恋情を口ずさんだのでした。


大正時代に入ってまだ、それほど間は経っていなかったのに。

孤独にして賑やかな大正時代が、あまりにも愛らしく哀しく短かったものですから。これは大正半ばの物語と呼ばれてしまうのです。

_________________


あれは夕刻でしたわ。危うい初春の黄昏時。

不意打ちのように夜がそこに来ていて、でも愛しい人の顔もまだ手に取るようにわかる、そんな時間帯。黒々とした重い単行機関車には、やや老いた機関手と、まだ子供の顔をした火夫が乗り込んでいて。景色すべてに淡い血の滲む宵。

機関車が、ある女子師範学校を右側に見て進行中、若い男と女が抱き合ったまま飛び込んだのでした。最初から何らかの残骸として、引き千切られるのを待ち望む木偶のように。

女は線路脇に壊れた蝶のように撥ね飛ばされて、これはもう誰の目にも助からない思われたほどの重篤な姿を晒しました。骨に達する、というのでしょうか。可憐に白い頭蓋骨の一部が見えていて、耳朶が耳の近くにまで垂れ下がっていたのですから。

男のほうは運良く土手のほうに撥ね飛ばされ、軽い打撲と擦り傷とで済んでいましたが。緊急停止した機関車の脇で瀕死の女に取りすがり、

「決して決して、あなただけを行かせはしません。私は必ずや後を追います」千切れかけて首の辺りに垂れた耳たぶに、盛んに哀訴しておりました。あんなに死に物狂いだった男が、なぜに頬笑を浮かべていたなどという噂が流れたのでしょうか。

(ここまで冒頭部分を大幅に省略して引用)

帝大教授の令嬢として育ち、幼い子供もいる大会社の社長婦人が、お抱え運転手と鐵道心中を図るものの、二人とも奇跡的に助かり、夫人はその後、カフェーで働くようになる。

なぜ、夫人は心中しようとし、運転手はその場から消えたのか…

日本の映画・ドラマ界に「大正ブーム」が来ないものでしょうか。。

☆大正の唄……
◎花嫁人形 - 有山麻衣子
◎籠の鳥 - 村上幸子
◎カチューシャの唄
◎ゴンドラの歌 - 鮫島有美子

☆大正の唄ではないけど…
◎磯千鳥 - 倍賞千恵子

☆参考サイト
◎ユメイカ。

◎鐵道心中(アマゾン)



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by yomodalite | 2012-04-18 08:15 | 文学 | Trackback | Comments(0)
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予告編のPVですでにシビレたけど、実際のオープニング・テーマ「新・嵐が丘」は、菊地成孔さん自身による歌詞も素敵だったので、思わず「聞き書き」してしまいました。

◎[動画]「LUPIN the Third 峰不二子という女」オープニング・テーマ

『新・嵐が丘』(作詞・作曲 菊地成孔)

さあ、すべての事を止め、胸だけをときめかせながら
私のことを見つめて

盗むこと
それは壊すことでもあり、奪うことでもある
特別に甘い悪徳。
秘密と、重罪と、悪戯と、恐怖のアマルガム

『嵐ヶ丘』のヒースクリフのように
盗み続けることは、人生を賭けた最高の官能
永遠に出られない、セクシーな牢獄
心理的根拠は、不明

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誰が奴隷なのか、誰が主人なのか
神が見ているのか、神に見捨てられているのか
盗むことだけが全てを忘れさせ、微かに思い出させる

喋らないで逃げて、逃げないで隠して
見つけたら罰して、罰したら殺して
私を救って

でも柔な坊や
貴方からもう盗むものはないの
貴方はとっくに、もぬけの殻
この私と同じ様に

だから、私のことを見つめたいなら
すべての事を止め
心臓だけを動かしながらにしなさい

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☆注意:歌詞は正確ではないかもしれません

今回のシリーズは、キャラクター・デザインよりも、背景とかインテリアといった「美術」が素敵で魅せられてます。

◎『嵐が丘』エミリー・ブロンテ、鴻巣友季子[訳]
☆賛否両論の翻訳ですが、これが1番面白いと思う


☆昔から『嵐が丘』に弱いのかも。。
◎『Wuthering Heights』Kate Bush
◎『嵐が丘』主演:田中裕子(監督:吉田喜重)

☆1986年のNew Vocalに、1992年のピーター・コズミンスキー監督の映画『嵐が丘』の映像が使われているもの。(実際の映画音楽は坂本龍一)
◎Wuthering Heights - Kate Bush (1992 clips)

◎坂本龍一の『嵐が丘』メインテーマ

桜庭一樹 ‏ @sakurabakazuki
『嵐が丘』は中世のイタリア喜劇に材を得た、ってほんと…?(資料読み中)


ふむぅーーーー。悲劇と、喜劇は紙一重だからなぁ、、、わたしは Kate のこの世じゃない感じの「嵐が丘」や、菊地成孔さんの「悲劇と喜劇は裏表」みたいな世界が好き。

『嵐が丘』の荒涼とした大自然を、一旦「水につけた」(←日本人は大体「水」に絡ませないと気が済まないからw)のが三島由紀夫の『豊穣の海』で、コッポラが『地獄の黙示録』を製作中に『豊穣の海』を読んでたりというのも、原作(『闇の奥』)にはない「ジメジメ感」や「ぬかるみに足をすくわれる」というような、アフリカにはない、アジアの湿気(ベトナム戦争がテーマだから)を表現しようとしてたような気がする。。

同じく、黒澤明の大ファンである、ユダヤ系のスピルバーグや、イングランド系のルーカスからは、黒澤の「ジメジメ感」や「水気」が感じられないのだけど、イタリア出身のコッポラは、彼らと違って「水」にこだわっているんだと思う…



◎2012年4月12日放送
『世界は言葉でできている』

ビヨンセが、2009年6月25日にマイケルに送った言葉が問題になっていました。

Life is not about how many breaths you take, but about how many moments in life that take your breath away.

人生とは、何回呼吸をするかではなく、
何度息をのむほどの瞬間があるかどうかだと思う。



下記は「人生とは、・・・・・・・・と思う」に、コトバスターたちが出した答えから。

谷中敦「人生とは、美しいアルバムではなく、撮られなかった写真だと思う」

設楽統「人生とは、語るものではなく、語られるものだと思う」

☆下記は、ビヨンセの言葉全文
日本語部分は、yomodalite訳なので充分ご注意くださいませ。


◎A Meeage From Beyonce

“This is such a tragic loss and a terrible day. The incomparable Michael Jackson has made a bigger impact on music than any other artist in the history of music. He was magic. He was what we all strive to be. He will always be the king of pop!

それは、痛ましい損失感に見舞われた辛い日でした。マイケル・ジャクソンは比類なき存在で、音楽の歴史において、彼以上の大きな衝撃を与えたアーティストはいません。彼は魔法そのもので、私たちの誰もが、そうなりたいと努力するような存在だった。彼はこれからもずっと永遠にキング・オブ・ポップです!

Life is not about how many breaths you take, but about how many moments in life that take your breath away. For anyone who has ever seen, felt, or heard his art, we are all honored to have been alive in this generation to experience the magic of Michael Jackson. I love you Michael.” - Beyonce

人は、何回呼吸をしたかではなく、何度息をのむほどの瞬間があったかだと思う。彼のアートを見たり、感じたり、聴いたことがある人は誰でも、マイケル・ジャクソンの魔法を経験できる時代に生まれることができて、光栄だと思うでしょう。
愛してるわ、マイケル ー ビヨンセ



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by yomodalite | 2012-04-16 12:06 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)
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Golden Boy, New York City, 1990



自分以外は、あんまり興味がもたれていない話題だと思っていた「Invincible アルバムジャケット(補足1)」を、予想外に見てくれた人が多くて驚いたんだけど・・・

どうして???(笑)

でも、まさか、「補足(2)」があるとは思わなかったでしょ? 

わたしもーーーー(笑)

見てくれる人が多い理由はわからないし、それで調子に乗ったわけじゃないんだけど、でも、このジャケット、もうずっと、不思議だなぁって思ってたので、ほんのちょっぴりのヒントでも、自分でもびっくりするほど食いついちゃってて。。

真相だとか、週刊誌的な「真実」とか、おバカな脳が創り出す「陰謀」にもうんざりなので、ホントにそーゆーのじゃなく、つい「あれこれ」思ってみちゃうだけなので、充分におくつろぎのうえ、やんわりと見て欲しいのだけど、、

まずは、いつもの「うっかり」な点から(泣)

☆反省その1

(21)で、『Invincible』のアート・ディレクターである、Nancy Donald のことを、レコード会社に、主に支持されている「作風」と言ったのは、(反省後、21の表現は少しだけ修正)私自身の底の浅さを露呈した発言で、これは、MJのような「とてつもないアーティスト」のことを、自分目線で考えてしまうと、ついやってしまう「間違い」で、

彼女の一見、作家性が感じられない作風は、様々なアーティストを自分の感性に収めるのではなく、幅白いリスナーに届けることを重視している、完璧にプロフェッショナルな姿勢で、アーティストからも、その柔軟で幅の広い対応が支持されているのであって、やはり、MJがすべてのアルバムを彼女に依頼していることの方が重要だと思いました(MJのようなアーティストが、デザイナーを選べないということはありえないですからね)。

☆反省その2

補足(1)では、GOODな写真家がカラーで撮った写真から、色も質感もすべて「飛ばした」理由は、販売側が「メイクオフ」したかった可能性が高いと書きましたが、その考えに至ったのは、ヘアメイクの人の発言を聞いていたからだということに気づき、一夜明けてみると、そんなに「可能性が高い」とは言えないという気分になってきました。

そんなことも含めて、

[補足2]では、[1]とは少し異なることを書きます。

わたしにとって、カレンのツイートが気になった最大の理由は、MJがこのアルバム・ジャケットに「顔の正面アップ」を、自分で選んでいて、しかも、インスパイアされたのは「少年写真」だということだと思うんです。

「顔の正面アップ」は、よくあるジャケット・コンセプトだけど、MJのアルバムでは初めてですし、それに「スリラー」「バッド」という、当時の時代センスから見ても、天才アーティストの歴史的アルバムにも相応しいと思えないような「どうでもいい感じ」のジャケットの後、彼は「アルバム」にまともに顔出ししてないでしょ?

わたしは発売当時にこのジャケットを見たとき、その頃見ていた彼のイメージと違うことから、撮影された時期も、もっとずっと前なんじゃないかとか、その頃のMJの顔があまりにも「ヤバい」ので、制作サイドが、MJの以前の写真から、合成や、修正を重ねて創ったんじゃないかとも疑っていたんですが、ジャケットの元になっている写真は、発売前の時期に撮影されたもので間違いないようだし、ジャケット用の撮影だったことも、やっぱり間違いないみたいですよね。

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中面のワトソンの写真の雰囲気は「大人のマイケル」というイメージですし、このアルバムの音も、これまでより「大人っぽい」(当時43歳のキングに言うべきセリフじゃないけどw)ので、表紙の「少年ぽさ」は、販売側の意図が大きいんじゃないかと思ってたんです。

でも、MJは「少年の写真」にインスパイアされていた… (ふぅーーー)

確かに、こどもへのこだわりはMJの生涯を通して一貫しているものですが「You Rock My World」のSFの顔とか、この頃の彼の「少年風味」は、理解するのが難しいものが多く、実際に少年ぽく見えたことは、少なかったのではないでしょうか?

カレンは、撮影した写真とは全然違うって言ってるけど、私は「完成品のジャケット」と「少年写真」は意外と似ていると思ったんですね。

「Thriller」と「Bad」のアルバムジャケットの差がわかりやすいと思いますが、MJの顔は、肌の色が薄くなってから、特に眼の周りがくっきりとしていて、元々まつげが黒くて濃い+白い肌ということもあって、

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Bambi Awards


この1年後の「Bambi Awards」の頃は、すでにまゆげが自然な感じになっていますが、ヒストリー期以降のMJは、「サインペンですか?」って感じのまゆげが多かったし、下まつげもマスカラ入れてる?って感じだったでしょう。でも、「完成品のジャケット」では、
まつげが「少年写真」と似ているし、まゆげと眼が左右ほんの少し違うってところや、顔の中の眼の割合も似ている。

カレンの「ゴールド」(I had painted Michael gold)は、文字通り「金色」かもしれないけど、実際は「褐色」という可能性もあって(少年写真も、Golden Boy, New York City というタイトル)、MJは「BAD期」以降、実際の肌色より「暗く」したことは一度もなく「Invincible期」は、特に白さを強調していたので、最初に「painted gold」を見たとき、なんとなく、Arno Bani とのフォトセッションのときのような「白い肌に濃いメイク」を想像してしまったのだけど「少年写真」に近い「小麦色の肌」にしていたのかもしれませんよね。

・白い肌で、眉とか、まつげとか、髪の色が「金色」
・小麦色もしくは褐色の肌色で、眉とか、まつげとか、髪の色も「金色」


だとすれば、いつものMJのように、まゆげや、まつげが目立ち過ぎることもなく「少年写真」のような質感の写真が撮れた可能性もあるかもしれません。

ただ、実際の写真を見なくちゃわからないことなんだけど、、もし、この「少年写真」のような照明で、写真を撮っていたとしたら、どんなにMJに純粋なこどもの魂があったとしても、この、あごの周囲のシェードを、大人に適用すると、さらに「大人っぽく」なると思うので「少年ぽさ」は出せないような気がするんですよね。


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スティーブ・ジョブズの伝記の表紙もワトソンの写真。
ジョブズも意外にかなり左右対称ですね。
物をまっすぐに見ることが出来る人だからかな。




それと、こどもと1番違うのは、やっぱり「鼻」ですね。

成長してから、壁のように高い鼻をもつ西洋人でも、こどもの頃はそうでもなく、顔の中の眼の割合と、小さな鼻は「こどもの顔の特徴」で、このときのMJも、鼻筋が消えているせいで「少年っぽく」見えるんだと思います。

わたしは「新聞広告写真」のMJの顔にシェードがないのは「白い顔」のせいで、オリジナル写真から、色も影も「はぎ取る」理由は、メイクの濃さしかないと最初は思ったのですが、

変更した1番の理由は「鼻」だったのかもしれませんね。

鼻を消したいという理由がメインで、そのために、影が消えて、色も…という順番もあるかもしれません。

その「指示」が、どこからきたのかということも色々考えられますが、鼻が消えたせいで「完成品のジャケット」は少年ぽくなり、当時は、MJの顔と全然違うと思ったものの、2004年のJonathan Exley の写真や、2007年の Bruce Weber の写真の「顔」に、何か力強さを足した感じで・・後になって考えてみると、意外とMJのアルバム・ジャケットの中で1番イイようにも見えてきたり、、、


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photographer : Jonathan Exley



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photographer : Bruce Weber



それと「少年写真」が、Golden Boy なら『Invincible』のジャケットには、Silver ...もとい Platinum Boy と言いたくなるような雰囲気もある。

カレンは、現場でMJの見た目だけに集中していたので、メイクだけでなく素敵なヘアスタイルも飛ばされてすごく残念だと思いますが、でも、CDジャケットに関しては、あそこでトリミングするのは、プロのデザイナーとして当然ですし、現場でMJの霊感に触れていなくても、必死で魂込めている人々も大勢いる。

Albert Watson のような写真家の写真を、現場のディレクションとは異なるぐらい後からイジるのは確かに不思議なんですが、現場で「色が重要視」されていても、出来上がりの写真に「色がない」ことはよくあることですし、写真家とディレクターが、最終的にどういう観点で「OK」にするかという過程に、メイクアップの人が関わることは稀で(どんな一流であっても)、

印刷が仕上がるまで関わっているアートディレクターと、撮影現場でのメイクアップ・アーティストが理解している「コンセプト」が、違うということはものすごくよくあることです。

(「BAD」のジャケットから、私はMJがアルバムジャケットのデザインに、あまり関わっていないのでは?という印象もあったのですが、その後の「デンジャラス」「ヒストリー」では、クリエイティブの段階から、彼のアイデアが色濃く感じられる。「インヴィンシブル」の顔の正面アップというデザインワークは、アートディレクターの裁量で出来るアイデアなので、これまでMJの関与についてわからなかったのですが、顔のアップ、ゴールデンボーイという、MJのコンセプトの元に撮影が行われたのだとすれば、写真の加工に、MJが許可を出した可能性は低くないと思う。そう思う一番の理由は、その撮影方法では、MJの顔が「少年ぽく」見えなかったと思う。)

いずれにしても、

やっぱり、ここまでのカレンのツイートからも、それを「SONY」がやったと言えるかどうかは疑問で、また、その決定が「アーティストの首に手をかけ、彼らの生活を縛る」ことだと言うのは「カレンさんらしい発言」だと思いました。(実際にそういうことはよくあることで、彼女は「嘘をつかない」という点で、MJから信頼されていたことはよく分かるのですが・・・)

アルバート・ワトソンや、ナンシー・ドナルドが、ツイッターや、Facebookをやっててくれたらいいのね・・・

もっとも、彼らは、メイクの人のようには「おしゃべり」しないと思うけどw


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でも、その写真はやっぱりすごく見たいので、どこかから発見されますように!
◎海外写真家たちに聞く「Albert Watson」

Nancy Donald(art direction)
Steven Hankinson(cover design)
Albert Watson(photographer)

☆[追記]ワトソンは持っていない?について想像したことは、こちらのコメ欄参照。
BADウェンブリーのVD管理の杜撰さから想像すると、残念ながらこれが出てくるのは「夢のまた夢」のような気がしてきた...




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by yomodalite | 2012-04-14 09:05 | MJ考察系 | Trackback | Comments(5)
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下記は、マイケルのメイクで有名なカレン・フェイの『Invincible』ジャケット撮影についてのツイート(2012.3.27)

☆太字:カレン・フェイ

Karen Faye (@wingheart)
Posted Tuesday 27th March 2012 from TweetList

he Invincible cover (the head shot) was retouched into something that was no where near the original photo shot by Albert Watson. I had painted Michael gold and he was wearing a hairpiece that was completely gold. I was very disappointed at what Sony did to the photo. The original photo was quite amazing. RT @onmyanger: @wingheart On the full, uncut cover of "Invincible", Michael wears a highly unusual hairstyle. How did this idea come about? Did he like it?

『Invincible』のジャケットのオリジナルでは、マイケルは非常に珍しいヘアスタイルをしてます。このアイデアはどこから来たものですか?また彼はそれを気に入っていましたか?

『Invincible』のジャケット(顔のショット)は、アルバート・ワトソンが撮影したオリジナルの写真とはかけ離れたものに修正されました。私はマイケルをゴールドにメイクし、彼は金髪のヘアピースをつけ、完璧に「ゴールド」のイメージにしましたが、ソニーがその写真にやったことには落胆しました。オリジナルは完璧に素晴らしかった。

Photo shoots were always a collaboration by all the artists involved...all inspired by Michael. It was a magical event. The closest feeling I have had, to that "artistic happening", since Michael has died, is when I work with David LaChapelle. You know you are a part of creating artistic history. RT @RuchieC711: @wingheart  I would love to see The original cover of Invincible,It would really set the record straight on what MJ and You really wanted.

『Invincible』ジャケットのオリジナルが見たかったです。それはMJとあなたが実際に望んだものだったんでしょうね。

写真撮影は、常にそこにいるすべてのアーティストによる共同作業で、そのすべてに霊感を与えているのがマイケルです。それは魔法のような体験で、マイケルが亡くなってから、それに近いような「芸術的な体験」を私が感じたのは、デビッド・ラシャペルの仕事をしたときです。それは芸術的な歴史の一部ね。

◎David LaChapelle(デビッド・ラシャペル)Wikipedia

Record companies have their hands around artists necks, and they strangle the life out of them. It's very sad, but a historical fact...especially black recording artists. Michael taught me about that. RT @MarieJoseGMH: @wingheart  sure would love to see the original photo. Sony seemed to have a habbit of changing things : (

実際にオリジナルの写真を見たいですね。ソニーには変更する習慣があるみたいですね。

レコード会社はアーティストの首に手をかけ、彼らの生活を縛るのです。とても哀しいことですが、特に、黒人アーティストにとっては歴史的事実です。マイケルはそれを私に教えてくれました。

Karen Faye ‏ @wingheart
Albert Watson will probably have it. RT @MJfanForAllTime: @wingheart Wow! Is this original photo around anywhere to be seen? I guess not :(

ああ、そのオリジナルの写真はどこかにないのかなぁ。ないんだろうなぁ

たぶん、アルバート・ワトソンは持っているでしょう。


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No. The blue eye photo was taken in Paris in 1999. It was just an experimental photo shoot. RT @ovrthernbow: @wingheart Hi Karen-Wasn't the "Blue-Eye" photo supposed 2B the cover of "Invincible"? To me, that photo looked 2B taken LATER than 1999.

ハイ、カレン!「青い目の写真」は『インヴィンシブル』のジャケット用ではなかったの?私にはあの写真は1999年より後に撮られたように見えたんだけど、、

いいえ。「青い目の写真」は、1999年のパリで撮られたものです。それは実験的な撮影でした。

It did not represent anything. RT @ovrthernbow: @wingheart  Thanks for answering! Boy, there is A LOT of misinformation out there! Do u know what the blue-eye photo represented? Thanks!

そこには間違った情報があふれている。あなたは青い目の写真が何を表しているか知ってる?

特に何かを表現しているわけではないわ。

Karen Faye ‏ @wingheart
:) RT @aguedamperez: @wingheart  Hi Karen! Do you have a Facebook account? I just saw there is one with your name and pic :)

ハイ、カレン!Facebookのアカウントもってる?見せたい写真があるんだけど。


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元案になった少年の写真
http://www.photoicon.com/images/4611big.jpg



Yes. That was the photo that inspired the shoot with Michael. You can see why MJ liked it. RT @sparklepeople: @wingheart  Look at this Albert Watson photo: http://t.co/maAeuJXO Was MJ like this?

アルバート・ワトソンの写真(photo: http://t.co/maAeuJXO)MJはこの写真が好きだったと思う?

ええ。それはマイケルに撮影のインスパイアを与えた写真でした。MJがそれを好きだったことはあなたにもわかるでしょう。

Karen Faye ‏ @wingheart
Yes. RT @MICHAELUCIA: @wingheart  so you did Michaels make-up right? Wow that's awesome =D

あなたがマイケルにメイクアップしたのは間違いないのね。それは素晴らしいものだったんでしょうね

ええ。

(引用終了)


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(2009年7月6日、フォレスト・ローンに到着したカレン・フェイ)


わたしは、このツイートから、新聞広告に使われた「オリジナル」と思われた写真が、アルバート・ワトソンを選ぶ必然性がなく、中面の写真ともイメージが連動していないという謎は解けたような気がしました。ただ、その写真の変更が、会社側の判断だとしても、

アーティストの首に手をかけ、彼らの生活を縛るのです。とても哀しいことですが、特に、黒人アーティストにとっては歴史的事実です。

というのは、SONYへの抗議行動を共にした彼女には、すべてがそう感じられるのだろう。という印象をもちました。

カレンさんは、マイケル個人に信頼されることで一生の仕事を得た方なので、どーでもいいことなんだと思いますが、世界中に影響力をもちたかったMJは、そんなに「会社」を軽く考えていないということも、重要だと思います。(下記のリンク参照)

◎MJ's Speech「Killer Thriller Party」
◎MJ's Speech「Against Racism」
◎ソニーウォーズの別の意味

結局、「元案の少年写真」を持ち込んだのが、アート・ディレクターなのか、写真家なのか、MJなのかはわかりませんが、(21)で、

顔の輪郭、背景をフラットにしているなどの撮り方を見る限り、アートディレクターからの強い指示で撮影されているように見える。

と書いたときは、永年SONYアーティストのジャケットを「商業的」にディレクションしてきたデザイナーが、この時期のMJのアルバムに「顔アップ」を選択したのは、顔の皺とか最初から全部 “飛ばす” ことを前提にしていると思ったからなんですが、

現場では、上の「少年の写真」を元に撮影していたということなら、出来上がった写真が会社側(MJ自身も?)に不評で、大勢の人に売るには相応しくないという判断から、大幅な修正を加えることになり、それがあの新聞広告の状態だったのかもしれませんね。


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だとすれば、この写真の顔の “飛ばし” 具合は、メイク全部を「OFF」して欲しいという会社側の要求から、こうなった可能性が高く、その要求と、5色展開すればマニアの多いMJファンは1人で何枚も買うという期待を織り交ぜた、AKB48的な「案」が合体して、実際のジャケットとして完成しているのかもしれません。(そういえばあのサイン会もw)

このジャケットへの疑問のひとつに、GOODな写真家を使った割には、写真をイジリ過ぎているという「謎」があったんですけど「メイクオフ」したかったからと考えれば、納得できます。(カレンには最もショックなことですよね…)

ワトソンの撮った、キース・リチャードや、デヴィッド・ボウイの写真のように、通常、男性アーティストの場合、皺も、滑らかではない肌の質感も、隠す必要はないのですが、当時のMJには、色素が抜ける病気により、白人よりもずっと白い肌の色と、まだ、そうなってはいない部分をフラットにするという「基礎メイク」があり、その基礎メイクは「白人よりもずっと白い肌」に統一されています。

肌の色全体をフラットにするのも大変ですが、眉や、唇は「アートメイク」にしたのに、ヒゲをきれいに剃るとか、永久脱毛をする気は全然ないといったことからも、肌の質感を生かした撮影は難しく、そのせいで、フォトレタッチが目立つ写真になりがちに・・・それは、肌の基礎メイクを、普通の白人レベルにすれば解決しやすかったと思うのですが、

たぶん、その「白過ぎる肌の色」へのこだわりは、白人のような「白い肌」にしたいのではなく「肌の色なんか関係ない」という主張に、アーティストとして出した肌の色だったのでしょう。

それゆえ、これが最後のスタジオアルバムでもいいと思うほどの覚悟があった最高傑作であり、史上最強のアルバム『Invincible』では、これまで以上に「顔」にこだわっているのだと思います。(Invincible期が、MJの変顔至上最高レベルである理由?)


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また、こだわっているのは「肌の色」だけではなく、

BAD期に決断した「あごの亀裂」からもわかるように、眉や、唇への「アートメイク」はしても、ヒゲの永久脱毛はしないなど、彼は、自分の顔から「男」の要素を消したくない。また、この頃、頬骨の高さをメイクで強調するようになったのは、彼の両親に、インディアンの先祖がいることから「モンゴロイド」のルーツをも表現しようとしたのかもしれません。

◎[関連記事]Roots of Michael Jackson

どんな人種でもなく、男も女も子供の要素もすべてを取り入れるという「顔のコンセプト」は『Invincible』(無敵)と銘打ったアルバムには、絶対に必要な「顔」で、

あの裁判時も、途中からメイクが変わって、自然に見えるようになっていますし(このブログの裁判写真はメイクが変わってからのもの)、このときも、2007年のブルース・ウエーバーが撮影した写真のようにすることも出来たはずですが、MJはそれでは『Invincible』という作品に相応しくないと考えているんだと思います。

それでも、本当のオリジナルは、きっと、カレンが言うように素晴らしい写真に違いないし、当時はわからなかった可能性も高いけど、今なら、本当にその素敵さがわかるような気がするので、ワトソンが出してくれることを期待したいです。



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以上が、カレンのツイートへの感想なんですが、ここからは素敵な写真が見たいという気持ちと、同じぐらい興味があることについて「ついでに」メモしておきます。


実際のジャケットのMJや、新聞広告に使われた写真への「違和感」の原因について

このジャケットでは、鼻がほとんど消えているということも大きいと思うのですが、実際のジャケットのMJの顔は、眉の形と眼の部分のデジタル表現により「左右非対称」が創られていて、新聞広告に使われたものも「左右非対称」ですよね。私たちが、この写真を見て「誰?」と言いたくなったのは、その部分にも原因があると思っています。

MJの顔は、普通の人より顔が「左右対称」で、男性アーティストの顔としてはめずらしいぐらい、顔の中で「眼の割合が大きい」ですよね。

それは、実際の顔が「左右対称」というだけでなく、写真に撮られるときも、そのように意識しているからだと思うんですね。

女性の美にとって、左右対称は重要なので、ごく普通の女性でも、毎日メイクする場合にそれを意識していますが、男性アーティストの場合は、ポップミュージシャンも俳優も意識している人は少ないのですが、

MJは熱心に「アイコン」となるべく、写真の撮られ方もかなり研究して、男性にはめずらしく「顔の左右対称」を強く意識しているように感じられます。


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オードリー・ヘップバーンも、顔が完璧に左右対称で、顔の中の眼の割合が大きいとよく言われていますが、それは、こどもの特徴でもあり、人の顔は、成長するにしたがって、どんどん「非対称」になっていくものです。

彼の鼻が、ヒストリーツアー時代に、特に細く見えたのも、実際に鼻を細くしたというより、「左右対称」へのこだわりで「中心線」を意識しているという理由もあるんじゃないかと思っていて、「顎の亀裂」に関しても、大人の男性の象徴であるとか、ハンフリー・ボガートや、ケーリー・グラントなどの俳優の影響もそうですが、顔の「中心線」のポイントを考えているような気もするんですよね。

新聞広告に使われた方の写真は、眼の大きさも、その方向も同じなのに、眉毛の部分だけ「左右対称」じゃないですよね。そのせいなのか、より左右に差がある加工を加えたジャケットの方が、むしろ自然に見えるほど、強い「違和感」があるんですよね。私はこれがずっと気になっていて・・(だって、変顔じゃないのに違和感って初めてのケースでしょ?)

この不自然というか、どこか不思議な「左右比対称」の理由が、写真の加工のし過ぎによるものなのか、また、MJは『Invincible』のアルバムに、完全に真正面を向いた「左右対称の顔」の写真を望んでいたのか、それとも、この写真にも残っているような「左右非対称」について、自らも何か「工夫」をしていたのか。

ワトソンが持っているらしい「オリジナル」が、実際にどうなってるのか、知りたくてしかたがありません。

☆この後、この内容に再考すべき点があるような気がして[補足2]も書きました!
◎ Invincibleアルバムジャケット[補足2]


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by yomodalite | 2012-04-12 08:21 | MJ考察系 | Trackback | Comments(2)
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「Killer Thriller Party」から約3週間後、ニューヨークのハーレムにある、アル・シャープトンの市民団体ナショナル・アクション・ネットワーク本部でのスピーチ。ほぼ同じ内容で、2002年の7月6日と7月9日に行われたもの。

わたしは、この時期の2つのスピーチは、これまでのMJの行動とは少し異なり「政治的行動」だと思っています。「確実に主張を伝えて、支持者を得ることを目的とした行動」という意味です。

これまでのMJは黒人差別を訴えるのではなく「白でも黒でも関係ない」というメッセンジャーだったはず。この時期のハーレムでのスピーチは、今後の行動への布石という部分があるのではないでしょうか。

このスピーチは、6月15日のロンドンでのデモから1ヶ月も離れていませんが、MJの顔の印象はかなり異なっているように見えます。

初日は「Fan Party at Webster Hall」と同日で同じファッションですが、2日目は、この当時しばらく見ることができなかったナチュラル顔でファッションも極普通。

信念のためには「絶対に空気を読まない」MJですが、別にT.P.Oがわかってないわけじゃない(笑)みたいです。

和訳に関してお気づきの点は、遠慮なくご指摘くださいませ。


◎[動画]Speech against racism in Harlem July,9,2002 - with subtitles

Against Racism Speech(2002.7.9)

"I remember a long time ago in Indiana, [when I was] like 6 or 7 years old, and I had a dream that I wanted to be a performer, you know, an entertainer and whenever I'd be asleep at night, and my mother would wake me up and say, "Michael, Michael, James Brown is on TV!"

昔、インディアナに住んでいた頃のことを思い出します。6歳か7歳ぐらいのとき、僕は、みなさんご存知のように、パフォーマーというか、エンターティナーになりたいという夢をもっていました。僕が、夜寝ているときも、母はいつも「マイケル、マイケル、ジェームズ・ブラウンがテレビに出てるわよ!」と起こしに来て、

I would jump out of bed and I'd just stare at the screen and I'd do every twist, every turn, every bump, every grind. And it was Jackie Wilson; the list goes on and on you know, just phenomenal, unlimited, great talent.

僕はベッドから飛び起きて、画面に釘付けになって、すべてのツイストや、あらゆるターンや、腰を押し出したりとか、回したりとか、全部やってみました。また、そこには、ジャッキーウィルソンとか、みなさんが知っているような、素晴らしい才能が、際限なく次々と現れました。

It's very sad to see that these artists really are penniless because they created so much joy for the world and the system, beginning with the record companies, totally took advantage of them.

彼らのようなアーティストたちに、実際にその代価が支払われていないのは本当に悲しいことです。彼らは、世界中の人々と会社のために大きな喜びを生み出したのに、レコード会社のような組織を始めとして、完全に彼らを利用している。

And it's not like they always say : 'they built a big house,' 'they spent a lot of money,' 'they bought a lot of cars'--that's stupid, it's an excuse. That's nothing compared to what artists make.

そして、会社が、決まって言うように、アーティストたちが豪邸を建てたとか、大金を浪費してるとか、たくさんの車を買ったとか、そんなのは馬鹿げてる。それは言い訳だ。そんなことは、アーティストが成し遂げたことに比べたら、どうってことじゃない。

And I just need you to know that this is very important, what we're fighting for because I'm tired. I'm really, really tired of the manipulation. I'm tired of how the press is manipulating everything that's been happening in this situation. They do not tell the truth, they're liars.

僕たちが闘っていることが、とても重要なことだと、みなさんに知ってもらいたい。僕は、そういったメディア操作には、もううんざりだ。実際に起きていることについて、メディアがどれほど全てを操作しているかという現状に、僕は、本当に嫌気がさしている。メディアは真実を話すことなんてない。彼らは嘘つきだ。

And they manipulate our history books. Our history books are not true, it's a lie. The history books are lies, you need to know that. You must know that.

それから、彼らは、僕たちの歴史の本も操作している。歴史の本は真実じゃない。それは嘘、歴史の本は嘘なんだ。そういったことを、みなさんも知るべきだし、知らなくちゃいけない。

All the forms of popular music from jazz, to Hip Hop to Bebop to Soul, you know, to talking about the different dances from the Cake Walk to the Jitter Bug to the Charleston to Break Dancing—all these are forms of Black dancing!

ジャズからヒップホップ、ビーバップ、ソウルといった、あらゆるポップミュージックのスタイルも、それらとは異なるダンスのケイク・ウォークや、ジルバ、チャールストンもブレイクダンスも、それらは、すべて黒人のダンス・スタイルからだ。

What's more important than giving people a sense of escapism, and escapism meaning entertainment?

日常を忘れられるようなエンターテイメント、現実から脱出できるような感覚を人々に与えることより重要なことって何だろう?

What would we be like without a song? What would we be like without a dance, joy and laughter and music? These things are very important, but if we go to the bookstore down on the corner, you won't see one Black person on the cover.

僕たちに、歌がなかったら、ダンスもなく、喜びや笑いや音楽がなかったら、どうなる? それらはとても重要なことだ。それなのに、その角の本屋に行っても、僕たちはひとりとして黒人の表紙を見ることはない。

You'll see Elvis Presley. You'll see the Rolling Stones. But where are the real pioneers who started it?

エルヴィス・プレスリーを見るでしょう (承認の拍手) 。ローリングストーンズも見るでしょう。でも、それらを最初に始めた、真のパイオニアはどこにいる?

Otis Blackwell was a prolific phenomenal writer. He wrote some of the greatest Elvis Presley songs ever. And this was a Black man. He died penniless and no one knows about this man, that is, they didn't write one book about him that I know of because I've search all over the world.

オーティス・ブラックウェルは、多くの曲を書いた素晴らしい作曲家です。彼は、エルヴィス・プレスリーの最も偉大な曲のいくつかを書き、そして黒人だった。彼は無一文で亡くなり、誰ひとり彼のことを知らないし、彼について書かれた本も1冊もない。僕は、世界中探してきたからわかるんだ。

And I met his daughter today, and I was to honored. To me it was on the same level of meeting the Queen of England when I met her.

今日、僕は、彼の娘さんと会うことが出来て光栄でした。僕にとって、それは英国女王にお会いしたときと同じぐらい名誉なことだった。


But I'm here to speak for all injustice. You gotta remember something, the minute I started breaking the all-time record in record sales—I broke Elvis's records, I broke the Beatles' records—the minute [they] became the all-time best selling albums in the history of the Guinness Book of World Records, overnight they called me a freak, they called me a homosexual, they called me a child molester, they said I tried to bleach my skin.

でも、僕はすべての不公平について話すためにここに来ました。みなさんにも思い出して欲しい、僕がレコードセールスで過去のすべての記録を塗り替えた瞬間、僕がエルヴィスの記録を破り、ビートルズの記録も破って、ギネスブックのワールドレコード史上、最もアルバムを売ったと認知された瞬間から一夜明けたら、彼らは、僕を「変人」とか「ホモセクシャル」とか「児童虐待者」と呼び始め、彼らは、僕が自分の皮膚を漂白してるとも言った。

They did everything to try to turn the public against me. This is all a complete conspiracy, you have to know that.

彼らは、世間が、僕に対し背を向けさせるために、ありとあらゆることをした。それが、すべて完璧に仕組まれた陰謀だということを、みなさんも知るべきだ。

I know my race. I just look in the mirror, I know I'm Black. It's time for a change. And let's not leave this building and forget what has been said.

僕は、自分の人種をわかってる。自分が黒人であることは、鏡を見ればわかる。(歓声)今が変革のときなんだ、この建物を去るとき、ここで語ったことを忘れないで欲しい。

Put it into your heart, put it into your conscious mind, and let's do something about it. We have to!

みなさんの、心の中にも、意識にも留めて、何か行動を起こして欲しい。僕たちはそうしなくてはならない!

It's been a long, long time coming and a change has got to come. So let's hold our torches high and get the respect that we deserve. I love you. I love you. Please don't put this in your heart today and forget it tomorrow.

長い長い間待ち望んでいたけど、今が変化が訪れるときなんだ。松明を持ち、高々とそれを掲げて、僕たちに相応しい尊敬を取り戻そう。 I love you. I love you どうか、今日心に留めたことは、明日も忘れないで。

We will have not accomplished our purpose if that happens. This has got to stop! It's got to stop, that's why I'm here with the best to make sure that it stops. I love you folks.

そんなことをしているようでは、目的を達成することは出来ないだろう。僕たちはまだ目的を遂行していない。それは止めなきゃならないし止めるべきだ。僕はそれを確実に止めるため、最善を尽くすために、ここにいる。愛するみんなに感謝します。

And remember: we're all brothers and sisters, no matter what color we are."

そして、忘れないで欲しい。僕たちはどんな肌の色であっても、みんな兄弟であり、姉妹だということを。
(了)



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Against Racism Speech (2002.7.6)




この頃のMJに「鏡を見て、自分が黒人だとわかるわけないっつーの」とツッコんだ、そこの貴方!兄さん、もしくは姐さんと呼ばせてください!(あなたがどんな肌の色でもw)

もちろん、彼が自分の人種を誇り高く思っていることは確実ですし、自分のヒット曲にひっかけた上手い言い方をしたつもりなんでしょうけど… 

ま、でも、そんなことより、

「Killer Thriller Party」と「Against Racism」という、2つのスピーチを取り上げたのは “ソニーウォーズの別の意味” がイマイチだったことのリベンジの一環なので、、ここでは、このスピーチの素晴らしい内容については触れません。

2001年以降、MJはこれまでになく、多くのスピーチを行っています。


2001. 2.14 Heal the Kids/Carnegie Hall Address(素敵な和訳へのリンク)
2001. 3.06 Oxford Speech
2002. 6.14 Exeter City Football Club Speech(この記事の後半)
2002. 6.15 Killer Thriller Party Speech
☆SONYへのデモ行進は6月15日ロンドンと7月6日NYの2回
2002. 7.09 Against Racism Speech


これらは、それぞれ、子供のため、平和のため、アーティストのため、黒人のため(注1)に行われていると言ってもいいと思いますが、変顔史上の絶頂期とも重なりますよねw。

感じ方は人それぞれだとは思いますが、MJの変顔ベスト3(順不同)を、30周年コンサート、インヴィンシブル発売サイン会、SONYへの抗議行動デモ とすることに異論があるでしょうか。(シマッタw SF「You Rock My Wourd」入れて、ベスト4にすべきだった。映画『MIB 2』は役柄を演じてるから除外)

これらは、すべて『インヴィンシブル』に絡んでいて、販売促進活動と、その販売不振への抗議で、それぞれ、派手にテレビメディアに映されていますが、突然パパラッチに写されたものではないので、MJは、しっかりと準備し、気合いを入れてw、変顔にしていると言えませんか?(スピーチは、いずれもTVメディアが入っていません)

1ヶ月も違わない「Killer Thriller Party」と「Against Racism Speech」、「SONY Demonstration London」と「Webster Hall Party」(NYデモは同日なのだけど、確実な写真が見つからず)の顔の差から、MJはそんなに整形してないというのは、もう散々言い尽くしてきたことですが、さらに言いたいのは、

MJは、この頃、イギリスとアメリカの両方の大メディアを誘い込み、自分の「変顔」を、自らの意志で決定づけた言うことです。

しかも、アルバム販売のイベントを使って。。。


わたしが、“ソニーウォーズの別の意味” で、「匂う」と言った “香しい香り” を
少しはお届けできたでしょうか?



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SONY Demonstration NY (2002.7.6)




下記は、ほぼ同じ内容ですが、上記の3日前に同じ会場で行われたもののようです。一応こちらも記録しておきます。

Artists Against Racism (2002.7.6) 

I’m very sad to see that these artists really are penniless. They made and created so much joy for the world, and the system..meaning the record companies totally took advantage of them and it’s not like they always say.. you know they build a big house, they spent a lot of money, they bought a lot of cars..that’s stupid, it’s an excuse. That’s nothing compared to what artists make.

And so, I just need you to know that this is very important, what we’re fighting for. Because, I’m tired..I’m really really tired of the manipulation. I’m tired of how the press is manipulating everything that’s been happening in this situation. They do not tell the truth, they lie.

They manipulate our history books. The history books are not true..it’s a lie! The history books are lying! You need to know that…you must know that! All the forms of popular music from jazz to hip-hop to bee-bop.. to soul.. you talk about the different dances from the cake-walk, to the jitterbug, to the charleston, to uh..break dancing.. all these are forms of black dancing!

What’s more important than giving people a sense of escapism? And the shape of the meaning of entertainment? What would we be like without a song? What would we be like without at dance..joy and laughter and music?
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These things are very important but if you go to the bookstore down the corner you won’t see ONE black person on the cover! You’ll see Elvis Presley.. you’ll see the Rolling Stones, but where are the real pioneers who started it?

Otis Blackwell was a prolific, phenomenal writer, he wrote some of the greatest Elvis Presley songs ever. This was a black man. I’m here to speak for all in justice. You gotta remember something.

The minute I started breaking the all time world record sales..I broke Elvis’ records, I broke Beatles records. The minute [my albums] became the all-time best selling albums in history in the Guinness Book of World Records..OVERNIGHT..they called me a freak, they called me a homosexual, they called me a child molester, they said I bleached my skin.. they made everything to turn the public against me!

This is all complete.. complete conspiracy, you have to know that. I know my race, I just look in the mirror..I know I’m black!

It’s time for a change. Let’s not leave this building and forget what has been said. Put it into your heart… put it into your sub-conscious mind, and lets do something about it. We have to… we have to because it’s been a long long time coming, and a CHANGE has got to come.

So lets hold our torches high and get the respect that we deserve! I love you…[sings] I love you!
I just want to say, please don’t put this in your heart today and forget it tomorrow because we will not accomplish our purpose.

We will not have accomplished our purpose if that happens…this has got to stop. It has got to stop, that’s why I’m here with the best to make sure it stops.

I love you folks, remember we are all brothers and sisters no matter WHAT color we are!

Source : http://steady-laughing.com/main/?page_id=369
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by yomodalite | 2012-04-10 10:08 | マイケルの言葉 | Trackback | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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