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A3/森達也

A3【エー・スリー】

森 達也/集英社インターナショナル




森達也氏に関しては、2006年に読んだ 『東京番外地』、2007年に読んだ『日本国憲法』から、すっかり興味を失っていたので、本書にはすぐに興味を持てませんでした。森氏は、すっかり「偽善系」の人になってしまったと思っていたんです。でも本書を読み出して、すぐにそれが大きな間違いだったことに気づきました。

『A』を観たひと、『A2』を読んだひとは、絶対にこの『A3』も読んだ方がいい。『A3』は、過去作の遥かに上を行く、森氏の最高傑作だと思いました。

まだ、どの作品にも触れていない方でも、オウム事件のことを覚えているなら、今からでも観て、読んだ方がいいと思う。

森氏は「プロローグ」で本書のことを、

かつて『A』と『A2』を発表したとき、タイトルの意味についてよく質問された。主要な被写体である荒木浩広報部長(当時)のイニシャルのAでもあるし、オウム(AUM)のAでもある。あるいは煩悶(Agony)や反命題(Antithese)もうひとつの代案(Alternative)などのAでもある。などと答えるときもあったけれど、実のところ自分でも、この答えに納得はしていなかった。なぜなら本音は「タイトルなどどうでもいい」なのだ。(中略)

でも、今回の『A3』は違う。意味を込めた。内容を凝縮した。麻原彰晃のAだ。


と述べています。

自分が良いと思うと、すぐ薦めたくなる質なんだけど、、、この本は今までとは比べようがないぐらい必読本だと思う。その最大の理由は、ここに書かれていることは、この本にしか、書かれていないし、今後追随する人もいないと思われるからです。

また、オウム本に関しては1番最近読んだ元アーレフ代表、野田成人氏の『革命か戦争か』のコメント欄でも「オウム タグ」には、お薦め本はないと言っているのですが(『A』に関しては、記録していたことを忘れていましたため。これは良書)本書を、それらに比べて評価するのは、著者がこの1冊に込めた「熱意」が、本の厚み以上に深く感じられるからで、事件の真実、登場人物の描写に関しての同意によるものではありません。

この本を読んでいると、今、小沢一郎やマイケル・ジャクソンを擁護することが、どんなに「楽」で、「安全」かということを思い知らされる。

未曾有の被害者を生んだ犯罪者の本に、上記のふたりを思い出すことに、違和感を覚えたひと、ごめんなさい。

多分、それは、わたしの現在の「ビョーキ」とも言えるMJ好きによるところが大きいとは思うけど、もうひとつだけ理由を考えると、それは、著者の90年代の捉え方に共感を覚えたからだと思う。

マイケルが亡くなったとき、わたしは悲しいという気持ちより「しまった。。」と思い、しばらくして、彼を拒絶した時代のことが、1番心に突き刺ささりました。

森氏は本書で、何度か95年、96年といった、オウムによる時代の文節点を挙げています。

あの事件だけでなく、90年代からを振替える時代のドキュメンタリーとして、
アマゾン評にある「ノンフィクション史上に残る傑作!」に完全同意します。

☆本書の講談社ノンフィクション賞受賞への滝本弁護士による抗議文

◎『A3』(アマゾン)
◎A(DVD)
◎A ー マスコミが報道しなかったオウムの素顔(角川文庫)
◎A2(ドキュメンタリー映画「A」の続編「A2」の撮影日誌)

☆現在は「ひかりの輪」の代表、上祐氏の近況↓
◎上祐史浩×ターザン山本×吉田豪×プチ鹿島の『新春時事放談』
◎上祐史浩氏のオフ会に参加・国松長官事件・村井刺殺事件を聞く
_______________

[内容紹介]なぜ「あの事件」から目をそむけるのか?「何でもいいから、早く吊るせ!」。それが大半の日本人の本音なのか。真相究明なしに「事件」は葬り去られようとしている。『A』『A2』の作者が、新しい視座で「オウム事件」と「日本人」の本質に迫る!

[BOOKデータベース]何か変だよな。おそらく誰もがそう思っている。でも抗えない。多くの謎と副作用ばかりをこの社会に残しながら、急激に風化されつつある一連の「オウム事件」。何も解明されないまま、教祖と幹部信者たちの死刑は確定した―。麻原彰晃の足跡を、新しい視点からもう一度辿る。浮かび上がるのは、現代日本の深層。
集英社インターナショナル (2010/11/26)


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by yomodalite | 2011-01-30 12:23 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

語る/小沢一郎、小林泰一郎(構成)

この本はチェックしていたある方のTwitterのRTで、宮崎県の参議院議員外山イツキ氏が、

izki_toyama 「政治家・小沢一郎」を肯定・否定を含めて論じる全ての人に、私は平成8年に出版された「語る」(小沢一郎・構成 小林泰一郎)を読んでいただきたいと思います。特にマスコミの方には、読んでから全てを論じていただきたいと思います。

と発言されていたので、素直に読んでみました。他の外山イツキ氏のTwitterは読んでいませんし、まったく存じない方なんですが、実際に小沢氏と行動を共にされている“小沢チルドレン”と思われる方が小沢氏にどんな魅力を感じているのかいう興味と、

平成8年という古い出版で、ネット上にも情報がなかったので「使命感」(笑)を感じて即買しちゃいました。(--;)ゞポリポリ で、パラパラっと速読してすぐに、これは「良書」だと思いました。小沢本は、近年特に多く出版されていますし、ネットでも多くの支持者が熱く語っておられますが、本書はインタビュー内容が基本的で、インタビュアーがまったく目立つことなく、小沢氏に語らせていて、時を経ていても、小沢一郎というひとを理解するのに「ちょうどいい」感じは、目次からも、すごく伝わると思います。

[目次]
1. 危機の日本
・阪神大震災の教訓
・何が金融不安を招いたかリーダーシップ不在の国
・橋本政権の欺瞞
・青島・ノック現象の意味
・小選挙区政見見直し論を糾す
・都市型政党と農村型政党

2. 脱「無責任大国」
・どこが「国家主義」なのか
・選択肢のない「親米」
・責任型政治と迎合型政治

3. 政界再編秘話
・経世会分裂の真相
・後藤田元副総理擁立劇
・細川政権成立
・武村官房長官との確執
・渡辺元副総理の逡巡
・瓦解ー海部元首相擁立劇

4. 中傷も度を過ぎると
・金権政治批判
・創価学会・公明たたき
・マスコミは最大の守旧派

5. 政治への志
・生い立ちを語る
・母のこと
・なぜ『浮世雲』が好きか
・心臓病と人生観
・ゴルフ・旅・小鳥

6. 歴史に学ぶ
・破壊者か建設者か
・昭和の過ち
・維新の政治家を語る
・政治家・田中角栄、金丸信
・世襲議員はなぜ生まれるか

7. 政治の責任ということ
・「お上」と官僚
・日本人の幸福論

8. 今こそ改革を
・経済・社会の建て直し
・なぜ党首になったのか

おわりに
付録:新進党党首選挙にあたっての政策提言

「はじめに」から、ほんのちょっぴりだけ、小沢氏の言葉を。

私はいま次の言葉を思い出す。青年時代に見た映画『山猫』のクライマックスの台詞である。イタリア統一革命に身を投じた青年が、自分たちを支援してくれている叔父でもある名門の公爵に「あなたのような方がなぜ革命軍を支援するのか」とたずねた。バート・ランカスター扮する老貴族は静かに答えた。

「変わらずに生き残るためには、自ら変わらなければならない
(We must change to remain the same.)」

実に逆説的な真理である。人類の歴史上、長期にわたって繁栄を維持した国は、例外なく自己改革の努力を怠らなかった。そのことを肝に銘じて、うまずたゆまず「改革」に取組んでいきたい。

この本が国民の皆さんのご理解を得る一助となり、改革の実現に向けて前進するきっかけとなれば、この上もない喜びである。

1996年2月 小沢一郎 


◎『語る』/小沢一郎、小林泰一郎(インタヴュアー)

☆小沢一朗関連本

◎小沢革命政権で日本を救え
◎田中角栄の遺言-官僚栄えて国滅ぶ-小室直樹

☆『田中角栄の遺言』は、今年復刊されました!
◎日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義/小室直樹
 

________________

[出版社/著者からの内容紹介]日本はいつからこんな無責任大国になったのか?改革の旗手が初めて語る私生活、政界再編秘話、歴史観、いわれなき中傷への反論.... 文藝春秋 (1996/04)

[BOOKデータベース]政界のキーマン、初の独占インタビュー。日本再生の旗手が初めて語った、政治と政治家の責任、政界再編秘話、金権批判について、創価学会・公明について、政治手法について、歴史観、人生観、生い立ちについて、健康について等々々。





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by yomodalite | 2011-01-28 11:50 | 政治・外交 | Trackback | Comments(4)

『ミケルアンヂェロ』ほか・・・

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去年末から、勝新太郎や根本敬など、これまで今ひとつわからなかった方々と濃密に出会えたことからすっかり調子づいて、もしかしたら、この勢いで、ミケランジェロも“来る”んじゃないかって気がして、こちらの本でお薦めされた『ミケルアンヂェロ』を読み始めたんですが、

しばらく読んでから思い出しました。この本は、もうずっ〜と昔、本代を親に請求出来た時代にも出会ってました。でも、そのときは、本当に書いてあることが、さっぱりわからなかったんですけど、今回読み直してみたら、

やっぱり、全然わかんないんですよ(笑)



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しかも、この難しさは、簡単なことをなるべく難しく書くのがカッコいいって思ってるような、よくある面倒くさい文章だからじゃなくて、これを読むために必要な「知識」が完全に不足しているという「残念」な理由なので(泣)、これ1冊読むのに、参考書がたくさん必要で、他の読書がぜんぜんできないの。

この時代の文化人の「教養」に、ついて行くのってマジ大変だわ。

(最近ようやく、ミケランジェロの怒りが少しわかってきたので、写真入れ替えてみた。2012.10月追記)



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ちっともページが進まないことにイライラしている私に、ダーリンがしつこく、太田光の『マボロシの鳥』『M−1戦国史』を勧めてきたので、ちょっぴり読んでみたんだけど、『マボロシ...』は2編のみ、『M−1戦国史』も、ポイズン・ガール・バンド(大好き)のことが良く描かれていたことを軽く確認した以上は読めなかったし、

『アナーキー・イン・ザ・JP』は1ページ目を開いただけで無理だなって思っちゃうし、笑える本を期待してたんだけど、『考えない人』も入り込めなかった。

『邪悪なものの鎮め方』は、いつもどおりためになって、『ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論』に、感想書こうとしたら「よしりんは、MJに似てる...」なんてことになりそうなので書かないことにします。

どんなに面倒くさくても、“ミケランジェロ”の方が気になっちゃうんだなぁ。(ミケランジェロへの興味というよりはMJ愛として♡)

わたしって、やっぱり同時に2人の男は無理なタイプなんだと思う(残念)

そういえば、作家の桜庭一樹氏が、NHK-BS「週刊ブックレヴュー」で、秋頃出版予定の本として、

「もし日本にマイケル・ジャクソンがいたら....て思いついたんですけど....銀座の廃校になった小学校を、和製MJが買い取って、ネヴァーランドを創るって話で....そこでどうやって生まれたかわからない娘と2人で暮らしているのだが....ある日事件が...っていうものを書いてまして。。」(あとに『傷跡』として出版された)

て語っていてびっくり!それで今マイケル資料漬けになってるそうです。

◎桜庭一樹オフィシャルサイト
◎番組で紹介された話題の新刊『伏(ふせ)贋作・里美八犬伝』

江戸を舞台にした小説のあと、今度は銀座でMJって、、桜庭氏ってわたしと「電波」で繋がってるひと?(笑)清涼院流水氏の小説は未読ですけど、桜庭氏の方がよりファンタジックな内容ぽいので、こちらは読んでみようかな。。。

また、この間に観た映画(TV)では、『板尾創路の脱獄王』『空気人形』がラブリーで、『マン・オン・ワイヤー』は生涯忘れたくない作品でした。


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by yomodalite | 2011-01-24 21:30 | MJ系ひとりごと | Trackback | Comments(10)

beatleg magazine 2月号 (vol.127)

beatleg magazine 2月号 (vol.127)

横関清高(編集)/レインボウブリッジ




こちらの、とてもとても素敵なブログのお薦めにより購入。内容を確認して管理人さんが言われていることに激しく同意しました♡(この雑誌はアウトテイクスに興味があるマニア向けです。“for the Record”を持ってる人とか興味がある人用ね♡)

MJ特集ページは「No.119」が全270ページ中、2〜79P。「No.127」が2〜73P。文字が小さく内容が濃いのでページ数よりも満足感があります。

特集を、ほぼ1人で担当されている長谷川友氏は、No.119『クインシー・ジョーンズとの奇跡の3部作徹底検証!』を次の言葉で締めくくられています。

(引用開始)マイケル・ジャクソンとのクインシー・ジョーンズによる『Off The Wall』『Thriller』『Bad』の3部作は、マイケルのキャリアの頂点における作品群であると同時に、ブラックミュージックやヒップホップ、そしてロックを含む全ポップ・ミュージックの歴史の中でのベストの作品群であると言えるだろう。しかし、マイケルはこのマスターピース3部作を超えるものを90年代に入って尚果敢に作ろうとするのである。

常に邁進を続けたマイケル・ジャクソン。果たしてそんな凄いものを作ることが出来たのか、出来なかったのか、今の段階でその答えは伏せておくことにする。もちろん皆さんの持つ答えと、僕の答えは違うかもしれない。今回の特集の続きを書かせて頂ける機会を頂けたら、その時に僕の答えをお知らせしたいと思う。(引用終了)


で、その次の機会が、No.127『マイケル・ジャクソン徹底検証ー最高傑作Dangerous、ベストのベストHIStory、ニューアルバムMichael』なので、わたしは「No.127」が特に興味深かったです。

良質な内容なので、すぐに紹介したかったのですが、ずっと「在庫切れ」になっていて、出版社サイトにも紹介がなくなっていたので遠慮していたんですが、現在はアマゾンで注文可能なようです。

◎beatleg magazine 6月号 (vol.119)
◎beatleg magazine 2月号 (vol.127)  

下記は、本誌で紹介されていた“アウトテイクス”から

☆『HIStory』『Blood On The Dancefloor』期
◎In The Back - With Lyrics(Ultimate Collection収録)

☆『Dangerous』期。作者のB.Lorenがアルバムに収録。でもコーラスが素敵過ぎる!!!
◎To Satisfy You - Bryan Loren (FEATURING MICHAEL JACKSON)


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by yomodalite | 2011-01-22 13:17 | マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(0)

一色一生/志村ふくみ

本書は1982年(29年前)に出版され、これまでに何度も再版を重ねている名著。

著者は、染や織の世界で第一人者といわれ1990年に人間国宝にもなられた方ですけど、そんな肩書きをまったく知らないで本書を手に取ったとしても、著者の凄さは、1ページ目から伝わると思います。

でも、去年の秋頃から、少しづつ読んでいたのですが、実はまだ読了してません。著者の文章は、その織物と同様か、それ以上とも言えるほど魅力的で、染色や織物についての専門的なことも「苦」に感じることはないのですけど、、

本当にタイトルどおり「色」に一生を賭けている生き様に圧倒されて、自分の中にどう取り込めばいいのか、わからないという感じでしょうか。

「心が洗われる」という体験が、ときに「ひりひり」と痛みを感じるように、何度も「無理」って叫びそうになるのを堪えていたのですが、やっぱり、一旦「リタイア」することにしました。

著者は61歳でルドルフ・シュタイナーの人智学に出会ってから、62歳でゲーテの『色彩学』シュタイナーの『色彩の本質』に関する研究を始め、66歳で人智学による染色研究所「都機工房」を作り、70歳で、もうひとつの名著『織と文』を刊行されています。

ゲーテの『色彩学』から、再チャレンジしてみようかなぁと思ってみるけど、やっぱり、当分「無理」かもしれない。。。

わたしが大学生の頃は、今よりは「教養」が重要視されていたけど、それが壊されて行った時代でもあって、わたしも、本が好きなわりには「教養」が嫌いだった。でも、このところ、結局、筋を通した生き方にも、信念にも「古典」が重要なんだなってことが身に沁みてばかり。。。

下記は本書の冒頭「色と糸と織と」から引用

花は紅、柳は緑といわれるほど色を代表する植物の緑と花の色が染まらないということは、色即是空をそのまま物語っているように思われます。

植物の命の先端は、もうこの世以外のものにふれつつあり、それ故に美しく、厳粛でさえあります。

ノヴァーリスは次のように語っています。

 すべてのみえるものは、みえないものにさわっている。
 きこえるものは、きこえないものにさわっている。
 感じられるものは感じられないものにさわっている。
 おそらく、考えられるものは、考えられないものにさわっているだろう。

本当のものは、みえるものの奥にあって、物や形にとどめておくことの出来ない領域のもの、海や空の青さもまたそういう聖域のものなのでしょう。この地球上に最も広大な領域を占める青と緑を直接に染め出すことが出来ないとしたら、自然のどこに、その色を染め出すことの出来るものがひそんでいるのでしょう。(引用終了)



美しいものに出会いたいひとに
☆☆☆☆☆

◎『一色一生』講談社文芸文庫
______________

[出版社/著者からの内容紹介]染織家志村ふくみ、数十年、さまざまな植物の花、実、葉、幹、根を染めてきた。それらの植物から染まる色は、単なる色ではなく、色の背後にある植物の生命が、色をとおして映し出されているのではないか。それは、人と言葉と表現行為と、根本的に共通する。芸術と人生と自然の原点に佇んで思いめぐらす。深い思索とわがいのちの焔を、詩的に細やかに語るエッセイ集。

[BOOK」データベース]
植物の花、樹皮、実、根等から染液を作り糸を染める植物染料。百の植物があれば百の色が生れ、季節や産地、媒染の方法が異なればもっと多くの色が生れる。自然界の恵みの色に惹かれ、望みの色を生みだすためには一生をかけても悔いはないという、染織作家の様様な人や色との出会いを語ったエッセイ集。大仏次郎賞受賞 講談社 (1993/12/24)、求龍堂; 新装改訂版版 (2005/01)






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by yomodalite | 2011-01-19 12:01 | きもの | Trackback | Comments(0)

救済ーマイケル・ジャクソン児童性的虐待疑惑(1993年)の真相/ジェラルディン・ヒューズ, 寺尾和子 (翻訳)

本書は、マイケル・ジャクソンに対しておこされた2度の児童性的疑惑の最初(1993年)の真相を探る本。

MJ側が高額な「和解金」を支払った理由について詳細な説明があり、また、この原告がお金目的であったことがはっきりとわかる「電話録音」が公開されているにも関わらず、

メディアがMJの性的疑惑に関しての過ちを認めないことへの苛立ち、このときの解決方法さえ間違わなければ2005年の「裁判」はなかったという悔しい思い....

著者の熱い想いに、本書の日本版の出版にも尽力された、翻訳者の丁寧な訳と注釈が加わり、本書は原書よりも更に素晴らしい資料になっているように思いました。


◎出版社のサイト(翻訳者の寺尾氏が代表)
http://www.med-perspectives.co.jp/michael_book.html

◎寺尾和子氏(翻訳者)のTwitter 
http://twitter.com/#!/medp_MJ

上記のツイッターに、『今でも米国では、マイケルをポジティブに描いている本は出版社が見つからない。信じられないでしょ?』とは、米国人友人の言葉。アフロダイテ・ジョーンズの『MJ裁判』も、弊社が現在制作中の『私たちの天使、MJ』の原著も自費出版です。『救済』の著者も出版社探しにメチャ苦労したようです。

という、ツイートがあったので、日本のアマゾンではなく、amazon.comを覗いてみました。それぞれ出版年も異なりますし、アマゾンのベストセラーランキングは目まぐるしく変わるので、とりあえずレヴュー数で上位を見てみると、

(写真や音楽データを主体としているものは省きました。邦訳本ありで邦題が書いてないのはお薦めではないため。ただし『The Magic, The Madness』は事実誤認はあるものの一流伝記作家によるMJ伝記本としてレベルの高い本です)

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本書に写真はありませんが、ネバーランドのMJの写真をアップします



1. The Michael Jackson Tapes by Shmuel Boteach
☆2つ (230 customer reviews)

2. Michael Jackson Conspiracy by Aphrodite Jones
☆5つ (210 customer reviews) 邦題『マイケル・ジャクソン裁判』

3. Unmasked: The Final Years of Michael Jackson by Ian Halperin
☆2つ (198 customer reviews)(邦訳本あり)

4. Michael Jackson: The Man behind the Mask by Bob Jones, Stacy Brown
☆3つ(191 customer reviews)(邦訳本あり)

5. Moonwalk by Michael Jackson
☆4つ半 (177 customer reviews) 邦題『ムーン・ウォーク』

6. Michael Jackson: The Magic, The Madness, The Whole Story, 1958-2009 by J. Randy Taraborrelli
☆4つ (158 customer reviews) 初版のみ邦訳本あり、現在絶版

7. Be Careful Who You Love by Diane Dimond
☆2つ (125 customer reviews)

8. Michael Jackson: A Visual Documentary by Adrian Grant
☆5つ(62 customer reviews) ここから写真を除外して単行本に編集し直したのが『マイケル・ジャクソン全記録』

9. Redemption: The Truth Behind the Michael Jackson Child Molestation Allegation by Geraldine Hughes
☆4つ (54 customer reviews)  邦題『救済』(本書)

10. Remember the Time: A True Intimate Look at Michael Jackson by Theresa J. Gonsalves
☆4つ半 (44 customer reviews) 邦題『テレサ・イン・ネバーランド』

11. An Angel Among Us: We called Him Michael Jackson... by Ms. Elizabeth Michelle Billeaudeaux & Mr. Henry Diltz
☆4つ半 (26 customer reviews)

12. Michael Jackson: The Book the Media Doesn't Want You To Read by Shawn Henning
☆3つ半 (21 customer reviews)

13. La Toya: Growing Up in the Jackson Family by LaToya Jackson他
☆4つ半 (19 customer reviews) 邦題『インサイド・ザ・ジャクソンファミリー』現在絶版。『ムーンウォーク』と同時期を姉の視点で描いた佳作本。

14. The Secret: The Story of Brilliant, Beautiful, Handicapped Michael Jackson by Patricia Eddington
☆4つ (14 customer reviews)

2位の『Michael Jackson Conspiracy』(邦題『マイケル・ジャクソン裁判』)の評価の高さとレヴュー数の多さは目立ちますね。これは著者のアフロダイテ・ジョーンズのこれまでの作品の中でも、レヴュー数がダントツに多いのですが、本の表紙写真もなく、翌年の著書の「著者紹介」にも、ドリュー・バリモア主演の映画の原作者で、他にもパトリシア・アークェット主演のTV映画の原作者として、ベストセラー作家である。と紹介されているだけで、この本にはまったく触れられていません(このページは今回初めて見たので、出版当時から表紙写真がなかったのかどうかはわかりません)

本書の『救済』は『マイケル・ジャクソン全記録』に次いで、レヴュー数が多く、評価も高いようです。また、11位の『An Angel Among Us』が、今度、寺尾氏の会社から出版予定の『私たちの天使、マイケル・ジャクソン』です。

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ポジティブに描いているか、いないかという区分けはあまり単純にすべきではありませんし、人には「光と影」があって当然なんですが、MJの場合「光」は一番売れたことと黒人として初めて記録ぐらいで「影」は整形と性的疑惑という、彼の凄さのほんのさわりだけを扱った「バカでも書けるMJ本」もしくは「ラクラク書けるMJ本」の書き方を踏襲した「パターン」が多いのもうんざりなんですよね。

わたしは英語が苦手なので、原書を読むのは相当苦痛なんですが、この中で、それでも読みたいと思ったのが、1位の『The Michael Jackson Tapes』と4位の『The Magic, The Madness』。でも『The Magic〜』の方は発注ミスにより、結局、最終版の『〜The Whole Story, 1958-2009』の内容は確認出来ていません。

『The Michael Jackson Tapes』は、MJが何年も一緒に行動していた、ラビ・シュムリーが公表したMJの音声テープから構成した本で、これは、なんとか読みました。230のレヴューで☆2つというのは、一見するとすごい悪本のようですが、実際はそんなに酷い本ではありません。

ただ低評価の理由は理解できます、、、なんていうか、確かにシュムリーのコメントはウザイところがあるし(笑)このテープを公開することの道義的な疑問も、MJとの会話からシュムリーが抜粋している不満もある。でも、こちらの上から6番目の写真にあるように、ユダヤ教のラビであるシュムリー、国際的に有名な超能力者でユダヤ教徒のユリ・ゲラーとMJは2001年にイスラエルの首相に会って会談をしてます。わたしは、長く友人関係であったこの2人のユダヤの友人とMJが会話していた内容に興味をもっていたので、プロの説教師であるシュムリーのMJへの“嫉妬”や“葛藤”を想像して興味深く読みました。

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翻訳本で読んだ、3位の『Unmasked』は、全体のかなりの割合を締める05年の裁判に関してはMJ擁護側ですが、興味を惹く“ネタ”のために、取材姿勢にバラツキが見られ、多くの怪しい記述あり。4位の『The Man behind the Mask』は完全なタブロイド本。

7位の『Be Careful Who You Love』は未読ですが、著者は美人TVレポーターとしてLarry King やGeraldo Riveraと仕事をしていますが、MJファンは絶対に許せないであろう「Hard Copy」の記者としての活躍が大きいようで、MJ裁判時もTVレポーターとして現場取材していることが低評価レヴューに繋がっているのだと思います。ただし同じ著者による他書(ある有名人夫婦の裏ネタ?)も50レヴューで☆1つ半ですね(笑)

12位の『The Book the Media Doesn't Want You To Read』既存メディアへの挑戦的なタイトル。MJの熱狂的なファンによる、彼のメッセージを伝えるために書かれた処女作のようです。

14位の『The Secret』の著者は、児童心理学や教育について学んだ後、22年間教師を務め退職後は教材販売の会社を経営。14レヴューの内訳は5つ星と「Interesting」という感想が目立つ一方、1つ星の酷評もあるという「読書好き」なら挑戦したくなる評価内容。たぶん著者の心理学研究からの視点が独自で興味深いけど、ファンの中には、自分の内なる“MJ”に対して違う見方を絶対に赦さないという姿勢の人も多いからでしょうか。

わたしは現在、心理学にあまり興味はありませんし、むしろ、その学問の様々な限界や弊害が気になる方ですが、読書は自分と違った意見を知ることが面白いので、これは読んでみたいですね。

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下記は、現在のランキングです。(ただし順位は常に変動しています。下記は2011年1月16日前後)

1. Never Can Say Goodbye by Katherine Jackson Story
(2010.6.1)

2. Moonwalk
(2009.10.13)

3. Michael Jackson: The Magic, The Madness, The Whole Story, 1958-2009
(2010.8.14) 

4. Michael Jackson: A Visual Documentary The Official Tribute Edition
(2009.8.1) 

5. The Making of "Thriller": 4 Days / 1983 by Douglas Kirkland
(2010.10.28)

6. Michael Jackson Conspiracy
(2010.11.11)  

7. The Michael Jackson Tapes...
(2009.9.25)

8. Michael Jackson: In Search Of Neverland by Gloria Rhoads Berlin
(2010.3.29)

9. An Angel Among Us: We called Him Michael Jackson...
(2010.3.9)

10. Unmasked: The Final Years of Michael Jackson
(2009.7.14)

11. Remember the Time: A True Intimate Look at Michael Jackson
(2009.10.19)

12. Thriller: The Musical Life of Michael Jackson
(2010.6.8)

13. The Secret: The Story of Brilliant, Beautiful, Handicapped Michael Jackson
(2010.1.29)

14. Be Careful Who You Love: Inside the Michael Jackson Case
(2009.7.28)

15. Michael Jackson: The Man behind the Mask
(2010.1.1)

16. Redemption: The Truth Behind the Michael Jackson ....
(2004 ☆1ST edition)

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1位のMJのママが出版した本は順位が大きく変動しやすいのですが、2位、3位、4位は定番ロングセラー、『Michael Jackson Conspiracy』(MJ裁判)は重版後の売行きも好調と言えそうですが『Redemption』(救済)は、2004年が初版で、MJ裁判本で満足してしまう読者も多いことから、現在の売行きは好調とは言えないかもしれません。

レヴュー数のベストになかった4位の『Michael Jackson: The Making of "Thriller": 4 Days / 1983』は、去年の11月頃に出版された新作と言える本。15レヴューで星4つ。写真がキレイという評価が多いものの、作家のコメントが今イチやアンチという意見も少数あり。読んでないのでわかりませんが、未だに「スリラー」という著者は、それしか書けないという大人の事情か、もしくは根本的にMJに興味がないように思えてなりません。

8位の『Michael Jackson: In Search Of Neverland』は、MJにネバーランドを売った不動産屋さんの女性が書き、16レヴューで星4つ。評価にバラツキのないポジティブな本のようです。12位の『Thriller: The Musical Life of Michael Jackson』は、邦題『スリラー マイケル・ジャクソンがポップ・ミュージックを変えた瞬間』で《1》〜《4》まで長々と感想を書きました。

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レヴュー数ベストと、現在ベスト、全18冊のうち、ポジティブ(アンチでない)なのは、
・Michael Jackson Conspiracy
・Moonwalk
・Michael Jackson: A Visual Documentary
・Redemption
・Remember the Time
・An Angel Among Us
・The Book the Media Doesn't Want You To Read
・The Secret
・Never Can Say Goodbye
・Michael Jackson: In Search Of Neverland

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オールポジティブとは言えないものの、光と影の「光」の部分が描かれているのは
・The Magic, The Madness, The Whole Story, 1958-2009
・The Michael Jackson Tapes

わたしが未読で判断できないものと、微妙なのは
・Michael Jackson: The Making of "Thriller": 4 Days / 1983
・Thriller: The Musical Life of Michael Jackson(個人的にはアンチ本だと思う)
・Unmasked: The Final Years of Michael Jackson by Ian Halperin

完全にポジティブでない、アンチ本なのは
・Michael Jackson: The Man behind the Mask
・Be Careful Who You Love

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こうして見ると「ポジティブ」に描いていない本が少ないとは言えず、むしろ「ポジティブ」本は増えているという印象もあります。

現在MJ出版の総合1位は『Michael Jackson 2011 Calendar (Jun 2010)』(601レヴューで星4つ半)で、全体の4,163位(Wall Calendars部門で過去最高3位)なんですが、上記を過去の部門別最高順位で見てみると

1.『Michael Jackson Conspiracy』現在29,273位(過去最高1位☆自費出版)

2.『Moon Walk』現在80,052位(過去最高3位←再販後)

3.『The Secret: The Story of Brilliant....』現在140,853位(過去最高5位!!!!!!近年の“Biographies & Memoirs”のMJ本で最高に売れてる?☆処女作)

4.『The Michael Jackson Tapes』現在139,144位(過去最高10位)

5.『The Magic, The Madness』現在287,705位(過去最高27位←再販後)

6.『The Man behind the Mask』現在299,283位(過去最高29位。著者というよりは多分「監修」を担当したStacy Brownは以前にスティービー・ワンダー関連の著作あり)

7.『The Making of "Thriller": 4 Days / 1983』現在55,231位(過去最高30位)

8.『Unmasked』現在303,041位(過去最高30位。著者はカート・コベインやジェームズ・テイラーを描いた本など著書多数。TV番組制作者としても活躍)

9.『An Angel Among Us』現在277,060位(過去最高43位)☆処女作、自費出版

10.『Remember the Time』現在452,860位(過去最高46位。著者はMJと同い年で少年時代からのガールフレンド。『Obsessions: The Shocking True Story of the Real Billie Jean in Michael Jackson's Life』というMJ本が処女作←29レヴューで星4つ、ランキング記録なし。金儲け!という定番1つ星批判はあるものの平均的に高評価。上記レヴュー記録で洩れてました)

11.『Thriller: The Musical Life of MJ』現在600,993位(過去最高57位)

12.『Redemption』現在689,094位(過去最高70位。『Be Careful〜』より過去も今も上位!!! ☆処女作、自費出版)

13.『The Book the Media Doesn't Want You To Read』現在699,634位(過去最高72位。『Be Careful〜』より過去も今も上位!!!☆処女作)

14.『Be Careful Who You Love』現在759,975位(過去最高77位)

15.『Never Can Say Goodbye』現在8,548位(過去最高90位)

16. 『In Search Of Neverland』現在187,559位(ランキング記録なし)☆処女作

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データから、自費出版かどうかわからないのですが、アマゾンに過去に出版記録のない人は、自費出版されているかもしれませんね。でも『MJ裁判』を筆頭に、同じく自費出版の『An Angel Among Us』が有名著者の『Unmasked』と遜色なく売れていたり、表紙にMJの写真も使われていないような地味な『The Secret...』が、それらを上回るほど好調だったり、MJの旅たちから2年を経て、ジェラルディン・ヒューズや、寺尾和子氏のような意志をもった方が増えていて、読者もそちらに移っているように思いました。

さて、近所の図書館の“バランス”は、どうなってたかなぁ.....





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by yomodalite | 2011-01-16 23:32 | マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(25)

1月のきもの

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数日前、銀座松屋で行われている「日本のおしゃれ展」に行って、昨日は、ファッショニスタ!な友人に会って思った。。。

おしゃれって、ホントむつかしいよね(--;)

1月なので、まだ、今年1年の目標とか、課題とか、なんとなく考えてみたりするんだけど、、、このブログで「着物」のこと書こうって思ったときは、自分が着物生活を始めようって思ってから、色々試行錯誤したことの中から、こうしたらいいんじゃないかってことや、着物を着るうえでの、色々な面倒なことが解決できる商品とか、アイデアも紹介したいって思ってたんだけど、


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残念ながら、なんの利害関係もなく、いっときの勘違いなんかでもなく、心の底から「これはイイ!!!」ってお薦めできるような、商品も、アイデアも、なかなかないんだなぁ。

必ずどこかに不満があって、それを解決する方法も見当たらず、なんか納得のいかないまま、仕方なくそうしていることは、まだまだ多い。。。

解決する方法が思いつかないのは、わたしの「情熱」の問題も大きいと思う。

ファッショニスタな友人は、やっぱり、わたしより確実にファッションが好きだし、そのために時間もお金も使っている。何事にも努力は必要で、しかも、それは得意分野とか、才能があると思われているひとに限って、人知れず継続的に続けられている。そういった日々の厳しさが「靴が汚いひとは、おしゃれじゃない!」と言い切るスピリッツに繋がっているんだと思うけど、わたしは「おしゃれ」のことで、厳しいきもちになるの苦手だな。。。なんか向いてないし、幸せになれない気がする。


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今期のコーディネートに、必要な「きもの」が見つからなかったら、来年があると思えばいいし、来年見つからなかったら、また次の年がって感じで、ずっと、おしゃれへ「夢」を抱いていられたら、それで「幸せ」な気がする。

とりあえず、友人が、アンドゥムルメステールを着てるのを見たら「洋服」着て来なくて助かった(笑)と思ったし、「日本のおしゃれ展」のカタログはすべて持っているけど、何度観ても幸せな気分になれる。


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きものは、うんと年をとってからでも、おしゃれになれる気がするところが「アンチ・エイジング」じゃなくて、いいよね。

読書も着物も「エイジング」で行こうと思う。


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by yomodalite | 2011-01-13 22:22 | きもの | Trackback | Comments(4)

スリラー/ネルソン・ジョージ (著)、五十嵐正 (翻訳) 《4》

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1983年、Todd Gray Photo



スリラー/ネルソン・ジョージ (著)、五十嵐正 (翻訳) 《3》のつづき 

この著者だけでなく、マイケルは関わった大勢のひとに「金」を与えてきたけれど、そこには失われることのない「黄金」を受取ったひとと「札束」を受取ったひとが居て、その「価値観」を変えることは容易ではない。

アメリカでは、日本とは比べものにならないほど、酷い報道がなされてきたんだと思う。いわゆるタブロイド誌ではなく、クオリティ誌でも、同様だったことは、本書もそうですが、翻訳者による「あとがき」から伝わってくることが、これまでにもよくありました。

とても書名を紹介する気にはならないけど、MJに対して酷いイメージを持ち、驚くほどストレートに彼を貶めるような「あとがき」を遺している翻訳者がいたことを思い出すと、この本は、著者も翻訳者も「バランスが取れている」(笑)と思う。



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▲1983年、Todd Gray Photo



たった220ページほどで、厚み15ミリの薄い本。これで「THRILLER The Musical Life Of MICHAEL JACKSON」という原題にも関わらず、MJの音楽的仕事に関しては、あまり語らず、浅学な評論ばかりで、その後のアルバムは無視し、自分にはあまりわからないけど隣で見ていた婦人は『THIS IS IT』を見ていて泣いていたとか、『THIS IS IT』に反対する『THIS IS NOT IT』にも一定の共感を表明してみたり、他の国では「スリラー」以降も評価されているとか、

自分で書きたくないところだけ、取材者や執筆者の原稿から都合のいいところだけ利用して記事を作っている新聞・マスコミ同様の手口による(愚民だと思っている)「大衆」へのバランス感覚!



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▲1984年、Disney World



本書にあるのは根拠のない「上から目線」だけで、ゴシップ本のようなバカバカしい創作の努力もないうえに、著者が本気で文化批評をしているつもりになっていたり、金儲けに正義を利用しようとしている点においても、一瞬では済まされない、心の奥底から気持ちが冷えきるような「寒さ」を感じました。


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本当に、この本を読んで、怒りが押さえきれなくて、自分でも予想以上に、だらだらと長く書いてしまいました。尊敬する池乃めだか師匠のように、デカイ相手に挑みたかったんですけど、師匠のようなキレのいいパンチもなく、まだまだ、どこに当てればいいのかわからない練習生なので、考えながら書き始めて見たんですけど、


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特に《第2部》の音楽評論の部分が引っかかったり、「自分の黒人性に問題を抱えている」発言にマジ切れし過ぎて、、スライだけじゃなくて、チャック・ベリーのことまで考え直してみたりとか、いろいろ、自分の範疇を超えてることで、頭がぐちゃぐちゃになって、なかなか終われませんでした。ホント、読みにくくて、スミマセン。


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▲1984年、Disney World


最後にもう一度、翻訳家の「あとがき」へ疑問を呈して、終了します。



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▲「スリラー」PVのバックステージ


翻訳者「あとがき」より

(引用開始)マイケルは、偉大なアーティストたちと同様に、たくさんの矛盾を抱えていたし、それゆえに彼の作品は興味深いものになっていた。その疑問や矛盾に蓋をしてしまってはいけないだろう。

ネルソンは「伝記ではない。音楽評論と回顧録と文化史の混合である」と形容する本書で「目標はマイケル・ジャクソンの才能を称えることであるが、一方で彼の短所を見過ごすことはしない」とバランスのとれた見方によるアーティストとしてのマイケル・ジャクソン像を描く(引用終了)



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マイケルも、他の偉大なアーティストたちも、多くの矛盾を抱えていたと思うが、多くの矛盾を抱えているのは、生きている人間すべてに言えることで、それについて、偉大なアーティストほど突き詰めて考えていない者たちが、矛盾を指摘するだけの浅い「批判」を繰り返していることは、いったい何かの役にたっているのだろうか。

疑問や矛盾に蓋をしてはいけないのは「自分自身」であって、それこそが「Man In The Miller」などの、マイケルの「メッセージ」だったのではないのか。

自分にだけ「蓋」をした状態では、それらを真摯に考えてきたアーティストたちの努力も成果もわかるはずはないし、自らの「俯瞰的視線」そのものに、まず疑問をもつべきではないかと思う。


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▲1983年、Todd Gray Photo



現在のような情報が溢れた社会で「バランスの取れた見方」をするのは容易ではない。できるだけ正確な資料を数多く探すことも、地道な努力と時間を必要とし、その資料の見方も、訓練を必要とする。

ただ、それは少しでも「真実」に近づきたいという要求があるときのことで、いろいろな人が言っていることを聞いて、自分だけ、みんなと違うことを言わないように気をつけるという意味なら、それは、凡人にとっては現実的に役にたつ考え方だと思う。ただ、評論家は、まるで自分がリングの上から見ているような気分に浸っている人が多いけれど「批判」というパンチを繰り出す以上、その戦いには、必ず観客がいてジャッジを受ける。マイケルへの批判者がどれだけ多くても、彼がすべて勝利することを「バランスが悪い」とは言えない。



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▲1983年、Todd Gray Photo



(引用開始)公民権運動〜ブラックパワー〜中産階級と貧困層の二極化という黒人社会の変化と共に発展してきたR&B/ソウル、そして主流ポップ音楽へのクロスオーヴァーというコンテクストをふまえての文章であることが、本書の強みである。邦訳もある『モータウン・ミュージック』(86年)『リズム&ブルースの死』(88年)『ヒップホップ・アメリカ』(98年)といった、ちょうどマイケルのキャリアと重なる時代の米国黒人音楽を論考する優れた著書をものにしてきた評論家ネルソン・ジョージだからこその1冊と言える(引用終了)


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▲黒人と白人の混成バンドである“Sly & The Family Stone”は一世を風靡したが
ブラックパワーから激しく攻撃された。
本書はバランス重視(笑)なので、やはり微妙な記述!



著者の他の本は、一切読んでいませんが、これらの本に書かれているだろう内容を推測すると、著者が望んでいたり、想像していた「黒人社会」が、マイケルの存在によって混乱し、その未来の形も変わったことで、彼を嫉妬させ、マイケルの人生にはあまり見られない「矛盾」が多い文章を書くことになってしまったんだと思います。(たぶん彼は熱狂的なブラックパワー主義者だったというわけでもなくて、きっと、そこも“バランス”(笑)をとっていたと思う)

推測でものを言ってはいけないと思うけど、本書であまりにも疲れ、著者の現在からは、今後の黒人にも、アメリカにも、わたしにも、あまり良い影響を受けそうにないので、これらの読書はパスしたいと思います。

著者が、俯瞰的視線でこれまで評価してきた作品のように、それらは、貴重な試みだったかもしれないけれど、時を超えることができなかったんだと思う。

本書はまさに「深刻な主題を平凡化してしまう許しがたい無遠慮」ばかりでした。
(「 」内は著者の言葉より)


長い長い文章をここまで読んでくれて、心が寒くなってしまったひとへ♡




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▲2006年のグラミー賞トリヴュートのときのスライ・ストーン



◎Sly & The Family Stone 1973 (Part 1)

☆マルーン5による、スライのトリビュート(1:00からマルーン5登場)
◎Everyday People - Maroon 5 Sly and the Family Stone

☆パール・ジャムによる、スライのトリビュート
◎Pearl Jam {RARE COVER} Everyday People(1995)  

☆ジョーン・ジェットによる、スライのカヴァー
◎Joan Jett - Everyday People



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☆2009年のスライのドキュメント映画予告
◎Sly Stone Documentary“Coming Back For More”Trailer

☆スライ・ストーンのウィキペディア
MJのニューアルバムのための作曲も行っていたという記述も(聴いてみたいっ!)これに関して詳しいことはわからないんだけど、MJはスライをずっと尊敬していたし、助けたい気持ちもあったと思う。ただ採用となると、MJは“鬼”厳しいからなぁ(笑)。


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▲1984年、Disney World(ただカメの顔がかわいかったので♡)

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by yomodalite | 2011-01-09 22:29 | マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(2)

スリラー/ネルソン・ジョージ (著)、五十嵐正 (翻訳) 《3》

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スリラー/ネルソン・ジョージ (著)、五十嵐正 (翻訳) 《2》のつづき

唐突なんですが、なんだか「黒い音」が続いたので、気分を替えておフレンチなのを...
デヴィッド・リンチのお気に入り“Au Revoir Simone” 

◎Au Revoir Simone-The Lucky One
◎Au Revoir Simone - Another Likely Story
◎Au Revoir Simone "Sad Song"  
◎Au Revoir Simone - Fallen Snow


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▲1986年『Captain EO』



リンチとMJの繋がりと言えば「デンジャラス」ティーザーですけど、わたしは、“アメリカ文化・最後のひと” 繋がりを感じています。このふたりには、わたしがまだ完全にこどもだった頃の「アメリカ人」を感じるんです。シャツの一番上のボタンまで、きっちり止めるところとか.....

でも、リンチとMJについて、考えだすと収拾がつかなくなるので.....

本書の話題に戻りますが、



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▲1986年『Captain EO』



この本には、現在、 アマゾン評のレヴューに☆1つ評価が一件あるのみなんですが、通常こういった極端に低い評価を見ると、わたしの場合、つい庇いたくなることが多いんですけど、今回はそういう気持ちにはなれませんでした。このレヴュアーの方が「出直してこい」と言われている心情には、完全同意したいという気持ちです。

それでも、かなり頑張って、本書を面白く読めるひとを想像してみると、ラーメンばかり食べ歩くことで「美味しいラーメン屋」が発見できると思うタイプの人には、ためになる部分もあると思います。(あと、新聞やTVの報道番組が好きな人も♡)

ちなみに、わたしは「ラーメン評論家」が、ラーメンばかり食べていることを語っているのを聞くと「吐きそう」になるタイプなので、それで「黒人音楽評論家」と意見が合わないことが多いのかなって気がしてます。



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▲1984年“Celebration for Thriller”




特に「黒人音楽評論家」がMJを語る場合は、極上のレストランに初めて来たにもかかわらず、気取らないサーヴィスと、馴染み客のような対応を期待し、フルコースに、旨いラーメンじゃないって「いちゃもん」つけてるような、検討ちがいの「クレーム」を感じることが、今までにも何度もあったので、本書にも、最初から、そういったマイナスの先入観がなかったとは言えません(ラーメンよりフルコースが上って意味じゃないですからね)

ただ、音楽評論家に「マイケル・ジャクソン」を語ることが無理だということは、もう重々わかっていましたけど、一応、その中ではレベルが高いという人なら、せめて『スリラー』のことぐらいは、書けるんじゃないかという「期待」はしてたんですね。



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▲1978年“The Wiz ”Opening



ところが、そんな低いレベルの期待にすら届いていない....というのが、一読しての感想でした。でも、その評価のかなりの部分は、わたしが、これを日本語で読んでしまったからかもしれません。もしかしたら、著者は、もっと格調高く愛情溢れる感じの文章で書いているのかもしれないんですけど、日本語の方は、まるで「自動翻訳機」のような文章で読みにくく、著者の主旨が今イチ伝わらない点も考慮しなければと思い直したり、

消費者として買ったものに対して、多少でも満足したいという“意地汚い”根性も手伝い、ひょっとして「音」と一緒に読むことで、少しは資料的価値があるのかも...というのが、ここまでのメモの動機のひとつだったんですが (* ̄∇ ̄*)

もうひとつは、この著者のようなタイプと、こういった評論形式を、うっかり学んでしまう(笑)タイプの人には「肌の漂白」などの事実誤認を何度指摘したところでわからないし、あっさりと☆ひとつ評価で貶すぐらいでは「許せない」って気がしてきちゃったんですよね。この著者に対してではなく、自分に。。。



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《お詫び》ここまで「黒人音楽評論家」という表現を何度もしましたけど、極一部の素晴らしいひとに、たいへん失礼だったことを、謹んでお詫びいたします。

著者が、歴史的アルバムの一曲一曲に、根拠に乏しい個人的感想のみで評価を下していたり、「音楽評論と回顧録...」とか言っていたので、音楽評論家の方かと思ったんですが、「音楽」を評論するための「知識」もあまり感じられませんし「愛」や「尊敬」はもっと感じられません。

自分の思い出が「歴史」だと思っていたり、調べないで書くことが常態化している様子や自分の取材に応えない態度が“傲慢”だと勘違いしているような「傲慢」さなど、音楽評論家のひととは、もうまったく比べ物にならないほど、世の中に害悪を垂れ流しているひとの割合が高い新聞とか雑誌記者(元含む)の人が書く文章とよく似ていると思いました。

それで、プロフィールを確認して見たら「音楽評論家」なのは、翻訳家の方のほうで(黒人音楽ではない模様)、著者は音楽関係の著作や、監督、脚本とあるので、飯の種になっているのは、むしろ「黒人」の方なのかもしれません。



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▲1983年、Todd Gray Photo



たぶん、読者として「出直して来い!」って言いたくなるのは「第3部」の内容に集中しているのではないかと思います。

「イントロダクション」では、ジャクソン5が引き起した熱狂を「何かが始まった」とし、2011年にあらためて語られるべき「スリラー」の功績が綴られるかと思いきや、資料は、ほこりを被った自分の昔の記事と当時の資料ばかり....

伝説的アルバムの一曲一曲に対し自分の感想を書き連ねる際も、スライをポップアーティストとして省いたり(?)、黒人ロックを語るのにレニー・クラヴィッツを無視するなど、MJ本としても黒人音楽史としてもありえない修正主義的(!)な内容や



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すでに他の本で語られている情報を使い回し、クインシーと知りあいという利点も、よくある、MJ<クインシー図式に乗っ取ったへつらいに、ほんの少しだけ、彼のエロ親父ぶりを描写するにとどまっていた《第2部》から、ようやく“THIS IS IT”衝撃後の「スリラー」とMJが語られるかと思ったら、若き日にベストセラーになった自著をあまり取材していなかったと反省しているような記述があるにも関わらず、

それぞれ友人だって言っていた、

スパイク・リーのMJリスペクトからは、100万倍以上かけ離れた理解度や、その魅力を讃えていたはずのクインシーから面白い本の書き方も見習わず(『クインシー・ジョーンズ自叙伝』)、親友(?)のジョン・マクレーンに新アルバムのことを取材しないなどの気の利かなさに呆れるだけでなく、


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▲1984年 Lynn Goldsmith Photo



スリラー期のMJの頬の赤みを「ほお紅のつけ過ぎ」だの、ヴィクトリーツアーの高額チケットは彼の名前に汚点を残したなど、MJがこのときの自分のギャラを全額寄付(ツアー開始前に公式発表)したことも知らない(!?)というお粗末さ。

その後、人生最初にして最後の取材(笑)だったかもしれない『ヴィレッジ・ボイス』誌の記事(「何故エドマンド・ペリーは死んだのか」)によって、『BAD』が創られたという“自慢”に辟易とさせられたのもつかの間、追撃ちをかけるように、次の記述が.....




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(引用開始)彼の死後、アフリカ系アメリカ人社会は、彼の思い出を守るべく陣営を固めてしまったが、80年代後半にはマイケルの肌の濃淡の変化は説教壇から床屋までで批判の矢面に立たされる話題だった。マイケルは後にそれらの変化は肌の病気の白班のひどい症例を埋め合わせるためだと主張した。だが、彼の顔の改造は根本的に作り直した鼻をはじめ、その病気の引き起すものを超えている。

(MJの死後のクインシー・ジョーンズのインタヴューより)「ああ、俺たちはいつだってそれについて話していたよ。でも、彼は、“ねえ、断言するよ。僕は病気なんだ”とかびっくりするようなことを言ってくるんだ。“胸に水ぶくれがあるんだよ”とか、そういった戯言のあれこれをね。むずかしいね。だってマイケルは乙女座だからさ。自分のやり方ですごく固まってしまっている。彼を説得してやめさせるなんてできないよ。ケミカル・ピールとかああいったことをね」さらにクインシーはとても悲しそうに、マイケルが自分の黒人性に問題を抱えていると示唆した(引用終了)




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最初に、“事実誤認を何度指摘したところでわからない”と言ったのは、この記述のような著者の捉え方によるものなんですが、わたしは、MJのように、白人より真っ白な肌にまで「漂白」することが可能とは思いませんが、でも彼が、それが病気であることを相当あとになるまで公表しなかったことと、もし実際に漂白可能だったら、彼は実行していた可能性も高いことを考えると、この件に関して、病気によるものか、そうでないかはあまり問題にしたくありません。


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▲1984年(?)Todd Gray Photo


♪ちょっと休憩(^^*ゞ ♫

そういえば、本書の第2部には、ポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーの《エボニー&アイボリー》のことを、ワンダーとマッカートニーはこのうえもなく偉大なアーティストだが、両者とも感傷的で気の利かないイメージとかわいさをねらったメロディーに取組むと本当に甘党で.....《エボニー&アイボリー》は、そこが欠点だった(中略)人種の調和の訴えは申し分ない。それでもなお、この曲の最後の部分には深刻な主題を平凡化してしまう許しがたい無遠慮な何かがある。

って書かれてるんですが、そこは、ちょっぴり共感したかも....(それでも「Black Or White」に触れられないんだなぁ、この著者は....本当に“Dangerous”って危険なアルバムだったってことが、今の方がよくわかります)

そんなわけで“人類の調和”「Hold My Hand」完成記念、Akon♡特集!!!
◎Angel - Akon(Lyrics)
◎Angel - Akon(downlord-link)
◎Wanna Be Startin' Somethin' 2008 - MJ with Akon  

☆MJの旅立ちを契機に、エロキャラ脱却を謀るR.Kellyの隙をついて
“エロキング”の称号を射程に入れてきたAkonの共演曲

◎I Just Had Sex - Lonely Island feat. Akon
◎I Just Had Sex - Lonely Island feat. Akon (LYRICS)


エイコンは、両手を拡げたポーズと、笑顔が組合わさると(“I Just Had Sex”参照)『ロック・ウィズ・ユー』のときのMJに似てない?どんなにエロくても“神のご加護”がある感じも...

さて、休憩終了。下記は、休憩前の文章に続きます * ̄∇ ̄* )



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▲1984年のMJとマドンナ



MJの肌が白くなったことが、人為的な「漂白」によるものか、本人の意思にまったく関係ない「病気」によるものか、わたしは、そのどちらであっても、MJの偉業にまったく関係ないと思いますが、

それは、著者のいう「自分の黒人性」に問題を抱えているか、いないかではなくて「黒人性」という問題の立て方そのものに疑問を感じるからです。

そもそも、アメリカに住む黒人すべてを「アフリカ系アメリカ人」と呼ぼうとするのも、すごく不思議なことだと思う。白人より「黒い」という、肌の濃淡からは「アフリカ」からだけではない、様々な“ルーツ”があり、その中で「アフリカ」が関わっているのが100%の人もいれば、ごくわずかの人もいる。

両親のどちらかにアフリカ系のルーツが何割かある場合、必ず「黒人」や「アフリカ系」とされるルールは、それ自体が矛盾を孕んでいて、

国でもなく、統一言語もなく、文化も様々な「アフリカ」をアメリカでの「帰属」として考え、身体的特徴まで、その「イメージ」どおりにというルールは、自分は何者か?という問いを真剣に考える人間には共感できない「掟」であったり、自分の可能性に枠をはめることだと思う人もいるでしょう。マイケルにとっては、まさしくそうだったと思う。

彼はアフリカ文化もアメリカの黒人文化もよく学んでいるけど「黒人」らしくとか「アフリカン」など、そのイメージの限界に、自分が当てはめられるのは、イヤだったんだと思う。



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▲1984年、Hemsley Palaceを離れるところ


また、この著者のように「黒人の誇り」を前面に出しつつ、世界中の多様な人々に尊敬されているひとを、自分のイメージと違うというだけで攻撃しようとする人もいる。彼らが標的にしたり、無視しようとするのが、いつも人種の越境者たちであることを思うと、こういった人々こそ、真の「人種差別主義者」であり「差別」をネタに利益を受けるために人種差別を無くさないよう目を光らせている「差別温存主義者」なんじゃないかと疑う。彼らのような人が、MJの真摯なメッセージを受けとめたくないために『バッド』や『デンジャラス』を無視したり、貶してきたんだと思う。

MJが言っているように「人種」じゃなくて「メンツ」の問題なのだ。


肌の色が同じだということが仲間意識に繋がることはあるけど、人が、音楽に魅せられるときに、肌の色が黒いか白いかを気にする人がいるだろうか。

エルヴィスが、現在とは比べ物にならないほど、人種が隔離されていた時代に、黒人音楽に魅せられたのも、その音楽にどうしようもなく魅せられたのであって、肌の色には関係ない。大勢の人が「混血」になったのも、人が人に魅せられることに、肌の色が関係ないことの証拠だし、クインシーが、白人と結婚することと、マイケルが白人を取入れようとしたことに、いったい、どれだけの違いがあるというのだろう。

マイケルは「黒人性に問題」を抱えていたのではなく、黒人でも白人でも関係ないという強い信念があっただけだ。肌の色の変化に関して「事実」がどうであれ、彼の信念は、黒いときも白いときもまったく変ってなんかいない。

でも、この著者は、元々そんなことには、何の興味もなく、そもそもマイケル・ジャクソンに「疑問」も「興味」も持っていない。

彼が「漂白した」としつこく言い募り、少年への性的疑惑の真相を探ろうとしないのは、

「マイケル・ジャクソンの人生にはとても多くの疑問を提示する」という“パターン”で、何度でも楽に商売ができるから!

スリラー/ネルソン・ジョージ (著)、五十嵐正 (翻訳) 《4》につづく 


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by yomodalite | 2011-01-05 13:12 | マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(2)

スリラー/ネルソン・ジョージ (著)、五十嵐正 (翻訳) 《2》

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スリラー/ネルソン・ジョージ (著)、五十嵐正 (翻訳) 《1》のつづき



さっき行って来た近所の神社でお願いするの忘れちゃったんだけど、
石川さゆりには、この先50年とか、もう永遠に紅白で『天城越え』を歌って欲しい。。

さて、


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以下、抜粋してある文章はすべて省略引用


「第一部」は、主に『スリラー』以前が語られているのですが、黒人であるネルソン・ジョージが感じた、同時代の黒人音楽と、当時のMJを対比していくという行為は「日本人」のわたしにとっては、かなりの違和感を感じました。

まず、この時期の黒人音楽界はポップチャートを賑わしてはいなかったので、MJが戦おうと思っていた「標的」とはちがいますし。。この違和感は、わたしだけではなく、当時のMJ本人もそうだったんじゃないかと思うんです。

クインシー・ジョーンズも、永年、ジャンルを超えた作品で、早くから黒人枠を越えたアーティストでしたけど、彼の年代では、成人後の成功により、白人の美人妻を迎えるというのが、ステイタスでしたが、


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MJは、子供のころから、白人の女の子の熱狂を経験し、当時の映像を見ても、ジャクソン5のファン層は、むしろ白人の方が多いように見えるぐらいですし、10代の頃にテイタム・オニール、ブルック・シールズといった、国際的アイドル女優を射止めてもいます。

わたしは、彼が皮膚の色素が破壊される「病気」によってではなく、アーティストとしての自由を「黒い枠」にはめようとする圧力の壁を越えようとする「意志の力」によって、肌の色が「変化」したんじゃないかと思うことがあります(科学的でないことを承知であえて言いますが....)



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1983年、エンシノの自宅にて



それは、黒人としてのルーツを大事にしていないと言うこととは、厳然と異なると思いますが、彼の生まれ育った「国」は、人種を重要視(特別視)し過ぎるという問題があり、また、その問題は日本でも、音楽評論家や、駆け出しの翻訳家のナイーブさでは複雑過ぎるために、「マイケル・ジャクソン」が理解できないという方も目立つように思います。

(MJに関しては、他のアーティストに比べ、プロデューサーの功績を高く見積もることが常態化しているのも不思議ですね。『デンジャラス』で、MJが“ニュージャックスウィング”を取入れただとか、『スリラー』の“Q”に関しても...「芸術」にも「創造」にも敬意が感じられない、嫉妬深くて、上から目線で言いたいだけの本場(笑)の評論家の意見を、ただの情報輸入屋さんが“素直”に信じてまき散らしたからなんでしょうか?)

子供時代から、肌の色の壁を越え、成人後すぐに世界一売れたレコードを作ったMJは「スリラー」の後は、もっと広い世界や宇宙にさえ目を向けていました(Captain EO...)日本のリスナーとして『スリラー』も、他の作品も、余所の国の“事情”を踏まえ、あまりに素直に学び過ぎるのはどうかと思うんですが....



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▲1984年、Grammy Awards



☆ここからが、本書のメモになります(すべて省略引用)

《第2部》『スリラー』

(引用開始)...とてもよくデザインされた80年代らしいパッケージにそれを個人的な声明と思わせるに充分な彼の特異性のタッチが加えられている。このアルバムは計算された大量生産の製品であると同時に、非凡で、漫画的で、情熱的で、奇妙で、夢を見がちで、不安に満ちた個人を投影したものであり、熟練したアーティストと職人の一団がその両方を可能にした。


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『スリラー」は、82年4月から10月にかけてデジタル以前の時代の最先端のスタジオだったウェストレイク・スタジオで録音された。そのアルバムはそれ以前に出たすべての売上げを凌ぎ、その後のレコードが届くことが不可能な記録を打ち立てた。

これほど壮大な成功は振返って見てみれば、何かの始まりであるだけではなく、ある時代の終わりと見ることもできる。『スリラー』は両方だった。

『スリラー』は最後のデジタル以前(アナログ)のアルバムの1枚だった。それは主流ポップに受入れられることを求めてきた黒人アーティストたちによる奮闘の数十年間の頂点と証明された。そのアルバムは黒人音楽の成功がどこまで可能かについて非現実的な期待値を定めた。

《スタート・サムシン》

『ソウルパワー』の記憶に残る一場面は、カメルーンのサックス奏者マヌ・ディバンゴを追いかけ、彼の演奏で子供たちが踊るところだ(中略)彼の《ソウル・マコッサ》は別の曲のシングルのB面で、ニューヨークの先を見通す力のあるDJ、ディヴィッド・マンクーソがいなければ、間違いなく知られないままだったろう。



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73年までに《ソウル・マコッサ》は、小さな熱狂となり、30ほどのカヴァー・ヴァージョンが録音された一方、ディバンゴのオリジナルはポップチャートで35位までに上がった。進歩的なニューヨークのディスコからWBLS局のプレイリストに、そして世界的なヒットに至るという、こういった音楽の旅はディスコ時代にしばしば繰り返されることになる。

「ママ=セ、ママ=サ、マ=マ=クー=サ」......マイケルとバックグラウンド歌手たちの最終ヴァージョンは、よりアフリカ的なサウンドに聞こえる。

ディバンゴは《スタート・サムシン》の共作者としてのクレジットはされなかったが、ジャクソン側陣営と金銭面で和解し、リアーナは、07年のスマッシュ・ヒット《ドント・ストップ・ザ・ミュージック》で、その本案を用いた。



R&Bの世界に白人のソングライターは、ジェリー・リーバーとマイク・ストウラーのデュオが古典曲を連続して書いた50年代から存在し、77〜79年にかけて、白人のソングライターがグラミー賞の年間最優秀R&B楽曲を獲得した。
振返ってみると、愚かしかったのが《ラスト・ダンス》の受賞により落ちた、


この態度こそがマイケルジャクソンが『スリラー』で応答することになるものだった。



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《今夜はビート・イット》



....ファンたちはチャック・ベリーの曲を大抵はビートルズ、ビーチボーイズ、グレイトフル・デッド他のカヴァーを通して知っていた。だが、ジミー・ヘンドリックスを除く黒人ロッカーは愛を得ることはなかった。プリンスは正真正銘のロック・ギターを基調にした曲を作ったが、最初の5枚のアルバムの間はAORににべもなくされていた。

80年代はロックラジオでヘンドリックス以外の黒人の歌声を聴くことはなく、黒人ラジオも同じくらい偏見があった。ジャクソンとクインシーは、こういったアフリカ系アメリカ人とロック・ギターの歴史に逆らって《ビート・イット》を作り上げた。

クインシーがこの曲をけしかけたのだが、彼はナックの79年のフックのあるヒット《マイ・シャローナ》に刺激されたようだ。

《ビート・イット》が、ジャクソンにとってのヒットとなったにもかかわらず、その曲は黒人ロックへの水門を開けることはなかった。しかし、『スリラー』全体、とりわけ《ビート・イット》が受入れられたことは、プリンスをポップスターとして受入れられるのを容易にしたと僕は強く信じている。


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《ビート・イット》と《パープル・レイン》以降の年月に、多くのR&Bのアーティストが大きな売上げに近づく道としてロックギターを用いた。


ロックをその音楽へのアプローチに融合させて最も成功した黒人グループは主流のずっと外側からやってきた。「ロックの王様」と自ら宣言したランDMCは、黒人のストリートの若者たちと郊外のロック・ファンの両方に信用されるラップレコードを作った。《ウォーク・ディス・ウェイ》でのランDMCと、エアロスミスの共演は《ビート・イット》の息子であり、同じくらいに文化的影響力を持った。


ランDMCから、パブリック・エネミーのサンプルの壁が登場し、やがて、扇動的な(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)から面白みのない(リンプ・ビズキット)までのバンドによるラップ・ロックというジャンル全体の誕生を引き起こしたのだ。




それでもなお、プリンス&ザ・レボリューションを除くと、実際に「ロックの殿堂入り」をした黒人バンドはいなかった。最も近かったのはリヴィング・カラーで、彼らはブラック・ロック・コーリションの旗艦バンドだった。


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《ビート・イット》の永続する魅力のひとつの例は21世紀のポップロックバンドのフォール・アウト・ボーイに見つけられた。


◎Beat It (MTV Version) - Fall Out Boy


プリンス、ランDMC、リヴィング・カラーの後、その曲のヒットに最も影響を受けたアーティストはマイケル・ジャクソンだった。残りのキャリアにおいて、マイケルは定期的にロック賛歌かぶれの曲を、それも頻繁に他のロック・ギターの神との共演で録音した。

だが、その後の労作はどれひとつとして《ビート・イット》ほど活力があったり、重要だったりしなかった。その曲はジミ・ヘンドリックスの死以降の年月においての最も重要な黒人ロック・レコードであり続けている。


☆yomodalite注:本書の内容をメモしているのは、この本の素晴らしさを紹介したいのではなくて『スリラー』最高傑作などの、MJへの音楽的評価の“類型”に対して「正気ですか?(by : ケンドー・コバヤシ)」とか「どうかしてるぜっ!(by : ブラマヨ)」って思ってるからです。

音楽リンクを追補したのは、音楽評論家が陥りやすい「評価の類型」が、どのような「心情」や「歴史観」から来ているものなのかという「パターン」を読み解く材料になればという思いと、各ミュージシャンの時代への試みは、評論家の浅薄な言葉や、歴史への傲慢さとは違って、ずっと尊いので。。。




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《ヒューマン・ネイチャー》


ステイプルズ・アリーナでの追悼式の出演者リストの中で、最も驚かされた名前はジョン・メイヤーのそれだった。

メイヤーは白人のギタリスト/歌手で、21世紀に入ってから最初のレコードを作った男である。彼は幾らかのソウルフルなサウンドのレコードを作ろうと試みてきたし、ブルーズの古典を数曲録音した。

だが、彼にはマイケルとの事実上の直接的なつながりはまったくなかった。

しかし、彼の世代(77年生まれ)の若者の一人残らずと同じく、メイヤーはマイケルの音楽と共に育った。ポップ・ソングとは何かについての考えの多くは『スリラー』を経由して学んだのだ。

ジャクソン家はメイヤーに連絡をとって、彼に《ヒューマン・ネイチャー》を歌ってほしいと頼み、結局、彼は歌うのはよそうと決心し、その代わりにそのメロディーをギターで弾くことを選んだ。意図したかどうかは別としても《ヒューマン・ネイチャー》の演奏にメイヤーを選択したことは、その曲の創作の中心にいた白人のポップ職人たちへの黙礼として機能した。

メイヤーは大衆にアピールする主流ポップ(ユア・ボディ・イズ・ア・ワンダーランド)の作り手であり、LAのスタジオ完璧主義の全盛期の痕跡を見出せる数少ない21世紀のスターの1人である。



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▲1984年、American Music Awards



TOTOは、LAの一流セッション奏者たちの集まりから成るポップバンドで、そういったスタイルの象徴というだけでなく『スリラー』の制作において音楽の中心的な役割も果たしたが、多くの批評家にとって、それはニューヨーク、ロンドン、その他あらゆるところのパンク・ロックの怒れる使者に、胸のむかつく思いをさせる如才ない大衆受けねらいのサウンドの象徴とした。ジャーニーやシカゴ、その他の70年代の一語だけの名前の中流白人的なバンドと共に、ロック評論家たちは、TOTOをひどく嫌った。

(TOTOのメンバーである)スティーブ・ルカサーは《ビート・イット》を編曲し、大半のギターを弾いた。クインシーは作詞家のジョン・ベティス(カーペンターズの《イエスタディ・ワンスモア》マドンナの《クレイジー・フォー・ユー》を書いた)の番号を引っ張りだし、マイルス・デイビスは《ヒューマン・ネイチャー》をカヴァーした。



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photo : Matthew Rolston(1984)



《P・Y・T(プリティ・ヤング・シング)》

クインシーの81年のアルバム『ザ・デュード』は、百万以上を売り、年間最優秀アルバムを含む5つのグラミー賞を獲得した。クインシーがイングラムのために選んだ方向性 ー 天性のソウル歌手による抑制されたバラード歌唱 ー は、80年代ポップの主要な商品となる。ライオネル・リッチーが70年代後半にコモドアーズのために作曲して歌ったバラード、《イージー》、《セイル・オン》がこの戦略の基礎を築いた。




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photo : Matthew Rolston(1984)



ピーチズ&ハーブの《リユナイテッド》、マンハッタンズの《シャイニング・スター》などのヒット曲は、その後のホイットニー・ヒューストンがとることになる道を切り開いたことがわかる。しかしながら、その見返りに感情を抑制した歌い方は作品の「面白みの無さ」を強調することにもなった。

◎Shining Star - The Manhattans(1976年)
◎Reunited - Peaches & Herb(1978年)


クインシーは、A&Mレコードを離れ、ワーナーが資金を提供した自分のレーベル「クウェスト」を設立し、《ハウ・ドゥ・ユー・キープ・ザ・ミュージック・プレイング》や、TVの昼メロ番組『ジェネラル・ホスピタル』で目立って使われた《ベイビー・カム・トゥ・ミー》といった曲でヒットを飛ばし続けた。




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by yomodalite | 2011-01-01 22:01 | マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(6)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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