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1日江戸人/杉浦日向子

久しぶりに杉浦日奈子を読む。氏が亡くなってから4年経ちましたが、氏が発見しブームを担った「江戸」の人気はすっかり定着したものになりました。

どうして杉浦日向子は、こんなに江戸がわかるのか?という疑問は今も不思議でならないのですが、逝きし世の面影(by 渡辺京二)を現代に甦らせた手腕は本当に見事だったなぁと改めて思います。

NHKの大河ドラマでおなじみの戦国武将という名のヤクザストーリーや、彼らの妻たちによるホームドラマなどより、「現代」がどこから来たかということが、実感できる歴史本。一日江戸人になってみたほうが、未来が見えてくる気がします。

江戸は264年間。明治以降の時代が、後世になんと呼ばれるのかわかりませんが、明治44年間、大正14年間、昭和64年間、平成は21年経ったので、ここまでで143年で、江戸時代の2/1を超えたんだなぁと、政権交代の日にしみじみ想う。


☆最高裁裁判官国民審査の不信任率は、例年通り6〜7.7%でした。ネットでも「×をつけよう」という動きは今まで以上にありましたし、おかしな判決が目についた近年でしたが、まったく変化がないのは疑問ですね。

桜井龍子(行政官) 4656462(6.96)
竹内行夫(行政官) 4495571(6.72)× ←元外務省、イラク戦争支持
涌井紀夫(裁判官) 5176090(7.73)
田原睦夫(弁護士) 4364116(6.52)
金築誠志(裁判官) 4311693(6.44)
那須弘平(弁護士) 4988562(7.45)× ←佐藤優上告棄却
竹崎博允(裁判官) 4184902(6.25)× ←裁判官制度実現。
近藤崇晴(裁判官) 4103537(6.13)× ←植草一秀上告棄却
宮川光治(弁護士) 4014158(6.00)

http://miso.txt-nifty.com/shinsa/
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【BOOKデータベース】現代の江戸人・杉浦日向子による、実用的かつ、まことに奥の深い江戸案内書。江戸美人の基準、三大モテ男の職業、衣食住など、江戸の人々の暮らしや趣味趣向がこれ一冊でわかる。さらには「殿さま暮らし」は楽かの考察(「将軍の一日」)、大奥の仕組み(「ザ・大奥」)、春画の味わい方(「春画考」)まで。著者の自筆イラストもふんだんに盛り込まれ、居ながらにして気分はもう江戸人だ。 新潮社 (2005/03)





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by yomodalite | 2009-08-31 22:33 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

8月のきもの

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透けないポリエステルの単衣。

白黒の柄なので、どんな帯でも大丈夫そうと思い、ヤフオクで落札したものなんですが、合わせてみると、手持ちの帯にはなんだか似合わないので、仕方なく、着用ギリギリの状態の黒の絽帯を合わせています。

単衣ものは、もっと充実させないと。あと、来年の夏は「しじら」の着物も買おうっと。




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by yomodalite | 2009-08-27 21:20 | きもの | Trackback | Comments(0)

雨ン中の、らくだ/立川志らく

雨ン中の、らくだ (新潮文庫)

立川 志らく/新潮社




タイトルは本当は『雨の中のらくだ』だったのですが、談志師匠に題字を頼んだらこうなったそうです。志らくファンである山本蓉子氏による装画も素敵な本書ですが、果たして『赤めだか』を越えられたのでしょうか?

まえがきによれば、本書はもともと依頼された時点では「談志音源全集」だったが、そのあまりの大変さから企画変更。時を同じくして出版された『赤めだか』への談志の感想が、よく書けてはいるものの、俺が教えた落語のことや「イリュージョン」「帰属論」について書かれていない。それならば、私(志らく)が書こうと思い立つ。

全18章からなる「志らくの談志論」。志らくが好きな談志の落語と、志らくの青春物語。隠れタイトルは「談志と志らくと、時々、高田文夫」にして「青めだか」とは、著者のことば。

二番煎じ?、二匹目のドジョウ? 悩めるかつての天才、志らくの現在になんとなく物足りなさを感じている人は多いと思うのだけど、復活への期待をしている人も多いはず。談春なら次回公演のチケット予約に躊躇ないけど、志らくは1年後の方がいいかも、と思ってしまう。そんな状況を志らくさんは、ご自身ではどう思っているのかなぁ〜なんて、わたしと似たような心情の方は、本書をぜひお読みください。

冒頭での狂人宣言で、またか。。という不安。自慢も、毒舌もチャーミングさにちょっぴり欠ける志らくさんは「才人」ではありますが「狂気の人」キャラは似合わないし、レベルの低いノリツッコミ文章も、談春の全編とおして、古典落語の噺のような文学としての完成度も見られないのですが、談志に興味のある落語ファンなら、『赤めだか』より、面白く読めるかもしれません。

だって、冷静に振り返ってみれば、『赤めだか』だって充分異常な師弟愛なんですが、『雨ン中のらくだ』は、冷静に振り返らなくても「異常」なんですよ。

落語家が「狂人」になります。と言ったら、落語の狂人になること。と観客は理解しますけど、志らくさんは、落語に狂うこと=談志に狂うこと。になっていて、46歳の志らくさんが、今それでいいのかどうかは、神のみぞ知るですが、志らくさんは、談志が死んだら、談志を襲名したいんでしょうね〜。読み進んで行くと、談志の凄さを描いている部分は、秀逸なんですが、それを見つめる志らくさんの眼が異常というかまさに「狂気」!

しかし、やっぱり、これは志らくさんにとって、重要な未来への宣言かもと思える部分もあります。第十五章「よかちょろ」では、映画の失敗についても、意外と素直に反省されているようですし(笑)。。。うっかり観てしまった方も少しは気が晴れるかもしれません。

個人的には、晩年のフランキー堺、『幕末太陽伝』の佐平次と、談志の『居残り佐平次』について書かれた第七章『居残り佐平次』に共感し、新橋演舞場での談志・志の輔親子会での『金玉医者』について書かれた第十七章も、実際に観た舞台がありありと思い出されました。

最終章の第十八章『芝浜』では、談志の「芝浜」はハッピーエンドではなく、ラストで男がまた酒に溺れる、憐れで弱い男と女の人生の始まりが見える、それこそが「落語」だ。という話が感動的です。結局また酒に溺れて行く亭主に後悔しながら、別れられない女房。。。芝居はキライなんですが、志らくさん、これ芝居にしませんか?酒井法子を女房役で!!

★★★★(談志の音源も、もっと聞きたくなりました!古典落語の解説としても◎)
___________

【目 次】
まえがき
第一章 「松曳き」
第二章 「粗忽長屋」
第三章 「鉄拐」
第四章 「二人旅」
第五章 「らくだ」
第六章 「お化け長屋」
第七章 「居残り佐平次」
第八章 「短命」
第九章 「黄金餅」
第十章 「富久」
第十一章 「堀の内」
第十二章 「三軒茶屋」
第十三章 「やかん」
第十四章 「天災」
第十五章 「よかちょろ」
第十六章 「源平盛衰記」
第十七章 「金玉医者」
第十八章 「芝浜」
あとがき

【内容紹介】志らくによる談志。壮絶なる師弟の物語。人気落語家・立川志らくが、師匠である立川談志を、談志落語の代表作ともいえる十八席を軸にあますことなく活写。「落語とは何か」「落語家はどうあるべきか」という談志の問いを自らに引き受けるべく書き下ろした、立川志らく渾身の一冊です!!太田出版 (2009/2/19)



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by yomodalite | 2009-08-24 23:16 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(0)

東京のどこに住むのが幸せか/山崎隆

東京のどこに住むのが幸せか (セオリーブックス)

山崎 隆/講談社

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東京に暮らし始めてから20年余、今の地に落ち着くまでは、平均して2年ごとに引っ越しを繰り返し、住み着いた街は、周辺も含めて自転車でくまなく探索、どこに住むのが快適かという問題は、ずっと関心のあるテーマでした。

第1章/衰退する街と繁栄し続ける街の分岐点
第2章/歴史を知らないと東京の街はわからない
第3章/本当に資産価値が高い物件の見抜き方
第4章/東京7ブロック55エリア別「この街に住んで幸せか」


◎Aブロック:山手線南部の都心系住宅地
渋谷、恵比寿、目黒・五反田、広尾・麻布、原宿・表参道、赤坂・六本木、青山・乃木坂、三田、白金、高輪、市ヶ谷

◎Bブロック:山手線北部から隅田川流域
上野・池之端、浅草、押上、錦糸町・両国、池袋、護国寺・音羽、大塚・巣鴨、目白、駒込・田端、白山、北千住、王子、町屋

◎Cブロック:隅田川以南の臨海部
人形町・日本橋、月島・佃、門前仲町・深川、田町、大井町、大森、蒲田

◎Dブロック:東急線沿線
中目黒・代官山、三軒茶屋、武蔵小山、自由が丘、都立大学、二子玉川、久が原

◎Eブロック:小田急線・京王線沿線
代々木・新宿、代々木上原、笹塚、浜田山、千歳船橋、千歳烏山、調布、府中、町田

◎Fブロック 中央線・西武新宿線沿線
中野、荻窪、上石神井、三鷹・吉祥寺、立川、八王子

◎Gブロック:西武池袋線・東武東上線沿線
練馬、成増

本書は、住むだけではなく、どこに建てるのか?どこを買うのか?という不動産的価値を中心に書かれているのですが、新築物件の不動産的価値をこの本の情報から、見極めるのは難しいと思います。東京の場合、高級住宅地といっても、丘の上に隔離されているわけではなく、徒歩数分でホテル街と隣接している高級住宅地など、紙一重の部分が結構あります。

第4章のエリア分類で考えると、わたしの場合、Gブロックを除いてすべて住んだことがあります。(もう少し具体的にいうと、A、Eブロックの分譲マンションの売買と、Cブロックで分譲マンションの購入経験があり、現在はまた別のCブロックに住んでいます)

例えば、Aブロックの渋谷エリアの章タイトルは「都内屈指の高級住宅街が点在」。
いくつかの高級住宅地が点在できるほど「渋谷」は広いのですが、点在していることで、渋谷全体の価格が底上げされている可能性や、「谷」という地名、高速道路工事などにも気をつけないと、幸せには程遠く、「渋谷」をエリアという単位で把握すると、大きな失敗を招く恐れがあります。

また著者は、第2章で「明るい下町」が今狙い目として、下町を隅田川系と多摩川系に分けています。下町といえば、日本橋・京橋・芝・神田・下谷・浅草・深川・本所。。。の私にとって、多摩川系を下町とする著者が「歴史を知らない。。。」云々は( ̄~ ̄)ξと言う感じですが、前者をすでに街が固定化しすぎていて、今後変化が期待し難いが、後者は「明るい下町」として注目すべきで、戸越銀座や武蔵小山を代表に挙げているのは少し疑問ですね。もちろん現在でも戸越銀座や武蔵小山が住みやすい地域として人気があるのは納得なんですが、現在、隅田川エリアの下町には、その歴史的価値から、住人以外の人の流動が始まっていて、その流れは年々勢いが増しています。

むしろ、昭和期に起源をもつ多摩川系の下町は、東急などの鉄道会社の「野望」が安定した今、今後の変化はあまり期待できませんが、隅田川系の下町には「明るい未来」の可能性があり、そういったことは下町に限らず、昭和起源の「山の手」の価値の下落には、今後要注意だと思います。

また、中古マンション価格、賃料による「価格相場」ですが、賃料は別として、中古マンション価格は正に「部屋」というピンポイントになるので、実際の売買になるとエリア相場は信用できる値ではありません。むしろ高値安定エリアこそ、新築で購入した物件を売買の際は、損する可能性が高いともいえます。とにかく、土地が不動産である時代は終わったという認識で、新築のモデルルームに騙されないで、しばらく借りて住んでみて居心地の良い場所に永住するのが幸せの近道でしょう。

自分以外の意見を聞いてみるという意味で読む価値はありますが「住むことによる幸せ」は、不動産屋さんに聞いてもわかりません。

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【内容紹介】損しない街、住みやすい街はどこなのか。都内55エリアを徹底検証!広尾、自由が丘、豊洲、武蔵小山……人気のあの街は、いま本当に「買い」か?気鋭の不動産コンサルタントが、街の成り立ちと資産性という視点から明らかにした、東京の「住んでいい街、ダメな街」完全公開! 講談社 (2007/11/10)



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by yomodalite | 2009-08-23 23:52 | 住宅・建築・インテリア | Trackback | Comments(0)

人生問題集/春日武彦、穂村弘

人生問題集

春日 武彦,穂村 弘/角川グループパブリッシング

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仲が良いおふたりによる対談集。共通点はどちらも一人っ子で、子どもがいないこと。

「友情」「怒り」「救い」など14の問題が語られ、巻末にはおふたりの煩悩108コンテンツリストがあります。

春日氏はいつもよりちょっとぶっきらぼうで男っぽく、穂村氏はいつもよりしっかり者で常識人な感じ・・それぞれのファンの人なら、少し普段とは違うおふたりの姿が興味深く楽しめます。
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【BOOKデータベース】屈託と疎外感をチャーミングの域に押し上げ、全国の女子に絶大な支持を得てしまった歌人、自慢じゃないが私も充分おかしいと胸を張る辣腕(本当)精神科医。異色のコンビが真っ向から挑むのは、白樺派的理想の世界はたして現代日本に“新しき村”は生まれるのか!?愛、孤独、友情、家族…ぬきさしならない人生問題の数々を、現役“文学青年”たちがとことん考えすぎてみた、ただならない2人のままならない人生論。 角川グループパブリッシング (2009/3/27)



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by yomodalite | 2009-08-22 22:33 | 宗教・哲学・思想 | Trackback | Comments(0)

整形前夜/穂村弘

整形前夜 (講談社文庫)

穂村 弘/講談社

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ドキッとせずにはいられないタイトルなのに、残念な装幀の本書(単行本&文庫)は、2006〜2009年の雑誌「FRaU」や「本の雑誌」の連載を中心にしたエッセイ集。

タイトルは、ノーマ・ジーンを詠んだ短歌から。いつもながらのほむほむのようで、どこか違うような気がするのは、結婚のせいでしょうか? 

p214の「アロマテラピー」と、p245「二十一世紀三十一文字物語」がお気に入り。
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【BOOKデータベース】本当の今日は、いつも一日先にあるように思えてならない。『世界音痴』『にょっ記』の著者による最新エッセイ集。 講談社 (2009/04)



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by yomodalite | 2009-08-22 21:52 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

志の輔らくご in下北沢「牡丹灯籠2009」

志の輔師匠の夏の恒例、下北沢での『牡丹灯籠』。
07年に国立劇場で『政談月の鏡』を聞いて以来、志の輔師匠の円朝作品への取り組みには特別関心を持っておりましたが、ようやく2年越しで出会うことが出来ました。

縁台のセットの前に、浴衣姿の志の輔が登場!

本日の枕は、前日の衆院選公示日によるスポニチの党首インタビューで、鳩山氏が、就寝前に志の輔の落語を聞いて、演説の参考にすることが多いという記事〜昔の選挙番組は楽しかった〜開票率5%で当確とはどういうことか(秋山仁による味噌汁の例え)〜出口調査への態度など。

一般的に知られている『牡丹灯籠』は、お露と乳母のお米が幽霊になって、新三郎に会いに来るところからですが、円朝作品はその前後にも大勢の人物が交差する長編。その壮大な物語の人物相関図が、大きなボードにより説明される。前半はこの講義のみ。

中入り後の後半。舞台は高座に。志の輔は黒の紋付きで登場。ついに落語が始まります!
3分でも聞いていられない落語家が多いのに、1時間近く聞いても、もっと聞きたくなる、いつもながらの志の輔らくご。噺の内容に関しては、なにも言えませんが落語という形式の噺というよりも、「物語」が堪能できる公演です。まだ観ていない方は是非! (2009.8.19公演2日目)

[参考サイト]ご覧になった方のみオススメ

◎「牡丹燈籠」相関図
◎「グ」(ブログ)



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by yomodalite | 2009-08-20 12:57 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(0)

生きる勇気 死ぬ元気/五木寛之、帯津良一

生きる勇気、死ぬ元気

帯津 良一,五木 寛之/平凡社



『健康問答』のコンビが、健康観、死生観を語る対談集。今回は、代替医療や治療方法に関しての話題はなく、序章では、「達者でポックリ」を推奨している帯津氏の奥様が、娘と旅行中ホテルで突然死されたことが知らされます。

それぞれの章ごとに“二人の結論”が示されているのですが、

欲望のない動物のように、できたらきれいな土に還るのが理想。

という結論でしめられている「第4章 型破り、死の儀式のヒント」、帯津氏は奥様が亡くなった後、自分が生きているうちは声をかけてやりたいという思いで、谷中にお墓をたてられたようです。それにたいして五木氏は「亡くなった人の心情を汲んで、その望みをたいせつにするというのが、いちばんの供養なんでしょうね」と答えています。はたして、奥様が生前どのように考えていたかは、伺い知れませんが、残された帯津氏は、寺にお墓をたてることで、妻を亡くした哀しみを乗り越えようとされているのだと思いました。

死への準備は、早過ぎるということはなく、いい生き方を探るだけでなく、いい死に方を考えることが、よりより生に繋がるらしいということを大いに納得。しかし女子にとってアンチエイジングを捨て去るのはムズカしい。。。

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【内容紹介】命あるものは例外なく死を迎える。ならば死を愉しく迎えられるような人生を送ることができないだろうか?死は生の終着点でない。気持ちよく生き、気持ちよく死ぬために、2人の達人が語る、今までの健康観、死生観を大転換する人生訓。 平凡社 (2009/5/26)



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by yomodalite | 2009-08-13 12:54 | 健康・医療 | Trackback | Comments(0)

精神科医は腹の底で何を考えているか(幻冬舎新書)/春日武彦

精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)

春日 武彦/幻冬舎




誰もが心の病気にかかると言われていますが、まだ一度も精神科医(心療内科も同様)に会ったことがない人は、ぜひ本書をおすすめします。

特に、精神科医は人の話を聞くのが好きだったり、医者の中では文系なんじゃないかと思っているあなた。。ウツになってから実態を知ったら、ショックで死ぬ恐れがあります。

ウツになってからでは、到底つきあえないのが、精神科医なんですよね(笑)

私の印象では、皮膚科と精神科医には共通点が多い。

ともに、薬を処方する以外何もすることがなく、しかも処方される薬には副作用があるうえに、完治が難しい。アトピーで皮膚科にかかったことのある人なら、どんなにつらくても、医者がしてくれるのは、副腎皮質ホルモンの薬をくれるだけ。

という体験があると思いますが、精神科外来も大体そんな感じです。カウンセリング行なう精神科医はほとんどいませんし(しかもカウンセリングは高額)「心のケア」は医者の仕事とは思われていません。医者のパーソナリティーも含めて、精神科と皮膚科は似ています。

本書は、累計100名の精神科医を描いたと内容紹介にはありますが、100通りの個性的なパーソナリティーが描かれているわけではなく、極一般的な精神科医の日常に100個のツッコミを入れたという感じでしょうか。

あなたが絶世の美女か、有名人でない限り、現実の精神科医の対応は、きっとここに書かれているとおりでしょう。患者として、あらかじめ理解しておくために最適な良書だと思います。
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[BOOKデータベース]精神科医とはどんな人たちなんだろうか。人の心を治療する医者だから、人の心の闇を知り精神の歪みにも精通し、人格的にも高い成長を遂げているはず。だが本当はどうなのか。テレビに出てくるあの人はあやしくないか。臨床体験豊富で熟練の精神科医である著者が、エクソシスト医師、無責任医師、赤ひげ医師、新興宗教の教祖的医師、タレント医師、世間知らず医師などなど累計100名を、裏も表も建前も本音もすべてリアルに描き尽くす。 幻冬舎 (2009/01)

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by yomodalite | 2009-08-12 21:58 | 精神・教育・自己啓発 | Trackback | Comments(0)

美人になりたい−うさぎ的整形日記/中村うさぎ

美人になりたい―うさぎ的整形日記

中村 うさぎ/小学館




しばらく中村うさぎ氏の本を読んでいないことに気付き、何を読もうかな〜と物色していたら、本書を読んでいないことを思い出しました。

2003年の出版。もう6年も経っているので最新整形事情とはだいぶ隔たりがあるだろうし、今更感はあったのですが、やはり、中村氏が「美容整形」をどのように扱ったのかは読んでおかなくては、と思った次第。

ページをめくるとすぐ、2002年から始まったビフォーアフターの写真が目に飛び込んできます。あの中村うさぎが奥菜恵に!という衝撃写真も含めて、アフターの有利があまりにも明確な写真の羅列は、女子ならば誰でも大きく心を動かされるでしょう。

ただ、あの手術がどれほど痛くて、どのくらいのダウンタイムが必要かなどの美容整形情報がわかる部分もありますが、むしろ興味深かったのは、3人の対談者(大高博幸、高梨真教、春日武彦)と、インタビュアーで企画編集の深澤真紀氏との会話から、中村氏の内面に深く迫っている点。

やはり、この人はただ者ではないということに改めて気付きました。

この後の『私という病』など、他の評判の名著も早く読まなくては。。

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[出版社 / 著者からの内容紹介]自分の丸顔が大嫌いだった中村うさぎが、ボトックス、ヒアルロン酸を打つプチ整形に始まり、メスを入れるリフトアップ整形手術にまでチャレンジした。その過程をゆれる心理状態の中で赤裸々に綴った整形日記を初公開。ビューティーエキスパートの大高博幸氏、整形を担当したタカナシクリニックの高梨真教氏、精神科医で『顔面考』著者の春日武彦氏らと、美や顔についてじっくり語り合う対談も収録。また、ブランド・ホスト・整形と進んできた自らの人生をも振り返る。いま、中高生から五十代まで幅広い女性の関心と疑問が集まるプチ整形。「やってみたいけど、どうなるの? 顔は、ココロは??」という読者にとって、ここまで正直かつ真面目かつ面白い“整形ドキュメント本”はこれまでも、これからも出ることはないだろう。 小学館 (2003/03)

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by yomodalite | 2009-08-11 12:28 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite