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著者は雑誌『東京人』の副編集長。本著は東京建設業協会の会報誌『東建月報』に連載されたものをまとめたもの。

もう十年以上東京都心に住んでいるので、ここに登場する建築は思い出深く、日頃建築に抱いている疑問や興味と重なる点も多く大変楽しめた。解答を楽しむというより、「そうそう」「あるある」「へぇ〜」という感じで、著者と気が合うような気がしてしまう読書感。

ただ、疑問に対して明快な答えを求めている人には、解答としては不満に感じるかも。章タイトルには、すべて「謎」の文字、見出しにも全て「?」の文字。そういう読者の期待はもっともなのだけど、建築散歩の楽しみを伝えるという趣旨の連載原稿だったのでしょう。あとから、謎というタイトルを無理矢理つけたっぽい内容も多いのですが、現代建築の謎を50個表出されたことは、建築散歩ファンにとって、自分の興味の傾向を探るのにもイイのでは?

「とくとみぶろぐ」
http://tokutomimasaki.com/2008/08/tokyo50.html

【目 次】
第1章 技術に関する謎
・メンテナンスが大変な建築とは?
・巨大建築物はどうやって壊すのか?
・東京一の難工事現場はどこだ?
・最新建築のセキュリティはどうなっっているか?
・最近のビルはなぜあんなに乾燥するのか?
第2章 移動・輸送に関する謎
・ブランドショップのエレベーターはなぜ透明なのか?
・超高層ビルのエレベーターは本当に安全か?
・エスカレーターは遊びの空間に変わったのか?
・スロープのある建物が増えている理由は?
第3章 和風に関する謎
・外国人建築家は、なぜ勘違いした日本趣味建築をつくるのか?
・和風建築はどうしてお金がかかるのか?
・東京流料亭建築の特徴とは?
・東京のお風呂屋さんは今どうなっているか?
第4章 住居に関する謎
・木造一軒家は、いつまで都心に存在し続けられるか?
・東京における豪邸の条件とは?
・都心のマンションのCMに有名スターが出るワケとは?
・ヴィンテージ・マンションとはどんなもの?
第5章 流行に関する謎
・なぜ最近はガラス建築ばかりなのか?
・なぜあんな珍奇な名前がつけられたのか?
・なぜ冬の東京は、イルミネーションだらけなのか?
・外国人有名建築家の建物は、どうやってつくるの?
・美術館が次々に新築・改装されているのはなぜ?
・東京の最新オフィスビル事情とは?
・都心のキャンバスの“傾向と対策”とは?
・最近できた外資系ホテル建築はどうなっている?
第6章 再生・循環に関する謎
・銀行跡地の驚くべき使い道とは?
・建築の緑化はどうやって行われる?
・うまく再生された建築物とは?
・デパート、ホテルの建て替えはどうやって行う?
なぜ建築は壊されてしまうのか?
第7章 場所に関する謎
・高いところは値段も高い?
・ガード下の使い途でもっとも有効なのは?
・超高層ビルの屋上からは何が見える?
・ウォーターフロントにある、意表をつかれる建築物とは?
・なぜ、あのビルは目立つのか?
第8章 歴史に関する謎
・デジタル技術でどこまで復元可能か?
・建築の復元保存はどこが一番難しい?
・建築現場から遺跡や骨が出てきたらどうする?
・同潤会アパートがなぜ今人気なのか?
第9章 奇想に関する謎
・あれは建築なのか?
・ビルの狭間に残った「ちいさいおうち」の存在理由は?
・ペット建築って何?
・「連絡建築」は何のためにある?
・自然素材を使って何ができる?
・東京の建築における「奇想の系譜」とは?
第10章 建築用語に関する謎
・「コンペ」とは?
・「PFI」とは?
・『リート」「ファンド」とは?
・「空中権」「容積率」とは?
・「改正建築基準法」とは?


【出版社 / 著者からの内容紹介】ここ数年の東京の変化はめまぐるしい。再開発ブームで、見知らぬ建物がある日突如として現れる、などということも日常茶飯事だ。そうした建築物を見ていて、さまざまな疑問を抱く人も多いだろう。なぜガラスの建物ばかりなのか? 解体はどのように行うのか? 歴史的建物はどう保存するのか? 都市誌の編集者である著者が、その道の専門家を訪ね歩き、そんな疑問への「解答」を探し求めた。本書は、町歩きのための絶好のガイドブックである。 中央公論新社 (2008/07)





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by yomodalite | 2008-12-28 19:17 | 住宅・建築・インテリア | Trackback | Comments(0)
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『薔薇の葬列』から2年後の作品。美術、撮影ともに『薔薇の葬列』と同じスタッフによるもの。

★続きを見る!!
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by yomodalite | 2008-12-27 23:24 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

やむにやまれず 中年シングル生活 (講談社文庫)

関川夏央/講談社

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中央区の図書館が、今年は24日で終了ということで、年末、お正月の活字ギレに不安を感じ、終了間際に慌てて飛び込んだ。本著は、蛍の光が流れる中、内容も見ずにとにかく手に取った中の一冊。

いしいひさいち氏のイラストによる表紙から、ちょっぴりユーモアの効いたエッセイ集かなと思っていたのだけど、『任侠映画講義』『「統一」と「結婚」』『山田先生』『講演「“おフランス”について』の以外の14話は創作短編集。

1編ごとに、いしいひさいち氏による関川氏の大学生活をパロディにした4コマ漫画が扉についているというブレイクタイムは、意外なほど(?)洒落たショートストーリーにも拘らずオシャレにまとめさせないぞ。という編集サイドの考えか、著者がシャイなのか、いすれにしても著者の日頃の人徳のおかげでしょう。

関川氏の単行本は、今年は『家族の昭和』に続いて2冊目。若い頃に数々のサブカルチャー系の雑誌で名前を拝見していたものの、単行本の著者として出会ったのはつい最近。本著も気軽に手に取ったのに想像以上の作品でした。関川氏は自身が団塊の世代であることを何度も卑下しているのだけど、関川氏と同世代である、いしいひさいち氏も、南伸坊氏も、本当にしぶとくイイ仕事を続けていて、かつて新人類と言われた我が同世代は本当ダメだなあと思う。

本著の装幀は決して女性好みとは言えないように思うのだけど、現在アラフォー突入間近の女子がこれからの人生を考えるとき、読んでみるといい本だと思います。疲れとどうつきあっていくか?が、やっぱ今後の重要な課題ですから。。恋愛とか元気とか勇気では40代は生きられないからなぁ。

第1話/通俗だけど泣けちゃう
第2話/ネコにだって過去はある
第3話/「赤いニシン」の物語
第4話/をみなごに花びらながれ
第5話/任侠映画講義
第6話/ミラボー橋
第7話/時代の刻印
第8話/夏のにおい
第9話/「統一」と「結婚」
第10話/ネコの命日
第11話/秋
第12話/夜のカフェテラス
第13話/ホテル・レイクビュー
第14話/エイジング
第15話/山田先生
第16話/講演「“おフランス”について」
第17話/三月十五日の出来事
第18話/やむにやまれず嘘をつく
__________

【出版社/著者からの内容紹介】まことに残念なことではあるが、ネコにだって過去はある。人間にだって記憶はある。人生の秋?をつぶやく18の物語

「中年シングル生活」その後の好エッセイ!
40歳にして惑わずどころか50歳にして日々はますます混乱する。大人のせつなさを虚実ないまぜに描いた司馬遼太郎賞作家の最新エッセイ。マンガ/いしいひさいち

ひとりものには自分の客観的評価ができない。心で戒めてはいるのだが、どこかまだ青年のつもりでいる。誠意あふれた忠告、というやつを受取る機会がないからだ。
見かけは若いわねえ、あなた、といってくれた。私は少し寂しく思った。若く見えるのが寂しいのか、そういわれて気をよくしてしまう自分が寂しいのか。——(本文より)講談社 (2001/09)

【文庫本裏表紙より】時は、過ぎてゆく。何かを成し遂げても何ひとつなさなくても。青春を遠く離れ、その間に何かを得、多くを失った。そんな記憶の断片からなる18の物語は、いまだ胸に残る希望のかけらと諦観の間で揺れている。豊かなユーモアやペーソス、やせ我慢と自嘲、感情と論考、それらに昭和の匂いが織り込まれた上質の短編集。


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by yomodalite | 2008-12-26 21:38 | 文学 | Trackback | Comments(0)

暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制(ネオ・コーポラティズム)の罠

副島 隆彦,佐藤 優/日本文芸社



奥付では平成20年12月30日第1刷発行とあり、まさに年末スペシャル企画ともいえる夢の最強タッグによる対談本。このお二人による対談にワクワクされた方には期待を裏切らない内容です。

序章、第1章までは、副島氏の熱心な読者には重複内容が多いものの、第2章は、ユダヤ教の本質がラチオとリーズンであるという副島氏の主張に、豊富な宗教知識をもつ佐藤氏が広汎な宗教・哲学論議へと展開されていて、このあたりの論議は、今まで副島氏の水準に適う対談相手がいなかっただけに、これまでになく深い内容になっています。

第3章、第4章は、佐藤氏のロシアへの深いインテリジェンスが、副島氏によって、欧州、中国との関連を交えた世界情勢の話として理解できる内容に。

そして、最終章は、日本の外交の問題点について。

【目 次】
序章 アメリカ大統領選に隠された真実
●ユダヤ・ロビーを無視して国際情勢は認識出来ない
・奇跡を肯定するキリスト教西欧文明の虚偽
・ニューヨーク・金融財界人に操られるアメリカ大統領
・アメリカ政治の二大原理ーリバータリア二ズムとポピュリズム
・世界を動かすユダヤ・ロビーの実力

第1章 アメリカ・ドル覇権の崩壊で「恐慌化」する世界
●1929年の「世界大恐慌」を凌ぐアメリカ発の金融危機の正体
・世界中で今、アメリカ外しの動きが始まっている。
・今回の恐慌には従来の経済学理論は通用しない
・アメリカ政府はAIG保険会社をなぜ救出したか
・カジノ経済を操る金融万のインチキは崩壊した
・これから大打撃を受ける日本の金融機関
・世界銀行・IMF体制は一旦崩壊する

第2章 秘密結社の実像ー西欧を動かす民族思想と宗教
●キリスト教に反旗を翻した集団の思想的系譜
・陰謀の分析なしに国際情勢は読めない
・神学者アダム・ヴァイスハウプトの思想
・ロシアで今、影響を与えている2人の思想家
・キリスト教会(カトリック僧侶階級)に反抗する宗教思想
・ロシア人に嫌われるイエズス会の実像
・神との「契約」から「摂理」重視になった近代キリスト教
・神学(セオロジー)と神聖政治(テオクラシー)

第3章 ロシアの野望と裏で操る二大勢力
●実力者プーチンとユダヤ・ロビー、アルメニア・ロビーの暗躍
・ロシアは2020年までに帝国主義大国をめざす
・備蓄しているものをお互いに融通しあうロシア社会の伝統
・ロシアを動かす二つの目に見えない同盟
・ユダヤ人とは何者か?アシュケナージとスファラディー

第4章 グルジアで発火したロシアとアメリカの「熱き戦争」
●大三次世界大戦への発火点となるか?グルジア軍事衝突の実像
・グルジア戦争は大三次世界大戦の発火点になるか
・グルジア経由、カスピ海・黒海の原油をめぐる争奪戦
・やがて中国はロシアと組み、アメリカと衝突する
・ロシアとアメリカは「熱い戦争」を繰り広げる
・「熱い戦い」になると中東で核兵器が使われる

第5章 劣化し、暴走を始めた日本の行方
●アメリカと官僚に乗っ取られた日本国は「新統制経済国家」へと転落する
・属国・日本の外交にインテリジェンスはない
・日本の政治を堕落させた官僚制度の弊害
・日米同盟にロシアを加える「地政学主義」こそ正しい日本の選択
・このままでは、政権交代で日本は何も変わらない
・全世界の国家が今、暴走を始めている
_____________

【内容説明】アメリカ発の金融恐慌で国家は暴走し、世界は新統制経済体制に突入する! 世界帝国アメリカの凋落と勃興するロシア。ドル亡き後の世界で、国家、そして民族はどのように変貌するのか? 言論界の両雄が語りつくす衝撃の対論。日本文芸社 (2008/12)


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by yomodalite | 2008-12-25 22:36 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

女装と日本人/三橋順子

女装と日本人 (講談社現代新書)

三橋 順子/講談社

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著者は自らも女装の実践者で国際日本文化研究センター共同研究員の三橋順子氏。

著者は大学在学中に自分の中にある「女性」を意識し始め、30歳のとき、婚約した女性のために「普通の男になろう」と決心するものの、心の中の女性人格を一度も世に出すことなく殺してしまうのは忍びないとの思いから、女装セット一式を通信販売で購入し一度だけの「女装」を試み、数日後その全てを廃棄する。しかしその後、数ヶ月に一度のペースで女装行為を繰り返すことになり、次第に女装世界へと本格的にのめり込んでいくことになる。

著者は序章で、自らを「性同一性障害」ではなく「性別越境者」(トランスジェンダー)と規定しています。キリスト教社会である西欧とは違い日本は性の入れ替わりを含む神話世界であったことなど、古代から現代まで、神話から歌舞伎町、歴史文献から現在のマニアックな雑誌、秘密クラブまで、日本の女装全史を振り返ることによって見えてくる日本文化史。これは面白い!

☆参考サイト→松岡正剛の千夜千冊
_________

【内容紹介】ヤマトタケルの神話、中世の女装稚児、歌舞伎の女形、江戸の陰間、現代のニューハーフ……。 なぜ私たちは性別を越えたものに心ときめくのか? “女装”を軸に日本文化史を読み直す。講談社 (2008/9/19)


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by yomodalite | 2008-12-24 18:45 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)
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江崎英子さん(改名:江崎由梨)と、山口いづみさんの『大江戸捜査網』が終わってしまいました!

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終盤は着物が使い回しになってきたのであまり観ていなかったのだけど、
気がついたら土田早苗さんと、志保美悦子さんに(涙)。


隠密同心のメンバーが変わるときを一度も観たことがないので、お二人の最後は見届けようと思っていたのに。。。残念です。

志保美悦子さんは、女性アクションスターとして類いまれな魅力をもった人だと思いますけど、時代劇は着物への興味以外ないので、今後のシリーズは観る予定なし。

で、お吉と、お紺がいなくなるとほぼ同時に始まったのが『必殺仕事人Ⅳ』。


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このシリーズは1983年〜1984年製作なので、時代劇衰退期ギリギリですが、必殺シリーズとしては屈指の人気キャストでの2作目(Ⅲと同キャスト)。必殺Ⅲを観始めたときは、おりく(山田五十鈴)が出演していなかったときだったので、今回は特におりくさんに注目していました。

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着物への興味をもったきっかけは、20代の頃に観に行った『日本のおしゃれ展』ですが、日常的に着始めたのはアラフォーになってから。その頃、着物なら老後までおしゃれを楽しめそうだと思った私が学習心いっぱいで観て、考えを改めるべきか迷ったのは、NHK製作の杉村春子さんの着物への想いを特集した番組でした。

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杉村さんが、人形師のホリヒロシ氏にプレゼントした着物、愛蔵品の数々や歌舞伎の女形から学んだ身のこなし方や、着物の着方。。。それらは、驚いたことに、いずれもさっぱり美しくなかった。

特に首が短いことを気にして、衿を横に広目に開けた着方をされているのだけど、これが老化を一番感じさせる首元の皺を目立たせていて、おしゃれなスカーフ使いで、女優然としたスマートさを感じさせた洋装のときと違い、

とにかく老けて見えて、本当に一気に着物熱を覚めさせるほどの洋服有利な結果を見せつけられてショックでした。

で、それ以来、どうも着物の首元が気になって仕方がないんですね。

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で、山田五十鈴さん。


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色半襟の色が、江戸好みの渋い色あいが多くて、それも着物に合わせていつも替えておられます。御納戸、錆浅葱、紺青、紺桔梗、、、こんな色あいの無地の半襟を東京の呉服屋さんは揃えておいて欲しいですね。

生地屋さんで探しても、普通の木綿地でもなかなかないんですよね。

今でも着物世界では「粋ですね〜!」という言葉はよく耳にするんですけど、着物友だちどうしか呉服店の社交辞令にしかすぎなくて、
本当に「粋」な格好なんて見たことない。


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今の江戸の呉服屋で「粋」なものを探すのは一万円札を拾うよりむつかしいくらい。

粋な着こなしを求めて時代劇や昔の邦画を観ていたのですけど、連続時代劇の主役としては、山田五十鈴さん以上の方はいらっしゃらないのでは? 

縞のバリエーション、江戸好みの配色、大胆でシンプルな柄。。。


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おりくさんは、老後までおしゃれにきものを着ていきたいなぁと思う理想形だなぁ。


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by yomodalite | 2008-12-19 20:49 | きもの | Trackback | Comments(0)

東京アンダーナイト―“夜の昭和史”ニューラテンクォーター・ストーリー

山本 信太郎/廣済堂出版

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ロバート・ホワイティング著「東京アンダーワールド」に似てますが、あちらは六本木ニコラスで、こちらは、赤坂ニューラテンクォーター。

お店の格として、断然ニューラテンクォーターの方が上ですけど、アンダー具合はどうなんでしょう?

力道山、児玉誉志夫、キャノン機関、ナット・キング・コール、トム・ジョーンズ、石原裕次郎、勝新太郎、美空ひばり、高松宮殿下、東久邇盛厚、島津久永、貴子夫妻、「天皇の料理番」四条隆貞、店の用心棒だった「プライドの怪人」百瀬博教。。。。などなどお客も、出演者にも有名人に事欠かず、華々しい歴史が語られます。

ニューラテンクォーターには、ヤ○ザ屋さんも大勢いらっしゃるのですが、著者の描き方のせいか皆さん上品に登場します。ただし、ニューラテンクォーターに最初の危機を招いた横井英樹に対しては、流石に厳しい口調で語られています。

水商売を通してみる昭和の芸能史。裏面史を期待すると少しものたらないかも。

【目 次】
第一章/証言・力道山事件 −「刺した男」と「目撃した男」の再会
第二章/.国策クラブ、ラテンクォーター −闇を牛耳るGHQと児玉機関
第三章/アメリカの夜を赤坂に −ニューラテンクォーター誕生秘話
第四章/もっとアメリカ! −来日したミュージシャンたちの舞台裏
第五章/夜の紳士録 −皇族から大スター、やくざまで
第六章/燃える赤坂 −ニュージャパン横井との闘いと売却の真相
終 章/兄弟 勝信太郎に捧ぐ
__________

【BOOK」データベース】児玉機関、GHQ、豪華ショー、芸能人、ヤクザ…“東洋一”と謳われたナイトクラブで何が起こったのか? オーナー自らが衝撃の証言で綴るノンフィクション。廣済堂出版 (2007/02)


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by yomodalite | 2008-12-18 22:48 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

続・雑感

よく考えてみたら、マンU×ガンバ戦を暖かい部屋で観ることができることがすごく幸せに思えてきた。ありがとう!マンU、ありがとうガンバ!
それから、今日できることは、この試合を観ることだけではなかった。掃除もしたし、めだかに餌もあげ、植物に水をやり、年賀状制作も3/2ぐらい終わらせたし、株価も少ししか下がってないし円は上がっているし、ノドも少ししか痛くないし、窓から見える夕陽もキレイだ。読書ブログも追加投稿できそうな気分になってきた。

【試合後追加】
西野監督っぽい展開かな。ルーカスがワシントンだったらなぁ〜。欧州と実力差があるとはいえ、クラブワールドカップで日本のチームが観られるのはやっぱりスゴく楽しい。来年も頑張って!!
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by yomodalite | 2008-12-18 16:10 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

雑感(鬱編)

風邪が長引いていて、体力・気力の衰えが激し過ぎる今日このごろ。。。読書力の低下が半端ではありません。

図書館本では、評判の高い町田康の『告白』を4分の1ほどで挫折し、浅田次郎『中原の虹(一)』の第一章すら読了出来ず、前々から読もうと思っていて、ようやく読み始めた山本七平の『現人神の創作者たち』も一向に進んでいないし、外出中の待ち時間つぶしに軽く読もうと購入した鯨統一郎の『とんち探偵・一休さん 謎解き道中』すら読了できない。。という考えられないほどの重症状態。

読了できないだけではなく、感想をブログに書くことも出来てません。個人的に辰巳芸者の謎の最終章であった田中優子氏の『芸者と遊び』の感想もまだ書けてないし、松本俊夫の映画『薔薇の葬列』の写真もアップしてないし『修羅』もまだ、アイン・ランドの『利己主義という気概』は、まだ買ってもいない。。。。

しかも重症なのは読書系だけではなくて、長襦袢のサイズ直しも途中だし、「きものおたすけくらぶ」 http://www.kimono-otasuke.com/ から5日前に出来上がった荷物の荷解きすら出来なくて、ようやくさっき開封した次第。。。。そういえば、ダイエットも3年前からまだできていない。。。

最近スポーツなどを見て「勇気をもらった」っていう感想多いですよね。「鳥肌がたった」という表現も大分長く流行してますけど、例えば、浅田真央の演技が、毎日どれほどの練習に支えられたものか、というような感動は人一倍する方ですけど、だからといって、自分もがんばろう!というような「もらいかた」は全然できませんね〜凄まじいプレッシャーの中でトリプルアクセル2回も決められる(しかも前日の完璧な演技に減点されているにもかかわらず!)そんな想像を超えた天才アスリート達から、何かをもらえた人に、その「もらいかた」こそ知りたいです。

ちなみに、今日の私にできることは、マンU×ガンバ戦を観ることぐらいかな。。。
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by yomodalite | 2008-12-18 15:38 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

昭和天皇 (岩波新書)

原 武史/岩波書店

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『滝山コミューン1974』の原武史氏に、昭和天皇についての著書があることに気づいて読んでみました。

本著の前の『大正天皇』 (朝日選書) という著作も評判になっていたようですが、天皇に関して2冊も上梓されていたんですね。しかもそのままズバリのタイトル・・・

序章は「1986年の新嘗祭」。昭和天皇が出席した主な宮中祭祀が挙げられていて、現在でも一年に30回前後の宮中祭祀に天皇は出席されているが、著者は昭和天皇が最晩年まで新嘗祭にこだわり続けたところに、昭和天皇という人物を読み解くひとつの重要な鍵があると著わしている。

著者は、皇太子時代は熱心でなかった祭祀を優先するようになったのは、貞明皇后の影響と、若い頃からの生物学研究が祭祀に対する考え方を改めさせ、戦争によりその傾向を強め、戦況が悪化した45年になっても祭祀を続けたが、天皇が固執したのは「三種の神器」を死守することであって、国民の命を救うことは二の次であった。としている。

若い頃から熱心であった生物学研究を軍部から批判されていたことや、貞明皇后に関しては『英国機密ファイルの昭和天皇』より仔細な記述があり興味深かいものの、全体的に、新書のボリュームで昭和天皇を描くには無理があるのと、

天皇の熱心な祈りに対して、国民の命を救うのは二の次というような批判が幾度かされているが、「1人の命は、地球より重い」といった総理に近いというか、私には天皇の言葉である「そういう文学的な言葉のアヤについては云々」の方により誠実さを感じました。

三島由紀夫の宮中三殿見学や、いろいろ盛りだくさんな内容なんですが、ときどきとってつけたような批判が小柄で(この著者に言っても無理だけどw)、大上段に構えたタイトルにはふさわしくない。

帯コピーにある「お壕の内側」へ、著者らしい“オタク的感性”で迫ってくれた方が
書籍として価値があったと思う。
__________

【BOOKデータベース】 新嘗祭、神武天皇祭など頻繁に行われる宮中祭祀に熱心に出席「神」への祈りを重ねた昭和天皇。従来ほとんど直視されなかった聖域での儀礼とその意味に、各種史料によって光を当て、皇族間の確執をも視野に入れつつ、その生涯を描き直す。激動の戦前・戦中から戦後の最晩年まで、天皇は一体なぜ、また何を拝み続けたのか—。 岩波書店 (2008/01)

【著者略歴「BOOK著者紹介情報】
原 武史/1962年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社、東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材。東京大学大学院博士課程中退。東京大学社会科学研究所助手、山梨学院大学助教授を経て、明治学院大学教授。専攻は日本政治思想史。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ、サントリー学芸賞受賞)、『大正天皇』(朝日選書、毎日出版文化賞受賞)などがある


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by yomodalite | 2008-12-13 23:30 | 天皇・皇室 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite