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キモノの防寒

f0134963_19373740.jpg先日の「きもの・和・日本橋」イベントで配られていた「銀座いち利」のチラシ、きもの丸洗い980円!に釣られて、30日締め切り前に慌てて夏キモノ2枚もって駆け込みました。

さらりとしか見てませんが、こちらのお店敷居が低く、値段もセンスもこなれた感じ。同じように駆け込んだ人が多かったようで、1〜3階まで混雑してました。お品を拝見する時間があまりなかったのですけど、結城紬の展示会をやっていて、街着として使いやすそうな柄ゆきのものが、10〜50万円ほどで多数ありました。

こちらはお値段的にはまあまあというところでしょうか?(といっても買いませんが)ただ、合わせる帯は2〜5万円ぐらいで、履物や小物も結構安くて意外と使えそう。(といってもめったなことでは買いませんが。。。しつこい!)

店員は、大手きもの店風だけど販売経験はあまり長くないような中高年女性を、前職は居酒屋店員?という雰囲気のメンズが仕切っている(?)お店面積は、同じく昭和通り近くにある「衣装らくや」と同じぐらいですけど、店員の雰囲気がかなり違いますね。

残念ながら1階のカフェは美味しいお茶が頂けそうなんですが、少し狭く雰囲気はもうひとつ。私なら、もう少し歩いてアンティークモールB1に行くかな〜(ここも美味しい日本茶が頂けます)

とにかく、「らくや」から「アンティークモール」までの道に、もう一軒使えそうなお店が出来たことは喜ばしいですね。

☆冒頭の写真は、最近買った「ストレッチロング手袋」。
いち利ではなくて、こちらの通販ショップ
http://www.separam.com/other/GL0005.html

今年は、本革のロング手袋をオーダーする予定だったのですけど、
ひじまでとなると、なかなかモデルのような腕でないと決まらないなぁ〜と断念。やっぱり腕全体だとストレッチが便利。こちらは肘上までのサイズですけど着脱もらくちん。モデルは腕が長いので、肘の少し上ぐらいですけど、チビのわたしだと、肘上10センチぐらいまであって、暖かいのなんのって。ちょっと太めの腕でも伸びます。指のたるみもないし、ベロアの光沢さえ気にならなければ、コートを着なくても、暖かくおしゃれに着物を着こなせそうです。

銀座いち利
http://www.ichiri.ne.jp/
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by yomodalite | 2008-11-29 19:33 | きもの | Trackback | Comments(0)

きもの草子/田中優子

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江戸文学者の田中優子氏によるきもの本には、日本でもアジアでも布が宝石のように大切にされ、親から子に伝わるものだったこと、そして今でもアジアにはそのような習慣をもち続けている人々がいて、布との暮らし、布の生命を味わうという想いがつまっている。

江戸の「布」が、実はアジアからのもので、江戸好みの布が現在もアジアで発見できること、父親の袴から作った帯や、若い時のきものを、自分とおなじように老いさせていく方法など。

着物を着始めたときに「買わない」ことを決めた著者の工夫も、学者らしい布の歴史や時代を辿る文章も興味深く、コラムは、着物の手入れ方法などの日常的知識もためになる。著者のコーディネートも、他ではあまり見られないセンスで刺激を受けた。

読みどころも、見どころも、盛りだくさんな一冊。

【目 次】
一月 「謡初」(うたいぞめ)ー宝尽くしの父の帯
二月 「雨水」(うすい)ーアジアの風
三月 「貝寄風」(かいよせ)ーひとめぼれ
四月 「花曇り」(はなぐもり)ー桜の生命をまとう
五月 「立夏の空」ー江戸からインドへ
六月 「紫陽花」(あじさい)ーきりりと締まる母の帯
七月 「白南風」(しらはえ)ー沖縄の布の手触り
八月 「盆の月」ーそれを破って秋の雷
九月 「白露」(はくろ)ーアジアの星
十月 「秋の蝶」ー老いるということ
十一月 「小春」ー木綿のぬくもり、縞の粋
十二月 「一陽来復」(いちようらいふく)ー福は丸く

【コラム】
・着こなしについて/衿のこと
・着物をなでる・たたむ
・着こなしについて
・色のコーディネート
・自慢?の小物
・雨の日
・夏の着物
・下着
・着物の手入れ
・着物の手入れ/衿
・髪・化粧・飾り
・人にしてもらう、してあげる

◎[参考サイト]遊女 あそめ
______________

[MARCデータベース]江戸文学者らしく、キリリとした好みで選んだ小粋な着物や帯の柄。聞くも楽しい蘊蓄や思わぬ発見が飛び出す着物読本。2004年1月から12月まで『なごみ』に連載したものをまとめる。淡交社 (2005/04)



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by yomodalite | 2008-11-28 09:31 | きもの | Trackback | Comments(0)

一途/岸本加世子


一途

岸本 加世子/集英社



数日前、辰吉に関する記事を久しぶりに見た。

辰吉は引退納得せず…ジム社長は長期戦覚悟 - 2008年11月19日
プロボクシング・大阪帝拳ジムの吉井寛会長が19日、守口市内で元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(38)と面談。約30分にわたり、改めて引退を勧めたが辰吉が納得せず、結論は持ち越しになった。。。。


もう何年も前から、そして何回目かわからない「引退勧告」。辰吉丈一郎のあとの括弧内の数字が増えただけの記事内容。

ボクシングのことはよくわからないけど、辰吉という名前を聞くと心がざわざわする。でも自分には触れてはならないというか、近づくことを躊躇していたのだけど、何回目かの引退勧告記事を見たあと、偶然にも辰吉と親しい関係である女優・岸本加世子が辰吉のことを描いた本を出版していたことを知った。

第一章は、2001年の秋の対談。辰吉のことを丈ちゃんと呼び、2002年、3年4ヶ月ぶりの復帰戦勝利後、るみ夫人は「加世ちゃん抱きしめたって!」と辰吉の背中を押し「無償で帰ってきたで」と言う彼の胸で泣いたこともある岸本は辰吉を深いところで語らせることに成功していて、父粂二の男ひとりでの子育てによる、辰吉のボクサー人生の原点が描かれている。

第二章からは、16歳で片道切符だけで大阪に出てきた辰吉のここまでの人生に、岸本の障害をもつ母親との人生も重ねあわせ濃密な家族の物語が語られる。私は、親や家族との深い繋がりを語られることに苦痛を感じる方なのだけど、辰吉も岸本からも、なぜかそれを感じなかった。

きっと、ふたりとも、またそれぞれの親の人生にも、現在の生き方にも「甘さ」がないからだろう。岸本加世子の作家としての力量にも驚かされた。

★★★★☆

【目 次】

第1章 辰吉丈一郎と岸本加世子 深夜の長電話
(出会い、辰吉丈一郎のお父さん、息子たち、一心同体、幸せって?、更なる目標)

第2章 一途
(片道切符;デビュー、余命一年、四角い鞄、親の死、憧れの人、チャンピオンベルト、網膜裂孔、試練の始まり、辰吉丈一郎を支える人々、舅と嫁の長電話、心の傷、父の遺影の前で、引退せず、父と子・夫婦の絆)

★YouTube動画(タイに響き渡った辰吉コール!)
辰吉復帰戦 2008/10/26 タイ 3
http://jp.youtube.com/watch?v=hFK3v2FzNMk

辰吉丈一郎 再起戦後インタビュー
http://jp.youtube.com/watch?v=e-F6p0IROp8&feature=related

_________________

【出版社/著者からの内容紹介】意外な親友・辰吉丈一郎と、著者に通じる家族の情愛
スポーツ音痴の著者が、なぜか辰吉ファン。亡くなった親父さんをテレビで見て以来、家族ぐるみの交際が始まった。辰吉の亡き父、著者の亡き母へのほとばしる想いが全編に交錯する……。集英社 (2004/05)




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by yomodalite | 2008-11-27 11:23 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

日本の歴代権力者 (幻冬舎新書)

小谷野 敦/幻冬舎




聖徳太子から小沢一郎まで歴代の権力者126人の解説。ウィキペディアに安心して掲載できるような内容で、各分量はウィキペディアの半分ぐらいでしょうか。あくまでレファレンス本なので、読書を楽しめるタイプの本ではないですね。著者に関して、どこかで読んだ記憶があったのだけど、

「刑法三九条は削除せよ!是か非か」「腐っても『文学』!?」の共著者で、「バカのための読書術 (ちくま新書)」の著者でした。

これまでの印象からは、あまり優れた研究者ではないかも...いう印象でしたが、著者紹介によれば『もてない男』、『童貞放浪記』などの著書があるようで益々ナンギな方という印象を深めつつ、パラパラと読んでみました。

著者の悪目立ち型の個性派?というキャラは、本書ではあまり発揮されておらず、

コラムは下記の17編。

・官位からみる力関係
・律令制度と「春宮太夫」
・天皇親政〜道鏡失脚から冬嗣の登場まで
・藤原氏以外の公卿
・左遷と流刑
・氏長者の始まり
・日本の女性名
・鎌倉幕府将軍の不思議
・諡号と院号
・東国政権
・名家の没落
・日本では前近代まで夫婦別姓
・御三家・御三卿
・実際には使われなかった「諱」(いみな)
・総理大臣の出身地
・首相になれなかった人たち
・派閥にみる力関係

最後に、「総括 天皇はローマ法王である」という章があり、なぜ天皇家は滅びなかったのか、という問題から、天皇のエンペラー訳が間違いで「宗教的権力」とするべきと論じておられます。
____________

【MARCデータベース】実は日本の歴史で天皇が最高権力だった例は少ない。No.1の座を形骸化させ己の野望を実現せしめた臣下臣籍らの肩書きと謀略を駆使した“成り上がり方”はいかなるものだったのか。「陰で権勢を揮う」権力構造を解明する。幻冬舎 (2008/09)



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by yomodalite | 2008-11-25 18:17 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)
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クンスト・オクトーバーフェスト、中央区まるごとミュージアム、Akasaka Art Flower、大琳派展、横浜トリエンナーレ。。。秋はアートイベント系が豊富で、着物を選ぶのも大変。

きもの1枚に帯3本などと言いますけど、「決まった」と思える組み合わせで、帯3本をコーディネートするのはむつかしい! 

コーディネートしやすい帯は何度も登場するけど、なぜか決まらない帯は「こやし化」がどんどん進んでしまいます。

ちょいと派手めなキモノを落札してみましたが、やっぱり帯は馴染みのものになってしまうなぁ。


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by yomodalite | 2008-11-22 13:33 | きもの | Trackback | Comments(0)
f0134963_13375134.jpg「慣れていないこと」
・フォワードが得点。
・失点「0」。
・決定的シュートが外れなかった。
・守備意識の高さ。
・長谷部が良過ぎる
・田中が良過ぎる
・大久保が冷静。
・闘莉王が上がらない。
・内田(右サイド)に穴がなかった
・岡ちゃんの指笛
・完勝!!

「疑問」
・俊輔フル出場
・憲剛なぜ出さない?
・松井は時間稼ぎ以外なぜ出来ない?

大久保、長友がシリア戦と同じ左サイドで、いつもより守備意識が高く慣れてきた俊輔、内田の右サイドよりは、こじ開けられていたとはいえ結構上手くいっていた(驚)
しかし、残念ながら解任の心配がなくなった岡ちゃんが、W杯までに俊輔をつぶしちゃうんじゃないかという不安は更に増大。プレーだけでなく精神的支柱でもある俊輔を何がなんでも外さないというのは、加茂監督のカズ、ジーコの中田と同じ間違い。岡ちゃんには、今更なんの期待もしていないが、とにかく俊輔がW杯をベストコンディションで挑めるよう無理させないで欲しいと願うだけ。

『2010 南アフリカW杯 準備室』
http://kaneko19column.blog105.fc2.com/blog-entry-56.html

↓★画像引用
まおうの勘違い評論
http://darkstard.blog58.fc2.com/blog-entry-1073.html
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by yomodalite | 2008-11-20 13:38 | スポーツ | Trackback | Comments(0)

エコロジーという洗脳 地球温暖化サギ・エコ利権を暴く[12の真論]

副島 隆彦,SNSI副島国家戦略研究所/成甲書房




「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の武田邦彦氏や 「CO2温暖化説は間違っている」の槌田 敦氏の著書により、環境問題の欺瞞について知っている人も、化学的検証はどうも苦手という私のような人にも興味深い話題が満載。全日本人必読の書。

以下、各章の要点メモ

◎第1章/排出権(税)とは「空気税」であり、環境税は悪魔の新鋭である〜副島隆彦
排出権=空気税。難しいことを簡単でずばり真理をつく副島氏らしい明確さ。

◎第2章/環境伝道師アル・ゴアの「不都合な真実」〜中田安彦
アル・ゴア氏の果たした役割と、排出権人脈。

◎第3章/環境問題と経済思想―排出権取引の矛盾〜吉田佑二
環境問題と公害問題の違い。排出権取引とは二酸化炭素という商品先物市場の創設である

◎第4章/そもそも「環境問題」とは何だろうか?〜根尾知史
なぜ環境問題には、ウソがまかり通るのか?ー「誰も環境問題とは何かをわかっていないから」

◎第5章/「地球温暖化でサンゴ絶滅」は大ウソ!真実はこうして隠される〜廣瀬哲雄
公害問題の第一人者の宇井純氏によれば、公害に「第三者」は存在しない。存在するのは「加害者」と「被害者」のどちらかだけ。だが「地球環境問題」は、被害者も加害者も、どちらもいない。いるのは「第三者」だけ。そして「第三者」とは「中立」ではなく、現時点における「強者」の味方にさせられてしまうのだ。被害者も、加害者も、対立もないものは、もはや「問題」ではない。それは「解決」していたり、もとから存在していない問題を、ことさらに持ち上げるとき、そこには必ず「騙し」が存在する。〜養殖サンゴの無駄を暴く。

◎第6章/アメリカの「プリウス人気」の裏に何があるのか〜古村治彦
リベラル派の自己主張だったプリウスを、ネオコン派も奨励した。

◎第7章/洗脳の手段としての「環境映画」その正しい鑑賞法〜須藤義直
取り上げられている映画(悪い例のみ抜粋)
環境と福祉。捕鯨禁止は「軍事問題」だった。〜『暗殺の瞬間』
石油業界が仕掛けるプロパガンダ映画〜『チェーン・リアクション』
CIA=ロックフェラー。スペースシャトルは巨大な失敗作〜『グッド・シェパード』
『不都合な真実』
『チャイナ・シンドローム』
『皇帝ペンギン』
『デイ・アフター・トゥモロー』
『ディープ・ブルー』
『アース』
『キューティー・ブロンド2』

◎第8章/CO2は地球温暖化の真犯人か?〜下條竜夫
科学では地球の未来はさっぱりわからない

◎第9章/日本の切り札「原子力発電」を操るアメリカ〜相田英男
アメリカに牛耳られた日本の原子力産業

◎第10章/日本の「水」関連企業に注目せよ〜加治木雄治
淡水化技術で世界をリードする日本の水関連企業
ササクラ、月島機械、酉島製作所、栗田工業、日東電工、荏原製作所

◎第11章/環境騒動に乗じてエネルギー自立を目指せ〜六城雅敦
天然ガスで、エネルギー自立を目指せ

◎第12章/「宇宙船地球号」と人口・食糧・環境〜関根和啓
新自由主義「仕掛人」の正体。アフリカ農業政策は「遺伝子組み替え」と「緑の革命」の両建て戦略。

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【書籍紹介】環境税は悪魔の新税、排出権取引はデリバティブ(金融派生商品)。エコの美名に騙されるな!日本にとって本当に大事な環境問題12の真論。成甲書房 2008年10月



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by yomodalite | 2008-11-19 13:56 | 科学・環境問題 | Trackback | Comments(0)

風天 渥美清のうた (文春文庫)

森 英介/文藝春秋




寅さんシリーズの映画は一本も観た事がないのだけど、渥美清という人にはなんとなく興味がありました。

お遍路が一列に行く虹の中

風天俳句の中でもっとも有名なこの句は、雑誌「アエラ」の句会で詠まれたもの。

他にも様々な句会で詠まれた俳句218句が集録されていて、渥美清ゆかりの人へのインタビューなど、人間「渥美清」に迫った本になっているはずなのですが、

インタビューした各人全てに感想つきでベスト俳句を選出させたことにより、何度も同じ句が並び、最終章で更に風天俳句の全作品を解説つきで紹介するという構成は、著者の人のふんどしでしか勝負したことのない新聞記者魂が炸裂していて、単行本の構成としては、ページ稼ぎと怠慢としか感じられず、本当にしつこいとしか言いようがありません。

イラストレーター和田誠へのインタビューで「この企画はよけいな記述や解説を加えず、風天の句集として出すべきだ」と言う真摯な助言を完全に無視し、風天俳句に一々何人もの感想をベタベタと貼付けた著者には怒りを覚え、取材対象者と読者への傲慢さも強く感じました。

渥美清という天才とその俳句が、まったく詩心を理解しないバカな著者に傷つけられていて、本としての評価はむずかしい。和田誠氏が言ったような俳句のみの句集を創るべきでした。

☆判定不能(著者への評価は星ひとつ。風天俳句は高く評価されるべき)

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【内容説明】全くといっていいほど私生活をあかさず、ミステリアスな部分が多かった喜劇役者・渥美清。彼の「知られざる俳句人生」を、元新聞記者の渾身ルポと発掘218句全解説で初公開する。大空出版 (2008/06)

【目 次】
第1章  埋蔵されていた風天俳句
第2章  「話の特集句会」と「アエラ句会」
第3章  隠者と日暮れの寅さん
第4章  あっ、あのときの情景だ!
第5章  寅のアリア
第6章  お遍路が一列に行く虹の中
エピローグ 風天俳句全解説



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by yomodalite | 2008-11-17 11:46 | 文学 | Trackback | Comments(0)

陸軍中野学校 雲一号指令 [DVD]

市川雷蔵,村松英子,加東大介,佐藤慶,仲村隆/角川書店

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陸軍中野学校 雲一号指令 [DVD]

市川雷蔵.村松英子.佐藤慶.仲村隆/角川エンタテインメント

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『陸軍中野学校』シリーズは、モノクロ画像がリアルであるとともに、今観てもシャープな映像美に溢れていて、オススメモノクロ映画なんですが、気になるのは、スパイ役の美女たち。


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安田道代(大楠道代)、野際陽子、小山明子と知的で、大人っぽいクールビューティーを集めたという感じなのですが、


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野際陽子さんも大楠道代さんも、まだブレイク前という感じなんですが、村松英子さんは美しさにおいては、この作品がベストでは?と思わせるぐらいハマってます。


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子供のころに見た村松英子さんは、なぜかいつも「お歯黒」をしているような(歯が黒いなんてことはもちろんないのですが、能面のような不思議な魅力というか)江戸時代の年増女というような雰囲気が記憶に残っているのでが、


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この頃は、フランス人形のような顔立ちに芸者姿というミスマッチや、この黒い着物姿もモノクロ画面に映えてシリーズ屈指のミステリアスさ!


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【GAGAデータベース】市川雷蔵が知性派スパイをクールに演じた「陸軍中野学校」シリーズの既発BOXの単品化第2弾。陸軍中野学校1期生の椎名次郎は、軍の命令により神戸で起きた大型軍用船爆破事件の真相を捜査する中で、日本に潜入した中国スパイ機関に行き当たる。

『陸軍中野学校』 監督:増村保造(1966年)/小川真由美
『陸軍中野学校 雲一号指令』 監督:森一生(1966年)/村松英子
『陸軍中野学校 竜三号指令』 監督:田中徳三(1967年)/安田道代(大楠道代)
『陸軍中野学校 密命』 監督:井上昭(1967年)/野際陽子
『陸軍中野学校 開戦前夜』 監督:井上昭(1968年)/小山明子

陸軍中野学校シリーズ
http://www.raizofan.net/link16/link8/

wing socks
http://museiti.exblog.jp/7776792/


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by yomodalite | 2008-11-14 14:40 | 美男・美女 | Trackback | Comments(0)

残されたる江戸 (中公文庫)

柴田 流星/中央公論社




次回、田中優子氏の著作で一応「辰巳芸者」の件は終了の予定ですが、この本も江戸の芸者のことが気になって読んでみた本です。

1990年の中公文庫ですが、初版は明治44年、失われてしまった江戸を愛惜を込めて描いた柴田流星は作家で翻訳家でもあったらしいのですが、これが90年に文庫で復刊されたのは、たぶん挿絵を書いた竹下夢二によるところが大きいでしょう。

夢二は当時、江戸川に住んでいたらしく、この本の出版後、銚子にお島を訪ね「宵待草」が生まれたらしい。この挿絵は、明治42年に出版物が次々とヒットして、夢二全盛の兆しが見えていた時代なんですが、残念ながら、この本の「江戸川朝歌」という変名での仕事は、夢二の大正ロマンのスタイルとは異なっていて、気軽にペン?1本で書かれたもの。

とりあえず、芸者に関しての箇所のみ少し書き出してみます。

為永春水の作に次の如く書いてある。
「・・・・・上田太織の鼠の棒縞、黒の小柳に紫の山繭縞の縮緬を鯨帯とし、下着は、お納戸の中形縮緬、お高祖頭巾を手に持ちて乱れし鬢の島田髷・・・・・」

また、ソレシャ社会の驕奢を穿って、同じ人がこうも書いている。

「・・・・・極上誂織の白七子をお納戸の紋付に染め、江戸褄模様に翻れ梅、紅白の上絵彩色銀糸にて松葉を散らしに縫わせ・・・・英泉の筆意を頼み、下着は縮緬鼠のさや形、帯は花色勝山に色糸を以て阿蘭陀模様を堅縞の如く縫わせたらば類なくてよかろうか。黒の呉絽服に雨竜の飛び飛杉を菅ぬいにさせたらば如何だろう。


為永春水(1790〜1844年)は江戸後期の戯作者で、1842年に風紀を乱したとして「手鎖の刑」に処されているので、この描写は江戸の最後期の辰巳芸者の驕奢ぶりを表現していると思われます。

尚、本著は下記のサイトで読めます。↓

残されたる江戸/柴田流星
http://www.aozora.gr.jp/cards/000342/files/2391_18586.html
______________

【BOOKデータベース】夏祭り、風鈴と釣忍、薮入と閻魔、渡し舟、五月場所、苗売り、菊と紅葉、丑べに、筍めし、八百善料理、歳の市、浅草趣味、常磐津、清元、歌沢、江戸ッ児の教育などなど—。江戸の名所名物、年中行事、物売り、気質など、失われゆく江戸を明治人が愛惜をこめて綴る。明治という、江戸の面影が未だ色濃く残されている時代に纒められた資料生ゆたかな、明治版“江戸案内”。竹久夢二挿画十五葉入り。中央公論社 (1990/06)




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by yomodalite | 2008-11-13 22:09 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite