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よせやぃ。/吉本隆明

よせやぃ。

吉本 隆明/ウェイツ

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吉本氏が、未だ元気であることがわかった以外に特に記憶にとどめたいような点はありません。

☆その後に読んだ本の感想....

【出版社/著者からの内容紹介】 吉本隆明との1年にわたる「雑談会」の記録。本書では、素朴な質問を愚直にし、それに対して吉本隆明は雑談のように、しかし明らかに"思想"を語っている。そこに、これまでの吉本隆明の著作とは違う意味での"わかりやすさ"とともに、逆に底知れない"深さ"があらわれている。

"深さ"のあらわれている発言の一部をここで紹介しよう。

「拉致問題の解決には公式に北朝鮮と日本が条約を結べばいい」「瀬戸内寂聴さんが死は怖くないと言ってるけど、それは嘘ですよ」
「西洋には模倣するに足りる社会思想も生活思想も文化思想もないということです」
「学校で教わったことなんて社会で発揮できないという要素のほうが多いから、親からいい先生といわれるような先生にならないほうがいい」
「ホスピスなんていうのは、悪口を言いますと、ナチスのガス室とどこが違うんだということになるんです。生きてる限りは生きるという方向に矢印を向けていかなきゃだめだ」

テーマは「1 教育について」「2 人間力について」「3 自意識について」「4 歴史を流れるようにするとは」「5 時代の自意識について」で、いまの時代や社会のことに少しでも関心のあるすべての人にとって、とても意味深く、かつ示唆に富んだ内容になっているのはもちろん、ではどのような精神的・思想的な心構えや方法論を持つべきかが明らかになっている。  ウェイツ (2007/09)


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by yomodalite | 2007-10-27 19:48 | 宗教・哲学・思想 | Trackback | Comments(0)

博士の異常な健康/水道橋博士

博士の異常な健康

水道橋博士/アスペクト

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博士の異常な健康―文庫増毛版 (幻冬舎文庫)

水道橋博士/幻冬舎

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健康オタクの要素はまるでなく、健康本やグッズにも飛びつくタイプではないんですけど、全て試してみたくなりました。健康へのこだわりは、健康にならなくても、それをやってみることが楽しければいい。という感じがいいですね。

【目 次】
第1章/髪の毛が生える秘訣、これでいいのだ!
第2章/目から鱗が落ちた—近視矯正手術
第3章/胎盤エキスは火の鳥の生き血なのか?
〜スペシャル対談 水道橋博士×杉本彩—不老の女王が語る永遠の若さの極意
第4章/未知なる肉体と対話する—ファスティング(断食)
第5章/魔法の絨毯、バイオラバーの正体に迫る!
最終章/博士の愛した加圧式—日本発、加圧トレーニングは宇宙へ

http://www.aspect.co.jp/hakase/?
http://www.asakusakid.com/kenkou/
______________

【出版社/著者からの内容紹介】 稀代の健康マニア=水道橋博士(浅草キッド)が贈る、前代未聞の「異常」な健康読本がついに完成!
博士がすべて自ら体験取材して書き下ろした本著は、目から鱗の一冊になること間違いありません! 『健康本とは、死をゴールと見据えた「遺書」であり、生への執着を後世に残す「医書」である。そして、この本の目指すところは、完全なる実用書であり、有限の貴方の余命すらも、劇的に変えうる可能性もある、“平成の解体新書”を自負するものだ』。 (まえがきより) アスペクト (2006/3/20)

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by yomodalite | 2007-10-19 21:29 | 健康・医療 | Trackback | Comments(0)

きもの/幸田文

きもの (新潮文庫)

幸田 文/新潮社

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表紙は、幸田文が娘の結婚用に揃えた衣装の羽織だとか。若い娘に黒羽織を着こなすにはまだ早いと小花柄のふりをつけてこの柄にしたらしい。
この本を、思春期に読みたかった。この本を薦めてくれる賢い母や祖母が欲しかった。でも今からでもおそくない。すっかり少女でなくなった女子をも導いてくれる「成長物語」です。

松岡正剛の千夜千冊
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0044.html
___________

【内容「BOOK」データベースより】明治時代の終りに東京の下町に生れたるつ子は、あくまでもきものの着心地にこだわる利かん気の少女。よき相談役の祖母に助けられ、たしなみや人付き合いの心得といった暮らしの中のきまりを、“着る”ということから学んでゆく。現実的で生活に即した祖母の知恵は、関東大震災に遭っていよいよ重みを増す。大正期の女の半生をきものに寄せて描いた自伝的作品。著者最後の長編小説。 新潮社 (1996/11)

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by yomodalite | 2007-10-18 13:59 | 文学 | Trackback | Comments(0)

革命的な、あまりに革命的な −「1968年の革命」史論/絓 秀実

革命的な、あまりに革命的な―「1968年の革命」史論

スガ 秀実/作品社

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この時代を歴史として把握したいと思って挑みましたが、驚くほど読めない。時代を知るもの以外を拒む気配は感じていたものの、想像以上に歯が立ちませんでした。

本読みとしての実力の無さに自覚はありますが、著者もあまりにも大局的な歴史センスに欠けているのでは。03年の著作で、68年革命の再評価でこれですか。次世代の人間には理解されたくないんでしょうか。

ひとつ気が付いたのは、この本の感じは現在の「オタク」にそっくりだということ。当時は政治を語ることが若者文化の一つでしたが、著者は2003年においても、政治や革命を特殊な「文化」圏内で語ることが楽しくてしょうがないようです。

日本は、永遠に「サブカルチャーの国」(by 斎川真)だとあらためて解りました...と書いた後、再度読み直してみました(苦笑)。

「サブカルチャーの国」なんだから、オタク本にこそ価値があるはず(# ゚Д゚)ムキー !
・・・・・・ ( ゚Д゚) う〜ん (判定不能)

【目 次】
第1部 ニューレフトの誕生
「歴史の必然」からの自由がもたらされた時、文化的ヘゲモニー闘争の「勝利」とアポリア 「実存的ロマンティシズム」とニューレフトの創生 ほか
第2部 カウンターカルチャーと理論的実践
詩的言語の革命と反革命、アンダーグラウンド演劇のアポリア、小説から映画へのエコロジー的転回 ほか
第3部 生成変化する「マルチチュード」
世界資本主義論から第三世界論へ、戦争機械/陣地戦/コミューン、ゾンビをめぐるリンチ殺人から内ゲバという生政治へ ほか

________

【内 容】パリの「五月革命」や日本の「全共闘」として知られる「一九六八年」は、世界システム論で知られるエマニュエル・ウォーラーステインの表現を用いれば、「二〇世紀唯一の世界革命」であり、政治・経済レベルのみならず、芸術・思想の領域においても決定的な切断をもたらしたことは、今や世界的に認知されている。本書は、この一九六八年を、日本の状況に即して、文学・演劇・映画から哲学・思想の領域で、いかなる意味を持っていたかについて論じたものである。
六〇年代に生じていた文学・哲学・芸術領域のパラダイム・シフトを個々具体的に論じ、併せてそれが現代の問題にどのように関わっているかを明らかにする。
一九六〇年代を論じた書物は日本においてもいくつか存在するが、多くは一面的な回顧録あるいは情緒的な記述にとどまっており、本書のごとく広範な領域を冷静かつ客観的に論述したものは皆無といってよい。また、日本の現代思想・文学史は今日においてもおおむね「戦後」(一九四五年)を基点として書かれてきたが、本書は「一九六八年」を中心とすることで、まったく新しいパースペクティブをひらく。(2003年 作品社)

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by yomodalite | 2007-10-17 10:15 | 宗教・哲学・思想 | Trackback | Comments(0)

水郷から来た女—御宿かわせみ 3 (文春文庫)/平岩弓枝

水郷から来た女―御宿かわせみ 3 (文春文庫)

平岩 弓枝/文藝春秋

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「御宿かわせみの世界」より 
http://www.ne.jp/asahi/on-yado/kawasemi/

【内 容】
「秋の七福神」  
江戸の町に七福神詣でが流行りだした頃、凶悪な押し込み強盗が跳梁する。
「江戸の初春」  
江戸の町に疾風小僧なる盗人が跳梁する頃、かわせみに遠州からやって来た若い男が滞在していた。茶問屋駿河屋徳右衛門が外に生ませた子供だった。
「湯の宿」  
かわせみを改装する間るいは嘉助とお吉を伴って箱根へ出かける。そんな時八丈島で島抜けがあった。逃げた罪人は復讐のため、嘉助と同じ元岡っ引きの治助を追って箱根へやってくる。
「桐の花散る」  
かわせみに滞在している多田屋吉右衛門は25年前愛娘をかわせみの桐の木の下で見失っていた。
「水郷から来た女」 
江戸の町に子供の拐かしが続いて起こっている頃、狸穴の方月館に女剣士の道場破りやって来た。そしてなんと嘉助の孫娘お三代が拐かされた。
「風鈴が切れた」
東吾は松浦方斉のところにやってくる女按摩のおみつに風鈴を買ってやる。だが、その亭主弥吉が女房の間男と思いこんで坊主を殺してしまった。
「女がひとり」
東吾と香苗が雨宿りした軒端は、おかつとひもの市之助の逢い引きの最中だった。市之助と義理の弟与吉との間でどうしようもなかったおかつの一生。
「夏の夜ばなし」
評判のよくない町医者がある夜拐かされ、化け物屋敷に連れて行かれた。数日後今度はその医者が殺された。
「女主人殺人事件」
女主人ばかりを狙う殺人が連続して起こった。その中で一人だけ得をするものがいた。そしてかわせみに眉目秀麗な武士が雨宿りした。
________

【解 説】梅雨の晴れ間の午下り、両替商のひとり息子が身代金目的に誘拐される。極秘で厳重な見張りをつけ、母親は三百両を持参するが、無残にも全員殺されてしまう。八丁堀は血眼になるが、誘拐事件はつぎつぎに起こる。いっぽう「かわせみ」には愛らしい女剣士が東吾に伴われて現れた。東吾への好意をめいっぱいに表現する若い女性に、るいの胸は騒ぐ……「水郷から来た女」をはじめ、読切九篇を収めた捕物帳。江戸の下町情緒あふれる「御宿かわせみ」シリーズの第三作。


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by yomodalite | 2007-10-14 19:39 | 文学 | Trackback | Comments(0)

本当はちがうんだ日記/穂村弘

本当はちがうんだ日記

穂村 弘/集英社

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本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)

穂村 弘/集英社

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初めての穂村弘氏の本。氏のプロフィールも何も知らず、女性ファッション雑誌の連載エッセイをまとめた本だろうと軽く読み進んでいくうちに、穂村氏独特の世界に引き込まれました。

通常の連載エッセイをまとめた本と違い、単行本全体に一貫した言葉のリズム感があって、それが通常のエッセイストと何か違う趣があり、プロフィールを確認したところ、歌人と知り、納得。他の作品ももっと読んでみたい。
_________

【BOOKデータベース】今はまだ人生のリハーサルだ。本番じゃない。そう思うことで、私は「今」のみじめさに耐えていた。これはほんの下書きなんだ。いつか本番が始まる。そうしたら物凄い鮮やかな色を塗ってやる。塗って塗って塗りまくる。でも、本番っていつ始まるんだ?43歳・歌人の真剣エッセイ。 集英社 (2005/06)


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by yomodalite | 2007-10-14 17:43 | 文学 | Trackback | Comments(0)

去年ルノワールで/せきしろ

去年ルノアールで 完全版 (マガジンハウス文庫 せ 1-1)

せきしろ/マガジンハウス

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ダイナマイト関西RXでのせきしろ氏にはまり早速読んでみました。
本は、予想通りの内容でしたが、せきしろ氏には今後も注目。それにしても同じ大会で、ハリセンボンのはるかも予想以上のハイセンスな解答で光っていて、二人に俄然注目していたんだけど、まさか交際中とはね!

http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/Renoir.html
______________

【出版社/著者からの内容紹介】 私は今日もルノアールにいた。誰かに頼まれたわけではない。誰かに呼ばれたわけでもない。自主的にだ。帰巣本能? いや違う。犯罪者が現場に戻る心理? いや全く違う。要は、暇だからだ……。
知る人ぞ知る、喫茶マニア(?)の集う「喫茶室ルノアール」で、昼間から時間を潰している「私」(=せきしろ)。客や店員の様子を観察するうちに、「私」は妄想をどんどん暴走させ、まったく異次元の世界に没入してゆく……。
その凄まじいまでの観察眼と想像力と腰砕けになるほどのヤル気のなさに、思わず誰もが脱力。時代を反映するキャッチーな固有名詞をちりばめ、昨今の風俗や流行を見事に脱構築した、まったく新しいスタイルのエッセイ、いわば「無気力文学の金字塔」である。 (本書は月刊誌『relax』で2000年2月号から2004年10月号まで4年以上に渡り連載されていた「今月のルノアール」に修正、書き下ろしを加えたものです)  マガジンハウス (2006/2/23)


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by yomodalite | 2007-10-14 17:26 | 文学 | Trackback | Comments(0)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)/我孫子武丸

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

我孫子 武丸/講談社

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初めての我孫子作品。こちらが最高傑作の声が高かったので読んでみました。

ホラーに興味がないのと、最後で判明する叙述トリックがよく出来てはいるのですが、好みのど真中ではないので、とりあえず我孫子作品は、しばらくはいいかな。
_________

【出版社/著者からの内容紹介】 永遠の愛をつかみたいと男は願った——東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

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by yomodalite | 2007-10-14 17:17 | 文学 | Trackback | Comments(0)

幕末の天皇 (講談社選書メチエ) /藤田 覚

幕末の天皇 (講談社選書メチエ)

藤田 覚/講談社

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明治以前の天皇、皇族について書かれたわかりやすく読みやすい本。光格という諡号をもつ天皇がどのような人物だったのか理解でき、光格から孝明天皇という流れから幕末という近代の歴史を読み直すのに良い本。

【目 次】
第一章/江戸時代の天皇
第二章/光格天皇の登場
第三章/天皇権威の強化策
第四章/鎖国攘夷主義の天皇
第五章/江戸時代最後の天皇

☆参考サイト
松岡正剛の千夜千冊
___________

【BOOKデータベース】近代天皇制は、十八世紀末から八十年間にわたる、朝廷の“闘い”のドラマから生まれた。神事や儀礼の再興、復古を通して、朝権を強化した光格天皇。その遺志を継ぎ、尊皇攘夷のエネルギーを結集した孝明天皇。幕末政治史の表舞台に躍り出た二人の天皇の、薄氷を踏むような危うい試みを描き、「江戸時代の天皇の枠組み」を解明する。


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by yomodalite | 2007-10-11 10:43 | 天皇・皇室 | Trackback | Comments(0)

幕末の天皇・明治の天皇/佐々木 克

幕末の天皇・明治の天皇 (講談社学術文庫)

佐々木 克/講談社

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藤田 覚氏の『幕末の天皇』を読もうとして間違えました。この時代に関して、意見をいうほど知識も読書経験もありませんが、前書に比べ特に良書と感じるところはありませんでした。藤田氏の本にある一本筋の通った感じというか、「魂」が感じられない。普通の学者本。

[目次]
■第1部 幕末の天皇
天皇の位置の浮上、将軍をしたがえた天皇、文久三年八月十八日政変と天皇、天皇と諸侯との新しい関係、庶政委任体制と天皇、朝廷政治の終焉
■第2部 明治の天皇
見えない天皇から見せる天皇へ、大元帥天皇の創出;巡幸する天皇、行幸する天皇、「御真影」の誕生)
____________

【BOOKデータベース】幕末から明治へ、時代は激しく動き世の中は一変する。その中で、俄にクローズ・アップされる天皇の存在。天皇は、維新後、夥しい回数の行幸と巡幸を繰り広げた。雲の上の見えない存在から見える天皇・見せる天皇へ。薄化粧をした女性的天皇からヒゲを蓄えた軍服姿の天皇へ。維新の前と後の全く対照的な天皇像を通して、明治とはどのような時代であったかを解明する。 講談社 (2005/11)

[要旨]
幕末から明治へ、時代は激しく動き世の中は一変する。その中で、俄にクローズ・アップされる天皇の存在。天皇は、維新後、夥しい回数の行幸と巡幸を繰り広げた。雲の上の見えない存在から見える天皇・見せる天皇へ。薄化粧をした女性的天皇からヒゲを蓄えた軍服姿の天皇へ。維新の前と後の全く対照的な天皇像を通して、明治とはどのような時代であったかを解明する。


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by yomodalite | 2007-10-09 22:08 | 天皇・皇室 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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