<   2007年 07月 ( 15 )   > この月の画像一覧

「世界征服」は可能か?/岡田斗司夫

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

岡田 斗司夫/筑摩書房




この本の説明を聞いて「世界征服」って、意外と大変だなぁ〜と感じることのできる人にはオススメ。。私は、ちくまプリマー新書が中高生が対象と知らずに読みました。

資金集めに銀行強盗とか、スタッフに給料15万円とか(笑)、、オウムよりはるかに情けない世界征服感に驚きをかくせません。少なくとも「FRB」が何なのか知っている人は手に取るべきではないし、小学生高学年ぐらいの年代が読むには、ちょうどいいのかも知れませんが、早熟な知性が逆に世界への理解を浅くする危険もあり。

岡田氏は近年「オタクは終わった」というような意見を述べておられるようですが、「全共闘世代」の理論派から、オタクの元祖はつながっていて、それは、現在のオタクにもつながっていると私は思います。現実からどんどん離れていているのは、全共闘世代も同じだったのでは。。。

◎世界征服の目的がアニメや漫画、特撮物の悪役を参考に分類
1.人類の全滅・・・ガミラス人
2.お金が欲しい・・・・ドクロベエ
3.支配されそうだから逆に支配する・・・ジオン公国
4.悪を広める・・・ピッコロ大魔王
5.目的が意味不明・・・聖帝サウザー

◎自分が世界征服をする場合に自分はどんなタイプか?
Aタイプ:魔王 「正しい」価値観ですべてを支配したい
Bタイプ:独裁者 責任感が強く、働き者
Cタイプ:王様 自分が大好きで、贅沢が大好き
Dタイプ:黒幕 人目に触れず、悪の魅力に溺れたい
________________________

【内容紹介】アニメや漫画に登場する悪の組織が掲げる「世界征服」とは、実社会で可能か? 70年代以降のアニメや漫画の登場キャラを引き合いに、組織の資金調達や人材確保など様々な側面から検証する。
誰もが一度は夢見た「世界征服」! その実践法を大真面目に検証する初の世界征服学!
世界征服の目的とは? かかるコストは? 設備投資、人材の確保、部下の管理、後継者問題・・・・・・「悪の組織」も会社組織も運営するのは同じだ! ではあなたはビジネスで「世界征服」できるか? ではアメリカは? 真剣に考える。 (ちくまプリマー新書2007/06)


[PR]
by yomodalite | 2007-07-30 15:54 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

民間が所有する中央銀行−主権を奪われた国家アメリカの悲劇/ユースタス・マリンズ著・林伍平訳

民間が所有する中央銀行―主権を奪われた国家アメリカの悲劇

ユースタス マリンズ/秀麗社



以前から気になっていた本ですが、想像以上に読みにくさを感じたのは、サッカー脳になっていたからでしょうか?

【目 次】
第1章 ジキル島の秘密会合
第2章 オールドリッチ作戦
第3章 連邦準備法
第4章 連邦諮問評議会
第5章 ロスチャイルド家
第6章 ロンドン・コネクション
第7章 ヒットラー・コネクション
第8章 第一次世界大戦
第9章 農業不況
第10章 通貨創造者
第11章 モンタギュー・ノーマン卿
第12章 大恐慌
第13章 1930年代
第14章 議会の暴露
終章 補遺

↓http://art.asablo.jp/blog/2005/09/03/62030

米国の中央銀行である連邦準備制度(FRB)は、民間が所有する銀行である。
1910年12月、ジキル島で秘密の会合があった。このジキル島会議に出席したのは、ネルソン・W・オルドリッチ上院議員(ネルソン・ロックフェラーの母方の祖父)、彼の秘書のシェルトン、財務次官補であり全国金融委員会の特別補佐官でもあったA・ピアット・アンドリュー、ナショナル・シティ・バンク・オブ・ニューヨークの頭取フランク・ヴァンダーリップ、J・P・モルガン商会のヘンリー・P・デーヴィソン、ファースト・ナショナル・バンク(モルガン)のチャールズ・D・ノートン、J・P・モルガンの上級代理でありバンカーズ・トラストの頭取ベンジャミン・ストロング、そしてクーン・ローブ商会のポール・ウォーバーグというメンバー。

12の連邦準備銀行の本源はニューヨーク連邦準備銀行である。
ベンジャミン・ストロングがニューヨーク連邦準備銀行の初代総裁に就任している。

● 制度全体の真の支配者はニューヨーク連邦準備銀行の株主

12地区の連邦準備銀行の株式は、それぞれ地区の国法銀行が購入した。ニューヨーク連邦準備銀行が金利を設定し公開市場操作を指揮することによって合衆国の通貨の日々の供給と価格をコントロールしたので、制度全体の真の支配者はニューヨーク連邦準備銀行の株主である。

ニューヨーク連邦準備銀行は20万3053株を発行し、大手のニューヨーク市の銀行が発行株式の過半数を取得した。

ロックフェラーとクーン・ローブが支配するナショナル・シティ・バンクは3万株で、他の銀行と比較して最大の株数を取得した。さらにJ・P・モルガンのファースト・ナショナル・バンクは1万5000株を取得した。この2つの銀行が1955年に合併したとき、単独でニューヨーク連邦準備銀行の4分の1近くを所有し、制度全体をコントロールした。そしてこのことにより、連邦準備制度理事会の議長には、ポール・ヴォルカーであろうとだれであろうと、彼らが適すると思う者を指名することができるようになった。

チェース・ナショナル・バンクは6000株を取得した。のちのマリーン・ミッドランド・バンクであるマリーン・ナショナル・バンク・オブ・バッファローは6000株を取得した。ニューヨーク市のナショナル・バンク・オブ・コマースは2万1000株を取得した。

ニューヨーク連邦準備銀行の株式を所有するこれらの銀行の株主たちは、1914年以来われわれの政治的および経済的運命をコントロールしてきた人びとであり、彼らは、ヨーロッパのロスチャイルド家、ラザール・フレール、クーン・ローブ商会、ウォーバーグ商会、リーマン・ブラザーズ、ゴールドマンサックス、ロックフェラー一族、そしてJ・P・モルガン財閥であった。

これらの同業者連は近年になって合併したり統合したので、コントロールはさらに集中している。

その他の11の連邦準備地区では、同一の株主がこれらの銀行の株式を間接的に所有するか、もしくは支配している。その他の株式はそれらの地区の主要産業を所有または支配している主要一族によって所有されている。
___________

【内容「MARC」データベース】合衆国の中央銀行の陰謀に包まれた起源を明らかにし、同時に、それは世界的なシオニスト帝国主義とテロリズムの基本的な道具であるという事実を公開する。秘密にされた強力な連邦準備制度について記した唯一の歴史書。 秀麗社 (1997/10)


[PR]
by yomodalite | 2007-07-30 13:27 | ビジネス・経済・金融 | Trackback | Comments(0)

ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談/竹熊健太郎

ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談

竹熊 健太郎/イースト・プレス



ゴルゴ13がいつ終わるのか、興味がある人もない人も興味深く読める本です。

また、この本を読んで、なぜ竹熊氏が、「サルまん」以降も、作品制作に積極的でないのかがわかったような気がしました。

※以下、ネタバレメモ。

【結末はこうなる/ガラスの仮面】
北島マヤは、「紅天女」本番直前に死ぬ。死の直前に「紅天女」は完成され、暗示されるが、 それは、姫川亜弓のみが目のあたりにし、その演技に敗北を宣言する。マヤの死により、急遽亜弓が「紅天女」を演じることになり、敗北感と、死のショックに見舞われている亜弓に、マヤの「魂の声」に突き動かされ、観客は、舞台上の亜弓の背後にマヤの姿を見る。

【結末はこうなる/美味しんぼ】
母親の死にまつわる誤解が解け、山岡と海原が和解。和解に至るまでの盛り上がりとして、「共通の敵」が現れる。徹底的な反伝統主義者、反エコロジスト、化学調味料や合成着色料や農薬にどっぷり浸かって育ち、自然食品を食ったらジンマシンが出るような人間に「究極のメニュー」を食わせ、「美味しい」と涙を流させる。

【出生の秘密/ゴルゴ13】
「日本人・東研作」14巻、「芹沢家殺人事件」27巻、「おろしや間諜伝説」36巻、「毛沢東の遺言」51巻、「河豚の季節」57巻。。。これらのエピソードは、関係者の誤認や証拠のないものばかり、「当たらずとも遠からず」がみそ。

【結末はこうなる/ゴルゴ13】
『市民ケーン』パターン。物語は「ゴルゴの死」からはじまる。ゴルゴがミスにより死ぬ。1人のジャーナリストが登場し、取材の過程でゴルゴの最後の標的と遭遇、その男はゴルゴの弟だった。男とゴルゴは共に満州で生まれ、旧日本軍の情報将校を父にもつ。男の母は旧ソ連の女スパイ、ゴルゴの母はユダヤ人、敗戦後、父はその旧悪から中国人の手で処刑され、男は実母を頼ってソ連に渡り、ゴルゴは建国まもないイスラエルに渡って、それぞれ優秀な軍人となる。男は旧ソ連の体制に絶望し、ゴルゴも民主主義の悲惨を目の当たりにし、アナーキストと化す。男はゴルゴが最後につぶやいた意味不明の言葉を伝える。それは、ポリネシア系の言語で、オセアニアの海に浮かぶ無人島の名前だった。そこは近代的な生活設備が完備しており、様々な民俗の孤児たちが平等に暮らす地上の楽園だった。
※もうひとつの予想は、「最終回」はない。さいとう氏が最終回を書いても、スタッフが総入替えになっても、永遠に物語は続いていく。

【火の鳥の最終回はこうなった】
『火の鳥』が『鉄腕アトム』と融合して大団円を迎える、という噂について。『火の鳥』は、過去と未来のエピソードを交互に挟み込む構成。最後が「現在」でおわる終ることは、手塚の口からも公言されていた。アトムが誕生した年が2003年、この年手塚は74歳。「ちょうどいい時期」ではないか。
手塚のチーフアシスタントを20年以上つとめた福元一義氏のインタヴューにて、
「確かに完結編は『鉄腕アトム』になったはずです・・・・・ただしアトムの主要人物が全員登場するとまでは聞いていますが、どういうストーリーであるかは、天国の先生にしかわかりません」

【目 次】
1/最終回のハナシ
   『ガラスの仮面』(美内すずえ)
   『美味しんぼ』(雁屋哲・花咲アキラ)
   『ゴルゴ13』(さいとう・たかを))
2/マンガのハナシ(『火の鳥』の最終回はこうなった
    ドストエフスキーと手塚治虫
    吉田戦車氏へ…一〇年目の詫び状)
3/自分のハナシ(一九六七年・はじめてのメディア体験
    1976年・ミニコミと少女マンガの日々
    1977年・オタクと青春
    1978年・ミニコミとアニメブームと)
4/オタクのハナシ(アニメーション編
    マンガ編
    エヴァ編
    私とエヴァンゲリオン)
☆特別付録 幻の竹熊健太郎マンガ・デビュー作
『ゲッペル先生のなぜなに教室どうしてくん』
______________

【出版社/著者からの内容紹介】 これを言ったら殺される!? 竹熊健太郎が業界震撼のタブー破りをまたやります! 『ゴルゴ13』『美味しんぼ』『ガラスの仮面』の最終回を徹底予想!
「いまだ完結を見ぬ代表的な「大河マンガ」をセレクトして、 その結末がどうなるのかを大胆にも予想してみようと思う。 もちろん、外れる可能性は大いにあるが、 ノストラダムスの大予言程度には当るのではないかと 内心自負しておる次第—?(本文より)」 そして続々と明かされる驚愕の事実……

・漫画家たちが脅える『ガラスの仮面』の「怖さ」とは?
・『美味しんぼ』に仕掛けられた巧妙なトリックとは?
・『火の鳥』最終回が『アトム』につながる!?
・『伝染るんです。』の名づけ親は竹熊だった!?

巻末には【特別付録】として、竹熊健太郎が、あの伝説のロリコン雑誌「漫画ブリッコ」に連載した幻のマンガ・デビュー作「どうしてくん」も収録!  イースト・プレス (2005/3/18)

[PR]
by yomodalite | 2007-07-30 12:56 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『インランド・エンパイア』 監督:デヴィッド・リンチ

f0134963_14451585.jpg


デヴィッド・リンチ5年ぶりの新作映画公開。

21日初日、15時開演に間に合うように13時半に行きましたが、すでに完売。19時開演はオーストラリア戦のため断念し、翌々日の23日15時ようやく観ることが叶いました。意外だったのは、平日昼間にもかかわらず男性客が目立っていたこと。7:3、8:2ぐらい?。20〜30代の比較的オシャレな男性客が多い。


f0134963_1446545.jpg


19時開演時には、女性客が増えてきたようですが。改めて見回すと、映画館に限らずどこの会場にも多い30代中盤以上の女性が非常に少ないですね。なんとなく客層を見て、最近「マルホランド・ドライブ」の人気が高い理由が分かったような気がしました。リアルタイムであれが初めてっていう客が多いんですね。


f0134963_14462397.jpg

観賞後の印象をひとことで言えば、これは「ジジイ映画」ですね。

「ジジイ映画」の定義を詳しく書く気はありませんが、巨匠が晩年にとるタイプの映画ということ。といっても、これは、完全自主制作ビデオ作品であり、実際は「映画」ではありません。篠田正浩ですら、晩年映画が撮れたのに、アメリカ人のお金持ちは「ケチ」ですね。現代美術は金融ユダヤ人が創ったものですが、リンチの遅すぎるシュールレアリスムが気に入らないのか、反グローバリズムが気に入らないのか。。

映画が作品として語られる時代など、とっくに過ぎ去った中で、唯一観たい監督であったリンチも映画を撮れなくなった。この映画?を色々と必死で読み解いている人もいるけど、「最高傑作」だの考えられない持ち上げ方をしている人は、関係者か「おこちゃま」かどっちかでしょう。滝本翁だって辛そうに書いているのに。

リンチファンならこの映画を褒めるより、リンチにちゃんとした映画を創らせろ!ていう声を上げるべきじゃないかな。

「マルホ」も元々TVプログラムとして構想されていたのが上手くいかず、なんとか最終的に「映画」の形に仕上げたものだったけど、成功と思われた「マルホ」以降も、映画もTV製作にもまったくスポンサーがつかない状態になって、なんとか撮らせたい周囲(といってもローラ・ダーンぐらい?)が動いて、ようやくカメラを持たせたけど、リンチもダーンには、もう興味ないし。。

ノーアイデアで始めたので編集といってもね・・みたいなことがあの長さで、最終的にダーンも思惑とは異なる出来にもうガックシ!今までリンチ映画を支えてきたメンバーも居なくなって・・・寂しいなぁという感想以外は今は受け付けられないかも。。

アートフィルムだったら「SHORT FILM of DAVID LYNCH」内の作品の方がレベル高いです。とにかく『インランド』をを持ち上げることは、これから見る若い観客がリンチを誤解してしまいそうなので絶対反対。

今ある映画はお金のかかった米プロパガンダ映画と後進国ビンボー映画と宮崎アニメのみで、リンチのジジイぶりを、実験映像とかCMアーティストとしてしか楽しめなくなるのかと思うと本当に寂しいのですが。

ちなみに滝本翁は、著書でリンチは若い女にはビンビンって言ってたけど、滝本翁と比較すればだよね。「インランド〜」は、若い女に対しても冷めてたよ(ビックリ!)。だからこその裕木奈江でしょ?

☆リンチのジジイっぷりを楽しもう!!
牛と一緒に「インランド・エンパイア」の自主宣伝するリンチ
◎Nate & Matt meet David Lynch (and a cow)
__________________

☆私的リンチBEST! ※( )内は日本公開年ではないかも。

1. イレイザーヘッド (97)
2. ツイン・ピークス [TV1-29話](90-91) ※パイロット版◎
3. ツイン・ピークス [ローラ・パーマー最期の7日間](92)
4. ロスト・ハイウェイ  (97)
5. ホテル・ルーム [TV1-3話] (92)  ※3話の「Black Out」◎
6. ワイルド・アット・ハート (90)
8. マルホランド・ドライブ (01) 
7. ブルーベルベット (86)   
9. オン・ジ・エアー ” [TV1-7話]  (90-91)
10. エレファントマン (80)
11. デューン/砂の惑星 (84)
12. ストレイト・ストーリー (99)

☆インランド・エンパイアは、評価外。

[PR]
by yomodalite | 2007-07-26 13:24 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(2)

天皇がわかれば日本がわかる/斎川真

天皇がわかれば日本がわかる (ちくま新書)

斎川眞/筑摩書房



名著。

以下内容メモ 。

中国の皇帝と日本の天皇は同格と日本人は思っているが、中国人は外国に皇帝が任命した王がいるが、天皇が任命した王はいない。

天皇とは、北極星を意味する言葉である。

日本を理解するキーワードは「律令国家」。もともと部族制国家であった「倭国」が、唐から輸入アレンジした「律令」によって律令国家を目指し、中華帝国の冊封体制を脱して「日本」となり、明治維新後「イギリス・プロシア型政体」がミックスして、「大日本帝国」となった。

さらに戦後「アメリカ型政体」までも加わって、現在の「日本国」となった。

「日本はサブカルチャーの国である」

【目 次】
●第1部 天皇という称号(「天皇」とは、そもそも法律用語である。
「天皇」とは、「北極星」のことである
君主の称号とは、臣下が献上するものである
日本の天皇号は、臣下が献上した
天皇は、「倭の五王」の子孫である
天皇の統治は、高天原の神の委任である
天皇の「姓」は、宮号である)
●第2部 中国と日本(「冊封体制」とは何か
冊封体制とは、中華帝国の世界秩序のことである
天命思想とは、王朝交替の思想である
日本は、中華帝国に朝貢して、世界史に登場した
遣隋使・遣唐使は、中華帝国の官職・爵号はいらないと伝えた
日本という国名は、律令体制に伴ってあらわれる)
第3部 日本律令国家(日本は、中華帝国のような国家になりたかった
日本は、律令を作るために、中国から律令の写本を運んできた
日本の血統原理の正当性は王朝交替思想を排除して成立した
律令国家は、行政指導・官僚統制型の国家である
結論 そして、国家の枠だけが残った)

___________

【本の内容】天皇の称号はいつ成立したのか。
天皇はなぜ続いてきたのか。
この疑問にただちに答えられる人は多くはないだろう。
天皇を長とする古代律令国家は、経済変動のために崩壊し、公家政治から武家政治へと時代は移ったが、それにもかかわらず、天皇と律令システムの正統性は失われなかった。
明治の日本は律令国家の直系の子孫であり、じつは今の日本もれっきとしたその跡継ぎなのだ。ウルトラ混合政体にいたる日本国家の本質とその由来の謎をはじめてわかりやすく解き明かす新・日本学入門。筑摩書房 (1999/10)

[PR]
by yomodalite | 2007-07-22 10:55 | 天皇・皇室 | Trackback | Comments(0)

アントニオ猪木の謎/加治将一

アントニオ猪木の謎

加治 将一/新潮社



著者はプロレスラー引退後の猪木と親友として永年付合ってきた人物。

国会出馬騒動、イラクでの人質解放、都知事選出馬騒動の顛末など赤裸々で、都知事選をめぐっての裏の駆け引きも克明に書かれていますが、なぜか猪木の謎はますます深まります(笑)
___________

【BOOKデータベース】愛しているのかいないのか…。ある女への「彼」の不可思議な言動。出馬するのかしないのか…。都知事選出馬をめぐる「彼」の不透明な駆け引き。大量の株の行方は…。新日本プロレスへの「彼」の不可解な愛憎。互いに最も心を通わせた20年来の親友が偉大なる史上最強のレスラー、アントニオ猪木の二面性を解き明かす傑作ノンフィクション。 新潮社 (2003/9/17)

[PR]
by yomodalite | 2007-07-20 23:00 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

天皇のロザリオ(上下)/鬼塚英昭

天皇のロザリオ 上巻 日本キリスト教国化の策謀

鬼塚 英昭/成甲書房

undefined


天皇のロザリオ 下巻 皇室に封印された聖書

鬼塚 英昭/成甲書房

undefined



職業作家ではない著者の人生全てをかけて書き上げられたと言っても過言ではないほどの熱がこもった刺激的な書。著者は中央大学法学部で学びながら学費未納で中退後、家業の竹細工職人となった方。

上巻には[日本キリスト教国化の策謀]、下巻には[皇室に封印された聖書]というサブタイトル。帯推薦文が太田龍氏だけなら読まなかったのですが、ジャパンハンドラーズの中田安彦氏の推薦文に惹かれて購入。

占領期の昭和天皇とマッカーサーのかけひき、欧米勢力の侵略の為の尖兵役としてのキリスト教イエズス会、占領期の日本国キリスト教化大プロジェクトが語られています。

著者の資料への解釈や、天皇に対する感情の激しさには、ときに違和感を感じますが、鬼塚氏のような年代で真摯な生き方をした著者の本を今のうちに読んでおかねばと思う今日このごろ。

▼ジャパンハンドラーズ
http://amesei.exblog.jp/3061952

▼鬼塚氏に逢ったときの印象
http://amesei.exblog.jp/m2006-06-01/#3269311
__________

【MARCデータベース】「陛下が危ない!」市長は叫んだ。九州巡幸・別府小百合愛児園の礼拝堂、昭和天皇にそのとき何が起こったのか? マッカーサーとカトリックが仕組んだ「日本改造計画」の秘密を暴く。膨大な資料を駆使して窮明する昭和の闇。


[PR]
by yomodalite | 2007-07-17 14:49 | 天皇・皇室 | Trackback | Comments(2)

「ホーキング青山ライブ 」 at 浜離宮朝日ホール

f0134963_1318399.jpg


「大銀座落語祭2007」入場無料イベントのホーキング青山ライブに行きました。

青山氏に関しては、相当以前のTVドキュメントで見て以来。ライブはもちろん初めて。他のチケット入手にことごとく失敗した後に、やっと当選できた公演でしたが、当選ハガキが、2通も届いたうえに(重複応募ではない)、その後時間訂正のハガキが届くなど、運営側のやる気のなさ&不人気が感じられ、まったく期待していませんでしたが、ライブは驚くほど面白かった。

会場には、青山氏と同世代や、もっと若い世代の人は少なく、車イスの人が4〜5人、年齢は45〜60歳ぐらいの人が多く、お笑いライブに来たというよりも、政治家の後援会(行ったことはないですが)に来たような客層に、期待値は下がる一方でしたが、

青山氏が登場すると、

「ホーキング青山って知ってました? わけわかんないで、なんか連れて来られたんでしょ?無料だしね、感謝するものなんかね〜〜デヴューしてから13年なんですよ〜」

談志、たけしとの出会い、素人時代の週刊SPAでの特集、TVドキュメント出演を経て、障害者初のお笑い芸人へと嵌められていく。物珍しさもあり、当初なかなかの人気を博すものの、後発の障害者である「乙武」に、ことごとく「してやられる」という、ファンにはお馴染みらしい「乙武」ネタのようですが、ついに乙武本人からMixi経由で、「M1」出場の際は、ぜひ相方にして欲しいという、告白を得、最強のツータッグ誕生の夢が語られると、会場は「夢の競演」に大いに盛り上がる。

自らのTV出演に対しては、細木数子に、「あんた地獄に落ちるわよ」と言われるほど、TVのバリアフリー化は出来ていないと嘆き、年金問題、北朝鮮、コムスンなどの時事ネタを、障害者ならではの切り口で語られるや、会場は、ドッカンドッカン、爆笑のテンポは益々早くなる。

お笑い反射神経の鈍そうな観客を前に、1時間余りの時間内で、くすっ、にやりではなく、これだけの爆笑回数が多いライブはあまりないです。そして最後は、高田のテーマ?による怒濤のエンディング。

今回のライブで、ホーキング青山が、談志、たけし等と同様の「毒」を持ちつつも、彼らが努力しても到底及ばない「かわいらしさ」をもつ「一流芸人」だということがわかりました。お笑いライブを観たのは、師弟競演「談志 志の輔 夢一夜」以来ですが、青山さんのライブを観て、思い出したのは、高座中に、志ん生が寝てしまっても、観客が起こさないエピソード。彼の魅力は志ん生の「かわいらしさ」に通じています。晩年まで確実に観たい芸人さんです。

【ネタバレしない程度の個人的メモ】
120万外車。アップダウンクイズ、ハザード、クラクション
冬の網走虐待ライブ〜「おとたけ」サイン
天龍に出演以来した時に、天龍が言った一言「そういえば、俺馬場さんの〜」
バレンタインチョコ in ○○〜おばあちゃん馬乗り
生徒会長兼副会長 
老人介護のストレス?!


[PR]
by yomodalite | 2007-07-17 13:18 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(0)

敗因と/金子達仁、戸塚啓、木崎伸也(著)

敗因と

金子 達仁,戸塚 啓,木崎 伸也/光文社

undefined


この本を読み出した頃、アジアカップが始まり、U20のWCが、カナダのヴィクトリアで行われていた。このタイミングで、この本を読み出した偶然に本当に感謝。カナダでの若い代表の闘いを観た人なら、この感覚を理解してもらえると思う。

彼らは、ドイツWC後のショックをすっかり洗い流してくれるような、本当に清々しい魅力一杯のチームで、カナダの観客は、彼らを日本の観客以上に暖かく熱狂的に迎えてくれました。

チェコを相手に、2点差でリードしながら、2回連続、相手にPKを与え同点にされ、延長戦の後PKで破れた。そんなおバカなチームだけど、彼らが今後のA代表に成長していくと思うと、楽しみでしょうがない。

アジアカップの次戦はオーストラリア戦だが、WCの時のような不安はない。きっとリベンジしてくれると思うけど、今は勝利よりも大事な経験もある。

この本を読む前、ドイツWCの記憶は、イギリスであり、ポルトガルであり、ドイツであり、ブラジルであり、フランスであり、イタリアだった。日韓WCでは味わえなかった欧州中心の久々にレベルの高いWCという満足感で、早めに日本が消えてくれたおかげで、欧州の試合に集中出来、幼い頃の、まだ日本がWCに参加することなど考えもしなかった頃の感覚で楽しんだと、そう納得していた。

でも、それはやはり違っていた。1ページ1ページ、一言一言にあの時の記憶が蘇る。「拳組」のブログはドイツWC時にライブで見ていたけど、金子氏の疲弊とトップページの「NAKATA.NET」のリンクが、これほどの本を生み出せるようには思えなかった。

表紙に一際大きくクレジットされている「金子達仁」ですが、金子氏の本著での仕事はヒディングインタヴューのみ。プロローグ、あとがき共に、戸塚啓氏が書き、チーム内の確執や、話題になった日本料理店でのドキュメント、「DFラインの高さ」など、読者の興味の核心部分は若い木崎氏が書いている。

一番辛く、しかし今後の日本のために、書かなくてはならない仕事をしたのは、戸塚啓、木崎伸也の両氏です。あのときの代表に、日本の勝利を真剣に願わず、努力しなかった者は1人もいない。それでも「戦犯」はいるし、原因は付きとめなければならない。

戸塚、木崎氏の仕事は、失敗を、糧に変えられるかもしれないと思わせてくれました。

【目次】
プロローグ/最期—2006年6月22日、中田英寿の動けなかった900秒。(戸塚)
第1章/愛憎—「やさしい人」が日本に与えてくれたもの。(戸塚)
第2章/団結—3人の男が背負い続けた、日の丸の誇り。(戸塚)
第3章/確執—「黄金世代」「海外組」とはなんだったのか?(木崎)
第4章/七色—博徒ヒディンクの喜怒哀楽。(金子)
第5章/晩餐—ラスト・サパー ボン日本料理店ドキュメント(木崎)
第6章/齟齬—ピッチ上で起こった、「自由」からの逃走。(木崎)
第7章/消極—それでもプライドは捨てられない。(戸塚)
第8章/落涙—その気持ちで、と彼は言った。(戸塚)
第9章/敗因と—日本サッカーに、未来はあるか? (金子)
あとがき/(戸塚)
___________

【要旨】緊急出版!ドイツW杯、日本代表は内部崩壊していた!稀代のスポーツライター3人がW杯終了後、全世界50人に及ぶ選手・関係者を徹底取材!あの時、日本代表内部になにが起こっていたのか?そして、日本サッカーに未来はあるのか—?その真相に迫った書き下ろし渾身ノンフィクション。 光文社 (2006/12/15)


[PR]
by yomodalite | 2007-07-16 23:39 | スポーツ | Trackback | Comments(0)

麻原彰晃の誕生/高山文彦

麻原彰晃の誕生 (文春新書)

高山文彦/文藝春秋




西山祥雲(不動産や顧問業をメインとしている。西山総合株式会社、経営育成ゼミナール、自念信行会などの代表)が経営する会社の幹部候補生の募集チラシにより、麻原は現れた。この面接のエピソードは、これまで聞いたことのないものでした。

また、麻原が、大分の山口系B組のB組長の跡目を継いだAと面識があったこと。「彰晃」という名前が、西山によるものだったことなど、知られざるエピソードが満載。


下記は、http://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200703120001/ から

・・・特に、その彰晃という名前の由来となる、「自念信行会」の西山毅夫(現・祥雲)という人物をこの本で初めて知った。1982年当時、世田谷祖師谷の事務所に現れた麻原は、この名前をもらったとされる。まだ麻原という名前はない。つまり松本彰晃と名乗り始めた、ということか。

あるいは、一度、上京したが、挫折して九州に帰った1976年当時、大分のY組系B組のAという人物のもとにいたのではないか、という「異聞」を伝えている。この辺を限りなくレポートしている資料は少ない。この辺から、村井殺害に及ぶなんらかのシンジケートがあるやなきやは、余人の推し量れる範囲の外だ。また、麻原という名前は、83年夏に、ヨガ教室の前身となる学習塾を開いたおり、生徒募集のチラシに始めて用いたとされる。麻原彰晃の誕生である。

この本の終わり方もなかなかユニークだ。「ヒヒイロガネ」で終わっている。ヒヒイロガネについては、詳細を避けるが、つまり、岩手県釜石周辺の自然界に存在する鉄分の多い丸石から生成された金属、ということになろうか。この研究を、酒井勝軍の文献から知った麻原は、現地に赴き、古老の研究家から大量に貰い受けたとされる。1985年6月のこととされる。

酒井勝軍のプロフィールを知れば、日ユ同祖論や「陰謀論」と容易に連想されていくのであり、 島田裕巳 のように、のちに井上や早川などの「弟子から教えられ、それを鵜呑みにしてしまった」とするのはどうかと思う。このヒヒイロガネでふたたび注目される東北の隠された神秘性だが、このような文脈ででてくることに、私は寂しさを覚える。(引用終了)

●第1章/狂気の誕生
戦後十年たった1955年、熊本で生まれた少年が、盲学校での生活を経て成人するまで(恨みの記憶、寄宿舎時代、居直りと涙)
●第2章/東京へ
兄の静止を振り切り、単身上京して鍼灸院を開設したが、それは荊野の道への第一歩だった(状況、結婚、逮捕、取締室で)
●第3章/オウム前夜
若者を集めた学習塾は、いつしか宗教団体に変化する。そして「彰晃」という名と出会う(宗教への執心、矛盾という橇、ヒヒイロカネ)
●第4章/グルに化けた日
空中浮揚、最終解脱、信者拡大……教団が肥大化するなか、麻原は空路インドへ向かった(空中浮揚、求心力、最終解脱、法王との会見)
●第5章/「ポア」はこうして始まった
ついに“事件”が起きた。信者が一人、また1人と殺される。「地下鉄サリン」への前史
(変貌、殺人、現世の魔境)
●終章/ほんとうの聖地
麻原彰晃とオウム真理教の信者たちが固執した、あるアイテム。それは東北地方にあった(詭弁のアイテム、山頂へ)

◎麻原彰晃の誕生 (文春新書)
_________

【本の内容】 数々の犯罪を生んだオウム真理教。その教祖・麻原彰晃に宿った「狂気」の本質とは何か?熊本時代の言動、上京後の逮捕、宗教団体への執着…徹底取材でさびしい怪物の核心に迫る。文藝春秋 (2006/2/20)

[PR]
by yomodalite | 2007-07-16 12:19 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite