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幕末 維新の暗号(上) 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)

加治 将一/祥伝社

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幕末 維新の暗号(下) 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)

加治 将一/祥伝社

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明治天皇の物語の決定版?

種本である鹿島昇氏の『裏切られた三人の天皇』と違い、ミステリー小説仕立てで読みやすく『ダヴィンチコード』のような面白さ。吉田松陰に対しては鹿島説とは異なる見解のようです。

☆参考サイト
◎「教育の原点を考える」フルベッキの子孫を巡る噂
◎フルベッキ写真

『幕末維新の暗号』あとがき

『幕末維新の暗号』を出してから、有形無形の圧力を受けている。脅しさえも。
日本には『幕末維新の暗号』という、一介のフィクション小説の出版さえ、許さない得体の知れない勢力がいる。

言論弾圧、出版妨害。

あるものは政府機関を名乗り、あるものは弁護士を名乗り、あるものは教育者を名乗り、あるものは学者を名乗り、いややはりその中には、まったく名乗らない闇の勢力もいる。 妨害には、さまざまな方法がある。『幕末維新の暗号』はもっともらしいことを並べ立てて、反証してみせ、これはイカサマ本だと言いふらす卑劣な方法は一般的だ。だが、よく検証すれば分かるが、根拠の薄いものばかりで、こじつけの手法が多くとられている。

そもそも小説に、史実と違うという攻撃など、トンチンカンな話で、その意図がミエミエではないか。

『幕末維新の暗号』は、盗作で読む価値なしだという言いがかりもよく使われる。

『幕末維新の暗号』は、駄作だと中傷する古典的な方法がある。

いずれも、知識遺産を知りたいと思う情熱を抹殺する恥ずべき人間のやることだが、そうはいっても確信犯的な連中には通用するわけはないのだが・・・

出版社や新聞社に、『幕末維新の暗号』の書評を載せるなと、圧力をかける方法もある。 そして直接版元に、本の抹殺を狙って難癖をつける方法もとられるが、現代において、もやはそれは成功しないはずだ。 情報が公開され、一定程度の言論の自由という意識が浸透している時代になってきているからだ。

さらにまた、作家やその周辺を震えるほどに脅す方法がある。オーソドックスだが、効果的だ。

正直、身の危険を感じている。
しかし加治は、屈服する年齢ではない。
もう充分、好きなように生きてきたし、この世に未練はあまりない。この先、長く生きてもせいぜいあと20年だろうか。それが仮に数年短くなったとしても、冷静に受け止められると思っている。

正直に生きるためなら、あえて危険な領域に踏み込むことはいとわない。
とは言え、セキュリティのために公表していた顔写真を引っ込め、暮らしを移させてもらった。これはすべきことだと思う。

過去における真実とはなにか?
個人が決めることじゃない。多くの人が、さまざまなことを知り、考えることに参加すれば、より真実に近づけるはずだと信じている。
それにはまず、知ること。

加治は『幕末維新の暗号』という小説で、世に問題を提起した。この本は長い取材と調査、そして多くの人の協力があっての賜物だった。

もう一度、見つめようではないか?
考えようではないか?
我々、日本という国を・・・
我々には、それが可能なはずである。

『幕末維新の暗号』は、発売わずか3週間で、4度も刷り増しするという栄誉にあずかった。購入し、読んでいただいたみなさんには、深い感謝と尊敬の念を抱かざるをえず、さらにより多くの人が、『幕末維新の暗号』を自分なりに見つめていただきたい気持ちでいっぱいだ。そこになにかを見出し、気付いていだだければ、作家としては本望なのだ。

応援歌がたくさん聞こえる。 すべての人に、感謝と愛情をこめて・・・

加治将一
by kaji-masa | 2007-05-18 07:01
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[出版社 / 著者からの内容紹介]
坂本龍馬の最後の手紙を「暗号文」と解読し、龍馬が腕利きのスパイだったこと、さらにフリーメーソンとの関係までを解き明かして、明治維新に新しい光を当てた前著『あやつられた龍馬』(2006年2月刊)で黒鉄ヒロシ氏をはじめ各界から絶賛された著者が、一枚の謎めいた写真から、ふたたび幕末ミステリーの旅に出る。本作は『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』のように、実在の人物・団体・出来事に基づいたフィクションの形式。小説NON連載(2006年7月号~2007年3月号・全9回)を単行本化。

◎学会からも黙殺され、トンデモ写真の類と当初は歯牙にもかけなかった望月だが、面会した岩本老人の熱意と鋭い分析から徐々に興味を抱き、該博な知識を持つ桐山ユカと共に、写真の謎の解明を試みる。岩本は、写真には「陰謀」が隠され、そのため歴史から抹殺されたと主張した。

◎そんな矢先、岩本は失踪の果てに死亡。残されたのは岩本からの謎めいた手紙と旅程表だった。望月はそれに導かれるように奈良県吉野、佐賀、長崎、鹿児島、そして岩本が絶命した山口県柳井を巡る。訪ねた土地土地で、望月は「写真」に塗り込められた、ただならぬ「秘密」を知る。それは……

☆出版社からのコメント
著者のもとに読者から実際に寄せられた「写真」をきっかけに、本作は着想された。
「写真」とは、幕末ファンなら誰もが知っている「幕末志士全員集合写真」、通称「フルベッキ写真」と呼ばれる一枚。そこには龍馬はおろか、西郷隆盛、勝海舟、高杉晋作、岩倉具視、大久保利通、伊藤博文、大隈重信……明治維新の主役たちが一堂に会し、中央には外国人親子が陣取っていた。

志士の全員集合などありえない。普通はそう思う。ところが、文献や古写真など史料との照合を重ねると、一人、また一人と被写体の「正体」が判明してゆく。誰が写っているのか?そして「外国人」フルベッキが、明治新政府に絶大なる影響力を有していたという事実と、あぶり出される幕末史の歪み。果たして、一枚の写真には明治新政府が隠した「維新の暗号」が塗り込められていた……歴史ファンが瞠目するノンフィクション・ノベル。

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by yomodalite | 2007-06-29 14:46 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)
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前回著作から、約一年ぶり、しかも今回は、デイヴィッド特集!!!!
滝本誠氏には、本当にお疲れさま。と言いたいです。私は、タキヤン中毒者でもあって、『インランド・エンパイア』を激賞した人とは距離をおきたいリンチ中毒者で、

この本は、そういった中毒患者には『インランド・エンパイア』以上にリンチ映画の幻を思い出させてくれる日本で唯一の本です。

【目 次】

「扉」 It's all in the beans....and I'm just full of beans
豆にすべては在り、ジジイもビンビン (滝本訳?)

◎デイヴィッド・リンチとコーヒー/前書きに替えて
・娘ジェニファーのタトゥ
・リンチ(エスプレッソ・キット)
・リンチ・コーヒーの発売
・コーヒー・テーブル・ブック
・カタログで得た新発見、その一
・次の発見

◎『インランド・エンパイア』への即効的アプローチ
・ウサギ・イン・リンチランド
・Wourld was on fire
・Everything is on fire
・Cheese is made from milk
・ニューヨークの恨みをロスではらす?
・バカアニメ=Dumland
・たまにはヘンリー・ミラーをいかが?
・MT瞑想、浮遊する白のブラジャー
・Catching the Big Fish
・SPLASHマガジン、1989年4月号
・リンチ・アメリカン・シュルレアリスト
・キャッチ・コピー
・インランド・エンパイア、とは?
・リンチの隣人、ローラ・ダーン
・カオヂカラ!
・ベンデレツキ愛からポーランド愛へ

◎ロバート・ヘンライの一冊の本がリンチの人生を決定した。
・ブッシュネル・キーラーとの出会い
・ロバート・ヘンライとは?
・友人ジャック・フィスク
・フィスク+リンチ、Heart Beat
・フィスク+リンチ、狂乱の『オン・ジ・エアー』
・フィスク+リンチ、イン・ヨーロッパ1965

◎リンチが学ぼうとしたオスカー・ココシュカについて、いくつか

◎『フロム・ヘル』にエレファント・マンが!
・象印聖人譚
・ヴィクトリアン・インダストリアル・シンフォニー
・公開当時は……
・佐藤重臣自主配給の『フリークス』

◎ニール・ヤングが『ブルーベルヴェット』の生みの母だった!?
 です、ます調で書いてみます、です。

◎イザベラ・ロッセリーニ、リンチ初めてのセレブ愛

◎『ツインピークス』フェスティバル参加、ハイジと抱き合う
・フェスティバル第一夜
・ツイン・ピークス・コーヒー最終形
・ジェリー・クルーズの鶏ガラ足
・ペギー・リーのBlack Coffee
・ロケ地巡りは暑かった
・クリス・アイザック…キーファー・サザーランド
・「おととい」の煎れたて
・コーヒー・トリック
・『マルホランド・ドライブ』のアイザック
・ローラとともに昼寝
・あれ、ブルース・ビッグフォード?
・I don't know Jack

◎カイル・マクラクランが秘蔵エロ雑誌を持って帰った

◎アリシア・ウィットが可愛かった、あの日々をあらためて追想しよう。
・アリシア、8歳デビュー
・ホドロフスキー版『デューン砂の惑星』
・リドリー・スコットからリンチへ
・『デューン砂の惑星』TV長尺版
・東高現代美術館リンチ・トーク
・アリシア・イン・ホッパー・ペインティング

◎映画評論家ロバート・エバートとの《20年戦争》
・まずはトロント詣で
・リンチ邸訪問
・キャロル・スピアの工房
・ロバート・エバートVSリンチ
・ドキュメンタリー
・『ミッドナイト・ムービー』
・またしてもロジャーが!

◎キャプテン・ビーフハート、そしてリンチ
・ある天才の回想
・リンチの「幼児状覚醒」
・その他の例外者

◎ナオミ・ワッツ、オーディション哀歌
・ケネス・アンガーは見た!
・ナオミ・ワッツ・プレイズ
・「オリーブ」誌モデルとしてのナオミ
・スコット・コフィ&マーク・ぺルグリノ
・キルスティン・ダンスト
・リンチとフェリー二
・スパイク・リーのオーディション・ムーヴィ
・ブラック・ダリア追補

◎コーヒー・カッピング/後書きに替えて

◎カルティエ財団現代美術館にて
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【内容説明】 「リンチ初めてのセレブ愛」「リンチの人生を決定した一冊」「リンチが学ぼうとした男」などをキーワードに、デイヴィッド・リンチを解読する。知れば知るほどわからない、語れば語るほどに迷い込む、リンチの宇宙。 (洋泉社 2007.6.25)

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by yomodalite | 2007-06-26 12:47 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)
マーティン・バナール「黒いアテナ」(「黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ」)のサマリーのような本。

批判の類型や、論争の全体構造の大凡がわかる。岸田氏の強過ぎる個性さえ気にしなければ、バナール説の紹介本として◎。

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【MARCデータベース】ヨーロッパ製世界史を、ヨーロッパ人(とアメリカ人)のコマーシャルだと見ると、何だか腑に落ちなかった世界史がはっきりとよくわかるようになった…。白人幻想を砕く一冊。『大航海』連載に加筆して単行本化。
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by yomodalite | 2007-06-23 22:53 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)
読書限定と思って始めたブログですが、例外的に(たまに?)映画の感想も書くことにしました。

松本人志初監督作品『大日本人』の初日から10日以上経っての反響はそれほど芳しいものではないようですが、本日観賞後、それらの雑音は無理もないと思いました。なぜなら、この作品は、笑いも、涙も、癒しもなく、勇気も与えられないから。(笑いがない、とは「お笑い」ではないという意味)

平日昼間、3割ほどの客席は、思いのほか静かでした。何度もクスっとさせられましたが、声が漏れるほどの笑いではなかった。でも、面白いか、面白くないかと言われれば、確実に面白かった。

もちろん迷っての判断ではありません。

TV番組で、かつてのような「天才松本」を感じることが少なくなりましたが、この映画で、やはりこの人は、超一流のクリエーターだと改めて感動しました。カンヌの賞などもらえなくても、この映画を『大佐藤』でなく、『大日本人』としたセンスには「大拍手」を送ります。

どこかのブログに、松本は、映画の神に愛されなかったと書いてあった。

アホか。北野の映画が人気があるのは、それが遅れてきたヨーロッパで、これまでの映画の良き生徒であるからでしょう。

松本人志は、日本が最も刺激的なカルチャーを生み出してきた時代の「若者の神」に君臨してきたひと。年老いた「神」との比較などできない。松本の映画のような「映画」を創れる国は日本しかない。

松本人志が書いた映画評は、なんだかツマラナイと感じていたんですが、(この映画のメッセージで)人とカブらないために映画観ていたと語れるクリエーターが、現在世界で何人いるだろう。(これが、彼の教養のなさからくるものではないことも、今回はっきりした)

この映画が、世界発信されることを、同世代の日本人としてとても誇らしく思う。

松本人志の次回作まで、もう映画館に行く必要はないでしょう(嘘。『インランド・エンパイア』も観ます!)

《最後に不満を少しだけ》

カンヌでの先行上映という戦略から考えると、スーパージャスティス一家はきっちり「アメリカ人」にしたほうが、カンヌで受けたと思うけど、そこが、真性「ハニカミ王子」である松本の弱点でしょうか。

☆☆☆☆(次回作にもおおいに期待)





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by yomodalite | 2007-06-13 20:38 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史―失われた10部族の謎 (Natura‐eye Mysteria)

ラビ・マーヴィン トケイヤー/徳間書店

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迂闊にも読んでしまいました!(泣) 中丸本の場合、あちらこちらからツギハギだらけの知識引用がそれなりにまとまって、政治娯楽本としては上手く行っている場合もありますが、これは酷い。

『闇の権力』とあれ程煽っていたのに、ユダヤの叡智とは!

ツッコミどころがあまりにも多くて、逐一あげていくのが面倒なほど。中丸氏のあまりのシャーマンぶりにトケイヤー氏が立派に見えてきますが、そちらも宗教人として、普通に常識的態度が身に付いているだけ。

中丸氏のユダヤ人とは宗教なのか、それとも民族なのか、何なのかという質問に、最初、トケイヤーは「宗教ではない、私たちユダヤ人は、人々です。人々とは家族です、ユダヤ人とは巨大な家族なのです」と、流石!宗教屋!としか言い様のない回答をする。

この回答に中丸のシャーマン魂が、Long time ago,I think....とかモゴモゴ言おうとするが、トケイヤーに日本語で(笑)と制されると、私は日本語でしゃべれるんでしたね。とまるで「麻原か!」というボケで終る。

その後、ケストラーを引用し、スファラディユダヤと、アシュケナージという2種類のユダヤ人がいるという説は、どのように思われるか?という質問には、トケイヤーは憤慨し、アシュケナージと、スファラディが同じ血筋であることが、遺伝的観点からはっきり証明されたと、ユダヤ人ー大司祭アロンの子孫には、ほかに見られない顕著な特徴がY染色体の遺伝子にあると、今度は思いっきり「優生思想」を主張する。ハァ。。。

こういった優生思想というか、何千年も前から「純粋な血筋」で、日本人が成立っているいう「ファンタジー」を信じたいタイプの人と、中丸氏自身の「血筋へのファンタジー」が共鳴しているんですね。

因に、中丸氏はこの本の中で、ビクター・ロスチャイルドにインタビューした話をさらりと紹介しているのですが、それこそ「ユダヤの叡智」として出版してほしいところ。

コラムが本文にくい込み、しかも目次にコラム内容が記載されない読みにく〜い編集スタイルは、徳間書店のドル箱シリーズに共通していますが、まともに扱って欲しくないというメッセージなのでしょうか。(単なる粗製濫造?)

イエズス会など、キリスト教を偽装したユダヤ教というのがあるらしいのですが「キリストの幕屋」だけでなく、トケイヤーが、紹介しているキリスト教会関係者がそうなのかも(ホ−リネス教会)。

自らが高揚すること=日本の霊力と感じる、中丸氏には、日本の伝統保守は本当に注意すべきだと思います。日本の文化が日本独自であると考えるのは、本当の「日本の伝統」じゃないですからね(笑)

(p42)明治天皇から聞いた話として、「日本は神道である。しかし神道は本来ユダヤ教である」と明治天皇が述べた件について、もともと道教で、多神教である神道が、近代化を目的とし、天皇を神とする国家神道(一神教に近い)へと変化していった。

近代(明治)になってそれまでとは大きく異なる持ち上げられ方をした天皇ですが、江戸時代の天皇のことはほとんどわからない。明治天皇の周囲には、常に討幕の獅子たちがいた印象しかないうえに、この話を披露したのは、天皇の娘を母とする人物。皇室の「娘」には、クリスチャンが多くいたようですが、当時の多くの国民より、近代化(=キリスト教)が推進されていたのでしょう。

☆中丸薫の正体他「ヒロさん日記」
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1366554
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【内容紹介】日本人とユダヤ人は、共に神から選ばれた民族の裏と表。ユダヤの叡智と日本の霊力をつなぎ合わせて、高天原を祓い清めなくてはなりません! ユダヤ社会と日本人の共通点についてじっくりと対話した成果が収められた一冊。

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by yomodalite | 2007-06-07 18:23 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

祖父東條英機「一切語るなかれ」 (文春文庫)

東條 由布子/文藝春秋

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東条氏参院選出馬報道記念。私が実際に読んだのは、95年出版の「岩波由布子」名義のもの。

著者は、祖父である東条英機処刑時は、まだ非常に幼かったので、祖父に関して直接知っている訳ではなく、母であり夫人である日記を元にして語られています。

身内しか知らないような歴史的に重要な事実等が含まれている訳ではなく、家庭人としての東条英機氏の人柄や、東条夫人について、その人間性がかいま見られるという内容で、この当時の軍人家庭の雰囲気が伝わる。

山本七平氏に厳しく批判されたと言う「諸君」紙上での『東条家の言い分』も読んでみたい。
__________

【BOOKデータベース】「沈黙、弁解せず。一切語るなかれ」を家族に遺し、東条英機元首相はすべての責任を負い処刑台に登った…。戦後50年、その掟を解き、孫娘がここに記す東条家の戦中戦後。数々の新事実を通し、人間東条英機の姿が浮び上る。映画化(「プライド 運命の瞬間」)の反響、出版後に寄せられた手紙等を新たに収録した増補改訂版。

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by yomodalite | 2007-06-07 17:13 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

泥の家族/東野幸治

泥の家族 (幻冬舎よしもと文庫)

東野 幸治/幻冬舎

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離婚した奥さんと、再度同居することになった東野氏には、不幸を纏う才能がある。第二弾に、奥さんや娘が登場する作品が書けたなら、内容も経済的にも貧乏な純文学界に傑作が生まれるかも?

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【Amazon.co.jp】イタい、痛い。この痛さはどこからくるのだろう。物語は大阪のとある街で暮らしていた5人の家族を中心に展開する、というより過去へとさかのぼっていく。見舞いにきた友だちに醜態をさらす父、セックスにハマって成績が急降下する兄、愛のない初体験をしてしまう姉。そして、そんな家族を「しょうもないな」と思いつつも、流されてしまう弟(=主人公)…。「七割が作り話で三割が実話」と著者の東野幸治は説明するが、「実はその逆なのでは」という感じを受ける。70パーセントのリアリティー。それも、多くの家族に共通する「鍵をかけてしまっておきたい恥ずかしい話」にスポットを当てることで、本書は読者の「痛覚」を刺激することに成功している。

本作が文壇デビューとなる東野の作風だが、性風俗を小道具として巧みに使いこなす点、女性の描き方—— 本書の「姉」と松本人志の「おかん」に共通するあけすけさなど—— に松本の影響を感じるものの、全体としては松本の不条理性とは一線を画す、骨太で日常的な世界観を持っている。テレビで見せる「お笑い」の顔とはまた違う、東野の新境地をのぞくことができる力作である。(磐田鉄五郎)
2000/11(シンコーミュージック)


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by yomodalite | 2007-06-06 20:48 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite