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最高支配層だけが知っている日本の真実

副島 隆彦,副島国家戦略研究所/成甲書房

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一冊に様々な情報が盛り込まれた学習本。

以下、内容メモ

1.安倍晋三の奇怪な変節と「ザ・カルト・オブ・ヤスクニ」/副島隆彦
安倍政権はアメリカの政治家たちから「靖国神社を狂信するカルト集団」と呼ばれている。日本の経済界は中国への謝罪外交と、ま外資による更なる買収から国内資本を守ろうとしている点で、安倍政権を支持している。

2.大衆世論を操縦せよ!—「郵政洗脳選挙」と「広告プロパガンダ代理店」/中田安彦
米広告代理店BBDOワールドドワイド社、アレン・ローゼンシャインは、郵政選挙前に小泉に会っていた。

※ローゼンシャイン:20世紀の広告界においてもっとも影響力のあった人物の1人。世界でWPPグループと影響力を二分するオムニコムグループを立ち上げた。世界のマスメディアの広告収入は、保険業界に大きく依存している。民主党の広告を担当したのは同じBBDOグループのフライシュマン・ヒラード社。

岡田代表が出演したCMは広告手法における禁じ手を多数使用している。ウォルター・リップマンの著書『世論』は、ヒトラーの『我が闘争』と同じぐらい恐ろしい本。

3.遅れて来た「拝金主義」—外国勢力に踊らされ続ける日本人/根尾知史
日本の高度成長は「奇跡」ではない。

4.日本銀行はロスチャイルドがつくった—明治日本のドンは、仏ロスチャイルド家の承認を受けて日銀を設立した松方正義である/吉田佑二
金融を支配する者が本当の支配者、それが欧や米の国際銀行家であり、そのカウンターパートこそが日本の最高実力者である。

5.世界の歴史をカネで動かす男たち—国際エスタブリッシュメントの金融支配/鴨川光
『世界の歴史をカネで動かす男たち』クレオン・スクーセン著紹介。同書は、ジョセフ・マッカーシーの『共産中国はアメリカが作った』をさらに掘り下げたもの。スクーセンは、FBI長官フーヴァーの秘書で、退官後『裸の共産主義者』がベストセラーになる。

同書は、キャロル・キグリーの『悲劇と希望』の全面的抜粋本。FRBとは、アメリカ銀行ではなく、ロックフェラーなどの私的銀行家の集団である。 キグリーによれば、彼らは国家全体に貸し付ける「高利貸し」プライヴェートバンカーズである。

彼らの興味の対象を5に要約すると
1)世界主義かつ国際主義をとる
2)政府と癒着し、政府の負債問題にきわめて関心が高い。
3)関心の的は債券であり、実際の商品には余り関心がない。
4)したがって彼らは熱烈なデフレ支持者である。
5)徹底的に秘密主義を貫き、政府の裏に財政的影響力をもつ。

キグリーによれば、国際金融による世界支配の思想は19世紀のジョン・ラスキンの思想の系統に属する。
学生左翼だった「全学連」には、右翼の田中清玄が活動資金を提供し、さらにその背後には米CIAやロックフェラーの資金提供があり、暴れる学生運動家が演出された。日本と中国との間の衝突コースの演出には気をつけなければならない。

6.秀吉の金、信長の金—イエズス会の黄金輸入利権と
「銀の島」日本から流出する銀/葭川邦弘

16世紀後半(戦国・安土桃山)石見銀山の圧倒的な産銀量によって「銀の島」になった日本。金と銀がこの時代だけ交易され、金は海外から輸入されていたー日本国内で金の流通が豊富になった。信長が天下統一に王手をかけられたのはイエズス会の貿易活動の斡旋によるもの。

1579年からイエズス会のトップだったヴァリニャーノの本国への報告書『日本巡察紀』(平凡社東洋文庫)に秀吉がイエズス会宣教師から黄金を輸入しようと交渉した事実が書かれている。

司馬遼太郎の『街道を行く11 肥前の諸街道』の「教会領長崎」〜ポルトガル人がやってきた頃、日本は銀に比べて金が安く、日本から金を持ち帰るだけで巨利になった。オランダ人が徳川政府の態度や、牢獄のような出島の暮らしに2世紀も耐えられたのも、この利があったため〜この文章には大きな「隠し事」が混じっている。司馬は「日本巡察紀」を参照していたのに、秀吉の黄金輸入交渉の事実に触れていない。日本人に知られてしまうと、自身の文章の構図が崩れてしまうからだ。司馬はよほど「巡察紀」に日本人をアクセスさせたくなかったのだろう。

イスラム商人によって、イスラム教は、中国の広東の港や、フィリピンのミンダナオ島あたりまで伝播していたがそれ以上北上しなかったのはめぼしい交易品がなかったから。しかし石見銀山の出現によって、イスラム商人に代わって東アジア貿易に進出したキリスト教徒であるポルトガル商人が、日本にキリスト教を伝来した。ポルトガル貿易は支那産の生糸を日本にもたらし、日本から支那に銀を搬出する仲介貿易をしていた。

7.女王陛下の明治維新/日野貴之

8.日本海海戦はイギリス海軍の観戦武官が指揮していた/須藤喜直
『海の政治学』『地政学入門』『ペリーはなぜ日本に来たか』〜曽村保信。日露戦争とは、全朝鮮と南満州の一部を勢力下に置きたい日本と全満州と北部朝鮮を欲するロシアとの利害の正面衝突であり、極東の一端で戦われた二国間きょくち局地戦争であったが、本質は列強諸国の利害が密接にからまっていた。

要するに日英同盟とは、イギリスがリングキーパーを務めることに明記した対露軍事同盟であった(〜『日露戦争を演出した男モリソン』下巻)

司馬遼太郎は、開高健と並び「サントリー文化人」と呼ばれた。サントリーはロックフェラー財団とも提携し、巧みな広告戦略をもった財団であったことを考え直すべき。

9.ロックフェラーが仕掛けたウォーターゲート事件/谷口誠
ロッキード事件と、ウォーターゲート事件はワンセット。

10.「ロッキード事件」におけるザワザワとひろがる真実/中田安彦
田中角栄は1974年外国人記者クラブで、「あれはロックフェラーのしわざなんだ!」と聞こえよがしに吐き捨てた! この後、現在アジア戦略にアメリカは勝利し、中国と連携して世界経済の統合を進めている。 小泉の靖国参拝ごっこすら、この戦略に沿ったものだったか。

11.「愛の思想」で新自由主義から身を守れ/関根和啓
「適者生存」バラの一種である「アメリカ美人」は周囲に生長している若芽を犠牲にして初めて見る者をうっとりさせる絢爛さと芳香をもった花に育てることができる〜ジョン・D・ロックフェラーの日曜学校の演説より
____________

【出版社/著者からの内容紹介】 「反骨の真実派言論人」副島隆彦、そして氏が率いる若手気鋭物書き集団「副島国家戦略研究所」が、属国日本のウソ・欺瞞・虚妄を暴きあげる、11本の熱血社会派読み物。

【本の内容】 信長・秀吉の「黄金支配」から司馬遼太郎の「背信歴史小説」、安倍晋三「靖国カルト政権」まで属国・日本の虚妄をメッタ斬り、真実言論の恐ろしいまでの精華。

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by yomodalite | 2007-04-25 20:20 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

もう一度逢いたい (朝日文庫)

森繁 久彌/朝日新聞出版



森繁83歳の時に書かれた、エッセイ集。

『品格と色気と哀愁と』を先に読みましたが、こちらがシリーズ第一弾。大人の男の色気がここにあります。

【目 次】
「もう一度逢いたい」
・松下幸之助翁との対話
・メザシの巨頭、土光敏夫さんと対談す
・谷崎潤一郎 ー その人
・洗面器と永井荷風の女
・詩人サトウハチローさんを偲びて
・恩師、菊田一夫氏怒る
・役者泣かせの森谷司郎監督
・渡辺邦雄監督と灯籠
・井上正夫丈と私の大トチリ
・志ん生、圓生との旅
・日本一の焼き物の大先生 − 加藤唐九郎
・少年の恋
・山麓のまぐわい
・中国のマジック
・伍堂卓雄さんと佐島マリーナ
・人間のアジ ー 彦ちゃんという同級生
・満州に消えた長兄・弘を憶うや切
・倚門の望 ー 老いた母を今さらに想う
・諒闇 − 昭和天皇との最後の夜
・英太郎、おぬしは慌てて何処に行くのだ
・芝居に打ち込んだ奇才、井上孝雄
・友、ひばり逝く
・ニィッと笑って通り過ぎるだけの男 ー 渥美清
・コーちゃんと初舞台 ー 越路吹雪
・逸見さん、さらばだ!

「満州変貌」
・柳絮舞う新京
・興安嶺の狼
・大陸に沈む夕陽
___________

【書籍紹介】谷崎潤一郎、初恋の人妙子、菊田一夫、永井荷風の女、越路吹雪、美空ひばり、昭和天皇、そして母、兄…。俳優として一時代を築いた著者が、八十路を越えて"艶やかな時をくれたあの人、この人"への熱い想いを若々しい筆で綴った感動のエッセイ集第1弾。

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by yomodalite | 2007-04-25 19:22 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

品格と色気と哀愁と (朝日文庫)

森繁 久彌/朝日新聞社




「どうしてこの刎頸の契りが切れるものか!あいつは、ぞっこん俺に惚れていたのだ。今となっては、それのみが私の胸を打つ」

勝新太郎が逝ったときの、森繁の心の叫び。

あの勝新がぞっこんだったという友情とはどれ程のものだろう。

松岡正剛をここまで泣かせる森繁久彌に、今、逢いたくてしかたがない。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0590.html

宇野亜喜良氏の装幀・装画も絶品!

 【目 次】
・想えば遠し、勝新太郎
・一度ぐらいはデートしたかった杉村春子
・思いはいまだ募る原節子
・「さよなら」も言わずに、芦田伸介
・不世出の役者。三木のり平
・「夫婦善哉」のプロデューサー 佐藤一郎
・宰相に寝取られた女
・異国の夜の物語
・箱根逍遥
・世界的な作曲家との出会い 山田耕筰
・日劇ダンシングチームの親分 秦豊吉
・”御落胤”の風格 川口松太郎
・奇態で偉大なおっさん 菊田一夫
・名戯曲の舞台裏 北条秀司
・有吉佐和子と“恍惚の人”
・映画監督・溝口健二のわがまま
・ある諍いの思い出 加藤泰監督
・下を巻く川喜のオッチャンの手料理
・小道具の丸山さんのこと
・演出家サミー・ベイスの“感動”
・盲目の少女の涙
・あるクリスチャンの葬式
・満州のお手伝い、淑謹のこと
・角屋ヒデさんとの再会
・わが愛しき妻よ
・あとがきに代えて(長男である泉の死)
_________

【BOOKデータベース】人のぬくもりは哀しい—原節子、勝新太郎、三木のり平、杉村春子、有吉佐和子…そして愛おしき妻杏子。俳優として時代を駆け抜けた著者が、過ぎ去りし日々の、忘れがたき粋な男たち・女たちとの熱き思い出を、艶やかに軽妙な筆致で綴った名エッセイ集第2弾。

【著者略歴】「BOOK著者紹介情報」より
森繁 久彌 /1913年大阪府生まれ。俳優。日本俳優連合理事長。東宝劇団、古川緑波一座、満州新京放送局などを経て、戦後、コメディアンとして認められる。47年『女優』の端役で映画デビュー、50年『腰抜け二刀流』で初主演。その後、『三等重役』『夫婦善哉』『警察日記』『駅前旅館』などで俳優としての地位と名声を確立。ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』のテヴィエ役など、舞台・TVでも活躍。『知床旅情』などのヒット曲もある。1991年、文化勲章を受章


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by yomodalite | 2007-04-25 18:26 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

テレビは日本人を「バカ」にしたか?―大宅壮一と「一億総白痴化」の時代 (平凡社新書)

北村 充史/平凡社



どうしてこの本を読もうと思ったのか確かな記憶がありませんが、読んだことを100%忘れても大丈夫な内容。

著者は、TV草創期の傑作ドラマにディレクターやプロデューサーとして関わってきた方ですが、テレビの成功とともに歩んできた人間が現場引退後、何年もお金だけもらって威張っていたら、こうなるんだろうなぁという感じのゆる〜い内容。

大宅壮一氏の名言を、今「読み直す」という「意味」が、まったく感じられません。

下記は本著の締めのお言葉。

「娯楽からはじまったテレビは、いまデジタル放送時代を迎えようとしている。機械部分がブラックボックス化したとは言え、テレビの速報性と映像の品質は格段の進歩をとげた。ソフトウェアのほう、つまり「番組と報道」の故障部分をいち早く発見し、修理する能力さえあれば、テレビはこれからも情報化社会のトップランナーであり続けるだろう」 

ブラックボックス、ソフトウェアなど、07年新書としてあまりにも痛々しいです。あとがきには、放送の仕事をしている若い方々に読んでもらいたいと書かれていますが、現在TVの制作現場で苦労している若者に、そんな暇も、お金もないのは、老害のせいではないでしょうか。

【目次】プロローグ テレビは恐竜の卵か/第1章 テレビの時代は娯楽からはじまった/第2章 「電気紙芝居」と呼ばれて/第3章 「マス・コミの白痴化」から「一億白痴化」まで/第4章 「総」の字は誰が入れたのか/第5章 歌う郵政大臣/第6章 私をアホにしないで/エピローグ そして誰もいなくなるのか
__________

【BOOKデータベース】昭和三十一年秋、神宮球場の早慶戦でそれは起こった。早稲田の応援席に現れた男が、突然慶応の応援を行い、すばやく姿を消した、という珍事である。その夜、事件は日本テレビの人気番組『何でもやりまショー』の企画だったことが発覚、事態は一気に“白痴”番組論争に結びついていく…。大宅壮一希代の名言「一億総白痴化」。テレビは本当に、日本人を「バカ」にしたのか。

【著者情報】北村充史(キタムラミツフミ) /1939年奈良市生まれ。京都大学法学部卒業。著述家。NHKドラマ部ディレクター、チーフプロデューサー、総合企画室主幹、WOWOWゼネラルプロデューサーなどを歴任。NHKではドラマ『けったいな人びと』、大河ドラマ『風と雲と虹と』、NHK特集『日本の戦後』、銀河テレビ小説『思い出トランプ』、ドラマスペシャル『父の詫び状』などの制作に携わる。脚本にドラマ『子どもの隣り』(NHK)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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by yomodalite | 2007-04-23 10:41 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

アトムの命題―手塚治虫と戦後まんがの主題 (アニメージュ叢書)

大塚 英志/徳間書店

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アトムの命題 手塚治虫と戦後まんがの主題 (角川文庫)

大塚 英志/KADOKAWA

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タイトルに惹かれて久しぶりに大塚氏の著作を読みましたが、期待した内容には届かなかったという感じ。

序章で提示された「命題」ですが、その後は手塚マンガの手法としてのデフォルメについて、最終章まで延々と作品検証が続くのみ。ただ戦後史を「アトムの命題」と名付けたセンスは素敵です。

【序章】
その日、世界は「戦時下」にあった。
手塚治虫、あるいは『鉄腕アトム』について語ることは、この国がいかに「戦後」を受容してきたかについて語ることに等しい。それは断言できる

〜昭和54年の手塚インタヴュー
手塚●「民主主義っていうのはね、僕はどういうことなのかよくわからんのですよ〜あの頃に受け取った民主主義というのは、決して楽天的なものではなかったね。全体主義よりつらい、というかんじ。

ーーーーただ、『紙の砦』なんか読むと、さあ、これから思いっきりまんがが描けるぞ、というシーンがあって、
手塚●あれは別に、民主主義と関係ないですよ。あれは反戦主義というか、平和主義であってね。まんがが描ける時代がきた、と〜思想的な統制もあったけど、まず、紙がなかったんだよ。機械的なことだね。描く人もあまりいなかったし。僕のまんがから戦後民主主義というものを感じる人がいるとしたらね、さっき言った職人的打算ということでね。意識的に正義の味方みたいなものを他の人をまねて描き出したのがもとじゃないかと思う。

昭和54年時に、手塚が戦後民主主義への違和が、この時点で知識人の間で既に戦後民主主義の「欺瞞」の追求がありふれた言説であったことに由来するであろうことは注釈が必要だ。そのような言説が大衆化しつつもあり、手塚はそのような大衆の変化の潮目には敏感な人であったと僕は感じる。それは時として変節にさえ映るが、このような時代の潮目への感受性は漫画家にとって重要な才能だ(p9)

例えばロボットとしての「息子」の「父」への造反という主題は「青騎士の巻」からほぼ10年後、梶原一騎によって反復される〜父親によって「ロボット」として作られ、成長しない(その体型が小柄である、というのが梶原が飛雄馬に与えた宿命だった)主人公が自身の意志で造反する〜無自覚であってもそれは『アトム』の変奏としてある。それは戦後まんが史に記憶された主題ーぼくはこれを「アトムの命題」と呼ぶ〜(p13)
__________

【MARCデータベース】なぜ手塚治虫はアトムを成長させなかったのか。戦時下、占領下を「群衆の一人」として生きた手塚の内側で、まんが表現と歴史がいかに出会い、そして、戦後まんが史を産み落とすに至ったのか。気鋭の評論家がその実態に迫る。

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by yomodalite | 2007-04-23 10:23 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

大地の咆哮/杉本信行

大地の咆哮 元上海総領事が見た中国

杉本 信行/PHP研究所

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日本を背負って働き、命を縮められた著者には哀悼の意を表したい。

巻末の付録「日中を隔てる五つの誤解と対処法」、中国人との歴史対話という、現場における最も重いテーマについて、具体的な対処マニュアルを提示している。

全体的に読みにくい印象あり。また上海駐在員の自殺の真相については物足りなさが残る。
__________

【出版社/著者からの内容紹介】2004年5月、在上海日本総領事館の館員が、中国側公安当局者による恫喝と脅迫に苦しめられ、自殺の道を選んだ事件は、日本人に大きな衝撃を与えた。そのときの総領事が著者である。
同年秋、一時帰国した著者は、自らの体に病巣があることを知る。医師から告げられた最終診断は末期がんであった。抗がん剤による激しい副作用と闘いながら、日本と中国の未来を見据えて書いたのが本書である。

「解説文」を執筆した岡本行夫氏(国際問題アドバイザー)はこう語る。「この本は現在の中国を分析するものとして世界中で書かれた多くの著作のうちでも屈指のものだと思う」「現役の外交官が、病気と闘う中で、自分の経験と考えを、脚色や誤魔化しなしに、そのまま我々に伝える決心をした」
著者はいう。「中国認識で大切なことは、机上の理論を排した現実に即して中国を理解することだ」と。その言葉どおり、日本人が知らない中国の実態を明らかにした大著。

[MARCデータベース]中国は日本にとって時としてやっかいな隣国であるが、だからといって引っ越すわけにもいかない。約30年間、中国外交の第一線で活躍した元上海総領事が、知られざる大国の実態と問題点を、その歴史と現状から分析する。





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by yomodalite | 2007-04-19 18:38 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

殉教カテリナ車輪

飛鳥部 勝則/東京創元社

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殉教カテリナ車輪 (創元推理文庫)

飛鳥部 勝則/東京創元社

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図像学ミステリと聞いて、心揺さぶられる人は絶対損はしない面白さ。

収録された絵は美術家でもある著者の作品。

妖し気なタイトルにふさわしい単行本の黒い装幀が魅力的ですが、文庫には、有栖川有栖氏による解説「印象アスカベ本格」が収録されているらしいです。
_________

[BOOKデータベース]描くことに没頭し燃え尽きるように自殺した画家、東条寺桂。『殉教』『車輪』—二枚の絵は、桂の人生を揺さぶったドラマを語るのか…。劃期的な、余りに劃期的な、図像学ミステリの誘惑。第九回鮎川哲也賞受賞作。
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by yomodalite | 2007-04-17 18:38 | 文学 | Trackback | Comments(0)

濃厚民族/浅草キッド

濃厚民族

浅草 キッド/スコラマガジン

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浅草キッドの対談の名手ぶりが遺憾なく発揮された書。ふたりが各々つっこむという逃れられないツッコミに、ゲストはどんどん乗せられてしまう。まさか、田原総一朗がそこまで脱いでいたとは!

◎[参考記事]評者・鈴木工(ライター)
___________

【対談ゲスト】 深作欣二、田原総一朗、山城新伍、テリー伊藤、力也、松井章圭、古舘伊知郎、百瀬博教、石倉三郎、佐々淳行、野村克也、甲本ヒロト、高橋がなり、萩本欽一、ビートたけし

[出版社/著者からの内容紹介]『お笑い男の星座2』(文藝春秋)も大好評の浅草キッドの待望の最新刊が登場! 今回は昭和の色濃い大物著名人たちをゲストに迎えての対談集! かねてから「インタビュアーは天職」と語る浅草キッドの2人だけに、お笑い、格闘技から社会、政治まで、ゲストとの熱いトークバトルが繰り広げられている。その対談の濃厚な劇空間を単行本に収録。「事実は小説よりも奇なり」をリアルに見せつける、男の中の男たちによる、最高のエピソード満載、読み応え十分の対談集!  スコラマガジン (2003/10/9)




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by yomodalite | 2007-04-17 14:55 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(0)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

東野 圭吾/文藝春秋



第134回直木賞受賞作/第6回本格ミステリ大賞受賞作。 『このミステリーがすごい!2006年版』・『本格ミステリ・ベスト10 (2005)』・『週刊文春 傑作ミステリーベスト10』の第1位を獲得(三冠は史上初) と、なんだか凄まじい受賞のオンパレードですが、ここまで、受賞を逃してきたツケが一気に払われたのでしょう。

東野氏の作品は、出版直後に読めないことが多くて、いつも話題作先行、順番や、シリーズを無視してしまう。因にこの作品は、「ガリレオシリーズ」の三作目らしい。

湯川学(帝都大学理工学部物理学科助教授=ガリレオ)登場作品は、他に『探偵ガリレオ』と 『予知夢』 があり、いずれも短編で、「容疑者Xの献身」が初めての長編。他の2作もぜひ読んでみたい。

下記は、http://from1985.pekori.to/keigotaku/review/x.html より

◎登場人物一覧
湯川学:帝都大学理工学部物理学科助教授(通称ガリレオ)
草薙俊介 :警視庁捜査一課の刑事・湯川の友人・帝都大学社会学部出身
石神哲哉 :高校の数学教師・湯川の友人・帝都大学理学部数学科出身 / 花岡靖子 :弁当屋「べんてん亭」の従業員 / 花岡美里 :靖子の娘・中学生 / 米沢 :「べんてん亭」の経営者 / 米沢小代子 :米沢の妻 / 富樫慎二 :花岡靖子の前夫 / 岸谷刑事 :警視庁捜査一課勤務 / 間宮班長 :警視庁捜査一課勤務 / 山辺曜子 :自転車を盗まれた主婦 / 工藤邦明 :印刷会社経営・花岡靖子の知人 / 上野実香 :花岡美里の同級生 / タマオカハルカ :花岡美里の同級生 / 森岡 :石神哲哉の教え子 / 杉村園子 :クラブ『まりあん』の雇われママ / 常盤 :帝都大学の大学院生

__________

【出版社 / 著者からの内容紹介】 数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか

【BOOKデータベース】これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。


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by yomodalite | 2007-04-15 18:10 | 文学 | Trackback | Comments(0)

秘密/東野圭吾

秘密 (文春文庫)

東野 圭吾/文藝春秋



東野氏は、この作品を当初「お笑い」路線にするつもりだったらしいです。

下記は、http://from1985.pekori.to/keigotaku/review/himitsu.html より

◎登場人物一覧
杉田平介:自動車部品メーカーの生産工場勤務
杉田直子 :平介の妻・専業主婦
杉田藻奈美 :平介の娘
三郎 :直子の実父 / 容子 :直子の姉 / 橋本多恵子 :藻奈美の担任教師 / 川上クニ子 :藻奈美の小学校のクラスメイト / 吉本和子 :隣家の主婦 / 向井 :(バス事故)被害者の会の弁護士 / 梶川征子 :バス運転手(死亡)の妻 / 梶川逸美 :征子の娘 / 林田 :被害者の会の幹事 / 山本ゆかり :被害者の会の幹事 / 藤崎和郎 :被害者の会のメンバー・事故で娘二人を亡くす / 中尾達夫 :平介の同僚 / 拓朗 :平介の同僚 / 木島 :平介の同僚 / 川辺 :平介の同僚 / 小坂 :平介の上司・平介と直子の仲人 / 富井 :大黒交通総務部長 / 笠松 :大黒交通運行管理部長 / 根岸典子 :梶川運転手の前妻 / 根岸文也 :典子の息子・大学生 / 相馬春樹 :藻奈美の高校のテニス部員 / 笠原由里絵 :藻奈美の高校のクラスメイト / 松野浩三 :松野時計店店主
_________

【BOOKデータベース】妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇。




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by yomodalite | 2007-04-15 17:48 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite