カテゴリ:政治・外交( 52 )

ユダヤ・コネクション―アメリカ=世界戦略を決定するのは誰か

アルフレッド・M. リリアンソール/三交社



ラビ・シュムリーや、彼が尊敬してやまないエリ・ヴィーゼルのことを考えているときに、再読した本。著者は米国に住むユダヤ人で、原著は1978年、日本では1991年に出版された古い本ですが、今、読み返しても、「シオニズム」について、これ以上の名著はないように思います。

翻訳者の宇野氏は、本書の翻訳以外にも多くの「怪しげなユダヤ本」の著者でもあり、氏によるまえがきは、ユダヤやシオニストの裏の顔や、残虐性にのみ焦点をおいて書かれていますが、

「裏の顔」というものは、特定民族だけにあるものではありません。

下記に、本書の適確な紹介と、感想が紹介されているのですが、


たしかに、私たちは、アメリカの属国である日本に住んでいるので、報道はイスラエル寄りで、パレスチナや、イスラム国家に、否定的な報道に曝されています。それでも、2014年に、本書を読んでみようという方なら「イスラム・パレスチナの戦士というのは、皆テロリスト集団である」などとは思っていないでしょうし、すでにマイノリティであるユダヤ人の力の源になっている「ユダヤ・コネクション」の存在を確信している人も多いでしょう。

実際、パレスチナ問題をしらべて行くと、イスラエルの正義を信じることは難しいのですが、シオニズムを生み出したのは、ユダヤ人だけではないという点も、本書の重要な部分であり、アメリカ中に張り巡らされた「ユダヤコネクション」を詳細に解説しただけでなく、当初はイスラエル建国に反対していた多くのユダヤ人が、シオニズムや、イスラエルの戦闘行為に加担していくまでの歴史も詳細に描かれています。

私たちの国でも、過去の歴史について、何度も謝罪させられてきたことへの不満を発端として、長引く不況の中、国内に抱えてきた差別問題を正当化したり、生活の不満を外国のせいにしようとする流れが加速しています。そこに危機感をもっている人は大勢いますが、いつのまにか、大多数の国民の意思になってしまっていることに焦燥感を感じる人も多いでしょう。

本書を書いたリリアンソールも、それと同様の危機感から、同胞にむけて、自分たちの間違いを正そうと書いたのではないでしょうか。

ユダヤコネクションは、米国議会を動かす大きな力をもっているようですが、日本の議会が、私たちが望むような判断をしないことと同じく、大勢のユダヤ人がそこに不満を抱きつつも、今日のような事態を避けることができなかった。

私たちの国の現状を考えれば、陰謀論でなんでも説明できたような、平和な時代は過ぎ去り、もはや、ユダヤ人の恐ろしさなどと言っていられる時代は終わったと思います。

どんな国家や、民族や、個人も、自分の良心を信じ、正しい選択をしているという間違いが、絶対悪を生み出し、最悪の不幸と災いを生むのではないでしょうか。

下記は、本書でリリアンソールが紹介している、W・ロバートソンの言葉から。

ユダヤ人は「聖書の民」であると同時にストリップ・ティーズの創案者である。彼らは金権支配政治と共産主義双方の先駆者である。彼らは「選ばれた民」というコンセプトをもって生まれ、生活すると同時に、もっとも声高な反人種主義者である。彼らは神を畏れ、憎しむことにおいてもっともはなはだしく、もっとも厳格であると同時にもっとも寛容である。彼らはコスモポリタンであると同時にもっとも狭量であり、もっとも文化的であると同時にもっとも粗野な人間たちである。イスラエルのユダヤ人組織「サブラス」は1万人の「アラビアのロレンス」のように果敢に闘うが、しかしドイツでは彼らの兄弟たちは小羊のように屠殺場に引かれていった。同じような人種的ダイナミックスが、ときおり、ユダヤ人を社会階層のトップにまで駆りたてると同時に、彼らを奈落につき落としてきた。ユダヤ人の歴史に見られる極貧と億万長者に相わたる振子のようなぶれは、一方でロスチャイルド家のお伽の国の城へ導くと同時に、アウシュヴィッツのガス室へ導くといってもよかろう。客観的に見た場合、代々のユダヤ人のさすらいの物語は、魅カ的であると同時に嫌悪を催させ、人を気高くさせると同時に堕落させる。部分的には喜劇的であるが、大部分は悲劇的である。ユダヤ人についていえる唯一の確かな言葉は、実はそうした言葉がどこにも見つからないということである。


(引用終了)



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by yomodalite | 2014-10-11 19:56 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)
最近、自分でも許容量オーバーしてると思うぐらい、同時進行で読んでる本が多くなっていて、良本もたくさんあるのだけど、ブログに書くとなると迷う。別にわたしが書かなくても。とか、誰かにお奨めするのは面倒だなぁとか、理由は様々なのだけど。。

特に、副島氏に関しては、このところ「アホか!」(←いい意味でw)と言いたくなるぐらい、多くの本を出版されているので、今年中は「もういい」と思っていたのだけど、、うっかり読んでしまったら、面白かったというか、

とても癒されたので「癒し系」の本を2冊紹介します。

まずは、幻冬舎の新書『陰謀論とは何か』から。

こちらは、一部で陰謀論者と言われている副島氏が、自ら、ウィキペディアの「陰謀論の一覧」の項目ひとつひとつを、評価・判定し、それらの著者を分類し、「陰謀論本」の歴史をひもといたもの。

「暴き系」を自認し、激情型の文章が多い副島氏ですが、本書は、編集者の質問に答えていくようなスタイルで、副島氏の「先生」としての優しさに癒されます。

下記は、第一章「陰謀論とは何か」から、要約して引用。

ーー編集部からのお願いです。陰謀論といっても、宇宙人の話もあります。UFOや、爬虫類人が人類になりすまして地球を支配しているといったものや、イルミナティ、ロスチャイルド、ロックフェラー陰謀説まであります。

この本ではとりあえず、宇宙人系の話(笑)は、独自に楽しんでいる独特の皆さんにゆだねまして、ユダヤ人やロックフェラー、ロスチャイルドなど、実在して巨大な金融や財力をもっていることが、ほぼはっきりしている人々の陰謀を中心に、話を進めてもらいたいのですが。

副島:そうか… 残念ですね。私はまず、宇宙人、とりわけ爬虫類人(レプリティアン)の話から始めたかったのですが。みんな本当は胸をドキドキさせながら、こういう話をききたいんですよ。

胸がドキドキしてワクワクする、というのは大事なことです。これがないと生きている甲斐がない。世の中には、ビックリするような裏側の秘密、すなわち隠されている真実というのがたくさんあります。ですから大切なのは疑うことです。「アレ、変だな」と思うことです。

そうしたらこれまでとは違う新しい世界が見えてきます。その時に大事なことは、何か妙な感じがして胸がドキドキする、という感じです。この経験を大事にして欲しいですね。

ですから、こういう途轍もない、バカ話を、それこそ密かに読んでいる、マジメ人間たちが案外たくさんいるんです。それでもいいんですよ。地球外生命体の話の面白さに引き込めれていくのも、人生の楽しい過ごし方だと思いますよ。陰謀論の本にあえてハマってみることも新しい世界の発見です。

それは新しい癒しの方法です。今、陰謀論は、スピリチュアル(精神世界)の世界と融合しつつあるのです。こんなキツい世の中に生きていて、頭(脳)が壊れそうな厳しい競争ばっかりさせられている。

本当に私たちに必要なのは、陰謀論の世界という新しい癒しだ、
それは「アレ、ヘンだな」と疑ってみることから始まります。


(引用終了)

わたしも、爬虫類や、宇宙人系の話がなくて残念ですがw、ユダヤ陰謀論も、新世界秩序陰謀論、地震兵器、中央銀行陰謀論.... などなど、最近のスピリチュアル系陰謀論の言様を見ていると、物事の裏側を知りたいと思う好奇心を持ちつつ、脳の健康を維持するのはむつかしいと、感じることばかりだったのですが、、

この本では、そんなストレスをも解消されるというか、

本書は、日本の陰謀論のネタ本にされている、アメリカで書かれた、コンスピラシー・セオリーの重要な文献について、また、それを輸入して書かれてきた日本の陰謀論者についても、すべてが、ざっくりとまとまっていて、簡単に読めるうえに、ちょっぴり笑える新書になっていて、

わかりやすい内容だけでなく、参考文献一覧も含め「資料価値」もあり、
お値段も素敵な、777円!


◎参考書評[読書メーター]

☆こちらの「なか見!検索」で、目次が見られます。
◎[Amazon]陰謀論とは何か(幻冬舎新書)

癒し系のもう1冊については、明日また。。




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by yomodalite | 2012-12-12 12:44 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン/ビジネス社



著者は、ネオコンと分類されるアメリカの政治・外交評論家で、ブルッキングス研究所の上級研究員にして「ワシントン・ポスト」のコラムニストとしても活躍している。2008年の共和党大統領候補マケイン上院議員の外交顧問を務め、現在は、2012年の共和党大統領候補として名前が挙がっているロムニーの外交顧問で、さらに重要なのは、

現在、ヒラリー・クリントン国務長官の外交政策委員会の委員であるということ。

ネオコンは、オバマ大統領の前、ブッシュ政権時に外交・安全保障政策で脚光をあびた政治思想ですが、オバマになっても、また次の選挙でオバマが敗れても、そのブレーンには何の変化もないのでしょうか?

本書で、ケーガンは「アメリカが衰退している」という主張に反論し、経済、軍事、ソフトパワーの面でも力を失っていないと主張、オバマ大統領もケーガンの「アメリアは衰退していないし、これからも世界に対して影響力を持ち続けるべきだ」という主張に賛同し、今年(2012年)の「一般教書演説」でも、彼の主張に言及し、メディアの注目を集めました。

☆下記は、監修者である副島隆彦氏による序文から

(大幅に省略して引用しています)

本書は、アメリカのネオコン派の論客ロバート・ケーガンの最新刊の翻訳書である。ネオコン派は、ユダヤ系の凶暴な政治知識人の集団である。彼らは若い学生の頃は「ソビエト打倒、世界同時革命」を唱えた過激な左翼活動家だった者たちだ。学歴としても超秀才の頭脳たちである。彼らが成長して、アメリカの対外政策、軍事路線を動かす政策集団になった。

ネオコン派は、ブッシュ政権の終焉と共に消え去った、はずだったのだ。ところが、そうではなかった。ネオコン派は、オバマ政権の中にも密かに潜り込み、他の政治集団の思想、行動にまで影響を与えていたのである。この本は、そのネオコン派の主要人物で代表格の1人であるケーガンによって書かれたものだ。

しかも、大統領選挙の年であるこの2012年に入って、決意も新たに、世に問うたものだ。

本書の原題は「The Would America Made」である。「現在の世界体制はアメリカが作り上げたものなのだから、これからもアメリカが支配する権利と義務を負っている」という考えを正直かつ露骨に表明している。だから本書は、アメリカの軍事・外交政策への包み隠しのない最新の野心的提言の書となっている。

ブッシュ政権はのっけから911事件(2001)を合図にして、アフガニスタンとイラクに侵攻した。「戦争で経済を刺激する」という、まさしく戦争経済 War Economy の戦略図のとおりである。ディック・チェイニーとポール・ウォルフォビッツを筆頭にして、これらの強烈な政策を実行した。ケーガンは、ブッシュ政権に閣僚として入らず、ネオコン派の論客として政権を外側から支えた。

ところが、彼らの計画は狂った。アメリカはアフガニスタン戦争(2001〜)と、イラク戦争(2003〜)という泥沼に足を取られることになった。ネオコン派に対する批判が国内で大きくなり、「バグダット(イラン)ーカブール(アフガニスタン)枢軸」でアラブ・イスラム世界に巨大な楔を打ち込んで、イスラム世界に歴史的な大打撃を与えようとした世界戦略は、ここで一敗地にまみれた。

現在でも、アメリカ国内におけるネオコンに対する警戒心は強い。共和党のロムニー候補の外交政策アドバイザーまで、ネオコンと関係が深い人物が多いので心配だという論調が見られる。軍事力で世界を管理しつくせる、などまさしく幻想だった。ネオコン思想は現実の前に敗北した。ところがそれでも「ネオコン」は生きている。

ケーガンが上級研究員であるブルッキングス研究所(純然たる民主党系のシンクタンク)の所長は、ストローブ・タルボット(Storobe Talbott 1946〜)。タルボットは、ビル・クリントン元大統領がローズ奨学生としてオックスフォード大学に留学したときのご学友で、クリントンの側近中の側近である。クリントン政権時代は、8年間にわたし国務副長官を務め、政権を支えた。

ビル・クリントンの側近と言えば、現在オバマ政権の国防長官をしているレオン・パネッタ(Leon Panetta 1938〜)も忘れてはならない。彼は今でもオバマ政権で国防予算の削減に血だらけの大ナタを振るっている。

オバマ政権のこの4年間の外交を見てみると、初期の現実主義的な姿勢(CFR=米外交問題評議会的リアリズム)から、ヒラリーを中心とする人道主義的強硬介入派に肩入れし、諸外国への介入の度合いを強め、

とりわけ「アラブの春」を画策している。

外国への介入主義という点で、ヒラリー派とかつてのネオコン派は同じことをやろうとしているのである。

『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策1・2』の著者の1人、スティーブン・ウォルト(Stephan Walt)ハーバード大学教授は、オバマ政権のこの外交姿勢の変化を指摘して「オバマは、ジョージ・W・オバマになった」と評している。また、本書の訳者の最新作『アメリカ政治の秘密』でも、オバマ外交の変質が精密に取り合げられている。日本では最重要論文である。

現在のアメリカは、景気が後退し「中国に追い抜かれてしまうのではないか」という重苦しい雰囲気に包まれている。こうした中で、アメリカの衰亡を否定し「アメリカはこれからも強力であり、世界を支配し続ける」という宣言をケーガンは本書ではっきり行なっている。その主張をオバマ大統領が賞賛している。これが今のアメリカの「ぶれない決意」なのである。

共和党と民主党の双方を中間点で取り結んでいる(ネオコンのまま)というケーガンのこの特異な政策立案者としての顔が、今のアメリカ政治の生態を観察する上で、私たち日本人に重要な多くの示唆を与える。これからの数年のアメリカ外交がどのように行なわれるかをさぐり当てることができる。読者諸氏の慧眼とご高配を賜りたい。

2012年7月 副島隆彦拝

(引用終了)

国際社会の安定のために、常にアメリカはやってきたんだと、被害者意識にくわえ、孤独感をもにじませて語る著者には「いや、もう結構ですから」とか「よく言うよ」とか「まだ、やる気?」など、うんざり以外の感想を抱くことがむずかしく、

恩を忘れたのか?と言われても「返しましたけど、まだ何か?」と言いたくなり、アジアから出てってやる。には「どうぞ。どうぞ」としか思わないのですが、

ヒラリーが、活発に、海外に出かけるたびに、どうしてそんな仕事に、そこまで夢中になれるの?と不思議で仕方ない人にも、少しはその気持ちが理解できる部分も、、ないこともないので、、知りたい方はぜひ!


◎Amazon『アメリカが作り上げた素晴らしき今の世界』

_________

[内容]

副島隆彦による序文

はじめに

アメリカが世界を現在の形に作り上げた
世界秩序は永続しない

アメリカの衰退は世界に何をもたらすのか?

第1章 アメリカの存在しない世界はどうだったろうか

各時代の最強国が世界秩序を作り出してきた

戦争を正当な外交政策と考えるアメリカ人

アメリカ人は民主政治以外の体制が許せない 

アメリカは嫌々ながら他国に干渉している

アメリカの行動が世界に対する不安定要因となっているという矛盾

首尾一貫した外交ができない国が作った世界秩序

第2章 アメリカが作り上げた世界

ヨーロッパが嫌がるアメリカを引き込んだ

アジアから戦争をなくすことはできなかった
人間は脆弱な民主政治よりファシズムを求めた

第二次大戦は民主政治の勝利ではなかった 

20世紀末に突然、巻き起こった民主化の第三の波 

首尾一貫しなかったアメリカの方向転換 

カーター、レーガン、ブッシュ政権の積極的な関与 

ソ連の崩壊と東欧・中欧で起こった民主化の津波 

19世紀半ば、仏英は他国の自由主義者たちを見捨てた 

追い落とした独裁者たちの後に民主主義政権が成立するとは限らない 
覇権国が望まなければ国際秩序は強化されない 

19世紀、イギリスが作り上げた世界 

アメリカが覇権を握り、世界に史上最高の繁栄をもたらした 

自由市場経済は強国のためのシステム 

大国間の戦争は今後起こりうるか? 

国家指導者たちは野心と恐怖心から非合理的な行動をする 

アメリカが大国間の平和を維持してきた 

軍事力行使は世界秩序維持のための奉仕活動 

アメリカの軍事力行使を止められる国はない  

同盟国や国連の反対などアメリカは意に介さない 

世界各国がアメリカの軍事力を受け入れる理由 

アメリカによる中国包囲網 

紛争の火種は世界各地に存在している 

現在、戦争は現実的な選択肢ではない  

第3章 アメリカ中心の世界秩序の次には何が来るのか?

アメリカ衰退後、世界は多極化するのか?  

民主化の波を阻む大国、ロシアと中国 

新興大国は自由経済を守れるのか? 

次の超大国・中国の問題点 

中国は世界秩序の維持という重責を担うのか? 

多極化した世界が安定する保証はない 

中国とロシアは脅威となるのか? 

超大国へと急成長する国が戦争を引き起こす 

民主主義国家と独裁体制の大国の協調できるのか? 

結局、国際ルールで縛れるのは弱小国だけ 

覇権国の軍事力によって維持されてきたリベラルな秩序 

行の国際ルールは覇権国の衰退とともに崩壊する 

国連が直面する「ゆっくりと起こっている危機」 

第4章 結局のところ、アメリカは衰退に向かっているのか? 

大国の衰退はゆっくりと進行する 

経済力、軍事力ともにまだアメリカが優位を保っている 

友好的な新興国の急成長はアメリカに利する 

覇権国が常に世界をコントロースできたわけではない 

力を誇示するアメリカは憎悪の対象となった 

冷戦下の世界で反アメリカ主義が世界を席巻した 

アメリカは中東をコントロールできなかった 

70年代の失速と90年代の勝利 

二極化、多極化した世界こそ不自由な世界という皮肉 

中国が覇権国となるには、アメリカとの競争に勝たねばならない 

覇権国の地位を維持するコストと利益 

アメリカの最大の懸念は財政危機

それでも世界はアメリカのリーダシップと関与を必要としている 

第5章 素晴らしき哉、世界秩序!

衰退という選択と覇権の移譲に対する条件 

アメリカのハード・パワーとソフト・パワー  

アメリカ国民にとって現在の世界秩序は必要か? 



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by yomodalite | 2012-10-22 11:41 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

戦後史の正体/孫崎享

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

孫崎 享/創元社



このところ、出版直後の本を読むことも、ブログに書くことも少なかったのですが、発売前から大評判の本書は、久しぶりに急いで読みました。

本書の「はじめに」には、

「孫崎 享です。たくさんの本の中から、この本を選んでもらってありがとうござます。いま、あなたが手にとってくださったこの本は、かなり変わった本かもしれません。というのは本書は、これまでほとんど語られることのなかった〈米国からの圧力〉を軸に、日本の戦後史を読み解いたものだからです。こういう視点から書かれた本は、いままでありませんでしたし、おそらくこれからもないでしょう。「米国の意向」について論じることは、日本の言論界ではタブーだからです」

とあります。確かにTVや新聞では「タブー」かもしれませんが、読書家にとってはそうではないはずです。日本の政治が、日本人ではなく、米国の意向で動くということは、副島隆彦氏を始め、すでに多くの著作があるでしょう。

でも、原発をきっかけに、より多くの人が政治に不信感をもつようになり、これまでの対米従属に大きな不満をもつことなく過ごしてきた人々にも、現在の野田首相の対米追随は異常なレベルだと感じる人が多いせいなのか、本書は現在Amazonベストセラーで6位(2012年7月27日)という、この手の本としては異例の売れ行きのようです。

著者が本書について語った動画は下記をご覧下さい。

◎[動画]著者が語る「戦後史の正体」について
◎[動画]著者が鳩山グループ勉強会で語る「戦後史の正体」
◎上記の動画「鳩山グループ勉強会」書き起こし

下記は「序章 なぜ “高校生でも読める” 戦後史の本を書くのか」から、
省略して引用します。


この本はもともと、出版社のかたから、「孫崎さん。日米関係を高校生でも読めるように書いてみませんか。とくに冷戦後の日米関係を書いてほしいのです」と相談されて、スタートしたものです。(中略)

私が日米関係を真剣に学ぶきっかけとなったのは、イラク戦争です。2003年3月20日、米軍はイラク攻撃を開始し、まもなくサダム・フセイン政権を崩壊させました。(中略)

私は15年ほど前の1986年から89年にかけて、イラン・イラク戦争の最中にイラクに勤務しています。ですからサダム・フセインについてはかなりの知識をもっていました。2003年の段階で、イラクが大量破壊兵器を大量にもっていることなどない。アルカイダとの協力関係もない。それはイラクについて研究していた人間にはすぐにわかることです。(中略)

私は外務省時代、国際情報局長でしたし、駐イラン大使も経験しています。官僚や経済界のなかにも多くの知り合いもいます。ですから、そうした人たちに対して何度も、

「米国のイラク攻撃の根拠は薄弱です。自衛隊のイラク派遣は絶対にやめたほうがいい」と進言しました。数ヶ月して、経済官庁出身の先輩から次のようにいわれました。「孫崎、君の言い分を経済界の人たちに話してみたよ。みな、よくわかってくれた。でも彼らは『事情はそうだろうけど、日米関係は重要だ。少々無理な話でも、協力するのが日本のためだ』という。まあ、そういうことだ。説得はあきらめたほうがいい」

「少々無理な話でも。軍事面で協力するのが日本のためだ」

これは本当にそうなのだろうか。そうした疑問から、日米関係をしっかり勉強し直そうと決めたのです。勉強の成果は『日米同盟の正体』として形になりました。本書の編集者も、この本を読んで、同じ内容を「高校生でもわかるように、やさしくていねいに書けないか」と依頼されてきたのです。

(引用終了)

私は、高校生でもなく、『日米同盟の正体』も読んでいますが、それでも、本書には新鮮な印象を覚えました。それは、本書の内容が、

自主独立か、対米追随か、この2種類に完璧に分類して、戦後の歴史を読み直しているからだと思います。

戦後一貫して、対米追随派が主流だったものの、現在ほど、あらゆる判断から、それが感じられる時代もなかったように思います。「日本が属国である」ことを、十分わかっている人の間でも、そんなことですら拒否できないのか。。という気分が蔓延している中、

著者が「自主独立」を目指す立場で、終戦後から現在まで、現在の状況がいかにして起きたかを、わかりやすく解説した本書は、読むやすいうえに、読み応えがあり、日本人必読の書だと思いました。

しかしながら、政、官、業が、ここまで雪崩のように「対米追随」に傾いているのは、現在の世界不況から、日本が「戦争に巻き込まれていく」ことが不可避だと「歴史的に判断」しているからであって、、、という私個人の絶望感は、本書の力をもってしても、なかなか拭い去ることが出来ず、そうでない人が大勢いるといいなぁと願うばかりです。臆病者の私は、最近、不幸の中で、自分が冷静でいるためには。。とか、そんなことばかり考えているような気がします。

☆☆☆☆☆(満点。現代日本人の必読書!)

◎[中田安彦氏による論評]孫崎享『戦後史の正体』を読む

◎[Amazon]戦後史の正体

目次
はじめに
序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか
第一章 「終戦」から占領へ
第二章 冷戦の始まり
第三章 講和条約と日米安保条約
第四章 保守合同と安保改定
第五章 自民党と経済成長の時代
第六章 冷戦終結と米国の変容
第七章 9・11とイラク戦争後の世界
あとがき
______________

[内容紹介]日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。創元社 初版(2012/7/24)



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by yomodalite | 2012-07-27 14:06 | 政治・外交 | Trackback | Comments(2)
読書界の「不都合な本」のブームは、もうピークを過ぎたと思いますが、都合がいいことは、一向に訪れる気配がないですね。

著者のことを知ったのは、06年に行われた外国特派員協会での講演動画を見てから。

◎[動画]日本の裏社会 公安 菅沼光弘

菅沼氏は、日本の裏社会(ヤクザ)は、6割が同和関係者で、3割が在日韓国朝鮮人と言われていますが、このときのスピーチでも、本書の中でも、著者は、差別感情を煽るわけではなく、彼らには、どちらかと言えば、暖かい眼差しをもっていて、むしろ危ないのは「アメリカ」だと言っておられるようです。

元公安調査庁という肩書きの著者から、米国への危機を教えられても、今の日本では、普通の主婦ですら「常識」の範疇だったり、しかも、それが、どんなに常識になっても、事態はその路線でしか進んでいかない。「危機感」は、日に日に増しても、改善への期待は遠のくばかり… という気分は、もはや、多くの日本人の感情ではないでしょうか。

◎オバマ大統領が、山口組の資産・数十億ドルを差し押さえ「断固として制裁を科す」

上記のニュースからも「丸わかり」ですが、日本で稼いだお金を、米国の銀行に預けるように仕向けられたあげく、ヤクザのお金は、米国にすべて没収され、被害者の日本人には返って来ない。

◎「振り込め詐欺の45億円、日本財団へ」金融庁決定(2012.5.28)

こういったことが、税金だけでなく、ありとあらゆるところで起きていても、日本では、なぜか、貧困層の格差に注目させられたり、中国との戦争を仕向けられていく動きも止まりませんね。。。

本書は、そういった日本の現在を少し過去に遡り、わかりやすく説明してくれているので読みやすく、理解しやすい本だと思いました。しかし、著者のもっとも大きな主張は「日本も本格的な情報機関をもつべき」ということだと思いますが、

◎防衛相に森本敏氏、民間初=農水相は郡司氏―野田再改造内閣(2012.6.04)

もう何かも遅すぎて、とても実現できそうに思えないなぁと思っていたら、米国の楯となって、中国と戦争しろという指令も、予測はしていても、着実に現実となってきて、、

菅沼氏の、日本の情報機関構想も、もはや、著者の「本と講演のネタ」としか思えないぐらいの毎日です。

◎[天木直人のブログ]菅沼光弘著「この国の不都合な真実」は国民必読の書だ

第一章 アメリカによる日本解体はいかになされたか
第二章 アジアの激動を日本はどう生き延びるか
第三章 アメリカはなぜ「ザ・ヤクザ」を標的にしたのか
第四章 世界で情報機関を持たない国は日本だけである
第五章 グローバリズムが終り、世界のプロック化が始まる
第六章 いまこそ日本は自らの歴史を回復しなければならない

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◎この国の不都合な真実(Amazon)
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「BOOK」データベースより)日本をこのままアメリカに潰されていいのか!アメリカは宣戦布告なき経済戦争を仕掛け続けてきた。TPPは日本に残された最後の砦を陥落させるための作戦にほかならない。そしていま「ザ・ヤクザ」までもが標的にされようとしている。世界的な経済恐慌のなかで最後のあがきを続けるアメリカに日本はどう対抗すべきか。日本が本当に自主独立した国家となるべき道を探る。徳間書店 (2012/1/28)





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by yomodalite | 2012-06-04 16:58 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)
個人的な読書メモです。

◎帝国解体 ー アメリカ最後の選択/チャルマーズ・ジョンソン、雨宮和子(翻訳)

著者は、1982年に『通産省と日本の奇跡』で、戦後日本の高度経済成長が通商産業省主導による産業政策を通して達成された点を指摘し、リヴィジョニズム(日本異質論)の主唱者だった方。

☆[参考サイト]80年代リヴィジョニズム

2001年アメリカ同時多発テロの予言書として話題になった『Blowback』(『アメリカ帝国への報復』)や、ブローバック(「911」が米国がこれまで世界で行ったことへの報復であるという意味)三部作と呼ばれる『The Sorrows of Empire』(『アメリカ帝国の悲劇』)『Nemesis』(『帝国アメリカと日本武力依存の構造』)の出版以降、ロサンジェルス・タイムズ紙に執筆されたもの。2010年に79歳で死去した著者の遺作。

ブローバック三部作と同様、アメリカが自滅の道を歩んでいるのは、全世界に張り巡らせている基地の存在であり、基地を解体し、帝国主義による支配構造を終わらせなければ、アメリカは自滅するというもの。

第3部「基地の世界」浪費する基地帝国から、省略して引用。

57年以上も自国に駐屯している米軍に、高額な出費をしている日本はどうか。最近になって、日本政府はアメリカ政府と、アメリカ海兵隊の一部を沖縄にある基地からアメリカ領のグアム島に移設するという合意に達した。しかし、その過程で、日本は海兵隊移設費用のみならず、グアム島の基地建設費用まで分担させられることになったのだ。

この場面で日本もキルギスタン政府を見習って、アメリカに対し、あなたたちの負担で出て行けと言ってみたらどうだろう。いや少なくとも、日本女性を(毎月2件の割合で)レイプしたり、沖縄に38もある米軍基地周辺に住む地元民に迷惑をかける米兵に助成金などはもう出さないと言ってみたらどうだろう。

こういう要求こそ、アメリカが1945年にやって来て以来、沖縄住民がずっと望んできたことだ。自分の国に存在する米軍にうんざりしている国々に提案したい。手遅れにならないよう、今のうちに基地からお金を取っておきなさい、と。もっと金を出すか、でなければ出て行けとアメリカにいうべきだ、と。私がそう進めるのは、アメリカの基地帝国は近いうちにアメリカを破産させるからだ。(中略)

もちろん、これはアメリカの債務に融資している中国やその他の国がすでに気づいていることだ。彼らは、ただ自分たちが米ドルをたっぷり持っているあいだは米ドルが暴落しないように、あわてず騒がずそっと金に換えているだけだ。しかし、惑わされてはいけない。出血はドクドクなのか、それともジワジワなのか、いずれにしてもアメリカが基地帝国とそれに付随する軍事基地に固執すれば、いまわれわれが知っているアメリカという国が終焉を迎えることは間違いない。(引用終了)

第5部 解体事始め「帝国解体」から、省略して引用。

われわれが帝国を解体しなければ、帝国がわれわれを解体するはめになる。そうなる理由を3つここにあげよう。

1:支えきれない拡張政策
バラク・オバマは新内閣の数人の閣僚を発表する演説の中で「われわれは地球上で最強の軍隊を維持しなければならない」と当然のことのように述べた。

アメリカは自分の破産問題を本気で考えていないのだ。破産はもちろんのこと、節約さえしたがらないアメリカは、現実を見つめられないことを露呈している。ティモシー・ガイトナーは財務長官として初めて公式に中国に訪問した際、北京大学の学生の前で講演したが、そこでアメリカに投資した「中国の資産は大変に安全だ」と保証した。新聞報道によると、そのとき学生たちは大笑いしたそうだ。当たり前だ。

(中国の学生はまともだなぁ。。米国の大学教授から「正義の話」を聞こうとする日本の大学のことも、大笑いされてなきゃいいけど。無理かも。)

2:アメリカを破産に追い込むアフガニスタン戦争
アフガニスタンでの戦略でアメリカがおかした深刻な大失敗の1つは、イギリスとソ連がアフガニスタンの人々を抑えつけようとして悲惨な失敗に終わった過去とおなじことを自らがしていることに気がつかなかったことだ。イギリスもパキスタンも、結局この地域を支配下に置くことはできなかった。著名な歴史家類ス・デュプレーがその著書『アフガニスタン』で述べたように「パシュトゥーン部族は何世紀にもわたってよそ者に抵抗し、よそ者がいないときは仲間同士で闘いあってきた。彼らは生まれつきのゲリラ戦熟練者であり、大英帝国を苦しめた」

3:基地帝国の隠された恥
2009年3月のニューヨーク・タイムズ紙で論説コラムニストのボブ・ハーバートは「レイプを始めとする女性に対する性暴力は米軍の大きな恥であり、このおぞましい問題は目に見えないところで隠されたままにされており、減っているという証拠はどこにもない」と述べた。『孤独な兵士』の著者へレン・ベネディクトは、軍隊内の性暴力に関するペンタゴンの2009年の報告の中にある数字を引用している。つまり軍隊内のレイプの90パーセントはまったく通報されず、されたとしても、加害者が罰せられることはごくわずかなのだ。(引用終了)


[参考サイト・日本政治研究の学者たち]
☆チャルマーズ・ジョンソンとジェラルド・カーティス(1)古村治彦
☆チャルマーズ・ジョンソンとジェラルド・カーティス(2)古村治彦


内容紹介/逼迫した経済状況にもかかわらず、軍備拡大を続けるオバマ政権下のアメリカ。著者は、長年にわたって、沖縄の米軍基地やイラク、アフガニスタンへの軍事侵攻、自らも内情にくわしいCIAのありかた、さらには民間企業の軍事への参入などを厳しく批判してきた。この本は、歯切れのいい文体と膨大な文献などとともに、いま、アメリカがなすべきことを説く、渾身の遺著である。最晩年にロサンジェルス・タイムズ紙に執筆した、普天間への思いを綴った論文、そして人生のパートナー、シーラ・ジョンソン夫人による、日本版への書き下ろしも収める。岩波書店 (2012/1/28)




◎誰がオバマを大統領に選んだのか/越智道雄

内容紹介/2008年のアメリカ大統領選挙ほど、アメリカの抱える人種・地域・女性・宗教・階層をめぐる文化的価値観の対立と分裂を明らかにしたものはない。この対立と分裂の先に見えるのは、20世紀の覇権国アメリカの衰退の兆しなのか? WASPは黒人大統領に国家の「未来」を託した。二〇〇八年アメリカ大統領選挙で繰り広げられた「文化戦争」の帰結が意味することとは。NTT出版 (2008/12/19)

☆[参考サイト]新世界読書放浪
☆[参考サイト]ありがとうを百万回





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by yomodalite | 2012-04-07 18:57 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)
陰謀論とか、アメリカのことも、越智道雄氏の本を読めば、カンタンにわかるような気がして(ずっとそんな気はしていたものの、未読だったので)ざっくり2冊読んでみました。

まずは「秘密結社」の方から。

古い翻訳本ばかり読んでると、なかなかわからないことが多いせいか、自分が途方もなくアホなような気がしてくるんですけど、新書って1、2時間ですぐに読めて、内容が凝縮されているせいか、すぐに頭が良くなれそうな気がしてしまいます。

また、B選書と言っても、B層向けというわけではなくw、ビジネス社という素敵な出版社の「選書」で、確かに見た目は安っぽいのですが(失礼)、一見上品そうな装幀でありながら、詐欺まがいのタイトルで売ろうとする、どこかの有名出版社の新書とは真逆で、B選書には、山本七平氏の「日本の歴史」「旧約聖書物語」「日本資本主義の精神」などの素晴らしいラインナップがあり、

また、単行本としては、本書のあとがきで、越智氏も触れられていますが、アメリカで20世紀末、一般読者が選んだ百冊の第一位に選ばれているにも関わらず、日本では、これまでまったく無視されてきた、アイン・ランドの「水源」「肩をすくめるアトラス」という小説を2冊も出版し、そのうえ「利己主義という気概」というランドの政治思想エッセイ集まで出版されるという、本気で素晴らしい出版社だったりするので、

もう、すっかり読む前から「陰謀論」とか「秘密結社」など、もっと詳しく知りたい方にオススメーー!!! なんて、ブログに書く気満々で読みはじめました。

下記は、本書の目次。

[序章]今日のアメリカ秘密結社の機能と日本
アジアでの自国の相対化を先読みできる日本版CFRは?
「アジア新三国志」は日中印? 米中印?
現代人は「市民」で同時に「結社員」?

[第1章]アメリカ建国とフリーメースン
ーなぜ「野党型秘密結社」を必要としたのか?

・大英帝国への反逆の核になったフリーメースン
・海賊になった十字軍、陸にあがった海賊
・合衆国を「巨大ロッジ」として建国したメースンたち
・ワシントンの就任式、合衆国建国?メースン建国?
・首都に浮かび上がる「悪魔の五芒星形」
・「議事堂フクロウ」と「トリプル・タウ」
・なぜ多数のメースンがアメリカ建国に関わったのか?
・奴隷取引で蓄財した今日の銀行群
・阿片の富が流れ込んだアイヴィリーグ
・メースンの使命終了と新たな結社の登場

[第2章]スカル&ボーンズ
ー野党型から与党型への変遷の背景

・なぜ他愛もない学生クラブがアメリカ秘密結社の代表なのか?
・「人肉を喰らう」とは「弁証法的手口」?
・ボーンズマンは敵味方の境界を越えて一枚岩か?
・表の世界と裏の世界の価値観を入れ換える儀式
・ボーンズマンが陰謀史観論者らにネタを提供するシニシズム
・ブッシュ息子が政権に登用したボーンズマンは十一名
・7人の大統領に仕え、反日を説いた「日本の宿敵」
・「スティムスンの幼稚園」と「園児」たちの中核
・「後期スティムスン・グループ」と「ヴェトナム瓦解」
・「与党型秘密結社」が見切った現下のアメリカの宿命

[第3章]世界統治面での「均衡保持型秘密結社」の原型
―「セシル・ローズの秘密結社」と「ミルナー・グループ」

・古今未曾有の「大英帝国連邦」妄想に取り憑かれた男
・「セシル・ローズの秘密結社」の存在理由
・アルフレッド・ミルナーと彼の「幼稚園児たち」
・国際連盟を舞台に帝国連邦が米ソの均衡をとる野望
・「フォーニー・ウォー」がなぜ起きたのか?
・与党型秘密結社から均衡保持型秘密結社への移行

[第4章]今日の均衡保持型秘密結社
―「国際関係審議会(CFR)」「ビルダバーグ(BB)」「日米欧委員会(TC)」

・米行政独自の「政治任命職」は陰謀史観の温床?
・CFRの成立とその生みの親ハウス大佐
・情報ゼロの政権に驚嘆すべき巨資的展望を提供
・CFR案(米中復交)を横取りしたニクスンたち
・ニクスンの疎外感と陰謀史観論者らの疎外感
・EUやNATO関係諸国と合衆国を連結するビルダーバーグ
・BB創設者レティンガーと「ヨーロッパ合衆国」
・「国家群の経済的越境」とTC誕生の背景
・TC三角形の日=欧を結ぶ辺の糞詰まり
・レーガン政権に噛み付いた均衡保持型結社としてのTC
・同一シンクタンク・メンバー同士が現実政治の場に立つと
・何がカーターに火中の栗を拾わせたか
・「強化合宿型折衝」、稲妻と雷雨のうちに終了

[第5章]陰謀史観論的結社としてのキリスト教右翼
―パット・ロバートスンの場合

・「頭脳」のネオコン、「手足」のキリスト教右翼
・「新世界秩序」、ブッシュ版とロバートスン版
・「大淫婦」と「再臨のキリスト」、湾岸戦争
・諸問題の現実的解決の不在につけこむ幻想的解決
・最低線のキリスト教徒を政治家した「支配神学」

[終章]「9.11」
―日常化された「秘密結社衝動」再度の非日常化

・秘密結社衝動の日常化と「新世界国家」
・今日のフリーメースンと「9.11」で震撼した結社衝動


上記の目次からも、秘密結社をどろどろとした「悪の組織」として描くのではなく、「現実的な世界戦略を立てるエリート層の組織」と定義づけ、9.11まで、現実の政権にどのように関わって来たかを端的に説明された内容ではあるのですが、、、

わたしは「陰謀論」「陰謀史観」と呼ばれるものは、現在の報道に疑問をもつという意味では、非常に大きな力があると思いますが、それ以上の現実的な「力」となると、その方向性に、かなり疑問を感じるところがあり、

もう少し正確に「敵」を知ることが必要なのではないかと思ってみたり、また、日本でのそれらの扇動者は、いい加減な輸入知識を応用しただけで、怠慢な商売をしている人が多いなぁとも感じていました。

著者は、序章で、

私たち日本人は「日本が中心にいないアジアの近未来」を想定できる視点をもっているだろうか?と疑問を投げかけ、「CFR(国際関係審議会)」の機関誌、編集長の予測を紹介し、こういう想定を精緻にさぐる機関が日本にあるだろうか?と問い、中国にはあるはずだ。インドにも生まれつつあるだろう。

しかし、日本人に代わって、日本がアジアにおける「新三国志的状況」を真剣に考えてくれているのは「CFR」だけで、それこそが「安保ただ乗り」で、先読みすらアメリカ任せなのだ。

もうひとつ言えば、日本ではこういうことを日々考察している組織は、毎日陰謀を企てているようなもので、今日の日本人にはかなり不気味な存在であり、民衆の間にアメリカ以上に「陰謀史観」をあおりたててしまうのではないか。(中略)もしそういう組織があれば、秘密結社的に活動するしかなくなるだろう。

本書で扱う「アメリカの秘密結社」の機能の根本はここにある。つまり、アメリカが世界戦略をどれくらい秘密結社に頼って来たか、その歴史を概観することによって、迫り来るアジアにおける新三国志的状況への日本人の自覚の覚醒に役立てて頂きたいのだ。


と書いておられるのですが、実際のところ、どう役立てていいのかわからないというか、(私が、フツーの主婦であることを脇においてもw)、ところどころで、陰謀論に傾倒せざるをえない民衆に対して、侮蔑感が感じられたり、

それとは逆に、著者がこれまで熱心に研究されて来たWASPに対しての親近感が、著者の意図とは逆に作用しているように感じられる点など、結局、これでは、現状維持で変化を望まないだけの「体制派」を応援しているというか、陰謀論の効果的な面を無力化するに留まっているように感じられました。

陰謀論への傾倒を、侮蔑されているように感じられる点さえ我慢すれば、著者は、真面目にその背景を研究されている、日本では他には見当たらないような研究者なので、その知識を学ぶことで、陰謀論者も、そこから啓示を受けた方も、一層、それらを深めていくことが出来ると思うのですが、、、

越智氏ほどの知識がある方なら、もう少し異なるまとめ方をすることで、もっと広汎な読者にウケたのではと、ちょっぴり残念な思いを抱きつつ、

その4年後の2009年に出版された『オバマ・ショック』に続きます。

◎「秘密結社」越智道雄(アマゾン)

______________

[BOOKデータベース]アメリカを悩ませてきた頭脳(結社)と手足(陰謀史観派)の相克を初めて解決できた政権こそブッシュ政権。頭脳に結社(ネオコン)、陰謀史観派(キリスト教右翼)を手足、米系多国籍企業を心臓と胴体、腕力を軍産複合としている。ビジネス社 (2005/06)





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by yomodalite | 2011-12-11 15:08 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

悪党―小沢一郎に仕えて

石川知裕



高村薫の小沢一郎批判が気になる。。

わたしは、小沢一郎にすごく興味をもっているけど「小沢シンパ」じゃない。高村薫は、わたしより絶対にドストエフスキーをわかっていると思うし、他の古典への理解も、もちろんそうだと思う。だから、、たぶん、高村氏は、小沢一郎の「文学的でない」ところが嫌いなのだと思う。

「嫌い」だなんて、感情的な言葉をつかってしまうけど、でも、高村氏の小沢一郎への言葉は、驚くほど「感情的」で、高村氏は、文学者として、政治の現実そのものに「怨念」をぶつけていて、その代表が「小沢一郎」であるような....

この本は、佐藤優氏の『国家の罠』のような、“文学の香り”は一切ありませんが、若手政治家が、素直に書いた本で、わたしはとても面白く読みました。

また、これまでの、どんな本より、政治家・小沢一郎がわかる本で、これが『新リア王』より、刺激的だと思えるのは、まだまだ、わたしが「古典」をわかっていないからでしょうか。。

高村薫は、自分の方が遥かに「豪腕」だということは自覚があるのかなぁ....

☆下記は、本書の「帯」コピー

佐藤優氏も絶賛!「この本は危ない。誰も書けなかった小沢一郎がいる」

恩讐を超えた「師弟対決」も
石川:チャーチルのように70代でも総理に....。
小沢:そんなスケベ根性を起こしちゃダメだってんだよ。

破門覚悟の告白潭
「小沢擁護」ではない。「小沢排除」でもない。日本の政治に「小沢一郎」は必要か。
日本人が放置してきたその問いに、1人ひとりが答えを出す期限がきた。
ー元小沢一郎秘書・衆議院議員 石川知裕

小沢一郎、なんとか黙認
「おまえ、よく覚えてんな」

☆本書の冒頭に掲げられたルーズベルトの言葉(小沢氏の部屋に張り出されているもの)

重要なのは批評するものではありません。
強い男のつまづきを指摘したり、
立派な仕事をした者にけちをつけたりする人間でもありません。
真に賞賛しなければならないのは、泥と汗と血とで顔を汚し、実際に戦いの場に立って、
勇敢に努力する男、努力につきものの過ちや失敗を繰り返す男です。
しかし、彼は、実際に物事を成し遂げるために全力を尽くします。
偉大な情熱と献身を知っています。
価値ある大義のために全力を傾け、最後には赫々たる勝利を収めます。
たとえ、敗れるときであっても、敢然として戦いつつ敗れます。
だから、そういう男を、勝利も敗北も経験しない無感動で臆病な連中と、
断じて、同列に並べるべきではありません。

セオドア・ルーズベルト


☆石川氏と小沢一郎の対談(対決 小沢一郎が語った「原発」「遷都」「復権」)より

石川:....国民の期待が高まれば、先生はそれに応える思いがあるのでしょうか。

小沢:おう、そういや、この言葉が好きで机に取っておいたんだ。
「人事を尽くして天命に遊ぶ」。

「天命を待つ」「天命に従う」が普通の言葉なんだよ。これは自分で自分に期待感がこもるだろ。自分のいいように天命が回ってくりゃいい、とそれじゃ、本当のアレじゃない。「天命に遊ぶ」ってのは、確か戦前の左翼が言ったんだよ。だからあまり言うなと忠告する人もいるけど、オレは最高に気に入っているんだ。期待するでも何でもない。待つんじゃねえんだよ。


石川:では、チャーチルのように70代でも総理に.....

小沢:そんなスケベ根性を起こしちゃダメだっつってんだよ。人事を尽くすことが大事。それぞれが自分の立場、職責で全力を尽くせば世の中はよくなるんだよ。見え透いた根性を起こすからみんなおかしくなるんだよ。

◎『悪党―小沢一郎に仕えて』(アマゾン)
◎『新リア王』高村薫(アマゾン)
◎松岡正剛の千夜千冊『新リア王(上・下)』

《第1部》「悪党」登場
第1章 逮捕まで、そして逮捕から
第2章 悪党の思想と外交戦略
第3章 悪党に仕えるということ
第4章 悪党の急所
第5章 悪党と選挙、大連立

《第2部》「悪党」解剖
第1章 悪党とキン肉マン
第2章 悪党とマルクス
第3章 悪党とウェーバー
第4章 悪党とチャーチル
第5章 悪党とサンデル

《第3部》対決
小沢一郎が語った「原発」「遷都」「復権」
____________

[内容紹介]その思想、選挙戦術、日常の素顔から、知られざる弱点まで――。政治資金規正法違反容疑で逮捕・起訴された元秘書が、覚悟を込めて明かす、誰も書けなかった小沢一郎論。「擁護」でも「排除」でもなく、等身大の政治家像を描き出す。佐藤優氏も絶賛!「この本は危ない。誰も書けなかった小沢一郎がいる」朝日新聞出版 (2011/7/7)


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by yomodalite | 2011-10-28 12:05 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

ネクスト・ルネサンス 21世紀世界の動かし方

パラグ・カンナ/講談社



個人的にちょっぴりハマっていた「ルネサンス」ですが「ネクスト・ルネサンス」と言われると、もっと気になるような気がしたので読んでみました。

著者が主張しているのは「巨大化する外交(メガ・ディプロマシー)」という概念で、これまで職業外交官たちや国際機関が独占してきた外交に、NGO、有名人、宗教家、人道支援活動家....といった様々なアクターが参加することで、より機能するものとするというもの。

「21世紀を動かすのは、ビジネスリーダーら、メガ・ディプロマシーの担い手たちだ!アメリカ帝国衰退後の世界の設計図を示した意欲作。副島隆彦氏 絶賛!」

と言うのが出版社の帯宣伝なのですが、副島氏絶賛の理由は、副島門下の古村治彦氏が、本書の翻訳をされていて、とても読みやすいことと、名著「アメ政」の〈シンクタンク一覧〉で、リベラル系の老舗研究所として位置づけられている「ブルッキングズ研究所」の次世代リーダーの紹介にあると思いました。

そんなわけで、国際政治研究者や国際NGO関係者必読!みたいな内容だからでしょうか。主婦が読んで、ふむふむ「なるほどね!」みたいな箇所は少なくて「ネクスト感」も「ルネサンス感」もあまり感じられず、どこが新しいのか(全然変わってない?)よくわかりません。

著者は、他にもCFRの会員で、ニューアメリカ財団の研究員も兼任し、米国特殊作戦部隊のアドバイザーでもあるのですが、一昔前なら、キッシンジャーのように、彼が考えるように世界が動いていくというような影のリーダー像もありえましたが、

現在は、キッシンジャーを雇っていたような組織が、今後どのように存続するのか、世界最高のブレーンが、誰によって、どう使われるのかわからない時代なんじゃないでしょうか?

本書を読んでいると、世界のリーダーになれそうな人が、その就職先に迷っているという感じを受けました。

また、著者は、ダボス会議では、あの藤◎◎香や、小泉進◎◎郎も選ばれている「若き世界のリーダー」の一人にも選出されていて、著者の言う、様々なアクターが参加するというのも、すでにそういった場所で試され、専門知識を全く持ち合わせていないNGOの参加が、実質的な成果をほとんど生み出さないという批判も受けましたが、

これからの未来は、戦略研究所や会議に、強力過ぎるクライアントがいなくなるからこそ、メガ・ディプロマシーの時代だということなんでしょうか。。

でも、国境線の意味が無くなれば戦争もなくなるというのも、従来どおりの考え方だったり、人種・文化問題での紛争拡大の懸念についても、やっぱりネクスト感があまりないような。。。

そんな風に感じるのも、戦後ずっとアメリカの属国として、安定成長してきた日本に暮らす主婦だからかもしれません。気になるのは、ハンドラーズがどんどん「ヤクザ化」してきていることだったり、日本人が得意とする「間をとる」とか「中道路線」が、ちっとも上手くいかなくて、これまでの安定した体制維持を求める人々が、結局、その場その場で「腕力」の強い方に引っ張られていってしまうことだったりするからかな。。

◎『ネクスト・ルネサンス-21世紀世界の動かし方』(アマゾン)

☆ビルダーバーグの有力者不在、アメリカ出席陣の弱体化、アングロ・アメリカン型の自由主義モデルのメルトダウン.....
◎欧米エリート組織に立ちはだかる「ネクスト・ルネサンス」の壁(1)〜(4)
______________

[内容説明]国家の時代は終わった“新しい(ネクスト)ルネサンス”21世紀を動かすのは、ビジネス界のリーダーらメガ・ディプロマシーの担い手たちだ!! アメリカ帝国衰退後の世界の設計図を示した意欲作。講談社 (2011/6/10)

本文より/中東各国に波及している民衆の反乱や日本を揺るがした大規模な自然災害。日本を襲った大震災は2011年に発生したが、2010年という年は、本書『ネクスト・ルネサンス』で私が行った主張の基本的な前提を思い出させる多くの出来事が発生した年だった。私が自分の主張の前提としたのは、「私たちはこれまで経験したことがないほどの混乱と不安定さの中で生きている。それなのに各国政府や各国際機関は、こうした混乱に対応するための準備がまったくできていない」ということだ。(日本語版のための序文より)

パラグ・カンナ/1977年、インドに生まれる。ニュー・アメリカ財団上級研究員。ブルッキングス研究所研究員も兼任。米国特殊作戦部隊のアドバイザーも務める。外交問題評議会(CFR)会員。世界経済フォーラムの「若き世界のリーダー」の一人に選出された。ジョージタウン大学外交学部にて学士号、修士号取得。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)にて博士号を取得。『ニューヨーク・タイムズ』『フィナンシャル・タイムズ』紙他多数の新聞に寄稿するほか、CNN、BBCなど世界中のテレビにもしばしば出演している。『エスクワイヤ』誌からは「21世紀の最も影響力のある人物」と取り上げられるほか、『ワイアード』の「スマート・リスト」にもランキングされた。世界100ヵ国以上を精力的に飛び回り取材を続けている。著書に世界的ベストセラーとなった『「三つの帝国」の時代 アメリカ・EU・中国のどこが世界を制覇するか』(玉置悟訳、講談社)がある。



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by yomodalite | 2011-09-11 21:44 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

外務省ハレンチ物語 (徳間文庫)

佐藤 優/徳間書店



本書は2009年の3月に出版された著者初めての小説。

外務省と言えば「伏魔殿」。でも「伏魔殿」なんて入ったことないし、日頃の会話でも使わないし、あまりイメージが湧かなかったんですが、これを読むと、どんなところなのか、すごくよくわかるうえに、外務省のラスプーチンと言われた著者による「官能小説」で、そりゃあ、もうエロいのなんのって(笑)

しかも、連載されていたのは『アサヒ芸能』という、これまた、女子には近づくことも出来ないような「下品な雑誌」(見たことないので、あくまでイメージです)なので「エロい」だけじゃなくて「下品」なんですけど、でも、「外務省とはいかなる組織か?」ということも、日本のエスタブリッシュの「エッチ」への傾向と対策のためにも、色んな意味で、女子にとって必要な「教養」でしょ?(外交官の奥様同士のマナーの話もあり)

アマゾンレヴューでは、5つ星と1つ星という極端な感想が見受けられますが、1つ星の「大衆迎合した下品な暴露」という意見(←外務省関係者?)には、わたしは同意できませんね。

外務省だろうが、芸能人だろうが、下半身事情の暴露はくだらないと思いますし、不倫も、性的志向も、当事者同士の問題であって、「公人」としての評価に影響を与えることには反対なんですけど、

ここで暴露されているのは、彼らの、放埒な「下半身事情」を、これでもかってぐらい贅沢に演出しているのが、すべて「税金によるという告発」です。

佐藤氏には、自分を逮捕させた勢力に対しての「仕返し」感情があったり、また、彼個人の政治的評価によって、貶められている方々もいるのかもしれません。

でも、それならば、マスコミは、この情報が真実かどうか、徹底的に調べるべきなんじゃないでしょうか?

公務員が「公費」として使うお金は「政治と金」の問題じゃないんですか?

大臣が、愛人との旅行に新幹線を無料で使ったとか、議員宿舎の問題とかで辞任になったときも、マスコミは大問題にしたはずですが、

ここで、描かれている、外務省のお金の使いっぷりは、そんなレベルを遥かに越えているわけですから、それこそ、マスコミの方々には綿密に取材して頂いて、国会招致、喚問のうえ、真実ならば、懲戒免職だけでなく、税金横領の罪で、何年も服役して頂きたいんですけど、

512日間も拘留されたうえに、有罪判決を受けたのは、著者の方だったり、、、外務省職員がやっていることを暴露する方が「下品」だと批判する人がいたり、、まったく不思議な世の中です。。

[目 次]
金田金造先生の夜のモスクワ大冒険
首席事務官はヘンタイです
家事補助員は見た
あとがき

[内容紹介]国益より己の欲望を優先。外務官僚および代議士が赴任先の国でしでかした下劣極まる下半身醜聞の数々を、実話に即して物語化。ハニートラップどころかロシア娼婦とのトラブルで現地マフィアと一触即発の事態を引き起こした代議士、上級職をかさに新人研修生への悪質セクハラを繰り返す首席事務官、在外公館で繰り広げられる破格の蓄財と性の宴――外交の最前線で起きている驚愕かつ下劣な実態を描く。最強外交官、初の小説!

[BOOKデータベース]ロシアマフィアを怒らせた代議士Kのド助平「海外政経事情調査」、「金髪ポルノビデオ」で美人研修生に英語講習する首席事務官M、在外公館・女性家事補助員が見た「公使Aの裏金とSEXの罠」、すべて揉み消された。個人名除いてほぼ実話!最強外交官、初の小説。

単行本/徳間書店 (2009/3/27) 
文庫版/徳間書店 (2011/3/4)


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by yomodalite | 2011-03-08 12:19 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite