カテゴリ:歴史・文化:美術( 48 )

隠されたヨーロッパの血の歴史

副島 隆彦/ベストセラーズ



本書は、今年の夏に出版された『隠された歴史ーそもそも仏教とは何ものか?』のヨーロッパ版でもあり『日本のタブー〈悪魔の用語辞典2〉』の続編とも言える書で、サブタイトルは「ミケランジェロとメディチ家の裏側」。

下記は、本書の「あとがき」から(省略して引用)

私が芸術家ミケランジェロの名前を知ったのは中学2年生のときだった。1968年だったから、あれから45年の年月が過ぎた。田舎の公立中学校の一学年全員が、九州の地方都市の繁華街の大きな映画館まで整列してゾロゾロと歩いて行った。『華麗なる激情』(原題:The Agony and the Ecstasy)という何とも言いようのない邦題のアメリカ映画だった。

ミケランジェロと、システィナ礼拝堂の天井壁画「天地創造」の制作を命じたユリウス2世の2人の友情と葛藤を描いていた。天井画は1512年に完成している。奇しくも丁度500年前だ。ミケランジェロが7年かけて描いた。この映画を45年ぶりにDVDで観て勉強になった。分からないことがたくさん分かった。

システィナ礼拝堂の天井画を、私は35年ぶりに今年見に行った。私にとっては巡礼の旅だ。ただし私は無垢で善意の巡礼者ではない。この世の大きな悪の本体に向かって突進する巡礼だ。自分の45年の年月をかけて、ようやく人類の歴史の全体像の理解に到達したと思った。そのことで1冊の本を書けた。よし、もうこれぐらいでいい、という気にもなった。

(引用終了)

下記は、本書の「塩野七生問題」という文章から。

この本がどういう本かということがわかる文章だと思ったので
省略して紹介します。(P226~234)


この本をたった2週間で書き上げなければならなくなった2012年8月末に、担当編集者が塩野七生著『ルネサンスとは何であったのか』を私に渡した。「参考にしてください」と言いながら。この他に『ルネサンスと地中海』樺山紘一も読むべきだと考えた。樺山紘一はヨーロッパ中世史の偉い学者で、ルネサンスの専門家だ。だが、この2人でさえ、ルネサンスのことを300年間ぐらい続いた文芸・芸術・美術運動だと考えている。

フィレンツェで繰り広げられた1439年から60年間の新プラトン主義(ネオプラトニズム)の人文主義者(ウマニスタ)たちの激しい思想運動のことそのものだったのだ、という自覚が半分ない。だから、私はこの2人を批判する。

塩野七生の本を私の友人たちが、20年ぐらい前によく読んでいた。それなりに立派な読書人たちである(知識人にはなれない)。『ルネサンスとは何であったのか』を急いで読んで、私はかなり勉強になった。偉大なるフリードリッヒ2世のことが詳しく説明されていて感動した。ルネサンスはこの抜群に面白いドイツ王と「アッシジの聖フランチェスコ」の2人から始まったのだ、という塩野が書いている聖フランチェスコについては、私はこの本では触れない。

塩野七生がフリードリッヒ2世をおおいに褒めている理由が私にはわかる。本当に偉大な人物だったと思う。彼はヨーロッパ皇帝でありながら、イスラム教徒と理解しあい、共感しあい、13世紀の当時の最高度の思想と学問の水準を持っていたイスラム世界を尊敬した。今の欧米白人学者たちからでさえ、“闇に葬られている” 人物に、塩野七生が2000年ぐらいから行きついていることが重要である。

ニーチェは『アンチ・クリスト』の中で、フリードリッヒ2世を “ずばぬけて偉大な人” と書き、塩野がこれからイスラム思想・世界に、自分の残りの人生を賭けて分け入ってこうとするのを、私は大歓迎し、応援したい。

それでも「塩野七生問題」というのはある。

私たち文科系知識人、本読み(歴史の本を買って読まない理科系を含めた99%の日本国民には無関係)100万人ぐらいに対して、塩野が日本語で書いた多くのイタリア本の意味と影響についてここらで考えなければならない。

『ルネサンスとは何であったのか』から(塩野の発言を)要約すると「自分は田中美知太郎、林健太郎、会田雄二ら大御所たちには認められたが、その後の西洋史学者、イタリア美術史学者、文化史学者たちからは、嫌われていじめられた。小林秀雄ら文壇・論壇の大御所からも冷遇され、いい思いはしなかった」と石原慎太郎に向かって言ったと書いている。

なぜ、塩野は日本の知識人の世界で、本人の主観としてはいい思いをしなかったのか?

彼女の本は80年代、90年代にたくさん売れた。それでも、塩野の評価は定まらない。女だからか?それもある。ヨーロッパ美術、オペラ声楽を専攻してイタリア留学する女性たちなど、良家の子女たちが、高度成長経済の日本を背景にして多く存在した。そういう女性のひとりとして、塩野は『ローマ人の物語』を15巻も書いた。

大不況が続くこの哀れな日本で、誰があんな分厚いどころか、何十冊もある本を読んで暮らせるというのか。塩野は学者であるのか、作家、あるいは評論家であるのか、と言う問題がある。彼女と同世代の日本の西欧史学者たちから、彼女は今も嫌われているだろう。彼らは勉強秀才であるが、凡才たちで、翻訳学者たちだろう。塩野は「自分の本はすべて歴史物語(イストワール)です」と始めから学者たちと棲み分ければよかったのだ。

ところが、塩野は作り話をしていない。歴史の事実を、人物像を出来るかぎり正確に描写して、歴史事実を慎重に扱っている。だから学者たちと仕事がぶつかってしまう。

私は彼女の日本語でのイタリア歴史の語り部として、文化、教養の取扱者としての才能を認める。彼女はそれなりに詳しく調べていえ、人物描写の鋭さもある。だが、それでも私が「塩野七生問題」と言うのは、彼女がエドワード・ギボンの『ローマ帝国衰亡史』をどう取り扱ったか、という1点に関わる。

私は主に中野好夫訳のこの『ローマ帝国衰亡史』の第一巻だけを読んだ。残り9巻は手が出なかった。人生の忙しさのために、そんな悠長な読書家人生などやっていられない。

あとは金森誠也氏の書いた『30ポイントで読み解く「ローマ帝国衰亡史」』を読んで済ませた。

塩野七生はギボンの大書『ローマ帝国衰亡史』が欧米世界での定評ある古代ローマ史の通史なのだから、それを正確に翻訳すべきだったのだ。私はギボンの本に日本人としての新発見をこのように付け加えたとして書くべきだったのだ。「塩野(独自の)古代ローマ史」というのを、外国人である塩野が、独自にやっていいことだとは私は思わない。

塩野はギボンだけでなく、何百冊と本場の文献に当たった、と言うだろう。だったら、せめてイタリアの3人ぐらいの大御所たちの著作から、主に学びましたと書くべきだったのだ。日本人学者には輸入学問しかできないのだ。

私は塩野の本の良い読者ではなかったし、あの大部の本を何冊も買ったような素朴な読書人階級ではない。私は古代ローマ帝国史と、今のアメリカ帝国史の百年間を、徹底的に自覚的に、両者を類推・比較して、その衰と亡をドギツく書いてきた。それを何十冊もの金融・経済、政治の評論本にして生活の糧にしてきた日本人である。だから、私も決してローマ史の門外漢(素人)ではない。

過去の人類史の諸事実のあれこれを手際良く上手に並べて書いて、それを次々に本にしました、というほど生易しい本づくりは、男にはできないんだ。塩野さん、ここを分かってくれ。

これは、作家がひとり、自分の名誉と生活費を求めてもがき苦しんで苦労して、100冊の本を書きました、というだけのことである。

このイタリア作家も、私もやがて死んでゆく。「作家があまりに長生きすると、読者の方が先に死んでゆく」(山本夏彦)のである。

あまり自著が読まれなくなって、そして次の時代と世代がやってくる。やはり塩野七生は歴史作家なのであって、歴史学者ではない。私はこう断定することで、この問題にはこれで片をつける。

(引用終了)

◎[Amazon]隠されたヨーロッパの血の歴史

☆参考記事

三島由紀夫bot ‏@MISHIMA_ESSAY
ニイチェの強さが私には永遠の憧れであっても遂に私には耐え得ない重荷の気がします。おそらくきょうは一人一人の日本人が皆ニイチェにならねばならぬ時かもしれません。 昭和十八年 東文彦宛書簡


◎「塩野七生が叩かれる理由」
◎「人生を語ろう、愛を語ろう!」瀬戸内寂聴 vs 塩野七生「現代ビジネス」対談〔前編〕
◎「どうやって死にましょうか」瀬戸内寂聴 vs 塩野七生「現代ビジネス」対談〔後編〕

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by yomodalite | 2012-11-22 10:53 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

ロスチャイルド 200年の栄光と挫折

副島 隆彦/日本文芸社




「はじめに」より(以下、省略して引用しています)

欧州ロスチャイルド家200年の全体像を大づかみで理解できることを真剣に目指した。日本では、それなりに読書人を自負する人であっても、この華麗なるユダヤ系の巨大金融財閥の全体像を把握できていない。

たとえばロンドン家2代目当主のライオネルと4代目ウォルター、パリフランス家2代目アルフォンスと、4代目ギーが行ったことを区別することができない。そのために愚かなる陰謀論なるものが、今も日本国内にはびこっている。この本は、この困難な課題にも正面から挑戦した本である。

世界権力者たちによる権力者共同謀議は有る。歴然と存在する。19世紀の世界はロスチャイルド財閥が操る大英帝国の時代だった。だが、20世紀になってから100年余は、アメリカ・ロックフェラー財閥が世界を支配した。ロックフェラー石油財閥が、欧州ロスチャイルド財閥に取って替わり、コンスピラシー(権力者共同謀議)の巨悪を実行してきた。

いつの時代も、世界で一番大きな資金を持つ集団がその時々の世界をいいように動かす。この観点をおろそかにしてはいけない。(中略)

この本が編まれた動機は「ロスチャイルド家による世界支配の陰謀」をバラまき続ける低能たちを粉砕することである。(後文略)


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掴みどころがない『赤い楯』(p22)

日本におけるロスチャイルド研究の金字塔として、読書人階級の人々に崇められている、広瀬隆氏の大書『赤い楯 ロスチャイルドの謎』という本がある。1991年に上下2巻本で刊行されて大きな反響を呼んだ。(中略)ところが、この本であまりに詳細に書かれた内容が、いったい何を意味するのか、誰もピンとこない。

広瀬隆のロスチャイルド研究の欠陥(p25)

広瀬隆のロスチャイルド研究が抱えている大きな欠陥は、情報のソース(源泉)の偏りであろう。どのような人々によって、広瀬隆にあれらの情報がもたらされたのか。それはセリッグ・ハリソンというCIAの高官からだろう。このハリソンは、ジャーナリストとか「アジア核問題の専門家」という民間人のふりをして、この30年間、日本や韓国、北朝鮮や台湾、そしてパキスタンやインドまでも含めた、各国の核兵器・原子力開発の、押さえつけの係をしてきた特殊人間である。

北朝鮮が激高すると日本に核ミサイルを撃ち込むだろう、という物騒なことを米議会の公聴会で発言して、日本国民を脅す米政府の公式のアジア核問題担当の高官である。おそらく、このセリッグ・ハリソンが、あの大書『赤い楯』を広瀬隆に書かせたのだろう。

ハリソンたち、CIA高官は、1970年代に、市民運動家だった広瀬隆に近づいた。「この日本の反核運動の若者は、アメリカの戦略にあっているから育てよう。日本の原子力開発と核保有を阻止するために、資金と情報を与えよう」と育てたのである。


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◎[Amazon]ロスチャイルド 200年の栄光と挫折
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[内容紹介]彼らは鬼でも悪魔でもない! ロスチャイルド財閥は、いかにして世界を支配し、そして敗れていったのか……。18世紀末から現在まで、世界、そして日本の金融、経済の最深部を握り続けた名門ユダヤ財閥・ロスチャイルド家。主要人物26人を幹に、これまで理解が難しかったロスチャイルド財閥200年の全体像に迫る。世界覇権を手にした一族の栄枯盛衰からわかる、近・現代史の裏側! ロスチャイルドを知らずして世界は語れない。ロスチャイルド一族の人物と歴史が、豊富な写真でまるごとわかる! カラー家系図の折込付き。 日本文芸社 (2012/6/26)



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by yomodalite | 2012-07-31 07:41 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(3)
本書の著者の西村肇氏は、2011年4月8日に、福島原発事故から放出された放射能の量を物理計算で測定した方です。

◎[USTREAM]理論物理計算が示す福島原発事故の真相(2011.4.9)

私は、2桁の足し算引き算以上の計算とか、数式とか見るだけで「おえっー」となる方なので、これを見てもよくわかりませんし、西村氏がどんな方なのかも全然知らなかったのですが、原発への意見を述べられる方が、物理計算だけでなく、公害や、ガンの著書もあり、尚かつ、米国にも詳しいということに興味をもち、下記の2冊を読んでみました。

◎見えてきたガンの正体(1999年出版)
◎米国 ユダヤ人 キリスト教の真実(2011.10.31出版)

例えば、放射能は低い線量でもガンを起こすことがある….とか言われても、そもそも癌の原因って特定できるの?とか、煙草がガンに影響するという夥しい量の科学的データはよく見るけど、成人男性の多くが煙草を吸っていた時代と、ほとんど吸わなくなった現代と比べて、目に見えて癌が減ってる?とか、禁煙者が増え、寿命が伸びて、介護が必要な老人は明らかに増えたような気がするけど、それで、世の中は「健康」になったの?とか、もう、とにかく疑問でいっぱいだったんですが

『見えてきたガンの正体』は、ガンの治療法とか、ガンをどう生きるかというような内容ではなく、「ガンとは何か?」という内容で、遺伝子とガン、細胞がガンになる理由、なぜガンになるのか?、ガンは治せるのか?など、科学者による「ガン」をテーマにした類書があまりないような興味深い本。

でも、『米国 ユダヤ人 キリスト教の真実』は、もっとめずらしい本のような気がするので、こちらを紹介します。(下記は「まえがき」から引用)

本書は「ユダヤ人はなぜ優秀なのか」という若い頃のわたしの単純素朴な疑問に発した半世紀の関心と研究の集大成ですが、本書成立の直接の動機は5年前(2006年)に行った講演、将来予測「米国・ユダヤ人・キリスト教」です。「米国」と「ユダヤ人」と「キリスト教」を並列した理由は、米国という国は「ユダヤ人」と「キリスト教白人」(white Protestant)との熾烈な争いの国なので、将来を予測するには両者の戦いを読み切ることが必要だからです。(引用終了)

☆「まえがき」全文はこちらで読めます。

日本人には、アメリカを語る人も、その影響が大きい人も大勢いるのだけど、この3つ全てを語れる人はすごく少ないし、特に「ユダヤ」をお題にした本の「当たり率」の低さはハンパないので、知ろうとすればするほど、アホになるということも多いですよね。

本書のタイトルに挙げられた、この3つのテーマは、多くの日本人が疑問に思っていても、なかなか理解できないテーマではないでしょうか。でも、アメリカでは、とか、ニューヨークタイムスでは… など、私たちは日常的によく聞いてますけど、ユダヤ人や、キリスト教のことがわからずに「アメリカ」のことなんて、わかるわけない。ということを噛み締めたくなるような内容であると同時に、

私たちには理解しにくい、キリスト教や、ユダヤ人ですが、クリスチャンが、ユダヤ人を差別する感情には、私たちとそんなに変わらない点があるように思えたり、また、普通のアメリカ人が「科学が苦手」で「天才が嫌い」であるという事実は、意外なようでありながら、今の日本の閉塞感と似ているような…

第三章「100年前にはじまった技術没落」から省略して引用します。

米国の技術の歴史を見ていて一番の驚きは、この120年の間に起きた2つの「技術革命」について調べると、それ自身の性格と、それを支えた人間の性格がまったく違うことです。第1の革命とは「電化」「自動車」など生活を一変させる産業革命で、エジソン、カーネギー、フォードなど「発明の天才」と「事業の天才」によって支えられました。これらの天才たちはテスラ1人をのぞき、すべて White Protestant でした。

第2の技術革命の始まりは1945年の原子爆弾開発の成功です。これによって米国は、戦後、世界帝国になる道が開かれました。この第2の技術革命の中心になったのは、すべてナチスの迫害を逃れ米国に移住したユダヤ人たちであり、White Protestant 白人はいません。この実績によって米国の技術分野での実質的主導権は、完全に White Protestant の手を離れ、ユダヤ人に移ったと見られます。

この劇的な変化が起こった理由は、原子爆弾以降は、理論物理学を創り上げる「天才的頭脳」が技術革命成功の「決め手」になったのに、当時の米国には、ユダヤ人オッペンハイマー以外には天才級の理論物理学者はいなかったのです。日本でさえ「湯川」「朝永」の二人がいたのに「電化」と「無線通信」で世界の技術革命をリードしていた米国が、なぜ物理学革命では、まったく「かや」の外だったのか。

一般の人に「科学」と「天才」が受け入れがたい最大の理由は、「科学」の性格について誤解があるからと思います。例えば、ガリレオの地動説のように「科学」と「常識」が対立した時、科学が勝つのは、科学が「正しく」「確か」であり、「理論にあっている」からと考えますが、これはまったくの誤解です。

「確か」で「理屈に合っている」のは「常識」の方です。人々の経験から「確か」なのは「大地が平で不動」であるということです。「地動説」がいうように、1日1回自転しているという感覚はまったくありません。「理屈」にも合いません。地球のように巨大な物体が自転したら、すごい「遠心力」が生じ、地表のものはすべて「宇宙空間」に吹き飛ばされてしまう筈です。(中略)

今の人はこれをすべて「万有引力」で説明しますが「万有引力」がこのような「地動説の困難」を解決するために、ガリレオの死後、ニュートンが考えだした「仮説」であって、実験的に証明されたものではありません。(中略)

科学=真理は、最初は「確かでもなく」「理屈にも合わない」主張から始まります。しかしその正しさを確信できる根拠を見つけたら、まっすぐにそれを主張するのが天才です。そのような天才を根絶やしにしては、科学は成り立ちません。

これは理屈を言い合う Debate を好み、つじつまの合った話の方が正しいと思う米国人の弱点です。

(引用終了)


優れた科学者を生み出してきた日本ですけど、科学者を大事にせず、国外流出も気にせず、発明・創造を好む理系創業者から、経営優先のゼネラリストがトップに立ったことで、企業がダメになっただけでなく、その企業に大きな口出しをする官僚もゼネラリスト… なんだか、日本全体が沈没しそうになっている理由と似ているような気がしました。

「つじつまの合う話」が好きなのは、アメリカ人だけでなく、たぶん、日本も、日本人なりの「つじつまのあう話」が好きなのかもしれません。

この本の面白さは多岐にわたっていて、タイトルに記されたとおり「物理学者が発見した米国 ユダヤ人 キリスト教の真実 技術・科学と人間と経済の裏面」という、本当に盛りだくさんの内容から「未来予測」にまで言及されているので、内容を紹介するのも難しいのですが、こういった「切り口」で、本を書ける著者は、他にはおられないのではないでしょうか。

見た目の安っぽさ(失礼)とは真逆で、13ミリほどの厚みに、米国の歴史がギュッと凝縮されていて、10冊以上の本をショートカット出来るような内容。上記引用個所の人名はカタカナ表記にしましたが、本書は、横書きで人名以外の用語も「英語表記」が多く、検索好きとしてはその点も便利だと思いました。

また、第4章「ユダヤ人とは」に登場する(P87)ケストラーの『The Thirteenth Tribe』。私はこの本を読んだときに、日本人だけでなく、白人プロテスタントや、ユダヤ人自身にとっても、ユダヤ人が謎だったなんて!と驚いたんですが、本書によれば、現在でも最も有効な「仮説」のようですね。

◎ユダヤ人とは誰か ― 第十三支族・カザール王国の謎

米国とはどんな国なのか?日ユ同祖論とか、ユダヤの陰謀とか、
ユダヤ人のことを知りもしないで語ってしまう前に、
科学とアメリカへの猜疑心が大きくなっている「今」だからこそ、おすすめの1冊!


☆☆☆☆☆(めったにないタイプの本なので)

◎「目次」詳細
◎「あとがき」全文
____________

☆下記は西村肇氏に言及している副島隆彦「学問道場」掲示板から

☆副島氏が掲示板へのアップを要請したNHKのドキュメンタリー番組
◎1986年のチェルノブイリ原発事故から10年後、
内部被ばくの被害に関するドキュメンタリー番組(1/4)


◎上記の放送(4)の書き起し

◎[406]西村肇・東京大学名誉教授の記者会見に行く。

1) 福島原発から放出された放射能は、チェルノブイリの10万分の1、
最悪でも千分の1程度の規模
2) 津波ではなく地震でタービン間の配管が壊れた事故である
3) 非常用ディーゼル発電機が五時間しか動かなかったことが重大事故の原因

◎[411]4月8日西村肇東大教授の緊急記者会見
「理論物理計算が示す福島原発事故の真相」の内容


◎[425]4/8西村肇教授の会見がUstreamに掲載されました。

◎[428]福島原発で大気に放出された放射線物質の総量は、いったい、いくらなのか?

◎[439]ネコを飼い主に返還して、私たちは昨日も原発の正面玄関まで行ってきました。日本は、大丈夫だってば。心配するな。

◎[486]原発20キロ圏のは立ち入り禁止(警戒区域)となりました。
私は、激しく怒っています。住民をいじめるな。


◎[529]河野太郎という若い政治家の優れた「原子力行政」の文章を載せます。





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by yomodalite | 2012-03-24 11:19 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

オバマ・ショック (集英社新書)

越智道雄、町山智浩



最近よく思うんですが、毎日のニュースから近未来のことが予測出来ないのは、それが、同時に、近過去のことを忘れさせる効果があるからだと思うんです。

私は数年前から「ニュースは寝かせて読め」をモットーにしてますw といっても、新聞を取っておくという意味ではなく新聞はすぐに捨てます!行政指導により一週間に一度しか捨てられませんが、出来るなら毎日捨てたいと思っていて、読んでもいないのですがw。

本書は2009年の新書。ちょうどイイ感じの漬かり具合が予想され、著者は2人とも「アメリカ通」ですし、過去において、町山本がハズレたことは一度もないので、すっごく期待して読みました!

下記は、町山氏による前書きから。

「Finally!」(やっとだよ!) ー 2008年11月、カリフォルニアの夜9時の「オバマが勝った」というニュースへの興奮、勝利演説の前に流された、同年3月のフィラデルフィア国立憲法センターでの演説。

私の兄弟は、姉妹は、姪や甥や、おじやいとこは、あらゆる人種、あらゆる肌の色で、3つの大陸に住んでいます。そして、私は、生きている限り決して忘れません。
私の物語が可能な国は、この世界でアメリカだけだということを。(オバマ演説より)


「私の物語」とは「私のような出自の者がその国の国家元首になること」という意味だ。この演説を聞いたとき、僕がアメリカに来た理由がひさびさに蘇ってきた。僕は自分が何人なのか分からないまま、大人になった。母は日本人で、父は韓国人だったが、韓国の言葉も文化も歴史も何一つ、子供に教えなかった。韓国について話すことすらなかった。

中学の頃に父母は離婚し、それ以降、父にはずっと会わなかった。にもかかわらず国籍は韓国で、名前も韓国名だったので、周囲からは韓国人として扱われた。18歳になったときに日本に帰化したが、父が外国人だと語ると、周囲はやはり僕を外国人として見た。

父は韓国のことを何一つ教えない代わりに、ハリウッド映画を見せ続けた。アフリカ系、イタリア系、アイルランド系、ユダヤ系、中国系、日系、ありとあらゆる「系」がいて、それぞれの国の苗字を持ちながら、みんな等しくアメリカ人として、刑事をしたり、ギャングをやったり、ラブロマンスを演じていた。そこには自分の居場所があるように感じた「日系日本人」以外登場しない日本のテレビや映画よりも。

10年ほど前、ついに僕はアメリカに渡った。妻はアメリカの会社に就職し、子供が生まれ、家を買い、イタリアやドイツやイランやクウェートやガーナやトルコやマーシャル諸島やインドや中国や韓国やモンゴルやグァテマラやメキシコから来た人々と近所付き合いしながら、ようやく自分の居場所が見つかったように感じた。

ところが、9.11テロ以降、アメリカはどんどん壊れていった。合衆国はブッシュを支持する田舎とブッシュに反対する都市部との2つに分かれて対立し、世界一の大国の威信は地に落ち、努力すれば豊かになれるはずのアメリカン・ドリームは住宅&金融バブルとともに粉々に砕け散った。

新しい大統領オバマは、バラバラになったアメリカを再び統合し、壊れたシステムを変革し、希望を取り戻せるのか?

自分では手がかりさえつかめないこの問いに答えて頂けるのは、越智先生の他にはいないと思った。先生はやはり、この歴史的な政権交代を、細かい政策論議をはるかに超えた人類的視点に立って俯瞰していらっしゃった。この1冊は、これからの世界を展望する大いなる助けになるはずだ。(ここまで省略して引用しましたが、町山氏の前書きは下記で全文読めます)

◎オバマ・ショック(集英社新書)

オバマ大統領の誕生から、数ヶ月で出版されたタイムリーな本にも関わらず、語り手、書き手、編集者としても一流である町山氏が、その知識だけでなく、経験も通してアメリカを語るだけでなく、稀有な研究者である越智氏の引出しを開けまくり、高レベルの対談がまとめられています。

第1章 オバマがチェンジ(変革)するもの—レーガン連合の28年
第2章 失われた八年—ブッシュとは何だったのか
第3章 アメリカン・ドリームという博打—サブプライムと投機国家
第4章 覇権国家の黄昏—衰える軍事、経済、文化のヘゲモニー
第5章 異端児か、救世主か—オバマが選ばれた理由
終 章 彼の「強運」は世界の味方なのか—オバマの未来、アメリカの未来


◎mm(ミリメートル)
◎杜父魚文庫ブログ

☆下記は、上記ブログに書かれている以外で、極私的にメモしておきたかったこと

(第4章「覇権国家の黄昏」スクリーンの彼方のアメリカから)

町山:父は強烈な「アメリカかぶれ」でした。そうなったのはアメリカ映画のせいだそうです。まだ10代の頃にハワード・ホークス監督の『暗黒街の顔役』を見ておかしくなっちゃったと。

越智:スカーフェイスですね。ジョージ・ラフトがギャングをやる。

町山:イタリア移民のギャングが貧乏からのし上がっていく物語です。まぁ、裏のアメリカン・ドリームですね。これを見て父は「アメリカはすごい」と思ったそうです。それからはもうアメリカ一辺倒で、戦後は進駐軍にくっついて英語を勉強しながら、ヤミ物資の横流しをして儲けました。

町山:西部劇とギャング映画が好きでしたねぇ。たとえば『俺たちに明日はない』とか。主人公が警官隊にマシンガンで撃たれて蜂の巣になって死んでいくギャング映画ですよ!それと、自分が見てきた映画の話もよくしていました。「今日、父さんは『ソルジャー・ブルー』という映画を見てきた。騎兵隊がインディアンを虐殺するんだ。手がこんなふうにバーンを斬られて....」とか身振り手振りで延々と語る。どうかしてますよ。おかげで、こっちはトラウマです。

越智:子どもが分かる、分からないは抜きなんだよね。親っていうのは、若ければ若いほど、子どもを自分の自我の延長として見てしまうから。

町山:それにしたって、子どもに『ソルジャー・ブルー』はどうかと思いますけど(笑)『ダラスの熱い日』も見せられました。ケネディ暗殺はCIAと軍産複合体の陰謀だという話ですが、小学校5年生にそんなものを見せても分かるわけがない(笑)。

越智:でも、そういう幼児体験が、いまの町山さんのお仕事に結びついているんだから。

町山:渡米してから、2年ほどコロラドのボルダーに住んでたんですが、そこにサンドクリークの大虐殺の慰霊碑が建っていました。なんと『ソルジャー・ブルー』の史実の現場だったんですよ「あっ、ここでつながってくるのか」と思いました。父は2006年に亡くなりましたけど、最後に見舞いにいった行ったら「お前はモニュメントバレーに行ったか」と聞くんです。行ったよ、と返すと「そうか、俺はあそこに立って写真を撮りたいんだ。映画みたいだろう」って。

越智:お父さんは行ったことがなかったんだ。

町山:実は一生で一度もアメリカには行ってないんですよ。死ぬまで、バーチャルなアメリカを生き続けた人でした。

◎『ソルジャー・ブルー』goo映画

ーーーーーーーー

越智:ローマ帝国が衰退し、四分五裂していったときに、どうやって生き延びたかと言うと、結局、芸術・文化で生き延びたわけです。その遺産を発展させたルネッサンスで磨かれたイタリアという文化的価値を周りに評価してもらうことによって、しのいできたんですね。アテナイが生き延びた背景も、ほぼ同様です。政治力や経済力は、衰えると廃墟しか残らない。しかし、廃墟には文化が残る。つまり、文化の方がうんと寿命が長い。ならば、文化を残してやれば、覇権が失われても子孫はそれで食っていける。じゃあ、これから落ちぶれていくアメリカが、アテナイやルネッサンス・イタリアのような生き延び方ができるかどうか。

町山:できないと思っていらっしゃる?

越智:と思うんですが、どうですか。果たして、アメリカのポップカルチャーが古典化できるのかどうか。

町山:ギリシャにはアリストテレスのイデア思想があって、それがルネッサンスでヒューマニズムとして蘇ってくる。アメリカのカルチャーにも同じ部分があるんじゃないですか

越智:たしかに、一種の理想主義、イデアはありますね。

町山:いわゆる「アメリカン・ドリーム」という理想主義。とくに、ハリウッド映画とポップ・ミュージックには、それが濃厚にあります。Love Conquers All(愛はすべてに打ち勝つ)とよく表現されます。恋人同士が境遇と戦って結ばれてハッピーエンド。Love Conquers Allという言葉はもともと古代ローマの詩人ウェルギリウス(バージル)の『牧歌』の一節だそうですから、まさにローマン主義、ロマンチックですよ。


◎ウェルギリウス『牧歌』

越智:それが、どのように古典化されるのか。文化というのは、最初はどんなものでも新しい形として出てくるんだけれども、古典化されたものには、初めから、時代を超えて生き延びられる要素がすでにデザインの中に入っていたと思いませんか。それはおそらく、芸術と永遠とをつなげたいという衝動があって、その衝動がタイムレスな要素をデザインの中に呼び込んだのではないか。じゃあ、アメリカのポップカルチャーの中に、永遠性を志向するという側面はどのくらい入っているんだろうか。

町山:『スターウォーズ』に限って言えば、ルーカスにとって、ダースヴェイダーというのは父親なんですね。ルーカスの実際の父親は田舎町で文具店を経営していたんですが、共和党員で厳格なキリスト教徒で、ものすごくシビアで暗い運命観を持った人だったそうです。世の中には運命というものがあって、そこからは逃げられないんだ、という....

越智:予定説的なプロテスタンティズムですね。

町山:だから、ダースヴェイダーは主人公ルークに言うんです。「私はお前の父親だ。私の味方につけ。これは運命だ」と。ところがルーカスはそれに反発して.....「どこにいちばん感動した?」ってアメリカ人に聞くと、たいていは1作目で百姓をしていたルークが地平線に沈みゆく二重太陽を眺める場面なんです。「このまま自分は田舎で働いて死んでいくのか」と絶望的な気持ちで、一生行けないかもしれない宇宙を見つめる。

町山:運命を超えていく物語と考えると、アメリカという国の成立ちに思い当たるんですね。アメリカは国が始まった段階ではプロテスタンティズムが厳しくて、予定説で、将来への希望といったものはほとんど考えられないような社会だったでしょう。

越智:そう、あの時代の墓石にはフード付きのマント姿に大鎌を持った髑髏や、翼が生えた髑髏などが描かれています。それが霊魂。ボストンあたりへ行くと、古い墓はみんなそれです。

町山:でも、アメリカを最初につくったのは、そういう暗い世界観を持った人たちなんですね。神というものが頭の上にどんと乗っていて、身動きがとれない。ところが、新大陸に住んでから、まったく違う明るい思想が出てきた。マニフェスト・ディステニーとか、フロンティア・スピリットとかアメリカン・ドリームとか、信じていればうまくいく。愛は勝つという予定説の楽観的解釈みたいなものが。厳格で暗い運命論者の先行世代にあとの世代が理想主義で反発した歴史が『スターウォーズ』などのハリウッド映画で反復されていると思うんです。

越智:ハリウッドというのは、政府の助成金にまったく頼らないで、ロシア・ユダヤ(東欧系ユダヤ人)たちが自己資金で始めて、自分たちの金を動かしてやってきたわけです。そのためには世界中、どこに持っていっても面白がってもらえるような内容にしなければならない。ヨーロッパのように助成金で映画をつくっている国は「これが我が国の文化です」というものを平気で出してくる。じゃあ、アメリカが覇権国でなくなって「これがアメリカなんだ」という作品を発信して商品価値を持ちうるんだろうか。

町山:ハリウッドは生まれたときからずっとグローバルでした。サイレント時代にドイツで『カリガリ博士』や『ノスフェラトゥ』がつくられると、すぐにその監督やらスタッフを引き抜いちゃう。ハリウッドはもともとユダヤ系がつくったので、ユダヤ系を中心に世界中のアーティストの亡命先みたいなことになってました。

ハリウッドは、アメリカにとって異端の集団で、保守派とずっと対立していますが、世界が考えるアメリカの良いイメージ、理想というのは、ほとんどハリウッド映画がつくったものですよね。世界で差別や圧政に苦しむ人々は少なからず、その映画をまぶしく見上げていたと思います。(引用終了)

越智氏の本をもっと活発に出版して欲しいと思うような内容でしたが、この後、あまりそうなっていないように思われるのが残念です。

◎『オバマ・ショック』(アマゾン)
_______________

[内容紹介]彼の演説に、なぜ白人も涙したのか。ベストセラー「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」の著者が、師と仰ぐアメリカ研究者と白熱の対論!

史上初の黒人米国大統領に就任したバラク・オバマ。疲弊する大国は、なぜいま、彼を選んだのか? 覇権国家の衰退を歴史軸で考察する研究者(越智)と、合衆国を駆け巡るフィールドワーカー(町山)が、岐路に立つアメリカの過去・現在・未来を縦横無尽に語り合う。サブプライムローンの 現場 やハリウッド空洞化の実情など、アメリカが陥った病の症例を容赦なく暴き出し、多様な人種がオバマを「支持」した理由を明らかにする!

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by yomodalite | 2011-12-16 17:00 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(18)

日本を動かした大霊脈

中矢 伸一/徳間書店




読みたい小説もいっぱいあるのだけど「英雄」が気になって・・・ 特にまだあまり知られていない英雄となると、つい、ふらふらと惹き付けられてしまいます。そんな「英雄」好きで、尚かつ、明治のイケメンに目がなく、玄洋社などの右翼の源流にも興味がある人、そして、堀川辰吉郎の名前に、なんとなく「ン?」、どこかで聞いたことある、と思われた人。そう、堀川辰吉郎とは、あの中丸薫が、自分の父親だと言っている・・

つまり彼女が、あの御方の孫だと言っているのは、この父(?)の伝説によるものなのですが、、

私は彼女には興味ないので、そこはあっさり通過しておきますね。

堀川辰吉郎には、世界各国に48人の妻と88人の子供がいます!!!!(←本人伝)

ですから、彼女は、辰吉郎の子供だとしても、88分の1なんですが(笑)、彼はそのすべてを把握していて、全員に充分な養育費用などの面倒を見ていたようなので、彼女が当時の日本ではありえない待遇を受けていたのは、その恩恵による可能性はあると思います。

いずれにしても、結局「志」が違うということなんじゃないでしょうか。「血」で受継がれるものは、極わずかですからね。

では、どーでもいい人のことは、そんなところで、

堀川辰吉郎と“霊脈”に関して「はじめに」から、省略して引用します。

激動の時代には、天の配剤によるものか、神の仕組みによるものか、通常人のスケールでは計れないような大人物が、多数出現するようだ。

社会がむしろカオス状態に陥るような、旧体制が崩壊して新秩序が生まれる変革の時期には、第一級の「大人物」が現れて歴史に名を遺す様々な仕事をする。

維新前後の時は吉田松陰、高杉晋作、坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟などなど。日清戦争の時は乃木希典、児玉源太郎ら軍人たち。

ところが、名前が知られていない、超ド級の人物もいる。宗教家でいえば出口王仁三郎などがそうだし、右翼で言えば頭山満である。彼らの名前はとくに若い世代には知られていない。(中略)いわゆるタブーの領域にカテゴライズされてしまう人たちだから、当然である。

彼らの生き様は、破天荒で型破りであった。だが、それは1人よがりのものでなく、大勢の人々の心をまとめ、あるいは影響を与えるなどして、ひそやかに、かつダイナミックに歴史を動かしたことは事実である。そのことは、彼らの死後何十年が経ったとしても、心ある歴史研究家によって正しく評価され、記録されるべきであろう。

彼らは同じ時代の空気を共有しながら、どこかでつながっていた。(中略)彼らを動かしていたものは果たして何だったのだろうかと考える時、私はそこに「魂」レベルにまで及ぶ深いつながりを見る。

そうしたエネルギーが厳として存在し、悠久の太古から現在に至るまで、脈々と息づいているような気がする。

これを本書では「霊脈」と表現するとしよう。

この「霊脈」から、日本やアジア、そして世界をまたにかけ、陰に陽に活躍した大人物が現れた。

堀川辰吉郎の名前は、まったくと言っていいほど世間には知られておらず、まさに無名の存在と言ってよい。しかし、堀川辰吉郎という不思議な人物がこの世に実在し、日本男児として威風堂々と、世界をまたにかけて平和運動を行ったことは事実なのである。


と、スゴいひとみたいです。

著者の中矢伸一氏は、「日月神示」に関する著作で有名な方(未読)のようですが、レガリアとか「神盤」などという文字に、またもや「ン?」と思われた方もご安心ください。

その手の“風味”は、あまりなく、資料が少なく謎に包まれた「堀川辰吉郎」の軌跡を、丁寧に調査されいて、『日本週報』という雑誌の「不思議な人物-堀川辰吉郎一代記」という連載の内容紹介や(実際に交流のあった作家・森田哲郎のインタビューが基本)、辰吉郎が晩年、神盤を預けた「いのちの会」の森蔭彬韶氏への取材も、たいへん興味深いものでした。

また、上記にある、出口王仁三郎、頭山満、日本やアジア、世界をまたにかけ....という部分ですが、

こどもの頃から、大悪童で、校長を川に投げ込み、ヤクザとも喧嘩してしまう辰吉郎に、福岡では行く学校がなくなってしまい、井上馨と頭山満が相談して、東京の学習院に入れるのですが、そこでも、とんでもない問題を起こし、ついに、頭山翁の案により、孫文の預けられたのが15歳のとき。(王仁三郎との関係は下記の四章を参照)

孫文は、このとき「日本の若宮として革命戦争に使わせていただきましょう」と語ったそうです。

第一章は、幼少期から井上と頭山が、教育係としてついているなど、出生の謎に関する内容。

第二章「孫文と辰吉郎」
現在の米国の飼犬のような日本の右翼とは、まったく異なり、アジアのために命を賭して孫文を守った、日本の志士たちのこと、また高貴な雰囲気の美男のうえに、胆力があり、男ですら、その美しさに目を奪われた辰吉郎の、初恋だったかもしれない恋のエピソード、孫文の密使となった辰吉郎に、もっとも入れ込んでいたのが、あの張作霖だったなどなど。

第三章「大陸の空を駆けめぐる」
孫文の生き様から、彼が日本を愛し、辰吉郎を可愛がり、清朝末期の革命の時代の、日本と中国の志士たちの話が綴られていますが、辰吉郎自身は、晩年まで、それを饒舌に語らなかった。

第四章「真の世界平和実現のために」
辰吉郎は、敬州蜂起の失敗後、孫文とは合流しなかった。「不思議な人物-堀川辰吉郎一代記」では、孫文の片腕と称された辰吉郎のことが、他の文献では一切出て来ない謎。十数年を大陸で過ごし、帰国した後、彼は日本の政界にも影響を及ぼすすものの、この頃から、政治より宗教という考えだったらしく、中国最大の慈善事業団体「世界紅卍字会」の名誉会長に就任する。

大本教は、第一次大本弾圧事件のときに、満蒙へ潜入。あやうく処刑されそうになったところを救ったのが、辰吉郎だったらしく、大本と世界紅卍字会を結びつけることに骨を折る。辰吉郎が志向するするところは、常にアジアの平和と安寧だった。

ジュネーブで行われた世界平和連邦会議にも何度も出席し、威風堂々と、世界中の女性と関係し、その落とし胤が、中共にもソ連にも、アメリカにもフランスにも、対立する世界の両側の至るところに、成長していると演説し、沸き返るような拍手と「サムライ・ホリカワ」の異名を轟かした。

第五章「日本を動かした霊脈」
大正13年の神戸、孫文の「大アジア主義」と題された講演。その根本は

「苦しみを受けたアジアの民族が、どうしたらヨーロッパの強い民族に対抗できるかという問題であります。簡単に言えば、非圧迫民族のために、不平等を取り去る問題であります。圧迫を受けた民族はヨーロッパにもあります。侵略政策を行う国家は、たんに外国の民族を圧迫するだけでなく、自国の国民を圧迫しています。わたしの説く大アジア主義は、正義にもとづき不平等をなくするためのものです。」

そして、講演を締めくくる言葉として、

「あなたがた日本国民は、欧米の覇道の文化を取入れていると同時に、アジアの王道文化の本質ももっています。日本が今後、世界文化の前途に対して、西洋の覇道の番犬になるのか、東洋の王道の牙城になるのか、それはあなたがた日本国民がよく考え、慎重に選ぶことにかかっているのです」

この言葉は、生涯にわたって日本と日本人を深く愛し続け、それゆえに、この国の心ある人々に対し、大きな期待を寄せていた孫文の、最後の言葉だった。

大アジア主義から、大きく遠ざかり、西洋に憧れ、自らも覇道を求めて、敗れた日本では、この頃の「英雄」たちは「タブー」となり、埋もれていった。なぜ「タブー」になっていったかを考えれば、

今また訪れようとしている「アジアの時代」に、学ぶことが多い本かも。。。

[参考サイト]
◎大本教の系譜:中丸薫と堀川辰吉郎の「誇大妄想」革命
◎明治のイケメン(10)堀川辰吉郎という怪人  
◎堀川辰吉郎と内田良平
◎神盤・レガリア
___________

[MARCデータベース]堀川辰吉郎は、大本の出口王仁三郎、右翼の大ボス頭山満、辛亥革命最大の功労者孫文らと密接につながっていた。日本を歴史を動かした「霊脈」とは何か。巨人・堀川辰吉郎と霊脈のレガリアについて描く。徳間書店 (2002/12)


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by yomodalite | 2011-02-17 20:49 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)
今年5月に出版された新書。
アマゾンに書評が一件もなくて驚いたのだけど、これは「良書」だと思います。

タイトルにある15の争点は以下。

1章 満州事変前後の国家改造運動
2章 2.26事件と新統制派
3章 日中戦争と現地解決.不拡大
4章 南京事件
5章 太平洋戦争とその歴史的本質
6章 独ガス、原爆、大量殺戮平気を許した論理
7章 北方四島、北海道占領を巡るドラマ
8章 敗戦と向き合うということ
9章 東京裁判が真に問うこと
10章 占領期に見る宰相の資質
11章 占領は開放化抑圧か
12章 強制連行の実態を考える
13章 沖縄戦の本質を見つめる
14章 慰安婦問題にみる戦場と性
15章 昭和天皇の歴史的役割
おわりに 日本人の意識はどう変わったか

いずれの争点も、それぞれ、熱のこもった本が何冊も出版されている内容ですが、昭和史研究で菊池寛章も受賞している著者だけに、各争点の議論すべてによく通じていて、新書のボリュームにふさわしい争点の簡潔なまとめ方がされている。

また各論併記による、争点の書き出しではなく、冒頭で、著者の考えが明確に示されている点や、大学関係の研究者にありがちな、文章の内容をできるだけ複雑にすることが、頭がイイことだと思っているような頭の悪そうな文章でなく、著者が日頃行っている、講演や、市民講座、カルチャーセンターなど、お客を前にしての講座が生きている、わかりやすい文章も希少。

ここで挙げられた争点に関しては、論者の幼児性ばかりが目につく不毛な論争に読めば読むほど、疲れがたまるものが多かったのですが、本書の、ここから始めれば...というような著者の姿勢には、意見に同意するしないに関わらず、議論のたたき台としても、また、多くの取材とデータ収集に裏打ちされた説得力にも、健全な精神が感じられました。
______________

「BOOK」データベース/昭和三十年代の「昭和史論争」を初め、これまで、昭和史をめぐっては様々な論争が繰り広げられてきた。今日でも、国を超えた歴史共同研究が進む一方、個別のテーマに関して、依然として対立点が存在する。これまでの論争は果たして本質的なものであっただろうか?15のテーマに関して、史実を整理し、より本質的な問題点を提示する。平凡社 (2010/5/15)





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by yomodalite | 2010-07-31 23:25 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(2)

正座と日本人 (The New Fifties)

丁 宗鐵/講談社



週末は、タイガー・ウッズの不倫報道をNHKも取り上げたことに驚きました。ていうか、もう驚いたというよりは呆れました。要するにオバマ攻撃へのゴングが鳴ったということなんでしょう。これから一体どうなることやら...

まあ、よその国のことよりも、これからは日本回帰だ!と思っても、うっかり間違った“大和心”を育んでしまうことも多いので要注意なんですが、そんなトラップに引っ掛からないために、一番カンタンなのは、

落語に行くこと。(ただし、こぶ平以外♡)

笑えるうえに、“正座”しなくてもイイですから。

間違った“大和心”を避けるには、正座に関しての感覚をまず見ることが重要だと思うんです。正座にまったく疑問をもっていないところは、理不尽な修行や決まりばかりで、官僚か会社員か兵隊か、いずれにしても奴隷か、その管理者として教育されるだけです。

このブログで“正座”に関して書いたのは、こちら↓

浮世絵のきもの(1)/「ボストン美術館 浮世絵名品展」

浮世絵には、“現在の生活”と“今のアニメの世界”ぐらいの表現の違い(ファッションや体型etc..)を考慮する必要はありますが、残された衣類を見る限り、やっぱり間違いありませんね。

では、なぜ今の茶道が、あんなことになったか?という答えは、第2章に。その他、縄文時代の座り方とか、福助人形とか、日本薬科大学、東京女子大学の教授で、歴史好きで武道、茶道を嗜むという、本書のテーマには願ってもない著者による、“正座”の話がてんこもり!

そうに違いないと思っていたことから、まだはっきりとは言えないなぁと思っていたことまで、本当に私のために書いてくれたかと思うぐらい、至れり尽くせりの内容に感動しました。

きもの女子および、グローバル時代に誇り高く生きたい日本人にオススメの教養書!!!

特に、長唄も三味線も和裁など、“道”がつかずに、合理的に技術を学ぶべきところなどは、床座りは、お互いのために止めませんか? 
師匠!お願いですから、イス用意してください。

☆参考サイト
◎松岡正剛・千夜千冊『正座と日本人』

【目次】
第1章 座り方の意味
第2章 茶道と正座
第3章 武士から庶民へ
第4章 畳と正座
第5章 着付けと正座
第6章 明治の時代背景と正座
第7章 歴史に見る正座
第8章 正座よもやま話 今の常識、再点検
第9章 正座の解剖
第10章 正座の応用
____________

【内容紹介】素朴な疑問、日本人はなぜ正座をするのか? 漢方医学の大家が、古今東西の資料を渉猟し、日本人と正座の関係を紐解く。端緒は著者のクリニックにやってくる「膝が悪い」という患者さんの増加にあった・・。講談社 (2009/4/22)



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by yomodalite | 2009-12-07 16:38 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

1日江戸人/杉浦日向子

久しぶりに杉浦日奈子を読む。氏が亡くなってから4年経ちましたが、氏が発見しブームを担った「江戸」の人気はすっかり定着したものになりました。

どうして杉浦日向子は、こんなに江戸がわかるのか?という疑問は今も不思議でならないのですが、逝きし世の面影(by 渡辺京二)を現代に甦らせた手腕は本当に見事だったなぁと改めて思います。

NHKの大河ドラマでおなじみの戦国武将という名のヤクザストーリーや、彼らの妻たちによるホームドラマなどより、「現代」がどこから来たかということが、実感できる歴史本。一日江戸人になってみたほうが、未来が見えてくる気がします。

江戸は264年間。明治以降の時代が、後世になんと呼ばれるのかわかりませんが、明治44年間、大正14年間、昭和64年間、平成は21年経ったので、ここまでで143年で、江戸時代の2/1を超えたんだなぁと、政権交代の日にしみじみ想う。


☆最高裁裁判官国民審査の不信任率は、例年通り6〜7.7%でした。ネットでも「×をつけよう」という動きは今まで以上にありましたし、おかしな判決が目についた近年でしたが、まったく変化がないのは疑問ですね。

桜井龍子(行政官) 4656462(6.96)
竹内行夫(行政官) 4495571(6.72)× ←元外務省、イラク戦争支持
涌井紀夫(裁判官) 5176090(7.73)
田原睦夫(弁護士) 4364116(6.52)
金築誠志(裁判官) 4311693(6.44)
那須弘平(弁護士) 4988562(7.45)× ←佐藤優上告棄却
竹崎博允(裁判官) 4184902(6.25)× ←裁判官制度実現。
近藤崇晴(裁判官) 4103537(6.13)× ←植草一秀上告棄却
宮川光治(弁護士) 4014158(6.00)

http://miso.txt-nifty.com/shinsa/
___________________________

【BOOKデータベース】現代の江戸人・杉浦日向子による、実用的かつ、まことに奥の深い江戸案内書。江戸美人の基準、三大モテ男の職業、衣食住など、江戸の人々の暮らしや趣味趣向がこれ一冊でわかる。さらには「殿さま暮らし」は楽かの考察(「将軍の一日」)、大奥の仕組み(「ザ・大奥」)、春画の味わい方(「春画考」)まで。著者の自筆イラストもふんだんに盛り込まれ、居ながらにして気分はもう江戸人だ。 新潮社 (2005/03)





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by yomodalite | 2009-08-31 22:33 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)
こんな本を読んでしまうのもわたしが名古屋育ちだから。。。
陽の光が金シャチの光とともに届けられる、名城公園まで徒歩数分というような地域に住んでいて、城にも金シャチにもうんざりだった住人時代ですが、名古屋三大ブス説を覆した井上章一氏なら今までにない名古屋文化論が期待できるかもしれません。


第一章 世界のなかの名古屋のシャチ
「イタリアにも、シャチホコはいる。」 ヴェネチアングラスの工芸品、ローマのバルベリー二広場のトリトンの泉。。。空想のイルカはシャチとそっくりだという発見から、シャチの由来を探る。

第二章 シャチの都を取材して
名古屋取材。市役所のバッジ、交通局のマスコット、サッカーチーム「グランパスエイト」(グランパスとはシャチのこと)、市職員機関誌「シャチ」、遊覧船「金鯱号」、陸上自衛隊第十師団のマーク、名古屋牛乳のシャチ印、「シャチボン」(シャチの形のシュークリーム)、名古屋に溢れるシャチと、そのキャラクターの変遷。

第三章 シャチの背後に歴史を読む
金シャチは、尾張徳川家の威光を人民に見せつけていた。黄金の輝きを日常的に見せつけられていた人民の欲望は1782年に上演されていた芝居『けいせい黄金の鯱』にも表れていた。。。

第四章 金シャチ美人
かつて一世風靡した「名古屋美人」は、なぜ「日本三大ブス」の産地へと変遷したのか、ミス名古屋からその謎を解く。

著者は、執拗に名古屋城の金のシャチホコが持つ名古屋での意味と価値について、歴史を遡り、周縁を探っていく。第4章の「名古屋芸者」の話は、『日本の女が好きである。』でも書かれていた話の更に詳細な記述で、著者の本により初めて聞く話でしたが、全体を通して、名古屋人気質や名古屋文化論ついて語られている部分が少なく、浅薄な名古屋文化論を覆すような視点がないのが、すこし残念。

金シャチに興味がある奇特な方へ
★★★☆

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【MARCデータベース】名古屋は街中、シャチだらけ。シャチを愛好する市民感情は、どのようにしてはぐくまれたのか。その都市論的な背景をさぐり、名古屋という街の文化史をうきぼりにする。ファンシー革命、美人説…鯱都の謎を解き明かす。 NTT出版 (2005/02)





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by yomodalite | 2009-06-30 22:47 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

浮世絵に見る江戸の暮らし (ふくろうの本)

橋本 澄子(編集),高橋 雅夫(編集)/河出書房新社




B5の天地を短くしたぐらいのサイズで、厚さ12ミリ程。カラー図版は巻頭の8ページだけですが、全ページにモノクロとはいえ大きな図版がたっぷりで見どころも読みどころも満載。1600円は超お買い得と言えそうです。

1988年初版にして、未だに大手書店サイトで販売されているのも驚き。


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内容は、下記の11項目。それぞれ10〜23点ほどの浮世絵とともに解説されています。

・江戸風俗と浮世絵(高橋雅夫)
・芝居と相撲(諏訪春雄)
・祭と市(山口桂三郎)
・お参りと物見遊山(佐藤要人)
・遊里(林 美一)
・士農工商(林 美一)
・食べもの(平野雅章)
・美人(佐藤要人)
・服飾(橋本澄子)
・髪形(橋本澄子)
・化粧(高橋雅夫)


最初の章「江戸風俗と浮世絵」には、浮世絵は現在美術史という側面からの研究派は進んでいるものの、本来の風俗画としての研究はあまり進んでいない。という実情から、絵画作品としてのフィクションや約束事をふまえ、その資料価値を取捨選択し、整理することの難しさを説いている。


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その例として挙げられているのが、「二十歳以上、三十歳以下の既婚夫人は必ず眉を剃っているにもかかわらず、浮世絵には眉を描いている」という。これに対して、はっきりとお歯黒をつけ、乳飲み子を抱えた母親の眉の剃りあとを「黄つぶし」にして、魅力を表現した歌麿の『名所風景美人十二相』を稀有な例として紹介している。

江戸の末期、天保十一年、大阪から江戸に出てきた喜多川守貞は深川に移住し、上方と江戸の風俗のあまりのちがいに興味を持ち、克明に記録した『守貞漫稿』とよばれている全33巻の大書の中で、当時の浮世絵に対して後世の誤解を招くのではないかとしきりに心配しているらしい。

藤原千恵子氏には『図説浮世絵に見る江戸の歳時記』や『浮世絵に見る江戸の一日』など同類の本も多いようです。


紀伊國屋書店BookWeb
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4309221491.html
______________

【BOOKデータベース】浮世絵を読みとく。江戸の風俗と生活。河出書房新社 (1988/07)



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by yomodalite | 2009-05-26 13:49 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite