カテゴリ:☆Dancing the Dream( 47 )

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『Dancing The Dream』の詩は今回で完訳です。

過去記事を確認してみたら、2011年の7月からやっていて、4年も経っていたことに、自分でも驚いています。もっとも、最初は全部自分で訳してみようだなんて思ってなかったんですが、やればやるほど、マイケルの言葉の魅力にハマり、最初は面白くなさそうと思っていた詩ほど、終わってみると、不思議な感覚に包まれたという体験は、この最後の詩まで変わりませんでした。

本の順番では、前回の「Look Again, Baby Seal」が最後の詩で、「mother」は、比較的最初の方にある詩なんですが、「母への思い」というのが苦手な、私の個人的な理由により、これが最後になりました。

前回、どこかで読んだ分類・・と言っていたのは、「Dancing The Elefant」でも、何度か名前が挙がっていた Elizabeth Amisu の論文だったのですが、そちらでは、「mother」は、Poems(詩)に分類されていて、英文では、音韻を重視していることがよくわかると思います。

いつものように、気になる点や間違いは、遠慮なくご指摘くださいませ。また、ここまでの詩も、随時、修正していく気持ちだけは満々なので、そちらもよろしくお願いします。



mother

Written By Michael Jackson



Eons of time I’ve been gestating

To take a form been hesitating

From the unmanifest this cosmic conception

On this earth a fantastic reception

And then one fateful August morn

From you being I was born

With tender love you nurtured a seed

To your own distress you paid no heed

Unmindful of any risk and danger

You decided upon this lonely stranger


永劫のときを経て、僕は胎内にたどり着いた

ためらいながら、形を成し

漠然とした宇宙の概念から

この素晴らしき地球に迎えられ

そして、さだめし八月の朝

僕は、あなたから生まれることになったのだ

やさしき愛で種を育み

その身の苦痛をかえりみず

あらゆる危険も構うことなく

あなたは、この孤独な旅人を産むことを決めた


Rainbows, clouds, the deep blue sky

Glittering birds that fly on high

Out of fragments you’ve made my whole

From the elements you fashioned my soul

Mother dear, you gave me life

Because of you no struggle or strife

You gave me joy and position

Cared for me without condition


虹や、雲や、果てしない青空

空高く飛ぶ、美しい鳥

あなたは、あらゆるものから僕を形づくり

さまざまなものから、僕の魂に息を吹き込み

愛しい母、あなたは、僕に命をくれた

あなたのおかげで、戦いも、争いもなく

あなたは、僕に歓びと安息の地を与え

どんなときでも気にかけてくれた


And if I ever change the world

It's from the emotions you've unfurl'd

Your compassion is so sweet and dear

Your finest feelings I can hear

I can sense your faintest notion

The wondrous magic of your love potion


僕が、この世界を変えるとすれば

それは、あなたの大いなる感情からだろう

あなたの切ないまでの慈愛も

繊細な感覚も僕にはわかる

あなたの愛の雫には、不思議な魔法がある


And now that I have come so far

Met with every king and czar

Encountered every color and creed

Of every passion, every greed


今、あなたの元を遠く離れ

あらゆる王や、指導者に会い

いろいろな肌の色と、信仰をもち

さまざまな情熱と、欲望に接していても


I go back to that starry night

With not a fear for muscle or might

You taught me how to stand and fight

For every single wrong and right

Every day without a hold

I will treasure what you've mold

I will remember every kiss

Your sweet words I'll never miss

No matter where I go from here

You're in my heart, my mother dear.


僕は、あの星降る夜にもどれるのだ

あなたは、暴力や権力にも脅えることはなく

立ち上がって戦うのだと教えてくれた

そして、正しさや、間違いにも

日々、捉われるな、と

あなたがくれたどんなものも、僕の宝物であり

あなたがくれたどんなキスも、忘れることはなく

あなたのやさしい言葉が、僕から失われることはない

たとえ、僕がどこに行ったとしても

愛しい母よ、あなたは、私の心の中にいる


(訳:yomodalite)


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by yomodalite | 2015-12-16 06:00 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(2)
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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』から

LOOK AGAIN, baby SEAL」の和訳です。


毎回、以前出版されていた和訳本の訳を確認してから、翻訳しているにも関わらず、訳している途中で、いつも急展開を感じてしまうというか、マイケルの言葉には、どこかで必ず予想を裏切るところがあるように思います(もしかしたら、その感覚は自分で何度も訳してみた人にしか感じられないものかもしれませんが・・)。それで、そこが、MJが考える「innocent」と、「純粋まっすぐ君」とか、「天然少女」や、「正義の人」との違いではないかと思ってみたり・・・


どこかで読んだ海外記事の分類によれば、Dancing The Dream の内容は、Philosophiesと、Poemと、Parablesの3つに分類することが可能で、今回紹介する「Look Again, Baby Seal」は、その分類の中でもっとも数が多いParables(たとえ話)に分類されているものです。


それと、毎回一番悩むのはタイトルで、結局、日本語のタイトルをつけられないままにしてあるものが、ほとんどなのですが、こちらは、和訳本では「また会おう、アザラシくん」になっています(私の訳ではオットセイですが、その違いはさておき)。いろいろ考えてみると、「なるほど・・」と思うんですけど、やっぱり、今回も、私には日本語タイトルは無理でした。


そんなことも含めて、


ご意見や、ご感想、気になる点や間違いなど、

いつでも遠慮なくお知らせくださいませ。



LOOK AGAIN, baby SEAL


One of the most touching nature photographs is of a baby fur seal lying on the ice alone(*). I'm sure you have seen it - the picture seems to be all eyes, the trusting dark eyes of a small animal gazing up at the camera and into your heart. When I first looked at them, the eyes asked, "Are you going to hurt me?" I knew the answer was yes, because thousands of baby seals were being killed every year.


自然をテーマにした写真のなかで、僕がもっとも感動したのは、ひとりぼっちで氷の上に寝そべっているオットセイの赤ちゃんの写真。君も見たことがあるだろう。写真のすべてから目が感じられるぐらい、小さな動物の人を疑わない黒い瞳はカメラをじっと見つめ、見る者の心の中を見返している。はじめてそれを見たとき、僕はその眼が、「きみは、ぼくを傷つけるの?」と聞いているのかと思った。何千頭ものオットセイの赤ちゃんが、毎年殺されていることを知っていたから。


 Many people were touched by one baby seal's helplessness. They gave money to save the seals, and public awareness started to shift. As I returned to the picture, those two wide eyes began to say something different. Now they asked, "Do you know me?" This time I didn't feel so much heartache as when I felt the violence man inflicts upon animals. But I realized that there was still a big gap. How much did I really know about life on earth? What responsibility did I feel for creatures outside my little space? How could I lead my life so that every cell of living matter was also benefited?


大勢の人々が、赤ちゃんオットセイの無力を知り、彼らを保護するためのお金を与え、一般の人も動き始めた。それで、僕が再び写真を見たとき、そのふたつの丸い眼は、また別のことを訴えてきた。今度は、「きみは、ぼくのことを知っているの?」と聞かれたのだ。このときは、人が動物に暴力を加えている、というような心の痛みはあまり感じなかった。でも、それから間もなく、僕はオットセイとの間にある大きな溝に気づいた。地球上の生命について、僕は本当にどれぐらいわかっていただろう? 僕の小さな生活圏の外で生きるものたちのために、どれほど責任があるんだろう? この世に生を受けたあらゆるものに、惠みを与えられるように、僕になにができるのか?


 Everyone who began to wonder about these things found, I think, that their feelings were shifting away from fear toward more closeness with life as a whole. The beauty and wonder of life began to seem very personal; the possibility of making the planet a garden for all of us to grow in began to dawn. I looked into the eyes of the baby seal, and for the first time they smiled. "Thank you," they said. "You have given me hope.”


こういったことに疑問をもち始めた誰もが、心の中から、次第に恐怖が薄れ、生命全体に対する親近感が芽生えてくるのを感じるだろう。生命の美しさや神秘が、とても身近に感じられるようになり、地球を僕たち全員が育つ庭にするという希望はそこから始まる。赤ちゃんオットセイの目を見ると、初めて、僕に微笑んでくれて、「ありがとう」と言ってくれた。「君は希望をくれたね」と。


Is that enough? Hope is such a beautiful word, but it often seems very fragile. Life is still being needlessly hurt and destroyed. The image of one baby seal alone on the ice or one baby girl orphaned in war is still frightening in its helplessness.


I realized that nothing would finally save life on earth but trust in life itself, in its power to heal, in its ability to survive our mistakes and welcome us back when we learn to correct those mistakes.


それでもういいのだろうか? 希望というのは美しい言葉だけれど、それはとても脆いものでもある。 生命はまだ不必要に傷つけられ、奪われてもいる。ひとりぼっちで氷の上にいるオットセイの赤ちゃんや、戦争で両親を亡くした少女といったイメージには、恐怖を感じるような絶望感がある。でも、僕はわかったのだ。最終的に地球を救うのは、信頼だけで、そこには、傷を回復させる力があり、僕たちが誤りを認めて学ぶなら、快く迎えてくれるということに。


 With these thoughts in my heart, I looked at the picture again. The seal's eyes seemed much deeper now, and I saw something in them that I had missed before: unconquerable strength. "You have not hurt me," they said. "I am not one baby alone. I am life, and life can never be killed. It is the power that brought me forth from the emptiness of space; it cared for me and nourished my existence against all dangers. I am safe because I am that power. And so are you. Be with me, and let us feel the power of life together, as one creature here on earth.”


そんなことを思いながら、僕はまた写真を見た。オットセイの眼は前より深く、僕は、これまで見落としていたものが、絶対にくじけない強さだったことに気づいた。「きみは、ぼくを傷つけなかったね」と彼らは言った。「ぼくはひとりぼっちじゃない。ぼくは生命のそのもので、生命そのものが殺されることは絶対にない。それは、空っぽの宇宙から押し出して、ぼくを生み出した力であり、ぼくを気にかけて、危険から守り、育ててくれた。ぼくは、その力そのものだから、だいじょうぶなんだ。きみもそうだよ。この地球の生きものとして、生命の力を、ぼくと一緒に感じよう」


 Baby seal, forgive us. Look at us again and again to see how we are doing. Those men who raise their clubs over you are also fathers and brothers and sons. They have loved and cared for others. One day they will extend that love to you. Be sure of it and trust.


オットセイの赤ちゃんは、僕たちを許してくれた。これから僕たちがどうするかを見届けるために、いつまでも見守ってくれ。君たちの頭に、こん棒を振り上げた人間たちもまた、父であり、兄弟であり、息子であり、彼らも、誰かを愛し慈しんでいた。いつの日か、彼らはその愛を君に示すだろう。それは、それは疑いなく信じていて。


(訳:yomodalite)



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(*)アザラシ,アシカ,オットセイともに「seal」で、baby sealsの訳には「子アザラシ」と書かれている辞書もありますが、「fur seal」は、オットセイのことです。また、アザラシ,アシカ,オットセイの区別は難しいですが、オットセイとアシカは「アシカ科」で、アザラシは「アザラシ科」なので、この二つの区別は見た目にもわかりやすいようです。


◎baby sealsのpinterest

https://www.pinterest.com/jnmph02/baby-seals/






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by yomodalite | 2015-12-01 06:00 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)

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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』から

berlin1989」の和訳です。



berlin1989

1989年、ベルリン



They hated the Wall, but what could they do? It was too strong to break through.


彼らは壁が嫌いだった。でも、彼らに何ができただろう? それは、壊すにはあまりにも頑丈だった。


They feared the Wall, but didn't that make sense? Many who tried to climb over it were killed.


彼らは壁を恐れていたが、それは当然だろう? 壁を越えようとした多くの人々が殺されたのだから。


They distrusted the Wall, but who wouldn't? Their enemies refused to tear down one brick, no matter how long the peace talks dragged on.


彼らは壁を疑っていた。だが、誰が信じただろう? どんなに長く和平の話し合いをしても、お互いレンガひとつでさえ、壊そうとはしなかった。


The Wall laughed grimly. "I'm teaching you a good lesson," it boasted. "If you want to build for eternity, don't bother with stones. Hatred, fear, and distrust are so much stronger.”


壁は、ニヤりと笑い、「おまえにいいことを教えてやろう」と、威張って言った。 「もし、永遠に壁を建てておきたいのなら、石を使うまでもない。憎悪や、恐れや、疑念は、とても強いものだからな」


They knew the Wall was right, and they almost gave up. Only one thing stopped them. They remembered who was on the other side. Grandmother, cousin, sister, wife. Beloved faces that yearned to be seen.


壁が言っていることは正しく、誰もがあきらめかけたが、たったひとつだけ、それをくい止めたものがあった。人々は向こう側にいる人々のことを思い出し、祖母や、いとこ、姉妹、愛しい顔のひとつひとつを思い浮かべ、会いたいと思ったのだ。


"What's happening?" the Wall asked, trembling. Without knowing what they did, they were looking through the Wall, trying to find their dear ones. Silently, from one person to another, love kept up its invisible work.


「いったいどうしたんだ?」と、壁は震えながら尋ねた。 人々は知らず知らずのうちに、壁の向こうをのぞいて、親しいものの顔を見つけようとした。そして、静かに、ひとり、またひとりと、そこには、目には見えないが、愛が芽生えはじめた。


"Stop it!" the Wall shrieked. "I'm falling apart." But it was too late. A million hearts had found each other. The Wall had fallen before it came down.


壁はわめきながら言った。「やめろ!」 「俺を壊す気か!」 しかし、それはもう遅すぎた。 無数の人々の心が、お互いを見つけ出し、彼らが壁を降りる前に、それは崩れ落ちたのだ。


(訳:yomodalite)



『ダンシング〜』の訳は、あと2篇になりました。この詩に関しては、「ヒストリー・ティーザー」にからんで、色々言いたいこともあったのだけど、今日はもうイッパイイッパイなので・・・(でも、気になる点は遠慮なくご指摘くださいね!)







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by yomodalite | 2015-11-10 06:00 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)
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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』から

MOTHER earth」の和訳です。


この詩で『Dancing the Dream』の和訳は、あと3篇です。



MOTHER earth

母なる地球


I was walking along the beach one winter day. Looking down, I saw a wave push a feather up on the sand. It was a sea gull feather stained with oil. I picked it up and felt the dark slick film on my fingers. I couldn’t help wondering if the bird had survived. Was it all right out there? I knew it wasn’t.


冬のある日、僕は浜辺を歩いていた。海を見下ろすと、波が一枚の羽を砂浜に押し上げた。それは、油にまみれたカモメの羽で、拾い上げると、指にべっとりと黒っぽいものがついて、僕はそのカモメが生きているのかどうかを考えずにはいられなかった。無事に飛び立って行ったのか? そうではないだろう。


I felt sad to think how carelessly we treat our home. The earth we all share is not just a rock tossed through space but a living, nurturing being. She cares for us; she deserves our care in return. We’ve been treating Mother Earth the way some people treat a rental apartment. Just trash it and move on.


僕たちが、自分たちの家をどれほど粗末に扱っているかを考えて悲しくなった。僕たちみんなの地球は、宇宙に投げ出されたただの岩石ではなく、生きて、僕らを育てている。地球は、僕たちの面倒をみているんだから、お返しに、僕たちは地球の世話をするべきなんだ。僕たちは、母なる地球をまるで賃貸アパートのように扱っている。壊れたら、引っ越せばいいんだと。


But there’s no place to move on to now. We have brought our garbage and our wars and our racism to every part of the world. We must begin to clean her up, and that means cleaning up our own hearts and minds first, because they led us to poison our dear planet. The sooner we change, the easier it will be to feel our love for Mother Earth and the love she so freely gives back to us.


でも、今引っ越す場所なんてない。僕たちは世界のあらゆる地域に、ゴミや、戦争や、人種差別をもたらした。僕たちは地球の掃除をし始めなくてはならない。そして、それは、まず僕たち自身の心をきれいにすることなんだ。なぜなら、愛しい地球を汚したのは僕たちの心なのだから。僕たちが一刻も早く心を入れ替えれば、僕たちの母なる地球への愛と、地球が僕たちを惜しげもなく愛してくれていることにも気づくだろう。


(訳:yomodalite)







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by yomodalite | 2015-10-13 06:00 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(6)
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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』から

「How I MAKE Music」の和訳です。


この詩で『Dancing the Dream』の和訳は、あと4篇です。



How I MAKE Music

僕の音楽のつくり方


People ask me how I make music. I tell them I just step into it. It's like stepping into a river and joining the flow. Every moment in the river has its song. So I stay in the moment and listen.


どうやって音楽を創るかと尋ねられると、僕は、飛び込むんだよ、と答える。それは、川に飛び込んで、流れに身をまかせるようなもの。川の流れのあらゆる瞬間が歌になる。だから、僕はその瞬間をとらえて、耳をすますんだ。


What I hear is never the same. A walk through the woods brings a light crackling song : Leaves rustle in the wind, birds chatter and squirrels scold, twigs crunch underfoot, and the beat of my heart holds it all together. When you join the flow, the music is inside and outside, and both are the same. As long as I can listen to the moment, I'll always have music.


同じメロディが聴こえることはない。森の中を散歩しているときは、明るくはじけるような曲。木の葉が風に鳴り、鳥たちがさえずると、リスたちは小言を言い、足の下で小枝が折れる音がすると、それらすべてと一体になって、僕の心臓はビートを刻む。音楽に身をまかせていれば、それは、体の内でも外でも同じなんだ。その瞬間を聞き逃しさえしなければ、僕にはいつだって、音楽がある。


(訳:yomodalite)





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by yomodalite | 2015-10-07 06:00 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)
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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』から

THAT one IN THE MIRROR」の和訳です。


『Man In The Mirror』を聴いて、「自分を変えなくては」と思い、そのあと「どう変えればいいんだろう?」と思った人も多いのではないでしょうか。この詩は、マイケルが書いた歌詞ではないその曲を、彼がどういう気持ちで歌っていたかがよくわかる詩であり、


世界一の有名人として、主体と客体について、世界でもっとも考えたであろうマイケルが、自分と鏡について語った言葉だと思います。


間違いのご指摘や、ご意見・ご感想などは、いつでも大歓迎いたします。



THAT one IN THE MIRROR

鏡の中の男


I wanted to change the world, so I got up one morning and looked in the mirror. That one looking back said, “There is not much time left. The earth is wracked with pain. Children are starving. Nations(*1) remain divided by mistrust and hatred. Everywhere the air and water have been fouled almost beyond help. Do something!” That one in the mirror felt very angry and desperate. Everything looked like a mess, a tragedy, a disaster. I decided he must be right. Didn’t I feel terrible about these things, too, just like him? The planet was being used up and thrown away. Imagining earthly life just one generation from now made me feel panicky.


僕は世の中を変えたくて、それで、ある朝、起きて鏡をのぞいて見た。鏡に映った男は、僕を見返してこう言った。「もう残り時間はない。地球は痛みを感じるほど破壊され、子供たちは飢えている、そして、国々は、不信と憎しみで分断され、空気も水も汚れていて、もう手の施しようがない。何かしなくちゃ!」鏡の中の男は、すべてのものが、悲劇と災害によって混乱しているようだと、激しい怒りと絶望を感じていた。僕は、彼が言うとおりだと思った。僕だって、酷い状況だと思わなかったわけじゃない。彼と同じように考えていたじゃないか。この星は使い古され、捨てられそうになっている。地球の寿命はあと一世代なんじゃないかと想像するだけで、僕はパニックに陥りそうだった。


It was not hard to find the good people who wanted to solve the earth’s problems. As I listened to their solutions, I thought, “There is so much good will here, so much concern.” At night, before going to bed, that one in the mirror looked back at me seriously, “Now we’ll get somewhere,” he declared. “If everybody does their part.” But everybody didn’t do their part. Some did, but were they stopping the tide? Were pain,starvation, hatred, and pollution about to be solved? Wishing wouldn’t make it so ― I knew that.


地球の問題を解決したいと思っている素晴らしい人々を見つけることは難しくなかった。僕は彼らの解決策を聞いて思った。「ここにはたくさんの善意があって、多くの関心もある」と。その晩、ベッドに入る前、鏡の中の男は、真剣な顔で僕を見返して、「今になんとかなるよ」と断言した。「みんなが自分の役割を果たせばね。」しかし、誰もが自分の役割を果たさなかった。数人がやったところで、流れを止められるだろうか? 苦痛や、飢餓や、憎しみや、環境汚染が解決される? 願っただけではどうにもならない。それは僕にもわかることだった。


When I woke up the next morning, that one in the mirror looked confused. “Maybe it’s hopeless,” he whispered.. Then a sly look came into his eyes, and he shrugged. “But you and I will survive. At least we are doing all right.” I felt strange when he said that. There was something very wrong here. A faint suspicion came to me, one that had never dawned so clearly before. What if that one in the mirror isn’t me? He feels separate.


翌朝、僕が目覚めると、鏡の中の男は混乱しているようだった。「たぶん、望みはないだろう」彼はそうつぶやくと、お茶目に肩をすくめ、「でも、君と僕は生き残れるよ。少なくとも、僕たちは大丈夫。」彼がそう言ったとき、どこかが大きく間違っている気がして、これまでにはなかった、かすかな疑問が湧いてきた。鏡の中の男は、僕ではないんだろうか?彼は僕とは違った物の感じ方をしている。


He sees problems “out there” to be solved. Maybe they will be, maybe they won’t. He’ll get along. But I don’t feel that way ― those problems aren’t “out there,” not really. I feel them inside me. A child crying in Ethiopia, a sea gull struggling pathetically in an oil spill, a mountain gorilla being mercilessly hunted, a teenage soldier trembling with terror when he hears the planes fly over : Aren’t these happening in me when I see and hear about them?


彼は、問題を他人事として解決しようとしている。そのとおりなのかもしれないし、そんなつもりはないのかもしれないけど、彼は上手くやるだろう。でも、僕はそんな風には考えていなかった。地球の問題は、他人事ではなく、現実に、僕自身の問題だと感じている。エチオピアで泣き叫ぶ子供も、石油が流出した海で苦しみもがいているカモメも、情け容赦なく、捕獲されているマウンテン・ゴリラも、飛行機が頭上を飛んでいる音を聴く度に、恐怖に震えている十代の兵士も、こういったことは、僕が見たり、聞いたりした瞬間から、僕自身に起こったことなんじゃないのか?


The next time I looked in the mirror, that one looking back had started to fade. It was only an image after all. It showed me a solitary person enclosed in a neat package of skin and bones. “Did I once think you were me?” I began to wonder. I am not so separate and afraid. The pain of life touches me, but the joy of life is so much stronger. And it alone will heal. Life is the healer of life, and the most I can do for the earth is to be its loving child.


次に鏡を見たとき、そこにいた男の影は薄くなり始めた。結局それは幻影だったのか。そこには、骨と皮だけの孤独な世捨て人がいるだけだった。「君が僕だなんて、一度でも思ったことがあっただろうか?」僕は不思議に思い始めたものの、それを寂しいとも、怖いとも思わなかった。人生の苦悩は経験したけど、人生の喜びは、その傷を癒してくれるほど大きく、生命は、生命によって癒される。そして、僕が地球のためにできる精一杯のことは、愛情深い子供になることなんだ。


That one in the mirror winced and squirmed. He hadn’t thought so much about love. Seeing “problems” was much easier, because love means complete self-honesty. Ouch!


鏡の中の男は、苦痛にいらだち、身もだえた。彼は愛についてそこまで考えたことがなかったのだ。なぜなら、愛は自分に完璧に正直になることだから、痛い!地球の問題について、考えている方がずっと簡単だったのだ。


“Oh, friend,” I whispered to him, “do you think anything can solve problems without love?” That one in the mirror wasn’t sure. Being alone for so long, not trusting others and being trusted by others, it tended to detach itself from the reality of life. “Is love more real than pain?” he asked.


「なぁ、友よ」僕は小声で話しかけた。「君は、愛なしで、問題を解決することができると思う?」鏡の中の男は、確信がもてないようだった。長い間、孤独に過ごし、他人を信じることも、信じられることもないと人生の現実から離れてしまうものだ。彼は、「愛は、苦悩よりも真実だと思う?」と聞いてきた。


“I can’t promise that it is. But it might be. Let’s discover,” I said. I touched the mirror with a grin. “Let’s not be alone again. Will you be my partner? I hear a dance starting up. Come.”


「断言することはできないけど、そうだと思う。探求してみようよ」僕はにっこり笑って鏡に触り、「もうひとりぼっちになることはない。僕のパートナーにならない? ほら、ダンスが始まる音がするだろう」と言った。


That one in the mirror smiled shyly. He was realizing we could be best friends. We could be more peaceful, more loving, more honest with each other every day.


鏡の中の男は、恥ずかしそうに笑った。彼は、僕たちが親友になれそうだとわかったようだった。僕たちは、より穏やかで、愛情深く、お互いに誠実に、毎日を過ごせるだろう。


Would that change the world? I think it will, because Mother Earth wants us to be happy and to love her as we tend her needs. She needs fearless people on her side, whose courage comes from being part of her, like a baby who is brave enough to walk because Mother is holding out her arms to catch him.


こんなことで、世界を変えられるんだろうか? 僕は変えられると思う。母なる地球は、僕たちが幸福で、地球を愛することを望んでいるのだから。地球のために恐れを知らない人々や、勇気をもって地球の一部になれる人、まるで、歩き始めた赤ちゃんが、抱きとめてくれる母親の腕の中を目指していくときのように。


When that one in the mirror is full of love for me and for him, there is no room for fear. When we were afraid and panicky, we stopped loving this life of ours and this earth. We disconnected. (*2)Yet how can anybody rush to help the earth if they feel disconnected? Perhaps the earth is telling us what she wants, and by not listening, we fall back on our own fear and panic.


鏡の中の男が、僕と自分自身への愛で満たされたら、そこに不安はなくなる。僕たちは、恐怖やパニックに陥ったとき、自分の人生も、地球を愛することも止めてしまう。でも、僕たちを分離したり、繋がりを断ち切ってしまう人間に、地球を助けることを優先することなんてできるだろうか?おそらく地球は自分が望んでいることを伝えてくれている。それを聞き逃してしまうと、僕たちはまたもや、自分自身に脅えたり、パニックに陥ることになる。


One thing I know : I never feel alone when I am earth’s child. I do not have to cling to my personal survival as long as I realize, day by day, that all of life is in me.


ひとつわかったのは、僕は地球の子供であって、決して、ひとりではないということ。日々、生命のすべてが、自分と同じだと理解する限り、僕は自分だけが生き延びることにしがみつく必要はない。


The children and their pain; the children and their joy. The ocean swelling under the sun; the ocean weeping with black oil. The animals hunted in fear; the animals bursting with the sheer joy of being alive. This sense of “the world in me” is how I always want to feel. That one in the mirror has his doubts sometimes. So I am tender with him. Every morning I touch the mirror and whisper, “Oh, friend, I hear a dance. Will you be my partner? Come.”


子供たちと、彼らの苦しみ、子供たちと、彼らの喜びは、太陽の下で、波打つ海と、黒い油の下で、泣いている海。狩りを恐れる動物と、生きることの喜びにあふれている動物。そんな「僕にとっての世界」という感覚を、常に感じていたいと思う。鏡の中の男は、時々疑しそうな顔をするので、僕は彼に優しくしている。毎朝、鏡に触って囁くのだ。「さあ、ダンスが聞こえてきたよ。こっちに来て、僕の相手をしてくれるよね?」


(訳:yomodalite)

_________


(*1) Nations remain divided by mistrust and hatred.

和訳本の「自然は不信と憎しみで引き裂かれてしまった。」というのは、「Nations」を「Nature」と読み間違えたことによる誤訳ではないかと思います。


(*2)We disconnected.
ここは、特にもっと相応しい訳があるのでは。。と思っている箇所なんですが・・・和訳本では「自分以外の者との接触を一切断ち切ってしまった人間に」という訳になっています。

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by yomodalite | 2015-10-04 21:24 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)
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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』から

「WILL you BE THERE?」の和訳です。


前回の「HEAL THE world」と同じく、アルバム『Dangerous』の収録曲。


この詩は、歌詞とは異なる文章なのですが、何度も聴いた曲であり、一度は読んだことがある詩でしょう。


私は、この詩の「you」が、マイケルの「神」だということは前から感じてはいましたが、自分で訳してみて、あらためて、ああそういう内容だったんだと思いました。


毎回、そんな風に驚くんですよね。不思議なことに。。




WILL you BE THERE?

あなたは、そこにいるのか?



Hold me like the River Jordan

And I will then say to thee

You are my friend

Carry me like you are my brother

Love me like a mother

Will you be there?


ヨルダン川に抱かれて

僕は言う

あなたは僕の友だちだと

兄弟のように、僕を支えて

母のように、僕を愛して

あなたは、そこにいてくれたのか?


When weary tell me will you hold me?

When wrong, will you mold me?

When lost will you find me?

But they told me a man should be faithful

And walk when not able

And fight till the end

But I’m only human


疲れたときは、抱いて

間違っているときは、直してくれ

あなたは、道に迷った僕を探してくれたのか?

人は誠実でいつづけなければならないと言う

歩けないときでも歩き

最後まで闘わなければならないのだと

僕は人間らしくありたいだけなのに


Everyone’s trying to control me

Seems that the world’s got a role for me

I’m so confused

Will you show to me

You’ll be there for me

And care enough to bear me?


世界が僕に役目を与えたかのように

誰もが、僕を支配しようとして

僕はひどく混乱している

どうか、姿を見せて欲しい

あなたは、僕のそばにいて

しっかりと支えてくれているのだろうか?


Hold me, show me

Lay your head lowly

Gently and boldly

Carry me there

I’m only human


姿を見せて、僕を抱いて

僕にゆっくりと頭を近づけて

優しく、そして力強く

僕をひとりの人間として

そこに連れていって欲しい


Carry, carry

Carry me boldly

Gently and slowly

Carry me there

I’m only human


支えて、導いて

強い力で、僕を連れていって

優しく、そしてゆっくりと

そこに連れていって欲しいんだ

僕をひとりの人間として


Knead me

Love me and feed me

Kiss me and free me

And I will feel blessed


僕を修練し

愛し、食べさせ、

キスし、自由にしてくれた

それで、僕は恩恵を感じたんだ


Lonely

When I’m cold and lonely

And needing you only

Will you still care?

Will you be there?


孤独で

寒く、寂しいときも

必要なのは、あなただけ

あなたは、今でも僕を見守ってくれて

そこにいてくれるのだろうか?


Save me

Heal me and bathe me

Softly you say to me

I will be there

But will you be there?


守ってほしい

僕の傷を癒し、身体を清めて

やさしく僕に言ってほしい

私はここにいると

でも、あなたはそこにいるんだろうか?


Hold me

Hug me and shield me

Touch me and heal me

I know you care

But will you be there?


抱いて

僕を抱きしめ、保護してくれて

肌に触れ、そして、癒してもくれた

あなたがしてくれたことはわかってる

でも、あなたはそこにいたんだろうか?


Lonely

When I’m cold and lonely

(I get lonely sometimes, I get lonely)

And needing you only


寂しい

心が寒く、孤独なとき

(僕はときに孤独で、寂しくなるんだ)

必要なのは、あなただけ


Will you still care?

Will you be there?


あなたは、まだ僕を見守ってくれて

そこにいてくれるのだろうか?


Carry

Carry me boldly

Gently and slowly

Carry me there


連れていって

強い力で、僕を支えて

優しく、そしてゆっくりと

そこに連れていって


Knead me

Love me and feed me

Kiss me and free me

And I will feel blessed


僕を修練し

愛し、食べさせ、

キスし、自由にしてくれた

それで、僕は恩恵を感じたのだ


Call me

Save me and face me


僕のことを呼んで

僕の顔を見て、そして、助けてほしい


Bless me and say to me

I will be there

I know you care


僕を祝福して、言ってほしい

私はここにいると

あなたがしてくれたことはわかっているんだ


Save me

Heal me and bathe me

Softly you say to me

I will be there

But will you be there?


守ってほしい

僕の傷を癒し、身体を清めて

やさしく僕に言ってほしい

私はここにいると

でも、あなたはそこにいるんだろうか?


Feed me

Feed me and soothe me

When I’m lonely and hungry

Will you still share?

Will you still care?


食べさせて

僕が寂しく、空腹なとき

僕を食べさせ、そして、なだめ

あなたは、今でも僕と分かち合い

見守ってくれているのか?


Nurse me

Soothe me, don’t leave me

When I’m hurting and bleeding


僕を世話して

傷つき、血がにじむほど苦しいときも

僕をいたわり、そばを離れないで


Bruised and bare

Will you still care?


傷だらけの生身のときも

あなたは、見守ってくれている?


Kiss me

Face me and kiss me

And when my heart is breaking

Will you still care?

Will you be here?


キスして

僕の顔を見て、キスして

そして、僕の心が壊れそうなときも

僕を見守り

そこにいてくれるのか?


Lift me

Lift me up carefully

I’m weary and falling

I know you’re there

But do you still care?


引き上げて

疲れて、倒れそうなとき

僕をそっと抱き上げて

あなたがそこにいることはわかってる

でも、今でも見守ってくれているんだろうか?


(訳:yomodalite)




WILL YOU BE THERE

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by yomodalite | 2015-09-24 12:03 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)
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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』から

HEAL THE world」の和訳です。


アルバム『デンジャラス』の収録曲の中でも「Heal The World」は、ある意味、もっとも「危険」な曲だったのかもしれません。私にとって、80年代の「We Are The World」は、アメリカの偽善としか思えなかったのですが、90年代にこの曲を聴いたときは、本当に心が癒されて、なんて美しい曲なのかと、聴くたびにそう思いました。


今は、誰もが常に「癒し」を求めていますが、私の記憶では、「癒される」とか「ヒーリング」と言った言葉は、その当時まで日本では、あまり聞いたことがなく、この曲の感覚そのものが、とても静かではあるものの、なにか衝撃を含んでいたように覚えています。


その歌詞と、この本の詩のどちらが先に完成したものなのかはわかりませんが、歌詞と、異なっている部分には(*)印をつけました。ほとんどがわずかな違いですが、冒頭のパラグラフの、In this place~の部分は、楽曲では、You’ll feel ですが、この詩では、I feel ~になっています。




HEAL THE world

世界を癒そう


There's a place in your heart

And I know that it is love

And this place could be much brighter

Than tomorrow

And if you really try

You'll find there's no need to cry

In this place I feel there's no hurt or sorrow(*1)


君の心の場所にあるものは

愛だと僕は知っている

その場所を

未来はもっと輝かせることができる

君がその気になれば

もう泣くことはなく

僕は、そこで苦しみも悲しみも感じていない


There are ways to get there

If you care enough for the living

Make a little space

Make a better place.

Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race


君が日々懸命に生きるなら

そこにたどりつける

ほんの小さな空間を

より良い場所にできたら

世界は癒される

より良い場所をつくろう

君と僕のために

そして人類みんなのために


There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


人々はそこで死にゆくけど

君が日々思いやりをもって生きるなら

君と僕のために

もっと良い場所になる


If you want to know why, there's a love that cannot lie

Love is strong, it cares for only joyful giving(*2)

If we try, we shall see

In this bliss we cannot feel

Fear or dread


もし、君が偽ることのない愛を求めるなら

ただ与える喜びだけが、強い愛なんだ

その気になれば わかるはず

僕たちには感じられないほどの無上の喜びには

恐れも不安もないんだと


Then we just stop existing and start living(*3)

Then it feels that always

Love's enough for us growing

Make a better world(*4)

Make a better world.

Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race


そのとき、ただ生きているのではなく、本当の人生がはじまったと

いつも感じられるようになるだろう

愛さえあれば、僕らは輝ける

より良い世界を

もっといい世界をつくろう

世界を癒すんだ

より良い場所をつくろう

君と僕のために

そして人類みんなのために


There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place for you and for me.


人々はそこで死にゆくけど

君が日々思いやりをもって生きるなら

そこは、君と僕のためのもっと良い場所になる


And the dream we were conceived in

Will reveal its joyful face(*5)

And the world we once believed in

Will shine again in grace


そして、僕らが生んだ夢は

喜びに輝く笑顔にあらわれ

僕らが信じた世界はふたたび輝きをとりもどす


Then why do we keep strangling life

Wound this earth, crucify its soul

Tho it's plain to see(*6)

This world is heavenly

We could God's glow.(*7)

We could fly so high

Let our spirit never die(*8)


それなのに、僕らはなぜ息の詰まる人生に耐え

大地をねじ曲げ、その魂をも苦しめるのか

それは平凡にみえても

楽園のような世界

神の輝きのままにできたら

空高く舞いあがることもできる

僕らの精神を永遠のものにしよう


In my heart I feel you are all my brothers

Create a world with no fear

Together we'll cry happy tears

So that nations turn their swords into plowshares(*9)

We could really get there

If you cared enough for the living

Make a little space

To make a better place

Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race


僕にとってはみんなが兄弟なんだ

恐れることのない世界を創造しよう

僕らがともに幸福の涙を流せば

国々は自分たちの武器を農具に持ち変えるだろう

僕らは本当にそこに行ける

君が日々思いやりをもって生きるなら

ほんの小さな空間を

より良い場所にできたら

世界は癒されるんだ

より良い場所をつくろう

君と僕のために

そして人類みんなのために


There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me

Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race


人々はそこで死にゆくけど

君が日々思いやりをもって生きるなら

君にとっても、僕にとってもより良い場所になる

世界を癒そう

もっと良い場所をつくろう

君と僕のために

そして人類みんなのために


There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


人々はそこで死にゆくけど

君が日々懸命に生きるなら

より良い場所をつくろう

君と僕のために


Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race


世界を癒そう

より良い場所をつくろう

君と僕のために

そして人類みんなのために


There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


人々はそこで死にゆくけど

君が日々思いやりをもって生きるなら

より良い場所をつくろう

君と僕のために


There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


人々はそこで死にゆく

もし、君が日々懸命に生きるなら

より良い場所をつくろう

君と僕のために


There are people dying

If you care enough for the living(*10)

Make a better place

For you and for me

For you and for me

For you and for me

For you and for me

For you and for me

You and for me

You and for me


人々はそこで死にゆく

もし、君が日々思いやりをもって生きるなら

より良い場所をつくろう

君と僕のために

君と僕のために

君と僕のために

君と僕のために

君と僕のために

君とそして僕のために

君とそして僕のために


(訳:yomodalite)



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下記は、楽曲の歌詞(CDの歌詞を参照)


(*1)In this place You’ll feel

(*2)Love is strong, it only cares of joyful giving

(*3)We stop existing and start living

(*4)So Make a better world

(*5)Will reveal a joyful face

(*6)Though it's plain to see

(*7)Be God's glow.

(*8)Let our spirits never die

(*9)See the nations turn

(*10)If you care enough

Make a better place for the living










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by yomodalite | 2015-09-18 08:50 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)
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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』から
The Boy and the Pillow」の和訳です。

この詩で『Dancing the Dream』の和訳は、あと8篇になりました。


この本には、詩の内容を絵にしたようなイラストと、これまで撮影されたマイケルの素敵な写真が収められているのですが、元々は『BAD』のジャケットにしたかったというこの写真が、この詩を飾っているのは少し意外な気がしませんか?


隊長には「ありがちなこと」と言ってしまえば、確かにそのとおりなんですけどね!



The Boy and the Pillow

少年と枕 


A wise father wanted to teach his young son a lesson. "Here is a pillow covered in silk brocade and stuffed with the rarest goose down in the land," he said. "Go to town and see what it will fetch."


ある賢い父親は息子に試練を与えようとして、こう言った。「ここにある枕は、錦織りの絹でできた布の中にガチョウの羽毛がたっぷりつまっていて、この国ではとても貴重なものだ。これを持って行けばどれだけのものが得られるか、町に行って見ておいで」


First the boy went to the marketplace, where he saw a wealthy feather merchant. "What will you give me for this pillow?" he asked. The merchant narrowed his eyes. "I will give you fifty gold ducats, for I see that this is a rare treasure indeed.”


最初に、少年は市場に行き、そこで裕福な羽毛業者に会った。「あなたは、この枕をいくらで買ってくれますか?」少年は尋ねた。業者は目を細め、「金貨50ドルをあげよう。私の見るところ、それは本当に貴重な品のようだからな」


The boy thanked him and went on. Next he saw a farmer's wife peddling vegetables by the side of the road. "What will you give me for this pillow?" he asked. She felt it and exclaimed, "How soft it is! I'll give you one piece of silver, for I long to lay my weary head on such a pillow.”


少年は業者に礼を言い、その場を離れた。次に少年は、道端で野菜を売っている農家の妻に出会った。「あなたは、この枕をいくらで買ってくれますか?」少年は尋ねた。彼女は枕に触れると興奮して言った。「なんて柔らかいの!これなら銀貨1枚をあげるわ。こんな枕に疲れた頭をのせて眠る事が夢だったのよ」


The boy thanked her and walked on. Finally he saw a young peasant girl washing the steps of a church. "What will you give me for this pillow?" he asked. Looking at him with a strange smile, she replied, "I'll give you a penn, for I can see that your pillow is hard compared to these stones." Without hesitation, the boy laid the pillow at her feet.


少年は彼女にも礼を言い、その場を離れた。最後に、少年は教会の石段を磨いている貧しい小作人の娘に出会った。「君は、この枕をいくらで買ってくれますか?」少年は尋ねた。娘は不思議そうな笑顔で少年を見つめながら、こう言った。「私なら1ペニーあげるわ。だって、あなたの枕の方が、この石段より硬そうなんだもの」少年は迷うことなく、その枕を娘の足元に置いた。


When he got home, he said to his father, "I have gotten the best price for your pillow." And he held out the penny.


少年は家に帰って、父親に言いました。「あの枕を一番いい値段で売ってきたよ」そうして、彼は1ペニーを差し出しました。


"What?" his father exclaimed. "That pillow was worth a hundred gold ducats at least."


「なんだって?」父親は声を荒げて言った。「あの枕は少なくとも金貨100枚分はする物なんだぞ」


"That's what a wealthy merchant saw," the boy said, "but being greedy, he offered me fifty. I got a better offer than that. A farmer's wife offered me one piece of silver.”


「お金持ちの羽毛業者もそう言ってたよ」と少年は答えた。「それなのに、彼はケチで金貨50枚だってさ。次はもう少しマシで、農家の奥さんは銀貨1枚で買ってくれるって言ったんだ」


"Are you mad?" his father said. "When is one piece of silver worth more than fifty gold ducats?" "When it's offered out of love," the boy replied. "If she had given me more, she wouldn't have been able to feed her children. Yet I got a better offer than that. I saw a peasant girl washing the steps of a church who offered me this penny.”


「お前は馬鹿なのか?」父親は言う。「銀貨1枚が、金貨50枚より価値があったことがあるか?」少年は、「愛がこめられているときさ」と答えた。銀貨1枚よりも高かったら、あの奥さんは子供たちを養うことができないだろう。でも、ぼくはそれよりもいい値段をつけてくれる人に会ったんだ。教会で石段を磨いている小作人の娘が、ぼくから1ペニーで買ってくれたんだよ。


"You have lost your wits completely," his father said, shaking his head. "When is a penny worth more than one piece of silver?”


「お前の頭は完全におかしいよ」少年の父は、首を振りながら言った。「1枚の銀貨より、1ペニーの方が価値があったことがあるか?」


"When it's offered out of devotion," the boy replied. "For she was laboring for her Lord, and the steps of His house seemed softer than any pillow. Poorer than the poorest, she still had time for God. And that is why I offered her the pillow."


「神さまへの献身がこめられているときだよ」少年は答えた。彼女は神さまのために働いていて、教会の石段は、どんな枕よりも柔らかいものに見えたんだ。彼女は、誰よりも貧しくても、神さまのための時間は惜しまなかった。それが、彼女に枕を売った理由だよ」


At this the wise father smiled and embraced his son, and with a tear in his eye he murmured, "You have learned well.”


賢い父親は、その理由を聞いて、息子を微笑みながら抱きしめ、目に涙を浮かべてつぶやいた。「お前はよく学んでくれたよ」


(訳:yomodalite)








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by yomodalite | 2015-09-08 06:00 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)
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8月になりましたね。。
この詩で『Dancing the Dream』の和訳は、あと9篇になりました。

下記の訳の中で、悩んでいる箇所がまだ多くあります。
気になる点や間違いは、
いつでも遠慮なくご指摘ください。


ryan WHITE
ライアン・ホワイト


Ryan White, symbol of justice
Or child of innocence, messenger of love
Where are you now, where have you gone?

ライアン・ホワイト、正義のシンボルであり
無垢な子供で、愛の使者でもあった
君は今どこに どこに行ってしまったのか? 

Ryan White, I miss your sunny days
We carelessly frolicked in extended plays

ライアン・ホワイト、君との輝くような日々が懐かしい
僕たちは何も恐れることなくいつまでもふざけあっていたね

I miss you, Ryan White
I miss your smile, innocent and bright
I miss your glory, I miss your light

君に会いたいよ、ライアン・ホワイト
明るく屈託のない、君の笑顔
輝かしい、光だった、君がいなくなるなんて

Ryan White, symbol of contradiction
Child of Irony, or child of fiction?

ライアン・ホワイト、矛盾の象徴
君は、作られた物語によって生まれた、皮肉な子供なのか?

I think of your shattered life
Of your struggle, of your strife

僕は、苦しんで立ち上がって戦い
打ち砕かれた君の人生に、思いをはせる

While ladies dance in the moonlit night
Champagne parties on charted cruises
I see your wasted form, your ghostly sight
I feel your festering wounds, your battered bruises

月明かりの下、女性たちは踊り、
船上で、シャンパン・パーティが行われている間
僕には、やせ衰えた姿で、幽霊のように浮かぶ君の姿が見え、
君の悪化した傷や、打撲による痣を感じる

Ryan White, symbol of agony and pain
Of ignorant fear gone insane
In a hysterical society
With free-floating anxiety
And feigned piety

ライアン・ホワイト、
君は、流されていく不安や、偽りの祈り
無知による恐れから
狂気に陥ったヒステリックな社会の
激しい苦悩と痛みの象徴

I miss you, Ryan White
You showed us how to stand and fight
In the rain you were the cloudburst joy
The sparkle of hope in every girl and boy

君に会いたいよ、ライアン・ホワイト
君は立ち上がり、僕たちに戦う方法を教えてくれた
雨の中、君の喜びはどしゃぶりのごとく
すべての少年少女たちの煌めく希望の光だった

In the depths of your anguished sorrow
Was the dream of another tomorrow.

君の苦悩に満ちた悲しみの底には
明日の夢があったのだ

(訳:yomodalite)










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by yomodalite | 2015-08-03 06:00 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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