カテゴリ:現代文化・音楽・訳詞( 137 )

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先週の金曜、ダーリンが「明日の4時、なんか予定ある?」と聞くので、「その時間は、フィットネススタジオに予約入れてる」って答えたら、「◯◯子(私の名前)が行けるって」と電話に向こうの相手にダーリンが答えてて・・・

そんなこんなで、取引相手に買わされたチケットに困っていたダーリンの友人(おっさん)と、急遽OSK日本歌劇団(→ Wikipedia)の『ドラキュラ』を見に行くことに。

大阪には、宝塚以外にもOSKという女性だけの歌劇団があるものの、現在は存続の危機にあるというようなことを、ローカルニュースで見たことがあったんだけど、宝塚ファンの友人に熱心に誘われて見に行ったときも、途中で寝てしまったような私が、なんでまた・・と前日からブツブツ文句を言っていたんだけど、

会場に行ってみると、私たちの席は前から4番目のど真ん中という素晴らしい席で、こんな良い席で寝ちゃったらどうしようという不安は、舞台が始まると徐々に消えていき、ダンスだけでなく、みなさん想像以上に歌が上手なことに感動し(特に「恋羽みう」さん)、中でも、主役のドラキュラを演じた「悠浦あやと」さんの魅力には驚いた。


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あえて宝塚歌劇団を避けて、運営の不安定なOSKに入る逸材なんているわけがない。と思っていたんだけど(反省)、悠浦さんは、幼少期にOSK公演を見て以来憧れつづけ、ついに夢を叶えられたとのこと。


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そんな純粋で真っ直ぐな思いを抱く人だから、本当に瞳の中にいくつもの星がきらめいているような「スター」になれるんだなぁと、妙に納得したり、

◎八尾市ホームページ「記念対談~OSK日本歌劇団 悠浦あやとさん」

今年経験した京都の禅寺修行に、現役のタカラジェンヌも来ていて、彼女から聞いた凄まじいまでの寮生活にちょっぴり疑問を持ってしまっていたんだけど、寮生活のないOSKだからこそ、ゆうらさんの純粋さが失われなかったのかな、なんてことも思ったり・・。








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by yomodalite | 2017-11-28 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)
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ジョージファンの方からのリクエストで「Heal The Pain」の訳詞をします。

大ヒットアルバム『Faith』から3年後の1990年にリリースされた『Listen Without Prejudice Vol. 1』は、前作の雰囲気とは異なる曲ばかりが収録されたことで、MJも悪魔と呼んだCBSレコードの社長トミー・モトーラに酷評されることになるのですが、そこから4枚目のシングルになったのが「Heal The Pain」。

歌詞の中でジョージは、

「僕なら、君の痛みを癒すことができる」

と言い、まだ付き合っていない彼女を口説こうとする一方で、

「君を幸せにする力があるのは、君以外の誰でもない」

というメッセージもあり、

このちょっぴりポール・マッカートニー風の曲(2006年に、ポールとのデュエットバージョンもリリースされています)は、この1年後にリリースされた、MJの「Heal the World」にも通じているような気がします。




Heal The Pain

Let me tell you a secret
Put it in your heart and keep it
Something that I want you to know

君に秘密を打ち明けるから
心に留めておいてほしい
君に知ってもらいたいんだ

Do something for me
Listen to my simple story
And maybe we'll have something to show

そして僕のためにやってみてほしい
単純な話なんだ
聴いてくれればお互い打ち解けられるかも知れない

You tell me you're cold on the inside
How can the outside world
Be a place that your heart can embrace
Be good to yourself
'Cause nobody else
Has the power to make you happy

心の中が寒いって君は言う
どうしたら外の世界が安心できる場所になるだろう
それにはまず自分に優しくならなきゃ
君を幸せにする力があるのは
君以外の誰でもないんだから

How can I help you?
Please let me try to
I can heal the pain

僕になにかできることがある?
君の痛みを癒すことができるかどうか
どうか試してみて

That you're feeling inside
Whenever you want me
You know that I will be
Waiting for the day
That you say you'll be mine

僕がいつでも君の望むままだと
君は感じているだろう
僕が「私はあなたのもの」と君が言ってくれる日を
待ち続けていることも
君はわかっているだろう

He must have really hurt you
To make you say the things that you do
He must have really hurt you
To make those pretty eyes look so blue
He must have known
That he could

彼は、本当は君を傷つけている
君の言葉は彼に言わされているんだ
彼は、ほんとうは君を傷つけている
そのきれいな瞳が、悲しみの色に染まるのが
わかっているのに
彼はそうできるんだ

That you'd never leave him
Now you can't see my love is good
And that I'm not him

それなのに、君は彼から離れられない
君には僕の愛の良さがわからない
そして僕が彼とは違うってことも

How can I help you?
Please let me try to
I can heal the pain
Don't you let me inside?

僕になにかできることがある?
君の痛みを癒すことができるかどうか
どうか試してみて
僕を受け入れてくれない?

Whenever you want me
You know that I will be
Waiting for the day
That you say you'll be mine

僕はいつでも君の望むまま
「私はあなたのもの」と君が言ってくれる日を
待ち続けているのはわかってるだろう

Won't you let me in
Let this love begin
Won't you show me your heart now

僕を受け入れてくれたら
この愛は始まる
今、君の心が見たいんだ

I'll be good to you
I can make this thing true
Show me that heart right now

僕は君に優しくする
本当にそれを証明できる
だから、今、君の心を見せて

Who needs a lover
That can't be a friend
Something tells me I'm the one you've been looking for

人には恋人が必要で
良い友人になれないやつが良い恋人になれるわけない
僕が、君が探していた人なんだって言いたい

Oh, if you ever should see him again
Won't you tell him you've found someone who gives you more

ああ、もし、もう一度彼に会うのなら
もっと多くの愛を与えてくれる人が見つかったと
言ってくれないか

Someone who will protect you
Love and respect you
All those things
That he never could bring to you

私を守り、愛し、尊敬してくれる
そんなすべてを叶えてくれる
あなたには決してできないことよ、と

Like I do
Or rather I would
Won't you show me your heart
Like you should

僕は今もしてるし、
これからもっとそうするつもりだけど
君も心を開いてほしい
君はそうするべきだよ

How can I help you?
Please let me try to
I can heal the pain

僕になにかできることない?
君の痛みを癒すことができるかどうか
どうか試してみて

That you're feeling inside?
Whenever you want me
You know that I will be
Waiting for the day
That you say you'll be mine
Won't you let me in
Let this love begin
Won't you show me your heart now
I'll be good to you
I can make this thing true
And get to your heart somehow

君もほんとはわかってるんだよね?
僕はいつでも君の望むままだと
「私はあなたのもの」と君が言ってくれる日を
待ち続けていることを
僕を受け入れてくれたら
この愛は始まる
今、君の心が見たいんだ
僕は君に優しくする
僕ならそれを証明できる
だから、今、君の心を見せて

(訳:yomodalite)



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by yomodalite | 2017-11-25 23:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(2)
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すっかり遅くなってしまいましたが・・・
私と、childspiritsさんは、ここまでの興奮と感動で疲れきった身体になんとか喝を入れて、スリラーの3Dが上映された日の深夜に行われたジョージ・マイケルのドキュメンタリー映画のチケットもゲット!



2016年は、1月にデヴィッド・ボウイ(69歳)、4月にプリンス(57歳)、10月にピート・バーンズ(57歳)が亡くなり、12月には、ジョージ・マイケル(53歳)までもが旅立ってしまうという大変な年で、

ガンを公表していたボウイを除けば、みんな突然で、予想もしていなかったという点では、私はプリンスの死にもっともショックを受けた。使用していた処方薬を考えれば、彼自身にその覚悟がまったくなかったとはいえないものの、やっぱり、プリンスにはまだやり残したことがあって、旅立ちの準備をする時間などなかったように思えたから。

でも、毎年のクリスマスシーズンを最も盛り上げてくれた曲を作ったジョージ・マイケルが、クリスマス当日に亡くなったことを聞いたときは、ショックと同時に、彼の死は、彼自身の人生計画の一部だったのでは、と思えてきて・・・

そして、そんな想像をしてしまったことから、私の中で、マイケル・ジャクソンと、ジョージ・マイケルが少しづつ重なってみえることが多くなってきた。

医療ミスであり、直前のコンサートのストレスも大きな要因だと思われたマイケルの場合は、その死の責任をめぐって、医者とプロモーターが裁判にかけられたけど、ジョージの場合は、第一発見者である同居人への疑惑は持ち上がったものの、長期間の検視を経ても、結局明確な死因すらわからなくて、このドキュメンタリーを通して、その答えを見つけたいという気持ちも強かった。

そして、映画が始まるとすぐに、ジョージの最後を見届けたいという思いで、スクリーンを見つめていた大勢の観客の前に、ケイト・モスが登場し、このドキュメンタリーが完成して間もなく、ジョージが亡くなったことが告げられる。

映画では、ジョージのアーティストとしての歩みが、数々のヒット曲に彩られて紹介され、エルトン・ジョン、スティービー・ワンダー、ナイル・ロジャースといった時代をつくった大勢の天才たちが、ジョージがどれほど凄い天才だったかを語るシーンがたくさんあって、

ケイト・モスだけでなく、『Freedom! ’90』(1990)のPVに出演した、リンダ・エヴァンジェリスタや、クリスティー・ターリントン、ナオミ・キャンベル、クラウディア・シファーといった90年代のスーパーモデルたちも華を添えていた。


こちらに「FREEDOM ’90」の動画もあり


マイケルが、ナオミ・キャンベルと共演した『In the Closet』は、この2年後にリリースされたもので、『Freedom! ’90』を監督したデヴィッド・フィンチャーは、1989年にマドンナの「Express Yourself」で初めてミュージックビデオを手がけ、1990年に『Freedom! ’90』、1992年にマイケルの「Who Is It」を手がけた。

でも、90年代のスーパーモデルたちが醸し出していたゴージャスなセレブライフに最もフィットした音楽を作ったのはジョージで、90年代のジョージ・マイケルは、Wham!時代の元気なアイドルから、華やかなモデルたちの中心にいるのが相応しい雰囲気をまとうようになっていた。

音楽を創るのと同時に、大勢のひとが憧れるようなリッチな生活や、そこに相応しいファッションも、ジョージは身につけ、そういったものを自分のものにしていくことで成長していった「ジョージ・マイケル」は、マイケルや、マドンナが時代時代で変化していったのとは、どこか違っていて、

イェオルイオス・キリアコス・パナイオトゥという本名をもつ人間のことは、このドキュメンタリーでもほとんど描かれていないのだけど、それは子供時代からその名前だった「マイケル」や、「マドンナ」とは違い、元々「ジョージ・マイケル」が、ひとりの人物の “空洞” から生まれた「架空の存在」だったからではないか、と思う。

ボウイも、プリンスも、マイケルも、アーティストは、独自の人物像を創造するものだけど、ジョージ・マイケル(本名:イェオルイオス・キリアコス・パナイオトゥ)が創造した「ジョージ・マイケル」は、独自の、というよりは、大勢の人がイメージする理想的な人物を「実体化」したような、存在だったように思う。

そして、そんなところに、私はマイケル・ジャクソンとの類似をみてしまうのだけど、それを説明するのはすごくむつかしい。なぜなら、マイケルは独自のダンスムーブを生み出し、手袋や、靴下といったアイテムだけでなく、シルエットだけで、本人だとわかるような、「独自」のスタイルをもっていると思われているし、世界中の若い男女が憧れた人物であると同時に、長くメディアでの描かれ方が酷かったせいもあって、マイケルの顔に人工的な気味の悪さを感じている人や、奇妙な趣味をもった変人というイメージをもっている人も多い。

でも、プリンスや、ピート・バーンズが独自のスタイルを追求しようとしたのとは違って、私には、マイケルはすでにあったイメージを完成させ、完璧にすることで自分のものにしたのであって、「ジョージ・マイケル」の作られ方にも、それに近いところがあったと思うのだ。

映画の中で、もっとも印象に残ったのは、ジョージが言ったこんな感じの言葉。

「今はみんな、細かく分かれ過ぎている」

音楽がもつ人を繋ぐ力や、言葉を越えた共感は、小さな世界で王様になりたがるアイデンティティのモンスターたちや、差別や、寛容、多様性といった言葉を唱えているだけの信仰者によって、すっかり衰え、出自や人種といった分類から、ファンにも同じようなメッセージや、単純な政治観を植え付け、あるグループの代表者になることで、敵対するグループを見つけては戦おうとするアーティストが多い中、

ジョージ・マイケルも、マイケル・ジャクソンも、現代のそういった風潮に不満を感じ、大勢の人々が共感することや、音楽が持つ「言葉を超えた世界」を追求しようとしていた。

また、日本では「ソニー・ウォーズ」と呼ばれるマイケルのSONYへの抗議行動は、ジョージの1987年の超ヒットアルバム「Faith」のあと、1990年に発表した『LISTEN WITHOUT PREJUDICE VOL. 1』が、所属レコード会社の社長トミー・モトーラに酷評され、裁判を起こしたことに大きな影響を受けたものだとも思うけど、

ジョージの行動は、自身の音楽的進化の途上で起こした、天才アーティストにありがちな行動だったのに比べ、マイケルは、すでに自分が完璧だと思えるアルバムの枚数を作り終え、他のアーティストとは比較できないほどの好条件での契約や、ビートルズを含む版権を会社と共有するなど、リスクを計算した上での「抗議」だった。

レコード会社との揉め事が、自分のキャリアを破壊するとは思わないほど、ジョージは、音楽業界のトップに立った後も、自分の音楽的才能を疑ったことがなかったけど、「KINGOF POP」を自分の呼び名にしたマイケルは、「永遠の命」のためには、脂の乗り切った年を一年でも無駄にしたくなく、そのための経済的基盤も重要視していた。晩年といわれる時期に、マイケルの経済状況が混乱していたと言われるのは、彼が後世に残る「完璧なアルバム」をすでに作り終えたあとだったからだ。

そして、やがてジョージにも自分の物語を、自分自身で締めくくりたいという時期が訪れる。彼は2005年に「素顔の告白(GEORGE MICHAEL: A DIFFERENT STORY)」というドキュメンタリーも創っていて、そこでも、大勢の天才アーティストたちから「真の天才」として賞賛され、何曲も名曲を創った作曲家で、比類なき歌唱力と存在感で、何万人もの観衆を酔わせられるパフォーマーだったことが証明されていて、本当に素晴らしいのだけど、

どちらのドキュメンタリーにも、『THIS IS IT』のような驚きや衝撃はない。

エイズで亡くなってしまった最初の恋人、アンセルモのことを語っているジョージ・マイケルを見ていると、マイケルがテイタム・オニールとの別れを歌に込めたと言われたことや、最初の恋人としてブルック・シールズの名前を上げていたことを思い出したりして、彼らが自らに望んだ「物語」のためには、「素顔」など存在しないことを想ったり・・・

生前、熱烈なファンだったとは言えない私には、ジョージ・マイケルのことを、ジョージと呼ぶのは抵抗があるのだけど、この、よくあるファーストネームを2つ重ねた名前を芸名にしたアーティストのファンたちは、彼のことをどう呼んでいたんだろう?

聴いた瞬間から名曲としての存在感を放つような楽曲を何曲も創り、比類なき歌唱力と、女性にも男性にも受けるルックスで、幅広い層にアピールできるキャラクターでありながら、それが逆につかみどころがないというか、誰にでも好かれる反面、ジョージ・マイケル一筋の熱狂的なファンという人は少ないようにも思える。

マイケル・ジャクソンも、ジョージ・マイケルも、比類なき天才で、ものすごい完璧主義者だったけど、とてつもなく多くの人に愛され、注目されるキャラクターを目指した、という点で、マイケルはより不思議な力と、他の誰にもできない計算があったのだ。

『FREEDOM』は、ジョージ・マイケルの魅力がいっぱい詰まっていて、彼が自分の物語に「FREEDOM」とつけたことも重要で、音楽好きなら必見の映画だと思う。

でも、なんのメッセージも込められていない『THIS IS IT』というタイトルの映画に、いったいどれほど大勢の人が影響を受けたかを思うと「FREEDOM」という言葉さえも色褪せて、現代に生きる私たちが、本当は何に飢えていて、どんなメッセージに縛られているのか、と考えざるを得なくなり、

『THIS IS IT』は、ドキュメンタリー映画として優れていただけではなかったのだ、とあらためて感じた、そんな夜でした。


こちらはオリジナル、Wham!の『FREEDOM』




FREEDOM ’90のアウトテイク


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by yomodalite | 2017-11-06 13:02 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(8)

最近のお気に入り

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マイケル以外で何度も聴いてる音楽たち


ヴォーカル&ヴァイオリンのスーダン・アーカイブズ。
オハイオ州シンシナティ出身の彼女、北東アフリカのヴァイオリン演奏や、スーダンのピアニストからインスピレーションを受けながら、R&Bや電子音楽の要素もあって素敵っ!






2016年のアルバム『blackSUMMERS'night』収録された「Gods」のリミックス。
やっぱりディアンジェロよりマックスウェルが好き!






シガレッツ・アフター・セックスの「アポカリプス」
テキサス州エル・パッソで結成され、ブルックリンを拠点とするポップグループ







そして、新刊本に惹かれる内容が少ない中、
時を経ても色褪せない本と、名文の書評が読めるサイト!


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by yomodalite | 2017-09-12 13:03 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)
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グランフロント大阪・北館で開催されているイベント「世界を変えたレコード展」に行きました。

金沢工業大学が所蔵する膨大な音楽資料を編集・構成した展覧会なんですが、デザイン性が高く、情報量も豊富な展示コーナーがたくさんあって、じっくり見たくなるものばかり。


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入り口はこんな感じ



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色とりどりのレコードジャケットに目を奪われるだけでなく、短いながらもワカッテル感満載のコメントと共に、世界を変えた音楽の歴史が紹介されている年表を見ていくと・・



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マイケルに関しては、「アポロシアターのアマチュアナイトで優勝」(1968.8.13)など、レコード発売前の情報まで記載されていて、ウッドストックと同じ年(1969)にリリースされた『帰ってほしいの』は、1970年は、Billboard Hot 100とR&Bチャートの両方で1位になり、その年は、日本でも少年が歌う「黒ねこのタンゴ」がヒットし、藤圭子の「夢は夜ひらく」が流行っていて、

翌年は、ジム・モリソンが亡くなり、T・レックスの「ゲット・イット・オン」や、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」、ジョン・レノンの「イマジン」がリリースされ、世界初のロックチャリティコンサート「バングラデシュ難民救済コンサート」があった、スゴい年だったんだなぁとか、


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『オフ・ザ・ウォール』と、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』は同じく1979年で、1983年は、『スリラー』が37週ナンバー1というだけでなく、モータウンの記念番組でムーンウォーク披露なんていう記載も。

1988年の『バッド』リリースのコメントには、「同アルバムは史上初めて全米チャート5曲連続1位を送り出す快挙を成し遂げ、タイトルトラックでは映画監督マーティン・スコセッシを起用し、ストーリー性をもったショートフィルムが話題となる」とか、

「ショートフィルム」という言葉を使うあたりも、この年表の制作者、絶対にMJファンに違いない。それで、ドキドキしながら1991年を見てみると・・・


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オアシス、ブラー、ウィーザーって・・・たしかに、オアシスのデヴューアルバムは、全世界で1000万枚以上らしいので、『Dangerous』より売れてるかもしれないけど、ブラーや、ウィーザーは大好きだけど、売上ベースで勝負になってないじゃん。でもって、信じられないことに『HIStory』の記載もなし。全米1位になってないマドンナの「レイ・オブ・ライト」はあるのに・・。

で、しばらく『Dangerous』や、『HIStory』が見当たらないことに、プンプンしていたんだけど、2000年以降は、「30周年記念コンサート」や、「Live In Bucharest : The Dangerous Tour」リリースが大きく表示されていて、ブカレストライブが実際のライブよりもずっと後に発売されたことを思い出したり(2005年)・・


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2009年は、「THIS IS ITツアー」チケット発売4時間で完売、そして、6月25日の記載は、マイケル・ジャクソンという名前の前に「King of Pop」と書かれていて、各国メディアでトップ扱いとなり、Googleでのアクセス数が跳ね上がって “Michael Jckson” という単語がスパム扱いされるという大混乱を引き起こしたことや、10月28日、ドキュメンタリー映画「THIS IS IT」公開。という文字も。



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1800年代から始まる年表の中で、レコード発売前の記載があったり、死去の記述にさえ「記録」が乗っかっているのは、マイケルだけで、年表制作者さんが、マイケルの記載に関しては、他の伝説的なアーティストとは違うレベルのことを取り上げてくれてたんだ(7× Platinumとか、MJにとってはどうってことないからね)、とわかって、ちょっと涙ぐむ。


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展示物に手を触れるのは禁止ですが、
伝説のアルバムに触れられたり、ヘッドフォンで聴けるコーナー、


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プリンスの顔の近くで写真が撮れる
顔出しパネルもありますw


監修者の立川直樹氏のギャラリーツアーがあったり、「全部見るには、何度か来ないとなぁ」と感じる人も多そう。写真撮影自由、入場無料のイベントなので、お近くの人はぜひ!


☆日は気にしない私ですが、『パープル・レイン DELUXE-EXPANDED EDITION』の封を開けるのは、明日まで我慢するつもりです。

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by yomodalite | 2017-06-25 11:58 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)
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[追記あり]
昨日、録画してあった、玉置浩二の「SONGS」を見てたら、

「KING OF Vocalist」というタイトルで(誰かと同じように、自分で言ったわけではないw)、これまでもどことなく衣装に、マイケルの影響は感じてはいたものお、今回も腕章ジャケットぽいのとか、


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アームカバーも何種類か登場して・・・


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そして、さらに、そのあと・・・



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過去映像を編集した場面だったからよくわからないけど、
放送ではサングラスはあっさり外してたw


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これは、レプリカとして売ってるの、
そのまま着てるとしか思えないんですけどw


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アームカバーも含めてセットで購入して
使ってるってことでいいかなw


ちなみに、この衣装の映像は、安全地帯“完全復活”コンサートツアー2010Special at 日本武道館〜Stars & Hits〜「またね・・。」に収録されている模様(というか表紙までこの衣装!)

このDVD観たいーーーー!!!
番組の最後に流れた「行かないで」という曲では、「アジアで最も愛され、20組以上がカバーしている」というナレーションのせいもあって、なぜか、羽生君がエキシビジョンで滑る姿が眼に浮かんできちゃった。。






それと、今頃になって読んでた『1Q84』はようやく読了。

最終巻Book3の最後の方で、タマルが牛河に、ユングのエピソードを言う場面が印象的で、ユングが塔に刻んだという『冷たくても、冷たくなくても、神はここにいる』という言葉の原文を調べてみたんだけど、案の定同じことを思った人は多かったようで・・


◎ユングと石 〜 村上春樹『1Q84』のユング


「これって、"Called"と"Cold"をかけたってことではあるまいか・・・」

うーーーーん、それって、英語圏でも日本語圏でも・・・???




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by yomodalite | 2017-05-29 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(2)
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最近読んだ中で一番面白かった本から、抜粋省略してメモしておきます。


ラップは何を映しているのか


磯部・・・ネルソン・ジョージのようなオーセンティックなブラック・ミュージックの歴史観では、ディスコはソウルを売り渡したもので、対してオールドスクールのヒップホップはピュアなものとされていますから、ところが「ゲット・ダウン」は、ヒップホップと、同時代のニューヨークで起こっていたアンダーグラウンドなゲイ・ディスコのシーンとの接近を描くことで、前者の「正史」には描かれてこなかった歴史の在り方を示唆した。・・・






大和田 ゲイフレンドリーなディスコと、ミソジニスティックなヒップホップが交互に描かれていますね。・・・実はオバマ政権はアフリカン・アメリカンの団体からはそれほど評価は高くないけど、LGBTの団体からは評判がいい。


大和田 アメリカのヒップホップやラップミュージックを象徴する10曲を選ぶにあたって、当初は普通にBLM関係の曲にしようと思っていたんです。例えば、ビヨンセがスーパーボウルのハーフタイムショーで、ブラックパンサーの格好をしたダンサーを従えたり、ケンドリック・ラマーがBETアワードの授賞式でパトカーの上に乗って「Alright」をラップしたりと印象的なパフォーマンスも多かったですし。


ところが、大統領選の結果を受けて、そうしたことがどうしようもなく虚しく感じられてしまった。






つまりケンドリック・ラマーが重要で素晴らしいアーティストであることは間違いないけど、意地悪な言い方をすれば、そのケンドリックを白人の音楽評論家が絶賛するという、マイノリティとリベラルな白人の音楽評論家が結託して作り出す適度に心地よいぬるま湯的な共同体が結局はトランプ的なるものに敗北してしまった、ということを思わずにはいられませんでした。


吉田 確かにそういう視点から見ると・・あまりに評価されすぎているように思えるところはあります。・・・


磯部 ・・・ケンドリックはBLMのデモについて、「行動もいいけど、葛藤しろ」というような微妙な発言もしているようですが・・・


大和田 ・・・例えばアメリカの学会などに行くと、白人男性の研究者でフェミニズムやアフリカ系アメリカ人のアクティビズムに深くコミットしている人はたくさんいるけど、白人の労働者階級に言及する白人研究者は相対的に少ない。・・・


アカデミーに属する人間として、僕らはアメリカの様々な現象を分析する際に、呪文のように「レイス」「ジェンダー」「クラス」の3つの指標を用いるように訓練づけられていますが、ウォルター・ベン・マイケルズによれば、レイス、ジェンダーの二つと、クラスというカテゴリーはぜんぜん違う。つまり、前者の二つは結局アイデンティティ・ポリティックスになりうるけど、階級(クラス)はなりえないんですよ。


例えば、アフリカ系アメリカ人や女性というアイデンティティには、マイノリティとしての戦略的な本質主義、すなわち「黒人」や「女性」の「誇り」がともなうけど、貧乏であることに誇りは生じない。貧乏はただ単に金持ちになりたいだけで、だからこそ階級闘争が重要だとマイケルズは言う。・・・


要するに統治者は白人のアイデンティティやプライドをくすぐることで、同じような状況にある黒人に対する優越感を持たせ、労働者としての連帯を妨害したというんですね。それが統治者の操作によるものかどうかは別として、白人労働者と黒人が共闘することがアメリカにおいていかに困難であったかは容易に想像がつきます。


磯部 トランプの勝利確定直後の混乱状態にいては、これは「白人労働者階級の革命だ」なんてことが言われましたが、だんだんデータが出揃ってくる中で、トランプを勝たせたのは、むしろアフリカ系やヒスパニックのようなマイノリティだ」という見方も出てきていますね。オバマに比べてヒラリーを積極的に支持できなかったアフリカ系の投票率の低さや、ヒスパニックによる意外なトランプへの投票率の高さが彼の勝利を導いた面もあると。・・


実はトランプはラップミュージックでは人気がありましたからね。2015年の時点でハフィントン・ポストは「ドナルド・トランプ」がネーム・ドロップされた67曲ものラップソングをリストに上げていますが、多くの場合、その名前は金持ちの象徴として肯定的に扱われています。そもそも。自信家で口が悪くて・・・っていうキャラクターがラップ的。しかも、トランプ自身もラップ好きで、エミネムがお気に入りだったり・・・


2004年にはエミネムのパーティに呼ばれて、「私は正しいことしか言わない!スリム・シェイディ(エミネムの別名)は勝利者だ!なぜなら、トランプの一票を獲得しているからだ!」みたいな演説を打っている。それが今回の選挙期間中、エミネムは手のひらを返すように「キャンペーン・スピーチ」という強烈なアンチ・トランプソングを発表したわけです。・・・ラップミュージックこそがトランプを有名にしたとも言えるのではないでしょうか。


もともとラップをやるような不良は、ストリートの政治にしか目に行かないというか、かつてN.W.Aみたいに無意識に政治を体現してしまうタイプの方が多いとしても・・。大文字の政治という意味では、「いま」を映さなくなってきたとも言えるのではないかと。あるいは、それこそが「いま」なのかもしれません。


吉田 ・・・例えば2008年のオバマ対マケインの裏にも、ラップ対カントリーという構図があったわけですよね。当時はウィル・アイアム、ジェイZらがオバマ支持を表明しましたが、あの頃と避泊しても、確かに状況は複雑化しているように見えます。


大和田 リチャード・B・スペンサーのような白人至上主義者の団体がワシントンで集会を開いてナチス式敬礼をしているといった、これまであまり一般のメディアでは見られなかったような映像が、大統領選をきっかけに可視化されるようになりましたね。彼らにしてみれば、アフリカ系アメリカ人や女性のアイデンティティ政治があるのなら、白人のアイデンティティ政治があってもいいだろうということになる。


磯部 「男性差別」みたいなネトウヨ用語っていうのは日本独自のものだと思われがちですが、例えば、ビヨンセのスーパーボウルでのパフォーマンスに対しては「白人差別」、BLMに対しては「ホワイト・ライブズ・マター」というような逆張りが散見されました。


磯部 ラップミュージックはリアルを歌っていると思われがちですが、むしろ重要なのはリアリティ、つまり「リアルっぽさ」であり、それってポスト・トゥルース的だとも言えると思うんですね。


ア・トライブ・コールド・クエストが、大統領選挙直後のサタデー・ナイト・ライブでトランプの演説をアイロニックに引用した「We the People」を披露して話題になりました。・・・投票直前にリリーズされたコモンの「Black America Again」も、トランプのスローガン「グレート・アメリカ・アゲイン」をもじったタイトルをつけ、スティービー・ワンダーからロバート・グラスパーまで様々な世代のアフリカ系アーティストを呼んだリベラルなアルバムでした。






しかし、アメリカのラップにおける幼児退行の象徴であるリル・ヨッティと、ラッパーとシンガーの中間のようないかにもいまっぽいヴォーカリストのドラムが共演した曲からは、トライブやコモンが保守的に思えるようなアナーキーさが感じられ・・・実際トライブやコモンよりも「Broccoili」の方が圧倒的に受けています。





大和田 ネットで「大統領選でこれだけ有名ミュージシャンが輪になってもリベラル側が勝てなかった」と言うひとがいたけど、アメリカ研究に関わる者としては、それはまったく驚くべきことではないんです。例えば、レディ・ガガやケイティ・ペリーが政治的にどういう立場をとり、どういうことを言うのか、みんなすでにわかってる。


ディベートですら支持者を変えるほどの影響力はそれほどなく、政治的なポジションがメディアやカルチャーによって変化することはほとんどないように思います。・・・同じ意見の人たちがうなづきあう状況を「エコー・チェンバー(反響室)」と言いますが、結局みなが反響室の中で自分たちの意見が増幅されることに満足していた、ということだと思います。


リル・ウェインや、エイサップ・ロッキーはBLMに興味がないと言っている、そのことには真摯に耳を傾けなければいけないと思います。


磯部 実はそれこそが多様性とも言えるだろうし、「アメリカの多様性」や「多文化主義」といったときに排除されてしまうものもあるのでしょうね。エイサップにとって、BLMは、排他的なブラック・ナショナリズムに映る部分もあると思うんですよ。・・・


この1ヶ月は完全にミーゴスが制覇していましたよね。






吉田 ・・・政治的な楽曲が溢れすぎて食傷気味になった反動が表れている・・・


大和田 反動というか、でもサウスのシーンってもともと政治的なメッセージをそれほど発したわけでなないです。実際に鳴っているサウンドを「政治的に:」解釈することは可能ですが・・・


オバマ政権下においてはエンターテイメントとしてのポリティックスも政治的に見えたものが、トランプ政権下においては、文字通りのエンターテイメント、しかもあまり出来のよくない娯楽にしか見えないというか・・・


磯部 カニエ・ウエストは、「もし(選挙に)行っていたら、トランプに入れていただろう」という発言のあと、実際にトランプに面会して、さらなる批判を受けています。


大和田 もう一人、スティーブ・ハーヴェイという黒人コメディアンが同じようにトランプに面会して批判を受けました。(yomodalite:カニエとMJは2008年の「スリラー25周年記念アルバム」で共演。スティーブはMJの潔白を晴らすことに多大な貢献をしている)


磯部 カニエは「多文化問題について議論するためにトランプに会う」・・とツイートしていました。・・・しかし、彼はトランプと会ったあと、精神的な疲労で入院し、件のツイートを削除するという。・・・


大統領選でのディベートでもシカゴのサウス・サイドがいかに治安が悪いかが議論されていて、そこの出身のチーフ・キーフの「I don’t Like」のMVだけでなく、同じイメージをまとった曲が過剰に再生産されている。サウスサイドで起こった年間の死亡件数がイラクを超えたからってことで、Chicag(シカゴ)+Iraq(イラク)で、「Chiraq(シャイラック)」という。


大和田 スパイク・リーが同名のタイトルで2015年に映画化したんですが、批評家受けは悪くはないものの、現地の若者からデタラメだと批判されましたよね。中でもチャンス・ザ・ラッパーの批判は激烈で、部外者がシカゴを搾取しているとかなり強い口調で・・・それに対してスパイク・リーが、シカゴに問題があるなら(市長の側近を務める)チャンスの父親に言え、と反論するんですが・・・。


磯部 スパイク・リーもアウト・オブ・デイトな存在になってしまったのか、と感慨深くなりました・・・


(引用終了。「第1章:ラップは今を映しているか」より。このあとも興味深い話題が続きます)


ナチス式敬礼だと批判されたリチャード・B・スペンサーをはじめ、トランプ支持者は、シリアへの攻撃に対していち早くトランプを批判しましたが、CNNなどヒラリー支持のメディアでは、逆に評価が上がっていて・・・


日本のポップミュージックや、お笑いが政治を扱わないことを批判する声もあったけど、人種(レイス)や、ジェンダーへの言葉に驚くほど過敏なアメリカ社会が、女性蔑視で、同性愛嫌悪で、男性優位主義で、武器とドラッグとニガって言葉が大好きすぎるラップミュージックのみ批判してこなかったことを考えると(ヒラリーが「嘆かわしい人々」といった特徴のうち、人種差別主義者(黒人至上主義)、女性蔑視(ミソジニー)、同性愛者嫌い(ホモフォビア)の3つを兼ね備えていない有名ラッパーの方が少なく、ネイション・イスラムという黒人至上主義による特殊なイスラム教は、一般的なムスリムからイスラム教とは認められないことがほとんど)、やっぱりリアルとリアリティは違うんだなと。(銃規制の話になると、全米ライフル協会の話ばかりなのも、白人差別かもw)


ヒップホップにはユダヤ陰謀論を広めたという功績(苦笑)も、あると思うけど、かつてのフォークと違って、ラップは商業主義と手を結ぶのが早く、何故これほど大きなビジネスになったのか、っていう「陰謀論」の方が、私的には気になる今日この頃・・。



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by yomodalite | 2017-04-19 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)
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芦屋マダム御用達のスーパーとして知られる「いかりスーパー」。
大阪駅にあるお店は、駅ナカにある「成城石井」と似た感じのお店なんだけど、米国のセレブに人気だという概ね半年以内にブームが去るようなマズい食材や、ヴィーガン系のものは少ない感じ。

先日そこでおやつを物色していたとき、輸入系のお菓子の狭間でこちらを発見!

4袋が繋がっている初めて見るパッケージに惹きつけられて見ると、4袋とも表情が違うキャラクターを、あの、やなせたかし先生が書いてて、4つで228円という安さも魅力で買ってみたところ、500円玉大のハードタイプのビスケットなんだけど、なんだかクセになってしまう味で、

調べてみると愛知と高知ではよく知られたお菓子で、特に高知県ではソウルフードになっていて、やなせ先生がキャラクターを描いたのも、高知との縁だったとか・・

で、、そんなビスケットを食べながら読んだのが、こちら。

新 荒唐無稽音楽事典

高木 壮太/平凡社



自費出版で発売され、以前はタワレコや、ヴィレッジバンガードなどで販売されていた『荒唐無稽音楽辞典』が、加筆修正され、今回は平凡社からなので、より「辞典」ぽくなって再登場!

音楽にまつわる言葉辞典なんだけど、知らないことばかりが書いてある。

例えば・・

【モータウン】このレーベルのレコードのタンバリンの音が大きかった頃は全米最大の黒人経営企業だったが、タンバリンの音が小さくなるにつれて資本関係は複雑になった。

【加藤茶】西城秀樹との白熱のドラムバトルで知られる、ザ・ドリフターズのドラマー。

【マドンナ】カバラの秘法でレディー・ガガ暗殺を目論む元人気女性歌手。

とか、

【マイケル・ジャクソン】世界一有名なチンパンジー「バブルス」の飼育係。月面を歩き「一人の人間にとっては小さな一歩だが人類にとってはロボットダンスと同じぐらい難しいことだ」と言った。

だって。「マイケルの言葉」に追加しとかなきゃw。

それと、ショッキングなお知らせ・・

【ムーン・ウォーク】トリックに騙されてはいけない。あれは床のほうが動いているのである。あんなこと物理的にできるわけない。

・・・騙されてたw

その他、有史以前から始まる「音楽史年表」とか、オバマやハイヒールモモコも登場する「音域表」などの付録も付いてます!


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by yomodalite | 2017-03-12 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

和訳 PRINCE “Be My Mirror”

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プリンスの未発表曲(デモVersion)の和訳です。
この曲は、1993年の映画『ハリウッド・トラブル(原題:I’ll Do Anything)』のために書かれたものなんですが、実際に発売されたサントラは『レインマン』や、『ライオン・キング』など数々の映画音楽で有名なハンス・ジマー作曲のもので、主演俳優のニック・ノルティが録音したバージョンも行方知らず・・・

ただ、プリンスが、小さな娘に、父親として語りかける歌として作られた感じがすごく優しくて、マイケルとはまた別の「鏡」をテーマにした曲であり、「ABCより簡単さ」なんていうところも、プリンスと、マイケルの「映し鏡」のような関係が思い浮かんだり・・・

とにかく大好きな曲です!





Be My Mirror

Be my mirror, be like me
Easier than ABC
Everything I hope to be
You can be that and more you see

僕の鏡になって、僕みたいに
ABCより簡単さ
僕が望むすべてのものに
君はなれるよ、それ以上のものにも

If my hand goes to the left, yours goes to the right
What you see is what you get, just keep me in your sight
You see how much you’re just like me when we play this game
If you play correct my dear, we will be the same

僕の手が左に動くと、君の手は右に
見たとおりにやってみて、ずっと僕を見てなきゃだめだよ
このゲームをやると、君と僕とがどんなに似てるかわかるだろう
君にちゃんと出来たら、僕たちは一緒なんだよ

Be my mirror, be like me
Easier than ABC
Everything I hope to be
You can be that and more you see

僕の鏡になって、映し鏡のように
ABCより簡単さ
僕が望むすべてのものに
君はなれるよ、それ以上のものにも

Ever since good fortune brought you into this world
I knew that U were a special, a special little girl
When the rest of us get stuck because of things we do
not know
My special little girl is already a hundred paces down
the road

幸運が君をこの世に運んできて以来
君が特別な、ほんとに特別な女の子だってわかってた
僕たち大人が立ち往生しているようなときも
僕の特別な女の子は100歩も先を歩いてる

Be my mirror, be like me
Easier than ABC
Everything I hope to be
I can be that and more you see
I can be that and more you see

僕の鏡になって、映し鏡のように
ABCより簡単さ
わたしが望むすべてに
わたしはなれる、それ以上のものにも
わたしはなれる、それ以上のものにも

(訳:yomodalite)

最後、プリンスが裏声で歌っている部分は、主語が「I」になっていて、女の子のきもちを歌っているみたいですね。




この女の子(0:55〜)のことを思って書いたのかなぁ・・

この曲のリリースは無理かなぁ。。ライブ映像がとにかく楽しみーーー!!!


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by yomodalite | 2017-02-23 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)
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今年は最後の最後まで、一時代を築いた人の訃報が続く年でしたが、私の青春時代からずっとクリスマスシーズンの街に欠かせなかった曲を作ったジョージ・マイケルが、クリスマス当日に旅立ってしまうなんて・・・


ジェームズ・コーデン(英国の俳優・コメディアン):僕は物心ついた頃から、ジョージ・マイケルが大好きだった。彼は絶対的なインスピレーションだった。常に時代を先取りしていた。ジョージ・マイケルが「Praying for Time」を書いたのは、今から25年前のこと。でも僕はこの曲のメッセージについて、今でこそ、これまで以上に意味を持つのではないかと本当に信じている。


Praying for Time は、世界的な大ヒットアルバム『フェイス』の三年後の1990年に発表された『LISTEN WITHOUT PREJUDICE VOL. 1』からのファーストシングル。『フェイス』と同じ路線を期待するレコード会社ともめるきっかけとなった曰くつきの作品で、そのあと予定されていた『LISTEN WITHOUT PREJUDICE VOL. 2』の発売も中止になってしまった。



1990年は、世界をリードしていた米国のポップ文化が経済的格差によって変化し、グローバリズムという世界戦略の拡大と共に、徐々に世界の人々の心と乖離していくことになっていく、その最初の年だったのかもしれません。今あらためて聴くと、この曲には、ジョージ・マイケルがその頃感じていた、時代への危機感や違和感が表れているように思えます。


マイリー・サイラス:既に寂しいわ!LGBTQコミュニティーにおいて、積極的に活動してくれてありがとう!ずっと愛しています!


どのコミュニティに属するか決めないと生きられず、それぞれ主張し合うばかりで、大きな連帯のない時代。彼女の世代(choosers)にとっては、ジョージ・マイケルは、LGBTQコミュニティの重要人物なのでしょう。でも、POP黄金時代を作ったかれが夢見ていた世界は、それとは少し違っていたような・・







Praying For Time

時への祈り


These are the days of the open hand

They will not be the last

Look around now

These are the days of the beggars and the choosers


気前が良かった時代には、さきがあった

見てごらん

今はひどく貧乏な人と、

自分に合うものだけを選びたい人の時代


This is the year of the hungry man

Whose place is in the past

Hand in hand with ignorance

And legitimate excuses


今は飢えた人の時代

過去の栄光にすがり

無知でつながり合い

言い訳を正当化する


The rich declare themselves poor

And most of us are not sure

If we have too much

But we'll take our chances

Because god's stopped keeping score

I guess somewhere along the way

He must have let us alt out to play

Turned his back and all god's children

Crept out the back door


金持ちは自分たちは貧しいと言い張り

僕らの多くはどれだけ所有しても

実感を持てず

チャンスがあればまた手に入れてしまう

だって神は点数をつけるのをやめてしまったから

僕が思うに、神はどこかの時点で

勝手にやればいいと僕らに背を向け、

神の子供たちを全部連れて

裏口からそっと出て行ったんだ


And it's hard to love, there's so much to hate

Hanging on to hope

When there is no hope to speak of

And the wounded skies above say it's much too late

Well maybe we should all be praying for time


愛することは難しく、憎むことはたくさんあって

なんとか希望を持ちたいと願うけど

語れるような希望はなく

傷ついた空は、もう遅すぎると言う

今はみんなで、もっと時間をくださいと祈るしかない


These are the days of the empty hand

Oh you hold on to what you can

And charity is a coat you wear twice a year


今は持てるものなど何もない時代

ただ手に入るものにしがみついているだけ

そして、施しとして与えられるのは

年に2回しか着ないコート


This is the year of the guilty man

Your television takes a stand

And you find that what was over there is over here


今は罪人だらけの時代

テレビは断罪するけど

画面に映っているものは

こちら側にもあることがわかるだろう


So you scream from behind your door

Say "what's mine is mine and not yours"

I may have too much but i'll take my chances

Because god's stopped keeping score

And you cling to the things they sold you

Did you cover your eyes when they told you


それで、君はドアの後ろから叫ぶ

「私のものは私のもの、あなたのものじゃない」

僕は持ち過ぎているかも知れないのに

チャンスがあればまた手に入れてしまう

神は点数をつけるのを止めてしまったから

人は売りつけられているものにしがみつく

声をかけられたとき、目を塞いでいるんだろうか?


That he can't come back

Beacuse he has no children to come back for


神はもう戻って来れない

彼の帰りを待つ子供たちがいないから


It's hard to love there's so much to hate

Hanging on to hope when there is no hope to speak of

And the wounded skies above say it's much too late

So maybe we should all be praying for time


愛することは難しく、憎むことはたくさんあって

なんとか希望を持ちたいと願うけど

語れるほどの希望はない

傷ついた空は、もう遅すぎると言う

今はみんなで、もっと時間をくださいと祈るしかない


(訳:yomodalite)





LIVE Version(1996)


たくさんの素晴らしい歌を

ありがとう、ジョージ!


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リアム・ギャラガーもこの曲をシェアしてた・・


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by yomodalite | 2016-12-29 12:59 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(6)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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