カテゴリ:戦争・軍隊( 13 )

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by yomodalite | 2013-08-15 09:46 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(2)

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

加藤 陽子/新潮社



本書は、東京大学大学院教授である著者が、2007年末に、栄光学園・歴史研究部の中高生17人を前に行なった5日間の講義をまとめたもの。序章では、9.11テロや南北戦争など、他国の例を用いながら、古代から順に日本史を学ぶことで、暗記ばかりに重点がおかれている日本の歴史教育から、近現代史を中心に、過去と未来を見ることの重要性を説き、その後、日清〜日露〜第一次大戦〜日中戦争〜太平洋戦争と続いた日本の戦争を、それぞれ世界の歴史と合わせて、くわしく語られています。

世界の戦争の歴史の中で、日本の決断は、どうなされたのか。

自虐でも、陰謀でもなく、隣国とアメリカだけに目を向けた狭窄史観でもない、日本人すべてにオススメの戦争歴史教本。

中高生相手とバカにするのは大いに間違っていて、生徒の歴史知識はかなりのものなので、菊川怜のクイズ解答のようにがっかりすることは一切ありません。

日本の戦争論の著者のほとんどにみられる、軍や国への恨みつらみや、天皇への幼児的愛着心から、解き放たれている、めったにない良書。

また、戦争のような極限的状況でなくても、日本人が陥りやすい特性というか、性質が見えてくるあたりもとても興味深く、その点は著者が女性であることが優位に働いている。

本書では、戦争がいかに経済と密接に繋がっているかが、よく理解できるのですが、今後の日本経済の悪化を、戦争なしで、どう耐えるかは深刻です。

序章 日本近現代史を考える
1章  日清戦争 - 「侵略・被侵略」では見えてこないもの
2章  日露戦争 - 朝鮮か満州か、それが問題
3章  第一次世界大戦 - 日本が抱いた主観的な挫折
4章  満州事変と日中戦争 - 日本切腹、中国介錯論
5章  太平洋戦争 - 戦死者の死に場所を教えられなかった国
___________

【内容紹介】かつて、普通のよき日本人が「もう戦争しかない」と思った。世界最高の頭脳たちが「やむなし」と決断した。世界を絶望の淵に追いやりながら、戦争はきまじめともいうべき相貌をたたえて起こり続けた。その論理を直視できなければ、かたちを変えて戦争は起こり続ける。

だからいま、高校生と考える戦争史講座。日清戦争から太平洋戦争まで。講義のなかで、戦争を生きる。生徒さんには、自分が作戦計画の立案者であったなら、自分が満州移民として送り出される立場であったならなどと授業のなかで考えてもらいました。講義の間だけ戦争を生きてもらいました。そうするためには、時々の戦争の根源的な特徴、時々の戦争が地域秩序や国家や社会に与えた影響や変化を簡潔に明解にまとめる必要が生じます。その成果がこの本です。……本書「はじめに」より

日本だけでなく、世界の人々がなにを考え、どのような道を選択したのか、 かつての人々が残した言葉をたどりながら、詳しく鮮やかに紐解いてゆきます。縦横無尽に「戦争」を考え抜く。歴史の面白さ・迫力に圧倒される5日間の講義録◆ 朝日出版社 (2009/7/29)



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by yomodalite | 2009-11-08 19:26 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

図説 着物柄にみる戦争

乾 淑子/インパクト出版会




実際に着物として着付けたものを期待していたのですが、ハギレによる柄図鑑がほとんどで、当時の着こなしがわかる写真や、コーディネート写真が1枚もないのは至極残念。

国威発揚というよりも、現代のアニメのヒーローなどと同じように、航空機や戦艦や兵隊が描かれていて、いわゆる吉祥柄として流行していた模様。戦争柄は男児のきものと男性の襦袢が主ですが、女性用の襦袢も多くあり、これは花柳界の女性が主に着用していたということで納得。

これらの着物が流行っていたのは日清、日露戦争を経験した明治から昭和20年代まで。近代日本史に興味のある方へ。

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【BOOKデータベース】兵器や兵隊などを図柄に、日清日露・十五年戦争下で生まれた「戦争柄」165点を体系化し、カラー図版とともに解説。 インパクト出版会 (2007/07)



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by yomodalite | 2009-05-22 14:02 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

仕組まれた昭和史―日中・太平洋戦争の真実 思想劇画

副島 隆彦,青木 ヨシヒト,ロシナンテプロ/日本文芸社




思想劇画としては、「属国日本史 幕末編」に続いて2冊目。前作より劇画色が強くなったことが、良いような気が少しするかも。副島氏原作によるマンガではなく、副島文体にマンガを挟んで編集したという造りは、けっして「本」としては完成度が高くないので、マンガにしたことによって主張がわかりやすくなったとはいえない点も多いれません。

とはいえ「キャシャーンがやらねば誰がやる」的男気に小難は目をつぶりましょう。

この本で描かれているように、卑怯なだまし討ちとあれほど避難した真珠湾攻撃なのに、誰ひとりとして海軍から絞首刑者がでなかった不思議と、その海軍を戦後もち上げた人々。。。海軍善玉論者には今後も要注意だと思います。

米内光政への疑惑をもっと詳しく知りたい人は
『米内光政と山本五十六は愚将だった』/三村文男 をお薦めします。

また、副島氏の主張が中国よりだなどと勘違いしている人は、副島氏による翻訳本ですが下記の2冊をお読みくださいませ。

◎『共産中国はアメリカがつくった』
◎『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』

中国を極端に毛嫌いすることよりも、大国だった中国がなぜあれほど没落し、今また復活しようとしているかを考えることの方が日本のためになるはず。

☆参考サイト→心に残るスピーチ
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【詳細】山東出兵、金解禁、満州事変、日中戦争、そして無謀な太平洋戦争へ—。
激動の昭和史の背景には、20世紀すべてを通して没落していったイギリス帝国(ロスチャイルド財閥)と、それを駆逐し瓦解させ、隆盛していったアメリカ帝国(ロックフェラー新興石油財閥)の大きな世界覇権(world hegemony)の移行、交替の事実があった。
日本は絶対に世界の一部なのだ。だから日本史は必ず世界史の一部である。
外側からの大きな力に必ず動かされ操られないわけにはいかないのである。
本書は、この歴史事実を、従来の理解とは違う別のもっと大きな視点から、「真実の暴きの言論」の力で、大胆に叙述する。日本文芸社 (2008/07)

【目 次】
第1章 近代日本はロスチャイルド家が育てた
第2章 田中義一が導いた戦争への道
第3章 金解禁を仕掛けたウォール街
第4章 満州国建国の真相と隠された謀略
第5章 日中戦争を泥沼化させた帝国海軍
第6章 ロックフェラー家に操られた米内光政
第7章 真珠湾攻撃の真実
エピローグ 米内を斬れ!



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by yomodalite | 2008-11-01 16:52 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

デーヴ グロスマン/筑摩書房




序盤では、通常の人間が、いかに「人を殺すことに抵抗があるか」が、様々な戦争での実例により説明されている。

第二次世界大戦では米軍歩兵の平均的な発砲率が、わずか15〜20%にすぎなかった。ほとんどの兵士は発砲の際も命中することを求めず、とにかく敵を撃ちたがらない。

兵士の多くは弾を込めるフリをし続けることで、ひたすら発砲の責任から逃れていたらしい。ところが、ベトナム戦争では発砲率は90%へと一挙に駆け上がる。殺人への抵抗感を克服した「脱感作」、「条件づけ」とはどのようなものか、終章では、アメリカの10代の殺人率の異常な増加との関連を探る内容。名著。


◎「ゲーマーのための読書案内」

◎「#もの書きWik」

【目 次】
第一部/殺人と抵抗感の存在ー【セックスを学ぶ童貞の世界】
・闘争または逃避、威嚇または降伏
・歴史に見る非発砲者
・なぜ兵士は敵を殺せないのか
・抵抗の本質と根源

第二部/殺人と戦闘の心的外傷ー【精神的戦闘犠牲者に見る殺人の影響】
・精神的戦闘犠牲者の本質ー戦争の心理的代価
・恐怖の支配
・疲○の重圧
・罪悪感と嫌悪感の泥沼
・憎悪の嵐
・忍耐力の井戸
・殺人の重圧
・盲人と象

第三部/殺人と物理的距離ー【遠くからは友だちに見えない】
・距離ー質的に異なる死
・最大距離および長距離からの殺人ー後悔も自責も感じずにすむ
・中距離・手榴弾距離の殺人ー「自分がやったかどうかわからない」
・近距離での殺人ー「こいつを殺すのはおれなんだ。おれがこの手で殺すんだ」
・刺殺距離での殺人ー「ごく私的な残忍性」
・格闘距離での殺人
・性的距離での殺人ー「原初の攻撃性、解放、オルガスムの放出」

第四部/殺人の解剖学ー【全要因の考察】
・権威者の要求ーミルグラムと軍隊
・集団免責ー「ひとりでは殺せないが、集団なら殺せる」
・心理的距離ー「おれにとってやつらは畜生以下だった」
・犠牲者の条件ー適切性と利益
・殺人者の攻撃的要因ー復讐、条件づけ、2パーセントの殺人嗜好者
・すべての要因を盛り込むー死の方程式

第五部/殺人と残虐行為ー【ここに栄光はない。徳もない】
・残虐行為のスペクトル
・残虐行為の闇の力
・残虐行為の罠
・残虐行為のケーススタディ
・最大の罠ー汝の行いとともに生きよ

第六部/殺人の反応段階ー【殺人をどう感じるか】
・殺人の反応段階
・モデルの応用ー殺人後の自殺、落選、狂気の確信

第七部/ベトナムでの殺人ー【アメリカは兵士たちになにをしたのか】
・ベトナムでの脱感作と条件づけー殺人への抵抗感の克服
・アメリカは兵士になにをしたのかー殺人の合理化ーなぜベトナムでうまく働かなかったのか
・心理的外傷後ストレス障害とベトナムにおける殺人の代償
・忍耐力の限界とベトナムの教訓

第八部/アメリカでの殺人ー【アメリカは子供たちになにをしているのか】
・暴力のウイルス
・映画に見る脱感作とパブロフの犬
・B・F・スキナーのラットとゲームセンターでのオペラント条件づけ
・メディアにおける社会的学習と役割モデル
・アメリカの再感作
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【BOOKデータベース】
本来、人間には、同類を殺すことには強烈な抵抗感がある。それを、兵士として、人間を殺す場としての戦場に送りだすとはどういうことなのか。どのように、殺人に慣れされていくことができるのか。そのためにはいかなる心身の訓練が必要になるのか。心理学者にして歴史学者、そして軍人でもあった著者が、戦場というリアルな現場の視線から人間の暗部をえぐり、兵士の立場から答える。米国ウエスト・ポイント陸軍士官学校や同空軍軍士官学校の教科書として使用されている戦慄の研究書。 筑摩書房 (2004/05)

【著者略歴】米国陸軍に23年間奉職。陸軍中佐。レンジャー部隊・落下傘部隊資格取得。ウエスト・ポイント陸軍士官学校心理学・軍事社会学教授、アーカンソー州立大学軍事学教授を歴任。98年に退役後、Killology Research Groupを主宰、研究執辞活動に入る。『戦争における「人殺し」の心理学』で、ピューリツァー賞候補にノミネート。

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by yomodalite | 2008-08-28 13:57 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

アメリカの鏡・日本 完全版 (角川ソフィア文庫)

ヘレン・ミアーズ/KADOKAWA/角川学芸出版




噂には聞いていたものの、ここまでとは思わなかったというぐらい日本にとっては、すべての痒いところに手が届いている日本擁護に満ちた本。

中国侵略、真珠湾攻撃、軍国主義、韓国併合。。。日本のマスコミすべてがアメリカの管理下にあったということを再認識すべきと同時に、ひとつのプロパガンダの罠から抜け出たと感じるときは、別の罠に入り込んでいる可能性も意識しないとね。

「天木直人のブログ」
http://www.amakiblog.com/archives/2008/07/07/#000990
__________

[出版社/著者からの内容紹介]
◎真珠湾攻撃は青天の霹靂ではなかった。アメリカは、さしたる被害なしに日本に第一撃を仕掛けさせるよう画策した。
◎原爆投下は必要なかった。それは、日本に対して使ったのではなく、ソ連との政治戦争で使用したのだ。
◎終戦直後、「アメリカは日本を裁くほど公正でも潔白でもない」とアメリカの女性歴史家ヘレン・ミアーズは主張した。
戦後の歴史認識を変えるグローバルな視点! アイネックス (1995/06)

[Wikipedia]原題は『Mirror for Americans:JAPAN』で、ヘレン・ミアーズ(Helen Mears、1900-1989、アメリカ)による著書。アメリカでは終戦後間もない1948年に出版された。著者より同書を贈られた翻訳家・原百代氏は日本での翻訳・出版の許可をGHQに求めたが、却下された。GHQによる占領終了の翌年の1953年、原氏の翻訳は『アメリカの反省』との邦題で出版。1995年、伊藤延司氏の翻訳による『アメリカの鏡・日本』が出版(アイネックス発行)

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by yomodalite | 2008-08-08 12:43 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

ゴーマニズム宣言EXTRA パトリなきナショナリズム

小林 よしのり/小学館

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パラオを通してみた日本統治時代、命の大切さを考える傑作マンガ『ザ・樹海』、『戦争論』以降のプチナショナリズムへの危惧から、ゴー宣『沖縄論』その後。親米ポチ(エセ右翼)への従来からの批判に加え、『沖縄論』の沖縄以外での反響の薄さなど、ゴー宣本の中では印象の薄かった本著だが、『ザ・樹海』のマンガとしてのレベルの高さ、『沖縄論』への補足も、2007年時点で力の衰えていない小林氏の凄みを感じた。これを含め07年以降のゴー宣は未読だったのですが、やはり全部読まなくては、と改めて思わされました。
_______________

【出版社/著者からの内容紹介】『わしズム』連載中の好評シリーズ単行本化
小林よしのり苦悩す——日本のナショナリズムに火をつけ戦後の言論空間に地殻変動を巻き起こした『戦争論』から9年。日本に出現したのは「危険なナショナリズム」だった。ネット右翼、ネオリベ一派の「偏狭なナショナリスト」は小林よしのりが『戦争論』によって昂揚させた「愛国心」から生まれたのか? 日本に真のナショナリズムは育ちつつあるのか? 今回はパラオ現地取材による「日本統治論」、自らの故郷・福岡から「美しい国」を描く「パトリ(故郷)とナショナリズム」、挑戦的意欲作の「国家と結婚」、など新しいテーマが満載。さらに語り下ろしと漫画による“沖縄戦スペシャル”、ギャグ漫画「ザ・樹海」なども特別収録する。小学館 (2007/6/14)

【目 次】
日本統治論①
日本統治論②
パラオ取材日記
ザ・樹海① 「ニートとフリーターと愛国オタク」
『戦争論』以後の愛国心について
ザ・樹海② 「命を大切にしない奴を嫌う奴」
真の不安、偽りの不安
パトリなきナショナリズムの危険
ザ・樹海③ 「リストラ一家」
国家にとって「結婚」とは何なのか?
特別収録/新ゴーマニズム宣言 沖縄戦編
インタヴュー『沖縄論』、その後
第1戦 ひめゆり語り部に関する試験問題
第2戦 ひめゆり学徒隊の証言を読む
第3戦 対馬丸の悲劇は日本軍が悪い?
沖縄取材日記
第4戦 同調圧力の島・沖縄
沖縄講演会『沖縄論』を語る



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by yomodalite | 2008-06-09 22:46 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

戦争はなぜ必要か

トマス バーネット/講談社インターナショナル




「非対称戦争」という流行語を生み、911以降のペンタゴンで最も良く読まれた本らしい。原題はThe Pentagon's New Map(War and Peace in the Twenty-first Century)。

本書での「戦争」とは、限定的で普遍的な命題でのそれではなく、反グローバリズムに対する戦争は必要と言う主張のようです。学問的というより、業界人(軍隊とか軍事産業界)向けのような語り口と、しつこい繰り返し、自己中心的で尊大なリヴァイアサン思想に嫌気がさすものの、敵を知るという大いなる志をもっている方にはぜひ読んで頂きたいと思う。

参考記事「株式日記と経済展望」
___________

[出版社/著者からの内容紹介]戦争は“文明の衝突”を、むしろ回避させる!敵はイスラムではなく“断絶”——世界が二つに分断され、それが人類に不幸と危険をもたらしている今、真に戦うべき相手は“断絶”をさらに深めようとする一団だ。全米No.1ストラテジストによるこの革命的な地政戦略の書が、21世紀の戦争と平和のルールを克明に描く。

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by yomodalite | 2008-03-28 22:07 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

日本は勝てる戦争になぜ負けたのか

新野 哲也/光人社



米内や、海軍の不可思議な行動については『米内光政と山本五十六は愚将だった』/三村文男(http://nikkidoku.exblog.jp/4854808/)が、より詳細ですが、本書は、ネットから多くの情報をまとめ、筆者はアンカーライターを務めたと、著者も序章で述べているように、これからのスタンダードな世論となりそうな読みやすさがある。

【目 次】
序章 大東亜・太平洋戦争は日本が勝てる戦争だった
第1章 闇に葬られた背信の戦場
第2章 「西方攻略」という勝利の戦略を捨てた謎
第3章 日本が勝てる戦争に負けた理由
第4章 敗戦の原因をつくった海軍の暗部
第5章 謀略と裏切りに翻弄された日本軍
第6章 現代にまでつづく「負けいくさ」の構造
第7章 第二次世界大戦は汚い謀略戦だった
終章 戦争上手という文化があった

◎参考記事「株式日記と経済展望」
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【本の内容】 真の敗因、真の戦犯は敗戦によって深い闇の中に葬り去られてしまった!どうすれば日本軍は連合軍に勝てたのか。新しい指導者となる現代人のための新しい戦争史観入門。 光人社 (2007/07)

【著者情報】「BOOK」データベースより
新野哲也(ニイノテツヤ) /1945年、北海道小樽生まれ。明治大学政経学部卒業。月刊「グローバル・アイ」編集長

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by yomodalite | 2007-09-10 13:10 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

米内光政と山本五十六は愚将だった―「海軍善玉論」の虚妄を糺す

三村 文男/テーミス



海軍善玉論を覆し、戦後日本を読み直す傑作。

以下メモ。

◎戦争終結前の鈴木貫太郎(すずきかんたろう)首相の「ポツダム宣言の黙殺」を鈴木首相に押しつけたのが米内だった

◎米内は単に親米派であるだけでなく、日本の中国大陸進出に対しては、むしろ徹底的に積極派・推進派だったと思える行動が多い

◎近衛首相の「国民政府を相手にせず」という有名な近衛声明をださせたのも米内だという

◎だから、最後の最後で米内が裏切り者と気がついた、阿南(あなみ)陸軍大臣が「米内を斬れ」と叫んで、そのあと自分は責任をとり腹を切って死んだ。陸軍は海軍のトップの裏のある人間たちにずっと騙されて、3年半の血みどろの負け戦をアメリカとやった。

◎海軍からは、たったひとりの刑死者も出していない。海軍は誰も死んでいない。
「リメンバー・パールハーバー」のはずなのに!

◎不思議なのは、米内がメーソンだった山本五十六のように「アメリカ留学」もしていないのに、あの当時の日本で「米英の走狗」(今で言えばポチ保守に該当する言葉)と呼ばれていたことだ

◎米内光政・山本五十六・井上成美(いのいえしげよし)については、阿川弘之という小説家が伝記小説を書いているが、この人物が戦後、ロックフェラーの資金でアメリカ留学をした男であり、現在の親米派の広告塔である前駐米公使・阿川尚之(あがわなおゆき)氏の父親である。

米内については、阿川のフィルターを通した内容しか出回っていない。米内についての資料は、阿川氏によって一連の小説が書かれるに当たり、海軍善玉史観にとって都合の悪いものは全部処分されたのではないか。
___________

【MARCデータベース】第二次世界大戦、日本敗戦の責任として「陸軍悪玉論」「海軍善玉論」が主流だが、実は海軍こそ「悪」だった。昭和悲劇の水先案内人だった海軍大将米内光政と山本五十六の大罪を新視点で喝破する。

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by yomodalite | 2007-04-14 23:12 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(6)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite