カテゴリ:映画・マンガ・TV( 112 )

映画「FOUJITA」主演:オダギリジョー、監督:小栗康平

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画家、藤田嗣治の波乱の生涯を描いた、小栗康平監督の10年ぶりの映画。

1920年代のパリで、知らぬ者がいないと言われるほど成功した様子も、敗戦後、戦争画を描いたことで戦争責任を問われ、再びフランスに渡ることになった経緯も、5度の結婚から想像されるような華やかな女性関係も、そして、藤田の人生の背後にいつもあった戦争の悲惨さについても、十分な描写とは言えないのだけれど、フランスと日本の風景は、両方とも静謐で美しく、そしてある意味退屈で、ときどき幻想的なシーンが現れる。

まったくの想像だけど、監督は、藤田に特別な興味があって、この映画を創ろうとしたのではなく、たまたま(おそらく、フランス側の要望で)撮ることになった藤田を通して、芸術家の生き方を考えながら、探り探り、この映画を撮ったのではないだろうか。

主演のオダギリジョーは、NHK「SWITCHインタビュー」で、舘鼻則孝と対談したとき、「技術と感性のバランスって難しくないですか?」と聞いていたのが印象的だったのだけど、小栗監督もなにか、まとめることを拒むようなセンスで、この映画を創ったような・・・小栗作品を観るのはこれが初めてなので、なんとなく、そう思っただけなのだけど。

フランスついて、今の私は、「無神論の国」というイメージが一番先にくるのだけど、そのせいなのか、この映画の藤田嗣治が、芸術の都を謳歌した狂乱の時代のパリに受け入れられ、帰国後の日本で、戦争画を描き、再びフランスに戻って、カトリックの洗礼を受けた。ということが、モンパルナス、セーヌ川・・自由の国フランス!とだけ思っていたときよりも、自分にはしっくりと感じられた。

カトリックの国の「無神論」はわかりやすい。

教会も、彫刻も、フレスコ画も、石で出来ていて、何百年も遺されている。

そして、対比が明確なものは、光と影のように一対でもある。

浮世絵などの日本文化や、藤田がフランスで高く評価されたのも、フランスが、カトリックの「無神論」だったからで、アメリカにあるプロテスタントの「無神論」ではありえなかった。

エンディングでは、いくぶん唐突に、藤田の礼拝堂(ノートルダム・ド・ラ・ペ教会)が映る。

私には、藤田が描いた晩年の宗教画は、モンパルナスで大成功した時代の絵よりも美しく見えるのだけど、小栗監督は、それを最後に見せながらも、少し迷いながら撮っているように感じた。でも、それもこの映画を美しくしている点だったのかもしれない。


そんな風に感じながら、映画を観ていたのだけど、家に帰ってこれを書いているうちに、

前述の番組で、「藤田の顔は真似しやすいですよね。誰でも似せられるというか、そんなところも藤田は、考えていたんじゃないですかね」と、オダギリジョーが言っていたことを思い出した。

藤田は、モンパルナス時代、その絵が評価されただけでなく、フランス語の綴り「Foujita」から「FouFou(フランス語でお調子者の意)」と呼ばれて親しまれていたのだけど、そういえば、藤田のルックスは、三バカ大将のモーの髪型と、チャップリンとヒトラーのチョビ髭と、ハロルド・ロイドの丸メガネがすべてミックスされている。



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でも、この4人の中で一番年上なのは、藤田で、その名が知られるようになったのも彼らより後ではなかったのだ。

( )内は誕生日

藤田嗣治(1886年11月27日)
1917年頃に初めて絵が売れ、3か月後に初めての個展を開く。この最初の個展で、著名な美術評論家が序文を書き、高値で売れるようになる。翌1918年の終戦によって、さらに名声が高まり、1925年にはフランスからレジオン・ドヌール勲章、ベルギーからレオポルド勲章を贈られた。

ヒトラー(1889年4月20日)
1923年にミュンヘン一揆の首謀者となり、一時投獄されるも、出獄後合法的な選挙により勢力を拡大した。1933年にドイツ国首相

チャップリン(1889年4月16日)
1909年、パリ巡業。1910年、寸劇『スケート』や『ワウワウ』に主演し好評を博す。1918年、ハリウッドに自身の撮影スタジオを設け、年間100万ドル超の契約を結び、名実ともに世界的ビッグスターとなる。

ハロルド・ロイド(1893年4月20日) 
1917年、『ロイドの野球Over the Fence』で初めて眼鏡キャラクター"The Boy"になった。

三バカ大将のモー(1897年6月19日)
モー、ラリー、カーリーによる三バカ大将は、1934年にコロンビア映画と専属契約を結び、「三ばか大将」をメインタイトルに頂く短編シリーズが始まる。子役出身のモーは、このメンバーに固まる前の1920年代初頭から活躍している。


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by yomodalite | 2015-12-03 10:22 | 映画・マンガ・TV | Trackback(1) | Comments(0)

映画『ラストナイツ』監督:紀里谷和明

ラスト ナイツ [DVD]

クライヴ・オーウェン,モーガン・フリーマン,クリフ・カーティス



『ラストナイツ』はモーガン・フリーマン、クライヴ・オーウェンという豪華キャストを主演に迎え、5年の歳月をかけて完成された紀里谷監督のハリウッドデビュー作。

紀里谷監督は、日本の監督としてはめずらしくヒーローをテーマに映画を撮られていて、これまで映像美に惹かれて、『CASSHERN』『GOEMON』という前作の2本も観てはいるんですが、「新造人間キャシャーン」も、歌舞伎の石川五右衛門も、2時間映画として、完成された物語になるはずなのに、どうして、こんなに眠くなってしまうのか・・脚本は監督自身が書くのではなく、別の人だったら・・

また、美術的にはすばらしいものの、その美的センスから、色調が統一され過ぎていて、2時間通してみると、変化に乏しく思えてしまう・・という私の不満は、今回の映画ではどうだったかといえば、

一言でいえば、改善されていました(何様ww)

「忠臣蔵」をベースにした脚本は、外国人によるもので、脚本が気に入って、監督は映画を撮ろうと思ったらしく、これまでのCG色を全面に押し出したことによる、創りこんではいても、平板に見えてしまう背景は、ハリウッド映画によくある感じになっていて奥行きが感じられ、美術的なすばらしさは、皇帝や兵士たちの衣装や、城の造形に生かされ、キャストも全員ハマっています。

浅野内匠頭に相当する役(バルトーク)は、モーガン・フリーマンなので、だいぶ「賢者」にはなっていますが、少し見どころが少ない印象で、大石内蔵助(ライデン)の、クライヴ・オーウェンは、緒形拳の感じだけど、あそこまでの人物描写が描かれる時間はなく、吉良上野介(ギザモット)の、アクセル・ヘニーは、伊丹十三を見て研究したでしょう。という感じ。

クライヴ・オーウェンと騎士対決をする伊原剛志は、存在感があって素敵なんだけど、髪型が惜しいw。もっとカッコよく映れる俳優さんのはずなのに・・

そんなわけで、やっぱり、「忠臣蔵」は、2時間では無理があるとは思いましたが、紀里谷監督のハリウッド2作目もたぶん観に行くような気がする。

◎ラストナイツ公式サイト





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by yomodalite | 2015-11-21 11:45 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『ミケランジェロ・プロジェクト』監督・脚本・主演:ジョージ・クルーニー

ミケランジェロ・プロジェクト [DVD]

ジョージ・クルーニー,マット・デイモン,ビル・マーレイ



監督・脚本・製作・主演:ジョージ・クルーニーという『ミケランジェロ・プロジェクト』(原題:Monuments Men)は、

「ヒトラーの命を受け、ドイツ軍は侵攻した欧州各国の美術品を略奪。それに危機感を抱いたハーバード大学付属美術館の館長ストークス(ジョージ・クルーニー)はルーズベルト大統領を説得し、美術品や歴史的建造物を保護する部隊(モニュメンツ・メン)を結成する。

中世美術に精通したグレンジャー(マット・デイモン)、建築家キャンベル(ビル・マーレイ)、彫刻家ガーフィールド(ジョン・グッドマン「Black or White」のパパ役の人!)など多彩なメンバーとともに、ヨーロッパ各地を奔走する・・・

という映画。


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ミケランジェロの「聖母子像」だけでなく、


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フェルメールの「占星術師」や、


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ヴァン・エイク兄弟の「ヘントの祭壇画」など、数多くの絵画を次々に探し出していくのですが、同時に、戦争の中でメンバーは失われていく。

クルーニー扮するストークス館長は言う。
「建物が壊れ、人口が減少したとしても、また復興できる。しかし、文化や歴史が一度でも途絶えてしまったら、もう取り返しがつかない」
「武士は、戦場で、命を捨てることが名誉であり、役者は、舞台で倒れることが本望といわれてまいりました。今日でも、人間にとって、仕事場で死ぬということができれば、それは、本人の幸福であるといえましょう」しかも、聖母子像を守って死んだ人物は、自らの命をもって、文化と歴史を守ったのです。これほど価値のある死があるでしょうか!」

たしかに、自分が、戦争の時代に生きていたら、こんな仕事で命を落とすのが、一番納得できるかなぁ。。でも、この映画の本当の見どころは、名画とか、ロケ地のひとつであるノイシュバンシュタイン城ではなく、

クルーニーをはじめ、出演者たちの多くが「煙草を吸う」ところでしょう。

私の個人的感想だけでなく、この映画の重要な場面で、煙草が登場するシーンが多いのは、クルーニーの大きな意図にちがいありません。だって、エンドクレジットに登場した、クルーニーのプロダクションの名前が、

「Smokehouse Pictures」なんですから。

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by yomodalite | 2015-11-19 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『The Original Kings of Comedy』出演:スティーブ・ハーヴェイほか

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こちらは、スティーブ・ハーヴェイ、 D・L・ヒューリー、セドリック・ジ・エンターテイナー、バーニー・マックという4人の黒人コメディアンによるツアー「Kings of Comedy」の評判を聞きつけたスパイク・リーがドキュメント映画にしたもの(2000年公開)。

スティーブ・ハーヴェイは、1996年から2000年まで放映されていたコメディ番組「The Steve Harvey Show」や、2013年から始まった各界の著名人とのトーク番組「Steve Harvey」のホストとして、現在も大人気なんですが、

MJへの疑惑がどのように創られて行ったかを詳細に著した、雑誌『GQ』の特集記事「マイケル・ジャクソンは嵌められたのか」を熱心に紹介してくれて、


マイケルは、2002年にスティーブのラジオインタヴューで、

「君のショー “Kings of Comedy” でやったタイタニックのネタは、僕が見た中で最高におかしかったものだよ」「僕は、君の番組を見て、いつも爆笑してる、いつも見てるよ」

と答えていて、その後、2003年の誕生日パーティーの司会や、また2005年の裁判のときなど、幾度となくMJの側で支えてくれた方。


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MJ好きで、コメディ好きな私は、このショーがずっと見たかったんですが、日本版のDVD販売はなく、海外版のDVDは英語字幕もないうえに高額で、日本版のVHSもなかなか手に入らないし、、ということで、しかたなく、聞き流しているうちに、何を言っているかわかるようになる。という遼君の言葉を信じて、英語版のVHSを何度も見てたんですけど、

ちょっぴりわかったのは、テーブルをひっくり返して、ハンカチ、、あ、これが「タイタニック」ネタだ。。とか、テンプテーションの「ワン・マイク」と、ヒップホップのショーの違いぐらいで、あとは「ガッデム」と「マザーファッカー」しか聴き取れなかったんですけどw

最近ようやく日本版のVHSを手に入れて、念願の「字幕つき」で、爆笑することができました!

ショーは、私がこれまでに見た黒人コメディアンのショー中でも、最高に「黒いネタ」が満載で、4人のコメディアンは、すべて、白人はこうだけど、俺たち黒人は、、というネタに徹していて、9割が黒人客という中、人種差別や、自虐ネタ、SEXから、幼児虐待までw、これでもかっていうぐらい「アンチMJな世界」が、怒涛のごとく繰り広げられ(笑)、最後に登場するバーニー・マックは、私たちにはなかなかわからない、黒人の「マザーファッカー」という言葉の使い方についての解説もしてくれます(笑)

スティーブ・ハーヴェイはMCなので、何度も登場し、その度に、神や、音楽の素晴らしさ、そして一番大事なのは「愛」だということを人々に説きます。彼なりのやり方で(笑)。そして、「俺はオールドスクールの音楽が好きだ」と言って紹介された中でも、最高のラブソングとして、もっとも会場が盛り上がった曲は、私の知らない曲でした。






この曲をサンプリングして、
カニエ・ウェストがプロデュースした曲。






スティーブ・ハーヴェイと、リチャード・プライヤーは同一人物かと思うほど顔が似てるけど、エディ・マーフィーっぽいネタはないし、コメデイファンならずとも笑っぱなしかどうかは、差別ネタや下ネタへの耐性にもよるかと。。ちなみにMJネタはありません。



《おまけ》
こちらは番組の人気コーナー
「スティーブに聞いてみよう」で、
マイケルについてのエピソードを
語っている動画(2014年)




(動画の内容)MJファンらしい質問者から彼とのエピソードに求められ、スティーブは『You Rock My World』の撮影現場に遊びにいった話を披露。MJは大きなトレーラーでそこに来ていて、案内されて中に入ると、そこはディズニーランドのような装飾がなされていて、テーブルセットの椅子は、なんと「きのこ」の形だったそうです(笑)。マイケルが優しく笑ってすすめるので、座ってはみたものの、きのこの傘の部分が尖っててケツが痛くて(笑)すっごく居心地悪かったと(笑)。外では、ヘンゼルとグレーテルのような白人ぽい子供たちが走り回ってたんだけど、それがマイケルの子供でさ。。みたいなことを言ってるようです。。




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by yomodalite | 2015-09-10 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『ラブ&マーシー』

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初めてビーチボーイズの『ペット・サウンズ』を聴いたのは、当時つきあっていた男の影響で、「これは、ビートルズの『ラバーソウル』に刺激されたブライアン・ウィルソンが、ツアーに行くメンバーからひとり離れ、一流スタジオミュージシャンたちと創ったアルバムで、ポール・マッカートニーは『ペット・サウンズ』に追いつこうとして、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を創ったんだ」という、そんな誰もが言うような説明とともに、『ペット・サウンズ』を貸してくれた。


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by yomodalite | 2015-08-07 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『ターナー、光に愛を求めて』監督:マイク・リー

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今まで、ターナーの絵を一度も好きだと思ったことがなく、画家個人についてもほとんど知らなかったのですが、この映画は興味をもたせてくれるきっかけになるかも。と思い、劇場に足を運びました。映画館に足を運ぶ理由として、劇場向きの映画かどうかも気になるところですが、ターナーの風景画の魅力は、スクリーンに相応しい気がしたんですね。


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by yomodalite | 2015-08-02 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『エゴイスト』主演:アンディ・ガルシア

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なんとなく気になっていたけど、観ていなかった映画を見るシリーズ。
これは2001年の映画で、ミック・ジャガーの演技に興味があって観てみました。


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by yomodalite | 2015-07-09 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『僕たちのアナ・バナナ』監督:エドワード・ノートン

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オバマ大統領が同性間結婚を支持し、連邦最高裁判所は、同性婚をアメリカの全州で合法だという判断をした。というニュースを見て、これは「共和党つぶし」ではないかと思ったんですね。前回のロムニー候補はモルモン教徒でしたが、今後、共和党の候補者はますます人選に苦慮することになると。

ただ、これまでの保守派とリベラルという枠組みが壊れて、それぞれの支持者にねじれが起きているのは、日本だけでなく、世界的なことで、これは二大政党の話というよりは、建国の理念や、一神教の根本を見直すという動きなのかもしれません。

最近、フランシスコ法皇が、教会史上初めて、夫婦を聖人として認定するという発表もあって、カトリック教会の周辺も熱いのですが、こちらも、カトリック神父の妻帯を認めるための布石なのではないかと思いました。

イスラム教徒の増加に反して、現在キリスト教はカトリック、プロテスタント共に信者が激減し、現在のフランシスコ法皇は、改革を担う人物として期待されていて、今後のカトリックの巻き返しには、興味津々な私なのですが、米国に多いプロテスタント系は、宗派がありすぎて、ひとつにまとまるのがむずかしく、同性間の恋愛禁止や中絶を、政治家を選ぶ基準に考えてきた勢力は、これにより、力を削がれていくのか、あるいは、新たな目標をみつけて、ひとつにまとまろうとするのか、そこも、興味深いなぁなどと思っていたところ、

偶然にも、マーロン・ブランドの晩年に共演した俳優の監督作として、ジョニー・デップだけでなく、エドワード・ノートンの監督作も見てみなくちゃと、いう動機で、『僕たちのアナ・バナナ』を観てみたら、

この映画は、アイルランド系のカトリックの神父と、キャリアウーマンと、ユダヤ人のラビの3人の男女による、ニューヨークを舞台にした「トレンディドラマ」で、カトリックと、ユダヤ教の宗派を超えた友情とか、それぞれの信者を改革していく様子が描かれていて、2000年の映画ではあるものの、自分的にはなんだかタイムリーな話でした。

マンハッタンで育った、ジェイク(ベン・スティラー)と、ブライアン(エドワード・ノートン)、そしておてんばな女友達アナ。アナがカリフォルニアに引っ越した後も、ジェイクとブライアンは大親友のまま、幼い頃から神学に興味をもっていたふたりは、それぞれ、ユダヤ教のラビと、カトリックの神父になる。

これまでの伝統や、宗教の垣根を破り、教会の改革派として大人気の聖職者となったふたりの元に、ビジネスウーマンとして成功したアナがニューヨークに戻ってくる。禁欲が第一条件である神父とちがい、結婚することで信頼され、会堂(シナゴーグ)をまかされるラビの元には女性が集まり、ジェイクは彼女たちともつきあい、ニューヨークにいる間の関係として、アナともつきあうようになる。。。

『僕たちのアナ・バナナ』の原題は、Keeping the Faith で、音楽は名画作曲家として、MJも大好きなエルマー・バーンスタイン。

宗教や人種間の問題になじみがない日本人にとって、あまり共感をよばない内容ではあるものの、すばらしい俳優陣を揃え、甘いというよりは、あえて、シニカルさを抑えた上質なドラマだと私は思いました。




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by yomodalite | 2015-07-03 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『マップ・トゥ・ザ・スターズ』と、ポール・エリュアールの『自由』

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前作を観たのはいつだったか、どんな作品だったかも覚えてなくて、作品リストを見てみたら、『裸のランチ』以来だったので、もう20年以上も経っていた。そんなクローネンバーグ監督の2014年の映画を観る。

プラネタリウムの星空のように甘く美しいオープニング映像のあと、顔にやけどの跡がある少女が、ハリウッドセレブの邸宅をめぐるプライヴェートツアーに出かけると、「マップ・トゥ・ザ・スターズ」の意味は、あっという間に不吉なものへと反転する。


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by yomodalite | 2015-07-02 07:32 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』

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ずぅーーっと観たいと思っていた、マイケルが最高のショーだったというフェイマス・フレイムズ時代のジェームス・ブラウン。

今年、ラスベガスに行ったとき、数多くのアーティストの看板を見ながら、JBをテーマにしたショーがあったら素晴らしいエンターテイメントになりそうなのにと思って、すぐにその難しさに気づいた。

MJのインパーソネーターは、ダンスだけでいい、でも、JBのショーは、歌とあの動きを両方やらないとショーにならない。どちらか一方ではだめなのだ。。

それから、しばらくして、JBが映画になると知った。プロデューサーはなんとミック・ジャガー!それなら、音楽はきっとすばらしいものになるだろう。でも、JBを演じることなんてできるんだろうか。私が見ることのできなかった全盛期のJBへの期待感は大きいものの、満足するのは厳しいかも。という予想は映画がはじまるとすぐにいい方に裏切られた。

冒頭、JBはマイクではなく、銃をもっていて、ステージでの激しさを、別の場所に発散させている姿からは、彼の波乱の人生だけでなく、映画への不安も感じたのだけど、その後、あのステップを初めてステージで見せる場面がおとずれると、もう「シビれる」としか言いようがなくて、、

CDをもっているわけでもないのに、なぜか耳になじんでいて、どんなときも必ず気持ちをアゲてくれる、あの数々の名曲が、彼の生命力あふれる肉体といっしょになったときの喜び、そしてそれを実現させた主演のチャドウィック・ボーズマン。彼は若き日のJBを、今の時代に蘇らせてくれていて、

そして、すばらしい音楽をすばらしいまま、音楽のじゃまをすることなく、ドラマを描いた監督テイト・テイラーもすごく上手くて、

もう一度シアターに観に行きたいと思った。

これは映画館で観た方がいい。


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映画館で売っていた「サントラ」と、


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CD付きの雑誌も買って、

それらを聴きながら、とりいそぎ。。

◎オフィシャルサイト『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』



☆この映画の製作の影響か、
JBのきれいな動画がすごく増えてるみたい。。
映画のシーンを思い出すものを!


James Brown - The T.A.M.I. Show (1964)




1966 James Brown I feel good








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by yomodalite | 2015-06-03 23:55 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(7)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite