カテゴリ:映画・マンガ・TV( 115 )

映画『スローターハウス5』

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急に寒くなって、ついに、本当に冬がきてしまったような日、ヴォネガットの作品をもう一度読んでみるときの参考になるかも。。と思って録画してあった作品を観た。

まったく期待なしで、見始めたのだけど、雪景色の中を、主人公のビリー・ピルグリムが駆けていくオープニングクレジットの場面で、グレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」が流れて、一気に世界に吸い込まれる。

原作は、探せば文庫があるはず。というぐらいで、あまり覚えているとはいえないのだけど、映画は、小説の幾分ハチャメチャな展開に、明快な筋を通していて、こんな内容だったとは・・と思ってしまったのは、原作を読んだ頃、この映画の背景とか、作者の気持ちとか、聖書の知識とか、まるでわかっていなかったからなんでしょう。

十代の頃に読んだ海外小説って、つくづく、そういうことが多い。

とても1972年の映画とは思えないほど、まったく古びてなくて、今の映画にはない新鮮な感覚もあって、とにかく、ものすごくよく出来た映画だなぁ・・と思って、監督のことを調べてみたら、『スティング』とか、『ガープの世界』を撮ったジョージ・ロイ・ヒル監督でした(汗)

グールドの「ゴルトベルク変奏曲」は、オープニングだけでなく、何度かかかるのだけど、この予告編の音で、いつ録音されたものかわかる人ーーーー!!


(1:00〜から
ちなみに、この「予告編」の映像は本編の良さを全然生かしてない)




ドレスデン爆撃についても、まったく考えたことなかったけど、ゴルドベルグが使われたのも、そのあたりに関係あるのかなぁ。。







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by yomodalite | 2015-12-18 08:34 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(4)

映画『007 スペクター』

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しばらく前に、WOWOWの無料放送で『ディファイアンス』という、第二次世界大戦時、ユダヤ人狩りが始まったベラルーシで、ナチス親衛隊と地元警察に両親を殺され、森へと逃げ込んだ兄弟たちが、逃げてくる同胞のユダヤ人たちを次々に受け入れ、食料や武器を調達しながら共同体を築いていくという映画を観ました。

これまでの強制収容所でのユダヤ人=被害者という描き方ではなく、殺された両親の復讐を果たし、食料を調達するための山賊まがいの行動や、武器を調達して応戦するなどの末、終戦時には1200人もの同胞を救ったと言われる共同体のリーダー役を、ダニエル・クレイグが演じていて、それが、ジェームズ・ボンド役のタキシード姿よりも、ずっとハマっているように見えて、ようやく、クレイグの魅力に気づいたのですが、

気づいたといえば、「HIStory ティーザー」の検証で、ゴルバチョフ政権の前夜を描いた『レッド・オクトーバーを追え』を見ていて、CIAとソ連の原子力潜水艦の艦長が、お互いの考えを理解できたのは、「冷戦時代」だったからで、チェスの試合のように、先を読みあう展開に、今の映画のような残忍な殺し合いがなくていいなぁ・・・なんて思っているうちに、

そういえば、『レッド・オクトーバーを追え』は、艦長と同じくショーン・コネリーが演じた『007 ロシアから愛をこめて』(From Russia with Love)に対する、CIAの意趣返しだったことにも気づいて、

『007』シリーズの有名作品のことを、おしゃれなスパイ映画以上に考えたことがなかったんですけど、歴史についても、「HIStory」についても、思いを巡らすことの多い今日この頃、ようやく、その時代のスパイ映画がなにを描いていたのかが少しわかってきたというか、

それで、ショーン・コネリーのジェームズ・ボンドが、米ソ二国時代のスパイだったことを考えていたら、どうして、ダニエル・クレイグが、ジェームズ・ボンドに選ばれたのか、という理由もわかってきて・・

クレイグのボンド1作目は2006年、第二次チェチェン紛争の最中、プーチンが再選されて、ロシア軍がテロリスト掃討のために、チェチェンへの空爆を開始した頃だったんですね。で、、そんなことを思い出したら、特に観に行くつもりじゃなかった『007』の新作が、気になってきて・・今まで気がつかなかったなんて、私だけかも・・なんだけど、

ダニエル・クレイグって、最初から「プーチン」をイメージして、ボンド役に選ばれていたんですね。

金髪に青い目という、今までのボンドのイメージを覆しても、彼が選ばれたのは・・・ということを確認しに行ったんですが、やっぱり『英国から(プーチン)に愛をこめて』みたいな内容で・・

初めて『007』シリーズをリアルに感じることができました。

あーーー、私も大人になったなぁ…(って、自分いくつやねんw)







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by yomodalite | 2015-12-14 08:14 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『放浪の画家 ピロスマニ』

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『FOUJITA』が始まる前にやっていた予告編で観たくなった映画。今回の上映は、1969年の映画をデジタルリマスターしたもの。






平日のお昼に観たのですが、予想以上に人が入っていて驚いたのですが、ピロスマニは、加藤登紀子さんなどの歌でおなじみの「百万本のバラ」のモデルだったんですね。

でも、酒場で見初めた踊り子マルガリータへの思いや、バラのエピソードというのは、この映画が描きたかったこととは少し異なっているようで、

私には、ロシアやトルコやイランに挟まれ、世界で2番目にキリスト教を国教化したグルジアの原始キリスト教の雰囲気や、その信仰に忠実であろうとしたことで、中央の画壇に高く評価されつつも、そこから離れていかざるをえなかったピロスマニの孤独な生き方が印象に残りました。


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また、ロシア帝国から独立したグルジアには、今、毎日のように考えている「HIStory Teaser」に登場するハンガリーに共通する部分もあったり、グルジア文字という優美なフォルムをもつ文字にも惹かれて、同じグルジア出身のパラジャーノフの映画とは、また少し違うグルジアを感じたり・・・

最近めったと買わなくなったパンフレットも、今回めずらしく買ってしまいました。

リマスターの都合なのか、通常の映画サイズではなく、昔のテレビのように左右がカットされているので、映画館に行かれる方は、いつもより少し前でご覧になってもいいかもしれません。


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by yomodalite | 2015-12-09 17:18 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画「FOUJITA」主演:オダギリジョー、監督:小栗康平

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画家、藤田嗣治の波乱の生涯を描いた、小栗康平監督の10年ぶりの映画。

1920年代のパリで、知らぬ者がいないと言われるほど成功した様子も、敗戦後、戦争画を描いたことで戦争責任を問われ、再びフランスに渡ることになった経緯も、5度の結婚から想像されるような華やかな女性関係も、そして、藤田の人生の背後にいつもあった戦争の悲惨さについても、十分な描写とは言えないのだけれど、フランスと日本の風景は、両方とも静謐で美しく、そしてある意味退屈で、ときどき幻想的なシーンが現れる。

まったくの想像だけど、監督は、藤田に特別な興味があって、この映画を創ろうとしたのではなく、たまたま(おそらく、フランス側の要望で)撮ることになった藤田を通して、芸術家の生き方を考えながら、探り探り、この映画を撮ったのではないだろうか。

主演のオダギリジョーは、NHK「SWITCHインタビュー」で、舘鼻則孝と対談したとき、「技術と感性のバランスって難しくないですか?」と聞いていたのが印象的だったのだけど、小栗監督もなにか、まとめることを拒むようなセンスで、この映画を創ったような・・・小栗作品を観るのはこれが初めてなので、なんとなく、そう思っただけなのだけど。

フランスついて、今の私は、「無神論の国」というイメージが一番先にくるのだけど、そのせいなのか、この映画の藤田嗣治が、芸術の都を謳歌した狂乱の時代のパリに受け入れられ、帰国後の日本で、戦争画を描き、再びフランスに戻って、カトリックの洗礼を受けた。ということが、モンパルナス、セーヌ川・・自由の国フランス!とだけ思っていたときよりも、自分にはしっくりと感じられた。

カトリックの国の「無神論」はわかりやすい。

教会も、彫刻も、フレスコ画も、石で出来ていて、何百年も遺されている。

そして、対比が明確なものは、光と影のように一対でもある。

浮世絵などの日本文化や、藤田がフランスで高く評価されたのも、フランスが、カトリックの「無神論」だったからで、アメリカにあるプロテスタントの「無神論」ではありえなかった。

エンディングでは、いくぶん唐突に、藤田の礼拝堂(ノートルダム・ド・ラ・ペ教会)が映る。

私には、藤田が描いた晩年の宗教画は、モンパルナスで大成功した時代の絵よりも美しく見えるのだけど、小栗監督は、それを最後に見せながらも、少し迷いながら撮っているように感じた。でも、それもこの映画を美しくしている点だったのかもしれない。


そんな風に感じながら、映画を観ていたのだけど、家に帰ってこれを書いているうちに、

前述の番組で、「藤田の顔は真似しやすいですよね。誰でも似せられるというか、そんなところも藤田は、考えていたんじゃないですかね」と、オダギリジョーが言っていたことを思い出した。

藤田は、モンパルナス時代、その絵が評価されただけでなく、フランス語の綴り「Foujita」から「FouFou(フランス語でお調子者の意)」と呼ばれて親しまれていたのだけど、そういえば、藤田のルックスは、三バカ大将のモーの髪型と、チャップリンとヒトラーのチョビ髭と、ハロルド・ロイドの丸メガネがすべてミックスされている。



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でも、この4人の中で一番年上なのは、藤田で、その名が知られるようになったのも彼らより後ではなかったのだ。

( )内は誕生日

藤田嗣治(1886年11月27日)
1917年頃に初めて絵が売れ、3か月後に初めての個展を開く。この最初の個展で、著名な美術評論家が序文を書き、高値で売れるようになる。翌1918年の終戦によって、さらに名声が高まり、1925年にはフランスからレジオン・ドヌール勲章、ベルギーからレオポルド勲章を贈られた。

ヒトラー(1889年4月20日)
1923年にミュンヘン一揆の首謀者となり、一時投獄されるも、出獄後合法的な選挙により勢力を拡大した。1933年にドイツ国首相

チャップリン(1889年4月16日)
1909年、パリ巡業。1910年、寸劇『スケート』や『ワウワウ』に主演し好評を博す。1918年、ハリウッドに自身の撮影スタジオを設け、年間100万ドル超の契約を結び、名実ともに世界的ビッグスターとなる。

ハロルド・ロイド(1893年4月20日) 
1917年、『ロイドの野球Over the Fence』で初めて眼鏡キャラクター"The Boy"になった。

三バカ大将のモー(1897年6月19日)
モー、ラリー、カーリーによる三バカ大将は、1934年にコロンビア映画と専属契約を結び、「三ばか大将」をメインタイトルに頂く短編シリーズが始まる。子役出身のモーは、このメンバーに固まる前の1920年代初頭から活躍している。


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by yomodalite | 2015-12-03 10:22 | 映画・マンガ・TV | Trackback(1) | Comments(0)

映画『ラストナイツ』監督:紀里谷和明

ラスト ナイツ [DVD]

クライヴ・オーウェン,モーガン・フリーマン,クリフ・カーティス



『ラストナイツ』はモーガン・フリーマン、クライヴ・オーウェンという豪華キャストを主演に迎え、5年の歳月をかけて完成された紀里谷監督のハリウッドデビュー作。

紀里谷監督は、日本の監督としてはめずらしくヒーローをテーマに映画を撮られていて、これまで映像美に惹かれて、『CASSHERN』『GOEMON』という前作の2本も観てはいるんですが、「新造人間キャシャーン」も、歌舞伎の石川五右衛門も、2時間映画として、完成された物語になるはずなのに、どうして、こんなに眠くなってしまうのか・・脚本は監督自身が書くのではなく、別の人だったら・・

また、美術的にはすばらしいものの、その美的センスから、色調が統一され過ぎていて、2時間通してみると、変化に乏しく思えてしまう・・という私の不満は、今回の映画ではどうだったかといえば、

一言でいえば、改善されていました(何様ww)

「忠臣蔵」をベースにした脚本は、外国人によるもので、脚本が気に入って、監督は映画を撮ろうと思ったらしく、これまでのCG色を全面に押し出したことによる、創りこんではいても、平板に見えてしまう背景は、ハリウッド映画によくある感じになっていて奥行きが感じられ、美術的なすばらしさは、皇帝や兵士たちの衣装や、城の造形に生かされ、キャストも全員ハマっています。

浅野内匠頭に相当する役(バルトーク)は、モーガン・フリーマンなので、だいぶ「賢者」にはなっていますが、少し見どころが少ない印象で、大石内蔵助(ライデン)の、クライヴ・オーウェンは、緒形拳の感じだけど、あそこまでの人物描写が描かれる時間はなく、吉良上野介(ギザモット)の、アクセル・ヘニーは、伊丹十三を見て研究したでしょう。という感じ。

クライヴ・オーウェンと騎士対決をする伊原剛志は、存在感があって素敵なんだけど、髪型が惜しいw。もっとカッコよく映れる俳優さんのはずなのに・・

そんなわけで、やっぱり、「忠臣蔵」は、2時間では無理があるとは思いましたが、紀里谷監督のハリウッド2作目もたぶん観に行くような気がする。

◎ラストナイツ公式サイト





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by yomodalite | 2015-11-21 11:45 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『ミケランジェロ・プロジェクト』監督・脚本・主演:ジョージ・クルーニー

ミケランジェロ・プロジェクト [DVD]

ジョージ・クルーニー,マット・デイモン,ビル・マーレイ



監督・脚本・製作・主演:ジョージ・クルーニーという『ミケランジェロ・プロジェクト』(原題:Monuments Men)は、

「ヒトラーの命を受け、ドイツ軍は侵攻した欧州各国の美術品を略奪。それに危機感を抱いたハーバード大学付属美術館の館長ストークス(ジョージ・クルーニー)はルーズベルト大統領を説得し、美術品や歴史的建造物を保護する部隊(モニュメンツ・メン)を結成する。

中世美術に精通したグレンジャー(マット・デイモン)、建築家キャンベル(ビル・マーレイ)、彫刻家ガーフィールド(ジョン・グッドマン「Black or White」のパパ役の人!)など多彩なメンバーとともに、ヨーロッパ各地を奔走する・・・

という映画。


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ミケランジェロの「聖母子像」だけでなく、


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フェルメールの「占星術師」や、


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ヴァン・エイク兄弟の「ヘントの祭壇画」など、数多くの絵画を次々に探し出していくのですが、同時に、戦争の中でメンバーは失われていく。

クルーニー扮するストークス館長は言う。
「建物が壊れ、人口が減少したとしても、また復興できる。しかし、文化や歴史が一度でも途絶えてしまったら、もう取り返しがつかない」
「武士は、戦場で、命を捨てることが名誉であり、役者は、舞台で倒れることが本望といわれてまいりました。今日でも、人間にとって、仕事場で死ぬということができれば、それは、本人の幸福であるといえましょう」しかも、聖母子像を守って死んだ人物は、自らの命をもって、文化と歴史を守ったのです。これほど価値のある死があるでしょうか!」

たしかに、自分が、戦争の時代に生きていたら、こんな仕事で命を落とすのが、一番納得できるかなぁ。。でも、この映画の本当の見どころは、名画とか、ロケ地のひとつであるノイシュバンシュタイン城ではなく、

クルーニーをはじめ、出演者たちの多くが「煙草を吸う」ところでしょう。

私の個人的感想だけでなく、この映画の重要な場面で、煙草が登場するシーンが多いのは、クルーニーの大きな意図にちがいありません。だって、エンドクレジットに登場した、クルーニーのプロダクションの名前が、

「Smokehouse Pictures」なんですから。

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by yomodalite | 2015-11-19 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『The Original Kings of Comedy』出演:スティーブ・ハーヴェイほか

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こちらは、スティーブ・ハーヴェイ、 D・L・ヒューリー、セドリック・ジ・エンターテイナー、バーニー・マックという4人の黒人コメディアンによるツアー「Kings of Comedy」の評判を聞きつけたスパイク・リーがドキュメント映画にしたもの(2000年公開)。

スティーブ・ハーヴェイは、1996年から2000年まで放映されていたコメディ番組「The Steve Harvey Show」や、2013年から始まった各界の著名人とのトーク番組「Steve Harvey」のホストとして、現在も大人気なんですが、

MJへの疑惑がどのように創られて行ったかを詳細に著した、雑誌『GQ』の特集記事「マイケル・ジャクソンは嵌められたのか」を熱心に紹介してくれて、


マイケルは、2002年にスティーブのラジオインタヴューで、

「君のショー “Kings of Comedy” でやったタイタニックのネタは、僕が見た中で最高におかしかったものだよ」「僕は、君の番組を見て、いつも爆笑してる、いつも見てるよ」

と答えていて、その後、2003年の誕生日パーティーの司会や、また2005年の裁判のときなど、幾度となくMJの側で支えてくれた方。


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MJ好きで、コメディ好きな私は、このショーがずっと見たかったんですが、日本版のDVD販売はなく、海外版のDVDは英語字幕もないうえに高額で、日本版のVHSもなかなか手に入らないし、、ということで、しかたなく、聞き流しているうちに、何を言っているかわかるようになる。という遼君の言葉を信じて、英語版のVHSを何度も見てたんですけど、

ちょっぴりわかったのは、テーブルをひっくり返して、ハンカチ、、あ、これが「タイタニック」ネタだ。。とか、テンプテーションの「ワン・マイク」と、ヒップホップのショーの違いぐらいで、あとは「ガッデム」と「マザーファッカー」しか聴き取れなかったんですけどw

最近ようやく日本版のVHSを手に入れて、念願の「字幕つき」で、爆笑することができました!

ショーは、私がこれまでに見た黒人コメディアンのショー中でも、最高に「黒いネタ」が満載で、4人のコメディアンは、すべて、白人はこうだけど、俺たち黒人は、、というネタに徹していて、9割が黒人客という中、人種差別や、自虐ネタ、SEXから、幼児虐待までw、これでもかっていうぐらい「アンチMJな世界」が、怒涛のごとく繰り広げられ(笑)、最後に登場するバーニー・マックは、私たちにはなかなかわからない、黒人の「マザーファッカー」という言葉の使い方についての解説もしてくれます(笑)

スティーブ・ハーヴェイはMCなので、何度も登場し、その度に、神や、音楽の素晴らしさ、そして一番大事なのは「愛」だということを人々に説きます。彼なりのやり方で(笑)。そして、「俺はオールドスクールの音楽が好きだ」と言って紹介された中でも、最高のラブソングとして、もっとも会場が盛り上がった曲は、私の知らない曲でした。






この曲をサンプリングして、
カニエ・ウェストがプロデュースした曲。






スティーブ・ハーヴェイと、リチャード・プライヤーは同一人物かと思うほど顔が似てるけど、エディ・マーフィーっぽいネタはないし、コメデイファンならずとも笑っぱなしかどうかは、差別ネタや下ネタへの耐性にもよるかと。。ちなみにMJネタはありません。



《おまけ》
こちらは番組の人気コーナー
「スティーブに聞いてみよう」で、
マイケルについてのエピソードを
語っている動画(2014年)




(動画の内容)MJファンらしい質問者から彼とのエピソードに求められ、スティーブは『You Rock My World』の撮影現場に遊びにいった話を披露。MJは大きなトレーラーでそこに来ていて、案内されて中に入ると、そこはディズニーランドのような装飾がなされていて、テーブルセットの椅子は、なんと「きのこ」の形だったそうです(笑)。マイケルが優しく笑ってすすめるので、座ってはみたものの、きのこの傘の部分が尖っててケツが痛くて(笑)すっごく居心地悪かったと(笑)。外では、ヘンゼルとグレーテルのような白人ぽい子供たちが走り回ってたんだけど、それがマイケルの子供でさ。。みたいなことを言ってるようです。。




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by yomodalite | 2015-09-10 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『ラブ&マーシー』

ラブ&マーシー 終わらないメロディー [DVD]

ジョン・キューザック,ポール・ダノ,エリザベス・バンクス



初めてビーチボーイズの『ペット・サウンズ』を聴いたのは、当時つきあっていた男の影響で、「これは、ビートルズの『ラバーソウル』に刺激されたブライアン・ウィルソンが、ツアーに行くメンバーからひとり離れ、一流スタジオミュージシャンたちと創ったアルバムで、ポール・マッカートニーは『ペット・サウンズ』に追いつこうとして、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を創ったんだ」という、そんな誰もが言うような説明とともに、『ペット・サウンズ』を貸してくれた。

最初から傑作だと知っていた『サージェント〜』と違って、ヘッドホンで初めて聴いた『ペット・サウンズ』は、まるで、砂浜だと思っていた歩いていたところが、すべてダイアモンドが敷き詰められていたことがわかったような衝撃で、

当時は自分もバカラックや、フィル・スペクターのように音楽プロデューサーになりたいと思っていたその男は、ビーチボーイズのメンバーのほとんどが、サーフィンなど出来ない、オタク少年たちで、数え切れないほど録音された『グッドヴァイブレーション』や、幻のアルバム『スマイル』の膨大なブートレグ音源や、その後の『スマイリー・スマイル』発売のいきさつ、といった有名エピソードについても教えてくれて、私は、少し前に中毒になっていた『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から離れてつかの間の間、ビーチボーイズの中毒になった。

ブライアンが創り出した目眩くような音の快感に溺れたことで、私ははじめて、ミュージシャンのスタジオワークについて、想像ができるようになったような気がする。『グッドヴァイブレーション』の中毒から、しばらく経って、同じように中毒になったのが、マイケルの『イン・ザ・クローゼット』だった。

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と、『ペット・サウンズ』は、そのどちらも甲乙つけがたい傑作だけど、『ペット・サウンズ』の音創りで精神に異常をきたした、ブライアンウィルソンの方に、私は親近感を抱いて、それからしばらく経って、彼の自伝も買った。


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そんなことすべてが、もうずいぶん昔のことで、二段組で3センチぐらい厚みのある、その本の内容について、今覚えていることはほとんどなく、そもそも全部読めなかった気もする。ブライアンほどではなかったかもしれないけど、この本を買った頃は、私も充分に鬱だったから。

どうして今頃その自伝を元に映画が作られたのかは疑問だったけど、彼が長く苦しい時期を乗り越えたことを見届けるのは、私にとって、今が一番いいタイミングのような気がして、劇場に足を運んだ。

監督は無名で、どんな映画になっているか不安でいっぱいだったけど、ブライアンの若い頃を演じたポール・ダノも、後年を演じたジョン・キューザックも、ブライアンの無垢な音楽への情熱と魂をよく表現していて、精神科医との物語は、自伝の印象とは少し異なるものの、とても素敵な音楽映画になっていた。

村上春樹によれば、「世の中には2種類の人間がいる。『ペット・サウンズ』を聴いたことがある人間とそうではない人間」(ジム・フジーリ著『ペット・サウンズ』解説より)だそうです。

まだだった人は是非!



Behind The Sounds: Wouldn't It Be Nice




Good Vibrations - Rare Studio Recording Film Footage




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by yomodalite | 2015-08-07 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『ターナー、光に愛を求めて』監督:マイク・リー

ターナー、光に愛を求めて [DVD]

ティモシー・スポール,ドロシー・アトキンソン,マリオン・ベイリー,ポール・ジェッソン,レスリー・マンヴィル




今まで、ターナーの絵を一度も好きだと思ったことがなく、画家個人についてもほとんど知らなかったのですが、この映画は興味をもたせてくれるきっかけになるかも。と思い、劇場に足を運びました。映画館に足を運ぶ理由として、劇場向きの映画かどうかも気になるところですが、ターナーの風景画の魅力は、スクリーンに相応しい気がしたんですね。

ただ、冒頭で彼の絵を思わせる黄色がかった美しい風景の中に、ティモシー・スポールが演じるターナーが登場すると、そのでっぷりした太り方や、まったく教養が感じられない顔立ちだけでなく、常にブヒブヒという、まるで豚のような呼吸の仕方に加えて、市場で豚の頭を買って食する場面さえもあって、ターナーのみならず、彼の父親や、男女関係があった下女なども含めて、リアルな人間像という以上の醜悪さが感じられ、

それが、実際の人物よりも何倍も美しい容姿の俳優たちで創られているハリウッド映画へのアンチテーゼなのか、英国の階級社会へのシニカルな見方からなのか、幼い頃のターナーが通常の学校教育を受けず、父親の元で特殊な教育環境にあったとはいえ、いささか「やり過ぎ」ではないかという思いは、エンディングまで続きました。

英国にはターナー以外の画家はいないと称されるほどの国民画家に対して、マイク・リーが描きたかったのは、美しい風景画が描かれた「背景」でも、画家の「内面」でもなく、

女性の自然科学者サマヴィル夫人によるプリズム実験に感化され、色彩と光についての持論を講義する場面など、ターナー作品を語るうえで重要と思われるエピソードについても、重要視しているように思われませんでしたが、まったく笑いのない『モンティ・パイソン』というか、久しくなかった、純粋なイングリッシュ・メイドだということは強烈に感じました。

私は、下女の演技を見て、何度も「エリック・アイドルか!」とツッコミたくなりましたが、英国の演劇学校では、下女のステロタイプとして、ああいった演技術が確立しているんでしょうか。

この映画の中のターナーに「慣れる」のに時間がかかり、またストーリーに特別なところもないのですが、なぜか150分を長いとは感じず、ターナーについて、今まで以上に興味をもったことも確かで、『秘密と嘘』だけで興味を失っていたマイク・リー監督についても、「こうなったら、すべて観てやる!」と、なにか燃え上がるようなものも感じました。

ほんの一瞬ですけど(笑)



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by yomodalite | 2015-08-02 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

映画『エゴイスト』主演:アンディ・ガルシア

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なんとなく気になっていたけど、観ていなかった映画を見るシリーズ。
これは2001年の映画で、ミック・ジャガーの演技に興味があって観てみました。


☆続きを読む!!!
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by yomodalite | 2015-07-09 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite