カテゴリ:映画・マンガ・TV( 130 )

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その日私は、ちょっぴり張り切って準備していたことが、急にキャンセルになるということがあって、ちょっぴり落ち込んでいた。ホントに取るに足らないことで、ショックを受けるほどでもないんだけど、それでも、こういうことを受け止めるのは、大人になったから出来ることで、子供時代にはできなかったなぁ、なんてことを思い出す。

子供には、学校と家という2つの社会しかなくて、そこから逃れる方法もないから、ささいな辛さでも受け止めるのはすごく大変なことだったけど、大人には色んな手段が使えるし、痛みも苦しみも、そのうち終わるという慣れや経験も豊富だ。

私は子供の頃、自由を感じたことなんてなかったから、子供時代に戻りたいなんて思ったことがない。

ただ、そのドタキャンの理由は、私のミスではないものの、誰が一番責任があるのか、と言われれば、やっぱり「私」しかいないみたいな状況で、誰かから謝罪を求められることも、怒られることもなく、逆に謝られたりもしたんだけど、やっぱり、自分の中ではさまざまな反省点が何度も「もやもや」と立ち上がってきて・・・

そんな時間を過ごしているうちに、ふと、録画してあった『リトルプリンスー星の王子さまと私』のことを思い出した。この映画のことは、マイケルの誕生日を祝うためのMIXのために、ネヴァーランドで流れていたクラシックや、MJと関連の深い映画音楽を聞きまくっていたことから発見したので、音楽の素晴らしさは知っていたけど、映像の方はなかなか見ることができなかったのだ。


原作以外の「星の王子さま」については、スタンリー・ドーネン監督の映画のみ、マイケル関連で見ていて、ボブ・フォッシーや、王子役の子供の可愛らしさが印象的だったものの、ミュージカル曲が苦手な私には、あのダンスにもっといい音楽が付いていたらいいのに・・(マイケルがミュージカル映画を作りたいというモチベーションもそういう理由にちがいない)と思ってみたり、




(マイケルに影響を与えたと言われるボブ・フォッシーのシーン)


また、この映画の惹句のように「ファンタジー・アドベンチャー」と言うのも、原作のダークなストーリーとは別物のように感じられ、この作品を子供も大人も楽しめるように創るなんて、そもそも無理なことだし、最近のCGアニメの絵柄にも不安を抱いていたんですが、

結果からいうと、今日のもやもやを晴らしてくれるような、素敵な作品でした。


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ストーリーは、原作の後日譚のような内容になっていて、良い学校に入るために勉強漬けの毎日を送る9歳の女の子が、名門校の学区内に引っ越してくると、隣にはオンボロの飛行機に乗ろうとする風変わりなおじいさんが住んでいて、女の子は、そのおじいさんから「星の王子さま」の話を聞くうちに・・・という設定。


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「星の王子さま」のストーリーに救われるのが「女の子」だったり、教育熱心なお母さんのことも、どこか優しい目線で描かれていて、アドベンシャーから女の子を除外しないところや、大人とこどもを敵対させない気配りとか、大人になった「王子」の描かれ方も、ドーネン作品のような無垢でかわいい子供というのより、私にはイイように感じられたし、

音楽が素晴らしいだけでなく、質感に変化のある映像も想像以上に良かった!

ただ一点だけ、これはこの映画に限らず、洋画を見ていていつも感じることなんだけど・・・

おじいさんが病院に運ばれるシーンで、女の子が救急車を追って走っているときに、自転車に乗った少年とぶつかってしまう場面があって、自転車に乗っていた少年は、ぶつかったことで、ケガをしたみたいなのに、それを見た女の子は謝りもせず、少年の自転車に乗って、救急車を追いかける。

とかく洋画の主人公は、車の持ち主にはなんの落ち度もないのに、衝突したり、窓を割ったりすることになんの抵抗もなく、さまざまな都合で、他人の迷惑を顧みず、自分の要求や行動を通そうとするよね。私は、少なくともこの場面では、ぶつかって自転車から落ちた男の子に、ひとこと「ごめんなさい」ぐらいは言って、自転車に乗って行ってもらいたかったんだけど・・・

欧米の、特に米国映画がこれほど同じようなシーンを繰り返すのは、世の中には、そんなことを無視してもやらなくてはいけないことがある、という「教育」なんだと思うけど、そういう国でセレブが銃規制について語ってもなぁ・・・(この作品はフランス映画です)。


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そして、「他人に迷惑をかけてはいけません」という教育を受けてきたのに、「戦うんだ」なんて言われても・・・



(私が観た字幕版では松任谷由実のテーマソングはかかってなかった)

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by yomodalite | 2017-10-17 12:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(1)
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ジム・ジャームッシュが監督した、イギー・ポップのドキュメント映画。

かなり昔のことだけど、私にはイギーが大好きだった時期がある。
デヴィッド・ボウイと仲がいいという記事を読んだのがきっかけだったと思うけど、一番の理由は、イギー・ポップという名前がステキだったのと、ヘアスタイルとか雰囲気がすごく好きで、美容室に写真を持って行って、「これと同じスタイルにして」って言いたかったし、こんな感じの人になりたいと思ってた。

でも、当時は、動いているイギーを見ることなんて出来なかったから、私のイギーのイメージは「パンクのゴッドファーザー」なんていうものとはかけ離れてた。

ちなみに、私が美容室に持っていきたかった写真はこれで、


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私が唯一もっていたアルバムはこれ。


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イギーポップについて書かれたもので、このアルバムに触れている記事を見たことがないぐらい軽視されてるアルバムだけど、私がイギー・ポップに抱いたイメージどおりの「ポップ」なジャケットだったし、私の中のイギーは、白いシャツを一番上まできちんと留めて着るのがすっごく似合う人だったのだ(笑)。



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セックス・ピストルズや、ダムドや、ラモーンズや、ニルヴァーナといった、イギーに大きな影響を受けたアーティストたちの音楽も好きだったけど、私には、パンクやグランジが「イギー・ポップ」と関係があるとは思えなかったし、彼らの音楽さえあまり聴かなくなった頃には、私とイギー・ポップの関係は完全に終わっていて、『トレインスポッティング』(1996)で「ラスト・フォー・ライフ」がかかったときも、それがイギー・ポップの曲だとわからず、彼の一般的なイメージは「上半身裸」なんだということに、ようやく気づいたぐらいだった。


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世間では、その後もイギーの再評価は続いて、彼とすごく引き締まった肉体というイメージは、ようやく私の中でも擦り合ってきたけど、なにも知らずに「大好き」だった頃の感覚は戻ることなく、遠くから眺めているという状態が続いていた。

でも、この映画は、そんな私の心にふたたび火をつけてくれるほど、イギーの魅力が詰め込まれてた。

The Stooges というバンド名は、やっぱり「Three Stooges」から来ていて、「No Fun」のような歌詞も、当時人気のあったコメディアンの「25字以上はむつかしい」みたいなギャグから来ていて、





70歳になろうとしているこのドキュメントの撮影時でも、未だにその教えを守っているというか、人生を通じてその思想を深めてきたような語り口や、風情・・・

ストーンズの変わらなさには、いつも若い頃からの計算高さを感じてしまう私だけど、イギーの佇まいにはそれとは違う、野生の動物にしかない、本物の深い「痴性」があって、

不遇な時期のマネージャーに「ハリウッドに行って、ピーターパンを演じろ!」と言われた話には吹き出しそうになったものの、よく考えてみたら、イギーって、リアルにピーターパンのような気がする。

J.M.バリも、マイケル・ジャクソンも早く大人になった少年で、それゆえ、「ピーター・パン」に憧れを抱いたように思える。でも、イギーは、早くから大人の論理に見切りをつけ、こどもとして成長し続けてきたような無垢さがあって・・・

イギー・ポップのことが、またまた大好きになって、これからもっと彼から影響を受けたいと思ってしまった。


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この映画で初めて見た「ロックの殿堂」の映像
超カッコよかったなぁ。。
(イギー登場は5:04〜当時63歳だけど、やっぱり白いシャツが超似合ってるw)




追伸:それにしても、重症のヘロイン中毒者が生還して、長く元気でいるパターンはよくあるような気がするけど、ドラッグ嫌いで処方箋中毒になってしまった人には、治療方法がないような・・・

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by yomodalite | 2017-10-12 17:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)
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ヴェネツィア国際映画祭のワールドプレミアで上映された映画。
先入観なく映画を楽しみたいという理由で、いつもテキトーな情報で見に行ってしまう私は、エンディングまですっと、ソフィア・コッポラの映画を見ているつもりだったのですが、監督はフランスのソフィア・コッポラとの呼び声が高いレベッカ・ズロトヴスキでした。


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ナタリー・ポートマンと、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・デップが演じている、ローラとケイトのバーロウ姉妹は、アメリカ人の霊能力者で降霊術のショーで稼いでいる。そんな二人に魅せられた映画プロデューサーのコルベンは、世界初の映画を撮影しようと姉妹と契約するのですが・・・


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バーロウ姉妹とコルベンは、実在したスピリチュアリストのフォックス三姉妹と、フランスの伝説的映画プロデューサー、ベルナール・ナタンという人物がモデルになっているらしいのだけど、37歳のズロトヴスキという名前のフランス出身の女流監督が、パリが最も華やかだった1930年代を舞台にしたかったのは、その時代の衣装や文化がただ好きだったから、と言いたくなるほど「おしゃれレベル」が高い映画。

では、それ以外になにがあるかといえば、何もないかもしれないけど、

「彼女たちは人種と性差の壁を突き抜けて・・・」なんていう《夢》を押し付けられるばかりのハリウッドと現代への、女流監督ならではの、ゆるふわではありながらも、確固たる反旗の意志は見え隠れしているかも。


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煙草を吸うシーンがやたらと多いおしゃれ映画が見たい、という人へ


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by yomodalite | 2017-10-05 00:08 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)
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カンヌでパルムドールの2度受賞をはじめ、ベルリン、ヴェネツィアの三大映画祭すべてを制覇した監督、エミール・クリストリッツァの作品。

私にはめずらしく、予告編や、公式サイトの絶賛コメントなどを見てから観に行ったのだけど、イメージしていたのとはだいぶ違ってて・・・

戦争地帯にありながら力強く生きる村人と動物たち。彼らの過酷な日常に、美女(モニカ・ベルッチ)が現れて、戦火とはまた別の波乱が起きる・・・そんな物語がちょっぴりユーモラスに、そしてのどかに描かれているんじゃないかと思っていたんだけど、全然そうではなくて、

何度も奇跡が起こる、ジェットコースター・ムービーでした。

でも、幾つもの奇跡を経たエンディングは、「ミルク運びの男と美しい花嫁の壮大な愛の逃避行」の果てにあるものだとは思ってもみないもので、

数日前WoWWoWで、阪本順治監督の『団地』を観て、肉体がある状態が普通ではなくて、心臓が動き続けている方が奇跡だというような、斎藤工のセリフに本当にそうだなぁと思っていたところだったんだけど、



この映画でも、つくづく生きている方が「奇跡」なんだ、と思わされてしまいました。
監督の息子であるストリボール・クストリッツァが音楽を担当しているんだけど、劇中で歌われた、♪ビッグブラザーのせいで、戦争が終わらなーい♫ みたいな曲、原語でもビッグブラザーだったのかな?

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by yomodalite | 2017-09-21 00:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)
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第90回アカデミー賞の最優秀外国語映画賞にノミネートされた『Sheikh Jackson』
エジプトのイスラム教の聖職者が、マイケルが死亡したというニュースを聞いて以来、すっかり人生が変わってしまったというストーリーみたい。



私もまさにそんな一人だし、世界中にそんな人々が大勢いることも知っているけど、アラブで唯一愛されたアメリカ人と言われたマイケルのことを、エジプトの監督が8年を経て映画にしてくれるなんて・・・





ぜひ受賞してもらって、日本で上映されるといいなぁ。

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by yomodalite | 2017-09-19 19:55 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(4)
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[追記あり]音楽がカッコイイという評判の映画。
童顔のベイビーは超絶テクをもつドライバー(逃がし屋)で、強盗チームのリーダー、ドク(ケビン・スペイシー)、雑誌「LEON」(ちょい不良オヤジ)のモデルのようなバディと、「NIKITA」(艶女アデージョw)のモデルのようなダーリンは恋人どうしで、一番凶暴なのが、ジェイミー・フォックスが演じるバッツなんだけど、全員タトゥーがオシャレ過ぎるせいか、本気のヤバさは感じられない。

映像と音楽がシンクロしていたり、動きが振り付けのような部分もあるので、ミュージカルぽくもあるのだけど、タランティーノの映画に比べて「いいひと」率が高いせいか、お金のための犯罪で、簡単に人が殺されてしまう場面の連続に、イマイチ気持ちがノレなかったり、

音楽とママが絡んでいて、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を思い出す部分もあるのだけど、カセットテープや、iPod(これすらもう懐かしい)に収められている音楽のキマリ具合は、『ガーディアンズ』や、タランティーノほどじゃなくて、その2作よりちょっと真面目なところが、ちょっぴりノリの悪さにも繋がっているけど、この映画の良さでもあって、

最初に出てくる車がスバルで、「ボンネットに穴が空いてる車を選ぶやつとは、音楽の趣味が合う気がしないw」という不安は、半分当たって、半分外れたって感じかな。


この映画で「Egyptian Reggae」が使われてて思い出したんだけど




昔、私のベイビーが教えてくれたのはこの曲でした。




[追記]
私のベイビー(元)と同世代のライターによるジョナサン・リッチマンの記事。
ベイビードライバーと全然関係なさそうなんだけど、サントラの曲リストを眺めつつ、そこそこイケメンなエドガー・ライトの「おたく」ぷりを妄想していると、ベイビー(アンセル・エルコート)のちょっぴり弾けたらない理由も見えて来る?(来ないw。が、ルー・リードの次記事は必読)



スバル好きには特におすすめ!


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by yomodalite | 2017-09-14 00:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)
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この映画を見ようと思ったのは、

私も映画人生の中で200以上の役を演じましたが、この女優の凄みには恐れ入りました。新しい感性で作られたこの映画を、固定観念にしばられずに観て欲しい。
――若尾文子(女優)

というコメントを見たから。

それで、イザベル・ユペールが素晴らしい演技を見せる、フランス映画で、エロい場面もあり・・ぐらいの情報で見に行ったんですが、色々と(いい意味で)裏切られる内容でした。

まず、登場人物はみんなフランス語をしゃべっているのですが、監督は、『ロボコップ』や『トータル・リコール』で知られるポール・ヴァーホーヴェン。当初はアメリカの俳優を使うつもりだったけど、全員に断られ、監督はアメリカ人女優が演じたがらないことに不満を述べたらしい。ヴァーホーヴェン作品の中では、『氷の微笑』に近いところはあるけど、いわゆるサスペンス映画ではなく、フランス映画の「エロさ」とも違う。

冒頭、主役のイザベル・ユペールがいきなり襲われてレイプされるのですが、そのあとがことごとく「えっ」と言わざるを得ない展開で、ハリウッド女優から嫌われた理由は、レイプを含む体当たりの演技への嫌気というよりは、この映画の「善悪」の混乱が、ハリウッド映画全般に見られる「メッセージ」とは相容れないからでしょう。

笑えないユーモアというか、かなりブラックな感覚も満載で、海外の客席では笑いが起こる場面でも、日本の観客には笑えないということは多いですが、この映画の「笑い」は、おそらく日本でも、アメリカでも通じないような・・・。ただ、日本の観客は静かに見ているだけだと思いますが、アメリカではかなりの「論争」が巻き起こってそう。

イザベル・ユペールの64歳とは思えない美貌と、それでもしっかりと弛んだ肉体、その熟れすぎの肉体に群がる男の多さとw、そんなエロ猛者が普通にいる国の変態の凄まじさ、そして「善と悪」 

彼女の父親が犯した犯罪の動機も、その死も、さまざまな「謎」が解けないまま、エンディングを迎えるものの、いわゆるヨーロッパ映画にありがちな「不可解さ」とも少し違っていて・・・

映画を見終わってから、他の人の感想を見て、自分の意見に近いとか、自分とはまったく違うことに驚いたりするのが好きなんですが、この映画に関しては、誰とも、近いとも、違うとも、言い難く、とても感想を言いづらい映画なんですが、それが、この映画の良いところであり、

イザベル・ユペールの女優としての凄み、も確かでした。


てな、ことを書いてる間に・・・例のニューアルバム(?)に、ブラダンがーー!



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by yomodalite | 2017-09-07 00:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(2)
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ツイン・ピークス The Return 見たさに、久しぶりにWOWOWと契約。
字幕版で見ているので、吹替え版よりも5日遅れになってしまうことが不満大なんだけど、リンチに激ヨワな私には、やっぱり毎週楽しみで仕方ないし、なんだかんだ、それ以外の放送も見ちゃうし、本作に登場したCHROMATICSや、これまでのリンチワールドに欠かせない音楽も振り返って聴いてしまうとか、読書よりも、音楽や映像鑑賞の方がずっと長くなっている毎日。





ツイン・ピークス The Return2話に登場した
Chromatics




旧作の最終話で「Sycamore Trees」を歌った
Jimmy Scott の「Nothing Compares 2 U」
プリンスともシニード・オコナーとも全然違うよね!



あと、全然期待してなかったけど、WOWOWで放送されてたので観てみたら意外と良かった、最近の映画は『偉大なるマルグリット』。


絶望的な音痴を本人だけが知らない・・・そんなオペラ好きの男爵夫人の話なんだけど、同じようなストーリーで、メリル・ストリープが主演の映画があったのでは?と調べてみたら、その映画は『マダム・フローレンス!夢見るふたり』でした。

ヨーロッパでヒットした映画を、ハリウッドがリメイクすることはよくありますが、どちらも実在したニューヨーク社交界の音痴歌手、フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにしていて、先に上映されたのは、『偉大なるマルグリット』のようですが、ストーリー的には、ニューヨークの話を、フランスに置き換えていて、事実に沿っているのは、『マダム・フローレンス』の方らしい(見てないけど)。


ただ、メリルが受け付けられなくなった私は(あのスピーチからね)、『マダム・フローレンス』はまったく興味が持てなくて、『偉大なるマルグリット』も、ルイ・マグリットの伝記映画と勘違いして録画してしまったので、冒頭ちょっとだけ見て消そうと思っていたら、1920年代のパリの様子や、貴族の館から醸し出される雰囲気や調度品、細かいところまで素敵な衣装とか、素晴らしいクラシックカーとか、もう次々に美しいものが登場して、うっかり最後まで見てしまいました。


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マルグリットを演じていたカトリーヌ・フロは、裕福な男爵夫人なのに、どこか庶民的で、最初はそんなに魅力を感じなかったものの、少女らしさが失われていない純真な演技に徐々に惹きこまれ、どんどん可愛らしく見えてきて、なんとなく伊丹十三監督の作品における宮本信子のことを思い出したり、監督のグザヴィエ・ジャノリの他の作品も見てみたくなったり・・。

参考記事・・・

実際のフローレンスの歌声も
癖になって何曲も聴いちゃいました
デヴィッド・ボウイが
ベスト25アルバムに選んだ理由もわかるかもw


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by yomodalite | 2017-08-08 00:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)
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同じ世界観の中で複数の作品を展開させて、本来作品の異なるキャラクターが共演したり、ストーリーがリンクし合ったりする映画企画を「ユニバース」と言って、米映画で大流行していますが、

ユニバーサル・スタジオがスタートさせた、往年のクラシック・モンスターホラー映画を現代版にリブートするという「ダーク・ユニバース(Dark Universe)」の第1作目が『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(原題The Mummy)。

エジプト、ファラオ、十字軍、死者の書、宝剣・・など、マイケルが好きそうな要素がいっぱい詰まっているうえに、「Hollywood Tonight」のMVにも登場した超魅力的なダンサー、ソフィア・ブテラも出演!


プテラが演じているのは、ファラオの息子に女王の座を奪われた謎の王女で、生きたままミイラにされた彼女が蘇って・・・というのも、なんだかマイケルのツタンカーメン好きに通じてそう。

聖書の民は、ミトコンドリア・イブが黒人だという説が有力であっても、世界文明の源流であるエジプト人が、アフリカ系だとは絶対に認めたがらないのですが、マイケルがツタンカーメンにすごく興味があったのも、聖書以前の歴史に興味があったからで・・・

と、まあ、そんなことばっかり想像して、大量のネズミが登場するシーンでも、映画『BEN』を思い出すというMJ中毒症状を抱えながら鑑賞していたんですが、映画の展開がさっぱり「母」に行かなくて・・・「The Mummy」ってタイトルは何だったんだろうと帰ってきてから調べてみたら、

マミー(Mummy)って、ミイラのことなんですね。

米国でミイラとママが同じ呼び方をされている(スペルも同じ)理由については、色々調べてみても、納得がいかなかったのですが、映画自体は普通にスリラーとして楽しめるというか、トム・クルーズと、ラッセル・クロウがつまらない脚本の映画に出演するわけがない。という保険がギリギリ効いていたという感じw

でも、せっかくユニバースなのに、この脚本だとソフィア・ブテラは今作限りっぽくて残念!


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by yomodalite | 2017-08-03 00:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(4)
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セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー。
予告を見たときから待ち遠しくて、上映日まですごく長く待たされた気がしたけど、ようやく観ることができた映画は期待以上!素晴らしいダンスシーンの数々は、あと2、3時間見ていたいと思うぐらいで、彼の内面に迫った部分もとても興味深いものでした。

8歳の少年の頃からの映像が使われていて、ウクライナの貧しい地区に生まれたポルーニンの家族の物語が語られていきます。それは、これほどの成功を納めた後に見ても切ないもので、ダンスの才能に期待した家族は、彼の授業料を捻出するために総出で働き、海外に出稼ぎに行くことを余儀なくされたことで、全員が離れ離れになってしまう。

ただダンスが好きだった少年は、次第に家族のため、というプレッシャーに縛られながらも、より高い目標に向かって、人並み以上の努力を重ね、英国ロイヤルバレエに入団後史上最年少の19歳でプリンシパルになり、ヌレエフの再来と呼ばれるようになる。


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まだ20代前半のポルーニンが踊る前に、鎮痛剤や、心臓の薬など、数多くの薬を飲んでいるシーンがあって、血のにじむような努力をしたあとの、痛みの激しさが伝わる場面に、ついマイケルのことを思い出してしまう。

彼の隣りに並ぶことができる人を僕は知らない。
マイケル・ジャクソンの真似をするなんて不可能だ

バリシニコフはそう言っていた。

ルドルフ・ヌレエフとミハイル・バリシニコフは、共に、ロシアが生んだ20世紀を代表するダンサーだけど、10歳ほど年下のバリシニコフが、ヌレエフ以上にマイケルを絶賛していたのは、ポルーニンも束縛されていると感じた、バレエダンサーがもっていない自由を、マイケルがもっているように感じたからなのかも。

バリシニコフは、マイケルの痛みも、それに耐えた精神力についても、よくわかっていたのだとは思うけど・・・。

◎参考記事「ヌレエフとバリシニコフ」

引退作品として、「Take Me to Church」の映像を発表したポルーニンは、その後もまだ、ダンサーであり続けているのだけど、彼の苦悩や痛みを感じることのなく、この才能を享受できるなんて、観客はなんて幸せなんだろう。

映画で使われる音楽にも興味しんしんだったけど、最初にかかったのは、なんとブラックサバス!でも、たしかに、ポルーニンのタトゥーってそっち系が多いかも。



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by yomodalite | 2017-07-20 00:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite