暴走する国家 恐慌化する世界/副島隆彦、佐藤優

暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制(ネオ・コーポラティズム)の罠

副島 隆彦,佐藤 優/日本文芸社



奥付では平成20年12月30日第1刷発行とあり、まさに年末スペシャル企画ともいえる夢の最強タッグによる対談本。このお二人による対談にワクワクされた方には期待を裏切らない内容です。

序章、第1章までは、副島氏の熱心な読者には重複内容が多いものの、第2章は、ユダヤ教の本質がラチオとリーズンであるという副島氏の主張に、豊富な宗教知識をもつ佐藤氏が広汎な宗教・哲学論議へと展開されていて、このあたりの論議は、今まで副島氏の水準に適う対談相手がいなかっただけに、これまでになく深い内容になっています。

第3章、第4章は、佐藤氏のロシアへの深いインテリジェンスが、副島氏によって、欧州、中国との関連を交えた世界情勢の話として理解できる内容に。

そして、最終章は、日本の外交の問題点について。

【目 次】
序章 アメリカ大統領選に隠された真実
●ユダヤ・ロビーを無視して国際情勢は認識出来ない
・奇跡を肯定するキリスト教西欧文明の虚偽
・ニューヨーク・金融財界人に操られるアメリカ大統領
・アメリカ政治の二大原理ーリバータリア二ズムとポピュリズム
・世界を動かすユダヤ・ロビーの実力

第1章 アメリカ・ドル覇権の崩壊で「恐慌化」する世界
●1929年の「世界大恐慌」を凌ぐアメリカ発の金融危機の正体
・世界中で今、アメリカ外しの動きが始まっている。
・今回の恐慌には従来の経済学理論は通用しない
・アメリカ政府はAIG保険会社をなぜ救出したか
・カジノ経済を操る金融万のインチキは崩壊した
・これから大打撃を受ける日本の金融機関
・世界銀行・IMF体制は一旦崩壊する

第2章 秘密結社の実像ー西欧を動かす民族思想と宗教
●キリスト教に反旗を翻した集団の思想的系譜
・陰謀の分析なしに国際情勢は読めない
・神学者アダム・ヴァイスハウプトの思想
・ロシアで今、影響を与えている2人の思想家
・キリスト教会(カトリック僧侶階級)に反抗する宗教思想
・ロシア人に嫌われるイエズス会の実像
・神との「契約」から「摂理」重視になった近代キリスト教
・神学(セオロジー)と神聖政治(テオクラシー)

第3章 ロシアの野望と裏で操る二大勢力
●実力者プーチンとユダヤ・ロビー、アルメニア・ロビーの暗躍
・ロシアは2020年までに帝国主義大国をめざす
・備蓄しているものをお互いに融通しあうロシア社会の伝統
・ロシアを動かす二つの目に見えない同盟
・ユダヤ人とは何者か?アシュケナージとスファラディー

第4章 グルジアで発火したロシアとアメリカの「熱き戦争」
●大三次世界大戦への発火点となるか?グルジア軍事衝突の実像
・グルジア戦争は大三次世界大戦の発火点になるか
・グルジア経由、カスピ海・黒海の原油をめぐる争奪戦
・やがて中国はロシアと組み、アメリカと衝突する
・ロシアとアメリカは「熱い戦争」を繰り広げる
・「熱い戦い」になると中東で核兵器が使われる

第5章 劣化し、暴走を始めた日本の行方
●アメリカと官僚に乗っ取られた日本国は「新統制経済国家」へと転落する
・属国・日本の外交にインテリジェンスはない
・日本の政治を堕落させた官僚制度の弊害
・日米同盟にロシアを加える「地政学主義」こそ正しい日本の選択
・このままでは、政権交代で日本は何も変わらない
・全世界の国家が今、暴走を始めている
_____________

【内容説明】アメリカ発の金融恐慌で国家は暴走し、世界は新統制経済体制に突入する! 世界帝国アメリカの凋落と勃興するロシア。ドル亡き後の世界で、国家、そして民族はどのように変貌するのか? 言論界の両雄が語りつくす衝撃の対論。日本文芸社 (2008/12)


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by yomodalite | 2008-12-25 22:36 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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