2008年 11月 17日
風天 渥美清のうた/森英介 |
お遍路が一列に行く虹の中
風天俳句の中でもっとも有名なこの句は、雑誌「アエラ」の句会で詠まれたもの。
他にも様々な句会で詠まれた俳句218句が集録されていて、渥美清ゆかりの人へのインタビューなど、人間「渥美清」に迫った本になっているはずなのですが、
インタビューした各人全てに感想つきでベスト俳句を選出させたことにより、何度も同じ句が並び、最終章で更に風天俳句の全作品を解説つきで紹介するという構成は、著者の人のふんどしでしか勝負したことのない新聞記者魂が炸裂していて、単行本の構成としては、ページ稼ぎと怠慢としか感じられず、本当にしつこいとしか言いようがありません。
イラストレーター和田誠へのインタビューで「この企画はよけいな記述や解説を加えず、風天の句集として出すべきだ」と言う真摯な助言を完全に無視し、風天俳句に一々何人もの感想をベタベタと貼付けた著者には怒りを覚え、取材対象者と読者への傲慢さも強く感じました。
渥美清という天才とその俳句が、まったく詩心を理解しないバカな著者に傷つけられていて、本としての評価はむずかしい。和田誠氏が言ったような俳句のみの句集を創るべきでした。
☆判定不能(著者への評価は星ひとつ。風天俳句は高く評価されるべき)
インタビューした各人全てに感想つきでベスト俳句を選出させたことにより、何度も同じ句が並び、最終章で更に風天俳句の全作品を解説つきで紹介するという構成は、著者の人のふんどしでしか勝負したことのない新聞記者魂が炸裂していて、単行本の構成としては、ページ稼ぎと怠慢としか感じられず、本当にしつこいとしか言いようがありません。
イラストレーター和田誠へのインタビューで「この企画はよけいな記述や解説を加えず、風天の句集として出すべきだ」と言う真摯な助言を完全に無視し、風天俳句に一々何人もの感想をベタベタと貼付けた著者には怒りを覚え、取材対象者と読者への傲慢さも強く感じました。
渥美清という天才とその俳句が、まったく詩心を理解しないバカな著者に傷つけられていて、本としての評価はむずかしい。和田誠氏が言ったような俳句のみの句集を創るべきでした。
☆判定不能(著者への評価は星ひとつ。風天俳句は高く評価されるべき)
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【内容説明】全くといっていいほど私生活をあかさず、ミステリアスな部分が多かった喜劇役者・渥美清。彼の「知られざる俳句人生」を、元新聞記者の渾身ルポと発掘218句全解説で初公開する。大空出版 (2008/06)
【目 次】
第1章 埋蔵されていた風天俳句
第2章 「話の特集句会」と「アエラ句会」
第3章 隠者と日暮れの寅さん
第4章 あっ、あのときの情景だ!
第5章 寅のアリア
第6章 お遍路が一列に行く虹の中
エピローグ 風天俳句全解説
by yomodalite
| 2008-11-17 11:46
| 文学
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