2008年 11月 10日
『女吸血鬼』(新東宝 1959)/主演:天知茂 |
「美男・美女」のカテゴリを作ったときは、お名前を挙げてはみたものの、今でも熱心なファンの多い俳優さんですし、やっぱり恐れ多くて手を出さないでおこうかな〜と思っていたのですが、数日前「チャンネルNECO」で、こちらの映画を見てしまって、あらためてその魅力にメロメロ。。
『女吸血鬼』は、1959年の映画なので、『非情のライセンス』スタート時より14年前。天知茂28歳のときの作品なんですが、渋い!ニヒル!というイメージが大きくなり過ぎていて気がつかなかった美しさに圧倒されました。
姿かたちもさることながら「演技」も素晴らしく美しいです!!
吸血鬼ものには、世界中に熱狂的なファンがいるようですが、天知さんの「吸血鬼」は、世界中どこへでも胸をはって紹介したいぐらいのレベルで、あの澁澤龍彦がファンだったということをも至極納得。
白い手袋をこんなに上手に扱える俳優さんは、前述の西沢利明さん(見たことはないけど絶対そう思う)と、天知茂さんぐらいじゃないでしょうか。
この映画から6年後(1965)に三島由紀夫の依頼で、舞台「黒蜥蜴」(美輪明宏主演)の明智小五郎役に抜擢されるのですが、映画版「黒蜥蜴」(1968)も、天知さんだったらと残念でなりません
また、この映画『女吸血鬼』というタイトルですが、女の吸血鬼は登場しません。当初は「裸女吸血鬼」という題名で公開される予定だったらしいのですが、エログロな点はあまりなく、天知さんの吸血鬼のアシスタントに小人が登場するなど、乱歩的世界。今観ても吸血鬼映画として完成度の高い作品ですので、美しいものを愛する人には必見です!
「女吸血鬼」
http://ja.wikipedia.org/wiki/女吸血鬼
「トラウマの天知茂」
http://blog.goo.ne.jp/truth_m_1971/s/%BD%F7%B5%DB%B7%EC%B5%B4
監督-中川信夫
脚本-中沢信、仲津勝義
原作-橘外男(地底の美肉)
撮影-平野好美
音楽-井内久
【出演】
天知茂
和田桂之助
三原葉子
池内淳子
『女吸血鬼』は、1959年の映画なので、『非情のライセンス』スタート時より14年前。天知茂28歳のときの作品なんですが、渋い!ニヒル!というイメージが大きくなり過ぎていて気がつかなかった美しさに圧倒されました。
姿かたちもさることながら「演技」も素晴らしく美しいです!!
吸血鬼ものには、世界中に熱狂的なファンがいるようですが、天知さんの「吸血鬼」は、世界中どこへでも胸をはって紹介したいぐらいのレベルで、あの澁澤龍彦がファンだったということをも至極納得。
白い手袋をこんなに上手に扱える俳優さんは、前述の西沢利明さん(見たことはないけど絶対そう思う)と、天知茂さんぐらいじゃないでしょうか。
また、この映画『女吸血鬼』というタイトルですが、女の吸血鬼は登場しません。当初は「裸女吸血鬼」という題名で公開される予定だったらしいのですが、エログロな点はあまりなく、天知さんの吸血鬼のアシスタントに小人が登場するなど、乱歩的世界。今観ても吸血鬼映画として完成度の高い作品ですので、美しいものを愛する人には必見です!
「女吸血鬼」
http://ja.wikipedia.org/wiki/女吸血鬼
「トラウマの天知茂」
http://blog.goo.ne.jp/truth_m_1971/s/%BD%F7%B5%DB%B7%EC%B5%B4
脚本-中沢信、仲津勝義
原作-橘外男(地底の美肉)
撮影-平野好美
音楽-井内久
【出演】
天知茂
和田桂之助
三原葉子
池内淳子
by yomodalite
| 2008-11-10 18:46
| 美男・美女
|
Comments(2)
「トラウマの天知茂」の管理人です。
リンク&TBありがとうございます。(木暮さんのページでも紹介をありがとうございました。気づくのが遅れまして申し訳ありません!)
「女吸血鬼」はシュールな展開に思わず笑いが漏れてしまうところもあれど、たしかに天知さんの美貌と迫真の演技には唸らされますね。このあたりから1960年代にかけての彼のカッコよさ・美しさは必見だと思うのですが、映画はともかくTV作品がほとんど残っていないのが残念無念です。
1959年といえば、あの「東海道四谷怪談」や英語で頑張っている「静かなり暁の戦場」、悲恋の二枚目を演じている「湯島の白梅」などなど、幅の広い役柄で芸域を広げている記念すべき年のような気がします。
リンク&TBありがとうございます。(木暮さんのページでも紹介をありがとうございました。気づくのが遅れまして申し訳ありません!)
「女吸血鬼」はシュールな展開に思わず笑いが漏れてしまうところもあれど、たしかに天知さんの美貌と迫真の演技には唸らされますね。このあたりから1960年代にかけての彼のカッコよさ・美しさは必見だと思うのですが、映画はともかくTV作品がほとんど残っていないのが残念無念です。
1959年といえば、あの「東海道四谷怪談」や英語で頑張っている「静かなり暁の戦場」、悲恋の二枚目を演じている「湯島の白梅」などなど、幅の広い役柄で芸域を広げている記念すべき年のような気がします。
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yomodalite at 2008-11-10 21:09
コメントありがとうございます。天知さんの活躍された頃は、映画業界が厳しくなった時代なので、TV作品は貴重ですよね。「東海道四谷怪談」は観たいと思っておりましたが、他の2作は知らなかったのでご推薦感謝です。