察知力(幻冬舎新書)/中村俊輔

察知力 (幻冬舎新書)

中村 俊輔/幻冬舎



中村俊輔はデヴュー直後からとても魅力的な選手だった。当時マリノス戦を観に行って俊輔に目を奪われない客は、応援に忙しい相手チームのサポーター以外にいただろうか。サッカーあまりを知らない人ですら彼の華麗なプレイには目を惹き付けられた。

シドニー五輪でも、02W杯予選でも活躍し、JリーグのMVPにも選ばれた。本戦には呼ばれなかったけど、セリエAに挑戦し、スコットランドリーグのセルティックに移籍してからは、ホームでの毎回の大観客の前でもっとも期待される選手になり、リーグのMVPに選ばれ、チャンピンズリーグ本戦で日本人として初めて得点した。

フィジカルが弱い、走れないと言われてきたが、セルティックでも、代表でも積極的な守備を見せるようになり、セルティックでもっとも走行距離の長いプレーヤーにもなった。黄金世代と言われた選手の中でも、これほど困難を乗り越え挑戦することで、更に輝きを増すという年月を現在まで続けられた選手はいない。試合後のコメント、インタヴューも的確で、相手チームやゲームの分析には、将来指導者としても期待がもてる。

もちろんまだまだ現役を続けて欲しいけど、最後に指導者への夢を語ってくれたことは嬉しかった。魅力的な選手は大勢いるけど、将来の日本代表監督にまで期待できそうな選手は、俊輔しかいない。

なぜなら俊輔は足技だけでなく「言葉」も磨いてきたからだ。この本はそのことを再確認させてくれる。同世代のサッカー選手の中でルックス的には地味な存在だった俊輔だけど、最近すごくかっこ良くなった。努力は男を美しくする最高のものだね。

【目 次】
第1章/成功へ向かうとき、必要なものが「察知力」だ
第2章/僕はこうして「察知力」を磨いてきた
・サッカーノートが僕を作った
・フリーキックを徹底追求して見えたもの
・自分の“引き出し”の数が、未来の可能性になる
・僕を育てた「壁」
・海外へ移籍した理由
・イタリアからグラスゴー、海外での壁に向かった
・すべての監督から、学びがある
・チームメイトから察知できる学び
・妥協しない姿勢
第3章/「察知力」を活かして未来へ進む
・僕にとっての日本代表
・ベテランの価値
・指導者として歩む夢

☆☆☆☆(中村俊輔が大好きなもので。。。)
____________

【BOOKデータベースより】自分より身体能力の高い選手と戦うには、相手よりも先に動き出すこと。そのときに必須なのが、瞬時に状況判断をして正解を導く力だ。それを、中村俊輔は「察知力」と呼ぶ。サッカーでは一瞬の判断が勝敗を決する。彼は、毎日の反復練習と情報収集、こまめな目標設定と自己反省を、特にノートに「書き付ける」ことで、自分を客観視し、この力を磨いてきた。世界から注目される名選手の心身鍛練術は“シンプルなことの継続”だった。幻冬舎 (2008/05)



[PR]
トラックバックURL : http://nikkidoku.exblog.jp/tb/9234732
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yomodalite | 2008-10-01 14:15 | スポーツ | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite