これがニーチェだ(講談社現代新書)/永井 均

これがニーチェだ (講談社現代新書)

永井 均/講談社



「これがニーチェだ」というタイトルで著作もろくに読まないで、ニーチェのことがおおざっぱにわかったような気にさせてくれる本かも、という私と同じような期待をもって読むとがっかりします。

『ツァラストラ』を思春期にカッコつけてチラッと読んだことがあるという私と同じようなタイプの人には、ガッテンしにくい内容です。ニーチェを論じた本の中では良い本らしい雰囲気が、著者の気合いと共に伝わってくるのですが、、、いつか機会があれば、、出直したいと思います。

__________

【内容紹介】哲学は主張ではない。問の空間の設定である。ニーチェが提起した三つの空間を読み解く、画期的考察——。
この本はどこが新しいか——私は、これまでニーチェについて書かれた多くの書物に不満がある。それはたいてい、ニーチェという人物とその思想を、何らかの意味で世の中にとって意味のあるものとして、世の中に役に立つものとして、描き出している。私には、そのことがニーチェの真価を骨抜きにしているように思える。ニーチェは世の中の、とりわけそれをよくするための、役に立たない。どんな意味でも役に立たない。だから、そこにはいかなる世の中的な価値もない。そのことが彼を、稀に見るほど偉大な哲学者にしている、と私は思う。哲学を何らかの意味で世の中にとって有益な仕事とみなそうとする傾向は根強い。哲学ということの意味がどれほど一般に理解されないかが、そのことのうちに示されていると私は思う。ニーチェの中には、およそ人間社会の構成原理そのものと両立しがたいような面さえある。彼は文字通りの意味で反社会的な思想家なのである。それにもかかわらず、いやそれだからこそ、ニーチェはすばらしい。——本書より  講談社 (1998/05)

【目 次】
第一章/道徳批判—諸空間への序章
なぜ人を殺してはいけないのか。。。
第二章/ニーチェの誕生と、「悲劇の誕生」のソクラテス像
生い立ち、『悲劇の誕生』の空間。。。
第三章/第1空間—ニヒリズムとその系譜学
神の死とニヒリズム、道徳の系譜学。。。
第四章/第2空間—力への意志とパースペクティヴ主義
真理と力、力への意志とパースペクティブ主義。。。
第五章/「反キリスト」のイエス像と、ニーチェの終焉
二つの体験ー永遠回帰とルー・ザロメ。。。
第六章/第3空間—永遠回帰=遊ぶ子供の聖なる肯定
永遠回帰の襲来、意志の否定。。。



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by yomodalite | 2008-04-09 17:25 | 宗教・哲学・思想 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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