日本発イット革命−アジアに広がるジャパン・クール/奥野卓司

日本発イット革命―アジアに広がるジャパン・クール

奥野 卓司/岩波書店



タイムリーではありませんが、4年前の著書が今の現状をどれぐらい予知していたのかという興味により読んでみました。この数年で秋葉原の外人客の様相は明らかに変化し、ジャパニメーションや、ジャパンクールは一層拡大している印象がありますね。

著者は関西学院大学教授で、若い頃は11PMの台本をアルバイトで書いていたらしく、通常の大学教授の著書と違って関係者向けではない一般書。日本のオタク市場をTV的な印象操作のそれではなく「多元的マニアックス」と呼び、韓国や中国が国主導でコンテンツ政策を進めているが、イット革命が遊びの要素からなりたっている以上日本が追い抜かれることはないだろう。というのが要旨。

現在の日本のアニメ、マンガ業界の疲弊は明らかだが、世界の文化状況の停滞ぶりは更に激しいので、相対的にはやはり追い抜かれることはないかもしれない。それにしても、このダサ過ぎる装幀にジャパンクールっていうのは・・ ヾ(´ω`)

★★★☆
__________

【内容「BOOK」データベースより】拡大する日本発ポップカルチャーの実態に迫る。いま日本のゲームやアニメ、Jポップなど日本発のポップカルチャー(ジャパン・クール)がソウル、台北、上海、香港などで爆発的に拡大し、世界で高い評価を受けている。この拡大を支えているのは、多元的なコンテンツ(イット)に関心をもつ若者たちだ。豊富な調査から彼らの実態を浮き彫りにする。 岩波書店 (2004/12)

【目次】
1章/イット革命が始まる
竹中さん、IT革命って何だったのですか、Tバブル崩壊の原因 ほか
2章/イット革命が広がる—東アジアでの日本発ポップカルチャー
「ジャパン・クール」伝播の実態は?、台北の「哈日族」 ほか
3章/イット革命が創られる
「イット革命」以前、エキゾティシズムの評価を越えて ほか
4章/イット革命のゆくえ
国家戦略としてのイット革命—韓国と中国、就業可能人口と産業化の可能性 ほか



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by yomodalite | 2008-04-06 23:29 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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