談志絶倒昭和落語家伝/立川談志、田島謹之助(写真)

談志絶倒 昭和落語家伝

立川談志/大和書房




総勢26名の名落語家が数多くの写真と共に語られています。昭和落語家といっても昭和生まれは少ないようで、高座での生き生きとした表情と、日常での着物姿のかっこよさ、とにかく魅力的な日本の男の顔がたまらない。

本来二枚目である円生の高座での様々な表情と、日常での素顔の色っぽさ。粋でいなせな三木助、お洒落な文楽、そのまんま長屋の住人の翁家さん馬、知的な色気がたまらない二枚目右女助、煙草盆が絵になる正蔵(彦六)、円歌の高座での無邪気な陽気さと対照的な日常での知的な表情、

田島氏が最も惚れていた文治の写真は、高座の写真はありませんが、江戸風の長〜い顔で、志ん生の怖くない怪物顔や、小さんの清潔で変な顔も....

中でも最も印象に残ったのは、金原亭馬生。田島謹之助氏の写真の中でも数多く残っているそうで、写真家が惚れているのがよく判る出来になっています。年をとってからの印象しかありませんでしたが、若い時の姿が素晴らしくよくて、まさに「江戸前」を体現しているという感じは、本来志ん朝より才能があったのではとさえ思われた。

写真で見る落語家はそれぞれ魅力的ですが、例のごとく、談志の毒舌によって散々な評価がされている場合も多い。しかし「顔」の魅力では談志に勝っているように見えるのは、その頃の「日本」の魅力のせいかもしれません。

【目 次】
六代目三遊亭円生
三代目春風亭柳好
三代目桂三木助
八代目桂文楽
六代目春風亭柳橋
桂小文治
五代目古今亭今輔
八代目三笑亭可楽
四代目三遊亭円馬
四代目三遊亭円遊
二代目桂枝太郎
七代目春風亭小柳枝
昔々亭桃太郎
林家三平
十代目金原亭馬生
三代目柳家小せん(後の二代目古今亭甚語楼)
七代目橘家円蔵
九代目翁家さん馬
三遊亭百生
二代目桂右女助(後の六代目三升家小勝)
八代目春風亭柳枝
八代目林家正蔵(後の林家彦六)
二代目三遊亭円歌
八代目桂文治
五代目古今亭志ん生
五代目柳家小さん

◎「ブック・ジャパン」
◎「切られお富!」
____________

【本の内容】八世桂文治に惚れ、人形町の寄席から高座を狙い、あげくは自宅に押しかけ、文治の素顔を、そして文楽、志ん生、三木助、小さん、馬生…と追いかけた二千枚の貴重なフィルム。この写真集では、当時の落語界の幹部、または理事といった野暮な呼称の“真打ち”を載せ、語った。


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by yomodalite | 2008-03-29 00:25 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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