沈黙のファイル/共同通信社社会部 (編集)

残念ながら、瀬島龍三とは何だったのか、という疑問にはあまり答えられていない。

瀬島に代表される幕僚達の戦後の生き方を追い、「責任を取らない日本型組織のあり方」について批判的に検証することがテーマのようですが、戦中のエリート参謀の作戦の杜撰、731部隊の残酷さなど、特に目新しい視線はなく、戦中エリートとその後の官僚組織の類型的な批判が繰り返されているのみ。

共同執筆ということもあり、全体に散漫で退屈な印象を受けるのは、執筆側(共同通信社社会部)が同様に無責任な日本型組織だからでしょうか?

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[BOOKデータベース]敗戦、シベリア抑留、賠償ビジネス、防衛庁商戦、中曽根政権誕生…。元大本営参謀・瀬島龍三の足跡はそのまま、謎に包まれた戦中・戦後の裏面史と重なる。エリート参謀は、どのように無謀な戦争に突っ走っていったのか。なぜ戦後によみがえり、政界の「影のキーマン」となりえたのか。幅広い関係者への取材により、日本現代史の暗部に迫ったノンフィクション。日本推理作家協会賞受賞。(←文庫版より) 共同通信社 (1996/03)

【目 次】
第1章/戦後賠償のからくり
第2章/参謀本部作戦課
第3章/天皇の軍隊
第4章/スターリンの虜囚たち
第5章/よみがえる参謀たち
資料編/インタビュー
・崔英沢(元KCIA。陸軍士官学校8期〜陸軍情報部〜韓国中央情報部〜国家安全企画部)
・井本熊夫(元作戦課参謀。陸軍士官学校時代、瀬島の7期先輩。陸相時代の東条英機の秘書官。
・イワン・コワンレンコ(捕虜向けに発行された「日本新聞」編集長。シベリア民主運動を後押しした。




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by yomodalite | 2008-02-03 16:31 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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