失われた日本語、失われた日本/林秀彦

『この国の終わり」を読んで以来、他の著作も読んでみようと思っていましたが、同時に読んでいた『岡本太郎の見た日本』で、西洋文化の中心でその神髄に触れ、綺羅星ような人脈の中で大きな存在感を得ていながら、帰国後、「日本」とは何かを、真摯に求め続けた岡本氏に比べると、林氏の日本への理解の浅さが気になりました。

旧制中学の教育内容など、戦前の教育に関してはもっと精査しなければと思いますが、本書の内容では、日本人は三味線を弾いて、夜なべをしていればいいのか、ということになってしまいそう。『日本を捨てて、日本を知った』を読めば、著者がどんな日本に失望し、西洋に何を求めたのかがわかるのかも知れませんが、もういいかな。
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[BOOKデータベース]「夜なべ」「手鍋下げても」「細君」…。生活環境や価値観の変化によって現在は死語化している味のある言葉を取り上げ、そこに込められた日本人独特の美意識の再評価を説く。 草思社 (2002/10)
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by yomodalite | 2008-01-16 11:20 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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