誰のための綾織/飛鳥部勝則

誰のための綾織 (ミステリー・リーグ)

飛鳥部 勝則/原書房

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読了後、この結末についての感想を検索していて、現在この作品が三原順氏の「はみだしっ子」との類似問題により「絶版」であることを知りました。トリック以外の部分で、ミステリ作品に盗作問題が起きるとは。。

検証サイトで、類似点を確認した印象では、飛鳥部氏が、「はみだしっ子」を参照したことは、確かにそうかもしれませんが(女子高生が書いたとされる作中作部分)、絶版にされるような「盗作」とは思われません。

故三原順氏と、「はみだしっ子」へ文末に一言あれば、それで充分ではないでしょうか。
原書房弱っ! 作品は、著者も認めている?ように反則だが楽しめました。

◎飛鳥部勝則『誰のための綾織』盗作認定は妥当か
http://www.horikawanarumi.com/pakuri/asukabe/ より

(引用開始)

飛鳥部勝則『誰のための綾織』は、四つの作品を織り込んだパスティーシュである。四つの作品とは以下である。
・アガサ・クリスティー『アクロイド殺人事件』…記述の方法としての縦糸
・アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』…舞台設定としての横糸
・横溝正史『本陣殺人事件』…密室トリックとしての横糸
・三原順『はみだしっ子』動機・心情としての横糸

『誰のための綾織』とは、そもそも飛鳥部がデビュー十作目の記念碑として書いた作品であり、過去その推理小説の道に入るにあたった当時、多大な影響をもたらしたであろう作品を題材として選び、織り込むことによって自らの作品を成すことを目的とした作品であると考えられる。
『はみだしっ子』そのものも、引用の仕方から、動機・心情に該当する部分以外は「メルクマール(指標)」としての役をになっている可能性が高いことから、飛鳥部が踏まえた方法は四つともにパスティーシュとして何ら問題なく、四つともに著名な作品であることから、盗作との認定は全く理にかなわぬ判断である。
(引用終了)

■飛鳥部勝則氏「誰のための綾織」における、三原順氏「はみだしっ子」との類似点比較

[BOOKデータベース] あの日、あの新潟の大地震の夜、私たちは拉致され、ある小さな島に監禁された。誘拐者たちは「おまえたちに、あの罪を認めさせるため」に連れてきたのだという。復讐だった。今にも私たちを殺してしまいそうな怒りだった。その夜、ひとりが木の枝で刺されて死んだ。しかし、私たちの誰も気づかずに、彼女を殺せたはずがないのだ。犯人はどうやって「そこ」に入ったのか。そして次のひとりが死んだ…。誰が生き残ったのか、そして誰が殺したのか。作中作に秘められた「愛」がすべての鍵。

[MARCデータベース]孤島に拉致された女子高生と教師たちを待っていたのは「蛭女」の復讐だった。日本間の密室、窓から羽ばたく影、相次ぐ死、そして訪れる不可解な結末…。これは、反則、なのか?  原書房 (2005/05)


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by yomodalite | 2007-11-01 11:13 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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