御宿かわせみ(文春文庫)/平岩弓枝

女主人るいが、頻繁に参詣していた鉄砲州神社の近所に住むようになって、御宿かわせみをじっくり読んでみたいと思っていました。

馴染み深い地名や、橋が登場して、近所散策が一段と楽しさを増しました。短編にも関わらず、江戸の風俗にからむ様々な事件に、るいと東吾の恋もしっかりと描いた本当によく出来た物語です。

↓「御宿かわせみの世界」より
http://www.ne.jp/asahi/on-yado/kawasemi/


「初春の客」
長崎から連れてこられた女と黒い犬。東吾と源三郎が金座・銀座役人の不正に立ち向かう、ご存じかわせみの第1話。ここでは庄司家は与力の家柄となっていた。
「花冷え」
東吾が深川の宴席で見た女は毎度かわせみに違う男とやってきた辰巳芸者だった。嘉助の娘の安産祈願のお札をもらいに水天宮にお参りしたるいに、「出来たのか?」東吾がたずねる。
「卯の花匂う」
東吾が狸穴で見かけた仲睦まじい初老の夫婦。かわせみに逗留している年若い武士と供の女中。仇討ちの絡んだ糸を東吾と源三郎が解きほぐす。
「秋の蛍」
大雨の夜、かわせみに宿を求めた父と娘。その夜から江戸の町に旅籠ばかりをねらう押し込みが出没する。東吾はかわせみの警護と称しておおっぴらにかわせみに泊まり込む。
「倉の中」
目医者に行った帰り、るいとお吉は首くくりの老女を助ける。だがその老女には自殺する理由がなかった。
「師走の客」
かわせみで預かった大百姓の娘おすがは夜中に寝ぼける癖があった。秋の代々木野で知り合った侍に一目惚れし、その侍を探しに江戸へ出て来たのだが。
「江戸は雪」
かわせみの泊まり客の五十両が紛失した。そして泊まり合わせた若い男はちょうど五十両持っていた。
「玉屋の紅」
佐原から江戸へ出てきた新婚夫婦のところへ芸者のおもんが怒鳴り込んで来た。やがてその夫とおもんが心中した。夫の漏らした「玉屋の紅」という言葉で新妻はすべてを悟る。

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【内容】江戸情緒をたたえた捕物帳でロングセラーとなった、人気シリーズの新装版の第一作。大川端にある小さな旅籠「かわせみ」。若き女主人るいは、元・同心の娘。都市を行きかう人びとがひと時のやすらぎを求めて投宿する。ときに、表沙汰にできない厄介ごとを胸に秘めて……。
誘拐、詐欺、敵討ちなど、大小さまざまの事件に巻きこまれながら、るいは恋人の神林東吾と協力し、解決の途をさぐってゆく。数度にわたりテレビドラマ化され、話題をとった人情譚。





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by yomodalite | 2007-08-21 15:06 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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