日本人はなぜシュートを打たないのか/湯浅健二

日本人はなぜシュートを打たないのか? (アスキー新書 018)

湯浅 健二/アスキー



「クリエイティブなムダ走り」というキーワードから想像がつく通り、オシム監督の代弁者ともいえる内容になっています。プロサッカーコーチ修業時代を過ごしたドイツでの経験談も興味深ですが、第3章には、懐かしいブッフバルトが登場し彼とのディベートあり。レッズで素晴らしいプレイをしたギドだけど、この本であらためて、ドイツが優勝した90イタリアWCで、サビチェをマンマークし、オシム率いるユーゴに勝利した、あのチームの中核で、オシムとは戦友だったということを認識。

タイトルである「日本人はなぜシュートを打たないのか」の答えは、いくつか散りばめられていますが、

哲学者である小林敏明氏の言葉から

「一言でいうと、日本のサッカーでは、プレー中の選手たちが責任を転嫁したり、責任を回避する傾向が強いように見えるということかな。

昔、政治学者の丸山真男という人が、戦時中の日本社会を振り返って、『無限責任=無責任』という表現を使ったことがあるんんだけど、日本のサッカーを観ていて、まさにそれがあてはまると思った。

自分の責任をずらしていく。ずらされてきた責任を次の人もずらす。そして結局、誰も責任を取らないということになってしまうというわけだ。それは、日本の体質かもしれない。日本のサッカー界には、そんな体質を克服していってもらいたいね」

「ウエストコースト日日抄」
http://westcoast.exblog.jp/7191118

湯浅健二のサッカーホームページ
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/Topic.html

↓湯浅氏による「キーワード」
●自由にブレーせざるを得ないサッカー・・
●勝負はボールがないところで決まる・・
●クリエイティブなムダ走り・・
●有機的なプレー連鎖の集合体・・
●スターという諸刃の剣・・
●守備意識こそが絶対的なバックボーン・・
●攻撃と守備の目的と具体的な目標・・
●リスクチャレンジのみが発展のリソース・・
●リスクにチャレンジしなければミスをすることもない・・
●使い使われるというメカニズム・・
●主体的に「仕事」を探しつづけられることの意義と価値・・
●天才の加入はコーチにとっての大いなる挑戦・・
●主体的に考えて走ること・・
●意図と意志をもつことこそがスタートライン・・
●本物の心理ゲーム・・
●組織と個人のバランス・・
●勝負強さと美しさのバランス・・
●心理マネージャーとしての監督の仕事とバランス感覚・・
●21世紀のイメージリーダー・・などなど。
____________

【内容紹介】 日本代表の(ありがたくない)代名詞となってしまった「決定力不足」。 その原因についての考察を入り口に、サッカーというボールゲームの魅力と、日本人の特質をとことんまで論じた本書は、ファン、サポーターから絶大な人気を誇る湯浅健二氏の、久々の書き下ろし新刊。  アスキー (2007/7/10)

【目 次】
INTRODUCTION/勝負は、ボールがないところで決まる
第1章/ボール周りだけで勝負を決めてしまう天才たち―組織プレーと個人プレーのバランス
第2章/有機的なプレー連鎖の集合体1―攻撃のおはなし
第3章/有機的なプレー連鎖の集合体2―守備のおはなし
HALFTIME/哲学者・小林敏明さんとの対話
第4章/サッカーは本物の心理ゲームである
第5章/サッカー監督という心理マネージャー

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by yomodalite | 2007-08-03 18:39 | スポーツ | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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