ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談/竹熊健太郎

ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談

竹熊 健太郎/イースト・プレス



ゴルゴ13がいつ終わるのか、興味がある人もない人も興味深く読める本です。

また、この本を読んで、なぜ竹熊氏が、「サルまん」以降も、作品制作に積極的でないのかがわかったような気がしました。

※以下、ネタバレメモ。

【結末はこうなる/ガラスの仮面】
北島マヤは、「紅天女」本番直前に死ぬ。死の直前に「紅天女」は完成され、暗示されるが、 それは、姫川亜弓のみが目のあたりにし、その演技に敗北を宣言する。マヤの死により、急遽亜弓が「紅天女」を演じることになり、敗北感と、死のショックに見舞われている亜弓に、マヤの「魂の声」に突き動かされ、観客は、舞台上の亜弓の背後にマヤの姿を見る。

【結末はこうなる/美味しんぼ】
母親の死にまつわる誤解が解け、山岡と海原が和解。和解に至るまでの盛り上がりとして、「共通の敵」が現れる。徹底的な反伝統主義者、反エコロジスト、化学調味料や合成着色料や農薬にどっぷり浸かって育ち、自然食品を食ったらジンマシンが出るような人間に「究極のメニュー」を食わせ、「美味しい」と涙を流させる。

【出生の秘密/ゴルゴ13】
「日本人・東研作」14巻、「芹沢家殺人事件」27巻、「おろしや間諜伝説」36巻、「毛沢東の遺言」51巻、「河豚の季節」57巻。。。これらのエピソードは、関係者の誤認や証拠のないものばかり、「当たらずとも遠からず」がみそ。

【結末はこうなる/ゴルゴ13】
『市民ケーン』パターン。物語は「ゴルゴの死」からはじまる。ゴルゴがミスにより死ぬ。1人のジャーナリストが登場し、取材の過程でゴルゴの最後の標的と遭遇、その男はゴルゴの弟だった。男とゴルゴは共に満州で生まれ、旧日本軍の情報将校を父にもつ。男の母は旧ソ連の女スパイ、ゴルゴの母はユダヤ人、敗戦後、父はその旧悪から中国人の手で処刑され、男は実母を頼ってソ連に渡り、ゴルゴは建国まもないイスラエルに渡って、それぞれ優秀な軍人となる。男は旧ソ連の体制に絶望し、ゴルゴも民主主義の悲惨を目の当たりにし、アナーキストと化す。男はゴルゴが最後につぶやいた意味不明の言葉を伝える。それは、ポリネシア系の言語で、オセアニアの海に浮かぶ無人島の名前だった。そこは近代的な生活設備が完備しており、様々な民俗の孤児たちが平等に暮らす地上の楽園だった。
※もうひとつの予想は、「最終回」はない。さいとう氏が最終回を書いても、スタッフが総入替えになっても、永遠に物語は続いていく。

【火の鳥の最終回はこうなった】
『火の鳥』が『鉄腕アトム』と融合して大団円を迎える、という噂について。『火の鳥』は、過去と未来のエピソードを交互に挟み込む構成。最後が「現在」でおわる終ることは、手塚の口からも公言されていた。アトムが誕生した年が2003年、この年手塚は74歳。「ちょうどいい時期」ではないか。
手塚のチーフアシスタントを20年以上つとめた福元一義氏のインタヴューにて、
「確かに完結編は『鉄腕アトム』になったはずです・・・・・ただしアトムの主要人物が全員登場するとまでは聞いていますが、どういうストーリーであるかは、天国の先生にしかわかりません」

【目 次】
1/最終回のハナシ
   『ガラスの仮面』(美内すずえ)
   『美味しんぼ』(雁屋哲・花咲アキラ)
   『ゴルゴ13』(さいとう・たかを))
2/マンガのハナシ(『火の鳥』の最終回はこうなった
    ドストエフスキーと手塚治虫
    吉田戦車氏へ…一〇年目の詫び状)
3/自分のハナシ(一九六七年・はじめてのメディア体験
    1976年・ミニコミと少女マンガの日々
    1977年・オタクと青春
    1978年・ミニコミとアニメブームと)
4/オタクのハナシ(アニメーション編
    マンガ編
    エヴァ編
    私とエヴァンゲリオン)
☆特別付録 幻の竹熊健太郎マンガ・デビュー作
『ゲッペル先生のなぜなに教室どうしてくん』
______________

【出版社/著者からの内容紹介】 これを言ったら殺される!? 竹熊健太郎が業界震撼のタブー破りをまたやります! 『ゴルゴ13』『美味しんぼ』『ガラスの仮面』の最終回を徹底予想!
「いまだ完結を見ぬ代表的な「大河マンガ」をセレクトして、 その結末がどうなるのかを大胆にも予想してみようと思う。 もちろん、外れる可能性は大いにあるが、 ノストラダムスの大予言程度には当るのではないかと 内心自負しておる次第—?(本文より)」 そして続々と明かされる驚愕の事実……

・漫画家たちが脅える『ガラスの仮面』の「怖さ」とは?
・『美味しんぼ』に仕掛けられた巧妙なトリックとは?
・『火の鳥』最終回が『アトム』につながる!?
・『伝染るんです。』の名づけ親は竹熊だった!?

巻末には【特別付録】として、竹熊健太郎が、あの伝説のロリコン雑誌「漫画ブリッコ」に連載した幻のマンガ・デビュー作「どうしてくん」も収録!  イースト・プレス (2005/3/18)

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by yomodalite | 2007-07-30 12:56 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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