2007年 05月 28日
驕れる白人と闘うための日本近代史/松原久子 |
下記は、「Let's Blow! 」より引用・・・・・
この人、ドイツで、ドイツ語で小説、戯曲、短編、評論を執筆してたらしい
で、ドイツの全国テレビで毎週五カ国の代表が出演して行われる討論番組に、彼女がレギュラーとして出演してた時のこと
そのときのテーマは、案の定「過去の克服‐日本とドイツ」
相変わらずドイツ人は、日本軍がアジア諸国で犯したという「蛮行」をホロコーストと一緒くたにするわ、イギリス人は代表は捕虜虐待を、アメリカ人は生体実験とか南京事件を持ち出すとかして日本を攻撃非難した
こっからが、松原さんの偉いところ。彼女は1人でそいつらの批判を真っ向から受けて立って、ドイツ代表には、 ホロコーストは民族絶滅を目的としたドイツの政策であって、戦争とは全く無関係の殺戮であること、そういう発想そのものが日本人の思惟方法の中には存在しないって反論
イギリス代表には、 イギリス人による日本人捕虜虐待、アメリカ代表には100以上の日本の都市に対する無差別爆撃を指摘した。 で、その後がすごい
番組終了後 「テレビ局からケルン駅に出てハンブルク行きを待っていると人ごみの中から中年の女性が近づいてきた (中略) 彼女は私の前に立ち、『我々のテレビで我々の悪口を言う者にはこれだ。日本へ帰れ』と言うなり私の顔にぴしゃりと平手打ちをくらわし、さっさと消えていった」(雑誌「正論」平成十三年一月号より)
日本で「日本」のいいこと言う人はいくらでもいるけど、彼女みたいに、まわり全部が外人で、討論相手も全部欧米人・・・なんてなかで袋叩きに遭いながら反論して・・・番組終わってから、平手打ちをくらうほど自国を、この日本を弁明した人がいるか?
(中略)
なんで日本人は「日本の弁明」をしないのか 西洋崇拝?西洋人の歴史観に洗脳<汚染されてる? 語学力がないのか? それとも言挙げしないって美学かな
それじゃ、ダメだよ・・・黙ってたら、認めたことにされちまう、外国では
松原さんはね、「傷ついて、傷ついて、悔し涙を流して」(本人談)日本の弁明してくれてる、変なサヨク言うところの、ことさらに美点を強調した「修正史観」じゃなくていい、日本民族の優越性を主張しなくてもいい、まともな「事実」を海外に知らしめてくれたら、もうそれだけでいい
この話、後日談があるんだって。それで、ドイツ人をちくっと見直した
松原さん、次のテレビ出演のとき、平手打ちされたことを番組のはじめに話して「ドイツには今もって言論の自由がないから身を守るため沈黙する」 と宣言したらしい
そしたら、放送中視聴者からの電話がいっぱいかかってきて・・・花束がお見舞いとしてたくさん送られてきたんだって
その中に、こんなカードが入ってた 「あなたの言うことは腹立たしい。でも本当だから仕方ない」 訳者の田中敏さんによると、松原さん曰く「この本は、どうしても彼らに言わぬば我慢できないという『激怒』と『使命感』 に燃えて書き上げた」
田中さんはそれについて「深いところで東西の対決を試みる日本人だけが自己正当化の渦のなかに巻き込まれ、毅然とした日本人だけが彼らから冷酷な扱いを受けるのである」と言ってる
松原さんが「出版にこぎつけるまでの闘いで、一度に十歳くらい歳をとった」っていう本
(引用終了)
だそうです。
______________
【出版社 / 著者からの内容紹介】 近代史を見れば、白人が野蛮だったのは明らかだ!
欧米人の優越意識を覆すためにドイツで刊行され、あまりにもはっきりと「日本の優越」を展開したため、大きな物議をかもした書
【BOOKデータベースより】 欧米においては、自分たちの歴史こそ世界史であり、自分たちの生き方にこそ文明の名にもっとも相応しく、地球上のあらゆる民族は欧米文明の恩恵に浴することによって後進性から救われたと教えられてきた。だから彼らの潜在意識の奥深くには、確固たる優越感が入り込んでいる。これに対し、著者は、江戸期の鎖国日本は経済的社会的にみごとなまでのバランスのとれた「小宇宙」社会を形成しており、人間と自然の共生に心を砕いていたと史実を示す。それは同時代ヨーロッパの、すべてを侵略征服せんとする拡張謳歌精神とは正反対だと指摘する。ヨーロッパの世界侵略は、その「小宇宙」を壊したのであり、それを「文明開化」と解釈するのは大間違いだと言う。この、ヨーロッパのほうが野蛮だった、とういう主張は、ドイツで大きな物議をかもしたが、同時に今や、世界人口の急増と資源の枯渇を前にして、欧米でも「小宇宙」日本の共生思想に目覚め始めている。欧米人の優越意識を覆すためにドイツ語で刊行された書を、今度は日本人の劣等感を打ち破るために、邦訳出版する。大航海時代の到来以後、全世界を発見、征服した「偉業」に対する欧米人たちの誇りを根底から覆す書。
■松原久子/京都市出身。1958年国際キリスト教大学卒業後、米国ペンシルヴェニア州立大学院舞台芸術科にて修士号取得。同時に日本演劇史を講ず。西独ゲッティンゲン大学院にてヨーロッパ文化史専攻。1970年日欧比較文化史において博士号取得。週間新聞 DIE ZEIT にコラムを持ち、西独国営テレビの番組で日欧文化論を展開。ドイツペンクラブ会員。ドイツ語による著書多数(小説、戯曲、短編、評論)。1987年より米カリフォルニア州に移住。スタンフォード大学フーヴァー研究所特別研究員を経て、現在著作に専念。 [主要著書]『日本の知恵 ヨーロッパの知恵』(三笠書房)、『和魂の時代』(三笠書房)その他、ドイツ語による著作(一部は世界8カ国で翻訳出版)多数。
で、ドイツの全国テレビで毎週五カ国の代表が出演して行われる討論番組に、彼女がレギュラーとして出演してた時のこと
そのときのテーマは、案の定「過去の克服‐日本とドイツ」
相変わらずドイツ人は、日本軍がアジア諸国で犯したという「蛮行」をホロコーストと一緒くたにするわ、イギリス人は代表は捕虜虐待を、アメリカ人は生体実験とか南京事件を持ち出すとかして日本を攻撃非難した
こっからが、松原さんの偉いところ。彼女は1人でそいつらの批判を真っ向から受けて立って、ドイツ代表には、 ホロコーストは民族絶滅を目的としたドイツの政策であって、戦争とは全く無関係の殺戮であること、そういう発想そのものが日本人の思惟方法の中には存在しないって反論
イギリス代表には、 イギリス人による日本人捕虜虐待、アメリカ代表には100以上の日本の都市に対する無差別爆撃を指摘した。 で、その後がすごい
番組終了後 「テレビ局からケルン駅に出てハンブルク行きを待っていると人ごみの中から中年の女性が近づいてきた (中略) 彼女は私の前に立ち、『我々のテレビで我々の悪口を言う者にはこれだ。日本へ帰れ』と言うなり私の顔にぴしゃりと平手打ちをくらわし、さっさと消えていった」(雑誌「正論」平成十三年一月号より)
日本で「日本」のいいこと言う人はいくらでもいるけど、彼女みたいに、まわり全部が外人で、討論相手も全部欧米人・・・なんてなかで袋叩きに遭いながら反論して・・・番組終わってから、平手打ちをくらうほど自国を、この日本を弁明した人がいるか?
(中略)
なんで日本人は「日本の弁明」をしないのか 西洋崇拝?西洋人の歴史観に洗脳<汚染されてる? 語学力がないのか? それとも言挙げしないって美学かな
それじゃ、ダメだよ・・・黙ってたら、認めたことにされちまう、外国では
松原さんはね、「傷ついて、傷ついて、悔し涙を流して」(本人談)日本の弁明してくれてる、変なサヨク言うところの、ことさらに美点を強調した「修正史観」じゃなくていい、日本民族の優越性を主張しなくてもいい、まともな「事実」を海外に知らしめてくれたら、もうそれだけでいい
この話、後日談があるんだって。それで、ドイツ人をちくっと見直した
松原さん、次のテレビ出演のとき、平手打ちされたことを番組のはじめに話して「ドイツには今もって言論の自由がないから身を守るため沈黙する」 と宣言したらしい
そしたら、放送中視聴者からの電話がいっぱいかかってきて・・・花束がお見舞いとしてたくさん送られてきたんだって
その中に、こんなカードが入ってた 「あなたの言うことは腹立たしい。でも本当だから仕方ない」 訳者の田中敏さんによると、松原さん曰く「この本は、どうしても彼らに言わぬば我慢できないという『激怒』と『使命感』 に燃えて書き上げた」
田中さんはそれについて「深いところで東西の対決を試みる日本人だけが自己正当化の渦のなかに巻き込まれ、毅然とした日本人だけが彼らから冷酷な扱いを受けるのである」と言ってる
松原さんが「出版にこぎつけるまでの闘いで、一度に十歳くらい歳をとった」っていう本
(引用終了)
だそうです。
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【出版社 / 著者からの内容紹介】 近代史を見れば、白人が野蛮だったのは明らかだ!
欧米人の優越意識を覆すためにドイツで刊行され、あまりにもはっきりと「日本の優越」を展開したため、大きな物議をかもした書
【BOOKデータベースより】 欧米においては、自分たちの歴史こそ世界史であり、自分たちの生き方にこそ文明の名にもっとも相応しく、地球上のあらゆる民族は欧米文明の恩恵に浴することによって後進性から救われたと教えられてきた。だから彼らの潜在意識の奥深くには、確固たる優越感が入り込んでいる。これに対し、著者は、江戸期の鎖国日本は経済的社会的にみごとなまでのバランスのとれた「小宇宙」社会を形成しており、人間と自然の共生に心を砕いていたと史実を示す。それは同時代ヨーロッパの、すべてを侵略征服せんとする拡張謳歌精神とは正反対だと指摘する。ヨーロッパの世界侵略は、その「小宇宙」を壊したのであり、それを「文明開化」と解釈するのは大間違いだと言う。この、ヨーロッパのほうが野蛮だった、とういう主張は、ドイツで大きな物議をかもしたが、同時に今や、世界人口の急増と資源の枯渇を前にして、欧米でも「小宇宙」日本の共生思想に目覚め始めている。欧米人の優越意識を覆すためにドイツ語で刊行された書を、今度は日本人の劣等感を打ち破るために、邦訳出版する。大航海時代の到来以後、全世界を発見、征服した「偉業」に対する欧米人たちの誇りを根底から覆す書。
■松原久子/京都市出身。1958年国際キリスト教大学卒業後、米国ペンシルヴェニア州立大学院舞台芸術科にて修士号取得。同時に日本演劇史を講ず。西独ゲッティンゲン大学院にてヨーロッパ文化史専攻。1970年日欧比較文化史において博士号取得。週間新聞 DIE ZEIT にコラムを持ち、西独国営テレビの番組で日欧文化論を展開。ドイツペンクラブ会員。ドイツ語による著書多数(小説、戯曲、短編、評論)。1987年より米カリフォルニア州に移住。スタンフォード大学フーヴァー研究所特別研究員を経て、現在著作に専念。 [主要著書]『日本の知恵 ヨーロッパの知恵』(三笠書房)、『和魂の時代』(三笠書房)その他、ドイツ語による著作(一部は世界8カ国で翻訳出版)多数。
by yomodalite
| 2007-05-28 20:07
| 歴史・文化:美術
|
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