ユダヤ人とは誰かー第13支族・カザール王国の謎/アーサー・ケストラー

ユダヤ人とは誰か―第十三支族・カザール王国の謎

宇野 正美,アーサー ケストラー,Arthur Koestler/三交社




アシュケナージのユダヤ人(カザールorハザール系)の動向を解明した本。現在ユダヤ人は大きく2種類あるいは3種類ある。と著者は言う。 

ひとつは「スファラディ」。ユダヤ人として、旧約聖書にアブラハム、イサク、ヤコブの子孫として歴史に登場する「モーセの民」。スペインを意味するヘブライ語「スファラッド」を語源とする。

彼らは数度にわたるディアスポラ(離散)にあって、1492年までは主としてイベリア半島に定住していたが、イスパニアでカトリックの力が強くなると(いわゆるレコンキスタ)主要部族は北アフリカ、オランダ、フランス南部に移動し、キリスト教徒と融合しながら生き延びた。

この“隠れユダヤ人”たちが「マラーノ」で、スピノザや、レンブラントはポルトガル系のマラーノ。

もうひとつが「アシュケナージ」。ユダヤ人として、東ヨーロッパで多数のコミュニティをつくっていたが、ロシアのポグロムやドイツのホロコーストで迫害され、西ヨーロッパあるいはアメリカに移住した。

アシュケナージは、ドイツを意味するヘブライ語の「アシュケナズ」から派生した呼称で、アシュケナージとは、トルコ系遊牧民のカザール人がユダヤ教に改宗した者。彼らはやがて東欧に移動し、ドイツ語を改竄して「イディッシュ語」をつくった。

いま、世界中のユダヤ人は1500万人ほどいると言われていますが、そのうちの約90パーセントはアシュケナージだといわれる。

「さまよえるユダヤ人」は、現在世界の大多数を占めるユダヤ人ではなかった。

という大胆な「仮説」ですが、現在も、世界中で支持されている論考のようです。

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[BOOKデータベース]1500万ユダヤ人の9割を占める東欧系ユダヤ人は『聖書』の民、セム系・ユダヤ人ではなかった。『ホロン革命』のケストラーが自らのルーツを探り、世界のタブー=ユダヤ人問題に挑戦。
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by yomodalite | 2007-03-30 23:07 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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