2007年 04月 08日
在日の耐えられない軽さ/鄭大均 チョン・テギュン |
著者は言う。「日本人は『世襲の日本人』に甘えていないか」と。
著者の名前、帰化、故郷に帰った父との関係、日本人の母、同じ血を引くが考えの違う妹、エスニック・アイデンティティに関わるさまざまな事例が紹介され、自叙伝の形をとったエスニック研究になっている。
『私は被害者意識に人生の根拠や動機を見いだすような生き方を強く批判してきたというのに、妹は自らを抑圧や差別の被害者と規定し、その生き証人として生きようとしている。』(p.153)
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【BOOKデータベース】父は一九二〇年代に来日した、日本語小説を書いた最初の朝鮮人で、のちに皇道思想家。戦後は心の病に冒され、六〇年にひとり帰国した—。父や母の歴史と子供たちの人生との間にはどのようにつながりがあるのか。本書は、ひとつの「在日」家族の誕生から終焉まで、そして、そのひとりひとりの生き方を、戦前から現在にいたる日本と韓国の関係と重ね合わせて描くことによって、新たな認識と洞察を読者にもたらす。
■鄭 大均/1948年(昭和23年)、岩手県に生まれる。立教大学とUCLAで学ぶ。81年に渡韓、啓明大学校外国学大学副教授等を経て95年に帰国。首都大学東京・人文科学研究科教授。ナショナル・アイデンティティ、エスニック研究専攻
■鄭 大均/1948年(昭和23年)、岩手県に生まれる。立教大学とUCLAで学ぶ。81年に渡韓、啓明大学校外国学大学副教授等を経て95年に帰国。首都大学東京・人文科学研究科教授。ナショナル・アイデンティティ、エスニック研究専攻
by yomodalite
| 2007-04-08 18:25
| 報道・ノンフィクション
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