「Heal the Pain」ジョージ・マイケル

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ジョージファンの方からのリクエストで「Heal The Pain」の訳詞をします。

大ヒットアルバム『Faith』から3年後の1990年にリリースされた『Listen Without Prejudice Vol. 1』は、前作の雰囲気とは異なる曲ばかりが収録されたことで、MJも悪魔と呼んだCBSレコードの社長トミー・モトーラに酷評されることになるのですが、そこから4枚目のシングルになったのが「Heal The Pain」。

歌詞の中でジョージは、

「僕なら、君の痛みを癒すことができる」

と言い、まだ付き合っていない彼女を口説こうとする一方で、

「君を幸せにする力があるのは、君以外の誰でもない」

というメッセージもあり、

このちょっぴりポール・マッカートニー風の曲(2006年に、ポールとのデュエットバージョンもリリースされています)は、この1年後にリリースされた、MJの「Heal the World」にも通じているような気がします。




Heal The Pain

Let me tell you a secret
Put it in your heart and keep it
Something that I want you to know

君に秘密を打ち明けるから
心に留めておいてほしい
君に知ってもらいたいんだ

Do something for me
Listen to my simple story
And maybe we'll have something to show

そして僕のためにやってみてほしい
単純な話なんだ
聴いてくれればお互い打ち解けられるかも知れない

You tell me you're cold on the inside
How can the outside world
Be a place that your heart can embrace
Be good to yourself
'Cause nobody else
Has the power to make you happy

心の中が寒いって君は言う
どうしたら外の世界が安心できる場所になるだろう
それにはまず自分に優しくならなきゃ
君を幸せにする力があるのは
君以外の誰でもないんだから

How can I help you?
Please let me try to
I can heal the pain

僕になにかできることがある?
君の痛みを癒すことができるかどうか
どうか試してみて

That you're feeling inside
Whenever you want me
You know that I will be
Waiting for the day
That you say you'll be mine

僕がいつでも君の望むままだと
君は感じているだろう
僕が「私はあなたのもの」と君が言ってくれる日を
待ち続けていることも
君はわかっているだろう

He must have really hurt you
To make you say the things that you do
He must have really hurt you
To make those pretty eyes look so blue
He must have known
That he could

彼は、本当は君を傷つけている
君の言葉は彼に言わされているんだ
彼は、ほんとうは君を傷つけている
そのきれいな瞳が、悲しみの色に染まるのが
わかっているのに
彼はそうできるんだ

That you'd never leave him
Now you can't see my love is good
And that I'm not him

それなのに、君は彼から離れられない
君には僕の愛の良さがわからない
そして僕が彼とは違うってことも

How can I help you?
Please let me try to
I can heal the pain
Don't you let me inside?

僕になにかできることがある?
君の痛みを癒すことができるかどうか
どうか試してみて
僕を受け入れてくれない?

Whenever you want me
You know that I will be
Waiting for the day
That you say you'll be mine

僕はいつでも君の望むまま
「私はあなたのもの」と君が言ってくれる日を
待ち続けているのはわかってるだろう

Won't you let me in
Let this love begin
Won't you show me your heart now

僕を受け入れてくれたら
この愛は始まる
今、君の心が見たいんだ

I'll be good to you
I can make this thing true
Show me that heart right now

僕は君に優しくする
本当にそれを証明できる
だから、今、君の心を見せて

Who needs a lover
That can't be a friend
Something tells me I'm the one you've been looking for

人には恋人が必要で
良い友人になれないやつが良い恋人になれるわけない
僕が、君が探していた人なんだって言いたい

Oh, if you ever should see him again
Won't you tell him you've found someone who gives you more

ああ、もし、もう一度彼に会うのなら
もっと多くの愛を与えてくれる人が見つかったと
言ってくれないか

Someone who will protect you
Love and respect you
All those things
That he never could bring to you

私を守り、愛し、尊敬してくれる
そんなすべてを叶えてくれる
あなたには決してできないことよ、と

Like I do
Or rather I would
Won't you show me your heart
Like you should

僕は今もしてるし、
これからもっとそうするつもりだけど
君も心を開いてほしい
君はそうするべきだよ

How can I help you?
Please let me try to
I can heal the pain

僕になにかできることない?
君の痛みを癒すことができるかどうか
どうか試してみて

That you're feeling inside?
Whenever you want me
You know that I will be
Waiting for the day
That you say you'll be mine
Won't you let me in
Let this love begin
Won't you show me your heart now
I'll be good to you
I can make this thing true
And get to your heart somehow

君もほんとはわかってるんだよね?
僕はいつでも君の望むままだと
「私はあなたのもの」と君が言ってくれる日を
待ち続けていることを
僕を受け入れてくれたら
この愛は始まる
今、君の心が見たいんだ
僕は君に優しくする
僕ならそれを証明できる
だから、今、君の心を見せて

(訳:yomodalite)



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Commented by えるちゃん at 2017-11-29 08:40 x
わー!ブログを開いて嬉しくなりました!
ありがとうございます^ ^

yomodaliteさんの訳、やっぱり好きです(^ ^)
そして、曲の解説と言いますか、そのあたりも読むのが好きです!!
ありがとうございます(^ ^)嬉しー!
MJの「Heal the World」も とても好きな一曲です。


”僕なら君の痛みを癒すことが出来る”

”君を幸せにする力があるのは、君以外の誰でもない”

はじめは、『ヘイ、ジョージ!どっちなんだい?』と思いました。
yomodaliteさんの和訳を眺めているうちに頭の中で浮かんだイメージは、

「君を幸せにするのは君」イコール 「僕は君を癒し、幸せにしてあげられる。その僕を”選ぶ”かどうかは君次第。つまり、君が幸せになるかは君の選択次第なんだ」

そんなイメージでした!なんだかうまく言葉に出来ずすみません(T_T)

国語の問題みたいに、筆者は何を言わんとしてるのか?な感じで、筆者の思いを汲み取るのって難しいですね(T_T)

この曲のメロディと、”who needs a lover〜”の転調の様な(転調じゃなかったらごめんなさい(_ _))辺りが好きで よく聴く一曲なのですが、
こうして和訳を見たりすると 曲との距離がグっと近くなる様に思えます(^ ^)
ありがとうございました(^ ^)
Commented by yomodalite at 2017-11-29 14:32
>yomodaliteさんの訳、やっぱり好きです(^ ^)

ありがとうございます!実は私にとって、Heal The Painは、『Listen〜』の中で、特に印象に残っていた曲ではなかったんですが、和訳をしていると、アーティストの思いがより深く感じられる気がして、あらためてその曲の魅力に気づくことが多くて・・この曲も、リクエストしていただけたおかげで、以前よりもずっと好きになりました!

>はじめは、『ヘイ、ジョージ!どっちなんだい?』と思いました。

ですよねーw

>「君を幸せにするのは君」イコール 「僕は君を癒し、幸せにしてあげられる。その僕を”選ぶ”かどうかは君次第。つまり、君が幸せになるかは君の選択次第なんだ」

そうそう。そして、この「僕」という存在は、「愛」の別名でもあり、愛は与えられるものではなく、自ら「愛する」ことが「愛のある世界」への近道なんだという尊い教えを、優れたポップミュージシャンが、やさしく楽しく言い換えるとこうなる、みたいな・・・。

マイケルの「Heal the World」も、戦禍に傷ついた子供や、革命を起こした人々の映像によって、平和やより良い世界を望む人々を引きつけたあと、子供の声で、永遠に続いていく未来の子供たちにとって、何が良い世界なのかを考えよう、と言う。

そして、そのあと、鍵かっこ付きの「世界」ではなく、「君の心の中の小さな場所」に目を向けて、そこにあるものが「愛」であり、平和な世界のためにするべきなのは、(敵を倒すことではなく)「心の中の小さな場所」を素晴らしくすることだ、と。

「Heal The Pain」も、「Heal the World」も、主語は、僕であり、君自身でありながら、Pain(痛み)も、World(世界)も、僕であり、君自身という曲なんですよね。今のポップスターの曲には、ホントこーゆー感じの無くなってますけど・・(悲)

そういえば、昨日偶然見た映画、ただ、ジョージの曲がいっぱいかかるというだけでなく、彼の曲が重要な場面のネタになっているというか、ジョージ・マイケルというアーティストの存在が、映画全体のテーマに欠かせないものにさえなっているという、2016年にアメリカで大ヒットしたコメディ映画なんですけど、えるちゃんさん、ご覧になりました?

そんなわけで、次はその映画についても書きますね!
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by yomodalite | 2017-11-25 23:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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