AY対談w「マイケルの印象ほか」

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akimさんとのおしゃべりの続き・・・


写真は引き続き「Searching For Neverland」から。


A:akimさん Y:yomodalite


A:まだ公開前の部分だけど、このあと、ビルとジェイボンの本の中で、ショッピングモールに行く話があって、モールの関係者に「マイケル・ジャクソンが行く」っていうと、大変なことになるので、誰かって聞かれたとき、「プリンスです」って答えたら、全然どうってことなかったみたいな話があったよね。


Y:あの話は面白いよね(笑)


A:プリンスが人気ないっていうんじゃなくて、プリンスに対して人はマイケルのように突進したりしないっていうことがね。マイケルは、プリンスの場合は、みんな彼に対して一定のリスペクトがあって、うらやましいっていうきもちもあるんだけど、一方で、自分への熱狂のようなものは、プリンスにはないっていう自負もあってw・・たしかに、熱烈なファンでも、なんとなくプリンスに対しては、彼をもみくちゃにするなんて出来ないっていう雰囲気があるっていうか、実際されてるところも見たことがないよね。


Y:プリンスは、マイケルみたいにたくさんセキュリテイ連れてないし、ペイズリーパークの外で、よくチャリンコに乗ってたり、コンサート終わってから、すぐまた別会場でパーティーやるとか、マイケルと違って、わりと身近に見られるっていうイメージもあるからかな?


A:うーん、前にプリンスファンのブログを読んだことがあって、彼女曰く、ファンだからこそプリンスに対して「きゃープリンス! I love you!」なんて軽々しく言えないって書いてあったのね。なんていうか独特のオーラがあって・・。なんかわかるような気もするんだよね(笑) そういうのメディア側も理解してて、プリンスに対しては確かにあんまり変な、どーでもいい質問したら出て行かれて二度と答えてもらえないんじゃないかっていうのがあって、あんまり失礼な態度をとらないっていうか。

マイケルは「I love you more」ってお約束を返してくれるから、ファンもエキサイトしやすい(笑)。ファンの熱狂は彼にとって嬉しいものだったろうし、慣れっこだったろうけど、プリンスと比べたら、メディアの彼に対する軽々しい扱いはね・・・。そこはマイケルにとっては、本当に納得できない部分だったと思うんだけどね。2008年にマイケルがレコーディング中にウィル・アイ・アムに、「どうして人は僕のことを、プリンスのような本格的なソングライターだと思ってくれないんだろう」って言ったらしいんだけど※、すごくそれが忘れられないの。切なくて(笑) まぁ、でもプリンスの場合は、小さいから、もみくちゃにされたら、本当にめちゃくちゃにされちゃいそうだしね。


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Y:小さいってことで、思い出したんだけど、マイケルと会った人の印象って、大小の印象がすごく幅広くない? 日本のテレビ番組で、マイケルがいつも使ってたキャピタルホテルの人が、マイケルの手は、女性のように小さくて、とか言ってて、他にも手が小さくて女性のようだったって言ってる人が多いように思うんだけど、実際マイケルの手は、手形とか見ても、全然小さくないじゃない。

身長190センチ以上で、体重100キロ以上がゴロゴロいるようなアメリカ人の印象だったら、マイケルが小さくてっていうのも、わからないでもないけど、日本人の平均的な体型と比べたら、別に小さくないのに、「女性のように手が小さい」って感じちゃうのは不思議だよね。

ビルやジェイボンも、触ると折れるんじゃないかとか言ってるんだけど、でも、例えば、身長185センチのR・ケリーは、「少なくとも8フィート(2m40㎝!)はあるように見えた」って言ってるし(笑)、巨漢のラッパー、ノトーリアスB.I.G.は、マイケルと会ったとき、自分が子供の頃からどんなにファンだったか、モジモジと身を縮ませるように答えてたり、少年隊の東くんも自分よりも身長高かったって言ってるよね。


A:マイケルの場合は、身長うんぬんよりも、声の印象なんじゃない?あれが、か細い印象に繋がるみたいね・・・「Smap×Smap」のときも、小さい声でしゃべってたよね。


Y:そう、あれも地声じゃなくて、ちょっとでも声を出さないように、声を大事にするために、あんな風にしゃべってたんだって今は知ってるけど、「Smap×Smap」のときは・・あれをリアルタイムで見てた頃は、ホントなんて言っていいか、わかんなかったもんね。これで終わっちゃうの、もう帰っちゃうの、ホント、どうしちゃったのかなって・・






A:今から考えると、貴重な瞬間だったけど・・・


Y:うん。サングラスなしだったの、ジャパンMTVアワードのときだけだったもんね。高視聴率の地上波番組で、サングラス外してくれて、スマップと会話してくれてたらね。少なくとも日本では誤解が解けてたかなぁ・・

今はMTVアワードの動画も見られるし、あのとき私たちが抱いた不安とか、あんまり理解されないと思うけど、「Smap×Smap」も、高額ファンパーティも、マイケル愛が100%の人の前でも、子供たちがいる養護施設でも、一切サングラスを外さなかったっていうのは、当時はものすごく不安を掻き立てられたんだよね。






でも、マイケルの後半生は、メディアが作り上げた疑惑によって、ことごとく妨害されたって思うファンは多いし、誤解されたことを弁解したいという気持ちも強いんだけど、メディアによって散々おかしな話を掻き立てられた、ある意味マイケルの先達とも言えるハワード・ヒューズのことを、マイケルは、自分と同じ「被害者」としてではなく、大きな仕掛けをした「自分の先生」だって言ってたのを読んだときは衝撃的だったなぁ(*)

Bad期にP.T.バーナムをお手本にしたことは、よく知られていることだけど、その発言をしたのは、2000年頃のことだからね。


不潔恐怖とか、隠遁生活とか、ヒューズの噂は、マイケルの「フェイク・ニュース」に流用されてるものが多いんだけど、レオナルド・ディカプリオが、ハワード・ヒューズを演じた映画『アビエイター』では、ハンサムで、超大金持ちの実業家でありながら、世界記録をもつパイロットで、映画監督としても成功した、まさにアメリカンヒーローといえるヒューズが、次第に精神に異常をきたして、人々から隔離した生活をするようになったことを、少年の心をもつ繊細な「被害者」として描いていて・・そんなところも、マイケルに同情した人々の感情と似てるんだけど、でも、マイケルのヒューズの捉え方は全然そうじゃなくて、むしろ、ヒューズ自身がそういったことも「仕掛けた」んだと。マイケルには色々な誤解を解こうという意思はなかったみたいなんだよね。




A:うん、そんな気がする。THIS IS IT に至るまでは、本当にやりたくなかったんだろうし、子供のためのクラシックを作ったりとか、創作意欲は常にあったけど・・



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Y:クラシックといえば、THIS IS ITと同時期に、クラシックのアルバムを作ってたことも、あんなにスケジュール的に大変だって本人も思ってた時期に、どうして平行してやろうとするのかなって思ったんだけど・・




A:創作をすること自体は、やりたいことで、やっても苦にならないんだろうね。


Y:ビルとジェイボンの本にも、ブラッド・サンバーグを呼んで、創作活動してたことについて、そんな風に書いてあったね。


A:ブラッド・サンバーグとは、裁判の前にいったん別れたんだけど、帰国後、またやることになったんだよね。あと、ラベル・スミスもよく家に来てたんだね・・・それと、ジェイボンが、子供の頃、ネバーランドに招待されてたっていうことを証言してくれたのもよかったよね。


Y:バーニー先生の息子の学校も招待されてたけど、地域も経済格差もありそうなジェイボンも招待されてたんだから、ホントにたくさんの子供たちを招待してたってことだよね。しかも、ただ、見学するんじゃなくて、あの遊具を全部使わせてたり、身体の不自由な子供たちも乗れるように、係のひとに特別な指導も受けさせていたり、動物もたくさんいるから、飼育する人も大勢必要だし・・・


A:乗り物だけじゃなく、食べ物とか何もかも無料だからね。


Y:そんな施設を10年以上もずっと運営するなんて、もう想像もできないような巨額のお金を投じてるよね・・にも関わらず、こういったことすべてを無視して、マイケル個人の浪費癖と、少年への異常な性癖が目的だったみたいな話にしちゃうんだからね・・。メディアってホント怖いわ。


あの裁判のとき、ファンが熱心に応援したかもしれないけど、これだけ永年尽くしてきた地元で、マイケルが起訴されることへの反対運動が起こったとか、全然聞かないもんね。マイケルにしてみたら、これだけ地元に貢献してきたのに、って気持ちはすごくあったと思うよね。裁判のときに、メゼロウが陪審員として選ばれた地元の人たちは信頼できる人たちだと感じたとか、マイケル裁判に使われた税金は究極の無駄遣いだって感じてた人も大勢いたとは思うんだけど、今のトランプに対する報道もそうだけど、この当時から、マスメディアでは決められた方向にはっきりと誘導するように、報道するようになったって感じ。


ネバーランドに子供を招待することは、1993年の疑惑以降もずっと続けられてきていて、バーニー先生の病院にマイケルが来たのは2001年だけど、その頃学校に行ってたバーニー先生の子供たちなんかも、ネバーランドに招待されることを、すごく楽しみにしてたわけだし、そういった「おとぎ話」のように夢のあることを、一部の大人たちが疑ったことで、ぶち壊されたり、これ以上ないってぐらい泥を塗られたっていうのは、本当に悔しいし、無実になったあとも、謝罪もなければ、反転するような報道もなかったってことで、私の中では、メディアへの信頼が完全になくなったなぁ。


A:わかる。あたしも本当にそこんところは納得いかないもん。そういう意味で、この本もファン以外の人が読んでナンボだよねって思うよね。読んでほしいよ本当に。それと、まだ観てないから、どういう出来なのかまだわかんないんだけど、マイケルのインパーソネーターとして有名なナビが主演した番組、どこに焦点をあてて作られたのか、知りたいよね。ビルとジェイボンはTwitterで、感想聞かせてねって言ってるし、この本を元に製作されたんだよね。ナビは、グラサンかけて、遠目にみるとマイケルにすごく似てるからね。



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ナビとビル役の俳優


Y:そうそう、近づいちゃうとね、マイケルに似せようっていうのは、もう絶対に無理なんだけど、ナビは、パフォーマンスだけじゃなく、普段の動き方とか仕草とかも、すごく研究してるって感じだもんね。


A:予告編で見たんだけど、グレイスが子供たちを抱っこしてて、そこにいたマイケルを演じてたナビを見たときは、すっごく似てるなぁって思った、流石ナビだって。


Y:グレイスと言えば、今まで乳母と言うだけじゃなく、高い教養があって、子供たちの教育係としても素晴らしい人なんだとは思っていたけど、マイケルは、彼女のこと「ナニー(乳母)」じゃなくて、「ガバネス(住み込みの女性家庭教師)って呼んでて、相当な額を支払ってたみたい。



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(右)グレイス(左)番組でグレイス役のひと


ただ、グレイスは「住み込み」じゃなくて、ボディガードたちもみんな知ってるような超セレブが住んでる高級マンション(Turnberry Tower)に、レイモン・ベインよりも前に住んでたっていうのは、ちょっとびっくりしたかも。


一番小さな部屋でも、2つはバスルームがあるっぽい。

http://www.turnberrytowers.com/amenities/


A:私も、住み込みかと思ってたけど、通いだったんだなって・・でも、マイケルも通いにしたかったんだろうね。カシオ本にもあったけど、子供たちにとって、自分以上の存在になって欲しくないっていうかね。でも、マイケルが亡くなったあとも、グレイスがしばらく居たのは、子供たちにとっては良かったよね。マイケルがいなくなって、グレイスまでいなくなったら、子供たちにとって、大変すぎるもんね。


Y:一回いなくなったけど、キャサママが、呼び寄せたんだったんだよね。


A:今、彼女がどうしてるのかは知らないけど、でも、とにかく、マイケルの元で働くっていうのは大変なことだよね。複雑っていうか、私は、従業員であろうが、なんであろうが、マイケルの側にいたら保たなかったような気がするな。絶対ある日クビになるパターン(笑)


Y:私もーー!。今まで、午前二時とか、三時に「平気で」電話かけてきてたのにぃーって泣いてる自分が見える(笑)


A:バーニー先生の場合は、「バーニーもう寝てた?」とか、「ちょっと話を聞いてくれる?」みたいな感じだったから、まだしようがないなって感じだけど、ちょっとでもビジネスに絡んでたら、午前二時とか、三時に、「あれはどうなったの?」とか、「これはどうなの?」とか、普通に言われるわけだからね。


Y:で、なんか気に入らないことがあってクビになったら、アメリカでは突然クビになるって普通みたいだけど、そりゃ、まだ支払ってもらってないお金があるとか、怒鳴り込んでくる人がいるのも、わからないでもないよね、・・・そういえば、バーニー先生には、帰国後連絡してないんだよね。あれだけ親しく付き合ってたのに。


A:あーーーーー。


Y:わたしね、やっぱり、マイケルって人と別れるのが好きなんだと思うんだよね。なんていうかな、変化し続けていたいっていう気持ちが強いっていうか、同じ人とずっと付き合っていたら、もうそこで「終わってしまう」みたいな感覚があるんじゃない。次々といろんなところに行っても、結局、マイケルって誰とでも仲良くなれるしね。


だから、ビルとジェイボンが、マイケルには友達といえるような人はいなかった、とか言ってたけど、この時期、マイケルは、子供の服を洗濯したり、ご飯も作ってるし、「家庭」のことをこれだけやってて、ことごとく断ってはいるものの、仕事関係のミーティングもいっぱいあったわけだから、いわゆる普通のひとが必要としてる「友人」みたいなのって、必要なかったと思うんだよね。天から与えられたような仕事をしている人って、マイケルほどの天才じゃなくたって、みんなそんな感じだし、ことさら、それが「孤独」ってこともなかったと思うんだよね。


A:そうだね、私はバーニー先生の場合は、医者ってことが大きかったと思うんだよね。


Y:うん、私もそう思う。


A:単にあのひとが、そのへんの雑貨屋さんだとか・・・アンティークショップを営んでいたとしてもね、とにかく普通のひとだったら、どうだったろうって思うよね。


Y:それと、自分の子供たちにとって、ちょうどいいぐらいの年齢の息子がいたってこともあったんじゃない。それで、アンテイークの家具なんかの趣味があって、なおかつ、医者だった、と。この3つが揃っていたことが大きくて、中でも、医者っていうのは、すごく重要だったと思うなぁ。


A:バーニー先生は、あの本の中では全然書いてないけど、マイケルに処方してたのは事実だしね。

__________


(*)MJ:ハワード・ヒューズは自分の所有するホテルの最上階にいるって、みんなが言ってた。そのフロアにずっといて下りてこない。暗がりの中、部屋の隅っこのベッドにいて、爪や髪をこんなに長く伸ばして、点滴に繫がれてるってね。

そんな風に、脳はおかしな考えを色々かき集めて、とんでもない話しを作り上げる。僕はそういうのが大好きだから、ハワード・ヒューズのことも大好きなんだ。彼は大きな仕掛けをしたからね。僕にとって、彼はある意味、先生なのかもしれない。

こんなことを話すのは、初めてなんだけど、ハワードのことが大好きなんだ。彼は天才だよ。人を操る術っていうか、彼はみんなが興味を持ってしまう方法を知っていて、P. T. バーナムもそういったことが得意だった。(『MJ Tapes』より)




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by yomodalite | 2017-06-22 08:59 | MJ考察系 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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