映画『この世界の片隅に』監督:片渕須直

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町山智浩氏が本年度の町山大賞に認定するなど、前評判は上々で、公開日も異例の超満員・・というニュースを聞いていたので、座席予約が可能な3日前にチケット予約して見に行きました。

少し早めに劇場に着いたので、本を読みながら待っていたのだけど、開場時間になってあらためて周りを見渡すと、アニメ映画なのにびっくりするほど高齢者の観客が多い。

例のごとく映画の内容をまったく知らなかった私は、『あまちゃん』ファン?(主役の声を演じているのは能年玲奈改め、のんさん)とか、呆けた理由しか思いつかなかったんだけど、

映画が始まると、最近のアニメ作品とはちがう『まんが日本むかし話』を思い出すようなのどかさで、主人公は、私が子供の頃の少女マンガよりももっと昔風の(あとで思い出したけど、チッチとサリーの「小さな恋のものがたり」!)、ちっちゃい眼をしたドジな女の子「すず」。

でも、のどかな・・と思えた物語が描こうとしているのは、昭和10年以降の広島の話で・・すずは、昭和19年(1944)に、広島市江波から、軍港のある呉に嫁いでいく。

戦火が徐々に激しくなっていく時代を、日々の暮らしを通して描いた女性目線の映画は目新しくはないのだけど、今とは違う結婚観や、幼なじみとの淡い恋心も・・これまで見た映画よりもずっと新鮮で、

何もかもがイマドキでない物語の主役を演じている能年玲奈は声優という枠をはるかに超えた存在感で(天才としか言いようがない)、実写映画のリアルさとはまた別の、絵でなければ描けないディティールで、世界の「片隅」が描かれていく。

使用された音楽はすべて「コトリンゴ」で、一番最初に流れるのがこの曲。





調べてみたら、片渕須直監督(大阪府枚方市)も、コトリンゴ(大阪生まれ)も、のんさん(兵庫県)も、全員関西出身で、そんなところも納得してしまう「中央」とはちがう感覚の映画でした。

『君の名は。』のとき、普段アニメ映画を見ない人にも!と思ったけど、
この映画は、一度もアニメ映画を観たことがない人にもオススメ!



映画の内容や見どころなどを
きちんとチェックしてから見たい人へ




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Commented by YY at 2017-02-21 19:07 x
遅ればせながら、この世界の片隅に観て参りました!観に行くと決めてから、献血ルームで原作の漫画の上中下の何故が中下しか無かったのですが、気になりすぎて読んでから、数日後映画館へ足を運びました。こちらの地域では上質なマイナー映画を多く上映する素敵な映画館が有りまして、殆どはこちらを利用するのですが、この世界の片隅にも、大きな映画館ではなく、その映画館でと待ってから観るという方も多いと書いてあったけど、15人も居ないくらいでした。毎回その映画館の存続を心配しております。応援してます!
てなわけで、この世界の片隅には、私には嗚咽の感動作?なんと表して良いのかわからないけど、泣きました。皆が笑って暮らせるって、本当に有り難いことであり、一番の幸せなんだな。
いつも、素敵な映画の紹介ありがとうございます!
Commented by yomodalite at 2017-02-22 14:06
この映画はホントに評判がいいですよね。私は最初ひとりで見て、そのあとダーリンを誘って2回見ました。とても細かい点まで描かれているので、2回目も新鮮な気持ちで見られました。

>原作の漫画の上中下・・・

そうそう、原作も素晴らしいみたいですね。遊郭の女性との関係とか、映画では描かれていない物語がたくさんあるとか・・

ああ、今すぐ原作読みたくなってきちゃいました!
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by yomodalite | 2016-11-17 07:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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