映画『永い言い訳』監督:西川美和

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映画館で邦画ってこれまではあまり観ていなかったけど、ブログには書いてないものの、『シンゴジラ』や『怒り』も映画館で観たし、今後ますますその傾向は強くなりそう・・

というわけで、今週観た映画の2本目は、西川美和監督の『永い言い訳』。

* * *

テレビにも頻繁に出演する作家の主人公には、美容師の妻がいる。

売れないころからの習慣なのか、妻は夫の髪を切っている。

「衣笠幸夫」という本名へのコンプレックスは、男を作家らしくねじれさせ、女はそれをスパスパと切っていく役割のよう。

男は当然のように妻に不満を抱き、妻が女友達と旅行に出ると、家で別の女を抱いていた。

そんなとき、乗っていたバスが事故に遭い、妻は友人と一緒に亡くなってしまう。

そこからの夫の行動が「永い言い訳」として描かれている。

友人にはふたりの幼い子供がいて、夫は作家とは正反対ともいえる長距離トラックの運転手。まったく共通点がなさそうなふたりは、子供を通して急接近することになって・・・

映画のキャッチコピーは、

妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。

でも、愛しはじめたものが何だったのかは、観る人によるのかも。

同監督の『ゆれる』と同じように、この映画も個性の異なるふたりの男性の話で、こういった心理をよく描いてくれたと感じるのは男性の方が多そう。

一方で、これまでも、女性は物語の外に置かれていることが多く、男性への目線の中に、父親コンプレックスを感じないのも、女性クリエイターとしてめずらしい個性のような・・

私は西川美和氏の小説も読んでみたくなりました。

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by yomodalite | 2016-10-29 07:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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