和訳 “Invincible”

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今回は、アルバム「Invincible」のタイトルソングを和訳します。


本当はシングルだけでなく、アルバムタイトルも「Unbreakable」にしたかったという話もあったりなかったり・・・という件については、「Unbreakable」を和訳するときに持ち越すとして、


この曲も、例のごとく誰が誰に言っているのか、混乱するところがある歌詞ですよね。


アルバムタイトルでもあるので、「Invincible」は、マイケル自身のことかと思って歌詞を読むと、インヴィンシブルなのは彼女ということになっていて(she's invincible)、では、自分を無視するツンデレ女に惹かれてしまう心情を歌にしているのかと言うと、そんな恋心を歌っているようには聴こえない。


やはり、これも恋愛がらみの曲ではないのだと思います。


何をどうやっても、自分を理解せず、受け入れようとしない「彼女」は、マイケルの恋愛対象ではなく、例をあげれば、音楽評論家とか、ジャーナリスト、TVレポーターなどの存在を思い浮かべるとイメージがつかみやすいと思います。(ラップ部分では、芸術の女神という側面もありそう)


そして、そのインヴィンシブルな「彼女」以上に、なぜかw言及されている「彼」は、マイケルと比較されるような存在・・・私は、ここに「プリンス」を当てはめてみると、しっくり来るのではないかと思います。


マイケルの何世代にもわたるアーティスト生活を支えたのは、彼の並外れた歌やダンスの才能とそれにすべてを賭ける情熱、そして世界中の人々への愛・・・だけでなく、彼が世界一負けず嫌いだったからではないでしょうか。


自分なら、これまで誰も到達できなかったような世界一のエンターティナーになれる!


そう信じた彼は、実際にそれを成し遂げたあとも、未来永劫その座に君臨することを望んだという点でも、スゴいとしか言いようがないんですが、同時代的にはもっとも力強くそれを阻もうとしたのが、プリンスだということは説明するまでもないと思います。


he's buying diamonds and pearls,・・これは、プリンスのアルバムタイトルで、シングルヒットもした「Diamonds and Pearls」を思い出します。he's taking you all across the world, では、やはり、プリンスのアルバム「Around the World in a Day」のタイトルソングが浮かびます。これは、君を1日で世界一周の旅に連れて行く・・みたいな歌詞で(笑)、So many trips とか、「旅」と訳してある箇所は「ライブツアー」を思い浮かべてくださいませ。


青字のRap部分は、子分wに言わせていることなので、マイケルが言わないような言葉遣いにしてみました。


実際に、二人とも最後までお互いを意識していたことは間違いなく、プリンスにも、しばしば、マイケルを意識していると思われる曲があるんですが、マイケルも、こっそりプリンスをディスっていた(笑)と思うと、このトリッキーな曲がますます味わい深くなるのでは?







“Invincible”


[Verse 1]

well… well…

If I could tear down these walls that keep you and I apart

I know I could claim your heart and our perfect love will start

But girl you just won't approve of the things that I do

When all I do is for you but still you say it ain't cool

If there's somebody else, he can't love you like me

And he says he'll treat you well, he can't treat you like me

And he's buying diamonds and pearls, he can't do it like me

And he's taking you all across the world, he can't trick you like me


さて、さて、

君と僕を隔てるいくつもの壁を壊すことができたら、

僕は君の心を取り戻し、僕らの完全な愛が始まるだろう

でも、ガール、君は僕のすることをまったく認めようとはしない

僕のすることは全部君のためなのに、君はそんなのダメだって言う

他の誰だろうが、僕のように君を愛することはできない

彼が君にごちそうすると言ったって、僕のようにはできない

彼はダイヤモンドや真珠を買ってくれるかもしれないけど

僕のようなやり方はできない

彼は世界のどこにでも君を連れて行ってくれるかもしれないけど

僕のような芸当は出来やしないさ


[Chorus]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


[Verse 2]

Now many times I've told you of all the things I would do

But I can't seem to get through no matter how I try to

So tell me how does it seem that you ain't checking for me

When I know that I could be more than you could ever dream

If there's somebody else, he can't love you like me

And he says he'll treat you well, he can't treat you like me

And he's buying diamonds and pearls, he can't do it like me

And he's taking you all across the world, he can't trick you like me


君には、僕がしたいことはすべて話しただろう

でも、どうやったところで君には通じないし

君は僕が言ってることを調べてみようともしない

僕を知れば、僕が君が今まで思い描いた以上だってわかるのに

他の誰にも僕のように愛することなんてできない

彼が君にごちそうするって言ったって、僕のようにはできない

彼がダイヤモンドや真珠を買ってくれたって、僕みたいにはできない

彼が世界のどこにでも君を連れて行ったところで、僕のような芸当はできない


[Chorus]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


Now some way I'll have to prove all that I said I would do

Giving you everything, fulfilling your fantasy

Then maybe you'll change your mind and finally give in in time

Then I'll be showing you what other men are supposed

To do for you my baby


僕は、自分がこれからやることをなんとか証明してみせるよ

君が夢だと思っているようなことをすべて満たしてあげる

そしたら、君はようやく心変わりして負けを認めてくれるだろう

僕は、他の男がしそうなことはすべて君にみせてあげられるよ


[Rap]

Yo, mami, stop the fronting, I'm real with mine

All the things that I promised, I'll fulfill in time

Chains and the bracelet, got the realest shine

So many trips, ya'll have jetlag and still be fine

You can trip, but this money ain't long enough

He can spit, but his game ain't strong enough

Now the way you resisting, this ain't cool

It's like nothing seems to work, she's invincible


よぉ、上辺だけなんてのはナシだぜ、俺のはマジだから

約束したことはすべてやってやるよ、近いうちにね

ネックレスもブレスレットも、超輝いてるやつを手に入れたぜ

お前は、たくさん旅し過ぎて、時差ぼけしてるけど、まだ元気だろう

ただ、旅は出来ても、金は長続きしそうにないね

悪態つくことはできても、勝負強さが足らねえんだよ

おめえの反抗の仕方は、クールじゃねえな

てめえがやったことなんて無いのと同じ、彼女には通じない


[Chorus][X3]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


(訳:yomodalite)




☆こちらは補足記事です。

和訳 “Invincible” の補足と「Cream」と「This Is It」の類似



Prince - Diamonds and Pearls






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Commented by デイビット・T・アバクロンビー at 2016-09-08 05:13 x
はじめまして。プリンス・ロジャー・ネルソン派です。
たまたまこのブログが検索で引っかかり、マイケル・ジャクソンの熱心なファンの方がプリンスのことを紹介して下さっているのを知り、嬉しいなと思ってこうして書いております。

プリンスファン(以下、プリ派)といえど、マイケル・ジャクソンがあって、プリンスというアーチストの芽が出たと思っています。

当然、マイケルやジャクソンファミリーの音楽もよく聴いていました。

プリンス自体が「オレを知りたかったらCDを買え。ライブを聴きに来い」と言っていたので、ジャクソン・ファミリーにまつわる醜聞や私生活のゴシップ記事をあまり見ないで、なるべく音楽だけで評価していました。

プリ派のくせに、マイケルとプリンスどちらを薦めるかときかれれば、「マイケルはやっぱり超一流、どこから見ても絵になるしカッコイイ」と周囲に言っていたりします。

J5時代のデビュー時の「I Want You Back」はもちろん、ソロの「ベン」あたりはもう、ポップ音楽史上5本の指に入れたいくらいの名曲と認めています。

と、プリ派のくせにMJの話のほうになってしまう自分自身が不思議ですが(他のプリンスファンも、MJやジャクソンファミリーを避けている人なんていないと思います)。

プリ派の仲間に、コソッと「女子向けプリンス動画」のページを紹介してみたら、静かに支持してくれました。

私はネットを国際交流のツールとして使っているので、こうして日本のブログに書き込みするのなんてすごく久しぶりです。

MJのファンの方々にエールを贈りつつも、妹ジャネットはミネアポリスサウンド=プリンス音楽の後継者のようなものですから、彼女の支持派変わらずやっていこうと思います。

All the little babies, sing around the world
Commented by yomodalite at 2016-09-08 20:27
初めまして、アバクロの社長さんw、コメントありがとうございます。

プリ派はMJも好きという人が多いですが、MJ派はプリンス聴かないという人が多いですよね。

また、MJ派はジャネ派であることがほとんどですが、私は、ジャネットにも、マドンナにもまったく関心がなく・・・MJとプリンス以外のことばかり考えています。

>コソッと「女子向けプリンス動画」・・

プリ派の人にはそーゆー視点はいらないとお叱りを受けるかもと思ったんですけど書いて良かったです。NPGの人が相変わらずしっかり仕事してるので、もうほとんどの動画が消えてますが。

MJファンには、最近の殿下のエレガントさとか、MJよりもピーターパンぽいところとか、少年のようにキュートなところだけではなく、プリンスを通してMJを見ると、また違った視点が見えて面白いんじゃないかと思ってます。

このブログでは、MJについても、プリンスについても、ファン同士でも語りにくいことを書いていきたいと思っています。また機会があればのぞいて見てくださいね。
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by yomodalite | 2016-07-19 09:23 | マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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