映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』

リップヴァンウィンクルの花嫁 [DVD]

黒木華,綾野剛,Cocco/ポニーキャニオン



久しぶりの岩井俊二監督の映画。長編実写映画としては12年ぶりだからか、公開前の広告期間の長いこと長いこと・・・いつになったら観られるのっ!とヤキモキしていた私は、始まったら始まったで、最初のレディースデーまで待って観に行くレベルの岩井監督ファンなんですが・・・

事前に情報を知りたくない私は、主演が黒木華だという以外は、なにも知らなかったのですが、前日、ダーリンに、明日『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見に行くって言ったら、

「『野獣死すべし』って映画見たことある? その映画で松田優作が、リップヴァンウィンクルの話をする場面が、すごく怖くてさ・・・」

調べてみると、それはこんな場面・・・




(松田優作が演じる伊達が、刑事の室田日出男に言うセリフ)「リップヴァンウィンクルの話って知ってます?いい名前でしょ?リップヴァンウィンクル、彼ね、山に狩りに行ったんですよ。山へ狩りに・・そこでね、小人にあったんですよ。なんていう名前の小人だったかは忘れましたがね、ずいぶん昔の話だから、とにかくその小人に会って、ウィンクルは、お酒をご馳走になったんですよ。そのお酒があまりにも美味しくて、どんどん酔ってしまったんです。そして夢を見たんです。眠りに落ちて、夢を見たんです・・
『リップヴァンウィンクル』は、アメリカの小説家ワシントン・アーヴィングが書いたアメリカ版の「浦島太郎」で、主人公のリップヴァンウィンクルが戻ってきてみると、友人も妻もみんな居なくなっていた、というお話。時代遅れ、とか、眠ってばかりいる人、という意味があるそうで・・・

ちなみに、この本はマイケルの書棚にもあった本で、映画を観る直前に読み返していて『リップヴァンウィンクルの花嫁』は、この主人公に置いて行かれた「妻」の話なのかな?

と想像していたんですが、上映中はそんなこともすっかり忘れ、主人公がLINEのようなサイトを使いだすと、ニックネームの、クラムボンや、カムパネルラに幻惑されて、ああ、そーゆー話になるのか・・と思い、それで、実際にそーゆー話になったあと、「リップヴァンウィンクル」が登場して、Coccoがちょっぴり歌い、ちょっぴり踊り・・そして、ああ、そー来る、そうだよね、岩井監督だもんね・・・なんて観ていると、やっぱりそーゆー展開になって、岩井監督らしいわ・・なんて観ていると、最後は、あ、そーゆー風に終わるんだ。みたいな。ってどんな「みたいな」か、さっぱりわからないと思いますがww

とにかく、岩井監督ファンにとっては、ある意味予想通りであり、公式サイトで使用されているメンデルスゾーン以外も、誰でも聞いたことがある同じようなテンポのクラシックの名曲が全編通して流れる中、不思議と飽きることなく、次から次へと岩井ワールドに嵌められていくあっという間の3時間(上映後に見た情報サイトで3時間だったことを知って驚きました)。

春の眠さと、鼻炎薬の両方で眠い私を、なぜか目覚めさせる映画でした。

主演は黒木華さんとありますが、綾野剛さんも同じぐらいの存在感で、数多くの出演作の中でも、この映画の綾野剛がサイコーと思う人も多そう。かつてもっとも泣いた(周囲が引くほどの嗚咽レベルでw)映画が『笑の大学』だという私の涙腺は乾いたままでしたが、上映後の館内にはすすり泣きする方もチラホラ・・・それと、エンドロールで「アレっ」と思ったのだけど、森下くるみさんは、どこで出演されていたのかな・・・次回は、そこに気をつけて見なくちゃ・・

この映画への評価:クラゲが好きな人にお薦めしたい映画



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Tracked from 日々のんぽり at 2016-10-12 23:59
タイトル : 岩井俊二「リップヴァンウィンクルの花嫁」
 映画公開前に読んでしまおうと思って、積ん読に上げておいたら、読みたいアレやコレやがあって、結局、棚上げになり、気付くと映画の上映も終わっていた。  がっくりしてたら ...... more
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by yomodalite | 2016-03-31 12:03 | 映画・マンガ・TV | Trackback(1) | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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