映画『スローターハウス5』

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急に寒くなって、ついに、本当に冬がきてしまったような日、ヴォネガットの作品をもう一度読んでみるときの参考になるかも。。と思って録画してあった作品を観た。

まったく期待なしで、見始めたのだけど、雪景色の中を、主人公のビリー・ピルグリムが駆けていくオープニングクレジットの場面で、グレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」が流れて、一気に世界に吸い込まれる。

原作は、探せば文庫があるはず。というぐらいで、あまり覚えているとはいえないのだけど、映画は、小説の幾分ハチャメチャな展開に、明快な筋を通していて、こんな内容だったとは・・と思ってしまったのは、原作を読んだ頃、この映画の背景とか、作者の気持ちとか、聖書の知識とか、まるでわかっていなかったからなんでしょう。

十代の頃に読んだ海外小説って、つくづく、そういうことが多い。

とても1972年の映画とは思えないほど、まったく古びてなくて、今の映画にはない新鮮な感覚もあって、とにかく、ものすごくよく出来た映画だなぁ・・と思って、監督のことを調べてみたら、『スティング』とか、『ガープの世界』を撮ったジョージ・ロイ・ヒル監督でした(汗)

グールドの「ゴルトベルク変奏曲」は、オープニングだけでなく、何度かかかるのだけど、この予告編の音で、いつ録音されたものかわかる人ーーーー!!


(1:00〜から
ちなみに、この「予告編」の映像は本編の良さを全然生かしてない)




ドレスデン爆撃についても、まったく考えたことなかったけど、ゴルドベルグが使われたのも、そのあたりに関係あるのかなぁ。。







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Commented by mitch_hagane at 2015-12-18 17:25
>グールドの「ゴルトベルク変奏曲」は、オープニングだけでなく、何度かかかる...

もちろん1955年の録音なんですが、(1981年の再録音はまだ時が来ていない-笑)、この映画に使われた、グールドの演奏はまとめられて、一枚のCDになっています。

「Music from Kurt Vonnegut's "Slaughterhouse-Five"」(1972年リリースです)

むろんGlenn Gould Remasteredをお買い求めになれば、このCDも入っております。(笑)
Commented by yomodalite at 2015-12-18 21:45
みっちさん、待ってました!ありがとうございます(嬉)

1955年のものと、なんか違ってるように聞こえて、youtubeに1959年っていうのもあったりしたので、1955でもヴァージョン違いとかあるのかな・・なんて思ってました(汗)

ってことは、これはやっぱり1回しか録音されていない1955年盤で、「Music from Kurt Vonnegut's "Slaughterhouse-Five"」は、この映画のサントラなんですよね? それなのに、「Glenn Gould Remastered」に収録されてるんですかぁ??

いや、それはないか。。1955年と81年のゴルドベルグが収録されてるんですよね? もしかしたら、コンサート盤が入ってるなんてことはないんですか? みっちさんがブログアップしてくださった写真を、またじっくり見てるとこなんですけど。。。だって、高価で場所も取りそうなボックスセットなのに、全然詳しく内容かいてあるとこないんだもん。。
Commented by mitch_hagane at 2015-12-18 22:15
はい、この手の話は、正確に書こうとすると、すごくややこしいのです。(笑)

まず、グレン・グールドがコロンビア(後のCBS SONY)で録音したセッション録音のゴールドベルク変奏曲は、①1955年(これがデビュー盤)と②1981年のステレオ再録音の2種類だけです。
細かく言うと、③1968年に1955年録音(モノーラル録音)のを、電気的に疑似ステレオ化した盤が出ています。

それ以外に、グールドも1964年までは演奏活動(コンサート)をやっていましたので、例えば1959年にザルツブルク音楽祭で弾いたゴールドベルク変奏曲の録音なんてのが発売されてますね。
他にも、海賊盤みたいなのだと、まだあるのかもしれません。

だが、いずれにせよ、映画に使われた音楽は、グールドが映画のために弾いたのではなく、コロンビアの既存の録音を使ったという話です。ゴールドベルク変奏曲と(バッハの)ピアノ協奏曲3番と5番ですね。
それで、映画が出た時に、映画に使われた部分だけを集めた編集盤④が発売された(1972年)というわけ。

「Glenn Gould Remastered」には、①②③④は入っています。1959年ザルツブルクは当然ながら、入っていません。
Commented by yomodalite at 2015-12-19 11:05
>正確に書こうとすると、すごくややこしいのです。

大変なお手数をおかけして・・・

でも、これで、ようやく映画の音の疑問がわかっただけでなく、すごく気になってはいたものの、イマイチわからなかった「Glenn Gould Remastered」の内容についてもわかって、、

本当にありがとうございますっ!

それにしても、①②③④全部入っているとは・・・ますます、もうっ!って感じです(大泣)

みなさま、「Glenn Gould Remastered」については、

http://mitchhaga.exblog.jp/25043209/ 

こちらをご覧くださいませ。
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by yomodalite | 2015-12-18 08:34 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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