映画『僕たちのアナ・バナナ』監督:エドワード・ノートン

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オバマ大統領が同性間結婚を支持し、連邦最高裁判所は、同性婚をアメリカの全州で合法だという判断をした。というニュースを見て、これは「共和党つぶし」ではないかと思ったんですね。前回のロムニー候補はモルモン教徒でしたが、今後、共和党の候補者はますます人選に苦慮することになると。

ただ、これまでの保守派とリベラルという枠組みが壊れて、それぞれの支持者にねじれが起きているのは、日本だけでなく、世界的なことで、これは二大政党の話というよりは、建国の理念や、一神教の根本を見直すという動きなのかもしれません。

最近、フランシスコ法皇が、教会史上初めて、夫婦を聖人として認定するという発表もあって、カトリック教会の周辺も熱いのですが、こちらも、カトリック神父の妻帯を認めるための布石なのではないかと思いました。

イスラム教徒の増加に反して、現在キリスト教はカトリック、プロテスタント共に信者が激減し、現在のフランシスコ法皇は、改革を担う人物として期待されていて、今後のカトリックの巻き返しには、興味津々な私なのですが、米国に多いプロテスタント系は、宗派がありすぎて、ひとつにまとまるのがむずかしく、同性間の恋愛禁止や中絶を、政治家を選ぶ基準に考えてきた勢力は、これにより、力を削がれていくのか、あるいは、新たな目標をみつけて、ひとつにまとまろうとするのか、そこも、興味深いなぁなどと思っていたところ、

偶然にも、マーロン・ブランドの晩年に共演した俳優の監督作として、ジョニー・デップだけでなく、エドワード・ノートンの監督作も見てみなくちゃと、いう動機で、『僕たちのアナ・バナナ』を観てみたら、

この映画は、アイルランド系のカトリックの神父と、キャリアウーマンと、ユダヤ人のラビの3人の男女による、ニューヨークを舞台にした「トレンディドラマ」で、カトリックと、ユダヤ教の宗派を超えた友情とか、それぞれの信者を改革していく様子が描かれていて、2000年の映画ではあるものの、自分的にはなんだかタイムリーな話でした。

マンハッタンで育った、ジェイク(ベン・スティラー)と、ブライアン(エドワード・ノートン)、そしておてんばな女友達アナ。アナがカリフォルニアに引っ越した後も、ジェイクとブライアンは大親友のまま、幼い頃から神学に興味をもっていたふたりは、それぞれ、ユダヤ教のラビと、カトリックの神父になる。

これまでの伝統や、宗教の垣根を破り、教会の改革派として大人気の聖職者となったふたりの元に、ビジネスウーマンとして成功したアナがニューヨークに戻ってくる。禁欲が第一条件である神父とちがい、結婚することで信頼され、会堂(シナゴーグ)をまかされるラビの元には女性が集まり、ジェイクは彼女たちともつきあい、ニューヨークにいる間の関係として、アナともつきあうようになる。。。

『僕たちのアナ・バナナ』の原題は、Keeping the Faith で、音楽は名画作曲家として、MJも大好きなエルマー・バーンスタイン。

宗教や人種間の問題になじみがない日本人にとって、あまり共感をよばない内容ではあるものの、すばらしい俳優陣を揃え、甘いというよりは、あえて、シニカルさを抑えた上質なドラマだと私は思いました。




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by yomodalite | 2015-07-03 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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