2014年 12月 16日
砂袋と黄金像とリベラーチェ。。。 |
11月から今日まで映画館では、『ニンフォマニアックVo.2』、『トム・アット・ザ・ファーム』、『インターステラー』を観たんだけど、『インターステラー』については「登場した詩」について書いたし、
『ニンフォマニアックVo.2』は、予想通りの鬼畜な展開だったけど、心の準備が出来ていたのと、絶対に丸くならないという監督の心意気のせいなのか、不思議と鬱な気分にはならず、やっぱりトリアーの今後には眼が離せないと思い、
『トム・アット・ザ・ファーム』は、若い頃のジョニー・デップや、トム・クルーズがミックスされているようなルックスにして、20代前半で、監督・脚本・主演までこなすグザヴィエ・ドランに惹かれて観に行ったら、冒頭すぐにガブリエル・ヤレドの音楽が響いて、音楽だけ良すぎるのでは?と心配になったものの、映像もそんなに負けてはなくて、ドラン監督のデヴュー作の『マイ・マザー』も現在レンタル中(まだ観てないけど。。)
で、、
結果から言えば、さっぱりわかりませんでしたw
「Billie Jean」のSF制作のときも、全てを黄金に変える “Midas touch” がコンセプトにあったと監督が語っていたり、「Remember The Time」では、エジプト王の前で、砂袋から取り出した砂が黄金になり、金の像になって、そこから、マイケルが現れるという展開とか、MJが石とか砂が金に変わるのが好きな理由は、まあまあわかってるつもりなんですけどぉw、
レイダースのシーン、そんなに何度も語りたいかなぁ。。(-_-;)
以前観たときも、あまりの音楽のウルサさw(名曲なんだけど)に耐えられないわ、ゲーム感覚の展開や、ナチスもアークも結局どうでもいいやん。みたいなストーリーにも耐えられなかったんだけど、今回もやっぱりダメで、MJと私の間にある、深い深い溝を感じる(=_=;)
『恋するリベラーチェ』は、Sam ChennaultのMJ追悼記事で、初めてその名前を知った、エルヴィスにも影響を与えたと言われる偉大なエンターティナーへの興味から観たんですが、
ソダーバーグが描いたリベラーチェは、現代の少し頭のイイ大学生がエンターティナーに対して「こんな風に思っていればいい」という見本のような感じで、ストーリーは愛人が書いた暴露本が基本になっている。
現代では、男女の愛を表現しようとすると、様々なハラスメントの呪縛を通過する必要があって、ほとんど不可能になりつつあります。同性愛はもちろん批判されることではありませんが、パートナーが妊娠しないため、セックスを純粋に楽しめ、憎しみや、お金儲けから法的に訴えるにはリスクがあるという現代の若者の「切実な理由」も加わって、もはや、バイセクシャルは「マイノリティ」ではなく、映画の素材としてオイシいのでしょう。
今のわたしには、マイノリティや、ハラスメント、虐待という「切実な問題」も、愛の問題ではなく、米国発の「ビジネス」であり、精神科学を利用した思想の破壊や、人間的成長の阻害といった側面の方が、より深刻に感じられます。
MJも、もちろん同性愛について差別も偏見ももっていませんでしたが、そういった、みんながゲイになってしまう状況については危惧してました。(MJTapesでの会話)
同性愛のことを決して肯定しなかったリベラーチェのことを不満に思うゲイの方も多いのかもしれませんが、性的嗜好にばかり、注目が集まり過ぎることや、自らの嗜好を表明したり、分類化されることで、愛の自由が損なわれると、リベラーチェや、その他のアーティストは考えていたのではないでしょうか。私はアーティストがカミングアウトするのは「作品」だけでいいように思います。
とにかく、映画ではリベラーチェについて、よくわからなかったので、少しだけ、ネット検索してみたところ、「マイケル+リベラーチェ」でヒットする情報は多いものの、そのすべてが、マット・ディモンが演じていた人が、マイケルについてTVで語ったことばっかりで、、(溜め息)。
また、1987年にマイケルがリベラーチェについて語ったインタヴューというのもあったのですが([Liberace] is like my guardian angel…)、怪しい匂いがしたので、出所を探ったところ、イギリスの「Psychic News」というタブロイド雑誌で、霊言wというか、、フェイクですね。
私には判断出来ませんが、こちらの「とてもとても素敵なブログ」によれば、MJがリベラーチェを描いたという、こちらの絵も「FAKE」のようです。
「MJ研究資料」のメモの中には、まだまだ観るための気合いが入らない、モノクロ映画とか、日本版がないのとか、いっぱいあって、本物だってときどき「☆ん☆り」しちゃうのにぃ… ww
by yomodalite
| 2014-12-16 18:44
| MJ系ひとりごと
|
Comments(0)