悪名正機(アウトサイダー13人の話)/高須基仁

私がややこしい本を読んでいる隣で、ダーリンが読んでいた図書館本なんですけど、、

ちなみにこの本の前は、梶原一気の弟で、真樹日佐夫氏の『ああ五十年身に余る―真樹日佐夫ワル自伝』を読んでいて(ダーリンはすごく面白かったらしいのでこの後読むかも)、またもや下品な本を、、とは思ったものの、なんとこの本にも、朝堂院氏が登場していてw、

それ以外の13人のアウトサイダーたちも全員、さまざまな分野から選ばれた方々なのですが、知らない人も多く、極薄い興味でパラパラと斜め読みしているうちに、ずんずんと惹きこまれ、読み終わる頃には、今年読んだ本の中で、一番面白いノンフィクション本だったかも。。とさえ思えてきました。2012年に出版された本なんですけどね。

著者はヘアヌード本のプロデュースから「毛の商人」と呼ばれた方ですが、私は氏の文章を読むのは初めてで、どんな方かも知らなかったのですが、学生運動を経験した「団塊の世代」の中でも、当時の熱さや、社会への思いを持ち続けていて、もしかしたら同世代の方の中では、現在もっとも面白い仕事をされておられるのかも。それと、高須基仁氏は、高須クリニックの院長とは親戚なんだそうです。

タイトルは、歎異抄の有名フレーズ「悪人正機」から名づけられているのですが、自身を「悪名」と呼ぶ高須氏は、アウトサイダーとは、アウトローと似ているけど、ニュアンスがちがうと言う。アウトサイダーは、少数派で、何かを最初にやる人で、それが花開いたとき、その人はいないというのがアウトサイダー。

そして最初の対談者である、前田日明と、柳美里には「自分がやったことが広がっているのに、自分はそこにいない」という哀しみをとりわけ感じると。

[内容メモ]

前田日明
韓国に言いたいことがたくさんある。在日外国人の参政権の問題、自分はkの法案を通せば在日であるとかいろんな人に将来に禍根を残すと思っているので、大反対なんです。。

朝堂院大覚
朝鮮総連売買、朝青龍暴行疑惑、亀田問題、、、亀田問題の背後には、元の所属ジムである協栄ジムの亀田親子へのファイトマネー未払い問題があるわけです。本来コミッションは、ファイトマネーを払うようにする義務があるのに、当時のコミッショナーが仕組んだ。。。(番外編対談):ロアビルのフラワーの上にある朝堂院の息子がやっている店。。。朝堂院の息子のひとりは関東連合の頭の1人で、顔は絶対に見せない。。。朝堂院が恐喝しているとき、俺が真ん中に入って。。。朝堂院氏は、スポーツ団体のすべてのトップをやってますね。。。そういう名刺をがんがん作って作ってくるんだよな。。。任侠右翼に多い手口ですよね。。。朝堂院が去年の10月以降メディアには一切出なくなった。基本的に恐喝しにくい時代になったんだろう。俺に言わせれば、彼のはわかりやすい恐喝。ただ、ヤクザではないから、暴力装置は感じない。基本的に一匹狼の人なんだろうな。。。朝堂院さんは、企業経営者だったから、企業の不正を教えてあげて、コンサルタント料をいただいているんでしょうかね(笑)。。。朝堂院は資本主義の弊害に対して、ものを申しているだけだろう。警察は、資本主義の隙間でやってくる人間は逮捕しない。


自伝がイマイチで、少し興味を失いかけていた朝堂院氏ですが、本書でまた少しだけ理解できたというか、恐喝という言葉を、はじめて「いい意味」に捉えそうになってしまいました(苦笑)



斉藤智恵子
浅草ストリップ劇場、ロック座の会長。(北野武に)私が勝新太郎の「座頭市」を監督してと言ったんです。。。早乙女太一は私の子どもでした。。

石井和義
出所から2年。元K1プロデューサーが考えてきたこととは。。。

柳美里
キャバクラをテーマに「アサヒ芸能」で、『雨の夜、日曜の朝』という官能小説を書いているけど、今までとは読者層がちがう。これはファンに対しての裏切りというか、、、

川崎タツキ
決して後ろに下がらないボクサー。少年院、ヤクザ、薬物依存地獄を乗り越えた生き様。

戸川昌子
渋谷のシャンソンバー「青い部屋」は、従業員の持ち逃げという不測の事態で、存続の危機に陥った。。

杉浦和男
2011年は地下格闘技ブームに沸いた。中でも異彩を放ったKRUNCHを主催する足立区の伝説的不良。。。

山本直樹
連合赤軍をテーマにした『レッド』の漫画家。ママ友の中にも永田洋子はいる。。。

ルミカ
自身がいじめられた経験をもとに、「いじめ74(なし)ツアー」と題し、74カ所をツアー。。。

秋田一恵
弁護士。永田洋子の弁護をつとめる。。。

ごとう和
「りぼん」でデヴューし、現在はレディースコミックを中心に活躍。東電福島原発事故の20年前、原発の恐ろしさを描いたマンガ、『6番目の虹』を発表。

黒岩安紀子
団鬼六の未亡人。1999年に歌手デビューし、「知覧の母」「母は老いても」を発表。「団鬼六は最後までSM小説を恥じていた」。。

[番外編対談]高須基仁×平井康嗣対談
週刊金曜日の発行人、北村肇はかつて「サンデー毎日」の編集長をしていて、「週刊金曜日」に別の基軸を作りたくて、高須氏の人脈を利用しようとした。。(本書は「週刊金曜日の連載から出版されたもの)





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by yomodalite | 2014-11-18 00:29 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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