マイケルと読書[7]1982年のインタビュー |
COLACELLO : Do you read a lot?
たくさん、読書する方?
JACKSON : Yes. I love to read. I like philosophy and short stories. I like to keep up with the latest best-sellers. The Calendar in the Sunday L.A. Times is my favorite paper. It really lets you know what's going on everywhere. I have my favorite authors―it's not like I just read the best-sellers. I like to see what they are doing and keep with what people are interested in. There's a lot of physical stuff now.
読書は大好きだよ。哲学書や、短編集が好きなんだ。最新のベストセラーをチェックするのも好きで、気に入ってるのは、LAタイムスの日曜版。実際に、どこで何が流行っているのかわかるしね。僕のお気に入りの作家は、今、読んでるようなベストセラー作家じゃないけど、僕は、みんながしていることについて行きたいし、人が何に興味があるのか知りたいんだ。それで、今やることがたまってるんだよね。
COLACELLO : Do you exercise?
エクササイズはしてる?
JACKSON : Every Sunday I dance for 30 minutes straight without stopping. I love to do that.
毎週日曜に、30分間休みなしでダンスするのがすごく好きだよ。
COLACELLO : Why Sunday?
どうして、日曜なの?
JACKSON : That's just the day I pick. Like I fast every Sunday. I don't eat anything. Just juices.
単にそう決めただけ。毎週日曜に断食するのもね。ジュースだけで、何も食べないんだ。
COLACELLO : Why do you do that?
どうして、そんなことするの?
JACKSON : It flushes out the system, cleans out the colon. I think that's great. To really make it work you have to do it properly. That's the sewer valve of the system. You have to keep that clean like you clean the outside of your body. All these impurities come out of your system because you're not clean inside. It comes out in pimples or disease or through big pores. Toxins trying to get out of your system. People should keep themselves clean.
腸をキレイにすることで、身体を一掃するんだ。すごくいいよ。本当に身体を働かせるためには、ちゃんとやるべきだよ。それは身体の排出機構だから、身体の外側をキレイにするように、中も清潔にしておかないとね。内側が清潔でないと、すべての不純物が身体の中に出てしまう。それは、吹き出物とか、病気の大きな要因になる。有害な毒素は、身体の中から出るから、自分自身できれいにしておかなくちゃならないんだ。
COLACELLO : You don't read page one of the newspaper.
君は新聞の一面を読まないの?
JACKSON : No. I might look at it but I won't read it.
見ることがあっても、読むことはないね
COLACELLO : Too depressing?
あまりに憂鬱だから?
JACKSON : Yes. It's always the same old thing. I like to make people happy. That's what's great about show business. It's escapism. You pay your five bucks to get in and sit there and you're in another world. Forget about the problems in the world. It's wonderful. It's entertaining. It's magic.
うん。それは常に同じで、古いことばかりだろう。僕は人を幸せにするのが好きなんだ。それがショービジネスの素晴らしさ、現実からの脱出だよ(escapism)。5ドルを払ってそこに座れば、君はもう別の世界にいられる。世界の問題も忘れられる。素晴らしいよ。それがエンターテイメント。それが魔法なんだよ。
(引用終了)
ニュースは、いつも同じで古いとか、見ることがあっても読まないとか、新刊本や、最新のエンタメ情報を熱心にチェックしているけど、好きなのは、哲学書や短編集などの古典だとか、20代前半から、偉い人はやっぱり違うなぁと思う。
こんな風に思っていたとしても、本当にこの両方を咀嚼できる人は極めて稀で、新しいものを追いかけている人が、古典や歴史をないがしろにすることは多く、歴史を「現代」にあわせて理解したり、新たな試みを「自分の現実」に引き摺り下ろして理解する人も多い。
それが、批評家と言われる人のレベルが低いことの理由であり、マイケルのように、自ら「古典」を創り出し、最新のマーケットでもトップを維持し続けた人が、彼らに理解されなかった理由だとも思う。
マイケルが「escapism」について、このあとも同様に語っていることは、
こちらの「とてもとても素敵なブログ」にまとめられています。