赤×ピンク(角川文庫)/桜庭一樹

桜庭一樹氏がツイッターで『赤×ピンク』が映画になったとつぶやいておられたので、原作本を読んでみた。ガーリーで、甘い感じのものに飢えていたのだ。
いつものことだけど。。

初版は、2003年にファミ通文庫から出版され、2008年に角川文庫で再販されたもの。ジュニアノベルとか、エンタメ小説とか、そーゆー感じのものを読んでみたかったということもあって、六本木の廃校となった小学校で行なわれる非合法ガールファイト(「ガールズ・ブラッド」)を舞台に、少女たちの肉体と精神を、格闘技を通して… というのは、まさに期待どおり。

「ガールズ・ブラッド」は、毎晩
レニー・クラヴィッツの「Rock'n Roll Is Dead」で始まる。

物語の主人公である女の子たちには、それぞれ「リングネーム」があって、

アルバイトでSMの女王様をしている、指名料2000円の「ミーコ女王」は、

学校とか、家庭に求められることより、個人に求められることに応えようと努力し始め、15歳でSMクラブに行き着いた。


空手でインターハイ出場の経験もある、指名料2500円の「皐月」は、

『マルホランドドライブ』のような夢を見たり、バイト先のレンタルビデオ屋では、『パリ・テキサス』のナスターシャ・キンスキーの美しさを見習えと言われたり、『2001年宇宙の旅』と『裸のランチ』と『隣の女』を一緒に借りようとする中学生の客に、

「この3本、一気に観ちゃダメだよ」
「どうしてですか?」
「気が狂うから」

と、小声で教えてあげるような、バイクと古着屋めぐりが好きで、ショートホープを吸うためのライターは「松田優作仕様」(超ロングな炎)という、女が好きな女。


生きることそのものに偏差値をつけたら、自分は42ぐらいという、
指名料三千円の「まゆ14歳」は、

ここはきっとロワッシーの館で、わたしたちはO嬢で、お客さんたちは、つかのまステファン卿になるためにきてるんだと思う。と言う。

そう、女の子は自らロワッシーを求め、そこから巣だって行くものだと私も思う。

『O嬢の物語』を読んでいなくても、

AKB48の子も、AVに出演する子も、みんな。。










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by yomodalite | 2014-03-12 08:37 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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