和訳 Courage『Dancing the Dream』[14]

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連日オリンピック選手たちの戦いが続いています。

世界の頂点に立つような演技をするためには、数多くの試練を乗り越えることが必要で、大勢の支援者から応援を受けていても、日々の練習は自分との戦いですし、長く選手生活を続ける中には、自分だけで決断しなくていけないことも。。。

それらすべてに「勇気」を感じる人が多く、彼らから「勇気」をもらったと感じる人も少なくないようですが、「勇気」という言葉を、スポーツを通じて聞くことが多くなったのは、比較的最近のことのように思います。

そんな意味もこめて(?)

今日は、私たちの隊長の「勇気」を紹介します。

マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』に
収められた「Courage」の和訳です。

日本で出版された翻訳本とは解釈が異なる点がありますので、ご注意くださいませ。


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Courage 「勇気」
Written By Michael Jackson


It's curious what takes courage and what doesn't. When I step out on stage in front of thousands of people, I don't feel that I'm being brave. It can take much more courage to express true feelings to one person.

人がどんなときに勇気を必要とするかは、興味深いものです。ぼくは、何千人もの観客を前にステージに立つことには勇気を必要としないけど、ひとりの人間に、自分の心情を打ちあけるのはとても勇気を必要とする。

When I think of courage, I think of the Cowardly Lion in The Wizard of Oz. He was always running away from danger. He often cried and shook with fear. But he was also sharing his real feelings with those he loved, even though he didn't always like those feelings.

勇気について考えるとき、ぼくが思い出すのは『オズの魔法使い』に登場する臆病なライオンのこと。彼はいつも危険から逃げまわっていて、大きな声で吠えながらも恐怖に怯えていた。でも、彼は自分が親しみを感じた人たちには、本当のきもちを隠さなかった。自分が恥ずかしいと思う部分も含めてね。

That takes real courage, the courage to be intimate. Expressing your feelings is not the same as falling apart in front of someone else, it's being accepting and true to your heart, whatever it may say.

誰かと親密になろうとすることこそ、本当に勇気がいることなんだ。自分の感情をあらわすというのは、誰かの前で、乱れてみたりすることではなく、どんなことであっても、自分の本当の心を受け入れて、それを正直に話すこと。

When you have the courage to be intimate, you know who you are, and you're willing to let others see that. It's scary, because you feel so vulnerable, so open to rejection. But without self-acceptance, the other kind of courage, the kind heroes show in movies, seems hollow.

誰かと親密になろうとする勇気をもてば、人は自分がどういう人間なのかがわかり、それを表すこともできる。それは怖いことだ。自分が他人に弱みをさらしても、受け入れてもらえないことだってある。でも、自分で自分を認められなければ、映画の中のヒーローが見せるような勇気でさえ、空しく思えてしまう。

In spite of the risks, the courage to be honest and intimate opens the way to self-discovery. It offers what we all want, the promise of love.

危険はあっても、正直に自分の心を開く勇気は、自分を発見する道を開く。それが、誰もが望んでいる確かな愛へと導いてくれるんだ。

(訳:yomodalite)

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◎[Amazon]『Dancing the Dream』Michael Jackson


マイケルの「勇気」は、誰もが何度も経験する場面において、重要なことを指し示していると思います。

ただ、冒頭で、彼は、何千人もの観客が待つステージに上がることに勇気はいらない。と答えていますが、

完璧を求め、毎日毎日、幾度も練習を重ねてきた、オリンピックの選手たちでさえ、演技の前に緊張してしまうという場面を、わたしたちは何度も見ています。

それなのに、MJがそんなことに勇気はいらない。と答えているのは、彼が、自分の到達点を賞賛されるようなステージを行うという以上の、もっと高い地点においていたからではないでしょうか。

たしかに、理想の自分を創り上げることに、誰よりも一生懸命だった彼にとって、他人に心を開いて見せるのは、ステージよりも難しいことだったのかもしれません。

でも、彼はそれを乗り越えたから、こうして言葉にできた。だから、これは、私たちに届けたいメッセージで、彼自身は、このあともずっと「勇気」について考えていたと思うんです。

なぜなら、プライベートでさえ、オリジナルの「戦闘服」を着ていることが多かったMJは、多くの素晴らしいアーティストの張りつめたような日常よりも、

もっとすべての時間をつかって、戦っていたはずですから。

このあと、彼が「勇気」を学んだと思われる文章を紹介したいと思います。



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by yomodalite | 2014-02-11 11:25 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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