日本の文脈と、安堂ロイド・・

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今日は、ブログに『日本の文脈』についてアップしようと思っていた。

『日本の文脈』は、大震災の前から3年にわたって語られた内田樹氏と中沢新一氏による対談をまとめたもので、元々は「日本の王道」というタイトルだったものの、震災後の紆余曲折を経て2012年に出版されたもの。

ふたりの会話はお互いの言いたいことだけ言って、内容への反論よりも、人格攻撃ばかりして、さっぱり議論になっていない日本の男性知識人どうしの会話とは異なり、

あちこち目移りするような色とりどりのおかずに溢れていながら、ご飯が美味しく頂けるような、よく出来た幕の内弁当のような味わいがあり、知的な漫才のようでもあり、おばちゃんの会話にも似ている。

中沢氏の本の中では、圧倒的に読みやすく、内田氏は以前の『私家版・ユダヤ文化論』や『日本辺境論』よりも、さらに日本回帰されているようで、私にとっても心地いい言葉や、覚えて使ってみたくなるフレーズもいっぱいある。


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私が東京から大阪に越してすぐにここが心地よく感じられたのも、大阪の方が「日本らしさ」に満ちているからで、もしも、大阪が日本で2番目の大都市を死守してくれていなかったら、日本はもっと、、、

と、できる限り短くまとめようと思って、ここまで書いたところで、なんだか気持ちが沈んで来て(雨が降っていたからだと思う)、録画してあった『安堂ロイド』を観ることにした。


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『安堂ロイド』って、今いちばん面白いドラマだよね? 

という感想がどれだけ共感されるのかわからないけど。。

◎[Wikipedia]安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~
◎『安堂ロイド』が視聴できる動画(Dailymotion「安堂ロイド」検索結果)


伊集院光 キムタクのドラマ『安堂ロイド』の感想を語る。




内田氏は本書の後も、日本文化に転換期をもたらす固有の文化は、武芸、能楽、鎌倉仏教によって確立された。という文脈に、ますますチャンネルを固定されてるみたい。

それは確かにそのとおりで、それについては、すでに新渡戸稲造や、鈴木大拙が、世界に発信し、世界からも評価を受けている。と同時に、すでに世界からはそこへの批判も問題点も指摘されていると思う。

その批判をものすごく単純化して言えば、日本の方法というのは、結局、日本人にしか適応できず、世界中の多くの人が感受することは不可能。さらに、問題なのは、日本人自身もそう信じていて、それが、日本人にとって優越感や安定感の源泉となっている。

でも、新渡戸稲造が『武士道』を書いたときでさえ、それは失われつつあって、だから、今の日本人が日本人としての身体性を取り戻すためには、もう一度というのは間違いはないと思う。

内田氏は自身のブログで

◎日本の文脈・アメリカの文脈

私が(米国)国務省の「対日政策局」の小役人なら、どうしていいかわからずに今頃は頭を抱えているだろう。

と、言っている。

でも、日本の文脈で語られたことを、猪瀬直樹や、石原慎太郎や橋下徹などの日本の政治家の言葉に変換すると、こうなってしまうのだ。もっと残念なことに、彼らとはまったく違っていると思われる政治家でさえ、そうなる。

それで、内田氏も、「現段階における個人的な総括と見通しを書き留めておきたい。」といっても、米国の「対日政策局」の小役人なら、、と書かざるを得ない。

これはとても変な話だけど、

日本の思想家は、日本の政治家に与えるべき言葉を
与えなくてもいいというのも「日本の伝統」なのだ。


日本の言葉は、思想という領域に、どうしても分け入っていけない「言葉」で、だから、それを駆使するには、身体性が重要で。。。(ふぅーー)


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『日本の文脈』からいろいろメモしておこうと思っていたのだけど、代わりに『安堂ロイド』の名言を。


安堂麻陽が死ぬことは禁じられている。

いいかげんにしろ
君が死ぬことは禁じられている

俺はクライアントの命令通り君を守るだけだ
ただ俺は、君を守ることこそ
未来を守ることだと思っている


フレミング「沫嶋黎士の脳データを破壊した。お前のクライアントはいない。補給もない」

安堂ロイド「原子還元処理を実行する! 俺にはもう許可の申請もクライアントの命令も必要ない! 安堂麻陽を守る。それは俺の意思だ!」

〜安堂ロイド

ピンチの時こそ
敵の目線に立つこと
敵の目線に経てば、敵の弱点とか狙いがひと目でわかる
敵が最も嫌がる一手を常に常に考えて打つこと

勝つまでやるって言ったろ

〜沫嶋黎士

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by yomodalite | 2013-11-25 17:37 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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