MJ's handwritten notes AEG trial motions[Note 10]

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AEG裁判の中であらわれたMJのメモを続けます。
手書き文字の解読、和訳に関して、その他様々なご意見をお待ちしております。

Source : http://www.mjjcommunity.com/

下記の英文は、MJJCが読み解いたものに私の読解も加えています。

[Note 10]

Cirque Du Soleil
10,000,000

AEG 250,000,000(*1)
Nike Deal
Blue City (*2)
al NOOR(*3)
prince FADIA(*4)

Hire accountant ← caution
I trust now ←
and lawyer ←
I want to meet him ← caution

Hire Merchandising guy ←ト音記号

I want to sign all checks over 5,000 now
Merchandising ←ト音記号

games(*5)

Auction → I want inventory now on all auction items or no auction(*6)

All keys given to Taj

Monaco house(*7)
I want inventory list now →
Why trust Darrien if you don't know him(*8)
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◎とりあえずの和訳

シルク・ド・ソレイユ 1000万(ドルだとすれば、約10億円)(右側にト音記号?)

AEG 2億5000万(ドルだとすれば、約250億円)(*1)
ナイキとの取引
ブルーシティ(*2)
アルヌール(*3)
プリンス・ファディア(*4)

今すぐ信頼できる会計士を雇う ←要注意
それと、弁護士
自分が直接面会して決めたい ←要注意

商品化計画を担う人材を雇う (最初にト音記号?)
現在の5000以上の商品化計画のすべてに、サインしたい (←ト音記号)

ゲーム(*5)

オークション:今すぐ、全ての出品アイテムと出品しないアイテムの目録を求める(*6)

[左側に回転して書かれている部分]

家のすべての鍵をタジに預ける

モナコ・ハウス(*7)

今すぐ(オークションの)目録が見たい
彼のことを知らずに、なぜ、ダレンを信頼できる?(*8)


◎注釈

(*1)250,000,000
手書きの方は、最初のカンマのあとにもうひとつ「0」がついてるように見えるけど、、
250,000,0000 じゃないよね?


(*2)Blue City(複数の候補を下記に)
1)オマーンの新開発都市。
2)1947年、ロスマクドナルドによって書かれたスリラー小説
(シカゴがモデルらしい←要確認)。
3)ロスマクドナルドの小説を元にした1986年の映画。
ミシェル・マニング監督、ジャッド・ネルソン主演。第7回ゴールデンラズベリー賞 。




(*3)al NOOR(複数の候補を下記に)
1)検索で最初にヒットしたのは「Al Noor Hospital」で、
アラブ首長国連邦のアブダビにある総合病院グループ。
2)紅海の上に大陸横断の橋を建設することによってアジアとアフリカを繋ぐ、都市計画のメガプロジェクト。イエメンとジブチを結ぶ橋がドバイの企業により構想されていて、エチオピアのアジスアベバ、スーダンのハルツーム、ドバイは、プロジェクト地域のエネルギーとして考えられていた。
3)雑誌(ボストン大学中東イスラム研究ジャーナル)
Al-Noor(http://alnoorjournal.org)
4)カリフォルニアにある、インド・パキスタン料理のレストラン
5)Al Noor Hotel サウジアラビアのメッカにあるホテル
(ここは、MJが泊まりそうにないホテルなので違うと思う)
6)Al-Noor Academy マサチューセッツ州にある、イスラムの大学

*新都市構想が(*2)(*3)に共通してありますが、その後の内容と整合性が感じられるので、Blue City、al NOORは、共に中東・アフリカ地域の都市計画についてのメモと考えるのが妥当かも。


(*4)prince FADIA
検索で最初にヒットするのは、Princess Fadia(1943 – 2002、エジプトの王女) ですが、MJとの関連性は見えず、FADIAという名前の男性有名人は、インドのコンピューターのセキュリティコンサルタントで、15歳のときに書いたハッキングの非公式ガイドで、世界的な脚光を浴びたANKIT Fadia がいます。Fadia は、インドや中東アジアに多い名前なので、その地域の超お金持ちの若き御曹司の可能性も。。。


(*5)games
MJJCでは[undecipherable]ですが、なんとなく、そう見えるような。。MJ商品化計画の中でも、特に「ゲーム」に注目していた?


(*6)Auction
この時期に計画されていた「ジュリアン・オークション」のことと思われる。


(*7)Monaco house
タジに家(ネバーランド)の鍵を預けるという上の行から、MJが滞在予定の家とも考えられますが、下の行のオークションに関係しているとすれば、モナコは有名オークションが行なわれる場所でもあり、ダレン・ジュリアンが、ロスアンジェルスで主催するオークションハウスとの比較を考えているということもあるかなぁ。。


(*8)Darrien
おそらく、Julien's Auction のCEOである、Darren Julien のこと。


◎わたしの感想

シルク・ド・ソレイユの約10億については、よくわかりませんが、AEGの約250億円は「THIS IS IT」の収益目標額ではないでしょうか。フォーブス誌によれば、MJと同い年のマドンナは、2012年から2013年の1年間で、約295億円の利益を出し、その利益の中心は、MDMAツアーで、72公演で、約192億6,000万円の収入でした。

想像でしかありませんが、

マドンナが、72公演で、192億円なら、MJが、50公演で、約250億円を目標にするのは、到達可能なラインとして考えられるでしょう。このあと、商品化計画のことをメモしているのも、チケット収入以外の利益を計算しているのではないでしょうか。

マドンナの年間利益には、アパレルや香水などの商品販売も含まれ、それらに関連した投資家たちも大きな収入を得ているようです。「THIS IS IT」と同時期の「Sticky & Sweet Tour」も、ローリング・ストーンズの『ア・ビガー・バン・ツアー』(2005~2007年)の約5億9,600億ドルに次ぐ4億800万ドルを稼ぎ出し、ソロアーティスト史上最高を誇り、MJがツアーを行なわなかった期間、最高のダンサーたちを集め、大掛かりなステージングを、世界中で成功させてきた、ソロアーティストはマドンナでした。

MJは、マドンナについて、口には出さなかったものの内心では同い年のクイーン・ポップに数字上でも絶対に負けたくなかったと思います。

マドンナには、MJのようなカリスマ性や、年代を越えて古典になるようなグレイテストヒッツの数や、ダンスはないものの、彼女が登場しなくても、観客の視線を釘づけにするようなダンサーや、ミュージカル演出、最新鋭の舞台装置、同じ曲でもまったく異なった演奏など、MJのヒストリーツアーの後、2009年まで、毎回工夫が凝らされた大掛かりなツアーを、4度も成功させてきた彼女より、もっとスゴいショーを考えなければならないことは、MJにとって、実は一番のプレッシャーだったのではないでしょうか。

でも、MJがどんな大掛かりなセットや、工夫を凝らしたステージングをしようと、結局、観客が望んでいるのは、彼自身のカリスマであって、ダンスレジェンドである彼の一挙手一投足に向けられる視線は、マドンナとはまったく異なります。それゆえ、ブランクを経て、メディアによって傷つけられた名誉を復活させるためのステージを目前にして、MJは自分の想像を超えるような緊張に見舞われたのかもしれません。

中東アジアの都市計画のメモも、この地域でのビジネスに関して、MJは、マドンナよりも人気と人脈があって、収益が期待できたからではないでしょうか。

私は「AEG 250,000,000」のメモから、MJが50公演を具体的に考えていたことは、ほぼ確実だと思います。

シルク・ド・ソレイユと、AEGを冒頭で並べて考えているのは、
この2つが「現金収入」をすぐに確保できるビジネスだからでしょう。

ショーのチケットは実際の公演の数ヶ月前に販売され、資金をすぐに手にすることができます。とにかくキャッシュを確保することが、すべてのスタートです。MJがどうしても創りたいといっている映画は、制作に多額の予算がかかるうえに、完成したあと、宣伝費をかけ、観客が実際に映画館に来ないとチケットが売れず、その後、DVD、TV局と販路はあるものの、利益が確定するまで、とにかく時間がかかり、借金が増えます。ですから、まずは「ショー」なんです。MJもそれをよくわかっているから、商品計画について真剣に考え、最大限の収益をあげようと考えているんだと思います。

オークションについて、出品するものとしない物を確認しなきゃと言っているのは、
最初から、どうしても売りたくないものなら省いておけばいい話なんですけどね(笑)

MJは、ジュリアン・オークションに対し、後になって中止を求めていますが、立派なカタログを創らせておいて、止めるというのは、もちろんマネージャーが勝手にやった。ということもあり得ますが、MJに投資する可能性がある人々と、銀行に対して「良いプレゼン」になったように、私には見えますし、中止したのも「良い作戦」だったと思います。

あれだけの持ち物を、実際に売らなければならないなると、今後、足元を見られますし、彼のキングとしての栄光に傷がつきますが、中止すれば「これだけのものがある」ことを、投資家たちに見せられます。MJが持っている楽曲の版権について、ファンの間では、常に、MJが狙われてきた、騙されてきた。という見方が目立っていますが、

その版権を利用して、彼がどれほど「借金」をしてきたかということを忘れてしまうと、「MJは周囲は金の亡者に騙された被害者」に見えてしまうのかもしれません。

ダレン・ジュリアンのことを警戒しているのは、オークション・ハウスへの信用がないと、いい参加者が集まらず、高値がつかない。オークションはMJにとって、現金収入や、家宅捜査などで住めなくなってしまった広大な自宅から離れるために、持ち物のスリム化したいとか、話題づくりなどもあるとは思いますが、自分のブランド力を最大限顕示して、借金をしているヘッジファンドらを安心させ、更なる投資者を集めるという目的も、大いにあったと思うんですね。

「安く仕入れて高く売る」というどんな商売にでも当てはまる鉄則は、オークション業界にも当然該当しますし、MJの経済状態を鑑みて、売れるものは売っておいた方がいい。と考えるマネージャーが「真っ当」でないとは言えませんが、何千もの商品計画のひとつひとつに、自分自身でサインしたいと思うMJにとっても、投資家にとっても、一番価値があるのは「マイケル本人」なので、この時期のオークションで決定される額は、とても重要だったと思います。

MJは、自分の財産を極力売らないで、借金を重ねてきました。
それなのに、彼は子供たちに借金を残さないどころか、財産まで与えることが出来た。

不思議ですね(笑)

◎[参考記事]マイケル・ジャクソンとお金の話

上記の記事で、MJには「天才的な投資眼があった」と書かれていますが、私は、彼の大雑把な金銭感覚が、ビジネスに向いていたとは思いません。

ただ、彼は、徹底的に「古典」を研究したことで、永遠の価値をもったものを見抜く目をもち、それを生み出すための才能と努力を惜しまず、絶対的な「MJブランド」を自らの力で創り上げ、自分と接する人間に対して、それぞれ、その人が望む「顔」を見せられるほど、豊富な内面をもち、人間観察にも優れていたのではないでしょうか。

どんなにカリスマであっても、これだけ多額な借金を背負って、仕事がうまくいっていない時期が長かったら、落ち込んで弱気になり、財産を使い果たすものですが、MJはそうならなかったし、彼に会った投資家たちは、皆、実際の彼を見て「今後、価格上昇することが確実だ」と思えたのでしょう。

MJは「最低価格のときに買っておこう」と思う、投資家たちのマインドを刺激する「力」をずっともち続けていたんですね。

これだけの借金をするというのは、ものスゴい能力ですが、

経理に長けている人間とは、真逆の方法とも言え、それゆえ、MJは、経理を人任せにすることも、優秀なマネージャーを雇うこともできなかったのではないか。と、わたしには思えてなりません。

☆MJ's handwritten notes AEG trial motions[Note 11、12]に続く


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by yomodalite | 2013-10-26 11:51 | マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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