MJ's handwritten notes AEG裁判[Note 5]

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AEG裁判の中であらわれたMJのメモの続きです。手書き文字の解読、和訳に関して、その他様々なご意見をお待ちしております。

[Note 5]

Jack the giant Killer
SINBAD = OMAN
AEG →
Demand Development
of these Movies

Aladin Cameron ← start now franchise
3D Film
2 hour movie !

SINBAD'S Seventh Voyage

101 Nights part 2
alibaba
alibaba and 40 thieves
like Indiana Jones [解読不明]
Mysterious Island(メモでは Isla までですが...)
Legs Diamond
Tut
More than Human
Cab Callaway[解読不明]
20,000 leagues under the The Sea(メモでは Under までですが...)
AEG Develop Now


Source : http://www.mjjcommunity.com/

◎とりあえずの和訳

巨人退治のジャック(*1)
シンドバッド = オマーン(*2)
AEG → これらの映画の展開を要求(*3)

ジェームズ・キャメロン監督の『アラジン』←今すぐフランチャイズを開始(*4)
3Dフィルム、2時間の映画 
シンドバッド七回目の航海(*5)

百一夜物語 パート2(*6)
アリババ
アリババと四十人の盗賊 インディージョーンズの洞窟のような(*7)
神秘の島(*8)
暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド(*9)
ツタンカーメン(*10)
人間以上(*11)
キャブ・キャロウェイ(*12)
海底二万里 (『海底二万マイル』)(*13)
AEG(と共同で)進展させる 今すぐ


(*1)
イギリス民話「巨人退治のジャック」。2013年に同じくイギリスの童話「ジャックと豆の木」と「巨人退治のジャック」をベースにした、ブライアン・シンガー監督の『ジャックと天空の巨人』(Jack the Giant Slayer)が公開になっているのですが、『ジャックと天空の巨人』のWikipediaによれば、この映画は、ニューラインシネマによって、2009年1月、ジャックと豆の木伝説のアダルト・ルックとして制作が予告され、当初は『Jack the Giant Killer』というタイトルで制作が進んでいました。

MJのメモは、AEGと『TII』打合せ中のものであるのはほぼ確実なので、最終的にシンガーが監督することになった、ニューラインシネマ作品へのアプローチなのかもしれません。エンターテイメント業界内では、一般に予告されるよりもずっと前に、制作予定の情報を知ることができたはずですから。

同時期に、メモと同じタイトル『Jack the Giant Killer』(邦題『空飛ぶ城と天空の王国』監督マーク・アトキンス)という作品も制作されていますが、こちらは『ジャックと天空の巨人』が、完成前の予告で『~Killer』として宣伝されていたという混乱に便乗したもの(どちらも、日本でDVD発売がありますが、私はいずれも見ていません)らしいです。

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◎[Wikipedia]ジャックと天空の巨人

動画のタイトルは『Jack the Giant Killer』ですが、
内容は『Jack the Giant Slayer』の予告編



(*2)
千夜一夜物語(アラビアンナイト)の「船乗りシンドバッドの物語」のシンドバッド(シンバッド)が航海に乗り出した地が、オマーンだと言われています。ただし、これらが欧米に伝わり、創作されていった物語はオマーンの地に意味があるストーリーではなく、そもそも、千夜一夜物語のころ、オマーンという国名はありません。

それでは、なぜMJは「オマーン」を強調しているのか?という疑問を考えているうちに、ふと思いついた「妄想」に関しては、メモの最後の方で再度言及したいと思います。

(*3)
AEGと、この2つの映画にアプローチしていく。ということだと思いますが、これが、MJ主導、MJミュージカルとしての映画制作なのか、あるいは、ビジネスとしての共同出資のようなことなのかは不明。

(*4)
キャメロン監督の『アラジン』に対して、フランチャイズを今すぐ開始。という記述からは、キャメロン作品の販売権、占有権といったことも考えられますが、このメモが、2008〜2009年頃だとすれば、キャメロンが、2011年にフュージョン3Dカメラ共同開発者であるビンス・ペイスと共同で設立した3Dの新会社(キャメロン・ペイス・グループ。当時は設立準備中だったと思われる)への参加といったことかもしれません。

3Dの新会社で創る2時間映画!ここで初めて「2時間映画」を強調しているので、
これは、一般的な映画館で上映される映画を想定しているようです。

ここから下も、作品名が並んでいます。
キャメロンとの「3D映画」に相応しい作品を列挙しているのでしょうか。


(*5)
シンドバッド七回目の航海/1958年に創られた、特撮の名匠レイ・ハリーハウゼンによる、シンドバッド3部作と言われる最初の作品。

(*6)
百一夜物語 パート2/千夜一夜物語と同じシェヘラザードをヒロインにもつアラビア語の18話からなる物語群。パート2は、第2話という意味なのか、あるいは1995年、アニエス・ヴァルダ監督・脚本のコメディ映画「One hundred and One Nights」のPart 2(続編またはリメイク)なのか不明。

(*7)
アリババと40人の盗賊(インディージョーンズの洞窟の穴のような)/シンドバッド、アリババ、神秘の島、アラジン… 冒険物語の典型的なスタイルをもった作品が目立つ。ディズニーがアニメーションにしていった作品群とも重なる。

(*8)
神秘の島/ジュール・ベルヌの冒険小説。同じネモ船長が登場する「海底二万里」『グラント船長の子供たち』『神秘の島』を合わせて3部作とすることがある。1960年に創られた特撮の名匠レイ・ハリーハウゼンの映画でも有名。

(*9)
暗黒街の帝王 レッグス・ダイヤモンド(The Rise and Fall of Legs Diamond)/ニューヨークの暗黒街を舞台に、その帝王といわれた男の浮き沈みを描くギャング映画。



(*10)
ツタンカーメン/MJのツタンカーメン好きは、聖書以前の歴史への興味も大きいのだと思いますが、ツタンカーメンには、名作と言われる小説や映画も少ない。自分のミュージカルの重要なモチーフと考え、エジプトの若き王として興味が尽きないのは、そういったこともあるのかも。

(*11)
人間以上/SF作家・シオドア・スタージョンの代表作。白痴の少年が、念力が使える少女、テレポーテーションが出来る黒人の双子、天才的な頭脳をもつ赤ん坊と出会う。。人類の進化をテーマにした作品。

(*12)
キャブ・キャロウェイ/高級ナイトクラブ「コットン・クラブ」の専属となり、1930年代初頭から1940年代後半アフリカ系アメリカ人として最大の人気を博したジャズ・シンガー。長い上着、金メッキの鎖、だぶだぶで、裾が先細りになったズボンといったファッションが特徴。




(*13)
海底二万里 (海底二万マイル)/前述の「神秘の島」と同じくジュール・ベルヌの冒険小説。何度か映画化されていますが、ウォルト・ディズニーの作品が有名で、東京ディズニー・シーのアトラクションにもなっている。

AEG trial で提出されたMJメモは、何かと映画についての内容が多いのですが、それは、キャサママ側の証言から提出されたものだから。ということも大きな理由だと思います。AEG側が、同じ戦法でメモを集めたとすれば、MJがステージのあれこれに細かな指示をしているものも、多くあったのではないでしょうか。


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Commented by jean moulin at 2013-10-18 18:31 x
これらのメモを見ていると、MJの映画に対する思いが伝わってくるね。
音についてはアルバム制作をするように、映像についても、いつまでも見続けられる完成されたものを、という思いがあったんだろうね。

ここのリストにある「More than Human」だけど、私、20年くらい前にシオドア・スタージョンの「夢見る宝石(The Dreaming Jewels)」の早川文庫を、とある人から突然いただいて、「なんだ?」と思いつつ読むと、これが、とってもおもしろくて、綺麗な物語だったので、思わず「人間以上」も読んでしまった。

最近、MJの事を考えてると、これらの本の事を思い出して、眺めていたところだったので、このリストを見た時、なんか嬉しかったなあ。
MJはこの世界観をどんな映像にしようとしたのかなとか、叶わない事を想像したりして・・。
Commented by yomodalite at 2013-10-18 20:12
私も『人間以上』大好き!少し前に、ブラウンの『さあ、気ちがいになりなさい』を読んだとき、魅力的なこのシリーズの中でも、次はスタージョンを買おうかなって思ってたんだけど、、MJからスタージョンが来るなんて意外だったなぁ。でも言われてみると『More than Human』ってすごくMJぽいよね。

私もMJの映画のことよく想像するんだけど、やっぱ1曲1曲の音楽と、その使い方のタイミングが、特にスゴいんだろうね。

本もいっぱい読んでるけど、映画を見てる本数もすごいし、他の音楽もよく聴いてるし、MJの1日って3日分ぐらいは、余裕でありそう。。
Commented by jean moulin at 2013-10-19 18:11 x
>『More than Human』ってすごくMJぽいよね。
うん うん そう思う。
きっと、いろんなヴィジョンがあったんだろうね。
完全にプロデュースに徹したMJ作品ていうのも、見てみたかったなあ・・とか

でも、一生楽しむのに、あまりあるくらいのものを残してくれてるから、贅沢は言わないでおこ。
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by yomodalite | 2013-10-15 10:08 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(3)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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